• 検索結果がありません。

An experimental intraradicular biofilm model in the pig for evaluating irrigation techniques.

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "An experimental intraradicular biofilm model in the pig for evaluating irrigation techniques."

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

An experimental intraradicular biofilm model

in the pig for evaluating irrigation

techniques.

著者

田中 利典

52

学位授与機関

Tohoku University

学位授与番号

歯博第889号

URL

http://hdl.handle.net/10097/00130043

(2)

- 38 -

論 文 内 容 要 旨

【目的】 感染根管治療において,感染源除去のための機械的清掃と化学的清掃は不可欠である。しかし複雑 な根管系を機械的に清掃することは極めて難しく,化学的清掃,特に根管洗浄による流体力学的効果 の重要性が近年再認識されている。根管洗浄の研究報告では,透明根管模型や抜去歯を対象とした削 片除去・洗浄液の到達を観察したものや,数値流体力学によるシミュレーションが一般的で,根管内 バイオフィルムの除去については明らかにされていない。本研究では,我々が開発した根管内バイオ フィルムを形成するin vivo家畜ブタ感染根管モデルを用いて,各種根管洗浄法によるバイオフィルム 除去効果を検討した。 【材料および方法】 (1)根尖性歯周炎および根管内バイオフィルムの作製:2 ヶ月齢以上の家畜ブタ5頭を用いて左右 下顎第二乳臼歯の近遠心根を実験対象根管(n=20)とし,吸入麻酔および局所麻酔下で髄室開拡を行っ た。作業長確認後,Kファイルによる根管形成および6%次亜塩素酸ナトリウムによる根管洗浄を行い, 根管開放のまま2週間口腔内に暴露させた。その後根管系を低酸素状態にするため歯冠側を水硬性セメ ントとコンポジットレジンにて二重仮封し,4週間根管内バイオフィルムを成熟させた。 (2)各種根管洗浄:実験対象根管を4つの実験群(各群n=4)および根管洗浄なしの対照群(control: n=4)に分け,比較検討した。実験群の処置時はラバーダム防湿を行い,歯冠部を超音波スケーラー で歯面清掃後二重仮封を除去し,以下の根管洗浄を行った。根管洗浄後はコンポジットレジンにて歯 冠側を封鎖した。 ①30ゲージ洗浄針によるシリンジ洗浄(以下CNI),②シリンジ洗浄+超音波発生装置による撹拌(以 下PUI),③シリンジ洗浄+音波発生装置による撹拌(以下EA),④シリンジ洗浄+Er:YAGレーザー 氏 名(本籍)   : 田た 中なか 利とし 典のり(東京都) 学 位 の 種 類  : 博 士  ( 歯 学 ) 学 位 記 番 号  : 歯 博 第 8 8 9 号 学位授与年月日  : 令和 2 年 3 月 25 日 学位授与の要件  : 学位規則第4条第1項該当 研 究 科 ・ 専 攻  : 東北大学大学院歯学研究科(博士課程)歯科学専攻

学 位 論 文 題 目  : An experimental intraradicular biofilm model in the pig for evaluating irrigation techniques. (根管洗浄法評価のためのブタを用い た根管内バイオフィルムモデルの確立)

論 文 審 査 委 員  : (主査)教授 山 田   聡

(3)

- 39 -

による撹拌(以下LAI)

(3)評価法:家畜ブタに全身麻酔を施したのち顎骨とともに歯牙を摘出した。歯根を近心根と遠心 根に分け,そのうちの1根については歯軸方向に割断し根管内面の状態をSEMにて観察した。各群残り の3根については,根管内の細菌感染を定量解析するために根管内細菌のDNAを抽出し,菌数を揃え たEnterococcus faecalisから抽出したDNAをreferenceとしたreal-time PCR法を実施し,ANOVAのの ちTukey-Kramer法にて比較検定した。合わせて対照群の根管内細菌叢解析も行なった。 【結果および考察】 ブタの根管内細菌叢はヒトと非常に類似していた。各群の根管内残存細菌数をreal-time PCR法で解 析すると,LAIは他の洗浄方法と比較して有意に高い細菌除去効果を示した。 SEM観察では,対照群 で根管内バイオフィルム形成が確認され,その除去には同じくLAIで最も高い効果が認められた。 こ れらの結果から,根管内バイオフィルム除去においてLAIのキャビテーション効果はPUIによるアコー スティックストリーミングよりも優れていることを解明した。 【結論】 根管内バイオフィルムに対するin vivoの根管洗浄では,LAIが有効であることが示唆された。

審 査 結 果 要 旨

感染根管治療において,感染源除去のための機械的清掃と化学的清掃は不可欠である。しかしながら, 複雑な根管系を機械的に清掃することは極めて難しく,化学的清掃,特に根管洗浄による流体力学的 効果の重要性が近年,再認識されている。これまでの根管洗浄の研究報告では,透明根管模型や抜去 歯を対象として削片除去・洗浄液の到達を観察したものや,数値流体力学によるシミュレーションが 一般的で,根管内バイオフィルムの除去については明らかとされていない。 そこで,本研究では,大型実験動物である家畜ブタを使用し,根管を抜髄し,口腔内へ開放後に嫌 気的環境下で飼育することにより,形態的,細菌叢的にヒト根管内バイオフィルムに近似した実験的 根管内バイオフィルムを誘導できることを明らかとした。 さらに,この実験的根管内バイオフィルムモデルを使用し,各種根管洗浄法による同バイオフィル ムの除去効果について比較検討を行った。これまでの根管洗浄の先行研究では,超音波振動を併用し た根管洗浄が洗浄液の還流に有効であることが示されているが,バイオフィルムの除去効果について は評価が一定でない。本実験モデル下では,レーザーやポリマーチップの音波振動の併用が,超音波 振動併用または通法の根管洗浄方法よりも有効であることが示された。以上の結果から,根管内バイ オフィルムの除去には洗浄液の還流のみならず,根管壁へ十分なせん断応力を生じさせ,機械的に除 去する必要があることが明らかとなった。 本研究の結果により,家畜ブタを用いた実験的根管内バイオフィルムモデルは,in vivo感染根管モ デルとして,様々な研究に応用できる可能性が示された。さらに,根管内バイオフィルム除去につい ては,従来考えられてきた根管治療技術では,除去することが困難であり,レーザーやポリマーチッ プを併用した新しい治療技術の開発が必要となることが示され,その学術的意義は,大きいと考えら れる。本研究の成果は,臨床現場において,今後の根管治療で必要とされる新技術開発の方向性を示 唆しており,歯科保存学における博士(歯学)の学位論文として相応しいものと判断する。

参照

関連したドキュメント

・アカデミーでの絵画の研究とが彼を遠く離れた新しい関心1Fへと連去ってし

づくる溶岩を丸石谷を越えて尾添尾根の方へ 延長した場合,尾添尾根の噴出物より約250

基本的金融サービスへのアクセスに問題が生じている状態を、英語では financial exclusion 、その解消を financial

子どもたちは、全5回のプログラムで学習したこと を思い出しながら、 「昔の人は霧ヶ峰に何をしにきてい

個別の事情等もあり提出を断念したケースがある。また、提案書を提出はしたものの、ニ

「社会福祉法の一部改正」の中身を確認し、H29年度の法施行に向けた準備の一環として新

★分割によりその調査手法や評価が全体を対象とした 場合と変わることがないように調査計画を立案する必要 がある。..

実効性 評価 方法. ○全社員を対象としたアンケート において,下記設問に関する回答