• 検索結果がありません。

日本福祉教育・ボランティア学習学会研究紀要vol31事例1

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "日本福祉教育・ボランティア学習学会研究紀要vol31事例1"

Copied!
11
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

 食を通して多くの人々がつながり活動が広 がっていく。食を提供することは、生活を支え ることにつながる。その対象が子どもである場 合、子どもの貧困に触れる実践となり、それは 食によって課題に向き合っていく実践となる。 筆者と本事例との出会いは、本特集の課題別研 究に取り組んだ「食でつながるコミュニティ研 究会」 でフィールドワークを行ったことによ る。研究会メンバーによる訪問と活動者へのヒ アリングを通じて、この実践の問題意識を知る こととなった。  筆者が本事例を取り上げる理由は、「子ども 村:中高生ホッとステーション」の実践が食で つながるコミュニティの視点から、次の三つの 機能を有しているからである。( 1 )食を通じ た多様な世代が出会う場としての機能、( 2 ) 食が生み出す中高生主体の場と親も含めた生活 支援機能、( 3 )食を通じた役割創出と学習機 能、である。この実践は中高生が抱える学習課 題への支援を契機として始まるが、その取り組 みは中高生の生活課題に目を向けることとな り、さらにその支援は中高生を抱える親にまで 及んでいる。中高生の生活問題に目を向けると いうことは、親支援も必要であることを本事例 は示している。また、学習支援を理由に活動者 が集まって始まった実践であるが、それは食を 提供する実践を通じて、多くのボランティアや 地域住民が関わるように広がりを見せる実践と なっている。  18歳未満の子どもがいる家庭の相対的貧困率 は、16.3%(2012年) となり、2016年に13.9% に改善しているものの、 7 世帯に 1 世帯が貧困 家庭であることが指摘されている。2015年に施 行された生活困窮者自立支援法の学習支援事業 の開始によって、全国で「貧困の連鎖」を断ち 切る支援が行われるようになった。食を通じた 子どもを支える実践は、全国で2016年 5 月末現 在319か所(朝日新聞調べ)から2,286ヶ所(2018 年 4 月 3 日現在、こども食堂安心・安全向上委 員会発表)にまで増加してきている。  その一つの活動として、東京都荒川区におい

はじめに

∼本事例を取り上げる理由とその背景∼

The practical feature and possibility by connecting though meals

KODOMOMURA: junior and high school students HOT STATION

∼Analysis using OKAMURA s socio-education theory∼

■特集 事例研究①

食でつながる「子ども村:中高生ホッと

ステーション」の実践の特長と可能性

中島 修 

文京学院大学

∼岡村福祉教育理論に基づく分析を通して∼

(2)

て、中高生向けに開設されている「子ども村: 中高生ホッとステーション」がある。「中高生 ホッとステーション」は、週 1 回毎週木曜日に 活動を行っている。中高生ホッとステーション が創設された背景としては、第一に、ホッとス テーションを創設する前に、荒川区学習支援事 業 学びサポート (場所:生涯学習センター、 担当:区子育て支援部子育て支援課)で2013年 から現中高生ホッとステーション代表のAさん は活動していたが、Aさんがそこに通って来ら れない子どものことを問題視したことに始ま る。代表Aさんと副代表のBさん(20代、当時 大学院生)との出会いも学びサポートである。 第二に、Aさんは、他県において 6 年間、高校 で英語を教えていた経験がある元高校教師であ る。自宅で学習支援や塾、ピアノ教室などを30 年ほど行ってきた。Bさんは、学習塾講師の経 験から「学びサポート」でも指導するなかで、 子ども達の課題に関心を持ち始めていた。第三 に、このような状況のなかで、「子ども村:ホッ とステーション」を2014年 5 月に荒川区社会福 祉協議会後援事業として全面補助金を受けて開 始している。後に、荒川区「子どもの居場所づ くり事業」補助事業からも補助を受けることと なる。このような背景によって、ホッとステー ションは子ども食堂としての活動を開始したの である。  筆者は、本事例の活動分析を行うにあたり、 第一に、食を提供する本実践を通じて子ども達 や活動者がどのように変容していったのか。第 二に、食を通じた実践がどのように活動に広が りを生んだのかに関心を有している。その分析 視点として、 子どもや活動者の学習に焦点化 し、岡村重夫の福祉教育理論を取り上げること とした。岡村は、福祉教育を行う目的として、 現行社会制度への批判的学びを重視し、「福祉 的人間観の理解と体得」と「現行社会制度の批 判的評価」、そして「新しい社会福祉援助方式 の発見」の三つを取り上げている。つまり、福 祉を学ぶことが「福祉的人間観」を身につける こととなり、現行社会制度を批判的に学ぶこと によって、新たな支援方法を生み出すとしてい るのである。筆者が岡村福祉教育理論を用いた のは、この批判的な学びを重視した理論によっ て本事例の活動分析の視点とするためである。  以下、「中高生ホッとステーション」の活動 分析を行うにあたり、その活動内容を紹介した 上で、岡村福祉教育理論を用いて、活動分析を 行うこととしたい。 1 .子ども村:中高生ホッとステーション のミッション  「子ども村:中高生ホッとステーション」は、 表 1 のようなミッションに基づいて活動を展開 している。  ホッとステーションを訪問するとともに、活 動者へのインタビューを行った。  活動者へのインタビューから、本事例の活動 開始の問題認識は以下の通りである。  第一に、 学習サポート の会場に来る以前 の子ども(会場に来ない子ども)や来ていても 心配な子どものことが気になったこと。 第二 に、活動者が学校の先生が多忙であることを理 解しており、家庭のダブルワーク(共稼ぎ)の 状況もわかる中、地域で子どもを支援すること の必要性を認識していたこと。第三に、親が近 隣と関係を作ろうとしない「社会的孤立」の状 況があったこと。第四に、子どもに発達障害が 疑われる場合の親によるネグレクトの可能性が 心配されたこと。第五に、行政の支援からもれ てしまっている子どもへの支援の必要性の認識 が高まったこと。第六に、子どもの貧困は、所 得の低さだけではないと認識していたこと。ま

「子ども村:中高生ホッとステー

ション」の活動内容

(3)

た、学習支援が必要な子どものケアが中学校で は十分にされておらず、高校生になってからも 社会人になるまでの支援が必要と活動者が考え ていたこと、という六点に整理できる。つまり、 この実践の問題認識は、学校や区役所等の支援 からもれてしまっている中高生がいることを認 識し、地域で子どもを支援する実践の必要性か ら取り組まれた点にあると整理できる。文部科 学省によれば、全国的にも毎年 6 万人の高校生 が高校を中退している。それは、高校入学後の 支援の不足を示唆していると言わざるを得な い。ホッとステーションの実践は、このような 生活支援の必要な中高生に対してアウトリーチ で支援を行い、さらにその親に対しても関係性 の構築と相談などの支援を行っている実践とし て高く評価できる。  改めて、活動内容を整理すると、表 2 のよう になる。  食事代は、参加費として集めている。この金 額では賄いきれないため、寄附、食事提供、助 成金すべてで賄っている。子どもに対しては、 施しではなく、この場に参加することに対して 「参加費」として徴収している。この点は、財 源のところでさらに触れたい。  食後の活動としては、子ども達はスタッフた ちとトランプをしたり、 いろいろな話をした り、友達同士でスマートホンのゲームをして遊 んでいる子どももいて、特別に強制したり、制 表 1  子ども村:ホッとステーションのミッション ○楽しいことを見つけよう  ホッとステーション(子ども村:中高生ホッとステーション)は、コミュニティに暮らす多様な人々と子ども達 の接点を設けることによって、豊かな人間関係の中で児童青少年の成長を支えていくことをミッションとしていま す。  それぞれの子ども達の多様な背景や個性を尊重しながらも、全ての子ども達が平等に自己実現につながる価値観 を見つけられるような環境や機会を積極的に創っていきたいと考えています。「楽しいことを見つけよう」という言 葉には、子ども達に自己実現に繋がる価値観を豊かな人間関係の中から積極的に見つけてほしいという願いが込め られています。 ○寄り添いの関係づくり  ホッとステーションでは、大人が児童青少年に対して一方的に支援を行うのではなく、「大人と子どもが共に歩ん でいくこと」、すなわち「寄り添い」の関係づくりを大切にしています。また年齢も学校も違う多様な子ども達が日 常的に相互に支えあえるネットワークの構築も目指しています。「何かをしてあげる」ではなく、「共に生きる」こ とは、ホッとステーションが活動を行うにあたって最も大切にしている価値観です。 ○ホッとステーションの活動 ・家庭的な雰囲気の中での地域の多様な大人との日常的な交流 ・日常生活や学校生活等に関する日常的支援と相談の機会の提供 ・児童青少年の地域社会への参画の促進 「中高生ホッとステーションホームページ」より引用して筆者が作成 表 2  子ども村:中高生ホッとステーションの活動内容 1 )対象は、主に荒川区に在住する中学生、高校生。 2 )活動場所は、O小学校前のビル 3 階。 3 )週 1 回、毎週木曜日に活動。子ども達は、18時頃から集まり21時頃に帰宅。 4 )通常は、17:30∼勉強の時間を設定しているが、そうならないこともある(子どもたちのなかには、勉強のため に来ているわけではないという子もいる)。 5 )秋から中学 3 年生推薦入試対策として「日曜ゼミ」を開催している。 6 )参加費は、子どもは、 1 食 1 人100円・大人300円。 7 )食事後、勉強をしたり、ゲームをしたり、大人スタッフや子ども達と談話したりして過ごす。

(4)

約したりしているものはない。ただし、子ども が一人でゲームをしていることがないよう、 ゲームなどは食堂のみんながいるところでやる ように決めている。つまり、活動を通じて「子 どもとの関係性」を重視しており、孤立しがち な中高生と「食を通じたつながり」を意識的に 構築していることが窺える。  次に、家族との関係である。第一に、家族か らは、自宅から会場までは家族の責任であると いう同意書を得ている。第二に、保護者への悩 みや相談を受けとめるサポートを行っている (LINE の作成などによる対応もあり)。第三に、 学校から言われていることの悩みなどを受けと めることもある。第四に、母子家庭ばかりでな く父子家庭もあるため食事を持ち帰る子どもも いる。第五に、子ども達の帰宅時には、一斉メー ルを配信している。 また、 親への個別対応も 行っているとのことであった。生活困窮者自立 支援制度において、厚生労働省が「平成27年度 自立相談支援事業等実績調査」を実施している が、 そのなかでは、「子どもの学習支援事業」 のうち80.7%が「親の自立相談支援機関への相 談(登録)を必須としていない」結果となって いる。つまり、子どもを通じた支援において親 にまで支援が届いていないケースが多いのであ る。この点において、ホッとステーションの実 践は、子どもの親への関与も意識的に行い、親 との関係性も重視している実践となっている点 は注目すべきである。  人材・スタッフについては、毎回10∼15名程 度が参加している。当初は、Bさんが大学院生 だったなど学生の参加があったが現在は参加が ないため、近隣大学に呼びかけを行っている。 その他スタッフとしては、元民生委員、ワーキ ングホリデーの経験者など多様な立場・世代の 人が関わっている。ここで重要な点は、Bさん のインタビューより、 スタッフにとっても、 ホッとステーションが居場所になっていること が確認できたことである。中高生の居場所だけ ではなく、スタッフの居場所にもなっていると いう「双方向性」の活動となっている点にも注 目したい。  次に、参加者の集め方についてである。第一 に、Bさんとのつながりで保健室登校していた 子ども達もいること。 第二に、 スクールソー シャルワーカーから保健室登校や別室登校の子 ども達が紹介されていること。第三に、教育セ ンターにもチラシを置いていること。第四に、 勉強が必要な子どもは、「学習サポート」 へ、 生活支援が必要な場合は、「ホッとステーショ ン」 へというような役割分担になっているこ と。第五に、自宅で食事を食べられる子どもは 自宅でと誘導していること。第六に、その他、 口コミやスタッフの知っている子どもに声をか けたりしている点である。つまり、不特定多数 の中高生を集めている実践というよりは、何ら かの課題を抱えている中高生に焦点化し、対象 を生活支援が必要な中高生を中心に活動を行っ ているという特長がある実践と言えよう。  次に、財源については、 1 年目から荒川区社 会福祉協議会から使途制限のない補助金を受け ている( 3 年間限定)。 2 年目からは荒川区の 助成金を得ている(保険や場所代等限定あり)。 寄付は、 一口1,000円で年間15万円程度ある。 現在の活動場所は、地域の方から光熱費のみの 負担で提供を受けている。平成28年度から、場 所代として5,000円を負担しており、 この活動 場所は、日中は他団体も利用している。財源面 から見ると、社協や行政からの補助金によって 会の活動の立ち上げと運営を行うことができた ことが特長である。今後は、社会福祉協議会の 補助金がなくなった後に、寄付金等の自主財源 をどの程度増やしていけるのかが課題となって いる。

(5)

2 .多機関・多団体との連携・協働による 実践  荒川区や荒川区社会福祉協議会とのつながり 以外に、以下のような関係がある。  第一に、フードバンクや荒川区社会福祉協議 会、子ども食堂ネットワークのホームページや ホッとステーションのホームページを通じて食 料提供がある。 第二に、 食事スタッフがロー テーションを組み、メニュー作りや調理をして いるが、月 1 回のみ第三木曜日は、荒川区更生 保護女性会がボランティアで調理をしに来てい る。第三に、冒険遊び場の会やプレーパーク等 野外での遊び、多文化共生センターともつなが りがある。 第四に、 荒川区教育センターのス クールソーシャルワーカーや荒川区子ども家庭 支援センターから、食事に課題を抱える子ども や不登校の子ども達の紹介があるという点であ る。  つまり、子ども食堂としての実践の中に、公 的機関や他団体との連携・ 協働が行われてお り、①活動に参加する中高生の紹介、②財源や 活動資材の支援、③活動場所の確保、④ボラン ティア等としての人材面での協力、⑤中高生支 援や活動内容面での生活支援における専門機関 との連携・協働、⑥住民活動団体との連携・協 働、 ⑦親支援における公的機関との連携・ 協 働、といった連携・協働が実践に組み込まれて いるのである。このような会の運営を支える基 盤ともなっている点は、ホッとステーションの 強みであり特長となっている。 3 .食でつながるコミュニティとしての活 動の検証  ここでは、「食」に着目をして、食によって どのようなつながりが生じているのか考察して みたい。 ( 1 )食を通じた多様な世代が出会う場として の機能  ホッとステーションの実践は、学習の場の提 供としては、子ども達の学習が強制されず、自 主性に任されている。それは、生活支援を中心 に据えた実践だからであろう。よって、食事の 提供が実践の中核となり、 1 食100円と低額に 抑えられている。また、食事を作ることや食材 を提供すること、場の提供や中高生の紹介、中 高生の親とのつながりなど、食を通じたつなが りが多様な世代に生まれている。このような異 世代が出会い、話せる場となっていることは、 中高生にとって重要な「居場所」であり、食が 生み出している「つながり」ではないだろうか。  「中高生とボランティアスタッフ」(主体)の 観点から見ると、第一に、中高生は、ひとり親 家庭の子どもや自宅で食事が取れない子どもが 中心である。 ひとり親家庭の子どもや両親が 揃っていても、家庭内で子どもと向き合った時 間がほとんどない家庭が多い。 貧困であると か、 母子家庭であるという条件は付けていな い。「子どもの置かれた状況が孤立しているか」 という点に注目している。また、親の置かれた 環境も孤立しているケースが多く、「孤立した 環境にある親たちの孤立した子ども達」が中心 である。第二に、スタッフは多様な世代の多様 な立場の人々が参加している。第三に、Aさん のコーディネートで地域の様々な方がボラン ティアや子ども達と関わるボランティアとして 参加している。荒川区社会福祉協議会が、会を 立ち上げる時はスタッフの人材の紹介をしてい る。また、荒川区コミュニティカレッジも人材 を紹介する支援を会に対して行っている。立ち 上げ時には、荒川区社会福祉協議会が「助成金」 「スタッフ」「会場の提供者の紹介」 などのサ ポートをしてくれたことが大きな力となってい た。第四に、Bさん(副代表)のつながりによ

(6)

る若者ボランティアの参加があったことも中高 生と年齢の近いスタッフが参加するという点で 重要であったと考える。このように、食を通じ て多様な世代が中高生と出会い、つながりが生 まれている点が重要な機能であろう。 ( 2 )食が生み出す中高生主体の場と親も含め た生活支援機能  改めて、会の活動は、毎週木曜日に開催して おり、 中高生は18時頃集まり21時頃に帰宅と なっている。費用は、 1 食100円と低額に抑え られており、17時30分から勉強時間を設定して いるが、子どもの自主性を重視しており、強制 はしていない。 この環境を共同体としての 「ホッとステーション」として見ると、第一に、 中高生自身が自分たちで時間をコントロールし ている点である。それは、中高生主体の場が作 られていることを示している。  第二に、地域住民で組織している団体である が、専門機関とのつながりがあり信頼関係を作 りながらつながり始めていることである。代表 が地域でこれまで長く自宅でも子どもを支援し ていたことから、学校教育以上の情報を得てい ることもあり、スクールソーシャルワーカーや 担任の先生達とも連携してサポートしている ケースもある。第三に、活動日の翌日が 学び サポート の日となっており、区にその活動報 告を毎回提出しているため、学習支援のみなら ず「生活支援の観点」から、参加の子ども達の 状況把握を積み上げることができている。第四 に、夕食を食べることを通して、中高生の親の 安心感を得て、親とつながるという生活支援が 生まれている点である。このような食を通じた 中高生主体の場と生活支援機能が生まれている ことも注目に値する。 ( 3 )食を通じた役割創出と学習機能  中高生は、食後、食器洗い等の手伝いをして いる。調理は、調理スタッフが行っているが、 月 1 回は荒川区更生保護女性の会が担当してい る。スタッフは、子ども達との会話や学習支援 を行う。 また、 家族への連絡やサポートはス タッフが担当している。  このように、食を通じた実践において、中高 生やボランティア、スタッフ等に、それぞれ役 割が生まれており、その役割を担うことで主体 的な学びの場が生まれている。「食べること」 によって、話せる場所、相談・学びの場が生ま れ、それらが「中高生の居場所」と「スタッフ の居場所」になっている。そこに、子ども達の 自主性が大切にされた役割が生まれる場があ り、それらに寄り添う形で中高生とスタッフ双 方に「学び」が生まれている。 1 .分析の視点と岡村福祉教育理論  ここまで、「子ども村:中高生ホッとステー ション」の実践を食でつながるコミュニティの 視点から、( 1 )食を通じた多様な世代が出会 う場としての機能、( 2 )食が生み出す中高生 主体の場と親も含めた生活支援機能、( 3 )食 を通じた役割創出と学習機能、の三点に整理し て述べてきた。次に、「子ども村:中高生ホッ とステーション」の実践を岡村重夫の福祉教育 理論で活動分析するため、岡村福祉教育理論に ついて整理してみたい。その上で、岡村福祉教 育理論と「食でつながるコミュニティ」との関 係性を考察していきたい。 2 .岡村福祉教育理論に基づく分析の視点  まず、岡村福祉教育論に基づく「食でつなが るコミュニティ」の視点から、本事例について、 以下の視点から分析してみたい。第一に、福祉 的人間観の理解と体得。第二に、社会福祉援助

福祉教育理論による活動分析

(7)

方式の発見の体得。第三に、活動者・学習者の 外面的理解ではなく内的を見つめる視点。第四 に、活動者・学習者が批判的学習となっている かの視点。以上の四点の分析枠組みである。  以下、この四つの分析枠組みを提示するため の岡村福祉教育理論とはどのようなものなのか 整理していくこととしたい。 3 .岡村福祉教育理論の内容   岡村重夫(1976:31-35)は、以下の 3 つに 福祉教育の目的を整理している。  「福祉的人間観の理解と体得」と「現行社会 制度の批判的評価」と「新しい社会福祉援助方 式の発見」である。さらに、岡村(1976:19-20)は、福祉教育の目的について以下のように 述べている。  「してみれば、福祉教育の目的は、単に現行 の社会福祉制度の普及・ 周知や『不幸の人び と』に対する同情を求めることではなくして、 社会福祉の原理ともいうべき人間像ないしは人 間生活の原点についての省察を深めることであ り、この省察にもとづく新しい社会観と人類文 明の批判をも含まなくてはならないであろう。 さらに言うならば、このような新しい社会観や 生活観にもとづく具体的な対策行動の動機づけ によって、福祉教育の目的は完結するものであ る。」  また、岡村(1976:22-23)は、「(一)経済的 安定、(二)職業的安定、(三)家族的安定、(四) 医療、(五)教育、(六)社会参加、(七)文化・ 娯楽」という 7 つの社会生活上の基本的欲求を 掲げた上で、「社会福祉的にいえば『社会関係 的存在としての人間』としつつ、「『労働力とし ての人間』ではなく、社会的=全体的=主体的 =現実的存在としての人間像こそ、社会福祉の 人間観である」と指摘している。そして、「こ のような制度と個人との関係を『社会関係』と よぶとするならば、いかなる個人もこの『社会 関係』を欠くことはできない」と「社会的存在 としての人間」を「社会福祉的にいえば『社会 関係的存在としての人間』である」としたので ある。この社会関係を欠くことができない存在 としたところに、「食でつながるコミュニティ」 として孤立を取り除き、相互につながる活動の 重要性が見えてくる。岡村は、社会福祉は「社 会関係の主体的側面」を支援することであると 述べており、「社会関係的存在としての人間」 に着目している。食が社会関係を豊かにし、社 会関係的存在としての中高生や活動者を可視化 していくことが、岡村の福祉教育理論を取り上 げる意義である。  岡村(1976:34)は、「さらにもっと巨視的 な立場から、現在支配的な社会道徳や文化が、 前述の福祉的人間観に矛盾するものであるかを 明らかにすることも必要である。ここでは、社 会制度(法律、経済)の反福祉性を指摘し、告 発するのとちがって、住民は、自分自身の考え 方のなかにある反福祉的人間像ないし反福祉的 文化について自己批判することが、福祉教育の 目的となるから、常に大きな困難をともなうだ ろう。なぜならば、ひとは外在的な社会制度の 欠陥を指摘する場合に、自分の内面的な偏見や 人間観を自己批判することなしに、いわゆる弱 者に対する「同情心」をよりどころにすること もできるけれども、自分自身の欠陥を承認する ことは苦痛だからである。したがってひとの内 面的文化を問うことなしに、単なる同情心や恩 恵をよりどころとした「外面的福祉」の世論を 造成することは、それほど困難ではないけれど も、そのような「外面的福祉」は実現すればす るほど福祉サービスの対象者は「気の毒なひ と」として一般社会から疎外される結果になり 終わり、福祉教育の目的は自己矛盾に陥らざる を得ないだろう。(下線、報告者)」と福祉的人 間観に矛盾することを明らかしていくことを福 祉教育の目的として位置づけ、「同情心」に基

(8)

づく「外面的福祉」の危うさを指摘し、ひとの 「内面的文化」を問う「内的矛盾についての学 び」の重要性を強調しているのである。食を通 して中高生の生活課題が見え、親の課題も見え てくる。それは、現行社会制度の不足や中高生 自身や親が抱える生活上の矛盾点から、福祉課 題の気づきが生まれ、そこには自己の内的矛盾 を見つめる福祉の学びが生まれている。 岡村 は、この学びこそが福祉教育であると指摘する のである。  「子ども村:中高生ホッとステーション」の 実践を分析すると、第一に、ホッとステーショ ンが中高生とスタッフ双方の居場所となってい る点。第二に、学習支援よりも生活支援に重点 が置かれ、中高生の自主性が重んじられている 点。第三に、地域で子どもと親を支援する必要 性の問題意識から生じた実践であり、学校や行 政などの支援が不足することを理解した前提で の実践であるという点という特長が見えてき た。  この実践について岡村福祉教育理論に基づ く、①福祉的人間観の理解と体得。②社会福祉 援助方式の発見の体得。③活動者・学習者の外 面的理解ではなく内的矛盾に着目する視点。④ 活動者・学習者が批判的学習になっているかの 視点、の四点を分析の視点として、考察するこ ととしたい。その際に、「子ども村:中高生ホッ とステーション」の実践を食でつながるコミュ ニティの視点から、①食を通じた多様な世代が 出会う場としての機能、②食が生み出す中高生 主体の場と親も含めた生活支援機能、③食を通 じた役割創出と学習機能、の三つの機能との関 係性も見つめながら整理することとしたい。  第一に、「福祉的人間観の理解と体得」から の分析である。ホッとステーションは、生活支 援が必要な中高生を活動の中心と位置付けた実 践である。そのため、自宅で食事をとることが 難しい中高生が集まっており、それらの子ども 達は学習支援だけでなく様々な課題を抱えてい る。ホッとステーションは、このような子ども 達の居場所となり、食を通して会話が生まれる 場合や、異世代の大人たちとコミュニケーショ ンをとることができる場として、孤立している 子ども達を支援する場となっている。ホッとス テーションに来ている中高生にとっては、お互 いに抱えている家庭状況などを見つめる学びの 機会にもなっている。また、活動者としてのス タッフにとっても、ホッとステーションに来て いる子ども達の問題に触れることによって「福 祉的人間観の理解と体得」を学ぶ機会となって いると考える。つまり、この活動に通う中高生 は、他の子ども達の様子を見つめる中で自らの 課題に気づく学習の機会にもなっている。一方 で、そこに集うスタッフは、子どもの貧困の状 況や貧困の連鎖を生み出している親の状況をも 垣間見る機会となる。 岡村(1976:22-23) が 指摘する七つの社会生活上の基本的欲求であ る、「(一)経済的安定、(二)職業的安定、(三) 家族的安定、(四)医療、(五)教育、(六)社 会参加、(七)文化・娯楽」、が満たされていな いことを、この活動を通じて中高生もスタッフ も体感しているのである。これらの課題解決に 取り組む活動に双方が触れることで、「福祉的 人間観の理解と体得」につながる実践となって いると考える。その学びは、「食でつながるコ ミュニティ」としての、①食を通じた多様な世 代が出会う場としての機能、②食が生み出す中 高生主体の場と親も含めた生活支援機能、③食 を通じた役割創出と学習機能、と大きく関係し ているのである。  次に、「新しい社会福祉援助方式の発見の体 得」の視点から分析してみたい。ホッとステー ションの実践は、中高生とスタッフ双方が学ん

考察と結論

(9)

でいる点は先に指摘した。さらに、B氏のイン タビューにも見られるように、スタッフ自身の 生きがいや居場所となっており、スタッフの普 段の暮らしを支えるものとなっている。 つま り、スタッフの自己実現の場にもなっており、 中高生とスタッフの「双方向性の学び」が重要 な論点となろう。また、学習支援よりも生活支 援に重点が置かれ、中高生の自主性や主体性が 重んじられている実践であるとともに、中高生 の孤立防止や親支援に焦点が当てられている。 この実践は、「地域共生社会の実現」に向けた 「双方向型」の実践にほかならず、地域におい て一方通行の支援ではなく「双方向型」の「新 しい社会福祉援助方式の発見の体得」の機会と なっている。ホッとステーションでは、学習支 援の時間も確保されているが、この時間が無理 に位置づけられていない。本当に学習支援が必 要な子どもは、翌日の荒川区が行っている「学 習サポート」 で支援することになっており、 ホッとステーションは、まさに居場所であり生 活支援を重視したものとなっている。つまり、 食の機会を通じて子どもや子どもの家庭の課題 を可視化し、対応していくことが重視されてい る。 ここでも、「福祉的人間観の理解と体得」 と「新しい社会福祉援助方式の発見の体得」の 視点から、多くの気づきがある実践であること がわかる。教育センターのスクールソーシャル ワーカーや子ども家庭支援センターから、食事 に課題を抱える子ども達がホッとステーション に紹介されてきている。 また、 ホッとステー ションの活動記録が荒川区の学習支援事業であ る学習サポートと共有されており、学習支援と 生活支援が連携した実践となっている。ここで は、「食でつながるコミュニティ」としての② と③の機能と関係が深い実践となっている。  第三に、「活動者・学習者の外面的理解では なく内的矛盾に着目する視点」から分析してみ たい。この実践は、学習支援よりも生活支援に 重点が置かれている実践であることが、「活動 者・学習者の外面的理解ではなく内的矛盾」に 着目した実践となっている。それは、スタッフ としての学びとして、中高生の学習支援という 外面的な理解に留まることなく、中高生が抱え ている「食の機会を通じて子どもや子どもの家 庭の課題の可視化」が行われ、「中高生やその 家庭が抱えている内的矛盾に着目」した実践と なっているからである。それは、外面的理解と しての同情心などから生まれている活動を超え て、中高生が抱えている課題と向き合い、例え ば、「ひとり親家庭などで親が夜まで働かなけ ればならない現実」と「親としての役割を果た したくても果たせない現実」や「子どもが家事 を手伝うなど大人の役割を担うなど、子どもら しくいられない現実」を通して、スタッフや中 高生も自己の内的矛盾と向き合う学びを行うこ ととなるのである。この点も「食でつながるコ ミュニティ」として三つの機能と活動者・学習 者の学びが密接に関係している。  第四に、「活動者・ 学習者が批判的学習と なっているかの視点」に着目して分析してみた い。この実践は、地域で子どもと親を支援する 必要性の問題意識から生じた実践であり、学校 や行政などの支援が不足することを理解した前 提での実践である。この点は、まさに、この実 践が「学校や行政などの支援の不足」に気づき、 それらを批判的に学ぶことによって新しい取り 組みを行っていることが重要である。中学校に おいて学習支援が必要な子ども達への支援が不 足しており、またそのような子ども達は学習以 外にも多様な課題を抱えているとの認識が前提 にある。そのため、地域で学校以外の居場所を 作っていくことに重点が置かれたものと考え る。子どもの貧困が指摘されるなかで、課題は 所得の低さのみにあるのではなく、親の社会的 孤立やネグレクト、子どもの将来への関心の低 さ等にも象徴されているとホッとステーション

(10)

のスタッフは考えている。このような、家庭や 学校では抱えきれない、向き合うことができて いない課題を地域で取り組もうとしたことに、 この実践の意義があると考える。活動者である スタッフは、ホッとステーションの活動を通じ て社会問題を自覚し、批判的な学習や内的矛盾 を意識する機会が多いことが示唆された。これ らを意識するが故に、スタッフとして参加し、 やりがいを見出し、スタッフとして自らの居場 所をも見出しているのである。  一方で、 ホッとステーションの実践によっ て、中高生が自らの内的矛盾を自覚した態度変 容の機会を有しているのかという点に着目しな ければならない。中高生が夕食を家族と一緒に とることができないという現実。中学生になっ たばかりの少年が夜 9 時過ぎまでホッとステー ションに居ることは、 居場所を得ている一方 で、そこに家庭環境の内的矛盾を抱えているこ とに気づき、学習し態度変容していくことにつ ながっているという点である。厳しい家庭環境 が貧困を生み、その貧困が連鎖し、さらにその 貧困が固定化しているという現実がある。この 問題を中高生が批判的に学び、内的矛盾として 捉えることができるようになるためには、活動 者としてのスタッフの存在は欠かせないもので あろう。  食を通して、「食でつながるコミュニティ」 の三機能の「②食が生み出す中高生主体の場と 親も含めた生活支援機能」によって、「③食を 通じた役割創出と学習機能」である学びの場が 生まれている。食を通じて地域に中高生のため のこのような居場所ができ、子ども達が抱える 内的矛盾を解決していくための学習の場、居場 所が存在することは重要であり、 その場がス タッフとの双方向の居場所になっていること が、この活動の重要な点であろう。岡村福祉教 育理論からみれば、ホッとステーションの実践 は、その実践が荒川区や荒川区社会福祉協議会 に対して、食を通じて学習支援の必要な子ども 達の生活支援の実態を伝え、学ぶ機会となって いる。また、荒川区子ども家庭支援センターや 教育センターのスクールソーシャルワーカーか らは、 支援の必要な子ども達がホッとステー ションに紹介されてきており、これらの問題が 共有され拡張していることがわかる。ホッとス テーションの実践は、「福祉的人間観の理解と 体得」をする場であり、学習支援という居場所 を創造して生活支援をしていく「新しい社会福 祉援助方式の発見の体得」でもある。さらに、 中高生やその家庭が抱えている課題を「活動 者・学習者の外面的理解ではなく内的矛盾」と して気づき、共有している。また、荒川区の「学 習サポート」に来られない子ども達の支援を行 いたいという「活動者・学習者の批判的学習」 に基づいて、学校や行政が充分に取り組むこと ができていない点に着目して取り組まれている 実践である。そして、これらの気づきと学びが 「中高生とスタッフの双方向の学び」を生み出 していることこそ「地域共生社会の実現」に向 けた実践としても重要な点であろう。まさに、 「食でつながるコミュニティ」の三機能の「① 食を通じた多様な世代が出会う場としての機 能」が可視化されているのである。食でつなが る「出会いの場」「生活支援の場」「学びの場」 が中高生と活動者の「双方向型」で実践されて いる。これが、岡村福祉教育理論の視点におい て分析した上での、「子ども村:中高生ホッと ステーション」の実践的価値と言えるのではな いだろうか。 【引用・参考文献】 青砥恭(2009)「ドキュメント高校中退─いま、貧困が うまれる場所」ちくま書店 阿部彩(2008)「子どもの貧困─日本の不公平を考える ─」岩波新書 阿部彩(2014)「子どもの貧困Ⅱ─解決策について考え る─」岩波新書

(11)

一番ケ瀬康子(1988)「子どもの発達と福祉教育」一番 ケ瀬康子・ 大橋謙策編著『シリーズ福祉教育 2   学校における福祉教育実践Ⅰ 保育所・ 幼稚園・ 小学校』 大橋謙策(1987)「福祉教育の構造と歴史的展開」一番 ケ瀬康子・小川利夫・木谷宜弘・大橋謙策編著『シ リーズ福祉教育 1  福祉教育の理論と展開』 光生 館 大橋謙策(1987)「地域福祉の主体形成と社会教育」小 川利夫・ 大橋謙策編著『シリーズ福祉教育 5  社 会教育の福祉教育実践』光生館,229,21-46 岡村重夫(1976)「福祉教育の目的」伊藤隆二・上田薫・ 和田重正編『福祉の思想・入門講座 3 福祉の教育』 柏樹社,26,13-36 岡村重夫(1970)「地域福祉論」光生館 小川利夫(1987)「福祉教育と教育福祉」一番ケ瀬康子・ 小川利夫・ 木谷宜弘・ 大橋謙策編著『シリーズ福 祉教育 1  福祉教育の理論と展開』光生館 小川利夫(1985)「教育福祉の基本問題」勁草 小川利夫(1994)「小川利夫社会教育論集第五巻 社会 福祉と社会教育─教育福祉論─」亜紀書房 厚生労働省(2016)「平成27年度自立相談支援事業等実 績調査」 全国社会福祉協議会・福祉教育研究委員会(1982)「学 校外における福祉教育のあり方と推進」中間報告 東京都(2017)「東京都子供の生活実態調査報告書【小 中高校生等調査】」 豊島子ども WAKUWAKU ネットワーク編著(2016) 「子ども食堂をつくろう─人がつながる地域の居場 所づくり─」明石書店 原田正樹(2009)「共に生きること 共に学び合うこと ─福祉教育が大切にしてきたメッセージ」 大学図 書出版 原田正樹(2014)「地域福祉の基盤づくり─推進主体の 形成─」中央法規 原田正樹(2006)「福祉教育が当事者性を視座する意味 ─いのち・私・社会を問うための福祉教育である ために─」20周年記念リーディングス編集委員会 編 集『日 本 福 祉 教 育・ ボ ラ ン テ ィ ア 学 習 学 会 Readings 福祉教育とボランティア学習の新機軸 ─学際性と変革性─』 平野隆之(2008)「地域福祉推進の理論と方法」有斐閣 松岡広路(2009)「福祉教育・ボランティア学習と ESD の関連性─福祉教育から『福祉教育・ ボランティ ア学習』・ESD へ─」20周年記念リーディングス編 集委員会編集『日本福祉教育・ ボランティア学習 学会 Readings 福祉教育とボランティア学習の新 機軸─学際性と変革性─』 山田和夫(2015)「妻が遺した一枚のレシピ」青志社 ユーリア・エンゲストローム著/山住勝広・松下佳代 他訳(1999)「拡張による学習─活動理論からのア プローチ」新曜社

参照

関連したドキュメント

友人同士による会話での CN と JP との「ダロウ」の使用状況を比較した結果、20 名の JP 全員が全部で 202 例の「ダロウ」文を使用しており、20 名の CN

※1・2 アクティブラーナー制度など により、場の有⽤性を活⽤し なくても学びを管理できる学

○本時のねらい これまでの学習を基に、ユニットテーマについて話し合い、自分の考えをまとめる 学習活動 時間 主な発問、予想される生徒の姿

⑹外国の⼤学その他の外国の学校(その教育研究活動等の総合的な状況について、当該外国の政府又は関

小学校学習指導要領総則第1の3において、「学校における体育・健康に関する指導は、児

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価.

続いて第 3

1、研究の目的 本研究の目的は、開発教育の主体形成の理論的構造を明らかにし、今日の日本における