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大阪歯科大学附属病院における歯根完成第三大臼歯を 移植歯とした自家歯牙移植の臨床的検討

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Academic year: 2021

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自家歯牙移植とは「同一個人においてある部分から別 の部位へ外科的に歯を移動する処置」と定義されてい る.1 自家歯牙移植を行うにあたっては受容側も移植側 も一定の条件が必要であり,すべての症例で歯牙移植が できるとは限らないが,歯の喪失に対する有用な一手段 と考えられている. 現在の日本の保険医療制度では,移植歯となりえる歯 は第三大臼歯もしくは埋伏歯であるが,大部分は第三大 臼歯が移植歯として利用されている.自家歯牙移植にお ける移植歯に関し,以前の報告では根未完成歯のほうが 根完成歯に比べて経過が良いとされており,2­13 その中で は移植歯喪失の主な原因として歯根吸収が挙げられてい 8305

大阪歯科大学附属病院における歯根完成第三大臼歯を

移植歯とした自家歯牙移植の臨床的検討

つじ かなめ いま い み き こ なか ま

今 井 美季子

仲 間 ひとみ

** かく どう まさ き なが ひさ けい な こ たき しん や

覺 道 昌 樹

***

永 久 景 那

小 滝 真 也

**** きた よし ま り な いし かわ ひろ き き しま ま さ こ

北 吉 麻理奈

*****

石 川 敬 彬

貴 島 真佐子

* た なか じゅん こ いと だ まさ たか い せき とみ お

田 中 順 子

***

糸 田 昌 隆

井 関 富 雄

抄録:自家歯牙移植は歯の喪失に対する有用な治療法の一つと考えられている.今回われわれは当院におけ る歯根完成第三大臼歯を移植歯とした自家歯牙移植の臨床的検討を行ったので報告する. 対象は 2013 年 4 月∼2018 年 3 月に当院で歯根完成第三大臼歯を移植歯として自家歯牙移植を行った 32 例である.それらに関して患者の性別,年齢,受容部位,移植歯,移植方法,経過観察期間,術後経過(生 存率,移植歯の歯周ポケット,動揺度,違和感およびデンタル X 線写真による歯根膜腔・歯槽硬線・歯根 吸収の有無)の検討を行った. 患者の内訳は男性 4 例,女性 28 例で,年齢は 22∼64 歳,平均 38.8 歳であった.受容部位は─┐6│部と ┌─ │6 部が各 8 例と最も多く,上顎が 5 例,下顎が 27 例と下顎に多かった.移植歯として用いられたのは ─┐ 8│が 13 例と最も多かった.移植方法は即時型移植が 25 例,遅延型移植は 5 例,異時移植は 2 例であっ た.経過観察期間は 6 か月から 4 年 10 か月で平均は 1 年 10 か月であった.また,1 年以上経過観察を行 った症例は 23 例(74%)であった.移植歯の 1 年生存率は 96.9% で,3 年生存率は 85.7% であった.移 植後に脱落したのは 1 例で術後 1 か月に自然脱落した.抜歯に至った症例はなかった.移植歯の歯周ポケ ットが 4 mm 以上のものは 4 例認め,8 mm が 1 例,4 mm が 3 例で,受容部位は─┐6│部および┌─│6 部が各 2 例であった.骨新生遅延および歯根頸部吸収は 1 例にみられた.両者ともに同一症例で受容部は ─┐6│部で 動揺度 1 度で歯周ポケットが 8 mm であった.当院での第三大臼歯を利用した自家歯牙移植歯の生存率は 高く,歯の喪失に対する有用な一手段と考えられた. 大阪歯科大学歯学部口腔外科学第一講座 * 大阪歯科大学附属病院口腔リハビリテーション科 ** 大阪歯科大学歯学部口腔治療学講座 *** 大阪歯科大学歯学部有歯補綴咬合学講座 **** 大阪歯科大学歯学部歯科放射線学講座 ***** 大阪歯科大学大学院歯学研究科口腔外科学専攻 〒573­1121 大阪府枚方市楠葉花園町 8­1 歯科医学 2020 ; 83(2): 76―82.

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る.特に歯根未完成歯の移植では歯髄の血行再生と歯根 成長が期待できるのに対し,歯根完成歯では歯髄壊死が 避けられないことから生じる炎症性歯根吸収が大きな問 題となっていた.そのため,歯根完成歯移植においては 歯内治療の必要性が論じられ,現在では歯内治療が炎症 性歯根吸収の予防策であるとみなされている.14­16 この ように炎症性歯根吸収および他の種類の歯根吸収のメカ ニズムとその予防策が検討され,術式や術後処置が確立 されるにしたがい歯根完成歯の移植症例に関してもその 成功率の上昇も認められた.しかしながら歯根完成歯を 移植歯とした報告は依然として少なく,歯根完成第三大 臼歯を移植歯とした報告はさらに少ない.1, 14, 17­21 今回わ れわれは当院における歯根完成第三大臼歯を移植歯とし た自家歯牙移植の臨床的検討を行ったので報告する.

研究方法

1 .対象 対象は 2013 年 4 月から 2018 年 3 月までに当院で歯 根完成第三大臼歯を移植歯とした自家歯牙移植を行った 32 例である.対象患者には処置を行う上で問題となる ような既往歴や全身疾患は認めなかった. 2 .方法 1 )移植前診査および診断 当院では自家歯牙移植を行う際には画像診断,歯周基 本治療,移植手術,歯内治療,補綴処置および口腔機能 回復に関して各診療科が治療にあたるチームアプローチ で対応している.つまり,術前はすべての診療科にて診 査診断を行い,歯周基本治療は歯科衛生士,移植手術は 口腔外科,歯内治療は歯内治療科,補綴咬合処置および 機能回復に関しては補綴咬合治療科および口腔リハビリ テーション科が行っている.診査および診断から術後の 経過観察までの流れを Fig. 1 に示す. 2 )移植手術 手術は全例局所麻酔下で行った.手術の手順として, ①移植歯および移植部位の機械的清掃・浸潤麻酔,②移 植歯および固定に利用する歯の酸処理,③受容部の歯の 抜去,④移植歯の抜去,⑤移植床の形成,⑥移植歯の移 植床への試適,⑦受容部の縫合,⑧移植歯の植立,⑨移 植歯の固定,⑩咬合調整である(③の処置は行わない場 合もある.).移植手術は,阿部らの方法に準じて行って いる.17 なお,自家歯牙移植手術は長谷川らが提唱して いる①可及的な歯根膜の保護,②緊密な歯肉縫合,③対 合歯間の十分なクリアランス,④強固でない固定,を基 本方針として実施している.18 3 )移植方法 移植方法に関しては即時型移植,遅延型移植および異 時移植の三法に分類した.即時型移植は受容部の歯の抜 歯と同時に抜去した移植歯を移植する方法であり,遅延 型移植は受容部の歯を抜歯し,2∼5 か月後に移植を行 う方法である.異時移植は歯を抜歯もしくは喪失してか らおおよそ 6 か月以上経過した受容部に移植を行う方 法である.17 4 )歯内治療 移植後約 2∼3 週で歯内治療を行った.歯内治療は全 例当院歯内治療科にて行った.暫間固定は根管充填前後 に除去し,その後補綴処置を行った. 5 )経過観察

移植後は定期的に SPT(supportive periodontal ther­ apy),口腔内診査および画像検査を行った. 口腔内診査では移植歯の歯周ポケットの深さ(6 点 法),動揺度および違和感の有無に関して評価した.ま た,画像検査はデンタルエックス線検査を行って歯根膜 腔や歯槽硬線の状態,歯根吸収の有無を評価した. 6 )経過判定 抜歯あるいは脱落に至った症例を抜歯・脱落群,それ 以外を生着群とした.経過中にポケットが 4 mm 以上 のものを「付着の非獲得」,移植歯の動揺が 1 度以上の ものを「生着不良」,画像検査で歯槽骨のエックス線透 過像の残存あるいは拡大が認められるものを「骨新生遅 延」,また,歯根に吸収像が認められたものを「歯根吸 収」に分類した.歯根吸収は歯根周囲にエックス線透過 像を認めるものを「歯根吸収」,歯根膜腔が消失するも Diagnostic examination ↓ Evaluation ↓

Initial periodontal therapy ↓

Operation ↓

Endodontic treatment a few weeks after operation

↓(Temporary fixation is removed before or after endodontic treatment.) Prosthodontic treatment

SPT (Supportive periodontal therapy) ↓

Follow­up examination of the periodontal pocket, tooth mobil­ ity, subjective symptoms and intraoral X­rays.

Fig. 1 Process of third molar autotransplantation.

(3)

のを「置換性歯根吸収」,歯頸部を中心に吸収がみられ るものを「歯根頸部吸収」に分類した.18 7 )検討事項 患者の性別,年齢,受容部位,移植歯,移植方法,経 過観察期間,術後経過および生存率に関して検討を行っ た. 今回の研究は大阪歯科大学医の倫理委員会 111043 号 に承認されている.

1 .性別,年齢 男性 4 例,女性 28 例で女性が圧倒的に多かった.年 齢は 22∼64 歳で平均 38.8 歳で あ っ た.30 歳 代 が 15 例と最も多く,次いて 40 歳代が 8 例,20 歳代が 5 例 であった(Fig. 2). 2 .受容部位 受容部位は─┐6│部と┌─│6 部が各 8 例と最も多く,続い て┌─│7 部が 7 例,7│ ─┘部と ─┐ 7│部が各 4 例であった.ま た,上顎が 5 例,下顎が 27 例と下顎が圧倒的に多かっ た.左右ともに各 16 例で差は認めなかった(Fig. 3). 3 .移植歯 移植歯として用いられたのは─┐8│が 13 例と最も多 く,次 い で┌─│8 が 8 例,8│ ─┘が 7 例,│8└─が 4 例 で あ っ た.上顎は 11 例で下顎は 21 例で下顎に多かった.右 側は 20 例,左側は 12 例でやや右側に多い傾向であっ た(Fig. 4). 4 .受容部と移植歯との関係 受容部と移植歯が同側のものは 26 例で,対側であっ たものは 6 例であった.また,同側のうち対顎のもの は 9 例で対側のうち対顎のものは 1 例であった. 5 .移植方法 移植方法は即時型移植が 25 例,遅延型移植は 5 例, 異時移植は 2 例で即時型移植が最も多かった(Fig. 5). 遅延型移植の受容部位は┌─│6 部が 3 例,─┐7│部および ┌─ │7 部が各 1 例であった.5 例中 3 例は移植部の消炎に 日数を要したためで,残りの 2 例は受容部に歯根嚢胞 が存在したためであった. 6 .経過観察期間 経過観察期間は術後 1 か月で脱落に至った 1 例を除

Fig. 2 Age distribution of patients.

Fig. 3 Recipient sites.

Fig. 4 Donor teeth.

Fig. 5 Transplantation methods.

(4)

き,6 か月から 4 年 10 か月で平均は 1 年 10 か月であ った.また,1 年以上経過観察を行っ た 症 例 は 23 例 (74%)であった(Fig. 6). 7 .術後経過(Table 1) 1 )抜歯・脱落群 移植後に抜歯に至った症例は認めなかった.脱落した のは 1 歯で,移植歯は│8 └─で受容部が│7└─部のものであ った.生着不全で術後 1 か月に自然脱落した. 2 )動揺度 移植後に動揺度が 1 度のものは 2 例認めた.いずれ も歯周ポケットが 4 mm, 8 mm で受容部位はいずれも ─┐ 6│部であった. 3 )歯周ポケット 歯周ポケットが 4 mm 以上のものは 4 例認め,8 mm が 1 例,4 mm が 3 例であった.受容部位は─┐6│部およ び┌─│6 部が各 2 例であった. 4 )違和感 違和感を自覚した症例は 2 例認めた.1 例は歯周ポケ ットが 4 mm であったがそれ以外の異常所見は認めな かった.残りの 1 例に関して異常所見は認めなかった. 5 )骨新生遅延 骨新生遅延は 1 例のみ認められた.本症例では歯周 ポケットが 8 mm であった. 6 )歯根膜腔 歯根膜腔は脱落した 1 例を除いてすべての症例で移 植後に確認された. 7 )歯根吸収 歯根吸収は 1 例に歯根頸部吸収が認められた. 8 )生存率 1 年生存率は 96.9% で,3 年生存率は 85.7% であっ た.

移植歯として用いられる歯は大きく根未完成歯と根完 成歯に分けられる.以前の自家歯牙移植に関する報告は 移植歯が根未完成歯で,術後経過については歯根形成, 歯髄生着や歯根吸収などに焦点があてられており,根未 完成歯の方が予後は比較的良好であると報告されてき た.2­8 その一方で移植歯に根完成歯を用いた場合でも歯 内治療が行われるようになってから炎症性歯根吸収が改 善され,歯根完成歯を移植歯として用いた自家歯牙移植 の予後も良好であると報告されている.17­19 しかしなが ら歯根完成歯を移植歯とした報告は現在でも少なく,特 に第三大臼歯を移植歯として大臼歯部へ移植した報告は ほとんどみられない.14, 17­21 その中でも歯根完成第三大臼 歯を大臼歯部へ自家歯牙移植した予後に関して Mejáre らは移植後 4 年の生存率は 81.4% と報告しており,根 未完成の第三大臼歯を含めた報告では阿部らは 1 年生 存率は 97.7% で 5 年生存率は 86.2%,Sugai らは 1 年 生 存 率 は 96% で 5 年 生 存 率 は 84% と 報 告 し て い る.17, 19, 21 これらの報告からも歯根完成歯と歯根未完成 歯の生存率はほぼ同等のもと考えられた.今回の研究に おいてもほぼ同様の結果であった.

Fig. 6 Duration of follow­up.

Table 1 Postoperative course of poor outcome cases

Case

no. Sex Age

Recipient site Donor tooth Transplantation method Poor wound healing Tooth mobility Periodontal pocket (mm) Subjective symptoms Delayed bone formation Resorption of root neck Progress 1 2 3 4 5 6 F F F F M F 39 63 48 44 64 46 │7 └──┐ 6│ ─┐ 6│ ┌─ │6 ┌─ │6 ─┐ 6│ │8 └─ 8│ ─┘ ─┐ 8│ 8│ ─┘ ─┐ 8│ ┌─ │8 Immediate Immediate Intertemporal Immediate Delayed Immediate + − − − − − / 1 1 − − − / 8 4 4 4 − / − − + − + / + − − − − / + − − − − Fell out Survival Survival Survival Survival Survival 歯科医学 2020 ; 83(2): 76―82. 当院における自家歯牙移植の臨床的検討 79

(5)

今回の結果では抜歯に至った症例は認めず,不成功に 終わったのは自然脱落の 1 例のみであった.長谷川ら は歯根完成歯を移植歯として用いた歯牙移植が失敗に至 る主な原因は歯周組織の治癒不良と歯根吸収であると示 唆している.また,治癒不良に至る理由として,移植歯 に対して受容部が小さいことからくる受容部組織の血行 不良や受容部に隣接した死腔の存在が関係していると示 唆している.18 今回脱落した症例は受容部と移植歯の大 きさには差は認めなかった.しかし,受容部と移植歯が 隣接しており,移植歯の抜歯窩である死腔が受容部遠心 に連続して存在していたことが治癒不良の原因であった と考えられた. 歯根吸収症例に関しては 1 例に歯根頸部吸収がみら れたのみであった.一般的に歯根吸収は慢性根尖性歯周 炎が関係しているともいわれ,その原因には不適切な歯 内治療や,歯根形態が関与しているといわれている.ま た,移植後の根吸収に関して移植歯が第三大臼歯におけ る予後不良因子としては複根であること,根形態が一様 でないことが要因として挙げられる.その中でも下顎第 三大臼歯に比べて上顎第三大臼歯は根管数が 3 根以上 であることが多く,また,歯根の形態が湾曲もしくは離 開していることが多いとされている.そのため上顎第三 大臼歯を移植歯として用いた場合は予後に負の影響を与 えるとも示唆されている.17, 22 今回の結果においては 3 年以上の経過観察症例に著名な根吸収は認めず,歯内治 療においても特に問題となるような症例もなかった.こ れは,移植前の歯科用コーンビーム CT 検査による根の 形態や根管の把握と歯内治療の際にマイクロスコープを 用いたことが経過良好の因子になったと考えられた.樋 口らも歯科用コーンビーム CT とマイクロスコープを使 用した際,歯内治療の予後は良好であると報告してお り,23 今回のわれわれの結果も同様であった. 歯根頸部の吸収に関してその原因については不明であ るが,慢性辺縁性歯周炎が原因であると示唆されてい る.24 今回の歯根頸部吸収症例に関しても同様に周囲骨 新生遅延とポケットも 8 mm と深く,慢性辺縁性歯周 炎を認めたことから同様の所見であったと思われた. 移植方法に関して阿部らは,即時型移植は異時移植に 比べると生存率が高いと報告している.これは,異時移 植はもともと歯が欠損している部位への移植であるた め,骨の頬舌的な幅径が狭かったり,骨が硬化していた りと受容部の条件が不利であるためと示唆している.ま た,有意差はないものの即時型移植は遅延型移植よりも 生存率が高いとも報告している.これは遅延型移植の適 応症の一つが受容部の炎症が強い場合であることから, 即時型移植より遅延型移植の方が受容部の状態が不良で あることに起因すると示唆している.17 今回のわれわれ の結果では脱落したのは即時型移植の 1 例のみであり, 移植方法に関して予後因子は不明であった.しかしなが ら移植法は主に受容部の状態によって選択されることが ほとんどであるので,それぞれの移植法の利点欠点を熟 知しておく必要があると思われた. 当院での自家歯牙移植では術前に口腔清掃状態や歯周 ポケットの確認を行っており,移植歯の歯周ポケットが 4 mm 以上と深いものは移植歯として用いていない.ま た,移植前後における口腔衛生指導も適切に行ってお り,患者教育の意味でも重要と考えられ,これも経過良 好であった一因と考えられた.Sugai らも術前の移植歯 の歯周ポケットの測定の必要性について言及しており, 歯周ポケットが深いものは健全な歯周靭帯の欠損によ り,移植後に歯周炎や根吸収の原因になると示唆してい る.21 当院では自家歯牙移植に際して各分野の専門医による 多職種が連携したチームアプローチを実施している.移 植前には各専門分野の専門医同士による症例検討を行っ ている.Sugai らは自家歯牙移植に関してチームアプロ ーチの重要性を報告しており,チームアプローチが重要 な予後因子として示唆している.21 われわれもチームア プローチにより良好な結果が得られたと考えられた. 今後も当院でチームアプローチによる自家歯牙移植を 行い,症例数を重ねるとともに自家歯牙移植の有用性と 予後因子の検索を行っていきたいと考えている.

引用文献

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Clinical study on autotransplantation of third molars with complete root formation

at Osaka Dental University Hospital

Kaname Tsuji, Mikiko Imai*, Hitomi Nakama**, Masaki Kakudo***, Keina Nagahisa*,

Shinya Kotaki****, Marina Kitayoshi*****, Hiroki Ishikawa, Masako Kishima*,

Jyunko Tanaka***, Masataka Itoda* and Tomio Iseki

First department of Oral and Maxillofacial Surgery, *Department of Oral Rehabilitation, **Department of Endodontics,

***Department of Prothodontics, ****Department of Oral Radiology, *****Graduate School of Dentistry

(Department of Oral and Maxillofacial Surgery), Osaka Dental University, 8-1 Kuzuhahanazono-cho, Hirakata-shi, Osaka 573-1121, Japan

Abstract We retrospectively studied the cases of 32 patients who received autotransplantation

of third molars with complete root formation at Osaka Dental University Hospital from April 2013

to March 2018. Age, sex, recipient site, donor tooth, transplantation method, duration of obser­

vation, and postoperative course were elicited from patient clinical records. The subjects were 4

males and 28 females with an average age of 39 years. A mandibular first molar site was the

most common recipient (25% for each side) and the mandibular left third molar was the most

common donor (41%). Immediate transplantation was the most common transplantation method

(78%). The one­year survival rate was 96.9%, while the three­year rate was 85.7%. Only one

transplant tooth (3.1%) was lost one month after the operation because of a failure of wound

healing. Only 4 cases (12.5%) were detected with a periodontal pocket of more than 4 mm

around the transplanted tooth. The survival rate for autotransplanted third molars with complete

root formation at our hospital is high. Tooth autotransplantation is a valuable treatment for recov­

ering the occlusal function of missing teeth. Shika Igaku (J Osaka Odontol Soc) 2020 ; Oct ;

83(2) : 76­82.

Key words : Autotransplantation of teeth ; Third molar ; Complete root formation

Shika Igaku (J Osaka Odontol Soc) 2020 Oct ; 83(2) : 76―82. 82

Fig. 4 Donor teeth.
Table 1 Postoperative course of poor outcome cases

参照

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