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-第6学年
社会科学習指導案
指導者 ○○ ○○ 1 単元名「世界に歩み出した日本」~不平等条約を改正せよ~ 2 本主題の構造 児童の実態 ○ 明治政府が廃藩置県や四民平等等の諸改革を行い,欧米の文化を取り入れつつ,憲法を制定したり国 会を開設したりするなど,近代化を進めたことについて理解することができている。 ○ 友達の気づきを聞くことで気づかなかったことを知る喜びを味わうことができている。また,根拠を 明確にして自分の考えを述べたり,友達の考えを理解することができている。 教材化の視点 ○内容性・・・陸奥宗光の工夫や努力により治外法権の撤廃に成功したことを理解することができる。 ○目的性・・・条約改正までの経緯や条約改正に力を尽くした陸奥宗光の働きに関心をもち,進んで調べる ことでよりよい自己のあり方について考えることができる。 ○地域性・・・世界と対等な関係を築いた陸奥宗光の働きを取り上げることで,先人の働きによって現在の 国家・社会があることを捉え,国を愛する心情を深めることができる。 単元の構想 小単元計画(全7時間) <つかむ段階> 2 1 治外法権がもとで起きた事件や条約改正の経緯から学習問題をつくる。 ① (1)ノルマントン号事件やウェブスター事件から不平等条約の問題点を調べる。追究活動 ① (2)条約改正に成功した理由について予想を立てる。交流活動 <さぐる段階> 3 2 陸奥宗光が条約改正を成功させた理由について調べる ② (1)国内の動き・世界の動き・陸奥の行動や考え方を調べる追究活動 本時) (2)陸奥宗光が条約改正に成功した理由について話し合う。交流活動 ① <いかす段階> 2 3 陸奥宗光の生き方から,自己のあり方について考える。 ① (1)陸奥宗光の生き方や働きのすばらしさをまとめる。追究活動 ① (2)手紙を発表し合い,自己のあり方を決定する。交流活動 具体的支援 追 究 活 動 交 流 活 動 段階 広げる 深める 細分 ・ノルマントン号事件の資料 ・不平等条約の問題点をもとにし ・条約改正に成功した理由の予 つ た学習問題の話し合い 想の話し合い か ・資料をもとにした話し合い む ・国内の動き、世界情勢、 ・国内の動き・世界の動き・陸奥 ・陸奥宗光の思いや願いに迫る さ 陸奥の工夫・努力を示し の行動や考え方の3つの観点で 話し合い ぐ た資料 整理 ・資料をもとにした話し合い る ・資料をもとにした話し合い ・これまでの学習プリン ・陸奥宗光のすばらしさについて ・陸奥宗光の生き方とこれから い トをもとにした追究 の話し合い の自分たちの生き方との関連 か ・学習プリントをもとにした小グ づけ す ループでの話し合い ・作成した手紙をもとにした話 し合いめざす子供の姿
陸奥宗光の行動や考え方,世界情勢などから,陸奥宗光が治外法権の撤廃に成功したこと,こ ○知的な側面・・・・ れらの働きがわが国の国際的地位の向上に大きく貢献したことを理解することができる。 条約改正に力を尽くした人物の働きに関心を持ち,進んで調べ,これからの自分の生き方につ ○情意的な側面・・・ いて考えることができる。 友達とともに追究しながら,自分と友達の考えの共通点や相違点に着目しながら話し合い,課 ○社会的な側面・・・ 題を解決することができる。 陸奥宗光が不平等条約を改正することができたのはなぜか調べよう。2 -3 本時主眼 ○ 陸奥宗光が条約改正に成功した理由を 【国内の動き ・ 世界の動き ・ 陸奥の行動や考え方】の観, 】【 】【 点でとらえたり、陸奥の条約改正に対する思いや願いに迫ることができる。 ○ 条約改正に成功した理由への自分の考えを根拠をもとに発表したり,陸奥宗光の思いについて全体で 話し合うことができるようにする。 4 本時学習指導過程 主な学習活動 指導上の留意点 段階 1 これまでの学習を振り返り,本時学習のめ ○ 前時までに学習した【国内の動き 【世界の つ 】 あてをつかむ。 動き】について板書で確認し、これまでの学習 を振り返ることができるようにする。 か めあて む 陸奥宗光が条約を改正することができたのはなぜか話し合おう。 考えを広げる交流活動 さ 2 調べたことを発表し合い陸奥宗光が条約改 ぐ 正を成功させた理由を追究する。 る (1 【陸奥の行動や考え方】について話し ○) 年表や陸奥に関するエピソードをもとに全体 合う。 で話し合いをすることで陸奥の業績を確認させ できるようにする。 (2)陸奥が条約改正に成功した理由を話し ○ 教師の発問によって3つの観点の結びつきに 合い3つの観点の関連性を理解する。 ついて考えることができるようにする。 ・外国の本を読んだり、留学経験のある陸 ・補助発問をすることで、3つの観点の関連性 奥じゃなかったら世界の動きが分からな について考えを深めることができるようにす かったし、イギリスの要求にすばやく対応 る。 できなかった。 ・イギリスが日本に助けを求めているこのと きじゃないと、イギリスは認めなかった。 考えを深める交流活動 3 大隈重信暗殺未遂事件から陸奥宗光の願い ○ 大隈重信の暗殺未遂事件の内容を掲示し条約 について考える。 改正に対する陸奥宗光の強い思いに気づくこと ができるようにする。 ・ 条約改正に反対する人がいたんだ。 その反対を押し切るのは命がけのこ と。それほどまでに陸奥は日本を外国 と対等な国にしたいという強い思いを 持っていたのだ。 、 、 。 陸奥は 国力が高まった中 世界の動きを判断して行動したから条約改正させることができた 4 その後の条約改正の経緯を知り,本時学習 ○ 日本がその後 カ国と条約改正できたことを い 14 をまとめる。 知らせ,日本の国際的地位が向上したことに気 づくことができるようにする。 か す
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-内容分析
1 6学年の目標 (1)国家・社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味 ・関心と理解を深めるようにするとともに、わが国の歴史や伝統を大切にし、国を愛 する心情を育てるようにする。 (3)社会的事象を具体的に調査し、地図や年表などの各種の基礎的資料を効果的に活 用し、調べたことを表現するとともに、社会的事象の意味をより広い視野から考える 力育てるようにする。 ※「先人の業績」とは、歴史上の人物が生きた当時の世の中の課題を解決し人々の願いを 実現していったことである。 ※「わが国の歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情を育てるようにする」とは、今日の 国民生活は国家・社会の発展に貢献した先人によってつくりだされた伝統の上に成り立 っているものであり、このような歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情や、将来に向 けて民主的で平和的な国家・社会の進展にいっそう努力していこうとする態度を育てる ようにすることである。 2 内容 キ 大日本帝国憲法の発布、日清・日露の戦争、条約改正、科学の発展などについ て調べ、我が国の国力が充実し国際的地位が向上したことが分かること。 ※「条約改正」について調べるとは、たとえば、外務大臣であった陸奥宗光や小村寿太郎 の働きなどを取り上げて調べ、幕末に欧米諸国との間で結ばれた不平等な条約を対等な ものに改める交渉を進め、条約改正に成功したことが分かるようにすることである。 ※「我が国の国力が充実し国際的地位が向上したことが分かる」とは、大日本帝国憲法の 発布や日清・日露の戦争において勝利したこと、幕末に結ばれた不平等条約の改正、科 学の発展への貢献などにより、わが国の国力の充実と国際的な地位の向上が図られたこ とが分かるようにすることである。 3 陸奥宗光が条約改正に成功した理由について 陸奥宗光が条約改正に成功した理由は、①先進的な考え方、②的確な判断力の2つであ ると考える。 ①先進的な考え方 陸奥…外国と対等な関係を築くには、外国人が日本のどこにでも住める自由を与えるべ きだという考え。これからの日本と外国の関係まで考えている。 国民…国内にいる外国人から自由を奪うという日本人さえよければいいという考え。今 のことしか考えていない。 ②的確な判断力 ・もっとも力の強かったイギリスから交渉を始めた。 ・イギリスでの留学経験を生かし、世界情勢の動きを見て、条約改正の時期を逃さなか った。 さらに、これからの日本のことを真剣に考え、外国と対等な関係を築きたいという強い 思いや願いを持って命がけで交渉を行ったことから、条約改正を成し得たのである。板 書 計 画
陸 奥 宗 光 が 条 約 を 改 正 す る こ と が で き た の は な ぜ か 話 し 合 お う 。
世 界 に 歩 み 出 し た 日 本
め あ て
行 動
考 え 方
・ 陸 奥 宗 光 は 命 を か け て 条 約 改 正 を し た 。ま と め
・ そ こ ま で し て 日 本 の 将 来 を 考 え て い た 。陸 奥 は 、 国 力 が 高 ま っ た 中 、 世 界 の 動 き を 判 断 し て 行 動 し た
・ 陸 奥 は 自 分 の し て い る こ と に 自 信 を 持 っ て い たか ら 条 約 改 正 さ せ る こ と が で き た 。
イギリスがインドを植民地にする 1877 年 イギリスがミャンマーを植民地にする 1886 年 ロシア、アジア進出に向けて 1891 年 シベリア鉄道をつくり始める イギリス、函館を貿易港とし 1894 年 て使用させてほしいと要求 使節団が留学して欧米に学ぶ 1871 年 学制がしかれ学力が高まる 1872 年 徴兵令によって軍力が高まる 1873 年 地租改正により、国の収入を高める 大日本帝国憲法(アジア初) 1889 年 ※電信、郵便、鉄道、洋風建築物、電話 などの欧米の文化が取り入れられる。 ・ほかの日本人にはない西洋風の進んだ考え方 ・イギリスと改正すれば他国ともうまくいくはず ・外国と仲良くし互いに尊重しあうことが大切 ・日本の将来を真剣に考えていた ・留学で、外国の政治や法律を勉強 ・牢屋の中で、たくさんの本を読んで勉強した。 ・国会で条約改正を呼びかける演説を繰り返す ・イギリスの交換条件に素早く対応1894年 条約改正に成功
国 内 の 動 き
陸 奥 の 行 動 と 考 え 方
世 界 の 動 き
発問計画 時間 教師の発問 児童の反応 0 ○外国との不平等な条約のために起きた事件に ・ノルマントン号事件 はどんなものがありましたか。 ○初めて改正に成功したのが、陸奥宗光でした ・陸奥宗光 ね。 ○そこで学習問題を作りました。 ・陸奥はなぜ条約改正に成功したのか調べよう ○3つ予想をたてましたね。 ・国内の動き、世界の動き、陸奥の行動や考え方 ○その内の2つを調べ、少しずつ条約改正の謎 が解けてきてます。残るは陸奥についてでし た。 ○今日はみんなが予想した3つ目、陸奥の行動 や考え方について意見を発表して、条約改正 ができた理由を考えていきましょう。 5 陸奥の行動や考え方 ○陸奥はどんな行動をしましたか ・資料①から陸奥は、牢屋の中でもイギリスの政治 について勉強をしていたことが分かります。 ・資料②から陸奥は留学をして、イギリスの政治 の仕組みについて勉強していたことが分かりま す。 ・資料③から陸奥は、最も条約改正に反対してい たイギリスを最初の交渉相手国にしました。 ・資料④から陸奥は条約改正に反対する人たちに 粘り強く演説をして説得しました。 ・資料⑤から陸奥は演説をして人々に影響を与え ていたことが分かります。 ・資料⑥から陸奥はイギリスの要求に対してすばや く対応したことが分かります。 10 ○陸奥はどんな考え方を持った人ですか。 ・資料①から、日本の将来を真剣に考えていたこ ※なぜ陸奥はそんなにたくさん勉強したの →? とが分かります。 ・資料②からも、ずっと日本の将来を真剣に考え ていたことが分かります。 、 、 ※なぜ陸奥はイギリスを最初の相手国にしたの→ ・資料③から イギリスとの条約改正に成功すれば ほかの国ともうまくいくと思っていた ※何度も演説をして何を伝えたかったの?→ ・資料④から、外国と仲良くし、互いを尊重しあ うことが大切だと思っていた。 ※演説をする習慣は日本にあったの?演説はど ・資料⑤から西洋風の考え方を持っていたことが この国のもの?その演説をした陸奥はどうい 分かります う考え方を持っていたといえる? ・資料⑥から、すばやい決断力を持った人 20 ○みんなからたくさんの陸奥宗光のがんばりや 考え方が出されましたね。では、ここで「め あて」にかえりますが、なぜ陸奥宗光は条約 改正を成功させることができたのですが。 ・陸奥がたくさんの工夫や努力をしたから。 ・陸奥ががんばって勉強したから。 ○では、陸奥のがんばりだけのおかげかな?じ ゃあ、陸奥がこの(岩倉具視)時代に生まれ ても条約改正できたかな? ・国の力が強まって外国に認められたからできた ・イギリスの動きがあったから。 23 ○では、これから1人1人、なぜ陸奥宗光が条 約改正を することができたのか、自分の考 えをノートに書きましょう。 ・国の力が高まって、日本にとって良いタイミン グがあり、そのタイミングを逃さず陸奥が行動 したから条約改正ができた。 ○この3つの要素がなかったら条約改正はでき なかったんだね。 30 ○実は、条約改正をしようと努力していた大隈 陸奥宗光が条約を改正することができたのはなぜか話し合おう。
重信は反対派の人たちに爆弾を投げつけら れ、片足を失いました。国内の反対を押し切 35 って条約改正をしていた陸奥は怖くなかった のかな?この仕事をやめたいとは思わなかっ たのかな?どんな思いで条約改正に取り組ん でいたのでしょう。 ・ノルマントン号事件のようなつらい思いをさせ たくない。 ・今は反対されるかもしれないけど、将来の日本 、 。 ○陸奥はこれからの日本のことを真剣に考え、 を考えると 何が何でも今しなければならない 外国と対等な関係を築きたいと強く思ってい たんだね。 40 ◎陸奥がどんな人かをよく表している資料があ ・政治は勉強したらうまくいく物ではなくて、い ります。 ろいろな思いをこめていろいろな工夫をこらして 「政治はアートである。サイエンスではない」 初めてできる物だと言うこと とはどういうこと ○日本の国の力の高まった中、外国の動きに合 わせて陸奥がいろいろな工夫をしたから条約改 陸奥は国の力が強まった中、世界の動きを 正をすることができたんだね。まとめを書きま 読んで行動したから条約改正ができた。 しょう。 。 ○イギリスとの条約改正に成功しましたが、他 ・他の14カ国すべてと条約改正に成功している 45 の国とは道だったのでしょう。年表を見まし ・やっぱり陸奥の読みは当たっていたのだ。 ょう。