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『社会的ストレスから見た障害児・者のいる家族の家族発達段階とその関連要因についての研究』 : ストレス源、ストレスの大きさ、母親のパーソナリティ及びその他の規定要因

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(1)

社会的ス トレスか ら見た障害児 ・者 のい る家族

の家族発達段階 とその関連要因についての研究』

―ストレス源、ストレスの大きさ、母親のパーソナリティ及びその他の規定要因―

1 日的 先 の研究で取 りあげなか った要因 と障害 児 ・者 のい る家族 (以下,障害児 ・老家族 と略す)の ス トレス との関 係 を分析す る。 しか し,先の研究 で は対象数が少 なか ったので,すで に取 りあげた要 因 につ いて も再 度分析 を行 った。主 目的 は以下 の 通 りである。 (

1

) 「過去

1

年間の重大 な こと」 について自由 記述 によ り回答 させた結果 か ら得 たス トレス 源 が,障 害者の加齢 につれ て どの よ うに変化 す るか検 討す ること。

(

2

) 6

個 の ス トレス因子得点及 びそれ らの合 計 得点が, 障害者 の加齢 につれて どのよ うに変 化す るか検討す ること。 (3) 先の研 究 で分析 した要因

(

「夫 の理解

「家 族 の結束度

「夫婦 の価値観 の一致

「親頬 の 援助

)

及 び新たに「家族構成

,

「兄弟 の有無」, 「両親年 齢」

,

「重症度

,

「免疫性」の

5

要 因 と,各 ス トレス因子得点 との関係を検討す る こと。 (4)母親 の性格特性

(

「向性

,

「抑 うつ性」

,

「の ん き」)と各 々ス トレス因子 との関係を検討す ること及 びそのい くつかの事例 を分析す る こ と。 日 方 法 (1) 対 象 対象家族 の回答数 は全部で

2

7

4

であ ったが,対 象 の障害 タイプが違 うケース,無回答の項 目の多 い ケース,回答 内容に信頼性 のない ケ-ス,極端 に 高得点 もし くは低得点 の ケース,欠損家族 のケー スな どを除いた結果,最終的 に121家族 となった。 しか し,無回答の項 目の得点 は,統計解析の際, 欠損値 としてほ じかれ るので,分析の種類 に よっ て少 しづ ゝケース数が相違 してい る。対象家族の 詳 しい 内訳 はTable1- 1か らTable1-11の 通 りであ る。 なお,精神薄弱児 ・者 の 「重症度」 については,回答者が間違 って答 えてい る場合 も あ るよ うなので,厳密で はないが,回答 された ま ま ここに示 してあ る。 Tablel 対象家族のフェースシー ト Table1-1父親の職業 % 商店 一中小企業 一農業な どの 自営業 26 管 理 者 的 職 業 ll 教 育 .科 学 的 職 業 7 一 般 事 務 的 職 業 12 技 能 工 .工 員 .土 木 菜 25 医師 .弁護士 .公認会計士 な どの専門職 1 販 売 .サ ー ビス .運 輸 業 10 無 職 1 不 明 3 Table1-2両親平均年令 % 31 才

-

35 才 20 35.5

-

-

39 22 39.5

-

43 29 43.5

-

47 10 47.5

-

51 10 51.5

-

-

60 5 -

(2)

79-Table1-3父 親 の 最 終 学校 % 小 学 校

0

中 学 校 34 高 等 学 校 42 大 学 13 そ の 他 8 Table1-4 家族構成 % 核 家 族 65 大 家 族 34 % 兄 弟 有 り 80 兄 弟 無 し 19 Table1-5住民形式 % 戸 建 持 家 75 戸 建 借 家 16 ア ト

家 0.7 ア ト 借 家 7 不 明 0.7 Table1-6 生活水準 % 上 0.7 中 の 上 7 中 の 中 61 中 の 下 22 下 5 TableI-7健 康 保 険 の 種 類 % . 国 民 健 康 保 険 53 共 済 保 険 26 組 合 保 険 34 Table1-8 障 害 児 ・者 の 学年 % % 小学部 1年 21 中学 部 1年 4 〝 2年 13 〝 2年 9 〝 3年 9 〝 3年 6 〝 4年 ll 高等部 1年 0.7 " 5年 6 " 2年 3 " 6年 9 〝 3年 4 Table1-9 対 象 者 の 障 書 タイ プ % 脳 性 マ ヒ 26 ダ ウ ン 症 13 肢 体 不 自 由 15 精 神 薄

38 分 脊 椎 1 重 度 心 身 障 害 1 先 天 性 魚 鱗 癖 様 紅 皮 症 0.6 水 頭 症 1 脳 血 管 障 害 に よ る 手 足 の マ ヒ 0.6 Table1-10 重 症 度 % % 5 級 1 AA2 3 4

1 A (Al) 14 3 " 5 B 8 2 〝 33 Bl 3 1 〝 57 B2 7 不 明 1 BB2 7 \A 15 B (Bl) 1 A1 21 不 明 15 -8

(3)

0-Table1-11 随伴障害 % 口 語 障 害 64 て ん か ん 17 心 2 腎 抜 疾 患 0.8 多 動 0.8 視 覚 . 聴 覚 障 害 ll 白 内 障 0.8 (2) データの収集,回答者 先 の研究 を参照 されたい。 (3) 質問紙構成 とスコア リング 先の研究で は, ス トレスを平均値で示 したが, 今回は粗点で示 した。その他 については前回通 り である。 手続 も前回通 りである。 = 分析 と結果 下位分類 の各項 目のい くつかの例 を以下 に示 す。 (1)障害児 ・者の身体 に関す るス トレス源 ⑦医療 ・疾病 ・保健- 病気, ケガが多す ぎ る,手 の手術,肥満,心臓手術,虫歯 の いたみ,体の痛みの訴 えが よ く分 らず ど うした らよいか困る,股関接脱臼 したこ と,寒 さに弱 く体を こわす,脳波の結果 など (9障害その もの- けいれん,歩行障害,言 語障害,身体,言語,辛,足, ロ, など 0訓練- 歩行訓練,機能回復訓練,言語訓 練, リ- ビリテ-シ ョソ な ど ㊤ 障害 の変化- 障害 の程度 が 同 じで良 く なっていない,身体が固 くなってい く, 病気が進行性である,大 きくなるにつれ 言語障害がひどくなる な ど (1) 「過去1年間の重大なこと」 によるス トレ ス源か ら見た家族発達段階 Table2は,過去1年間に重大 な問題(障害児・ 薯 の問題 に関連 して)であ った ことを,重大 さの 順 に3個 自由記述 させ た ものか ら作成 され てい る。 これ ら自由記述 の内容 も大 きく

6

個 の項 目に 分焦 し,各項 目をさらにい くつかに下位分類 して みた。 内容 に よっては, 6個の項 目の うち どれに 入れ るべ きか迷 った もの もあるが,家族の状況, 他 の自由記述 内容,障害 タイプ,重症度 な どを参 考 に分頬 した場合 もある。例 えば,「言葉」,「言語

,

「言語障害

,

「言語訓練」 などの回答の場合,器 質的 な障害 に よる言語のお くれか,そ うではない 言語のお くれ を言 っているのか,あるいは言語障 害 によ り母親 もしくは家族全体-の影響を強調 し ているのか, さらには,言語の訓練のチ ャンスが 少 ない ことを強調 してい るのか,学校 などの機関 の言語訓練へ の不満を強調 しているのか等 々を充 分 に考慮 して分類 した。 -8 1

-(

2

)

障害児 ・者 の性格 ・態度 ・行動に関す るス ト レス源 ⑦性格 ・しつけ - 自立心が少 な く親を頼 りに しす ぎる,反抗 ・乱暴 になる,落 ち つ きがない,集中力がない,対人関係や 社会性が良 くない,意志が弱い,向上心 がない,わがまま など @異常行為 - 水 との縁切れ,多動,テ レ ビか ら離れない,性的 なこと,火が好 き, 自傷行為,気 に入 らない とそ こらじゅ う を打 く など 0基本的生活習慣そのもの(精神的) - 良 い習慣, 自分に負けない,思いや り,偏 食, 自立で きるようにがんばる, 自分の ことは何で もで きるように な ど (3)教育に関す るス トレス源 瑳)学習 - 学習面がのびない,勉強,学力, 読み書 きがで きない,訪問教育 など (ら入学 ・進学 - 普通学 校 か養 護 学校 か どっちに入学すべ きか, どの学校 にすべ きか,養護学校入学,入学問題 など 0 言語能力 - 言葉がない,言葉 がおそい, 言葉 な ど

(4)

㊤転校 - 転校 な ど ⑳家庭の教育 - 日々の教育の しかた,か かわ りかた など ㊤学校の活動 - 学校の行事 に参加で きな い な ど (4)家庭 の生活 に関す るス トレス源 ⑦

A.

D.

L

・基本的生活習慣 による家族 のス ト レス源 - 目が離せない,体重が増加 しておふろやその他の介助がっ らい,大 きくな りお も りが大変,散歩 させ ること, 大小便 の世話,食事時問が手間 どる,冒 物がで きない,着脱衣がで きない,排便 を教 えない など ㊥障害児 ・者の家族の他の人間のス トレス源 - 家事のため子供 にかかわ る時間が少 ない,兄弟,家族,親が病気の とき,主 人の転勤,下の子供が生れ ること,病院 につれてい くこと,母が勤めているので 家庭訓練が不足 な ど 0家庭の経済や環童 - 家計,家が小 さく せ まい,共働 きのため子供 を見て くれ る 人を さがす こと な ど (5)将来や進路の不安 に関す るス トレス源 ⑦障割 E己・者の将来 ・進路 - 将来の こと, 長生 き,生涯,進路, 1人だちで きるか どうか な ど ㊥就職 - 就職,就職 させた.い,卒業の こ と,社会人 としてや っていけるか,義務 教育後 の心配 など 0 父母の老齢化や死亡 - 親が年 をとるこ と,父母の死亡後 など (6)コ ミュニテ ィや社会 に関す るス トレス源 ⑦障害児 ・者 をあづか る施設 一 施設があ ま りない,親の病気の ときあづかって く れ る所,次の子供が生 まれ るときあづけ る所 など ㊥通院 ・通学 - 交通 の優が悪 い,通学不 便,通学方法,専門病院が遠 い,転勤で 学校の近 くの家をさがす こと,近 くに訓 練士がいない こと,学校が遠 い,交通費 など 0 障害児 ・者のいけ る安全 な場 - 安心 し て行 けるところ ㊤ 友人,地域の人の交流 一 友人,友達が 近 くにいない こ と,地域の人 との交流が ない こと など ㊧ 障害児 ・者や福祉 へ の理解 - 人 々の 目 や非難,社会,福祉の節減,地域社会の 理解 など さて, まず大 きな傾向 として,重大 さの順位 を 無視す ると (回答頻度の高 さだけか ら見 ると)以 下のことが言 える。「障害 児 ・者の身体 に関す るス トレス源」 は全学年を通 じて高い頻度 を示 し,後 半 にはさらに高 くなる傾 向 を示 してい る。「障害 児 ・者 の性格 ・態度 ・行動 に関す るス トレス源」 は,全学年 を通 じて現われ るが,後半か ら高い頻 度 になる。「教育に関す るス トレス源」は中間の学 年 に比較的低い頻度を示 し,初め と終 り頃の学年 に比較的高い頻度を示す。「家庭 の生活 に関す るス トレス源」は中1から中2の学年 を ピークに全学 年 にかな り高い頻度を示 す。「将来や進路の不安 に 関す るス トレス源」は学年 が高 くなるにつれ, そ の頻度 も高 く示す傾向にあ る。「コ ミュニテ ィや社 会 に関す るス トレス源」 に対す る回答数 は他の項 目に比べ少ないので,明確 な傾向を示す ことが難 しいが,中間の学年にやや高い頻度 を示す と言 え よ う。 学年別に見 ると,小6,中3,高3の各学年で 「将来や進路の不安に関す るス トレス源」が とび ぬけて高い頻度 を示 して い る。小学部 では

,

「コ ミュニテ ィや社会に関す るス トレス源」が次第に 高い頻度を示 し,小6で最高 となる。小学部の低 学年では

,6

項 目全てに,適度に配分 された出現 頻度を示すが,高学年 にな るにつれ頻度の配分 は 特徴を示 して くる。「家庭 の生活 に関す るス トレス 源」は,年齢の増加 とともに高い頻度を示す。高 3は

,

「障害児 ・者の身体 に関す るス トレス源」, 「障害児 ・者の性格 ・態度 ・行動 に関す るス トレ ス源」

,

「教育 に関するス トレス源」及 び 「将来や 進路の不安に関す るス トレス源」にほぼその出現 頻度を集中 させているが, この傾向は中3の場合 と同 じである。 重大 さの順位別に見ると

,

「障害児・者の身体に関 -82

(5)

-Tahle2 3段階の重大 さ別 ス トレス頚の種類及び学年別 出現塀 皮 (単位 %) N- 122 学年 小1-小3 小4-小5 小 6 中1-中2 中 3 高 1-高2 高 3 ス トレス源分捕 gti S 1 2 3 1 2 3 1 2 3 1 2 3 1 2 3 1 2 3 1 2 3 (1) 陣苫児 .者の身休に関するス トレス源 (28) く29) (20) (36) (23) (30) (30)(10)(50) (33)(10)(20) (28) (25) (ー6) (37) (33) (50) - (40) ① 医嫉 .疾病 .保健 64 46 75 85 66 66 60 80 50 100 50 100 33 50 66 100 ㊥ 障讃その もの 7 23 14 33 33 100 33 100 50 50 33 33

)

訓練

14 23 12 66 g′ 隠語の変化 14 7 12 33 20 33 50 (2)障讃児 .省の性格 .態度.行動に関す るストL,ス源 (14) (18) (23) (l5) (7)(10) lO) (40) (6) (20)り0) (25) (50) (12) (16) (33) (12) (40ー (50) ① 性格 .しつけ 71 25 22 66 10() 100 75 100 50 50 50 100 100 ㊥ 好ま しくない行動 28 25 22 33 loo 25 50 loo 33 50 0 韮本的生活習tFfその もの (精神的) 50 55 50 66 100 100 loo (3)教符に関す るス トレス淋 (24) (18) (12) (15) (23) (30) (10) (6) (10) り0ー (14)(12) (33) (20) -① 学 円 8 50 40 66 66 66 100 100 100 ㊥ 入学 .進学 50 100 loo gj) 言語能力 16 37 40 30 33 く∋ 転 校 8 33 100 ⑳ 家庭の放背 16 12 20 6) 学校活動 100 (4)家庭の生活に関す るス トレス桁 (16) (25) (25) (ー5) (30) (30) (20)(ー0) (20) (30) (30) (ー2) (25) (ー6) ① A.D.L.盛本的生活習慣 による家族のストレス源 87 63 70 100 75 100 66 66 33 100 100 ㊥ 陀沼児 .省の家族の他の人問のス トレス源 12 9 10 100 100 33 66 loo 0 家庭の経済や環境 27 20 25 33 (5)将来や進路の不安にrR-3す るス トレス瀕 (8) (2) (5) (30) (10) (16) (26) (20) し301 (57) (25) (33) (25) (87) (50) ・21)陀C.llzLu.話の将来 .進路 loo loo 100 100 100 100 100 66 25 loo 100 100 28 100 ㊥ 就 職 100 50 71 0 父付の老分化や死亡 33 25 (6ー コミュニテ ィや社会にrX-1するス トレス淋 (10) (6) (12) (15) (15) (101 (20) (33) (6) (ー0) (16) ⑦ 陀沼児 .者をあづか る施設 20 33 100 50 loo 100 ㊥ 通院 .通学 60 66 40 66 50 0 時詔児 .者の行け る安全な場 50 G) 友人、地域の人 との交流機会 40 50 100 ㊨ 陥讃児 .者や福祉-の理解 20 20 33 50 J 50 注 :( )内の%は(I)か ら(6)までの項 目に占め る比率.他は、各nIlt]内に占める比率

(6)

す るス トレス源」 は,小6,中3,高3の各時期 に,「将来や進路の不安 に関す るス トレス源」に一 位をとって代わ られるが,その他の時期では一位 を保 っている。「教育に関す るス トレス源」は,高 学年 になるにつれて,その一位の頻度は減少 して くる.「家庭の生活に関す るス トレス源」の一位の 頻度は,高学年 につれて高 くなる傾 向にある。「障 害児 ・者の性格 ・態度 ・行動 に関す るス トレス源」 の-位 の頻度 は全学年 を通 じてたい した変化 はな く続 くが,その2位, 3位の頻度 は,小4か ら小 5の時期に落 ち込む ものの,その後 は次第にかな り高 くなる傾向にある。 各項 目の内容,つ ま り下位分類の特徴のみを示 す と,「障害児・者の身体 に関す るス トレス源」で は,全学年 を通 じてまた順位についても,およそ 「⑦医療 ・疾病 ・保健」が高い頻度を示すが

,「

障害その もの」 においておよそ全学年を通 じてあ る程度の頻度を示 してい る。「0訓練」は低学年の 時期に現われ, その結果 としての

㊤ 障害の変化」 (悪 くなる,変わ らないな ど)は中間 と後半の時 期 に現われ る。「障害児 ・者の性格 ・態度 ・行動に 関するス トレス源」では,全学年 を通 じて,順位 においても 「⑦ 性格・しつけ」の頻度が高い。「0 基本的生活習慣 その もの (精神的)」は高学年 に現 われるO「教育 に関す るス トレス源」では

,

re)学 習」が全学年 に順位 について高い頻度 を示す

O「

(

入学 ・進学」 は小学部の低学年 と高学年及 び中3 に現われる

。「

6看 語能力」及び

㊧家庭の教育」 は小学部低学年 に現われ る。「家庭の生活 に関す る ス トレス源」で は,「⑦A.D.L・基本的生活習慣に よる家族のス トレス源」(介助や 目が離せないなど 直接的 な家族 の人間への影響に よるス トレス)が 各学年 を通 じ,順位についても圧倒的に高い頻度 を示 している

。「

@

障害児・者の家族の他 の人間の ス トレス源

(兄弟のニー ド充足,夫婦関係など間 接的に こうむ る影響によるス トレス)が次いで高 い頻度 を示すが,その順位 はほぼ2位か ら3位 と して現われ る。「将来や進路の不安に関す るス トレ ス源」では,小6,中3,高3で特 に

㊥就職」 が大 き く現われ る。「0 父母の老齢化や死亡」は低 学年では現われて こない。他 はほとんど全 て 「⑦ 障害児・者 の将来 と進路」が頻度を占めているが, この中には

,「

㊥就職」と

0 父母の老齢化や死亡」 との重複が少 しはあると思われ る。「コ ミュニテ ィ や社会 に関す るス トレス源」 には,他の5項 目に 比べ,もっとも回答数が少なかった。「0障害児・ 者のいける安全 な場」を除いて,全体 にお よそば らついた分布状態であるが

,

「⑦障害児・者をあづ かる施設」の頻度が最 も高 く,次いで

(

塾通院 ・ 通学」が高い

O「

㊤友人,地域 の人 との交流枚会」 は中間の学年 に現われ る。 しか し,⑦,㊨,㊤ の 各下位分類 は

,「

㊧障害児・者や福祉への理解」 の 下位分類 と内容的に重複 している場合 もあろ う。

(

2

)

ス トレス因子の変化か ら見た家族発達段階 Fig.1ほ,6ス トレス因子及びその合計得点が

4

時期で どう変化す るかを示 した ものである。家 族数が少 な くな らないよ うに,学年 を3学年 でひ とつの時期 としたため

4

時期 となった。前回の報 告では,学年が高 くなるにつれ, ほぼス トレスは 減少す る傾向を示 したが,今回は,全体 として(初 めの時期 と終 りの時期を比較す ると)変化 は認め られない。高学年のケースを増加 させ, また極端 に高い もしくは低い家族の数 ケースを除外 した結 果,前回 と違 った変化を示 している。 このグラフ が示す限 りでは

,6

田子のス トレス及 びその合計 ス トレスは

4

時期間に 「全体」 としての変化をほ とん ど示 していないが

, 4

時期の 「経過中」には, 変化 を示 している。「経過中」の変化 の統計的検定 は,Table3か らTable9に示 されている。 これ らTable3か らTable9によれば,「心理 ス トレス」のMAINEFFECTSは, F-2.057, P<0.11で 「変化」が認め られ る。「内部役割 ス ト レス」のMAINEFFECTSは,F-2.231, P< 0.08で変化が認め られる。「経済 ス トレス」につい ては

,F

-4.17

,P

<0.008で高水準の有意 な変化 が認め られ る。同様に, 6因子合計 による 「合計 ス トレス」では

,F

-2.42

,P

<0.07で充分認め られ る。他の 「外部活動 ス トレス」

,

「外部対人ス トレス」

,

「総合 ス トレス」の変化は認め られない。 これ らの 「経過中」の変化 は

, 7

個のス トレスい ずれ にも,ほぼ同 じ 「パ ターソ」の変化を示す傾 向にある。す なわち,小4か ら小6の時期のス ト レスは減少 し,中1か ら中3のス トレスは増加す る。 そ して,小1か ら小3の時期のス トレスと高 1か ら高3のそれは,ほとん ど同 レベルのス トレ -8

(7)

4-スの大 きさを示す。 初めに

,

「全体」の変化,つま り最初 と 最後の時期 を比べた 「変化」 は認め られ ない,言い換 えれ ば,小学部

1

年 か ら高 等部3年 の問 に一貫 して増 減 しない と述 べたが, これ は時期の取 り方 で相違 して くる。 グラフを見 ると,小学部 と中学部 以降 に

2

分す れば, ス トレスははば増加 す ることにな る。あるいは,小学部高学 年 と中等部 の間の期間 にス トレスは増加 す ることになる。 、1 0 C ) 8 ウん 2 1 1 Fig.Ⅰ 6ス トレス因子及び合計ス トレスの時間的変化 ス ト レ ス 小1- 3 (N-=∽) 小 4- 6(N-34) rt)1- 3 高 1- 3 (N-22) (N-12) 時 間 C O 心 理 ス ト t/メ 0---0 内部役割ス トレス = 壬 外敵まJbス トL,ス ●-I--I--● 外部対人ストレス TabJe3 FJ'g.1の心理ス トレスに関する分散分析表 ◎ ◎ 経 済 ス ト L,ス ◎ ---- -◎ 組 合 ス トVス ▲ ▲ 令 計 ス ト レ ス SUM OF

SQUARES D .F MEANSQUARE F SⅠGNⅠF

MAⅠN EFFECTS 41.373 3 13.959 2.057 0

.

110

学 年 41.373 3 13.959 -2.057 0.110

EXPLAⅠNED 41.373 3 13.959 2.057 0,110

RESⅠDUAL 773.706 114 6.787

(8)

-Table4 Fig.1の内部役割 ス トレスに関す る分散分析 表

SUM OF

SQUARES D 。F SQUARESMEAN F SⅠGNlF

MAIN EFFECTS 61.662 3 20.554 2.231 0.088 学 年 61.662 3 20.554 2.231 0.088 EXPLAⅠNED 61.662 3 20.554 2.232 0.088 RESIDUAL 1050.031 114 9.211 Table5 Fig.1の外部活動 ス トレスに関す る分散分析 表 SUM OF

SQUARES D .F SQUARESMEAN F SlGNⅠF

MAIN EFFECTS 5.707 3 1.902 0.739 0.531 学 年 5.707 3 1.902 0.739 0.531 EXPLAⅠNED 5.703 3 1.903 0.739 0.531 RESIDUAL 293.655 114 2.576 Table6 Fig.1の外部対人 ス トレスに関す る分散分析 表 SUM OF

SQUARES D .F SQUARESMEAN F SlGNⅠF

MAIN EFFECTS 5.399 1 3 1.800 0.493 0.688

'芋 J'rl 5.399 l 3 1.800 0.493 0.688

EXPLAⅠNED 5.399 3 1.800 0.493 0.688

RESⅠDUAL 416.560 114 3.654

(9)

-86-Table7 Fig.1の捷済 ス トレスに関す る分散分析表

SUM OF

SQUARES D .F MEANSQUARES F SⅠGNⅠF

MAIN EFFECTS 8.009 3 2.670 4.172 0.008 学 年 8.009 3 2.670 4.172 0.008 EXPLAⅠNED 8.009 3 2.670 4.172 0.008 RRSⅠDUAL 72.943 114 0.640 Tablc8 Fig.1の総合 ス トレスに関す る分散分析表 SUM OF

SQUARES D .F MEANSQUARES F SⅠGNⅠF

MAⅠN EFFCTS ll.481 3 3.327 1.424 0.239 学 年 ll.481 3 3.327 1,424 0.239 EXPLAINED ll.481 3 3.327 1.424 0.239 RESⅠDUAL 306.388 114 2.688 Table9 Fig.1の合計 ス トレスに関す る分散分析表 SUM OF

SQUARES D .F l MEANSQUARES F SⅠGNⅠF

MAⅠN EFFECTS 430.878 3 143.626 2.420 0.070

学 年 430.878 3 143.626 2.420 0.070

EXPAINED 430.879 3 143.626 2.420 0.070

RESⅠDUAL 6764.723 114 59.340

(10)

-(3) ス トレスの規定要 因 前回の報告で は, ス トレス とその規定要 因であ る 「夫 の理解

,

「家族結束度

,

「夫婦 の価値観の 一致度

,

「親類 の援助」等 との関係が示 されたが, 今回 もこれ らの要 田につ いて再度分析 した結果, ほぼ同 じ結果が得 られた。ただ し, 以下 の よ うな 相違 を示 してい る。「夫 の理解」につ いては,前回 では 「内部役割 ス トレス」 に有意差 を見せ たが, 今回では有意差 はない。「家族結束度」については, 前回 「合計 ス トレス」は有意差 を見せ なか ったが, 今回は, P<0.02で有意差が認め られた。 また, 「心理 ス トレス」では,今回は前回 よ りも有意水 準が,P<0.15か らP<0.009へ と高 くなった。「夫 婦 の価値観 の一致」 については

,

「心理 ス トレス」 の有意水準が前 回のP<0.15か ら今回のP<0.09 へ と高 くなった。「親類の援助」 については

,

「心 理 ス トレス」 と 「経済 ス トレス」 に有意差 が認め られたが,今回 はいずれ も認め られ ない。 さて,今回の新たな規定要 田,す なわ ち 「家族 構成」(祖父母のい る大家族 か もしくは核家族 か), 「兄弟」(一人 っ子 か兄弟姉妹 がい るか)

,

「両親年 齢」(両親の平均年齢),対象障害児 ・者 の 「重症 度」及 び家族 の危機 に対す る 「免疫性」 の5要 田 と7個 のス トレス との関係 を検討 した。 各5要 因 に関 して2分 した対称的 な グループを作 り,その

2

グループ間で

7

個のス トレス得点 の差異 を示 し たのがFig.2か らFig.6であ る。各 グル ープは, そのス トレス得点 の平均値の差異で比較 されてい る。 これ ら平均値 の差異の統計的検定 (t検定) の結果 は,TablelOか らTable14に示 されている。 TablelOの「家族構成」については

,A

グル ープ(核 家族) とBグル ープ (大家族) との間で は,いず れのス トレスに関 して も有意差 は認 め られ ない。 Tablellの 「兄弟」については,両 グループ間では 「心理 ス トレス」 と 「外部対人 ス トレス」 に関 し て有意差 が認め られ るが,他のス トレスには認め られ ない。両 ス トレスについて,各 々, t-1.66, p<0.09及 びt--3.03,P<0.004で兄弟 のいる 家族 のス トレスが兄弟 のいない家族 のそれ よ りも 大 きい。Table12の 「両親年齢」については

,

「内 部役割 ス トレス

,

「外部活動 ス トレス」

,

「経済 ス トレス」 に関 して,各 々t--1.75, P<0.08, tニー1.78, P<0.07, tニー1.67, P<0.09で 有意差 を示 し, いずれ も両親の平均年齢 の高 い家 族 が低 い家 族 よ りも大 き な ス トレス を示 す。 Table13の 「重症度」につ いては

,

「内部役割 ス ト レス」 と 「外部対人ス トレス」 に関 して,重度の 子供 のい る家族 が軽度の子供 のい る家族 よ りも, 各 々, tニー2.47, P<0.01, t--1.65, P< 0.10の水準で有意 に大 きなス トレスを示 してい る が

,

「総合 ス トレス」に関 しては, t-2.14, P< 0.03の水準で逆 に軽度の子供 の家族 が大 きなス ト レスを示 してい る。Table14の 「免疫性」について 紘

,

「心理 ス トレス」に関 して,免疫 のあ るグル ー プが無い グル ープよ りも大 きいス トレスを示す と い う,仮説 と逆 の結果 を示 して い る。た だ し, tニー1.52, P

<

0.13で高 い水準では保証 してお らず, その傾 向があ るとい う程度 であ る。他 のス トレスについては,これ は全 く有意差 を見せ ない。 Fig.2「家族構成」大家族.核家族グループ間のストレスの差異 1 0 9 8 7 6 9 8 7 6 5 4 3 2 1 2 2 1 1 1 1 ス ー レ ス -8 8-A ・・ GG 合 計 ス ト レ ス AB ︰ G。 総 合 ス -レ ス A : G。 托 折 ス -レ ス AB ︰ G。 外 部 対 人 ス -レ ス AB ︰ G。 外 語 動 ス -レ ス AB ︰ : i -割 ス -レ ス AB ︰ ㌍ 理 ス -レ ス

(11)

Fig.3 「兄弟」の有,無 グループ間のス トレスの差異 Fig.4 「両親年齢」の高,低 グループ間のス トレスの 差異 M ︰ G。

計 ス -レ ス AB ︰ G。 総 合 ス -レ ス AB .' 皆 済 ス -レ ス AB ︰ G。 外 部 対 人 ス -レ ス B ・ G A . G 外 部 活 動 ス ト レ ス B 。 G A . G 内 部 役 割 ス ト レ ス AB ︰ ㌍ 理 ス -レ ス : : G。 合 計 ス -レ ス AB ︰ G。 総 合 ス -レ ス A : 皆 済 ス -レ ス AB ︰ G。 外 部 対 人 ス -レ ス A : G。 外 -動 ス -レ ス A : 昔 部 役 割 ス -レ ス AB ︰ ㌍ 理 ス -レ ス

(12)

Fig.5「重症度」軽度,重度 グループ間のス トレスの差異 A・G:軽度 グループ N;-53 B・G:盃度 グループ N- 67 Fig.6 「免疫性」の有,無 グループ間のス トレスの差 異 22 21 20 19 18 ス 17 ト 16 9 レ 8 ス 7 AB ︰ G。 合 計 ス -レ ス A : G。 総

ス -レ ス A H GG 提 訴 ス ト レ ス 川 .f W -人 ス -レ ス : : : 急 活 動 ス -レ ス AB ︰ G。 内 部 役 割 ス -レ ス AB ︰ ㌍ 理 ス -レ ス 0 9 8 7 6 9 8 7 6 ・5 2 ・・ ..1 1 1 人 J・ レ ス AB ︰ G。 合 計 ス -レ ス A +・ GG

-ス ニ ス : .+ G。 経 折 ス ︰ ス AB ︰ G。 外 -人 ス -レ ス A ・. GG 外 部 捕 動 ス ト レ ス A : G。 内 部 役 割 ス -レ ス A ・, uu , 2 兜 ス ト レ ス

(13)

TablelO Fig.2の検定結果 ス ト レス 項 目 グル ー プ M S .D F 有 意 水 準F I D.F 有 意 水 準t 心 理 ス ト レ ス BAグル ー プグルー プ 55..61 22..73 1.34 0.293 -0,99 119 0.325 内部役割 ス トレス ABグルー プグルー プ 77..79 32..72 1.38 0.246 -0.40 119 0.689 外部活動 ス トレス ABグル ー プグル ー プ 11..62 11..65 1.18 0.565 1.28 119 0.202 外 部対人 ス トレス ABグルー プグル ー プ 21,.92 21..04 2.04 0.012 -0.90 115.5 0.372茨 経 済 ス ト レ ス ABグル ー プグル ー プ 00..56 00..88 1.08 0.806 -0.30 119 0.762 総 合 ス ト レ ス ABグル ー プグル ー プ 11..21 11..47 1.57 0.108 0.46 119 0.644 繋印 はWelch法使用 Tahlell Fig.3の検定結果 ス ト レス 項 目 グ ル ー プ M S .D F 有意水準F t D.F 有 意 水 準t 心理 ス ト レ ス ABグル ー プグルー プ 54_.55 22..65 1.ll 0.702 -1.66 118 0.099 内 部 役 割 ス ト レス BAグル ー プグル ー プ 87..71 33._00 1.01 1.000 0.56 118 0.575 外 部 活 動 ス ト レス BAグル ー プグル ー プ 11..34 11..85 1,51 0.192 -0.30 118 0.767 外 部 対 人 ス ト レス ABグル ー プグルー プ 21..11 11..29 2.66 0.015 -3.03 45.9 0.004※ 経 済 ス ト レ ス ABグルー プグルー プ 00..65 01..70 1.73 0.082 0.56 25.1 0.581※ 総 合 ス ト レ ス ABグルー プグルー プ 11..31 21..34 2.53 0.003 0.38 23.4 0.711※ 合 計 ス ト_レ ス ABグル ー プグルー プ 1179..60 77..88 1.00 1.000 -0.74 118 0.461 米印 はWelcn法使用 -9

(14)

1-Table12 Fig.4の検定結果 ス ト レス 項 目 グ ル ー プ M S.D F 有 意 水 準F t D.F 有 意 水 準t 心 .哩 ス ト レ ス ABグル ー プグル ー プ 55..42 22..92 1.67 0.052 0.26 116.7 0.796# 内 部 役 割 ス ト レス ABグルー プグルー プ 78..22 23..27 1.40 0.206 -1.75 119 0.082 外 部 活 動 ス ト レス ABグルー プグル ー プ 11.1.7 11..64 1.25 0.390 -1.78 119 0.078 外 部 対人 ス トレス ABグルー プグル ー プ 21,.18 12..51 1_80 0.027 -1.07 115.5 0.285# 経 済 ス ト レ ス BAググル ー プル ー プ 0d.6.4 00..88 1.08 0.774 -1.67 119 0.098 総 合 ス ト レ ス ABグル ー プグルー プ 11..21 11..66 1.09 0.747 0.36 119 0.716 試印 はWelch法使用 Table13 Fig.5の検定結果 ス トレス 項 目 グ ル ー プ M S.D F 有意水準F I D.F 有意水準t 心 理 ス ト レ ス ABグルー プグルー プ 55..61 22..65 1.08 0.768 1.00 118 0.320 EJ1部 役 割 ス ト レス ABグルー プグルー プ 78..04 23..09 1.10 0.699 -2.47 118 0.015 外 部 活 動 ス ト レス ABグルー プグル ー プ 11..26 11..55 1.02 0.941 -1.18 118 0.242 外 部 対 人 ス ト レス BAグルー プグループ 21..26 11..8 _9 1.07 0.794 -1.65 118 0.102 経 済 ス ト レ ス ABグルー プグル ー プ 00..65 00..78 1.25 0,403 0.54 118 0.590 総 合 ス ト レ ス ABグルー プグル ー プ 01..59 11..83 I.91 0.013 2.14 91.5 0.035# 合 計 ス ト レ ス ABグルー プグルー プ 19.18.21 68..79 1.59 0.077 -0.59 97.6 0.559米 ※印はWelch法使用 -92

(15)

-Table14 Fig.6の検定結果 ス トレス項 目 グループ M S .D F 有意水準F t D.F 有意水準t 心 理 ス ト レ ス AグループBグループ 45..85 22._65 1.05 0.882 -1.52 119 0.130 内部役割 ス トレス AグループBグループ 7.4 2.8 1.20 0.537 -0.97 119 0.333 8.0 3.1 外部活動ス トレス AグループBグループ 11..35 11..55 1.01 0.993 -0.79 119 0.431 外部対人 ス トレス AグループBグループ 22..00 21..80 1.30 0.323 0.14 119 -0.892 経 済 ス ト レ ス AグループBグループ 0.6 0.9 1.41 0.197 0.75 119 0.457 0.5 0▲7 総 合 ス ト レ ス AグループBグル-プ 1.2 1.8 1.36 0,245 0_24 119 0.808 1.1 1.5 合 計 ス ト レ ス Aグループ 18.1 7_8 1.03 0.897 -0.56 119 0.574

(

4

)

母親 の 性 格特 性 とス トレス との 関係 ④ ス トレス規 定要 因 と しての 母親 の性 格 特性 6個 の ス トレス因子 及 びそ の合計 ス トレス得 点 それぞ れ にお い て,高得 点 の

A

グル ー プ (高 ス ト レス グル ー プ) と低 得 点 のBグル ープ (低 ス トレ ス グル ープ) の2グル ー プを準備 した。 この2グ ル ー プは, ス トレス得 点 の高低 も し くは大 小 に よ り分 現 され た 「実 際 グル -プ」 で あ る. これ に対 して,同 じサ ソ プルの母 親 の

3

つ の性格 特性

,

「外 向性

,

「の ん き

,

「抑 うつ性」 の

3

要 因 に よって 数 学 的 に分 類 (二 次元 の判 別 関数 に従 って分類 ) された2グル ー プを準備 した。後者 の2グル ー フ は数学 的 に分 類 された 「予 測 グル ー プ」 で あ る。 この二 通 りで分類 されたAグル ー プ とBグル ー プ が各 々一 致す る率 を得 る こと (判別 分 析) が 目的 とな る。 独立変数 は3性 格特 性 とな り, ス トレス の高低 に よる

2

グル ー プは従属変 数 とな り, ス ト レスの高低 が どの程 度母 親 の性 格特 性 に よって説 明 され得 るか を検 討 す る ことにな る。 これ らの結 果 は,Table15か らTable21に示 され てい る。

Table15性格特性 による心理ス トレスの判別分析。A,Bグループの人数,平均値,標準偏差, 標準化判別係数及び適中率 N M S .D - 外向性 の ん き 抑 うつ性 外向性 の ん き 抑 うつ性 A グ ル ー プ - 68 4.5 3.0 4.1 2.4 2.3 2.4 標 準 化 判 別 係 数 外向性 の ん き 抑 うつ性 Aグループ :高ス トレスグループ Bグループ :低ス トレスグループ 予 測 グ ル ー プ 実 際 グ ル ー プ Aグルー プ Bグルー プ Aグルー プ ケース数 44 24 適 中 率 64.7% 35.3% Bグルー プ ケース数 16 34 適 中 率 32.7% 67.3% ー

9

3

(16)

-Table16性格特性 によ る内部役 割 ス トレスの判別分析.A,Bグル ー プの人数,平均値 ,標 準 偏 差,標 準化判別係 数及び適 中率 N M S .D 外 向性 の ん き 抑 うつ 性 外 向性 の ん き 抑 うつ性 A グ ル ー プ 58 4.7 2.7 3.8 2.4 2.1 2_5 B グ ル ー プ 59 5.0 3.1 3.0 2.3 2.1 2.3 標 準 化 判 別 係 数 外 向性 の ん き 抑 うつ性 Aグループ :TF;iス トレスグループ Bグループ :低 ス トレスグループ 予 測 グ ル ー プ 実 際 グ ル ー プ Aグルー プ Bグルー プ Aグルー プ ケー ス数 33 25 適 中 率 56.9% 43.1% Bグルー プ ケース数 24 35 適 中 率 40.7% 59.3% Table17性格特性 によ る外部活動 ス トレスの判別分析oA,Bグル ー プの人数,平均値 ,標 準 偏 差,標 準化判別係 数及 び適 中率 N M S .D 外 向性 の ん き 抑 うつ性 外 向性 の ん き 抑 うつ性 A グ ル ー プ 50 4.6 2.9 4.4 2.4 2.2 2.6 B グ ル ー プ 67 5.0 2.9 2.6 2.3 2.1 2.0 標 準 化 判 別 係 数 外 向性 の ん き 抑 うつ性 Aグループ :高ス トレスグルーフ Bグループ :低 ス トレスグループ 予 測 グ ル ー プ 実 際 グ ル ー プ Aグルー プ Bクルー プ Aグルー プ ケー ス数 30 20 適 中 率 60.0% 40.0% Bグルー プ ケー ス数 23 44 適 中 率 34.3% 65.7% -9

(17)

4-Table18 性 格特 性 によ る外部対 人 ス トレスの 判別 分析。A,Bグルー プの人 数,平 均値 ,標 準 偏 差,標 準化 判別係 数及 び適 中率 N M S .D 外 向性 の ん き 抑 うつ性 外 向性 の ん き 抑 うつ 性 A グ ル ー プ 66 4.4 2.9 4.1 2.4 2.1 2.4 B グ ル ー プ 51 5.4 3.0 2.5 2ー2 2.1 2,2 標 準 化 判 別 係 数 外 向性 の ん き 抑 うつ性 Aグループ :高ス トレスグルー プ Bグループ :低 ス トレスグルー プ 予 測 グ ル ー プ 実 際 グ ル ー プ Aグルー プ Bグル ー プ Aグ ルー プ ケー ス数 38 28 適 中 率 57.6% 42.4% Bグルー プ ケー ス数 17 34 適 中 率 33.3% 66.7% Table19性 格特 性 によ る軽 済 ス トレスの判別 分析。A,Bグル ー プの 人 数,平均値 ,標 準偏 差 , 標 準化 判 別係 数及 び適 中率 N M ■

S.D

外 向性 の ん き 抑 うつ 性 外 向性 の ん き 抑 うつ 性 Aグ ル ー プ 19 4.0 2.8 4.3 2.4 2.2 2.4 Bグ ル ー プ 98 5.0 2.9 3.2 2.3 2.1 2.4 標 準 化 判 別 係 数 外 向性 の ん き 抑 うつ 性 Aグルー プ :高 ス トレスグループ Bグルー プ :低 ス トレスグルー プ 予 測 グ ル ー プ 実 際 グ ル ー プ Aグル ー プ Bグルー プ Aグルー プ ケー ス数 12 7 適 中 率 63ー2% 36.8% Bグルー プ ケー ス数 36 62 適 中 率 36.7% 63.3% -95

(18)

-Table20性格 特性 によ る総 合 ス トレスの判 別 分析oA,Bグル ープの人数 ,平 均値 ,標 準偏 差, 標 準化 判 別係 数及 び適 中率 N M - S .D 外 向性 の ん き 抑 うつ 性 外 向性 の ん き 抑 うつ性 A グ ル ー プ 36 4.1 2.6 4.3 2.5 2.2 2.3 標 準 化 判 別 係 数 外 向性 の ん き 抑 うつ 性 Aグループ :高ス トレスグループ Bグループ :低 ス トレス グルー プ 予 測 グ ル ー プ 実 際 グ ル ー プ Aグルー プ Bグルー プ Aグル ー プ ケー ス数 22 14 適 中 率 61.1% 38.9% Bグル ー プ ケー ス数 24 57 適 中 率 29.6% 70.4% Table21性格特性 に よ る合 計 ス トレスの判別分析。A,Bグル ー プの人 乳 平均値 ,標 準偏 差 , 標 準化判 別係 数及び適 中率 N M S .D 外 向性 の ん き 抑 うつ 性 外 向性 の ん き 抑 うつ 性 標 準化判 別係 数 外 向性 の ん き 抑 うつ 性 Aグループ '.lE]ス トレスグループ Bグループ .'低 ス トレス グルー フ

予 測 グ ル ー プ 実 際 グ ル ー プ Aグル ー プ Bグルー プ Aグルー プ ケ- ス数 35 16 適 中 率 68.6% 31.4% Bグル ー プ ケー ス数 17 49 適 中 率 25.8% 74.2% -96

(19)

-Table15の 「心理 ス トレス」については

,

「実際」 のAグループは

,

「予測」のAグループと64.7%の 適中率で一致 し

,

「実際」 のBグループは 「予測」 のBグループ と67.3%の適中率で一致 している。 全体 で は,65.8%の適中率 となっている。同様 に, Table16の 「内部役割 ス トレス」については,Aグ ループは56.9%

,

B

グル ープは59.3%の適中率で, 全体適 中率 は58.1%とな る。 この適中率が低いの は, おそ ら く 「抑 うつ性」 に関 して両 グル ープの 差 が小 さいた めであろ う。表では,両 グル ープの 「抑 うつ性」の

M

は,3.8と3.0でその差わずか0.8 であ る。他 の ス トレスについては, この差 はもっ と大 きいので あ る。Table18の 「外部活動 ス トレ ス」 について は,60.0%,65.7%で全体 は63.2% であ る。Table17の 「外部 ス トレス」については, 57.6%,66.7%,61.5%であ る。Table19の「経済 ス ト レ ス」 は63.2%,63.3%,63.2%と な る。 Table20の 「総合 ス トレス」は,61.1%,70.4%, 67.5%でかな りよ く判別 してい る。Table21の「合 計 ス トレス」 で は,68.5%,74.2%,71.7%とな り

, 7

個 のス トレス得点 の うちでは最 も高 い適中 率 とな ってい る。 いずれ のス トレスの場合 におい て も

,

「のん き」に関 しては,両 グループ間の差 は 小 さい。 また, いずれの ス トレスに関 して もBグ ループつ ま り低 ス トレスのグループのほ うが適中 率 は高 い。 もちろん,適中率 は

,3

つの性格特性 全 ての得点 の組合せで決 まる。両 グループはお よ そ メデ ィア ンで二分 されているが、 もし四分位 で 最 も高 いス トレス と最 も低いス トレスの2グル ー プ間で判別分析 を行 えば,適中率 は大幅 に高 くな るだ ろ う。 ここでは,AグループとBグル ープの 境界線 にい る家族 が適中率を低 くし, その数 は, 各 々の適中率 の残 りのパ ーセ ソテ ィジ分だけ存在 す ることにな る。Table22-1は,適中 されなか っ た家族 もし くは実際 グル ープと予測 グループが一 致 してい な い家 族,つ ま りそ の適 中率 の残 りの パ ーセ ソテ ィジに存在す る家族 の代表的 なケース を選 んで, その 「合計 ス トレス」と各性格特性 に つ いて比較 を行 った結果 を示 してい る. ここに選 ばれた ケースは

,

「覧界線」にい る家族 とい うわ け で はないが, ス トレスの大 きさか ら見 れば充分 に 実際の両 グル ープに分類 されて よい ケ-スにもか かわ らず予測 の グル-プと一致 しなか った ケース であ る。 Table22-1 4個以上のス トレス因子について予則 グループと一致 しないと判別 されたケースの性格特性 得点 N 合計ストレス外向性 のんき抑うつ性 全r 体 約120 約19 約4.8約2.9 約3.5 Aグループ→Bグループ 9 23.6 5 3.4 1.1 Bグループ→Aグループ 10 13.9 3.8 3.3 4.9 Aグル -プ-Bグル-プ,す なわちス トレスの 大 きいグル-プなのに性格特性か ら見 ればス トレ スの小 さい グル ープ (仮説 で言 えば) に分類 され た9家族 の 「合計 ス トレス」 は23.6で,全体平均 の19よ りもかな り上 まわ っている。しか し

,

「外 向 性」と「のん き」に関 しては,全体平均 よ りも各 々 大 きくて,逆 に 「抑 うつ性」 に関 しては,平均 よ りも2.4小 さ くな っているのである。Bグル ープ→ Aグループ,つ ま りス トレスの小 さい グル ープで あ るが ス トレスの大 きい グループと分類 された10 の家族 の 「合計 ス トレス」 は全体平均 よ りも充分 小 さいに もかかわ らず

,

「外 向性」

,

「のん き」に関 してかな り小 さい得点 を示 し,逆 に 「抑 うつ性」 に関 してはかな り大 きい得点 を示 してい る。 これ ら19の ケ-スは仮 説 を認 め ない代 表 ケースで あ る。筆者 は仮説 をFig.7に示 したモデルの よ うに 考 える。 このモデルに従 って, ス トレスが大 きい に もかかわ らず小 さい と判別 された家族

4

ケース Fig.7ス トレスと性格特性の仮説的モデル 合計 ス トレス -9 7

(20)

-と, ス トレスが小 さいに もかかわ らず大 きい と判 別 された家族2ケースについて,他 の情報 ととも に以下 に考察 してみ る。他の情報や要 因 との関連 は最終報告で分 析す るが,以下 では 「推測」 によ り考察 してみ る。 ㊥ 事例の分析 と考察 ケ ース

A

対象障害児 ・者 :小学部

2

年生 精神薄弱児

A

(

Al

)

言語障害 と情緒障害有 り 家 族 :父 と母 の3人 暮 し 父34才、母43才 ア パ ー ト暮 し 生活 水 準 中 の 中 組 合 健 保 父 は中学 校卒で販売 ・運輸 ・サ ー ビス業 に 従事 過去 1年間の重大 な こと :1位 -善悪 の判断

2

位 -い じけがあ る 3位 - 目が離せ ない Fig.8を見 ると,本 ケースのス トレスは非常 に 大 きい。従 って

,

「外向性」 はほ とん どな く

,

「の ん き」 は全 くない。 しか し, これ に対応 して 「抑 うつ性」が大 きいわ けで はない。本 ケースの判別 分析 の結果 は, この 「抑 うつ性」 の低 さに決定 さ れてい る。 この 「抑 うつ性」の低 さは正 しく評価 されてい るのであろ うか。Table22を見 ると

,

「心 理 ス トレス」が非常 に大 きい。性格 は 「心理 ス ト レス」に最 もよ く影響 を与 えてい ると考 えられ る。 また, ス トレスの総合的 な評価 であ る 「総合 ス ト レス」 の得点が非常 に高いので, この ケースが大 T?ble22ケースAについての他の情報や要因 Fig.8ケースAの合計ス トレス と性格特性の プ ロ フィール 合計ストレス-・・-一全体平均 (以下同 じ) 抑 う つ 性 平均値 (以下同 じ) きなス トレスの家族であ ることを よ く保証 してい るのであ る。Table22の要因や家族構成,父親 の学 歴,職業,子供 の重症度,生活環境 などどれ も非 常 に不利 な面 を有 し,母親の性格 に後得的 に大 き なネガテ ィブな影響を与 えてい ると思われ る。文 章完成法 による自由記述 内容の特徴 はTable22の 通 りであ るが,何かに対 してやや敵意や怒 りを感 じてい るよ うであ る。推測で は,性格検査 の質問 に 「抵抗」 を示 し, 3特性 とも正 しく評価 され て いない と思われ る。 夫の理解 親規の援助 免 疫 性 家族の結合度 夫婦の価値観の一致度 心理ス トレス な し な し な し 非常に悪い - 平 均5.5 12 内 部 役 割 ス ト レ ス 外 部 活 動ス ト レ ス 外 部 対 人ス ト レ ス 経済ス トレス 総合ス トレス 合計ス トレス 平 均 7.7 1.3 1.9 0.8 1.5 19.3 9 5 2

0

8 36 臼特 出 散 .-;Jtl 全ての文章は、ぶっきらぼうに、短く、粗雑に書かれているD特に、世間の日に対しては 「も言わない」といった回答であるo但し、子供の世話や将来については、よく受容しているo将来について気にしない

「何 - 98

(21)

-ケ ース B 対象障害児 ・老 :小学部

3

年生 脳性 マ ヒ

1

級 てんかん有 り 家族 :大家族 兄弟有 り 父39才,母33才 持家 に住 む 生活水準中の中 国民健保 父親 は高校 卒で商店 ・中小企業 ・農業 な どの 自 営業 過去

1

年 間 の重大 な こと :

1

位 -将来 の こと

2

位 -兄弟 3位 -訓練 Fig. 9を見 ると

,

「合計 ス トレス」は平均 よ り やや大 きいが

,

「外 向性

,

「のんき」に関 して も平 均 よ りやや小 さい。「抑 うつ性」が他 の2特性 よ り 小 さ く評価 されている。 この ケースは「抑 うつ性」 の過 少評価 のために判別が一致 しなか った ケース であ るo他 の2特性 はやや仮説通 りと言 えよ うo 「抑 うつ性」 は単 なる偶然の誤差 なのだ ろ うか。 Table13を見 ると

,

「心理 ス トレス」はむ しろ平均 以下 であ る。 「内部役割ス トレス」が この家族 のス トレスを大 き くしてい るよ うであ る。家族構成 は 大家族 であ る こと

,

「過去

1

年 間の重大 な こと」に 対 して 「兄弟」 とい う回答がある こと,対象児 ・ 者 が重度の脳 性 マ ヒであるので介助が大変 であ る こと及 び 「内部役割 ス トレス」 の構成要素 の うち 高 い得点 が 「健康 を害す る

,

「疲労す る」

,

「介助 が負担」

,

「夫 に手伝 って もらって申 し分 けない」 な どを考 え合 わせ ると,精神的 なス トレス よ りも 肉体 的 なス トレスが 目立 つ こ とが理 解 で きる。 Table23の 「夫 の理解」が示す よ うに, また, 自由 記 述 で は夫 婦 間でか な り助 け合 い相 互 に理 解 し Table23 ケース Bについての他の情報や要因 てい るよ うであ り,む しろ健全 な家庭 と思われ る。 ただ,母掛 まやや神経質 な ところがあ るので, こ うした判別結果 が出たのか もしれない。弓鋸 、て言 えば,判別 の一致 しなか った理 由は,家族 の ス ト レスが性格特性 に関係な く過大評価 されたため と 思われ る。 Fig.9 ケースBの合計ス トレスと性格特性の 合計 ス トレス プロフ ィール 抑 う つ 性 夫の理解 親規の援助 免 疫 性 家族の結合度 夫婦の価値観の一致度 心理 ス トレス かな り有 り な し やや有 り 亜JLlヽ い あまりない 平 均 5.5 14 内 部 役 割ス ト レ ス 外 部 活 動ス ト レ ス 外 部 対 人ス ト レ ス 経済ス トレス 総合ス トレス 合計 ス トレス 平 均 7.7 1.3 1.9 0.8 1.5 19_3

13 2 3

0

1 23 自特 子供の世話については 「イライラする」、 「つかれる」などの回答があるo子供の将来については 「いくら 由 致 記 逮 でも金をかけてやる」、 「分でやるから子供を先に見てやれ」と言うo妻は 「健康な限りめんどうを見てやる」などの回答があるo夫は妻に 「自分のことは自主人の世話ができなくて、すまないと思う」と言ってい -99

(22)

-ケースC 対象障害児 ・老 :小学部

6

年生 脳性 マ ヒ

2

扱 家族 :核家族 兄弟有 り 父33才,母36才 一戸 建借家 生活水準中の上 高卒 管理者的 職業 過去

1

年間の重大 な こと :

1

位 -子供 の体重が増 えて余 り外出で きな く なった 2位 -体重が 増 えてだんだん面 ど う を見 るのがつ ら くなっ た 3位 -転 職 に あ た って学校の近 くに家 をさがす こと Fig・10を見 る と,ス トレスは平均 よ りやや大 き い

。 3

特性 に関 して もス トレスの差 と同 じ程度に 平均 との差を示 している。3特性 ともにス トレスの 方向 と全 く逆 の方 向を示 してい るために, こ うし た判別結果 とな った よ うで あ る。Table24を見 る と,「心理 ス トレス」が大 きいので,一見Fig.19 の結果が理解で きる気 がす る。 このス トレスの構 成要素を見 ると

,

「悲観や落担」と 「不安や イライ ラ」がかな り大 きな部分 を占めている。 しか し, 自由記述 を見 ると,む しろ非常 に好 ましい精神的 状態 を夫婦共 に示 してい る。他 の情報 を見 て も, 「生活水準」の中の上 であ り

,

「夫 の理解

,

「親類 の援助

,

「家族 の結束度

,

「父親の職業」等 々ど れ も好 ましい。他方

,

「合計 ス トレス」の大 きな部 分 を占めてい る 「内部役割 ス トレス」の構成要素 を見 る と,「疲労」が最高得点 の 4点 を示 してい る。 Table24 ケースCについての他の情報や要因 また

,

「過去

1

年 間の重大 な こと」では

,

「子供 の 体重 の増加で介助や世話 がつ らい こと」が強調 さ れてい る。加 えて,子供 が脳 性 マ ヒ児で行動の制 限がか な りあろ う。兄弟 もい る0本 ケースもケ-スBと同 じよ うに 「合計 ス トレス」 自体が 「内部 役割 ス トレス」 の構成要素 であ る子供 の介助 によ る 「疲労」 によって過大評 価 され,あ るいは 「心 身症」 の 「身」 の方が大 きいため過大評価 され, こ うした判別結果 となった と思われ る。従 って, Fig.19の よ うな性格 プ ロ フ ィール とな るのが 自 然の よ うに思われ る。 Fig.10 ケースCの合計ス トレスと性格特性の プロフィール 合 計 ス ト レス ′ ′ ′ ′ ヽヽヽヽヽヽ 抑 う つ 性 夫の理解 親蚊の援助 免 疫 性 家族の結合度 夫婦の価値観の一致度 心理ス トレス かな り有 り 有 り 有 り やや良い - 平 均4.5 7 内 部 役 割 ス ト レ ス 外 部 活 動ス ト レ ス 外 部 対 人ス ト レ ス 経済ス トレス 総合ス トレス 合計ス トレス 平 均 7.2 1.4 1.9 0

.

2 0.9 16

ll 2

0

0

0

20 自特 由 致

非常に安定していて、受容は充分であるo例えは、 「10個の回答は全てていねいに多くのことが召かれている近所の人はo文章は非常にやわらかく、あたたかいo情緒面は-

-.

-

」に対して、 「何か思っているでし -10

(23)

0-ケ ース D 対象障害児 ・老 :小学部1年生 精神薄弱 A. 家族 :核家族 兄弟有 り 父41才,母34才 共済 健保 大学卒 教育 ・科学的職業 過去1年間の重大 な こと :1位 -排狸がで きない 2位 -言 葉 が お そ い 3位 -身辺 自立がで き ない Fig.11を見 ると

,

「合計 ス トレス」は平均 よ り やや上 まわ る程度であ り, ス トレスが大 きい とは 断言 しに くい。Table25を見 ると,このス トレスを 平均 以上 に している主 な ものは 「心理 ス トレス」 であ る。「心理 ス トレス」の構成要素の得点 は

,

「混 乱」

,

「悲 観」

,

「罪の意識」

,

「不安」 のそれぞれ に よって平準的 に配分 されてい る。 おそ らく,対 象 障害 児がまだ小学部

1

年生であ るので,充分 に子 供へ の対応が 出来 ないでい るために 「心理 ス トレ ス」が高 くな った もの と思われ る。 自由記述 に「も う少 し知識が あ った らと思 う」 あ るいは 「何か を しなければ と思 う」 とい う回答 がそれを裏づ けて い る。 この こ とが

,

「抑 うつ性」に反映 しているの で はないか と推測す る。もともと,この母親 は「外 向性」 と 「の ん き」 の

2

特性が大 きくなる傾向を 持つ と思われ る。 ここに示 した ケースの うち,本 ケースの この

2

特性 は最 も大 きい得点 を示 してい るのである。Table15の他の情報 を見 ると,いずれ も非常 に好 ま しい。父親の学歴や職業 な どか ら見 て も本 ケースの家族 の文化的背景 も好 ましい と思 われ る。「過去

1

年間の重大 な こと」も子供 の身辺 Table25さケースDについての他の情報や要因 自立その ものに しは られ

,

「疲 労」,「負担」,「健康

に関す るス トレスはほ とん どないo従 って,本 ケー スは判別では 「予 測」 としてほス トレスの小 さい 家族 とされ

,

「実際」で はス トレスの大 きい家族 と されてい るが

,

「予測」通 りのス トレスの小 さい家 族 と見たほ うが正 しい よ うであ る。 そ して,性格 の3特性 もそれ に対応 してFig.11の よ うにな る のが当然 と思われ る。 Fig.11 ケースDの合計ス トレスと性格特性の プロフィール 合計 ス トレス 抑 う つ 性 夫 の理解 親類の援助 免 疫 性 家族の結合度 夫婦の価値観の一致度 心理ス トレス かな り有 り 有 り かな り有 り かな り良い 非常に有る 平 均5.5 8 内 部 役 割 ス ト レ ス 外 部 活 動ス ト レ ス 外 部 対 人ス ト レ ス 経済ス トレス 総合ス トレス 合計 ス トレス 平 均 7.7 1.3 1.9 0.8 1.5 19.3 \ 7 2 3

0

2 23 自特 由 致 記 文章は短いが、ていねいな字である供の世話.-

.

.

-

」に対して 「もう少し知識があったらと思う」、 「

o

「子供を連れて外出すると-.子供の将来のために---

-

」に対して 「気がつかれる」、 「

.

-

」に対して阿子 ∼101

(24)

-ケースE 対象障害児 ・老 :中学部3年 精神薄弱 A 家族 :核家族 兄弟有 り 父46才,母39才 一戸 建借家 生活水準中の下 組合健保 高卒 商店 ・中小企業 ・農業 な どの 自営業 過去1年 間の重大 な こと :1位 -進路 本 ケースとケースFは,上述 した ケースAか ら ケースDとは逆 に,小 さいス トレス家族 の ところ を大 きい ス トレス家族 と判 別 された ケースで あ る。Fig.12を見 ると,3個 の性格特性得点 は全体 平均値 との差 を ほ とん ど示 していない。おそ らく, ス トレスの得点 が全体の ス トレスの平均値 に も う 少 し近 い もので あれ は

,

「実際」の グル ープと 「予 測」 のグル ープは一致 していたであろ う。 このス トレスを小 さ くしている因子 は 「心理 ス トレス」 であ る。その構 成要素では

,

「悲観

,

「イ ラ イ ラ

,

「罪の意識

,

「不安」 の各得点が少 しづつ カウン トされている。 中学部 は他の学年 の中で最 も高 い 「心理 ス トレス」を示 し,その差 はお よそ

2

前後 であ るので,本 ケースの 「心理 ス トレス」 の低 さ は母集団の中で きわめて低い ものであ る。他の家 族の状況 にも特 に好 ましくない材料 は見 あた らな い。判別 の結果 は,た またま偶然 に こ うした結果 となった もので あろ う。従 って, ス トレスの評価 も性格特性 の評価 も正確 な評価 と考 えて よいであ ろ う。 Table26 ケース Eについての他の情報や要因 Fig.12 ケースEの合計ス トレスと性格特性の プロフィール 合計ス ト L/ス 抑 う つ 性 夫の理解 親杭の援助 免 疫 性 家族の結合度 観の一致度夫婦の価値 心理ス トレス 有 り 有 り やや有 り 非常に有 る な し 平均 6.8 3 内 那 役 割 ス ト レ ス 外 部 活 動ス ト レ ス 外 部 対 人ス ト レ ス 経済ス トレス 総合ス トレス 合計ス トレス 平 均 9.1 1.7 2.4 0.8 1.2 21.5

9 3 1

0

0

16 -102

(25)

-ケ ースF 対 象 障害 児 ・老 :小学 部 1年 生 ダ ウ ン症 A

(

Al

)

言語障害 家族 :核家族 兄弟有 り 父51才,母48才 一戸 建持家 生活水準 中の中 共済健保 中学 卒 一 般事務職 過去1年間の重大なこと :1位 -排便を教えない

2

位 -着脱衣ができない

3

位 -言葉がない Fig.13を見 る と,「外 向性」 と 「のん き」 はほ とん どない。 逆 に 「抑 うつ性」 は非常 に高 い。性 格特性 の点 で はきわめて 「モデル」 に近 く,何の 矛盾 もない。 しか し

,

「モデル」の典型的 な例 にも かかわ らず

,

「合計 ス トレス」があ ま りに も小 さい のであ る。 本 ケースは,性格特性 とス トレスの大 き さ が あ ま りに も矛 盾 して い る例 で あ る。 Table27を見 る と,小 さい ス トレスに貢献 してい るのは 「内部 役割 ス トレス」で,平均 よ りも

4.

7

点 も低 い。その構成要素では,子供 の世話や介助 に やや 「負担」 を感 じてお り,やや 「疲労」 してい る程度であ る。しか し

,

「過去

1

年 間の重大 なこと」 に対す る回答 は,「排便」,「着脱 衣」であ り,また「言 語」 による コ ミュニケ-シ ヨソの不便 も訴 えてい る。 さらに,子供 は中学部

3

年生で体 は大 きい う えに,両親 は比較的年配者 であ ることか ら

,

「内部 役割 ス トレス」 の 「負担

,

「疲労

,

「健康」 の各 得点 は一般 に もっと大 き くなるはずであ る。 この 種 のス トレスが過少評価 されてい る。家族 につい て の他 の情 報 には特 に問題 材料 は ない よ うであ Table27 ケースFについての他の情報や要因 る。「抑 うつ性」の異常 な高 さは, 自由記述 に示 さ れてい るよ うに,「精神的 に時 々落 ち こんで しまい ます」とい う訴 えが充分 に保証 してい る。本例 は, 判別結果 に従 う家族 であ り,小 さいス トレスでは な く,本当は大 きなス トレスを持つ家族 と言 えよ う。 Fig.13ケースFの合計ス トレスと性格特性の プロフィール 合計 ス TIVス 抑 う つ 性 夫の理解 親類の援助 免 疫 性 家族の結合度 夫婦の価値観の一致度 心理 ス トレス 有 り 有 り

し 非常に有 り 良 い 平均5.5 5 内 部 役 割 ス ト レ ス 外 部 活 動ス ト レ ス 外 部 対 人ス ト レ ス 経済ス トレス 結合ス トレス 合計 ス トレス 平 均 7.7 1.3 1.9 0.8 1.5 19.3

3

0

0

0

0

8 .田 致記自特 文章は短めであるが、ていねいな言いまわしをしているo受容はできているようであるが、子供の世話について、 「精神的に時々落ち込んでしまいます」と回答しているo外出については 「ジツと見られるが、もう -10

(26)

3-lV 考 察 (1) 「過去1年間の重大なこと」 によるス トレ ス源から見た家族発達段階 Table2では,学年が高 くなるにつれ ス トレス 源 の種類及 びその出現頻度 が特徴 を帯 びて くる が, これは,た とえパ ーセソテ ィジで示 されてい るとは言え,高学年 につれ回答家族 の数が少な く なることにも理 由があ る。 しか し,低学年 では, 正常児に当然与 えられ るべ き発達的特徴に対 して 多 くの希望,不満があることは確かである。身体 はもちろんの こと教育,社会関係, しつけ,将来 などに多 くの希望,不安,計画があ り,両親に とっ ては これ らは全 て新 鮮 な関心事 となるはず であ る。高学年 になるにつれ,その発達段階において 欠 くことがで きない問題が現実の もの として眼前 に現われて くる以上,次第にス トレス源 は特徴的 とならざるを得 ない。気 をつけるべ きことは,質 問が 「重大 さの順位別に3個だけ」挙げるよ うに なっていることである。 そのため,頻度が少ない か らと言って,そのス トレス源が当該学年の家族 に とって小 さい ものであるとは言 えない。実際, どの発達段階 においてもほとん ど共通 したス トレ ス源 をほとん ど全ての家族 にあ る。 「障害児 ・者の身体 に関す るス トレス源」 は全 学年 を通 じて高い頻度を示 しているが,後半 はさ らに高 くなる。 そ して,小6,中3,高3の3時 期には頻度はやや さが り,代 りに 「将来や進路の 不安 に関す るス トレス源」が出て くる。 これ ら3 時期が当面の重大な問題 として進路,進学,就職 を示すのは当然である。 また, もちろん 「身体」 に関す るス トレス源がな くなるわけではない。む しろ,進路,進学,就職が問題 となる理由は実に この 「身体」 に関す る問題があるか らである。例 えば,高3の時期を見 ると, ス トレス源の頻度が 集中 されてい るものは, ほぼ,「障害児・者 の身体 に関す るス トレス源」,「将来や進路の不安に関す るス トレス源」,「障害児 ・者の性格 ・態度 ・行動 に関す るス トレス源」,「教育 に関す るス トレス源」 の 4ス トレス源である。 この傾向は中 3の時期に も言 えるのであ る。特 に 「就職」 について親がま ず考 えることは,通勤,労働作業, 肉体的美醜, 性格や社会性 にまつわ る人間関係,労働 における 知的能力 などである。 これ らに対応 して,下位分 類の頻度について も

,「

@

障害その もの」と 「⑦医 療 ・疾病 ・保健」が 目立っ. この

2

つの下位分類 が全学年 を通 じて高い頻度 を示すのは,何 よりも 「生命の維持」 とそれをおびやかす 「障害その も の」が重大な ことであることを考 えれば至極当然 である。低学年 の子供 の親 にとっては,正常 な発 達 もしくは治ゆを望み,またあ らゆる努力をす る。 早期治療の重要 さを専門家によって くり返 し強調 され, まさに

0訓練」 の莫最中なのであるO こ れ らに費 され る親の肉体的,精神的エネルギーは 大 きい。 しか し, ケースによっては,その後の時 期 に同 じぐらいの精神的 エネルギーを うは う

障害の変化」に対す るい らだちも待ち うけている のであ る。中間の時期や後半の時期に,子供の障 害が 「変わ らない」,「悪 くなる一方」 とい うス ト レス源 が現われて くるのである。 「障害児 ・者 の性格 ・態度 ・行動に関す るス ト レス源」 は,精神薄弱児 ・者,特 に自閉的傾向や 情緒障害 を もつ者 の家族 が比較的高 い頻度 を示 すO この下位分類に関 しては

,

「蔓)性格 ・しつけ」 が順位 について も顕著である。 これは,特 に低学 年 の子供 にとっては,正常児の場合 と同様 に家庭 や学校の教育の中心問題 であるが,障害児に とっ てはなおさらである。「過保護」

,

「甘やか し」

,

「自 我が低 い」

,

「自己中心」 といったネガテ ィブな点 は常に論 議に取 りあげ られてい るものである。

0

基本的生活習慣その もの (精神的)」は 「犀)性格 ・ しつけ」 とやや異 った意味を もたせている。簡単 に言 えば,「成人」もしくは 「成人への準備」段階 としての人間間の相互行為に,従 って 「就職」や 「友人関係」に欠 くことので きない基本的 なモラ ルや生活態度を意味 している。そのため,下位分 析 は高学年 に頻度を高 くしている。 「教育に関す るス トレス源」 は比較的低学年 と 高学年 に高い頻度で現われ るが,高学年では,他 のス トレス源が大 きくなるのでやや低い順位の頻 度 となる。低学年での この高い頻度は,前述 した よ うに,その時期の親に とってほ,教育が基本的, 中心的問題 となる結果である。同様 な意味で,低 学年では

㊥入学 ・進学」(例 えは,学校 に入れ る か,上級学校に進め るか,普通学校に入れ るか, -10

(27)

4-養護学校にすべ きか な ど)

,

「0言語能力

(例 え ば,言葉が うま くならない,学校教育 についてい ける言語能力か な ど

)

,

㊧ 家庭 の教育」(例 えは, 早期治療のための親のかかわ り方, しつけ,学校 教育 の補助 な ど)等が現われ る。 しか し

,

「教育 に関す るス トレス源」の主 なるものは,障害にま つわ る知的能力 を遅 らせ ないための 「⑦学習」 で あ る。 「家庭の生活 に関す るス トレス源」 と 「コ ミュ ニテ ィや社会 に関す るス トレス源」 は,一部 を除 いて,基本的 には共通 した性格を有 しているので, 類似 した傾 向を示す。両者の相違 は,前者が直接 ス トレス源を現わ し,後者 は間接的なス トレス源 を表わ してい るとい う点 にあ る。前者の順位を無 視 した全体的 な頻度 は,中1か ら中2の時期 に現 われ, それが一位の順位 となる頻度は高学年 にな るにつれて多 くなる。この傾 向 と,下位分類の「⑦ A・D・L・基本的生活習慣 による家族のス トレス源」 が全学年 を通 し圧倒的に多い傾 向 とを考 え合わせ ると, ここでのス トレス源は主 に,障害児の成長 につれ てそ の障害か らの影響 も大 き くなる こと (例 えは,重 くなって介助が大変,親か ら離れ よ く動 き回 り日が離せない な ど) によるもの と思 われ る。そ して, この 「成長 した障害」は,直接, 間接 に家族の兄弟や夫婦,つ ま り

@

障害児 ・者 の家族 の他 の人間のス トレス源」 として影響を及 ぼす。成長 に ともな う時間の累積 は,夫婦間に も ス トレスを累積 させ,平行 して成長す る兄弟の負 担や家族状況認識 さらにそれに対す る親の心配 も 累積 して くるのである。 同様 に,「コ ミュニテ ィや社会に関す るス トレス 源」 の全体的 な頻度 も,中間の時期の小6に最 も 大 きくな り,下位分類の 「召)障害児 ・者をあづか る施設」 と

(

尋通院 ・通学」 が他の下位分類 よ り も高い頻度 を示す。やは り,主 なるス トレス源は, 障害児の成長 に ともな う障害 自体の次第に大 き く なる影響をいかに少な くす るかにある。他方,悼 害者 自身の成長 による社会的欲求,つ ま り

㊤友 人,地域の人 との交流機会」 とそれに応 えてや り たい親の願 いの 「0障害児・者のいける安全 な場」 及 びそれ らを阻む 「偏見」がス トレス源 として次 に生 じて くる。 これ らは,社会制度,福祉行政, 交通行政,都市計画,社会の人 々などの

㊧ 障害 児 ・者や福祉への理解」がス トレス源の間接的 な 基盤 となっているのである。 (2) ス トレス因子の変化から見た家族発達投階 Fig.1は前回 と同 じ内容のものであ るが,今回 は, ケース数を増加 させて, スコアを粗点で集計 した。 また

,

「外部移動ス トレス」には,回答 して いる家族が非常 に少ないので分析か らこのス トレ ス田子を除外 した。 さらに,極端に高い もしくは 低 い家族 も除外 した。その結果,前回 とは異 った 結果を示 した。前回では,高学年が小 さいス トレ スを示 したので,全体 としてス トレスが減少す る 傾向を示 したが,今回は減少の傾向は示 していな い。Fig.1は,4時期で示 してあるが,試みに7 時期 (小1-小3,小4-小5,小6,中1-中 2.中3,高1-高2,高3)で分析 してみた結 果,Fig.1とほほ同 じ傾向を示 したので,ここで は論 じない。筆者 の印象では,今回のグラフのほ うが正確 な結果 を示 しているように思 える。い くつ かの理由 として, ケースが増加 した こと,で きる だけ生のスコアを使用 したこと,時期 を4つに大 きく分けた こと,サンプルを母集団の分布 に近づ けた こと及び頻度の少ないス トレス因子を除いた こと 等がある。また,TableZの結果 の重要 な部 分 と一致 した点があることも他の理 由 となってい る。 「経過中」の変化についての分散分析の結果, 「外部活動 ス トレス

,

「外部対人ス トレス

,

「総 合 ス トレス」には,小1か ら高3までの間に増減 のない ことがわか った。 しか し, さらにこまか く 研究を進める必要 があ る。「外部活動 ス トレス」は, 子供が小 さい時期 には親 はあま り外出や社会活動 がで きないので大 きくな り, また,成長 とともに 体重や障害が重 くなるので, このス トレスは増大 す ると思われる。 しか し,実際には変化を示 して いない。一万,親 の年齢 とこのス'トレスとの関係 (Fig. 4参照)や子供の重症度 とこのス トレスと の関係 (Fig. 5参照)が存在 してい るのであ る。 「外部対人ス トレス」 については,仮説 として規 の受容度を想定 していたが,やは り他 の要田,例 えば

,

「外出」や 「障害児の発達」などに関す る要 因 を考 慮 に 入 れ て 研 究 しな け れ ば な ら な い (Table13参照),しか し,これ ら2つのス トレス -105

Tabl elO Fi g. 2 の検定結果 ス ト レス 項 目 グル ー プ M S .D F 有 意 水 準F I D.F 有 意 水 準t 心 理 ス ト レ ス AB グル ー プ グルー プ 55
Tabl e1 2 Fi g . 4の検定結果 ス ト レス 項 目 グ ル ー プ M S.D F 有 意 水 準F t D.F 有 意 水 準t 心 . 哩 ス ト レ ス AB グル ー プグル ー プ 5 5 .
Tabl e 1 6 性格特性 によ る内部役 割 ス トレスの判別分析 .A,B グル ー プの人数,平均値 ,標 準 偏 差,標 準化判別係 数及び適 中率 N M S .D 外 向性 の ん き 抑 うつ 性 外 向性 の ん き 抑 うつ性 A グ ル ー プ 5 8 4.7 2

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