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JAIST Repository: Cat-CVD法のシリコン集積回路製作への応用に関する基礎研究

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Academic year: 2021

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(1)JAIST Repository https://dspace.jaist.ac.jp/. Title. Cat-CVD法のシリコン集積回路製作への応用に関する基 礎研究. Author(s). 森本, 類. Citation Issue Date. 2003-03. Type. Thesis or Dissertation. Text version. none. URL. http://hdl.handle.net/10119/2135. Rights Description. Supervisor:松村 英樹, 材料科学研究科, 博士. Japan Advanced Institute of Science and Technology.

(2) Cat-CVD 法のシリコン集積回路製作への応用に関する基礎研究 北陸先端科学技術大学院大学 材料科学研究科 物性科学専攻 半導体材料講座 松村研究室 森本 類 (学籍番号 940030) 1. はじめに 高度情報化社会を支える鍵である半導体大規模集積回路(UltraLarge-Scaled Integrated circuits : ULSI)は、 その内部素子の微細化により高機能化と低コスト化を実現してきた。しかし、半導体素子の製造工程においては 依然として高いプロセス温度を用いており、これが素子の微細化の妨げとなっている。例えば、半導体製造工程 における重要な薄膜形成手法である化学気相堆積法(Chemical-Vapor-Deposition method : CVD 法)は、従来 手法によれば 600-700℃以上の高温が必要であり、この温度を低下させたい要望がある。触媒化学気相堆積法 (Catalytic CVD method : Cat-CVD 法)では、高温に熱した金属細線に原料ガスを接触分解させ、その分解種を 基板上に輸送し薄膜堆積を行うため、基板温度を 300℃前後まで下げることができる。本研究は、半導体プロセ スにおける薄膜形成温度低減を目的に、Cat-CVD 法の適用可能性を検討した。具体的には、Cat-CVD 法によ り形成した低抵抗多結晶シリコン(polycrystalline silicon : poly-Si)膜と窒化シリコン(silicon nitride : SiNx)膜につ いて、半導体デバイス材料としての可能性を検討した。加えて、Cat-CVD 技術が半導体デバイス製作手法とし て実際に適用できるかどうかを、実デバイスに適用することで検証した。. 2. 実験手法 図 1 に Cat-CVD 法の原理を示す。Cat-CVD 法は 1650℃程度の高温に熱した金属細線により堆積ガスを分 解し、基板上に薄膜堆積する CVD 法の一つである。この方法の特徴としては、300℃前後の低温でシリコン窒 化膜を堆積できることと、直接接触分解反応を用いることから高い堆積ガス利用効率を実現できることである。 低抵抗 poly-Si 膜に関し、高い不純物活性化率と高い結晶性を得るために、今回は直接堆積法によらず、低 水素含有量になるように調整された 350℃で堆積したリン含有 a-Si 膜を 1000℃程度の急速熱処理により結晶化 させることで形成することで形成した。また、SiNx 膜は Cat-CVD 法のみを用い、250-420℃の条件で堆積した。さ ら に 、 現 在 主 流 の p-n 接 合 を 利 用 し た 金 属 - 酸 化 物 - 半 導 体 電 界 効 果 型 ト ラ ン ジ ス タ (Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor : MOSFET)に加え、次世代プロセスとして有望なショットキ ー障壁型 MOSFET(Schottky Barrier Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor : SB-MOSFET)の部 材として Cat-CVD 法により形成された材料を用い、デバイス材料として機能しうるか否かを検証した。.

(3) 3. 実験結果・考察 図 2 に 1000℃ 窒素雰囲気中での急速熱処理前後での堆積 Si 膜のラマンスペクトルの変化を示す。これより、 わずか 1000℃ 5 s でほぼ完全に結晶化がすることが確認された。なお、熱処理前には膜内水素を減少させるた めの処理(脱水素処理)を一切行っていないが、形成した poly-Si には含有水素の凝集による膜剥がれは全く観 察されなかった。このことから、Cat-CVD 法により形成した a-Si 膜は、熱処理による poly-Si 膜形成のためのプリ カーサ膜として脱水素工程無しに使用可能であることを見いだした。図 3 に 1000℃ 窒素雰囲気中のアニール 時間と抵抗率の変化について示す。作製したリン含有 Cat-CVD a-Si 膜はわずか 1000℃ 5 s の急速熱処理 (Rapid Thermal Annealing : RTA)で 0.004 Ω・cm の低抵抗を実現した。それゆえ、この方法により MOSFET の ゲート電極やキャパシタ電極が低熱履歴で形成されることが期待される。 図 4 に作製した Si 基板上に形成した Cat-CVD SiNx 膜について、酸素アニール(850℃ wet O2 30 min)前後の 膜厚の変化について示す。O 原子が SiNx 膜内に拡散した場合、SiNx/Si 界面に成長した SiO2 の膜厚を含めた 全膜厚は増え、酸化後と N2 アニール後の膜厚差は大きく開くはずである。その結果、SiNx 膜の酸化防止能力は、 850℃ wet O2 30 min の酸化条件において膜厚 5 nm まで示し、750℃形成の熱 CVD 法による SiNx 膜と同等で あることを示し、低温成膜ながらも Cat-CVD SiNx 膜は半導体製造に用いることのできるレベルの酸化防止膜とし ての利用が期待される。 さらに、これらの知見に基づき金属-酸化物-半導体電界効果型トランジスタ(Metal-Oxide-Semiconductor field effect transistor : MOSFET) の 部 材 と し て 、 Cat-CVD 材 料 を 適 用 し た 。 図 5 に 作 製 し た N チ ャ ネ ル MOSFET(NMOS)と P チャネル MOSFET(PMOS)の伝達特性を示す。. シャッター. 基板ホルダー. 触媒体 (W). 赤外パイロメータ ヒーター. 前室. 40 mm. ターボ 分子 ポンプ. A.  堆積ガス. ラマン強度(任意単位). 熱電対温度計 試料. 1000℃ 60 s 1000℃ 30 s 1000℃ 15 s 1000℃ 5 s. V. Before annealing. シャワーヘッド. ロータリーポンプへ. 400. 450. 500. 550. 600. 650. -1. ラマンシフト(cm ) 図 1 : Cat-CVD 装置の概略図. 図 2 : 急速熱処理前後の Cat-CVD Si 膜のラマ ンスペクトル.

(4) その結果、ON/OFF 比 7-8 桁、トランジスタ OFF 時のリーク電流が 1 pA 程度、S ファクターが 70-80 mV/dec 程度が得られ、既存のプロセスで作製した MOSFET と同等の性能を有することが判明した。また、ソース・ドレイ ン電極をシリサイドで形成する SB-MOSFET に適用した結果、p-n 接合に匹敵する良好な素子特性を得ることに 成功した。これらより、Cat-CVD 材料がデバイス材料として十分機能することを実証した。. 4. まとめ 本研究より、Cat-CVD 法を用いた低熱履歴の薄膜堆積技術の半導体デバイス応用への可能性を示すことが. 100. 20. 80. 15. 60 (111) 方位. 10. 40 (220) 方位. 5. 20. アニール後膜厚 (nm). 25. 結晶粒径 (nm). 抵抗率 (Ω・cm). できた。. Wet O 850℃ 30 min 2 Wet O 1100℃ 2 h 2 N annealing 850℃ 30 min 2. 0 0. 10. 20. 30. 40. 50. 60. 0. アニール時間 (s). アニール前膜厚 (nm). 図 3 : 作製した poly-Si 膜の抵抗率のアニール. 図 4 : Si 基板上に堆積した Cat-CVD SiNx 膜の アニール前後での膜厚変化. 時間依存性. -10. -3. -10. -6. V ds = -3.3 V. 10. -3. 10. -6. V ds = -0.3 V -10. Id (A). Id (A). V ds = -1.5 V. 10. -9. -9. Vds = 3.3 V Vds = 1.5 V. -10. -12. 10. -12. -10. -15. 10. -15. -3. -2. -1. 0. Vg (V) (a) PMOS. 1. 2. 3. Vds = 0.3 V. -3. -2. -1. 0. Vg (V) (b) NMOS. 図 5 : Cat-CVD 材料を用いて作製した p-n MOSFET の伝達特性. 1. 2. 3.

(5) <博士論文目次> 第 1 章 序論 第 2 章 Cat-CVD 法の概念とその特徴. 1 18. 第 3 章 急速熱処理を利用した低抵抗 Cat-CVD poly-Si 膜の ULSI プロセス応用への検討. 38 第 4 章 Cat-CVD SiNx 膜の ULSI プロセス応用への検討. 57. 第 5 章 Cat-CVD 技術の実デバイスへの適用. 87. 第 6 章 総括. 104. 付録 A 短チャネル効果. 109. 付録 B ELA による Cat-CVD a-Si 膜の結晶化. 112. 付録 C MOS キャパシタの解析手法. 116. 付録 D ソース・ドレイン領域のシリサイド化. 127. 付録 E SB-MOSFET のデバイス特性. 135. 参考文献. 146. 本研究に関する発表. 155. 謝辞. 158. <研究業績(論文のみ)> [1] Rui Morimoto, Akira Izumi, Atsushi Masuda and Hideki Matsumura, "Low-Resistivity Phosphorus-Doped Polycrystalline Silicon Thin Films Formed by Catalytic Chemical Vapor Deposition and Successive Rapid Thermal Annealing", Jpn. J. Appl. Phys. Vol.41 (2002) pp. 501-506. [2] Rui Morimoto, Akira Izumi, Atsushi Masuda and Hideki Matsumura, " Properties of Phosphorus-Doped Polycrystalline Silicon Films Formed by Catalytic Chemical Vapor Deposition and Successive Rapid Thermal Annealing", Proceedings of International Conference on Rapid Thermal Processes 2001 (RTP2001) [accepted]. [3] Rui Morimoto, Akiko Kikkawa, Chisato Yokomori, Akira Izumi, and Hideki Matsumura, "High Oxidation Resistance of Silicon Nitride Thin Films Deposited by Catalytic Chemical Vapor Deposition", Jpn. J. Appl. Phys. [submitted]. [4] Rui Morimoto, Chisato Yokomori, Akiko Kikkawa, Akira Izumi and Hideki Matsumura, " Formation of Low-Resistivity poly-Si and SiNx Films by Cat-CVD for ULSI Application ", Thin Solid Films [accepted]. [5]. Akiko Kikkawa, Rui Morimoto, Akira Izumi and Hideki Matsumura, "Electrical properties of silicon nitride films deposited by catalytic chemical vapor deposition on catalytically nitrided Si(100)", Thin Solid Films [accepted]..

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参照

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