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キャンパス・ネットワークにおける資源の有効利用 : ケース・スタディー(I)外部の情報資源の作用

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長野大学紀要 第15巻 第4号 16-32頁 (385-401頁)1994

キャンパス ・ネ ッ トワークにおける資源の有効利用

ケース・スタディー(I)外部の情報資源の利用

Efficient Utilization of Resources

i

n

a

C

a

m

p

u

s

N

e

t

w

o

r

k

(

I

)

1. は じめ に 筆者が本学に赴任 してほぼ3年 になる。 その間、 筆者は本学の教育 ・研究向け情報 システムの整備 に直接かかわって来た。 この情報 システム整備業 務 を行 うに当たっては、学内外の事情 (主 として 経済事情)及び教育 ・研究上の要請か らほぼ 自動的 に以下のような互いに相反す る要件が設定 される。1) a)最小 限の投資で (既存の資源 を最大限に活 用 して) b)最大限の効果 を (最近の技術潮流に対応 し た環境構築) 言い換 えると情報 システムに関 る諸資源の有効利 用である。 このテーマに関 して、筆者が これ まで の業務 を通 じて得 た知見等 を、ケーススタディー としてこの場所 を借 りて報告 させ ていただ く。報 告は概 ね以下の内容 について、 3回に分 けてシ リ ー ズで行 う予定である。 Ⅰ 外部資源 主 として学外にある情報資源 ⅠⅠ -- ドウエア資源 ⅠⅠⅠ その他の諸資源 本稿 はその第

1

部 として、学外にある (主 として 他の大学や研究機関か ら入手可能 な)情報資源 を 学内ネ ッ トワー ク上か ら利用す るための仕組みに ついて述べ る。 これに関 して筆者が行 った作業 を要約す ると、 本学のキャンパ ス

LAN

をインタネ ッ トに接続 し た、 と言 うことにな る。本稿 ではその開始前の内 外の状況に始 ま り、接続の設計時の考慮事項、実 作業の概要、 そ してその結果 とい う順 に話 を進め てい くO従 って、本稿 は一種の顛末記に近 い性格 を持つが、 これが今後広域ネ ッ トワー クに関心 を 持 ち、 またインタネ ッ トへの参加 を試み る方々の

岡 信

Nobuyuki Hiraoka

参考 にで もなれば幸いである。 なお、 ここで説明す る設計お よび作業の主な部 分 は92年秋か ら93年春 にかけて行 ったものであ り、 それ以降、本稿執筆 までの間に、-- ドウェアの 価格体系や学内の機器構成等の様々な情勢変化が 生 じてお り、 ここでの議論や選択が前述の要件に 鑑 みて必ず しも最適 とは言えな くなって しまって いるような事項 もある事 を付記 してお く。 また、 筆者の元々の専 門分野は計算機 (主 としてソフ ト ウェア)であ り、従 って、本稿 もその分野にいる 者の視点か ら書かれている。特に通信関係の専 門 家か ら見て奇異に映 る点 も多々あると思われ る。 ご叱責 を頂ければ幸いである。 2.背景 ここでは筆者が本業務 に着手 した時点での学内 外の状況 を簡潔に述べ る。 なお、 ここで使用 して いるインタネ ッ トとい う単語は、文脈か ら判断 さ れ る通 り、通常

I

n

t

e

r

ne

t

とい うように頭 を大文 字に して固有名詞扱いの表記が され る、世界規模 の (一つの)ネ ッ トワー ク複合体 を指 している。 2.1 インタネ ッ トについて さてそのインタネ ッ トだが、すでにマスコ ミ等 を通 じて一般 に も知 られてい るよ うに [例 えば

1,

2

]、 この約

2

0

年の間に様々な形で発達 した研究 用ネ ッ トワー クが融合す る形でインタネ ッ トが形 成 され、現在 さらにその用途の (研究に限定 しな い)拡大お よび規模 の爆発的 とも言える増大の途 上 にある。その動 きに呼応 して、例 えば書籍や雑 誌 といった印刷物の形で発行 されない (電子的手 段 でのみ入手可能 な)情報や、或は印刷 されてい 1)ご承知 の ようにあ らゆ る分野に普遍的に存在す るテーマ である。 - 1

(2)

6-平 岡信之 キャンパ ス ・ネ ッ トワー クにおけ る資源の有効利用 ケー ス ・スタデ ィー(Ⅰ) 外部の情報資源 て も入手が困難 な ものが インタネ ッ ト経由でな ら 容易 にア クセスで きるとい う状況が一般化 しつつ あ り、その種の情報入手の道具 として、或は連絡 ・ 議論 な どの人間同士の コ ミュニケー ションの道具 として も、 インタネ ッ ト-のア クセスが我々研究 者に とって欠かせ ない ものになって きている。 こうした動 きは例 に もれず米国がその震源地 で あるが、日本で もそれ を追いかけ る形でWIDEお よび

J

AI

N

とい った広域 ネ ッ トワー クに関す る 研究プ ロジェク トが活動 し、研究活動 とともにそ の基盤 となる広域基幹綱の運用 を行 ってい る。(た だ し基幹網運用母体 としての

J

AI

N

の事 情 は後 述の ようにやや複雑 であ る。)勿 論 これ らの基幹 綱 は直接或は間接的にインタネ ッ トに接続 してい る。さらにこの

1、2

年の間には、学術情報センタ ー (以 下、学 情 と略 記 す る)の

IP

網 で あ る

S

I

NET

の整備

、IP

による商用 ネ ッ トワー クサ ー ビスの開始、各地域におけ る地域ネ ッ トワー ク の活発化 といった変化 も生 じている。 なお、 ここでい う 「インタネ ッ トに接続す る」 という言葉は、巷間で暖味な使われ方 をす る傾向が ある。大 まかに整理す ると、インタネ ットの範囲は [広義] インタネ ッ トの流儀 ・形式 ・文化に則っ て、インタネ ッ ト内の他のサイ ト (組織或 は拠点 )や人 と電子 メール等による通信が 可能 [狭義]インタネ ッ ト内のあ らゆる計算機 との間 で

I

P

プロ トコル

(

TCP/I

P

或はインタネ ッ トプロ トコル とも呼ぶ、インタネ ッ ト及 びその前身で培われて形成 された、パケ ッ ト交換に基づ く通信 プロ トコル体系)によ る通信が可能 とい うような定義が出来 るが、本稿 では特に断 ら ない限 り後者の意味で用いる。

2.2

本学のキャンパ スネ ッ トワー ク 本学の教育 ・研究向け情報 システムは88年の情 386 報学科 設立の準備段階で導入 された設備 ・機器 を 主体 として構成 されている

[

3

]。情報学科設立以 前の、オフコンを主体 としたシステム

[

4

]を第

1

次 とす ると、現 システムは第2次 システム とい う ことになる。 ちなみにこの3年間においては、設 備的に大 きな変化はないが、 ソフ ト・ネ ッ ト・運 用の点で本稿及びその シ リーズで述べ るような変 化が加 わっているため、筆者は現在の システムを 第

2.5

次に分類 している。詳細 は次 回以降に述 べ るとして、 この第2次 システムの特徴 と状況の 中で、本稿 に関係の深 いのは以下 の

4

点である。 a)主要

OS

として

UNI

X

b)約15台のSunワー クステー ション C)イーサネ ッ トによる学内

LAN

d)

(上記の当然の帰結 として)学内

LAN

にお け るプ ロ トコル体系は

TCP/ IP

本 シ リーズではこの第2次 システムの問題点 を少 なか らず指摘す ることになる予定 だが、少な くと も上記の選択は (今 でこそ常識になっているが、 当時 としては英断である)昨今のオープ ンシステ ム指 向の技術潮流 を先取 りした もの として、、次に 述べ る早期

J

UNET

参加 と共に、本学の 自慢すべ き事柄 であると言える。

2.

3 J

UNET

本 章 で言 及 す る時 間 的順 序 は逆 に な るが、

J

UNET

は 日本 で

8

4

年 頃に開始 された研究ネ ッ ト ワー クであ り、現在の 日本のインタネ ッ トに関す る活動 (前述) を産み出す母体 となった ものであ る

。[

5

]2'本学 はその繁明期 に これに参加 (勿論、 大学 としての組織的行動 ではないが) している。

[

6

] 3)この研究ネ ッ トワー クとい う呼称 は、ネ ッ トワー クを研究の道具、或は環境 として使 うもの として、及びネ ッ トワー クその もの を研究対象 と しての、二面性 をもった微妙 な言葉ではある。実 際、研究の性格上、多数の組織の協力が必要 であ り、その中で様々思惑が交錯す るこ とは避 け られ 2)なお、研究活動 としてのJUNETはすでにその役割 を終 えてお り、 また、道具 ・環境 としてのJUNETも、地域 ネ ッ トワー クを始め とす る、実用指向の様々なネ ッ トワ- クプロジェ ク ト- と発展す る形で、94年秋に正式に解散す る予定 である。

3)ちなみに本学の ドメイン名nagano.ac.jp(当時はnagano.junet)は、その頃に取得 した ものであ り、その時代 の大 ら か さ [7] を体現 した もので もあるO後に名前空間が貴重 な資源 として認識 され るにつれ、この ような命名 は許 されな くなって きてお り、例 えばu-tokyo,kyoto-uな どの ように他の組織 との衝 突の可能性 を橡力排除 した名前 を使 うことが 通例 になった。本学は とりあえず既得権 としてその (名前空間資源浪費的) ドメイン名 を便 いつづけてい ると言 える。

(3)

387 長 野大学紀要 第15巻 第 4号 1994 ず、 またそれに法規制 との微妙 な関係 もか らんで、 この二面性は、技術 ・文化 ・人材等 と共に、後の 活動 に も継承 され るこ とになる。 さらにJUNETでは、その構造的及び性格的背 景か ら以下のような気風が育 まれ後に受 け継がれ ている事 も、次章に関連す る事項 として特筆 して 置 くべ きだろ う。 1つは リンク (2サ イ ト間の直 接の接続のための回線や設備)の コス トに関す る 大 らか さである。 これは多分 に後述のバケツ リレ ー方式に起因す る もの と思われ る。 ある2サ イ ト 間の通信において、その間に入 ってその通信 を中 継す るサ イ トが (場合 によっては多数)存在す る ことになるが、その中継サイ トは他者の通信の コ ス トも負担す ることになる。しか しJUNETでは その不公平 を「お互い様」或は 「別の ことでギヴ& テイクしましょう」 といった意識で解決す る努力 が払われて きている。 もう

1

つは、小規模活動か ら開始 して徐々に範 囲 を活性化 してh'く風潮 である。 いわばゲ リラ的 活動の文化 である。JUNET(お よびその後継の も の)は基本的に個人の活動 (勿論 それは組織人 と しての活動である場合が 多いが) を支援す るもの であ り、 また、常に発展途上にあるとい う研究ネ ッ トワー ク本来の性格 もあいまって、特に組織 に とっての有用性 (研究上の価値、或は企業におい ては業務遂行上の利得) を客観的に評価す るのは 困難である。そのため、組織 としての必要性 を認 知 し、組織 として公式に活動 を起 こす (少 な くと も設備や労働 力に関す る費用 を正式に計上す る) までの道の りが非常に長 く険 しい ものになる。 そ のため、組織内の有志が本業の裏仕事 として諸資 源の余裕分 を融通 してゲ リラ的に活動 を開始 し、 実績 を積んだ後に組織内での認知 を得 ようとい う ア プ ロー チが よ く用 い られ る。本学 において も 然 りである。 また、結果的に一部の活動者がネ ッ トワー クか らはその組織の顔のように見 えて しま った りす ることもある。 とまれ、JUNETはその後、規模の (やは り爆発 的な)拡大の後、 インタネ ッ トの (前述 の広義解 釈 による)一部 として道具 ・環境 として利用 され 続 け て い る。本 学 も

9

2

年 の 時 点 で は 引 き続 き JUNETの1参加組織 として、東大 (東京)及びセ イコーエプ ソン (塩尻)等のサイ トとの間に リン クを設けていた。が、 この頃か ら、我々が

IP

接 続への移行 に向けて動 き出す きっかけ或は圧力 と なる外部状況が2つ生 じ始めている。 1つは組織 化-の動 きであ る。つ ま り、JUNETの急激 な拡 大の結果生 じた混乱 を解消す るため、 (広義の)イ ンタネ ッ トに参加す る組織は、何 れかのネ ッ トワ ー クプロジェク ト (本稿 ではネ ッ トワー ク組織 と も呼ぶ)に属す ることが条件づけ られたことであ る。それ までのJUNETは組織 としての形 をもた なか った (これが発展の要因で もあ り混乱の要 因 で もある)が、 これ をきっかけにJUNET協会が 発足 し、 どの組織 も、接続性 を継続す るためには、 JUNET協会 を含む幾つかのネ ッ トワー ク組織の うちどれに加盟す るか を選択す る必要が生 じた。 もう

1

つの事情は、本学の上流 として メー ルや ニュースの中継 といった便宜 を好意によ り計 って くれていた東大のマ シンが、本学 を含む多数の接 続先 をかかえて、機械の性能、電話 回線の空 き時 間、管理の手間 といった点での限界に達 していた とい う事情である。別の接続先 と接続方法 を見つ け るこ とが で きる力 と境遇 を持 ち合 わせ てい る (つ もりの)組織が、 ここで手 をこまねいている 訳にはいかない。 2.4 UUCP ところで、JUNETではアナ ロ グ回線交 換網 (普通の電話線)上でUUCP(一種 のプロ トコル 体系) を用いて電子 メールの交換お よび電子ニュ ースの配送 を行 っている。 この方式の特徴 として 以下の3点があげ られ る。 a)バケツ リレー方式

b)

バ ッチ型転送 C)送信側主導の通信 これは特に遠距離通信のための コス ト (電話代) を極力押 さえなが ら充分 な情報流通 を図るために 有効 な方法であ り、ゲ リラ的活動者に とっては福 音である。が、その方式に起 因す る機能的制限は、 インタネ ッ トの時代においては利用者に とって不 満の多い (機能的問題点の説明は第5章 に譲 る) ものになって きてお り、 また、 C)によ りリンク の維持費用 (電話代)が知 らない うちに高額にな って しまう等の問題 も発生 している。 上記のような様々背景 と状況に対応すべ く、本 - 18

(4)

-平岡信之 キャンパ ス ・ネ ッ トワー クにおけ る資源の有効利用 ケー ス ・ス タデ ィー (Ⅰ) 外部の情報資源 海外のインタネット 第1図 接続関係 と機器構成 学で も

IP

接続

(

U

U

C

Pか ら

IP

への切 り替 え) の計画が筆者 を中心 として開始 された。

3.基本設計

さて、その

IP

接続の実現にあたっては、その 準備段階において、それぞれの組織の 目的や立場、 状況に応 じてた様々な事項 を考慮 し選択 してお く 必要が ある。本章ではその大要 と、本学におけ る (その時点での)選択 を順次説明す る (第 1図)。 ただ し、実際の検討 においては、本稿 に述べ る順 に決定木 を作 って判断 を進めて行け るほ ど単純で はな く、最終的には本章の各要件 を総合判断 して 方針 を決定 し、或は一部については未確定或は不 安要素 を残 したまま前進 させ るこ とも必要 となっ ている。 388

3.1

前提条件 インタネ ッ トは前述の ように一種のパケ ッ ト交 換網 であ り、従 ってネ ッ ト内のいずれかの ノー ド に接続すれば、原則 として 自動的に、その接続先 ノー ドを通 じてインタネ ッ ト全体 との接続性 (コ ネ クティビティ)が確保 され るO 4'従 って、我々の 当面のテーマは、「どこかにつな ぐ」 こ とである。 勿論 その接続先は、(場合 によっては裏道 も存在 し 得 るとして も)制度的に接続 を許可 して くれ る組 級 (通常はネ ッ トワー ク組織)であることが必須 条件 になる。 それ を満た した上 で最 も重要 となる条件 は、や は りコス トとい うことになるだろ う。 この場合の コス トは、初期 費用 と維持費用に別けて考 えるこ とがで きるが、既存設備 の流用に よる設備費用の 4)即 ち、遠方 との通信 において、その間の (直接の接続先 よ り向 こ う側 の) リンクの コス トを支払 う必要が ない とい う 非常 に虫のいい状況が現在 においては実現 されていることになるが、勿論 この大 らか な状態の永続性 が保証 されている 訳ではない。 もう1つ 、現在のIPプロ トコルの持つ制 限 として、中継可能 なホ ップ数 (パケ ッ トの発信者 と受信者の間 で通過す る ■)ンクの数 )の上 限が定め られてお り、、それ を越 えて位相的に敗れたノ- ド間での通信が で きないこ とも付 記 してお く。

(5)

389 長野大学 紀要 第15巻 第4号 1994 さまざまなアプ リケーシ ョン 第 2図 TCP/lPの階層構造 軽減 を考慮 し、 また長期的な視点 で考 えた場合、 やは り維持費用、特 に通信 回線費用が最大の要素 になる

。 IP

パ ケ ッ トをそのまま運んで くれ るサ ー ビスが現在は存在 しない以上、何等かの形で接 続点 までの足回 りとなる回線の敷設は必要になる 訳である。前述の ように、実現 したい機能は単純 な ものであ り、従 って、 その回線費用に関 りのあ る要素 も以下に列挙す るように比較的単純である。 a)常設 リンクが間欠 リンクか b)通信速度 廃 城幅) C)距離 勿論外部 との通信 回線 を自前で敷設す るのは技術 的に も制度的に も極めて困難であ り、 ここでは第 -種 または第二種通信業者5)の提供す るサー ビ スメニューの中か ら選択 してサー ビスを購入す る ことになる。 前に も少 し触れたが、残念なが ら本学 で もネ ッ トワー クの必要性 に関 して広 く認知 はされていな い状況で もある。 そこで、接続性確保 のためのシ ナ リオ として、 まずは現状のサー ビスを継承 で き るだけの帯域幅 を確保 し

、UUCP

か ら

p-の乗 り換 えを行 った後に、徐 々にサー ビスの強化 を進 め、利用度増増加 を図 り、その後、必要 に応 じて 帯域幅の増強 をすすめてい くことに した。 3.2 媒体 (1) 一般に通信業者の提供す るサー ビスをその料金 体系お よびアナ ログ(A)デジタル (D)の違いか ら分類す ると以下の ようになる。 月極 固定料金 専用線 (A,D) 従量性 (接続時間) 回線交換網

(

A,D)

従量性 (通信量) パケ ッ ト交換網

(

D)

専用線或はパケ ッ ト交換網の場合 はその性格上、 (アプ リケーシ ョン層) (プ レゼ ンテーシ ョン層) (セ ッシ ョン層) (トランスポー ト層) (ネ ッ トワーク層) (データ リンク層) (物理層) OSIとの対応関係 常設 リンクが可能だが、 回線交換網 の場合は間欠 I)ン クとい うことになる (繋 ぎっ放 しにす ること は可能 だが コス ト的に不適)。間欠 リンクの場合、 a)管理的或は技術的困難が予想 され る b)接続のための待 ち時間が発生す る とい う問題があるため、 コス トが許せば常設 リン クに してお きたい ところである。従 って、専用線 かパケ ッ ト網が候補 に上が る。ただ し、常設 リン クの障害時や混雑時のバ ックア ップ としての間欠 リンクは有益だ と思われ るので、次のテーマ とし ては掲げて置 きたい。 次に、専用線 とパケ ッ ト綱の比較だが、 これは 想定す るデー タ量 と距離 とに応 じて優劣が決 まる。 即 ち、近距艶でデー タ量が 多い場合 は前者が、遠 距雛でデー タ量が少 ない場合 は後者が有利になる。 勿論、最終的にはこの ような定性的議論 だけでは な く定量的な議論が必要 である。我々の場合、以 下の

2

点 を考慮 して、専用線 を選ぶ ことに仮 に決 定 した。 a)上 田市近辺には

IP

サイ トはないが、後述 の ように約30km (専用線の料金算定 における

NTT

の距艶計測基準による)離れた長野市 にはあ り、 この距離は比較的近距離 であると 考 えられ る。

b)

すでに

J

UNET

等の電子ニュースを

UUCP

で購読 してお り、デー タの流通量は充分 多い。 (約

5

0

MB/

週。但 し

IP

接続後には後述 の ように減少 した) 3.3 物理的接続先 接続先に関す る議論の前に、「接続」とい う多義 性のある用語に関 して整理 を行 ってお く必要があ る

。 IP

プ ロ トコルは例 に もれず階層構造 をなし 5)ただ し本稿 の 目的に関 しての選 択肢 として、私 の調べ た範囲 では上 田市 では現在NTTしか ない。 -20

(6)

-平 岡信之 キ ャ ンパ ス ・ネ ッ トワー クにおけ る資源 の有効 利用 ケー ス ・ス タデ ィー (Ⅰ) 外部 の情報 資源 てお り(第2図)、 この種のプ ロ トコルではほぼ各 層毎 に 「接続」 あるいはそれに近 い機能が定義 さ れている。本節 と

3.4

節で

、OSI

参照 モデルで い う物理層およびデー タ リンク層におけ る意味で の接続 (後者 を論理的接続 と呼ぶ ことがで きる) について述べ る。 この接続に基づ いて、 IPパ ケ ッ ト (ネ ッ トワー ク層)の到達性が実現 され、利 用者か らは、 さらに上位層である トランスポー ト 層やアブ 1)ケ- シ ョン層での「接続」 (コネ クシ ョ ン或はセ ッション とも呼ばれ る) を利用 出来 る訳 である

。[

8

]

さて、本節はその最下層である物理層におけ る 接続先 についてである。つ まり電話線 (専用線 を 使 うことは前節で仮 に決定 した) をどこまで引 く か、である。幸い、学情のパケッ ト交換網の ノー ド (接続点)が長野市の信州大学 (以下信大 と略 記す る)工学部構 内に設置 してあ り、(論理的接続 先 によるが) これが無料 で利用可能であることが 分か った。勿論、学情の設立 目的に従 って、 この 利用は大学や図書館等の学術研究機関に限 られて いる。 このパケ ッ ト交換網 は

DDX

等 と同 じく、

Ⅹ.

2

5

プ ロ トコルに基づ くものである (以下

Ⅹ.

2

5

綱 とも呼ぶ)。ノー ドの実体 であるパケ ッ ト交換機 には、9.6k,48k,64k(単位はbps)の3種類 のインタフェースが実装 されている。従 って、 a)上記のいずれかの速度の回線 を上 田-長野 間に敷設す る

b)Ⅹ.

2

5

による論理的接続先 を確保す る C)

X

.

2

5

を用 いて

IP

パ ケ ッ トを送受信す る 機能 を本学内に実装す る この3つが実現可能 ならば、比較的安 い コス トで

IP

接続が実現 で きることになる。 なお、その信大工学部内の同 じ構 内にある

1

学 科 では、本学 と同時期 に (本学に若干先行す る形 で)

IP

接続が行 われている。従 って、 (制度的問 題 を除外すれば) この学科 を物理的接続先にお願 い して、 同等の コス トで

IP

接続 を達成す るこ と も技術的には可能 であ り (好意に頼 るこ とになる が)、さらに、後述の ように速度的にはこの方がか な り有利 である。 しか し、 この学科 での システム 管理が、現在の本学 と同様に一部の教員のボラン ティアによ り行 われているらしいことを考慮す る 390 と、やは り同様の立場の人間 として、余分 な負担 をかける選択 は謹むべ きだ と考 え、6) この案 は除 外す ることに した。

3.4

媒体 (

2)

NTTの提供す る専用線サー ビスにはにはアナ ログ (帯域 品 目) とデ ジタル (符号品 目)がある。 前者でデー タ伝送に利用可能 なものは事実上-檀 類(3.4kHz)だけだが、後者には一般専用回線 に 加 えてスーパーデジタル等のサ- ビスが様々な速 度についてラインナ ップ されてお り、前述のパ ケ ッ ト交換機の各 インタフェースに対応可能であるo 次節以降に述べ る幾つかの選択肢 を考慮 しつつ検 討 を行 い、 しか し最終的には当初 のシナ リオを重 視 し、現時点での接続費用 (即 ち

UUCP

リンクの コス ト) を越 えない額、できれば軽減で きる額に なることを条件 として、当面は9.6kの インタフェ ースを使 うことに したo

X.

2

5

プ ロ トコルでは機器 間の通信 として同期 通信が使 われ るので、最終的には、以下の選択 を すればいいことになる。 a)符号品 目 9.6kbps b)帯域品 目 3.4kHz に加 え て9.6kbps同 期通信が可能 なモデム を両端 に設置 価格的には a)の方が若干割高であ り、 a)に付 随 して発生す る

DSU

使用料 (両端分) を合 わせ た額 は、 b) にモデム購入費用 を合わせ た額に対 して約

1

年 で割高になって しまうため、我々は

b)

の方 を (実にみみ っちい比較 ではあるが)選んだ。 但 し帯域 品 目では、NTTが9.6kでの通信 を保証 している訳ではない。 この選択は、最近のモデム の製品レベ ルが向上 している事実 と、 モデム メー カーの提供す る事例情報 とに基づ くものではある が、一種 の賭けになって しまってる点 もまた否定 は出来 ない。研究の過程 ではこうい う選択 も時に は必要 な ものではあるが。 ところで、 この物理的接続の方式検討の過程 で 筆者 を最後 まで悩ませ たのは、「これで本当につ な が るのか」 とい う (根本的な)問題 である。本章 での検討は、各方面か らの助言 を仰 ぎなが らも、 スタッフに通信 の専門家 を抱 えることな く (いわ ゆる計算機崖に属す る研究者だけで)手探 りの状 6)それ で も論理 的接 続 その他 にお いて 、好意 に甘 えた負担 は随 分 か け て い る0

(7)

391 長野大学紀要 第15巻 第4号 1994 態で行 われた。本稿 での作業は従来の分類で言 う と計算機分野 と通信分野の両方に またが るものだ が、その両分野に またが る形での確かな資料や人 材が少な く、両分野で使 っている用語 も互いに違 っているとい う現実が、 こういった融合的作業に おいて大 きな壁になっている。 例 えば本節の範囲で言 うと、パケ ッ ト交換や 回 線サー ビスのインタフェース条件 として、前述の 速度条件以外に、電気特性や コネ クタに関す る条 件が、いわゆる

CCI

TT

勧告のⅩ

、V,

Ⅰシ リー ズ といった形、或は

ISO

規格等で示 され る。学情 パケ ッ ト交換機の物理 回線の場合、・コネ クタ と ピン配列

:ISO2

1

1

0

・インタフェー ス :

CCI

TT

v.

2

4

/2

8

とい う表記が され る

[

9

]。 これ を我々は

R

S-2

3

2C

Ds

u

b2

5

ピン」 とい うような計算 機屋用語に翻訳 して解釈 し、検討資料 に加 えなけ ればならなか った訳である。

3.5

通信機器 と通信 ソフ ト 次に通信方式 を検討す る。つ ま り

、 IP

パケ ッ トをシ リアルライン (電話線)上で送受信す る方 式、即 ち

2

点間の直接通信のためのプ ロ トコルの 選択である。代表的なプロ トコル として以下の も のが上げられ る。 a)

Ⅹ.

2

5

b)SLIP (

Se

r

i

a

lLi

neI

P)

C)PPP (

Po

i

ntt

oPoi

n

tPr

o

t

o

c

o

l)

d)

その他、通信機器 メーカの独 自方式の類 この選択は、すべ てを自前で行 う場合 を除いて、 物理的接線相手の機器に多分 に依存す る。残念な が ら我々の場合 は、相手がパケ ッ ト交換機 である こ とか ら、 自動 的に

X.

2

5

に決定 して しま う。 な お、相手が計算機や

IP

ルー タ等の場合 は、選択 が もっと自由になる。 この場合 は通常は a) でな くb) または C)が選ばれるだろう。 とい うのは、

Ⅹ.

2

5

はそれ 自身がパ ケ ッ ト交換 のためのプ ロ ト コルであるため、 そのフレーム内に

2

点間の直接 通信 に必要 でない情報が含 まれている等

、b)

、C) に比べてオーバ- ッ ドが大 きくなる要素 をもって お り、 さらに、 インタフェー ス条件が同期通信 で あることを要求 しているため、速度が上げ られな い とい う問題があるか らである。一方の b)、 C) は、 もともと

2

点間の

IP

リンクを目的 として作 られている上、非同期通信が可能なので、最近の 高速化お よび高機能化が進んだモデムを採用す る 事 によ り、アナ ログ回線の通信能力 を最大限に引 き出 して、かな り高速な通信が実現で きる可能性 がある。本稿執筆 中に、信大工学部構内に学情の

SI

NET

のルー タの設置が行 われてい るとの情報 も入 ってお り、従 って、現在 では我々 も

X.

2

5

を使 わない

IP

接続へ の移行が (制度的に もコス ト的 に も)可能になって きている。 さて次に通信機器であるが、通常はここで通信 機器 メー カの提供す る専用機材、或は専用の ソフ トウェアを導入す るのが性能的に も信頼度の点で も最良の選択であることは想像 に難 くない。が、 ここでは コス ト要件 と、通信速度がたかだか9.6k であることを考慮 して、当面は既存のマ シンの流 用 とフ リー ソフ トウェアの利用 を優先す る。 ここで も幸いなこ とに

,WI

DE

プ ロジェク トの 開発 した

X.

2

5

ソフ トウェアが無料 で借用可能 で あること、また、その ソフ トウェア

がSu

n

お よび

Ne

ws

の両 ワー クステー ションで利用 なことが分 か ったので、 これ を使 わせ て頂 くことに した。 な お

、WI

DE

X.

2

5

は、無料 ではあるが、再配布可 能ではな く、契約 に よる借用の形で配布 を受け る ことになってお り、従 って厳密 な意味でのフ リー ウェアではない。この

X.

2

5

を動作 させ るゲー トウ ェイマ シンとしては、以下の2つの理由で、上記

2

機種の うちか ら

Sun

を選 んだ。

a)

本学 では

Ne

ws

1

台だけ だが

Su

n

は複 数台設置 してあ り、マ シン故障時などには、 別の

Su

n

の流用によ り急場 を凌 ぎ、接続 を確 保す ることがで きる。

b)Ⅹ.

2

5

の動作条件 として必要 とな る

OS

の バー ジョンが、本学で使用 中の もの よりも新 しい ものであったが、前年度にたまたま別の ソフ トによる必要性か ら

、Su

n

1

台だけ新 しい

OS

の版に上げてあったため、それをそ の まま使 える。 こういった選択 (と節約) を行 っていった結果、

IP

接続のために直接必要 となる (監視のための 若干の設備増強 を除 く)新規設備投資 として (こ こに再掲す ると)、 a)普通の専用線 を

1

本 b)普通のモデム を1対 -

(8)

22-平 岡信之 キ ャンパ ス ・ネ 、ソトワー クにおけ る資源の有効 利用 ケー ス ・ス タデ ィー (Ⅰ) 外部 の情報 資源 とい う単純 なものになった。 これな ら本学程度の 小 さな組織で も対応で きそ うである。

3.6

論理的接続先 ここでの論理的接続先の選択には、実は

2

つの 意味がある。1つは前に触れたようにデー タ リン ク層における接続

(

X.

2

5

の用語では

VC

す なわち

Vi

r

t

u

a

l

Ci

r

c

u

i

t

と呼ぶ)をどこのマ シンとの間で 張 るか、 とい うことであ り、それ と同時に、 どの ネ ッ トワー ク組織に属す るか、 とい う意味で もあ る。 ここでは後者の選択 によ り前者がほぼ 自動的 に決 まる。 ここで我々に可能 な選 択 は

、J

AI

N

S

I

NET

か、である。前者はアカデ ミック ・ネ ッ トワー ク に関す る研究プロジュク トであ り、後者は学情の サー ビス としての実用ネ ッ トワー クである。前章 で述べ た よ うに

J

AI

N

は基幹綱 の運用 も行 って いるが、実際にはそれは 自前のネ ッ トワー クでは な く、学情の

Ⅹ.

2

5

網 を間借 りす る形 で運用 されて お り、従 って、いずれに して も学情のネ ッ トワー ク資源 を利用す ることにさほ どの違 いはない。結 局、我々は研究プロジェク トとしての

J

AI

N

に加 入 し、そのついでの様 な形で

J

AI

N

との接続 を選 択 したのだが、その根拠は以下に示す ように実は かな り薄弱なものである。 a)

S

I

NET

は立 ち上が って間 もないため、そ の安定性等に不安がある (とい う

J

AI

N

関係 者 (

!

)か らの助言)

b)

研究者のは しくれ として何等かの形で研究 プ ロジェク トに貢献で きる可能性があるなら ばその方が望 ましい

J

AI

N

は (当時)地区毎に分散 した形で基幹綱の 運用 を行 ってお り、本学はその地区割か ら

、J

AI

N

東京に属す るこ とにな り、東大 に置かれた

J

AI

N

東 京 を統括す るマ シン7)との間に

VC

を張 るこ とにな り、 また、同 じマ シンか ら本学に関す る経 路情報や名前情報のアナ ウンス もして もらえるこ とになった。 なお、 この時点 で

、J

AI

N

内の他 のホス トとも (他の地区で も)

V

Cを張 るこ とはで きる。 この 場合、本学か らその

VC

相手サ イ トへのパケ ッ ト は

、一旦J

AI

N

東京で

IP

的に中継 され るのでな 392 く

、Ⅹ.

2

5

網だけ を通 って直接

VC

相手に届 く(逮 .もほぼ同様)が、それに よる性能的 メリッ トが さ ほ ど期待 で きず、 また複数の

VC

を使 っての通信 ソフ トの設定に不安があ るため、当面は東京 とだ けの

VC

で立 ちあげるこ とに した。

4.

作 業 の概要 上記の ように方針が決定 し、必要 な予算が確保 出来れば、次 に実作業に入 るこ とになるQ本章 で はその概要 を説明す る。 この中には、かな りの期 間 を必要 とす るもの もある (例 えば工事や機器の 発注か ら納入 まで)。従 って、前章 と同様、ここに 述べ る順 に必ず しも事が進む訳ではな く、並行 し て実施 してい く必要がある。一方、前後の依存関 係 も当然存在す る.一般的に、接続作業は下位層 か ら上位層に向けて順々に確立 させ てい く必要が ある。少な くとも、本章の後半で述べ るソフ ト的 作業は、回線工事や機器の設置が終了 しない と開 始 できないので、 こういった手配は早めに行 って お く必要がある。 しか しその反面、敷設 された回 線は、上位層の接続が完了せずに無駄に遊んでい て も、その回線費用は請求 されて しまう。特 に我々 のケースでは

、UUCP

による通信経路 を

IP

に切 換 える作業 で もあ り、回線設置の後、接続及び切 換 えが完了す るまでの間は、両方の回線費用 を支 払 うことになって しまうため, この期間 を極 力短 縮す る必要が あった。従 って

,

Ⅹデー (回線工事 完了 日) を設定 し、それ を基準に して、前に準備 作業、後に切替作業 とい う振 り分 け を行 って工程 調整 を行 った。 4.1 事務手続

4.

1.

1

ドメイン名及

び IP

ア ドレスの取得 組織内の各マ シンにつけ る、ホス ト名の後置部 と

、 IP

ア ドレスの範囲である。双方 ともインタ ネ ッ ト全体 に渡 ってユニー クな記号及び番号であ る必要があるため、組織的かつ階層的 な管理が行 われている。 日本 では現在

J

PNI

C

が窓 口になっ ている。本学 ではその双方 とも

J

UNET

参加の過 程及びその延長上の経緯の中ですでに取得 してあ るため、 この手続 きは不要であった。 なお、今後 新 たにインタネ ッ トに (広義の場合 で も)参加す 7)前章 で述べ たUUCP接 続先 のマ シン とは別 のマ シンであ り、同 じ建 物 に置かれてはい るが 、管理主体 も別 であ る。 -

(9)

23-393 長 野大学紀要 第15巻 第 4号 1994 る組織 は、 まずJPNICに登録 されてい るいずれ かのネ ッ トワー ク組織に加入 し、その組織 を通 じ て (直接JPNICか らでな く) これ らを取得す る (UUCPに よる広義 の インタネ ッ ト参加 の場合 は ドメイン名だけでいい) ことになる見通 しであ る。 4.1.2組織への加 入 本学の場合 はJAIN-の加入である。参加す る ネ ッ トワー ク組織に よって違 うが、JAINにおい ての加入手続は、加 入申請書類のテンプ レー トを 入手 し、必要事項 を記入 して返送す るだけであ り、 従 って、つ まり手続 きその ものは

1

往復半の電子 メT JL,のや りとりで完 了す る、簡 単 を作業 であ る。8)但 し、その手続 きにいたるまでの過程 では、 関係者 との相談等の、多数の電子 メールのや りと が行 われている。 なお、その後の情勢変化 として、JAINは基幹綱 運用の役割 を地域ネ ッ トや実用サー ビスに譲 り、 研究プ ロジェク トとしての活動に専心す る方向へ と転換 中 (本稿執筆時点)である。本学 として も いずれそれに対応す る必要が生 じるだろ う。 4.1.3X.25綱への加入 学情のサー ビスを利用す るための 申請である。 これには組織 としての加入申請書類が必要 であ り、 (電子的でない)紙の書類が加入組織 と学情の間 で2往復す る [9]。 申請書類には、責任者、接続 形態、機器構成等の他 に希望開通 日に関す る記入 欄があ り、学情側 では (極力)それに合 わせ て機 器および作業の手配 をして くれ るが、実際にはか な り時間がかか るため、次項に関す る手配 と関係 づ けての 日程調整 を加入者側担当者で行 う必要が ある。 4.1.4その他 順序は逆になったが、最初 に行 ってお くべ き手 配作業は回線工事及び機器購入に関す るものであ る。手引 [9]で推奨 されている手順の中では優先 度が低 いが、 これが遅れ ると他の手順 に影響が大 きいことを考慮 してお くべ きである。我々の場合、 結果的にモデムの入荷が遅れ、次節のような対処 を必要 とした。 たまたまⅩデーは

9

月に設定 して お り、 8月前後の製造及び流通業者の仕事の乱れ る時期 9)の影響があった と考 えられ る。 なお、工事手配の際に機器の認定番号の通知が 必要 となる等、並行 しての手配では うま くいかな い部分が存在す るので、その部分 では適宜 「後か ら知 らせ る

「先行 して問い合 わせ」などで凌いで お くしかない。 また、工事等の手配にあたっては、 他 の組織 (ここでは信大)の敷地や建物での作業 や立ち入 りが必要 となる場合があ り、その組織 と の連絡調整 も必要 となる。残念 なが らこのフェー ズでは計算機 ネ ッ トワー クは役 に立って くれず、 電話 とFaxが活躍 し、技術者 ・研究者が手配師に 化けて しまう場面である。

4.2 VC

の確 立 (デー タ リン ク層以下)

4.

2.

1

物理的接続 まで 最初 に回線工事 を行 って もらう。デジタル回線 の場合 はテス トを含めて業者にお まかせ である。 我々の場合 はアナログ回線 を使 ったため、デー タ 伝送のテス トは して貰えない (いざとなったら誰 かが ノー トパ ソコンを抱 えて長野に足 を運ぶ こと になる)。モデムは本来な らば予め設置 されて回線 の接続 を待 っている筈だったが、前述の事情によ り、回線の終端 にモジュラー ジャックをつけるだ けに して貰 った。 従 って、本来の順序 とは逆だが、次の作業がモ デム設置 とい うことになる。電源お よびシ リアル ケーブル を所定の場所に繋 ぎ、機器のディップス イッチの設定 を幾つか (通常は非同期通信向けに 出荷時設定 されているため)動か し、パ ワーオン、 とい う手順 であ るO実際にはモデムの入荷が さら に遅れ、結果的には後述の

PMX

(パケ ッ ト多重 化装置)接続当 日とな り、そのため、筆者がその モデムの片割れ を抱えて長野 まで、接続立会 いを 兼ねて足 を運び

、PMX

の傍のモデムラ ックに設 置 した。 それ と並行 して もう一方のモデムが本学 に納入 ・設置 ・接続 され、 (電車の中で機器マニュ アル を読み、設定 を決定 し、現場か ら本学側での 作業者に連絡す るとい う綱渡 りをや った)かろう 8)現在 、一般 に加 入 で きる大抵 のネ ッ トワ- ク組織 では 、何 等か の会 費の納 入が必要 とな ってお り、従 って 、 もう少 し 繁雑 な手続 きにな るだ ろ う。 9) こち ら も気が緩む時期 であ り、業者 に対す る細やか な確 認作業 「つつ いてお く」が で きなか った こ ともあ る。 - <24

(10)

-平岡信之 キャンパ ス ・ネ 、ソトワー クにおけ る資源の 有効 利用 ケー ス ・スタデ ィー (Ⅰ) 外部 の情報 資源 じてPMX接続に ぎりぎり間に合 わせ ることがで きた。 なお、些細なことだが、 この時、長野側 でモデ ムのため電源 コンセン トの空 きがな く、急遽、二 股 を買いに走って もらうとい う場面 もあった。通 信関係 の設計や作業においては、つい信号線の方 だけに 目が行 って しまい、 こうい う見落 としをし て しまうことはよ くあることらしい。 さて、 これで既に本学側のモデムは、 これか ら 通信機器 に化 け る途 中のSunワー クス テー シ ョ ンのシ リアル端子に接続 されている。一方の長野 側のモデムの接続先は、学情のPMXである。 こ の接続 ・調整 ・テス トの作業は、学情か ら手配 さ れた通信機器 メー カのCEが行 うo これで物理的 接続は完了である。 4.2.1Ⅹ.25による通信 説明の都合上、下の層か ら順 に述べ ているが、 本項の大半はⅩデー以前 に準備可能であ り、実際 に、上記PMX接続 日にはSun上 でⅩ.25が一応 動 いていたため、PMX側か ら(業者CEによる) 動作確認が可能であった。 さて、X.25ソフ トウェアは まず これ を入手す ることか ら始め ることになる。 これは簡単 なライ センス契約 をかわ し、フロッピを1往復 させ る(坐 フロッピを送 り、 ソフ トを入れて返送 して貰 う) だけの手続 きである。 このフロッピは

DOS

フォ ーマ ッ トであるため、ftp等 でSunに転送す る。 そのゲー トウェイ用のSunであるが、複数台ある とはいえ、遊んでいる訳ではないので、設置場所 の移動、ディスク領域の確保、サー ビスの移動等 の作業は発生す る。 これは-- ドウェア資源の融 通にまつ わる話であるため、別の機会に譲 ること にす る。 次に、 このⅩ.25をシステムに組み込む [10]。 必要 なファイル を抽出 して しか るべ き場所 に置 く 手順 は、 コマン ド一発に 自動化 されている。 その 後、X.25の動作 オプ ションの指定 を行 った後、シ ステム-の組み込み を行 う。通常 の

UNI

X

では、 下位層の通信 ソフ トウェアはカーネル部分 に組込 まれ るが、このX.25で も同様 であ り、従 って、こ こでカーネルの再構成の作業 を要す る。 これはB

SD

UNI

X

の システム管理経験者 には さほ ど 394 難 しいことではない。 また、 ここで、モデムを接 続 したシ リアルポー トを非同期通信に利用す る他 のプ ログラム(getty等)が動作 していないことも 確認 してお く必要がある。 その後、Ⅹ.25の接続先 を設定す るファイル (ア ドレスマ ッピングテーブル)を作成 し、X.25を立 ち上げ る。 このテーブルには、VC相手の回線番 早 (予め問い合わせ てお く)およびこちらの回線 番号 (我々の場合は学情か ら4.1.3で述べ た書類の 中で通知 され る)お よび双方の

IP

ア ドレス等 を 記述す る。相手側

(

J

AI

N

東京)に も同様 の設定 を して もらってお く。 なお、 ここで、立 ち上げ ると い うのは

、UNI

X

の用語 で言 うと、プ ロセスを起 動す る意味ではな く、寧 ろデバ イスを制御 して、 プ ロ トコルエンティティをア クティブにす る、 と い うことになる。 いずれに して も、 この ソフ トは バ イナ リで提供 されてお り、 ソースを見 ることが で きない し、 また ドキュメン トに若干不十分 な点 もあ り、そのため こういった仕組み を理解 しなが ら使 うのは困難である。 テーブル作成に当たって も、 メ トリックの設定 など、試行錯誤 を要 した部 分 があ り、 また前述の動作 オプ ションも、通信 の 世界に慣れていない と困難な部分がある。 Ⅹ.25が立ち上が ることを確認 した ら、マ シンの 起動時処理 の中の適切 な箇所にこの起動 コマ ン ド を挿入す る。Ⅹデー以前に準備可能 な作業はここ までである。 この段階では接続テス トはで きない。 PMX接続の際には、前述の ようにPMXと本学 の間のⅩ.25での接続が一応確認 されている。従 っ て、その後Ⅹ.25に関 して残 された作業は、本学 と

J

AI

N

東京 との間の

IP

の レベルでの接続確認 で ある。ここでは コマ ン ドとしてpingが使 えるだけ である。相手マ シンか ら返事が返 って来れば、V Cの開設がで きているこ とになる。 4.3 ソフ ト的接続の条件 さて、 IPパケ ッ トがX.25フレ-ムに乗 って、 東京 まで行 って返 って くることが確認で きた。が、 これで

IP

接続が完了 した訳ではない。次の作業 の説明の前に

、 IP

でつ なが っている状態 とは ど うい う状態 を意味す るのか、即 ち次節以降の作業 の意義 であるが、 これ を整理 してお く。 一25

(11)

-395 長 野大学 紀要 第15巻 第4号 1994

4.

3.

1

パケ ッ トの到達性 X.25による論理接続が成功すれば、その直接の 相手マ シンとの間では、前述の ように

IP

パケッ トの到達性は確保 され る。 しか しその向こう側 に ある任意のマ シンとの間の到達性はまだ不完全で ある。 こちらか らの送信 にあたっては、 とりあえ ずJAIN東京 (のマ シン)にパケ ッ トを投げて置 いて、あ との転送 をお任せす ることがで きるが、 相手方のマシンが その応答 として何等かのパケッ トを本学に送 ろうとして も、その経路が分か らな いか らである。 この経路情報の管理はインタネ ッ トでは (管理 者 を置 くこ とも集 中型デー タベー スを置 くことも せず)、一般にソフ トウエアによ り自律協調分散的 に行 われている。 これは隣接す る (直接の

IP

デ ー タ リンクを持つ)2つのネ ッ トワー ク (例 えば 本学 とJAIN等)のゲー トウェイマ シン同士が、 それぞれ 自分の知 っている経路情報 を定期的に互 いに通知 し合 うご とで実現 している。 [

1

1

]

4.

3.

2

ア ドレス検索

IP

パケ ッ トはその宛先 と送信元の

IP

ア ドレ スを頼 りに転送 され る。この

IP

ア ドレスは

3

2

bi

t

2

進数 で現 され る、電話で言 うと電話番号のよ うな ものであ り、機械が扱 うのに適 した10)形であ るが、人間が扱 うのには不向 きである。通常、ほ とん どの (特殊 な もの を除 く)サー ビスや資源の ロケー ションはホス ト名で公開 され、利用者はそ の名前でア クセスす るようになっている。そこで、 名前か らア ドレスへの変換 を自動的に行 う仕組み が必要になる。 この名前情報の管理 を行 うソフ トウェアはネー ムサーバ と呼ばれ る。ネームサーバ もまた各サイ トで動いてお り、 自律協調分散的に動作す ること と、階層的管理が行 われることが特徴 である。ネ ームサーバは各サ イ ト (本学 も含 む)に とっては 以下の

2

つの意味 を持つ ことになる。 a)問い合わせの仲介 : 本学か ら学外の資源 にア クセスす る際に、各応用 ソフ トは学内の ネームサーバに相手ア ドレスの問い合 わせ を す る。ネームサ-バが学外のネームサーバへ の問合 わせ を代理 で行 い、応用 ソフ トに結 果 を返す。 b)本学 内の資源に関す る情報管理元 : 本学 のネームサーバは、 また学外か らの問合 わせ に答 える機能 ももつ。本学の ような末端組織 (他 の組織 を管轄 しない)の場合、その問合 わせ は本学の資源に関す る情報だけである。 上記のb)に関す る例 を1つ示 してお く。本学 の誰か宛の電子 メールは、以前の ようなバケツ リ レー式でな く、原則 として送信元マ シンか ら宛先 マ シンに

S

MTP

とい う応用プ ロ トコルを用いて 直接送 られ る。或は組織によってはメール受取 り 窓 口となるマ シンを

1

(

mai

le

xc

hange

r

または MXと呼ぶ) を決め、MXが外部か らの受信 を専 ら担当す るように設定す るこ とも多い。本学 もそ うしている訳だが、 この時、 メール送信側マ シン は、 まず本学、即 ち ドメイン

naga

no.ac

,j

p

M

X

IP

ア ドレスを問合 わせ、本学のネームサー バ か らの 回答 を得 た後、本 学 のM Xに対 して

S

MTP

のセ ッシ ョンをオープ ン Lに来 るこ とに なる。 この ように、名前情報の管理 に関 しては、各組 織が原則 として 自分の資源に関 して責任 を持てば いい とい う形で 自動化が行 われているが、ネーム サーバの所在に関す る問合わせ だけは、そのネー ムサーバ に問合 わせ る訳にいか ない11)ので、別の 組織 (普通は上位の組織、つ ま りいずれかのネ ッ トワー ク組織)が問合わせ先になる (つ ま り階層 構造 をとる)必要が生 じる。本学の場合は、勿論 JA IN東京にお願 い している。

4.

3.

3

応用プ ログラム 言 うまで もな く、ネ ッ トワー クの 目的は、利用 す ることである。最終的には、広域ネ ッ トワー ク を活用で きる種々の応用プ ログラムが動作す るこ とが 目標 になる。 4.4 ソフ ト的接続

4.

4.

1

セキュ リティ

IP

接続 を行 い、外部へのア クセスが可能にな るとい うことは、裏 を返せば外部か ら本学へのア 10)但 し、現状 或は今 後 の インタネ ッ トの状 況変化 (特 に規模 の問題 )に対 しての問題 は 多数 存在 してお り、次のア ドレ ス体系が検討 されてい る。 ll)これ も一種 のブ- トス トラ ップ問題 だ ろ う0 -2 6

(12)

-平 岡信之 キャンパ ス ・ネ ッ トワー クにおけ る資源 の有効 利用 ケー ス ・スタデ ィー (I) 外部 の情報 資振 クセス も可能になるとい うこ とである。従 って、 安定的運用の継続のために、セキュ リティは重要 な要件 となる。接続 までに可能なチェックは して お く必要があるだろ う。我々の場合、幸い情報の 機密重要性は少 ないのに甘 えて、 この点ではまだ まだ後 回 しになっていて不充分 な点が 多い (話題 の性格上詳 しくは書けないが)のだが、外部か ら ホス ト名検索可能 なマ シンについて、パスワー ド をチェックす る等の処理はこの時点で行 なってい る。

4.

4.

2

ソフ ト、文書等の入手 広域ネ ッ トワー ク (以下W ANと書 く)の運用 に必要 なソフ トウェアは、大抵のワー クステー シ ョンやOSにバ ン ドルされてお り、 この段階での 心配の必要がないのが普通である。 ただ し、 その マ シンやOSが古い場合は、,付属 していなか った り、バー ジョンが古か った りす る事があ り、 その 時には別途入手す ることが必要になる。特 にこう い うWANのオペ レー ションには、 とりたてて最 新の高速或は高機能 なマ シンは必要 とせず、 また、 他 の用途 と兼用 しない独立 した運用 を行 うことが 望 ましいため、古いマ シンを流用す ることは理 に 通 っている。本学の場合 も、新 しい機種 のマ シン や、新 しいOSを積 んだマ シンが授業や研究のた めの大 きな役割 を持 ってお り、や は り古 い

S

u

n

3

が活躍す る場 にな る

。S

u

n

3

には例 えば

b

i

n

d

(後 逮)は付属 しているが、要求 され る版 よ り古い も の しか な く、 また

、ga

t

e

d

(後述 )は付属 していな

い。

そこでインタネ ッ トか ら入手す ることになるが、 ここにまたブー トス トラップ問題が発生す る。按 純が完了す るまで

f

t

p

等の (

IP

接続 を前提 とし た)機能が使 えないのである。 ここで代用策 とし ては以下の ような可能性がある。 a)インタネ ッ ト内にいる友人に頼み (または ニュース を通 じて協力者 を求め)、メールで送 って貰 う。 b)

ma

ilを通 じての

f

t

p

の 自動代行 サー ビス とを利用す る。転送す るファイルのサ イズに 上限がある場合があった り、-操作毎の ター ンアラウン ドが長いな ど、使 いづ らい点はあ るが、他人の好意に頼 らず実行 で きる。 396

C)

物理的媒体 を利用す る。普通は

CD-RO

M

である

。JUS(

日本

UNI

X

ユーザ会)が 頒布 を行 っている他、最近 は取 り扱い業者が 増 えている。 筆者は適宜 この3つ を併用 した。電子 メールの 接続のないサ イ トの場合、 C)に限定す るか、パ ソコン通信 (インタネ ッ トとの乗 り入れ をしてい る所) を利用す ることになる。本学の場合、当時 は学 内に

CD-ROM

ドライブが

Ma

c

につ なが った

1

台限 りしか な く

、Ma

c

か ら

S

u

n

へ の転送 を必要 とした り

、CD-ROM

の記録形式の違い に よ りファイル名が化けて しまう等の問題に対処 す る必要があった。但 しここでの問題は、 ドライ ブの問題 でな くドライバ (ソフ トの側)の問題 で ある。つ ま り古い

S

u

n

には

CD-ROM

の ドライ バが付属 していないことである。

4.

4.

3

ネームサーバの起動 インタネ ッ トで標準 となってい る

b

i

n

d

と呼ば れ るネームサーバ (フ リー ソフ ト) を立ち上げ るO バー ジョンとして

4.

8.

3

以降であるこ とが条件 と されている

oUNI

X

用のフ リー ソフ トは通常 はソ ー スで配布 され るため、同 じパ ッケー ジに添付の ドキュメン ト等 を読 んで

、ma

ke

お よび インス ト ール を行 う。生成 され るプ ログラム名は大抵OS 付属の もの と同名であ り、混乱の元になる場合が ある (実際にあった)。起動に先立 って、

a)b

i

n

d

の動作 を指示す るテー ブル (上位組織 の問合 わせ先ネームサーバのア ドレス等 を記 述す る) b)本学で管理 し、公開す る情報のデー タベー

を用意す るO添付 ドキュメン トやOSに付属のマ ニュアル を見て行 うが、ネ ッ トワー ク組臓 によっ ては別の留意事項 もあ り、それに関す る文書 も参 照す る。 日本では

J

PNI

C

に用意 されている。 その後、起動およびテス トを行 う。上位 のサー バに本サーバが登銀 されていることや、MXが外 部か ら検索できることを、最低限 ここで確認 して お く。(実はそれ以上のチュ ックは問題が生 じた時 点で要求馬区動 で行 ってい るため、恐 らくまだ不完 全 な部分が残 されているが、一応の通信 は行 えて い る。) -27

(13)

-397 長 野大学紀要 第15巻 第4号 1994

4.

4.

4

経路情報 の交換 (1) 起動時処理 の 中で

Ⅹ.

2

5

が立 ち上が る と、インタ フェー ス名が 自動的に生成 され る

。OS

の標準的 な処至里として、起動時処理 のその後の部分 で、外 部 インタフェー スの数 を数 えて、(LAN側 を含め て)2つ以上 あれば、 そのマ シンはゲー トウェイ マ シンであ ると判断 され、自動的 に

r

o

ut

e

d

とい う プ ログラムが起動 され る

。r

o

ut

e

d

は、インタネ ッ トで標準的 な

RIP

と呼ばれ るプ ロ トコルに よ り 経路情報 を交換す る。 ここまで手続 きは 自動化 さ れているため、 ゲー トウェイでの新 たな設定作業 は特 に必要 としない。 一方、学 内の他 のマ シンでは、経路情報の管理 方法 として、静的経路制御 と動的経路制御 の

2

つ の方法が選択 で きるO現在の本学の ように単一 セ グメン トのLANの場合 は、 どちらを選 んで もさ ほ ど問題 とな る要 素 は な い。各 マ シンの性 能 や LANの混雑 が問題 になってい るのでなければ、 と りあえず各マ シシで

r

out

e

d

を動か しておけば、 自動的に適 当な経路の選択 は行 われ る。 ここまでの作業が完了 し、 こちら側 の準備 が整 うまでは、本学か らの経路情報 は、上流側 で堰止 め られてお り、 インタネ ッ トには流れていない。 ここで上位組織 の管理者に メー ルを送 り、経路情 報 を流 し始めて もらうと、 これ で晴れて 「つ なが った」こ とになる。或は言い換 える と、「後 に引け な くなった」 とも言える。 システム管理者は、 こ れ以降、次節の作業 を行 いなが らも、 これ までの 何 かの ミスや思 い違 いに よる影響 を外部 に与 えて、 苦情の メー ルが殺到す るのではないか とい う心配 を しなが らの毎 日を送 るこ とになる。

4.

4.

5

経路情報 の交換 (

2)

3.6

に述べ た よ うに

V

Cは

1

つ として接 続 を 行 ったが、次節に述べ る過程 の中で状況が変化 し、 最 も (物理的に も、結果的に通信量 において も) 近 い

IP

サ イ トであ る信大 との通信 を、東京経由 で行 うこ とは性能的に もマ イナ スであ り、 また、 回線容量 の無駄使 いで もあるため、信大 との間に もう

1

つの

V

Cを設け るこ とに した

。Ⅹ.

2

5

に関す る作業 は簡単 である (ア ドレステーブルの記述 を

1

行増やす だけ)。 その結果

、Ⅹ.

2

5

はインタフェ ー ス名 を複数生成す るこ とになるが、 ここで本学 のゲー トウェイの学外 側 の各 イン タフ ェー スに 別々の ホス ト名 と

IP

ア ドレス とつけ るか

、 1

つ の名前 とア ドレスで まか な うか、の選 択 が で き る。12)ここでは名前 とア ドレスの資源 としての貴 重性 を考 えて、後者 を選 んだが

、r

o

ut

e

d

でこの方 式 での管理 を行 うこ とに不安 が あったため、 よ り 新 しい プ ロ グ ラ ム で あ る

gat

e

d

に 変 更 し た。

ga

t

e

d

だ とこの方式の事例 につ いての情報 が あ っ たためで あ る。

gat

e

d

Sun3

には付 属 していないが、 この 頃 にはす でにftpが可能 になっていたので入手 は容 易 だった

。ga

t

e

d

RIP

以外 の新 しい経路制御 方式に も対応 してお り、 それ らの利用法につ いて 種々の設定 の組み合 わせ 可能 だが、 当面 は本学 は 末端サ イ トであ り

、RIP

だけで充分 だ と考 え、

RIP

の機能だけ を使 う、最 も簡単 な設定 で立 ち あげた。 ところで

、 IP

のプ ロ トコルの中には、送 りっ 放 しで送達確認 を行 わない ものが 多数存在す る。

IP

その もの もそ うだ し

、RIP

も然 りであ る。

IP

は上位 のプ ロ トコルに よ りその問題 を補 うべ く設計 されているが

、RIP

に上位 プ ロ トコルは な く、 その結果、エ ラーや混雑 などによって取 り こぼ しが生 じるな ど

、RIP

は必ず相手側 に到達 す るこ とが保証 されて い る訳 ではない

。gat

e

d

導 入後 しば ら くは、 これに起 因す る (らしい こ とが 後 で分 か った)問題 に悩 まされた

。RIP

のパケ ッ トの到達が しば ら くとだえる と、簡単設定 で起 動 した

gat

e

d

はそのインタフェー スを、相手側 で の障害 と判断 して、閉 じて しまう場合があ る。特 にLAN側 の インタフェー スにつ いて これ をや る と、他 の通信 に も大 き く影響 して しまう。現在 は LAN側 を

pa

s

s

i

v

e

なイ ンタフェー スだ と設定 し てこれ を回避 している。 なお、 その後の実験 で、

r

o

ut

e

d

で も

1

ホス ト名 で複数 インタフ ェー ス を 問題 な く扱 えてい るこ とも確認 した。

4.5

転送経路 の移行 以上 の作業 に よ り

IP

に よる接続性が達成 され

1

2

)

本学 では以 前か らホス ト名に近 隣 の地名 を借用す る慣 習が あ るため 、ゲー トウェイの

LAN

側 は

k

a

r

u

i

z

a

wa

、WAN

側 は usuiとした。 なお Zと Sの違 いにつ いての苦情 は ご容赦頂 きたい。

-2

(14)

8-平 岡信之 キャンパ ス ・ネ ッ トワー クにおけ る資源の有効 利用 ケー ス ・ス タデ ィー (Ⅰ) 外部 の情報 資源 たが、4.3.3に述べ たように、応用プログラム を動 作 させ、サー ビスを運用す るこ と、 これが最終的 にインタネ ッ ト接続の 目標 となる。 ここで、 イン タネ ッ トで利用可能 なサー ビスを

、 IP

接続前 と の状況の比較 において、以下の3つに分類す る。 a)UUCPか らの移行 b)LANか らWAN-の拡大 C)新 しい機能 本節および次節 で、 これ らの概要 と筆者の行 った 作業、本学における状況 を述べ る。 さて、前述のように本学では以前か らJUNET に接続 して、UUCPによるメール及びニュー スの 転送 を行 っていた。従 って、応用機能の中では、 まず ここか ら手 をつけることになる。以下のそれ ぞれについて

、 IP

上 での転送が実現 し次第、順 次UUCPでの転送 を停止 してい く、とい う手順 を とった。 4.5.1メールの受信 これについては特筆すべ き作業は残 されていな い04.3.2に述べ たように、ネームサーバによ り本 学のMXを公開す るこ とによ り、外部か らの メー ルが

IP

リンク経由で送 られて くるよう、 自動的 に切替わる.MXとしては、UUCPにおけ るゲー トウェイを行 っているマ シン、 ソフ ト及びその設 定がその まま使 える。 4.5.2ニュースの受信 これ までのUUCPで、転送デー タ量の大半 を占 めていたのが、 このネ ッ トニュー スの記事 である。 メール とは違 って、ニュー スは現在 で もバケツ リ レー式の転送が基本構造 となっているO流通量が 大 きいので、我々最寄 りの

IP

サイ トである信大 か らの転送 をお願いす るこ とに した。

IP

リンク上 でのニュース転送のためのプロ ト コル として通常 はNNTPが使 われ る。 そこで、 NNTPに よる通信 を行 うための ソフ トウェアパ ッケー ジである

nnt

p

(名前は同 じだが前者はプ ロ トコル名 であ り後者はその 1つのインプ リメンテ ー ションである) を入手 し、 インス トール した。 なお、NNTPを使 って、記事 の配送 とは別 に、ユ ーザが別 のマ シンか ら記事 を読 む こ ともで きる (ニュー ス リー ダ としてNNTP対応の ソフ トが 必要になるが)。これに より、以前は学内で複数 台 398 のマ シンに記事 を置いていた所 を、 1台です ませ られ るよ うにな り、ディスク領域 に余裕がで きた。 さて、受信準備が整 ったら、信大側の担当者に メールを送 って、記事 を流 し始めて もらう。 これ で完了、の予定だったが、 ここで転送が うま くい かず、行 き詰 まって しまった。送 られて来た記事 を取 り扱 うプ ログラム (一般 にニュー スシステム と呼ばれ る)が

Bne

ws

とい う古 い版の ものだ っ たことが、直接の原因か どうかは不明だが、少 な くとも古いシステムは全体 の見通 しが悪 く、 トラ ブルシューティングに手 こず る傾 向があるため、 これ を機会 にやや新 しい版 であ る

Cne

ws

に入れ 替えた。 これでニュースが流れ姶めたの を確認 し た上で、東大 (UUCP接続先)に連絡 し、転送 を 止めて貰い、 これで受信 に関 しての

IP

への移行 は完了 したこ とになるOニュ- スの流入が

IP

に 切 り替わったことによ り、UUCPリンクのデー タ 量は激減 し、 この時点で担 当者は回線費用の心配 か ら開放 され、一息入れ ることになる。 4.5.3ニュースの送信 受信 と同様、送信 において も

n

nt

p

パ ッケー ジ に入 ってるソフ トを用いることが出来 る。但 しこ の場合

、O

Sの機能 (cron)を用いてその ソフ ト を定期的に起動 してや る必要があるなど、管理 に 手間がかか る。一方、最近普及 した もう一つのプ ログラム

n

nt

p

l

i

n

k

の場合、プログラムがデーモン として常時動作 またはスタンバ イしてお り、送信 キューにあるデー タの量に応 じて適宜 自動的に相 手の

nn

t

p

受信 プ ログラム との コネ クシ ョンを開 設 して くれ る。勿論 ここでは後者 を選んだ。 4.5.4メールの送信

IP

の世 界では、 メールはバケツ リレーでな く 宛先マ シン (またはその代理 であるMX)に直接 転送 され る。その転送 を司 るプ ログラム であ る

s

e

nd

ma

ilは、従 って、まずネームサーバに宛先マ シンのMXを問合 わせて、 その回答 として得 たI

P

ア ドレスに対 して コネ クション要求 を出す

。 I

P

を通 じて メール を送 るためには

、s

e

ndma

ilがこ ういった動作 をす るよう、設定 ファイル を準備 し てやればいいのだが

、s

e

i

nda

i

l

は、その設定が複雑 なことで有名 である。また、古い

s

e

nd

ma

ilはMX の問合 わせ の機能 を持 たない もの もある。

参照

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