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育成環境の要素

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Academic year: 2021

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農業科「農業と環境」学習指導案

1 単元名 育成環境の要素 2 単元設定の理由 ○単元観 本単元では、地域の環境要素が農業生物の生育を促進したり阻害したりすることに関わっていることや、農 業生物や生産活動が育成環境の変化に関わっていることを、調査したデータを基に関連付け、生育過程で見ら れる特性や規則性を見いだし、根拠を示しながら栽培方法を改善したり品種を選定したりできるようになるこ とをねらっている。具体的には、農業生物の生育を育成環境の観察、記録、分析、まとめを通して比較したり関 係付けたりしながら科学的に捉えられるようになることを目指すものである。本研究では、農業生物と育成環 境を学校周辺の状況に限定し、これらの実態に応じて栽培管理の方法を見直したり、その地域に合った農業生 物を選定したりできるようにしていく。これにより、農業生物の生育と育成環境をそれぞれ単独の事象で捉え るのではなく、相互に関係し合っていることを生長の記録データと学校周辺の気象や土壌データと関係付けた り、比較したりすることで理解できるようにする。このことは、第2学年次以降の農業科の課題解決的学習の 充実につながるものである。 「農業と環境」は、農業生物の育成と環境の保全について体験的、探究的に学習させ、農業の各分野への導 入を図る基礎的な科目である。科目の目標は「農業生物の育成と環境の保全についての体験的、探究的な学習 を通して、農業及び環境に関する学習について興味・関心を高めるとともに、科学的思考力と課題解決能力を 育成し、農業及び環境に関する基礎的な知識と技術を習得させ、農業の各分野で活用する能力と態度を育てる」 ことを目標としている。この科目は、地球環境や地域環境と農業との相互関係を学習することで、地球環境問 題に適切に対応し、農業の分野で活用する能力の育成を効果的に進めることをねらいとすることから農業生物 の育成と、地域の育成環境との相互関係を科学的にとらえ理解させていくことは重要である。また、高等学校 学習指導要領の教科「農業」の目標にも、「農業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、農 業の社会的な意義や役割について理解させる」と示されていることから、農業科の学習は生産に関する知識や 技術の定着と活用のみならず、社会生活や地域環境との結び付きについて、幅広い視野から農業を理解できる ようになることが求められている。 ○生徒観 本クラスの生徒は、「農業と環境」の学習において、イネ、スイートコーンについて座学と生産実習を通して 体験的に学んでいる。今年7月に実施した実態調査で、「授業・実習に積極的に参加していますか。」という問 いや、「実習では植物の生育に合った栽培管理を行えていますか。」の問いに 90%以上の生徒が肯定的な回答を した。このことから、生徒は「農業と環境」の実習において、生産活動に興味をもち、毎回の栽培管理を積極的 に取り組んでいるということが分かった。しかし、栽培実習を行っている地域の環境や育成環境に関する質問 である「地域の環境がどのような特徴をもっているのか説明できますか。」という問いや、「栽培している作物 と環境の相互関係を説明することができますか。」の問いに、否定的な回答をした生徒が半数以上おり、地域の 育成環境と植物の相互関係を踏まえた具体的な説明ができる生徒はいなかった。このことから、生徒は地域の 環境や育成環境と植物の特性を考慮した適切な栽培や育成環境について曖昧な理解のまま栽培管理を行ってい ることが分かった。しかし、「地域の環境に興味がある」と答えた生徒が 75%いることや、「地域の環境は農業 にとって良好である。」と答えた生徒が 97%いたことから「この地域は農業が盛んである」というイメージをも っていることが分かった。以上のことから、地域環境の特徴や状況を捉えた上で農業生物の生育との相互関係 を理解し、見通しをもちながら栽培を行っていくことは、将来の地域農業を支える人材育成を行う上でも意義 あるものである。 ○指導観 本単元の指導に当たっては、地域の農業生産と育成環境の相互関係を科学的に理解していくために、学習過 程を、捉える、深める、つなげるの三つとする。その際、思考を可視化し、学んだことの振り返りをしやすくす るためにジョイントシートを使用した学習活動を進める。具体的には次の指導を進めていく。 第一次(捉える)では、個人学習とグループ学習を仕組み、地域の育成環境の状況を捉えることができるよ うに GT を活用するとともに、情報の収集及び整理のためにジョイントシート(捉える)を使用する。 ・ジョイントシート(捉える)は、調査したデータと前回の調査を比較した考えを蓄積していく。次の調査 時の生育状況や育成環境の変化に見通しをもち、振り返り検証をおこなっていくことで次回の調査時の見

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‐2‐ 通しを明らかにする。 ・GT から実践的・専門的な情報を提供してもらい、地域の農業生産や育成環境の現状を知り、グループで整 理し共有する。 第二次(深める)では、個人学習とグループ学習を仕組み、収集した地域の育成環境のデータと農業生物の 生育との相互関係を科学的に解釈し、自分の考えをもつことができるように、ジョイントシート(グラフ分析) を使用する。あわせて調査データをグラフ化し、前回の調査データと比較したり、調査データから生育の推移 を見通したりできるように、ジョイントシート(深める)を使用し、生育と育成環境を関連付けする。 ・ジョイントシート(グラフ分析)を使用し、グラフ化して比較、類推を行い関連付けする場を設定する。 ・ジョイントシート(深める)を使用し、グループ内で意見を出し合い、考えを深めていく場を設定する。 第三次(つなげる)では、グループ学習と全体発表を仕組み、地域の育成環境を踏まえ適切な品種及び栽培 方法を構想し、その根拠を説明することができるようにジョイントシート(つなげる)を使用する。ここでは、 グループの考えを全体で交流し、GT からの評価・アドバイスを受けることで自分の考えや管理について振り返 るようにする。 ・ジョイントシート(つなげる)を使い、グループの分析結果を全体に発表し、考えを交流して自グループ のまとめを再構築する。 ・GT から評価・アドバイスを受け、地域の育成環境を踏まえた品種、栽培方法を構想し、栽培と生育に見通 しをもつ。 3 単元指導目標(到達目標) ○ 農業生物の生育と育成環境を関連付けて理解するとともに、科学的な見方ができる。【思考・判断・表現】 ○ 地域農業の実態や育成環境の特色を把握し、栽培方法を考えることができる。【思考・判断・表現】 4 指導計画 次 時 学習活動・内容 手立ての内容・方法・留意点 観点;評価規準 第 一( 捉 え る 段 階) ① 1 GTによる農業の実用的な取組例 や地域の育成環境の情報を知る。 ・地域の生産活動と育成環境の説明 から、農業生産と育成環境の特徴 を捉える。 ○地域の農業生産と育成環境の状況を 捉えることができように、GT から実 用的な情報の提供を受ける。 【関心・意欲・態度】 ・積極的に育成環境や栽培方法につ いて質問することができる。 ① 2 ジョイントシート(捉える)を 使った調査項目と調査方法につい て学ぶ。 ・ジョイントシート(捉える)を使 い、今後の調査活動の目的と調査 方法について知る。 ・グループ別に調査を行い、生育状 況と育成環境の変化を予測し、検 証する。 (調査項目) 草丈、葉数、積算温度、土壌pH、 土壌 EC、日照時間 ○基準となるデータを基に、生育と育 成環境の変化に見通しをもち、変化 の原因を検証しながら調査すること を指導する。 ○調査時には生育状況と育成環境につ いて変化を予測し、生育と育成環境 の相互関係を検証することを指導す る。 ○生育と育成環境の推移を読み取り、 状況を捉えることができるように、 各項目の数値の変化を意識させる。 【思考・判断・表現】 ・前年度の生育・積算温度の基準とな るデータや調査・観察を基に、今後 の生育状況や育成環境の変化を予 測することができる。 ・予測した内容を振り返り、その違い や推移を検証し、根拠を基に解釈 した考えを記入できている。 第 二( 深 め る 段 階) ① 3 調査した生育データと育成環境 データをまとめ、グラフ化する。 ・グループ別にジョイントシート(グ ラフ分析)を使用してデータをグ ラフ化する。 ○生育と育成環境の推移が整理できる ように、データを具現化させる。 ○生育と育成環境のつながりを見取れ るように、ジョイントシート(グラ フ分析)を使用させる。 【技能】 ・調査データを正確にグラフ化する ことができる。 ① 4 ジョイントシート(グラフ分析) から調査・観察を振り返り、生育 と育成環境の相互関係を考える。 ・ジョイントシート(グラフ分析) を見て、比較・類推した自分の考 えをジョイントシート(深める) にまとめる。 ・グループで考えを出し合い、農業 生産と育成環境の相互関係をまと める。 ○生育と育成環境の数値の変化に気付 くことができるように、調査・観察 の予測と検証を振り返ることを指導 する。 ○生育と育成環境のつながりを見取 り、自分の考えとしてもてるように、 ジョイントシート(グラフ分析)の 推移を比較・類推の仕方を指導する。 ○他者の意見と比較し、自分の考えを 振り返ることができるように、ジョ イントシート(深める)を使用しグ ループ内で発表することを指導す る。 【思考・判断・表現】 ・ジョイントシート(グラフ分析)の 推移から植物の生育と育成環境を 関連付けた考えをジョイントシー ト(深めるに)記述することができ る。 【知識・理解】 ・栽培に関する専門用語を使いシー トに分析内容を記述する。 【思考・判断・表現】 ・既習の知識や調査データを使い、根 拠を基に自分の意見を説明でき る。 ・他者の意見を基に自分の考えを見 直してグループの考えとして記述 することができる。

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‐3‐ 第 三( つ な げ る 段 階) ① 5 グループでまとめた考えをクラ ス全体に発表する。 ・ジョイントシート(つなげる)に 考えを記入し全体に発表する。 6 他グループの発表から、自グル ープの考えと比較し、考えを再構 築する。 ○グループで考えた内容を他者に説明 できるようにするために、説明の文 例やまとめる視点を示す。 ○ジョイントシート(つなげる)を使 用し、考えを交流することで、自分 の考えを再構築することを指導す る。 【思考・判断・表現】 ・グループの意見をまとめ、根拠を基 に論理的・客観的に説明すること ができる。 ・他グループの意見から、自グループ の考えを再構築し、記述すること ができる。 ① 7 GTからの評価及びアドバイスを 受け、自グループの考えをまとめ る。 8 地域の環境を踏まえた適切な品 種及び栽培方法を構想する。 ○生徒の考えに専門家の意見を取り入 れるため、GTからの評価及びアドバ イスを受ける。 ○生産物の栽培特性と地域の環境の相 互関係を把握して、見通しをもった 栽培計画を考えさせる 【思考・判断・表現】 ・GTの評価及びアドバイスから自分 の生産活動を見直し、適切な品種 や栽培方法について根拠を含め記 述することができる。 5 本時の展開(第二次の○時)4/6 第1学年○組 (1)本時の指導目標 ジョイントシート(グラフ分析)から調査データの推移を見取り、生育と育成環境を関連付けることができ る。 (2)本時の手立て 〇グラフを比較、類推して生育と育成環境を関連付けする場面を設定する。 〇グループ内で意見を出し合い、自分の考察を振り返ることで考えを深める場面を設定する。 (3)本時の授業仮説 ジョイントシート(深める)を使用し「予測」と「検証」を振り返ることで、生育と育成環境を科学的な 視点から関係付けることができるとともに、グループで意見を出し合うなかで考えを深めることができる であろう。 6 教材 プロジェクタ:プ ジョイントシート(グラフ分析):グ ジョイントシート(深める):深 教科書:教 7 学習の展開(学習指導過程) 学習内容・活動 教 師 の 支 援 指導上の留意点 教材 時間 配当 学習 形態 評価規準 導 入 1 本時のめあてを確認する。 (1)本時学習のめあてを確認 する。 ○本時の学習の方向性を確認することが できるように、学習の目標を提示す る。 プ 3 一斉 展 開 2 ジョイントシート(深め る)の活用の仕方を学ぶ。 3 生育と育成環境を関連付 けし、ジョイントシート(深 める)に個人の考えを記述す る。 4 グループで考えを出し合 い、参考になる考えをジョ イントシート(深める)に 記述する。 〇ジョイントシート(深める)の記入の 仕方や考え方をスクリーンに示す。 ○生育と育成環境の数値の変化に気付く ことができるように、「予測」と「検 証」を振り返ることを指示する。 ○生育と育成環境の相互関係を読み取 り、自分の考えとしてもてるように、 グラフの推移を比較、類推させる。 ○生育と育成環境の相互関係をグループ の意見としてまとめることができるよ うに、グループで自分の考えを説明 し、他者の考えを聞く場を設定し、考 えをジョイントシート(深める)に記 述することを指示する。 深 プ グ 深 深 5 15 12 一斉 グループ 個人 グループ 【思考・判断・表現】 ・グラフの推移か ら植物の生育と 育成環境を関連 付けた考えをシ ートに記述する ことができる。 【知識・理解】 ・栽培に関する専 門用語を使いシ ートに分析内容 を記述すること ができている。 ジョイントシートを使って生育と育成環境の関係を読み取ろう。

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‐4‐ 5 自分の考えを振り返ると ともに、グループの考えを まとめ、ジョイントシート (深める)に記述する。 〇自分の考えを振り返ることを指示する。 ○生育と育成環境の相互関係について根 拠を基に説明ができるようにグループ 内の考えをまとめることを指示する。 深 プ 10 個人 グループ ま と め 6 次時の活動の見通しをも つ。 〇グループでまとめた内容をクラス全体 に発表することを示す。 プ 5 一斉

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