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中国の高齢化社会における高齢者居住環境問題とその政策対応に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)

中国の高齢化社会における高齢者居住環境問題とそ

の政策対応に関する研究

著者

魏 光浩

雑誌名

KGPS review : Kwansei Gakuin policy studies

review

19

ページ

5-6

発行年

2013-03-30

(2)

WEI: Residences for Older People in the Chinese Aging Society

中国の高齢化社会における高齢者居住環境問題とその政策

対応に関する研究

魏 光浩

【修士論文概要書】

人口の高齢化が進行しつつある中国では、高齢化社会への対策として、高齢者住宅(高 齢者団地)が注目を集めている。しかし、高齢者住宅の開発と建設は国が高齢化問題への 対策として、政策設定したものではなく、民間の建設会社が中国の高齢者社会のニーズを 読み取って、先進国が進めている高齢者問題の対策の一つを商業目的に開発したものであ る。現在の中国の経済状況、社会状況では、高齢者住宅という住宅環境・形式を知ってい る人は少なく、入居できる人も経済的状況が裕福なごくわずかな人たちに限られている。 その結果、高齢者住宅事業の発展は高齢化社会への対策として成り立っていないのが実状 である。 本研究は、まず中国の高齢化社会の進行状況を人口データなどで分析し、国際社会での 位置付をするため、日本やアメリカなどの先進国と比較した。次に、中国の改革開放から 今現在までの住宅政策をまとめた。これまで中国政府は、住宅の質を改善するために、本 来の低家賃の福利性を特徴とした伝統的な実物分配住宅供給制度を廃止し、住宅の商品化 を実現してきた。この実現のために一連の政策を打ち出した。その結果、中国の住宅バブ ルが始まり、中国の政府が住宅価格の上昇を抑制するために、さらに様々な政策を実施し てきた。しかし、改革開放からの 30 年余りの間に高齢者向けの住宅政策は一つも実施さ れていない。 本論文ではさらに高齢者住宅の必要性を検討するために、2000 年に中国で初めて開発、 建設された高齢者住宅北京太陽城を調査し、分析した。その結果、北京の太陽城は技術的 に高齢者住宅が本来備えるべき基準を満たしていないし、経済的な面や社会的な面でも、 一般な高齢者が入居出来る環境ではないことが示唆され、北京の太陽城は本当に高齢者の ためのものなのか疑問といえる。 このような調査結果に基づき、本研究では高齢者の住みやすい環境・居住形態に着目し、 都市集合住宅における、高齢者たちの生活様態、居住志向、居住空間の使われ方と問題点 を明らかにし、高齢者に対応した居住空間の在り方について検討し、高齢者住宅の発展条 件を論じる。 本論文は、5 章から構成され、第 1 章が序論、第 2 章から第 4 章までが本論、第 5 章が 結論である。 5

(3)

KGPS Review No.19 March 2013 6 まず、第 1 章の序論では、研究の背景、目的、意義、方法について述べている。 第 2 章では、中国における人口の推移と特徴を述べると共に、世界人口の動向および中 国における高齢化の推移、高齢化の特徴をデータに基づいて比較分析する。 第 3 章では、中国における住宅の発展時期とその住宅政策の流れ、および高齢者住宅の 発展と中国で初めて高齢者住宅として開発、建設した北京太陽城について、文献調査をも とに考察する。 第 4 章では、今後高齢者になる人について現在の住宅形態、家族構成、居住空間の実 態と高齢者住宅に対する希望を明らかにするため、北京市の戸籍を有する中年者と高齢者 の人たちに実施したアンケート調査の分析である。 最後、結論、第 5 章では、以上明らかにした結果を要約し、中国の高齢者住宅を発展さ せるために必要な条件と政策の提言を行い、今後の課題を述べる。

参照

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