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Overexpression of TRIM44 contributes to malignant outcome in gastric carcinoma

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Academic year: 2021

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博士論文審査結果の要旨

学位申請者

柏 本 錦 吾

主論文 1 編

Overexpression of TRIM44 contributes to malignant outcome in gastric carcinoma. Cancer Science 103:2021-2026,2012

審 査 結 果 の 要 旨

胃癌において様々な治療標的分子が同定されてきたが,実地臨床の現場で有用な分子は未だ 少なく,診断・治療標的分子の更なる探索が必要である.今回申請者らは,発癌に関与するユビ キチン-プロテアソーム関連因子に関与する RING-finger 型 E3 リガーゼである Tripartite motif-containing protein 44 (TRIM44) 遺伝子に注目した.TRIM44 は マウスの脳からク ローニングされたタンパクで,頭頚部癌での遺伝子増幅の報告や,食道腺癌及び接合部癌 の予後に関連すると報告されている.しかし,胃癌に関する報告はなく,癌関連遺伝子とし て の 機 能 解 析 と 臨 床 検 体 で の 発 現 意 義 に つ い て 調 べ た . 胃 癌 細 胞 株 7 株 ( Kato Ⅲ,NUGC4,HGC27,MKN7,MKN28,MKN45,MKN74)と,2001 年-2003 年に当院で治癒切除した連 続症例 112 例の臨床検体を用いて解析を行った.7 種類の胃癌細胞株中は 2 株(MKN28,MKN45 28.5%),に高発現を認め,高発現株に対し TRIM44 に特異的な siRNA を用いたノックダウ ン実験を行ったところ,コントロール siRNA 導入株と比較して細胞増殖抑制,細胞遊走能抑 制,浸潤能抑制が認められた.胃癌臨床検体 112 例における TRIM44 特異抗体を用いた免疫組 織学的解析では,正常胃粘膜には発現を認めず,癌細胞では細胞質と核の両方に発現が認め られた.TRIM44 高発現群が 28 例(25%),低発現群は 84 例(112 例)であり,高発現群で進行癌 型肉眼型,リンパ管浸潤陽性,再発率が有意に高い結果であった.また TRIM44 陽性群の再発 例の 82%に腹膜再発を認め,陰性群の 38%に比べ有意に高値であった.一方,陽性群の血行性 再発は認めなかった.TRIM44 が胃癌の腹膜播種に関連する分子である可能性が示唆された. 多変量解析で腫瘍深達度,リンパ節転移とともに TRIM44 高発現は独立した予後因子となっ た.今回申請者らは胃癌における新規関連癌遺伝子として TRIM44 遺伝子の発現が悪性度や 予後に関与しバイオマーカーとしての有望であることを明らかにした. 以上が本論文の要旨であるが,TRIM44 は胃癌の悪性度や予後に関連する新規の治療標 的・癌関連遺伝子候補である.今後の臨床応用に極めて有用性の高い分子と考えられる点で, 医学的価値のある研究と考える. 平成 29 年 11 月 16 日 審査委員 教授 佐 和 貞 治 ○印 審査委員 教授 松 田 修 ○印 審査委員 教授 黒 田 純 也 ○印

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