1 第2学年4組 理科学習指導案 指導者 ○○ ○○ 1.単元名 「化学変化と物質の質量」 2.指導観 ○ 「さび」ができるのは、金属と酸素との化学変化によるものである。ケーキがふくらむのは、重曹 やベーキングパウダーの加熱による化学変化で発生する二酸化炭素を利用している。また、身近な物 質である酸素や二酸化炭素、水が化学式で表記されるなど、化学式が日常的に知られるようになって きた。以上のことから、化学変化や原子や分子の基礎的な性質を知ることは、生活していく上で大変 意義深いと考えられる。 これまでに生徒は小学校6年で「紙や木などの植物体が燃えるときは、空気中の酸素が使われて二 酸化炭素が発生する」ことを学習してきている。また、中学1年の「物質のすがたと状態変化」で状 態変化について学習してきている。これらをふまえて、本単元では、化学変化の基礎的な概念を理解 させるとともに、化学変化を原子・分子モデルで説明できる微視的な見方や考え方の基礎を養うこと がねらいである。そのために、2種類の物質を加熱し、加熱前後の質量の変化や物質の性質の変化な どから別の物質が生成していることを見出させたい。また、化学変化を原子・分子のモデルの表し方 等を指導し、微視的な概念と巨視的な化学変化との関連をはかり、化学変化の量的規則性からも微視 的に考えることができるようにしたい。 ○ 本学級の生徒は全体的にまじめで意欲的に参加し、他の教科においても活発に発言することができ るクラスである。事前に行ったアンケート結果から、「実験を進んで取り組んでいる」「やや進んで取 り組んでいる」をあわせて約 72.2%の生徒が答えている。その理由として「どんな結果になるかワク ワクするから」「調べるのがおもしろいから」などからもわかるように、観察や実験に対して興味・ 関心が高い。また、実験の予想を自分なりに「立てる」「だいたい立てる」をあわせて 72.2%の生徒 が答えている。しかし、実験の結果を話し合うときに、意見や発表を「する」「どちらかといえばす る」と答えた生徒が約 44.4%であったことから、実験・観察などの活動には積極的に参加する生徒が 多いが、結果から得られたデータを自分なりに考察したり、規則性を見出したり、表現したりするこ とが苦手であり、結論を教科書や教師に求める傾向がある。 ○ 本単元において重要となるのは原子・分子についての概念形成である。そのためにも、すでに学習 した物質の状態変化と比較させながら、化学変化の学習を行う必要がある。できるだけ多くの観察・ 実験を取り入れ、予想や実験で得られたデータを自分なりに考察したり、班の中でほかの人との意見 交流をしたりすれば、思考力が深まり科学的なものの見方や考え方が身につくだろうと考えられる。 そこで、第1次では、水素と酸素、鉄と酸素、鉄と硫黄を化合させる実験を行い、基礎的な技能を 習得させながら、反応前とは異なる物質が生成することに気づかせ、化合について理解させたい。 そして、第2次では、密封させた容器の中で炭酸水素ナトリウムと塩酸を反応させたり、2種類の 液体を混ぜて反応させても、反応前後では質量がかわらないことに気づかせたりして、質量保存の法 則を理解させたい。 第3次では、化学変化は原子や分子のモデルで説明できることや化合物の組成は化学式で表される こと、化学変化は化学反応式で表されることを理解させたい。 第4次では、銅と酸素を化合させ定量的な実験を行い、反応する物質の間には一定の関係があるこ とを見出させたい。
2 3.目標 ○ 化学変化の原子・分子に関する事物・現象に関心を持ち、意欲的に観察・実験を行い、それらの事 象を日常生活におけるさまざまな事象と関連づけて考えようとすることができる。 ○ 化学変化での物質の変化を原子・分子のモデルや化学反応式で表すことができるとともに、化学変 化にともなう質量の変化の結果から,その関係を見出すことができる。 ○ 安全に注意して実験を行い、化学変化の前後の性質のちがいや質量の変化を測定することができる。 ○ 物質を化学式で、化学変化を化学反応式で表現することができる。 4.評価基準 ア 自然事象への関心・意 欲・態度 イ 科学的な思考 ウ 観察・実験の技能・表 現 エ 自然事象についての 知識・理解 1.物質を加熱したとき2種 類の物質から1種類の物 質ができることに関心をも ち,加熱前後の物質の性 質を探究しようとする。 2.化学変化するときの物 質の質量に関心をもち, 化学変化の前後で質量が 変化するか探究しようとす るとともに,日常生活にお けるさまざまな事象と関連 づけて考えようとする。 3.化学変化を原子・分子 のモデルや化学反応式で 表すことに関心をもち,今 まで実験した化学変化を モデルで考えたり,化学反 応式で表したりしようとす る。 4.金属の酸化による質量 の増加に関心をもち,増 加の割合を探究しようとす る。 1.加熱前後の質量の変化 や物質の性質の変化など から別の物質が生成して いることを考察することが できる。 2.化学反応にともなう質量 の変化の結果から,質量 が保存される規則性を見 いだすことができる。 3.化学変化での物質の変 化を原子,分子のモデル と対応してとらえることがで きる。 4.化学反応式から,分解 や化合など物質の変化や 量的な関係を読みとること ができる。 5.実験結果から銅の質量 と化合する酸素の質量は 比例することの規則性を 見いだすことができる。 6.分子や原子の個数を考 慮し,化学反応を化学反 応式と関連づけてとらえる ことができる。 1.物質を化合して,反応 前後の物質の性質のちが いを比較する方法を身に つけている。 2.発生する気体が有毒で ある場合は,事前に安全 への準備をすることができ る。 3.閉じた容器の中で化学 変化を起こし,反応前後の 質量を測定することができ る。 4.化学変化を化学反応式 で表現することができる。 5.金属を酸化させたときの 質量の変化を測定し,金 属と酸化物の質量の関係 をグラフにして表すことが できる。 1.化合について理解し, 知識を身につけている。 2.化学変化での質量の変 化を物質の出入りで理解 し,質量保存の法則につ いての知識を身につけて いる。 3.化学変化を原子や分子 の モ デ ル を 用 い て 理 解 し,主な化学変化につい て化学反応式を用いて説 明することができる。 4.化合する物質の質量の 割合は一定であることを理 解し,知識を身につけて いる。