離底曳き用底曳網の実用化に関する研究(予報) :
小型底曳網の曳網実験
著者
肥後 伸夫, 上水樽 豊己
雑誌名
鹿児島大学水産学部紀要=Memoirs of Faculty of
Fisheries Kagoshima University
巻
28
ページ
119-129
別言語のタイトル
Research on the practicality of the Off bottom
Trawl Net (Preliminary report) : A Test on the
Catchability of the Small sized Trawl Net
VoL28pp、119∼129(1979)
雛底曳き用底曳網の実用化に関する研究一(予報)
小 型 底 曳 網 の 曳 網 実 験
肥 後 伸 夫 * ・ 上 水 樽 豊 己 *
ResearchonthepracticalityoftheOffbottom
TrawlNet-(Preliminaryreport)
ATestontheCatchabilityoftheSmallsizedTrawlNet
NobioHIGo*andToyomiKAMIMIzuTARu* Abstract Using,astheexperimentalapparatus,atrawlnetthefullbodyofwhichwas madetobeliftedatacertaindistancefromtheseabottom,someexperiments werecarriedoutonitslimitofcatchability・ Inthisexperimenttheapparatuswa9madeofthefollowinggears:firstly,alot oflongchainswereattachedverticallytothefloats,andsecondly,theseweremade tobesettothegroundropeandtothelowerbellyofthetrawlnet・ Theresultsobtainedareasinthefollowing: 1)Thesizeofthetrawlnetisasfollows;namelv,thelengthoftheheadrope is29,8m,thefulllengthofthenetis26、0m・Tothisisattachedabeamwhichis aslongasl8.0m・Thistrawlnetwashauledatthespeedfrom0.5knotto3.0 knot、 2)Thecatchabletowingspeedwasascertainedtobewithintherangefrom1.5 knotto2.0knot.Theverticaldistanceoftheoffbottomtrawlnetfromthesea bottomwascountedtobe40∼70cm、 3)Themainkindsofthecaughtfishwereasfollows:−、z〃s”〃”0"s;JWP〃岬s 伽"S”:Oc#”"sオル0”so”;Mz"伽〃”0伽s跡s;while艶”"s”伽s”α”s;CM肋"icルオ〃s 加獅〃,andM"γZzg"esarcz"g”"swereuncatchable;ontheotherhandstones,shells, starfishwereleftuntouched,too、 4)Theverticaldistancesofthenetdetachedfromthewaterbottomwere ascertainedtobealmostequalbothincaseofthemeasuringonthespotandin thatoftheexperimentalmodelmeasuring. 1 . 緒 言底曳網の下網部分を海底から或る高さ離底させて曳網する方法は,従来から離底曳きといわ
’現在でも各種の底曳網の曳網法に採用されている').この曳網法は,海底から若干離れ
かなりの高さまで密群をなす魚種や,海底上に密着して生息する甲殻類,軟体動物等を対象
れ , 現 在 で も 各 種 の 底 曳 網 の 曳 網 法 に 採 用 さ れ て い る 』 ' 、 こ の 曳 網 法 は , 海 底 か ら 若 干 離 れてかなりの高さまで密群をなす魚種や,海底上に密着して生息する甲殻類,軟体動物等を対象
にする場合,および海底に起伏のある場合に浮上してこれを避け曳網する場合によく用いられ
*鹿児島大学水産学部漁具学研究室(LaboratoryofFishingGear,FacultyotFisheries,Kago‐ shimaUniversity,Kagoshima,Japan)】■I】Pr 鹿児島大学水産学部紀要第28巻(1979)
汐
る.本研究でとりあげた離底曳き用底曳網(離底曳網と呼ぶ)は,現在の離底の高さを更に,極
端に低く,少なくとも1.0m以下に押えて曳網出来るように作製し曳網を試みたものであ
る.今回は離底曳網の実物網による曳網実験と模型網による水槽実験を併せ実施した.その
結果,実用化に関する基礎的資料を得たので報告する.
2.離底曳きの原理水中重量の重い,長いチェンを,浮揚力の小さい浮子に装着して,充分な高さを有する静水
中に垂下すると,Fig.1に示すようにこのペアは沈降を始め,やがてチェンの一部が着底し
たところで静止する.離底曳網は静水中でのこの簡単な原理を応用したもので,浮子とチェン
のペアを袖網の沈子綱と身網の下網の腹線にあたる部分に数多く装着して作製した.ここで網
の離底の高さは浮子の浮揚力と,チェンの着底部分を除く水中重量とが釣り合った時の高さと
なる訳である. 3.離底曳網の作製離底曳網の最初の試験網には,18mのビームで両袖網を拡網する小型底曳網を採用した.
原型の底曳網は,現在,志布志湾で5トン未満の漁船用に用いられているものであり,その網
(小型底曳網と呼ぶ)の網地配置図と仕様内容をFig.2およびTablelに示す.試験網
はFig.3の網をFig.1に示すように取付け,沈子綱から沈子を取り外した後,同一の場所
に浮子とチェンのペアになったものを装着した.この浮子およびチェンの寸法,個数,取付位置等は,離底の高さを50cmとして基礎計算
を行ない決定した.なおこれらの浮子,チェンを付加した試験網の沈子綱は空中重量66.7kg,
水中重量58.1kgとなる. BuOWar漣y(HRJ Submergedweight(G、R、) 1.1Kgx11 2.77KgにjBrmnal4堵・20堵) T:Tensionmeter4
〔2超 120 h【】kr 一・P kR 犯F0函が
均 Seabot価、 Fig.1Schematicdrawingofexperimentalequipmentsfor towingSmalloffbottomtraw】net. Be1Iy 2 5と 月 旦 L 堂 且 N9t 11三0コ 14.an およびTable2に示す通りである.なお東支那海および種子ケ島沖で
トロール網と小型底曳網もあわせ曳網した.また曳網実験の結果より得
主な魚種と漁獲量についてはTable3に示す通りである.測定値のうち
狂唖正皿感
4−1実験内容 実験内容はFig.4 の実験では比較の為, られた漁獲量のうち, Fig.2−2Designoffishinggear. (Smallbottomtrawlnet)唾』…‘"……
Fig.3NetstripplanofSmanoffbot‐ tomtrawlnet.:'三二瓦□、
Fig.2−1NetstripplanofSmallbottomtrawlnetat theShibushiBayinKagoshimaPrefecture. 4 . ‐ 曳 網 実 験D
:
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Chain75Kg GusSet emona50% remona20% 009 100Kg瞳
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魁L P、9型2 (ユ70) h m l(隅, ユ5 曲o)fvn1割 E2L1”) h〃、1 脳L122 鹿児島大学水産学部紀要第28巻(1979) 5 Table1.Specificationofexperimentaltrawlnet.(Smallbottomtrawlnet) 65
,
蕊
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Parts 69259 3936 2250 5830 0 12500 5 24 7 245 Headrope Groundrope Bridle Netpendant Lacingline Warp Float Weight Polyethylene Cremona Cremona Cremona Cremona Cremona Hi−Zex Lead China F.R・P. 18mm 50,20mm 20mm l8mm l4mm 20mm llOmm 500g 27m 33m lOOm 7 m45
24 47 72 18m 1809 Beam 160mm East China sea Table2.ComparativecatchdatasbetweenOtter trawlnetandSmalloffbottomtrawlnet. trawl net,Smallbottom 120 793826768743657
381 240 1210 3073 22280 Number of trawling TowingNumberWeight Weightof h o u r o f c a t c h u s e l e s s c a t c h ( m i n . ) ( 9 ) ( 9 )制器lFMnggea『
Depth (、) 93070000
20
0 8嚇呈妄│伽繍wl灘
24 3 Smallbottom trawlnet 465 108-11015515889
59327 265 106-108 17118 211 Ottertrawl net 104-106 Smalloffbottom trawlnet598777
000
175 104-106 40660 172 Smalloffbottom trawlnet 96−98 32 177-193 176-195 184-196 Smalloffbottom trawlnet 7147 1790 5144 2422:
謎
卜
088433
74 72−73 64−70 2300 1 0 0 1 1405232
1456000
19 26 2138 Satunan area Smallbottom trawlnet 27 6 281 7500Table3−1.Mainspeciesofcaughtfishandcatchperuniteffort attheSatunanarea.(Smalloifbottomtrawlnet.)
最も重要である離底の高さについては,曳網の度に同寸法の発錆したチェンと交換し,揚網直
後にチェンの摺れを測定してその高さとした.なお,Platelに投網直前の状態を示した.
4-2実験結果Table2に示すように離底曳きの総曳網回数は,23回であるが,うち有漁獲回数は13回
2〆
1
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Q l l o E Fig.4Mapshowingstationoftrialtrawling.ライモゴキイメカカコカイニ
ムダザイイイエ州
シ ワガダナカミリ
メレイ,ナニガモウリルピカ
カキハアベカヤコヤタスシア
Species0054000450506
6124551062962
7179596181
132
L”伽かigZz”c叩メ〃α 、z"s”郷沸0"s ハ血””8s”cz"gγg"S AS#”“蝿”〃qWjas#” 〃j“α”〃0”sα”"4z〃s 〃"Qpsjs秘め卿sa Gα脆"Seas”α” S幼jaesc郡ん"メα りり'6y#g”伽s此e陶伽 Oが”邸s”伽γjs TMz”dgspac城c"s Mz戒ejZZpO"伽 C〃αγyMjs畑地s Weightofcatch(9)● 鹿児島大学水産学部紀要第28巻(1979) キ ン ト キ ダ イ カ ナ ガ シ ラ マ ト ウ ダ イ エ ソ ウ マ ツ ラ ハ ギ セ ミ ホ ウ ポ ウ ハ モ ア ナ ゴ ヒ メ ジ ナガサキトラザメ チ ダ イ ダ ル マ オ コ ゼ セ ト ミ ノ カ サ ゴ チ カ メ キ ン ト キ コ ウ イ カ タ コ ウ チ ワ エ ピ エ ン コ ウ ガ ニ ダ ル マ ガ レ イ クルマエピの一種 Table3-2.Mainspeciesofcaughtfishandcatchperuniteffort attheSatunanarea.
05090018758950000850
450154540712418
364548687452
7611
90407000800006166533
6518444212
121616851
1 1 5 1463562842186604894014353366
14438206
6345511
Weightofcatch(9) Species 124 Smallbottom trawlnet Smalloffbottom trawlnet Otter trawlnet00060000000000
4122
6 Pα郷加sa11gE"”s Dgc”gγ"s”"”αzJSj P減αcα"オ伽s畑αcγαcα漉加s A'19ツナひso〃"sα増”メα"s 乃jc〃”妬J”"γ"s nz〃s如獅i伽"s 〃"sノヒzpO犯加s Sα”"s〃'@dbs9"α”s Mzzノodb伽漉0伽s"s C腕刷り碗cルオ〃sル況加〃 助"”〃jcルオ〃s”γ"郷如s Lop仙郷"ss"煙γ"s S“伽g”"0γ"s〃秒加州s Sg6as"Sc"sαあ”tzscjα"s Pγjacα"t伽s”“”cα加加s L幼励オγigjZz”c叩"” 助"sノ”0"伽s Sα”"s”dbs9"α”s Mzzノり。りれ〃z0.℃s"s CAe"αo"jc〃〃s加獅〃 M"me"gsarcj"”〃s Asj””"gzγ,f@W”sメ” Upg"”s6g"sasj Htz伽加'"s〃g” Eiりノ""/MZp0伽α E知sag”sa Pamp”畑s〃”””郷s 〃"“α漉加s60”s SEpjagsc〃ん"#α の”"s”堰”js 恥αc"s”伽畑s Cαγc伽〃“ノ0塘加α""S E"gylmsO加泌gソRa"〃s”α”a M2f””α”s砂. マ ナ ガ ツ オ ム ロ ァ ジ キ ン ト キ ダ イ シ ロ グ チ タ チ ウ オ キ ダ イ マ ト ウ ダ イ エ ソ ウ マ ヅ ラ ハ ギ セ ミ ホ ウ ボ ウ メ イ タ ガ レ イ ア ン . ウ サ ワ ラ ア ヤ メ カ サ ゴ Table3−3.Mainspeciesofcaughtfishandcatchperuniteffort attheEastChinaSea.00048048000808
24292544923161
1Sm淵WmlSn:淵Wl
Weightofcatch(9) Species006359610013042
26254836952
0125171139
1 1 L”j伽〃ig此z”c7℃がeγα M"γ“"9s”c"09γg"S AC岬0"αノヒz加"加沈 馳彪”"zlノc"γis”0"伽s S幼jaesc"伽#α のノ”"s”Igzzγjs jWp伽psオル0"s” 〃"”αγ"s#γigwz"s Ibac"Sc"jα"s Ozノα”gs”"c#α"s M〆”g"αe"s砂. Mzc"c"g加加e"伽γj Ca畑"01ノヒzJじん昭加α”s C〃α加伽”"S PS”伽γ加加加s〃”α郷0"”s キ ン ト キ ダ イ の 一 種 ハ マ フ グ キ タ マ ク ラ イトヒキハナダイの一種 シキシマハナダイの一種 ナ ガ サ キ ト ラ ザ メ ユ リ ウ ッ ボ シ マ ウ ミ ス ズ ミ スジハナダイの一種 Species492084817261630
8505210373220
203586512
1 〃jaca加加s砂. R〃伽esひ""s“"cα”"α”s Ca"地igzzWγγ伽〃”s Tbsα”伽sβ"〃”0s"s Pe”α”ルノas/”0"伽s Hn肱gノ”"sノ”g”j Gy獅加fル”α尤伽”sノig"za Lac加γjα/bγ"as伽 PS”血"伽as/tzscjα”s Table3−4.Mainspeciesofcaughtfishandcatchperuniteffort attheOshimafishingground. Weightofcatch(9) Species Weightofcatch(9)│S零淵WomlS鴨輪W’
Otter trawlnet008040660660000
5757577441576880
1821332
であった.また,漁獲についてみると,エビ,タコ,イカ,キントキダイ,ウマズラハギがそ
の主たるものであるが,うち,ウマズラハギは他の2種の網より多い結果となった.この他の
石,貝,ガザミ,ホヤ,ウニ,ヒトデ等の所謂“ゴミ”と言われる混獲物の総重量は8027g
であり,総漁獲量49,9419の約16%にあたる.
以上の漁獲結果よりみると,トロール網,小型底曳網に入網を期待出来る魚種のうちで離底
曳網に入網しない主なものは,エソ,ホウボウ,タチウオである.更にトロール網,小型底曳
網では“ゴミ”が1時間当り120∼1709(東支那海の場合)と大量に入網する.しかし,離
底曳網には離底の高さが40cm以上となると殆んど入網を認めなかった.このように“ゴミ”
等の混獲物が極めて少ないことはこの網の大きな特徴である.
網口高さ計及び深さ計の実測結果をみると,離底曳網は1.5ノットから2.0ノットにかけて,
ビ 種ラモコタカコエビビニーーーニニメ
シジノイカエエガのガガガラ
ャシ ザメビシウシビ
ガレシアワッマアコイ”
ノウウ強コチラルカンカン
ナタサ
カハホサコタミハウヒクタエアガ
152645030120331751
61123
126 鹿児島大学水産学部紀要第28巻(1979)
網口高さの低下が少ないが,2.0ノット以上になると急激に低下する.このことは,この網が’
2.0ノット以上になると離底の高さが急増し,網が中層曳きの形になることを示しており,着
底底曳網と傾向が全く異なる.なお,離底曳網の場合の網口高さとは,網口にあたる浮子綱と
沈子綱との高さの差を言い,離底の高さを含まない.離底の高さは沈子綱に取り付けた浮子と
沈子の量によりかなり異なる為,調整はチェンの摺れ及び,網の状態をみながら行なった.一
般にその高さは袖網部より網口部の方が高くなる.これは身網の揚力が袖部より大であること
によるものであろう.なお曳網実験の結果をFig.6に示した。
チェンの摺れより測定した離底の高さと,漁獲量との関係をみると,Fig.5に示す様に,
離底の高さが20cm以下になると漁獲量と共に“ゴミ”の入網も多くなり,70cm以上にな
ると“ゴミ”,漁獲量共に皆無となる.従って漁獲を期待出来る離底の高さは40∼70cmとみ
てよい.5.模型実験結果
1/15の模型網を離底曳網と小型底曳網について作製し,本学大型回流水槽において実験し
た.その結果,離底曳網は小型底曳網に比較して網口高さは一般に低くなるが,張力は大とな
る.離底の高さは,袖部が1.5ノットで27cm,2.0ノットで30cmを示し,またその値は
袖部より網口部で15∼20cm高くなり,高速側でその差は大きくなる傾向が認められた.網
成りは袖網の沈子部から身網の腹線にかけて略直線に緊張し,水槽底に平行である.また正面
からみた網口形状は小型底曳網の場合と略同一である.なお実物換算すると,ビーム長18m,
曳網速力1.5ノットで,網口高さ1.7m,離底の高さは網口で52.5cmとなり,Fig.6に示
した曳網実験の値より約30cm低くなる.なお模型実験の写真をPlatelに示した.
6 . 考 察底曳網に対する魚群の行動については,報告があり2.3),魚種によって,網を回避する型が
異なるようである.従って離底曳網の場合には,少なくとも網を潜降して逃避する魚種には入
網を期待出来ない.しかし,網を浮上するかまたは横方向に移動して逸出する魚種について
は,離底曳きによる入網が期待出来るようであり,従来から多くの魚種を漁獲している.これ
らの離底曳きは,現在,曳綱の短縮,曳網速力の増速,網自体の浮揚力の増加と長いチェンの
垂下等,曳網法や網の設計を工夫することにより行なわれている.しかしこの方法では,離底
の高さを設計通りにとることが技術的にみて極めて難しい.従来のこれらの方法に対し,本研
究では,浮子とチェンを連結したものを静水中に垂下させ,浮子の浮揚力とチェン垂下部分の
沈降力とを等しくさせるという簡単な発想で離底曳きの装置を考案した.しかし問題点は多い.
成程,静水中では浮子と沈子を含めた網自体の沈降力により所定の離底の高さを維持出来る.
しかし底曳網である以上,曳網速力は少なくとも2.0ノットでなければならない.2.0ノット
以上の速力で曳網すると,網には揚力,浮子と垂下部分のチェンには流水抵抗,着底部分のチ
ェンには摩擦抵抗が生じてくるので離底の高さに当然変化が起こることが考えられる.高速曳
網に伴う離底の高さの変化については今後の研究課題としたい.
5 0 1 0 0 1 c m O協いncGfr“nseabot也、 Fig.5−1Relationshipbetweentheverti‐ caldistanceoftheoffbottom trawlnetfromtheseabottom andweightofcaughtfish.(East Chinasea)(・):uselesscatchof offbottomtrawl,(▲):useless catchofbottomtrawl,(■):use‐ lesscatchofottertrawl,(○): catchfishofoffbottomtrawl, (△):catchfishofbottomtrawl, (□):catchfishofottertrawl. Fig.5−2Relationshipbetweentheverti‐ caldistanceoftheoffbottom trawlnetfromtheseabottom andweightofcaughtfish.(Satu nanarea) SymbolsareequaltoFig、5−1.
雛
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● 。 Field) MOd⑧I ← ● OOO OOO 凸 0 5−3一.五○芯雲 5旨u↑◎蚕①琶圭 2000 OOO。
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0 や 。 ● 。 勺 ● ● 0 5 0 1 0 0 に m DistancelromsGaboltom 0 Fig.6Relationshipbetweentheheight ofnetmouthandtowingspeed. 二U話Uち差塵①夢 △ 0 5 0 1 0 0 に 、 ) DistBncGfr画nsGab◎tt画、 Fig.5---3Relationshipbetweentheverti‐ caldistanceoftheoffbottom trawlnetfromtheseabottom andweightofcaughtfish.(Satu‐ nanarea) Symbo】sareequaltoFig、5−1. mj aO#
●mゆ
二言oE−gち一息皇 ● □ p ー = O 2 p Tpw畑gspeed 000 500 0 , aO(k、。 0 (。) (●) I 2 I f..) (X) Oflbotlm嘘wl雁t(F塘個) 柵odel) B・肌α、、。wlno1I剛) D画唾糎e姉mthGs“bottom 0128 鹿児島大学水産学部紀要第28巻(1979)
曳網実験の結果,離底曳網に以下の特徴点を認めた.即ち,①魚種により強い選択性を有す
る.②石,貝,ヒトデ等の混獲物の入網は極めて少ない.③離底の高さを40∼70cmとすれ
ば漁獲可能である.④曳網速力は1.5ノットから2.0ノットまでとみる.⑤1m前後の凸凹
のある海底でも曳網可能である.以上の特徴点は魚の遊泳層及び網と遭遇した魚の対網行動というものを,ある程度図式化す
ることが可能となろう.このことは離底曳き並びに底曳網の効果的な曳網法の改良と高性能な
網漁具の設計確立のため参考になるものと考える.今後は網の大型化及び高速曳網という課題をとらえ,実用化にむけて研究の展開をはかりた
い. 6 . 要 約底曳網全体を海底から僅かに離底させて曳網する実験を試みた.底曳網は浮子綱長29.8m,
網の全長26.0mの規模のもので,18mのビームに装着し,0.5ノットから3.0ノットまで
曳網した. 離底の装置は浮子に長いチェンを垂下したものを数多く沈子綱と底曳網の下網に取りつけた ものである. 結果は次の通りである. 1)漁獲可能の曳網速力は1.5ノットから2.0ノットまでである.その時の離底の高さは, 40∼70cmである. 2)入網魚の主なものはキダイ,エビ,タコ,ウマズラハギでエソ,ホウボウ,ハモ,アナ ゴは入網しない. 3)同時に曳網実験をおこなったトロール網,小型底曳網に比較して,石,貝,ヒトデ等の 混獲物はほとんどみられない. 4)計器による実測と模型実験による網の離底の高さは略一致する.また網口高さは,低速 側で模型実験値が若干高くなるが,25ノット以上になると略一致する.本研究の実施に当って御協力をいただいた本学練習船かごしま丸植田総一船長ほか,乗組員
各位,ならびに本学練習船南星丸柿本亮船長ほか乗組員各位に対し,深くお礼申し上げる。ま
た網の作製には本学田畑静夫技官が主としてあたられた.深甚なる謝意を表する次第である.
参 考 文 献 1)和田光太(1976):実用トロール漁法.145-161,187-208,成山堂,東京. 2)井上実(1978):魚の行動と漁法.恒星社厚生閣,東京. 3)宮崎千博(1965):網漁具に対する魚群の行動.日水誌,31,12. 4)肥後伸夫・植田総一・今井健彦・不破茂・上水樽豊己・西田雄祐(1979):南琉球島弧周辺海域に おける底生魚類の分布について.昭和53年度研究経過報告書,鹿児島大学水産学部,24-34.︾剤争 Viewofmodelexperlment.(Smalloffbottomtrawlnet) Viewo[modelexperlment.(Smallbottomtl・awlnet) PhotographshowingthetrawlingOperation.(Smal]offbottom trawlnet.) 1m A,B,C,E, D F