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日本に中長期滞在する外国人妻の国際結婚観 : 中国人女性の事例を通じて 利用統計を見る

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日本に中長期滞在する外国人妻の国際結婚観

-中国人女性の事例を通じて-

伊 藤 孝 惠 要  旨  日本人男性と結婚し、日本に中長期滞在している外国人妻たちは、日本語をはじめ日本の生活習慣に も慣れ、日本に「適応」しているように思われている。彼女たちは、国際結婚をしていることをどのよ うに捉えているのか、その国際結婚観を探った。その結果、子どもの母国理解や家庭と仕事の両立を巡っ て、葛藤や不満を抱えていることが分かった。そして、子どもへの母語・母文化継承は、母子関係の良 好と安定につながると同時に、日本においてはそれが困難であることも浮き彫りとなり、彼女たち自身 が母国や母文化とつながり続ける必要性があると思われた。 キーワード : 国際結婚、外国人妻、母語継承、文化的アイデンティティ 1. 研究目的と理論的背景  国際結婚に関する統計がとられるようになった 1965 年以降、日本国内において、夫婦のうち一方が日本人i の国際結婚夫婦の数は増えている。そのうち特に「日本 人の夫、外国人の妻」夫婦の増加は著しく、外国人妻の 大半は中国、韓国・朝鮮、フィリピンといったアジア地 域の出身である。結婚という全人格的で永続的な生活を 日本で送る中で、価値観や習慣の違いといった異文化に 直面した際、彼女たちの文化的アイデンティティに何か しらの揺らぎが生じると考えられる。  外国人妻が抱える問題については、これまでの先行研 究で指摘されてきた。たとえば、クルプラントン(2008) では、多くのタイ人女性は、就職に必要な資格や日本語 力の不足、家族の反対によって就労が叶わないことや、 子どもの学校からの日本語の連絡事項が理解困難な母親 に対し、子どもが不満や嫌悪感を抱くことなどが問題と して挙げられている。鈴木(2006)の調査からは、結婚 当初の日本語や生活習慣に関する困難のほか、男性優位 の社会や日本人夫の家事への非協力的な態度・仕事中心 の生活への不満、外国人の母親とその子どもが容易に社 会に受け入れてもらえないことなどが明らかになってい る。また、松本(2001)では、フィリピン人妻に対する 調査から、妻は日本人の夫に妻の宗教と母国の文化、家 族についての理解を求めているとともに、家族生活への 安定感と帰属意識には、妻の日本語の習熟と日本文化理 解が不可欠であることも示唆されている。このように、 言葉や生活習慣の相違にとどまらず、家事分担や就労意 識といった日本社会のジェンダー規範、夫婦関係や母子 関係をはじめとした人間関係など、外国人妻が遭遇する 文化的問題は多岐に亘っている。  上述のクルプラントンや鈴木の調査では、日本語や日 本の生活習慣の理解それ自体は、ある程度日本での生活 年数が経つにつれ問題としては相対的に軽減されていく とも述べられている。ただし、桑山(1995)は、日本語 が達者で、周囲からは「日本にすっかり馴染んでいる」 ように映る頃が、彼女たちの内面では、母国との対比と ともに自分の人生選択が間違っていなかったのか再考し はじめ、心理的な動揺に襲われやすい時期であると指摘 する。これは、「新たな文化において必要なスキルの学 習が必要な段階」であった初期の異文化接触から、その 文化学習が困難であると個人が評価した場合には、「文 化とのネゴシエーションが文化的葛藤を生じさせ、文化 学習が困難になってストレス(文化変容ストレス)が生 じる段階」へと異文化に対する不適応的な状態が生じる ことを意味する(大西 2001)。  個人が異文化に接触した際、母文化との間でどのよう な関係を築くかについて、Berry&Kim(1988)は、母文 化のアイデンティティは保持しつつも主流文化をも取 り入れる「統合」、主流社会から遠ざかってしまう「孤 立」、母文化のアイデンティティを手放し、主流文化へ と自らのアイデンティティを移行させる「同化」、自ら の文化的特徴をもたず、かつ主流文化にも文化的・心理 的接触が弱い「周辺化」の4類型が想定され、「統合」 のストラテジーが最も心理的に適応的な状態に関連する としている。だが、現実には外国人妻、特にアジア出 身の妻の母語や母文化が家庭内や日本社会において受 容・尊重される場面や機会は稀であり(賽 2006, 秋武 1995)、日本的なコミュニケーションスタイルや人間関 係、育児の仕方、生活習慣に、時に戸惑い、違和感を覚 えつつも、自らの意思の有無を問わず、日本文化に自ら のやり方を合わせていく適応ストラテジーをとっている 人がほとんどである。このように、文化的に「同化」し て周囲との摩擦を回避しようという態度は、アジア出身 の妻にとって、母文化との折り合いがつかないまま文化 i ここで扱う「日本人」とは、一般的に認識されている、国籍、日本語力、民族的血統、現居住地の全てを有する「日本人」を指し、実際に はこの4つの要素をすべて満たしていない場合、「日本人」と見なすのかどうかについて、現実にはその多様性を帯びており、私たちの受け 止め方が問われている。(「外国人」についても同様)

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変容ストレスとなって内面に蓄積されていくと考えられ る。  個人の文化変容は、文化的アイデンティティの形成と 深い関係があるとされている(箕浦 1995)。HAll(1997) によれば文化的アイデンティティとは、既にその個人の 中に存在しているかのような本質的・固定的な「あるも の」ではなく、自分の過去、さらに未来の経験を通して 自分自身に語り続け、問いかけることで自身の中に位置 づけていく「なるもの」なのだという。本稿では、HAll の視座に立ち、文化的アイデンティティは、文化集団間 のダイナミックスの中で社会的環境や個人の経験からの 影響を受け、個人の中で変容させながら自らの文化的ア イデンティティを形成していくものであるとする。な お、「国家」という概念には、政治、宗教、経済、人種、 民族、文化等様々な要素が関わり、曖昧さが含まれる 「ナショナルアイデンティティ」については、いろいろ な文化的背景をもつ視点からとらえることが必要である という観点から(坂西 2006)、本稿では、地域社会への 適応における社会的アイデンティティとして、ナショナ ルアイデンティティを文化的アイデンティティとして扱 う。  外国人妻は、日本という異文化の中にあって自らの文 化的アイデンティティを自身の中でどのように位置づけ ているのか、周囲からみれば一見「適応」していると見 なされがちなアジア出身妻の内面を顕在化することは、 日本社会が真の意味での多文化共生社会を目指す上で必 要な視点となると考える。 2. 研究方法 2. 1 対象者  調査対象者は、中国出身の 40 代の女性A さんと 30 代の女性B さん。両者とも留学目的で来日し、日本の 大学を卒業後、日本人男性と結婚し、現在は日本の地方 都市で暮らしている。いずれも日本語での日常会話に大 きな支障はなく、在日期間は 20 年前後に及ぶ。調査当 時、A さんは結婚 17 年目で、中学生の長女と小学生の 長男の母親であり、専業主婦であった。子どもの学校の PTA 役員や地域の役員を務めた経験があり、地域の卓 球教室での交流が楽しみとなっている。夫の両親や親戚 は遠方に住んでいるが、年に一度は家族とともに帰郷し ている。B さんは、結婚5年目で、未就学児の長男の母 親である。日本の大学を卒業後IT 関連の会社で SE と して働き始め、出産を機に退職した後、一時期自宅近く のスーパーマーケットでパートタイマーとして働いてい た。その後は再び正社員として、別のIT 会社で SE と して働いている。夫の母親と妹は、車で5分ほどの所に 住んでいる。いずれの調査対象者も研究者とは以前から の知り合いであり、今回研究に理解を示し、調査協力に 応じてくれた。 2. 2 調査方法と調査内容  調査は、調査対象者と研究者の一対一のインタビュー 形式で行った。「国際結婚していることについてどう 思っていますか」という大きなテーマで自由に語っても らい、インタビューした内容は本人の了承を得てIC レ コーダーに録音した後、全て文字起こしした。調査時間 は、それぞれ 30 分程度だった。 2. 3 倫理的配慮  調査協力を依頼する際に、調査対象者に研究の趣旨と 研究者の個人情報の守秘義務を説明し、承諾書に署名を もらった。調査対象者が特定されないよう個人名は伏 せ、個人情報の記載は本稿の理解の助けとなる程度に留 めた。また、本人の発話を引用する際に個人が特定され るものについては、研究者が適切な言葉に置き換えた。 2. 4 分析方法  インタビューで得られた音声データを文字起こしした ものを、川喜多 (1997) のKJ 法を参考に、意味内容を 抽出し、ラベル化した。ラベル化したものを拡げ、意味 内容の親近性・類似性によって分類し、それぞれに分類 名をつけた(小カテゴリー)。これらをさらに意味内容 の親近性・類似性によって分類し、それぞれに分類名を つけた(中カテゴリー)。最後に、それらをさらに分類・ 整理し、インタビュー内容を大きなカテゴリーに分け、 分類名をつけた(大カテゴリー)。なお、本稿でカテゴ リーの特徴を説明する際は、インタビュー発話を( )、 小カテゴリーを『 』、中カテゴリーを〔 〕、大カテゴ リーを【 】で表す。また、調査対象者の発話を引用す る際、文法の誤用など読みづらいものについては、読み やすいよう研究者が改めたほか、必要に応じて<>で言 葉を加えた。 3. 結果 3. 1 Aさんの抽出カテゴリー  A さんのインタビューを逐語訳したものを基に、意味 内容によって分類したところ、小カテゴリーは 29 個、 小カテゴリーを分類した中カテゴリーは4個、さらに中 カテゴリーを分類した結果、最終的には【国境のない生 活】【子どもの母国理解への願い】の2つに大別された。 3. 1. 1 各カテゴリーの特徴 【国境のない生活】  このカテゴリーは、〔国際結婚の感覚がない〕〔日本へ の同化感覚〕という2つの中カテゴリーから成り立って いる。日本人の夫との間に国際結婚の意識がないこと や、家庭の内外において日本的な生活に馴染んでいる感 覚について語られた内容でまとまっている。  このうち、〔国際結婚の感覚がない〕のカテゴリーは、 『結婚相手は出身国より相性が大事』『夫の両親に受容さ れた運のいい私』『偏見なく接してくれる夫』など9つ

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の小カテゴリーから成り、夫婦間では出身国の違いを感 じることなく、円満な夫婦関係を営んでいることが分か る。そこには、自分や自分の国に対して偏見なく見てく れる夫の態度と、国家間の問題や国際試合において夫婦 の間で国意識に捕らわれないよう努めている様子が見て 取れる。また、夫の両親や親戚からも温かく受け入れら れていることも、A さんが国を意識をせずに家庭生活を 送っている背景にある。 ・(自分はもう長く日本に住んでいるから慣れてて、国 際結婚っていう感覚はなくて。むしろ、もし自分の国同 士で結婚したらどうかなって、それ、逆にそこ考えちゃ うんです。完全に日本人じゃないけど、でも生活習慣と かも日本に慣れてて良かったです。)(A2) ・(私は運がよく、主人のお父さん、お母さんとうまく、 仲良くやってます。もちろんそのお父さん、お母さんも 外国人にもすごく理解してくれて、何もそういう偏見は 持ってなくて、本当に自分の娘のように私に接してくれ まして)(A7) ・(主人も何ていうか、とにかくそういう偏見がなくて。 なんか、私がどんな違うことをやっても驚かないってい うか、理解してくれて。)(A9) ・(例えば中国にそういう悪いニュースとか出ても、政 治がらみのそういう話で、あまりお互い影響されないっ ていうか。あとスポーツの試合とかね、例えば中国対日 本戦とかどっち応援するって話。自分の国は自分に応援 すると、多分そこが、けんかになるかもしれない。だけ どなんか、私たちはお互いの国、応援して、どっち勝っ ても応援するって話してるから。あまり意識しないです ね。)(A10)  〔日本への同化感覚〕については、『日本に溶け込んで 楽』『日本人に同化している感覚』『日本的な生活が自然』 など8つの小カテゴリーから成り立っている。〔国際結 婚の感覚がない〕のカテゴリーが、主に夫との関係にお いて、国や文化の違いを理解しあっている内容であるの に対して、〔日本への同化感覚〕のカテゴリーでは、日 本人や日本文化に囲まれた環境にあって、自然、日本社 会に溶け込んだ感覚にあることが示されている。家庭の 中においても、子どもたちに対して母親の母国語や母国 の行事などを教えよう、伝えようという意識さえ生まれ なかったことが語られている。 ・(溶け込んでるかな。もともと合ってるかもしれない ですね。前世が日本人かもしれないですね。)(A43) ・(中国的な生活って何だろう、逆に。私はなんか、い つも自分やってること、中国の生活、日本の生活とか区 別がないんですね。)(A35) ・(やっぱり普段は、周りも中国人ばっかりと付き合っ たりとかすると、あまりそこまで変わらないんですけ ど、でも普段から周り中国人があんまりいなくて、日本 人ばっかりだったらやっぱり、変わるんじゃないかな。) (A47) ・(留学してから周りの人はほとんど日本人で、逆にも し周りが自分の国の人ばっかりで生活してたら、多分あ んまり変わらないんですけど。周り日本人ばっかりで、 もう本当に中国の友だち少なくて、できた友だちみんな 日本人で。でもみんな周りの人、優しくしてくれて、だ からすごく日本の社会に溶けてるっていう感じかな。) (A41) ・(<中国語や中国文化を子どもたちに>あんまり意識 的には伝えてない、教えてなくて。むしろ私の方は日本 の生活に、合わせてもないけど、自然にこういう日本の 生活してる家庭の中、子育てしてきたから。だからあま り中国の意識はなかったから、子どもたちはそこが、一 番こういう中国の感じが薄いから。)(A32) ・(<母国の>行事とかはよく分からないんです。実は 中国にいたときも中学校からもうずっと寮生活で、もう 全然こういう行事ごとはよく分かんなくて。親失格です よね。だからそこは子どもに、そこを意思を持って教育 しようというのは全く思ってなくて。)(A38) 【子どもの母国理解への願い】  このカテゴリーは、〔母国に否定的な子どもたちに苦 慮〕〔子どもに伝えたいこと〕の2つの中カテゴリーか ら成り立っている。  〔母国に否定的な子どもたちに苦慮〕は、『子どもに外 国人扱いされて嫌な気持ち』『母親を外国人扱いする子 どもたち』『母国に対して否定的な子どもたち』『子ども たちを説得させられない』など6つの小カテゴリーから 成っている。子どもたちに外国人扱いをされた嫌な気持 ちや、母国に対する否定的な発言が増えてきていること への懸念、母国に批判的な子どもたちに苦慮している内 容で、まとまっている。 ・(たまにすごく悩みっていうか、子どもにいろんな区 別、されちゃったって感じ。例えばなんか、分かんない ときは子どもに、「だからママは中国人だから」って言 われることがあって。そういうときはすごくなんか、区 別されて嫌な気持ちがあるんですけど。)(A15-1) ・(<日本的なこととか>あと言葉とか。今風のいろん な言葉とか、今風のいろんな新しいこととか。うちで、 「え?何それ」って聞いたら、「だからママは外国人だか ら分からないんだ」とか言われて。ちょっと違う意味で 誤解されていますよね。)(A17) ・(ニュースとか見たり、あと中国帰ったとき、日本と 比べちゃうんですね、いろんな。だから中国はそういう 国だから、そういう一言でもう決着つけてるみたいで。) (A21) ・(あまり中国に対してっていうか外国はあまり好き

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じゃない、うちの子たちは。旅行とか「絶対、外国行き たくない」とかいつも言って。なんか、あまりいいイメー ジ持ってない。日本が一番いいってしか思ってないです ね。)(A19) ・(ちょっと反論じゃないけど、もうちょっと正しい知 識を持って中国のことを理解してほしいなって、そうい うときもあります。中国はこういう文化もあるよ、こう いうところとかあるよって、いろんな、しゃべってるん だけど、子ども、なんか聞いてるような聞いてないよう な。)(A24) ・(もっと小さいとき、もっと中国のこと、いろんな教 えたらもっと理解してくれたかもしれない。やっぱり自 分がいろんな、教えてなかったからかな、足りなかっ た。)(A31)    〔子どもに伝えたいこと〕は、今後、子どもたちが母 国を理解してくれることへの期待に関する内容である。 それは伝統行事や習慣の理解、伝承というよりも、子ど もたちの中にある母国に対する偏見や否定的なイメージ の払拭、正しい理解である。 ・(<子どもたちに母国のことを知ってもらうのは>今 からでも遅くないかなと思って。多分、今からでも遅く ないと思うのは、上の子は、中学校でいろんな中国の歴 史とか、勉強してるときは中国のことをもう少し分か るっていうか、興味持ってきて。家の中、中国、昔、何 とか何とかって、そういうのはしゃべってて。だからこ れからでも私、少し中国のこと、もっといろんな機会つ くってしゃべったら、前よりもっと理解してくれるかな と思って。これからですね。)(A33) ・(もっと中国のいいところとか、いろんな教えたいで すね。とにかく偏見の、中国悪いイメージしか持ってな い、そういうのは絶対、間違えてるから。中国だけじゃ なくて、例えば他の国とか子どもが、今、日本が一番い い、で、他の国、全部悪いみたいな、そういう変な誤解 してるから。だからまずそこは自分の国以外、他の国は いろんなこういう、いいところあるよ、ああいういいと ころ、素晴らしいところもあるよって、こういうふうに 正しい理解をしてほしいですね。)(A39) 3. 1. 2 Aさんの結果のまとめ  国際結婚をしていることについてどう思っているかと いう問いかけに対し、A さんの認識は【国境のない生活】 と【子どもの母国理解への願い】の2つに大別された。  A さんは、夫や夫の両親・親戚との間で、偏見や否定 的な態度をもたれることなく良好な関係を築いていると 認識しており、この認識からA さんは、日本人の夫と は「国際結婚の感覚がない」と感じている。そこには、 異文化をもつA さんに対する、夫と夫の両親・親戚の 理解と受容的な態度、夫婦間で国の違いに捉われないよ うにしようという意識が横たわっている。地域社会や家 庭においては、「中国の生活、日本の生活の区別がない」、 日本に「溶け込んでいる」と語っているように、周囲が 日本人ばかりで日本文化の中で生きる環境が、自然と周 囲の日本文化に馴染む自分に変えていったと感じてい る。そのため、子どもに対しても母国の言葉や習慣、行 事などを伝えることなく、日本的な家庭生活を送るのが 「自然」だと思っている。  そのため、A さんに分からないことがあった時、小学 生、中学生の子どもたちから、「中国人だから」「外国人 だから」と、侮蔑的な眼差しでもって日本人と区別され ることに、A さんは戸惑い、悩まされている。子どもた ちから指摘されることは、外国人ゆえに知らない日本 文化的な知識だけでなく、日本人の親子間でも理解の ギャップが少なからずあるであろう、流行り言葉や若者 文化である。後者の場合でも子どもたちが「外国人だか らわからないんだ」と母親を外国人扱いすることに、A さんは(ちょっと誤解していますよね)と苦笑している。 子どもたちがマスメディアなどから受ける、母国に対す る否定的なイメージや感情をそのままに、日本の観点か らしか物事を見られないことに対して、母親として母国 の理解を促せないまま、将来子どもたちが成長とともに 客観的に理解していってくれることを漠然と期待してい る。 3. 2 Bさんの抽出カテゴリー  B さんのインタビューを逐語訳したものを基に、意味 内容によって分類した結果、小カテゴリーは 29 個、小 カテゴリーを分類した中カテゴリーは7個となり、さら に中カテゴリーを分類し、最終的には【現実的な認識】【根 底にある母国愛】【女性としての自立と国際結婚の覚悟】 の3つに大別された。 3. 2. 1 各カテゴリーの特徴 【現実的な認識】  このカテゴリーは、〔現実的な感覚〕と〔子どもの母 語習得〕の2つの中カテゴリーから成り立っている。こ のカテゴリーは、感情や国意識に左右されるよりも、現 実を見据えた内容でまとまっているといえる。  このうち、〔現実的な感覚〕は、『日本的な感覚』『結 婚相手選択は相性重視』『両親の死後は日本国籍』の3 つの小カテゴリーから成っている。夫との結婚は、国籍 ではなく相性のよさで決めたことや、日本の生活に慣 れ、日本的な感覚になってきている自分を認識している ことから、現状を冷静に受け止めているカテゴリーであ るといえる。 ・(だんだんこちらの生活も慣れてきて、どっちかって いうと、日本的な感覚にどんどんなってきました。)(B3) ・(結婚相手としては、本当にどこの国とかって、国籍 どこであるかあんまり考えてなくて。その人と一緒にい

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て、落ち着くかなと思って結婚しました。)(B34)  〔子どもの母語習得〕のカテゴリーについては、『母国 語に無関心な子ども』『母国語習得は子どものやる気次 第』の2つの小カテゴリーから成っている。子どもに母 国語を教えようと試みるも、子どもがあまり関心を示さ ないため、積極的な働きかけはせず、将来的に本人のや る気に任せる感がある。 ・(子どもには、少しでも中国の言葉分かってほしいと かって、教育とか頑張ってはみたんですけど、あまり興 味示さないことで。)(B60) ・(中国語はもう本人次第で、将来、もう少し大きくな ったら、勉強する気持ちあったら応援したいですね。) (B64) 【根底にある母国愛】  このカテゴリーは、〔根っこは母国〕〔子どもの母国理 解への願い〕の2つの中カテゴリーから成り立ってい る。  このうち、〔根っこは母国〕のカテゴリーは、『母国の 育て方で育てる』『国際競技や国際問題では母国を応援』 『夫の母国批判への反発』など4つの小カテゴリーから 成っている。母国の子育ての仕方を貫き、夫からの母国 批判や国際競技や政治問題に接すると、反発心や母国を 応援・支持する気持ちが湧くという内容でまとまってい る。 ・(<母国では>もっと厳しいですね。自分たち、子ど ものときは、本当に悪いことしたら、お母さん、お父さ んにたたかれたりとか、されたこともあります。)(B14) ・(国際競技とか見ると、やっぱり応援したいのが、自 分の国、中国応援したいですね。なんか日中問題とかっ てなると、どうしても中国寄り側の意見しか支持できな いから、やっぱりそういうところで、まだ根っこの所で 中国かなって思ってます。)(B42) ・(例えば、電車乗るとき並ばないとかそういうニュー スとか見ていて、「やっぱり中国人だな」って<夫から >言われると、ちょっとカチーンってきますね。やっぱ りってどういうことですかって思う。)(B44)  〔子どもの母国理解への願い〕のカテゴリーは、『子ど もの母国への偏見を懸念』『母国を好きになってほしい』 『子どもの母国文化理解を期待』の3つの小カテゴリー から成っている。子どもには偏見をもたずに母国を好き になってもらいたい、母国語や母国文化を理解してもら いたいという願いである。 ・(家庭内の会話が日本語メインで、少し中国語もラジ オとか聞かせたりとか、するんですけれども、あまり興 味示してくれないんですね。私としては、この子に将来、 ママの国の文化も分かってほしいですね。)(B61) ・(日本に対しても、中国に対しても、もっと客観的に 見てもらえるならいいかなと思います。あまり中国に偏 見、先入観持って、見る目を持たないほうがいいかなと 思ってます。)(B62-1) ・(中国っていう国を理解してほしい、少し知ってもら いたい。将来、日本から出て、中国、一回出掛けてみて もいいし。そこでママの生まれ育った所を自分の目で見 て、その国好きになってくれれば、一番うれしいかなと 思っております。)(B62-2) 【女性としての自立と国際結婚の覚悟】  このカテゴリーは〔夫婦間の文化的衝突〕〔両国の子 育て事情の違い〕〔仕事と家庭両立の気概〕の3つの中 カテゴリーから成り立っている。このカテゴリーは、夫 をはじめ周囲の日本人の、女性に対する価値観や、母国 と日本の子育て環境の違いを感じながらも、女性として 家庭と仕事を両立させようと奮闘する気概が感じられる 内容でまとまっている。B さんは、子育てや女性の働き 方に日本と母国との違いをはっきりと認識した上で、国 際結婚をしたゆえの覚悟をもって家庭と仕事を両立させ ることで、次第に女性としての自立心が強まっていると 感じている。  このうち、〔夫婦間の文化的衝突〕のカテゴリーは、 『夫や姑との躾の違い』『日本的な女性像を求める夫に反 発』『夫婦間で異なる女性像で衝突』など4つの小カテ ゴリーから成っている。子どもを厳しく叱るB さんを 夫や姑がよく窘めることや、控えめで男性を立てる女性 像を求める夫との間でしばしば言い争いになることなど の内容が中心となっている。 ・(主人との間と、あと姑さんとかと一緒に出掛ける時 も、あまり大きい声で子ども、叱らないようにって、よ く言われます。)(B11) ・(向こう<夫>から、「何で、こういうストレートで言 うかな、ちょっと引いて」って。こういうことで口げん かになったこともあるので。「女性だったらもう少し、 一歩引いて、僕の意見聞こうよ」とかって、言われたこ ともあります。)(B37)  〔両国の子育て事情の違い〕のカテゴリーは、『両国 の祖父母のサポートの違い』『周囲からの育児優先のプ レッシャー』『家庭と仕事の両立に対する両国の認識の 違い』など6つの小カテゴリーから成っている。育児を 含めた家庭のことについて、日本では親兄弟には基本的 にあまり迷惑をかけないという考え方や、仕事と家庭の 両立が困難な場合女性が仕事を辞めることが一般的だと 考えられていることに、母国との違いを感じている。 ・(やっぱり中国だとおじいちゃん、おばあちゃんが頼

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みやすいのもあるから、なんか声掛けると、サポートし てくれます。日本みたいに頼みづらいっていうか、お年 寄り、自分の生活あるっていう感じではない。)(B24) ・(「そこまでするなら、もう仕事辞めたほうがいいよ」 とかってよく言われています。保育園の先生だったり、 同じく働いてるお母さんだったり。)(B28) ・(今は、共働きしていて、よく思ったのは、日本の女 性はどっちかっていうと、例えば仕事と家庭のバランス がうまく取れないときは、大体自分で仕事辞めて、家庭 に入ることは多いと思いますけど。中国とか周りの他 の国の方見ると、あまりそういうことしないですね。) (B21)  〔仕事と家庭両立の気概〕のカテゴリーは、『家庭中心 の生活に不安』『仕事と家庭両立の努力』『女性として強 まる自立心』『国際結婚の犠牲と覚悟』など7つの小カ テゴリーから成っている。  出産後、産休・育休を経て、いったんはパートタイマー として家庭中心の生活を送ってみたものの、社会から取 り残されている感じや将来に対する不安が生じ、再度正 社員として仕事と家庭の両立に奮闘している。日本人夫 と結婚したゆえの国際結婚の犠牲と覚悟をもって、親か らの支援を得ることなく、仕事をしながら妻として母親 として家庭生活も妥協しない気概が感じられる。 ・(こういうパートタイムやってる間で、何となく正社 員のときと違って、社会から引き離された感じはして、 自分でそのままちょっと、自分自身にとっては良くない、 自分の将来の成長にはつながらないと感じて)(B50-1) ・(私の中で、やっぱり自分で働きだすこと決めてから、 もちろん家庭のことも工夫します。例えば、料理だった ら絶対手抜きしないように。それを前提の約束で仕事続 けていくんですね。)(B52) ・(私ならできるって。頑張ってみせる。仕事も続ける けど、子育ても手抜きしてないよっていうふうに考えて ます。)(B32) ・(国際結婚を、その道選んだ上にある程度、覚悟はあ ると思うんですけど。多少な犠牲とかって必要かなと 思って。)(B25) ・(だんだん、自分自身のことも大事にして、お母さん とか妻っていうこと以前に私という女性として、自立し たい気持ち、もっと強くなってきました。)(B49) 3. 2. 2 Bさんの結果のまとめ  国際結婚をしていることについてどう思っているかと いう問いかけに対し、B さんの認識は【現実的な認識】、 【根底にある母国愛】、【女性としての自立と国際結婚の 覚悟】の3つの柱で成り立っていた。  B さんは、日本の生活に慣れて日本的な感覚になって きている自分を感じながらも、母国との育児環境やジェ ンダーの違い、日本社会の母国に対する否定的な感情を も認識している。B さんには自分が中国人であるという アイデンティティが根底にあり、それは夫やマスメディ アなどからの中国批判や政治問題、国際試合などに接す る場面において顕著に意識化され、時には夫との間で対 立となって現れることもある。特に、夫や姑をはじめと した周囲の日本人が期待する、控えめな女性像や子育て 中心の生き方は、B さんの生き方には受け入れ難いもの である。B さんの子どもへの躾や働き方は、母文化の影 響を受けたものであり、母国の価値観を自分の信念とし て、育児環境の違いを乗り越えようと家事と育児の両立 に奮闘している。その中で、自分の生き方を見つめ、女 性として力強く生きていこうという意識が高まってきて いる。B さんには、中国人としてのアイデンティティか ら、子どもにも母国に好意をもって理解してもらいたい という願いと、日本のジェンダーに直面して生じた女性 としての自立心とともに、日本人の男性と国際結婚をし た覚悟が感じられる。 4. まとめと考察 子どもへの母語・母文化継承の難しさ  日本に中長期滞在する東アジア出身の外国人妻は、日 本人と外見上類似している点に加え、日本語を使用して 日常生活や仕事を行っていることから、日本社会に溶け 込んでいるように見られがちである。本研究協力者のA さんB さん自身も、夫をはじめ、職場や地域、子ども の保育園や学校関係者といった周囲の日本人との人間関 係の中で、自分が日本での生活に慣れ、日本的な生活や 感覚になってきていると感じている。A さんにいたって は、日本人夫との夫婦関係や親戚関係だけでなく、地域 の日本人との人間関係も極めて良好であり、同じ母国出 身の人たち以上に違和感なく付き合えることから、「日 本に溶け込んでいる感覚」だと認識している。そのため、 家庭においても、母語や母文化を意識的に取り入れ、そ れらを子どもたちに継承させようという意識がなく、自 然日本の生活習慣に順応した家庭生活を送っている。  子どもへの母語や母文化の継承という点で、B さん は、子どもが母国語に関心を示さないことから、積極的 に教えることはせず、子どもの母語習得は将来の子ども のやる気に期待するにとどめ、家庭内でも主に日本語を 使用している。武田(2010)は、外国人居住者の少ない 地方や農村ではほとんどの国際結婚者の子どもがモノカ ルチャーな「日本人」として育っている現実について、 外国人妻があえて母語や母文化を主張せず、周囲との不 要な摩擦を回避して日本社会の中で戦略的な適応過程を 生きていると指摘し、こうした状況を「日本文化への一 方的な同化」と従来の研究者から批判的に捉えられてき たことに疑問を呈している。賽(2011)もまた、中国出 身の国際結婚女性について、従来の受動的な捉え方を見 直し、言語習得を含め、主体的に教育戦略を立て、子ど

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もを通した自己の将来像を見据えていると示唆してい る。  しかし、A さんの場合、「自然に」日本的な家庭になっ てきたと認識しており、B さんも子どもへの母語教育が うまくいっていないことから、A さんも B さんも戦略 的に子どもをモノカルチャーな「日本人」として育てて いるとは言い難い。A さんも B さんも子どもの母国語 に対する無関心な態度や、母国に対する偏見や蔑視をこ めた発言に、あきらめや戸惑い、憂いを感じている。そ して、日本のマスメディアをはじめ日本社会の母国に対 する否定的な評価に子どもたちが影響を受けるのを恐 れ、母国を好きになってもらいたいと母親として願うば かりである。落合 (2011) の外国にルーツをもつ青年た ちの事例研究では、個性的であることを是認する「居場 所」において、自分たちのエスニックグループに関する 知識の獲得やロールモデルとなる人物との出会いが、自 らのエスニシティの肯定感へと結びつくといった示唆が 述べられている。本研究においては、A さんの語りにあ るように、周囲が日本人ばかりの環境が自分の生き方を 変えていったのであり、母文化や母国の人と触れる機会 が少なく、母文化の表現ややり方が是認されるロールモ デルとなる人物が身近に存在しないことから、母国語や 母文化を意識化することも、子どもたちに母国に対する 理解を促す機会も、自ずと失われていったものと考えら れる。B さんの場合もまた、子どもがまだ幼いため、A さんのような親子間の衝突は見られないが、子どもの自 然発生的なやる気や関心に期待を寄せているだけでは、 日本社会における言語や文化のもつ優位性も相俟って、 子どもの母国理解は難しいと推測される。外国人母に とって日本社会に適応しながら母語・母文化を子どもに 継承していくことは、母親の意識面でも実際面でも難し い。子どもとともに外国人母も母国・母文化とのつなが りを求めていくことが必要であろう。 外国人妻が直面する日本のジェンダー  子育て期にある外国人妻にとって、社会環境や文化の 影響を受ける育児には、周囲の、特に夫をはじめとした 家族の支援は不可欠である。歌川・丹野(2012)では、 夫が子育てを分担するだけでなく、文化の違いによる妻 の不安感を受け止め、アドバイスするなど精神的に支え ていること、そして実母に子育ての相談や本音を吐露す ることにより、両文化による心の安定の両輪となること が指摘されている。しかし、本事例におけるB さんの 場合は、夫や義母との間で子どもの躾や女性の生き方に 対する考え方の違いに戸惑いながら、仕事と家庭の両立 に孤軍奮闘している。一條(2015)は、外国人妻にとっ て義母は、ホスト社会を体現した存在であり、義母との 関係には、単なる嫁姑関係だけでなく、マジョリティで ある日本文化とマイノリティである外国文化の関係が持 ち込まれ、より感情的な衝突が激しくなると述べてい る。したがってB さんの場合、車で5分ほどしか離れ ていない義母から何の協力も得られないどころか、夫と 同様にB さんの育児の仕方に否定的な義母の態度は、B さんに、マジョリティ文化に負けず、「私ならできる」 「やってみせる」という気概と母国人としてのアイデン ティティを意識化させたのかもしれない。仕事と家庭の 両立がしづらい日本の伝統的な企業文化(鈴木 2017) をB さんもまた感じながら、母国の慣習を自らの規範 と課して、女性としての自我が芽生えているのを実感し ている。B さんの言葉に表れているように、働く外国人 妻にとって、仕事と家庭の両立は、日本人男性と結婚し た「犠牲と覚悟」をもって臨まなければならないものと いえるであろう。 5. 今後の課題  本稿では、日本社会に根差した生活を送る2人の国際 結婚女性の事例を通して、彼女たちが国際結婚をどのよ うに認識しているかを明らかにした。ただし、文化的ア イデンティティは同じ人物にあっても決して単一で普遍 的なものではなく、アイデンティティが意識化される時 や状況、心境などは、その時々の人間関係や周囲の自己 や文化の受容度などによって変化する変質的でハイブ リッドなものである。今後は、それぞれの環境や子ども たちの成長と母子関係の変化に伴い、彼女たちの文化的 アイデンティティ、及び母語や母文化継承に対する考え 方や態度、状況がどのように変化するのかについて、さ らに調査を続け、理解を深めていきたい。 本研究は科学研究費助成事業(平成 23 年度~平成 26 年度 若手研究(B)研究課題番号 23720263)を受けて行った。 参考文献 1) 秋武邦佳(1995)「在日を生きる外国人妻たち」『教 育評論』581:14-17 2) 一條玲香 (2015)「在住中国人女性の異文化適応に おける困難とサポート要因 : 日本人と結婚した中 国人女性のPAC 分析を通して」『心理臨床学研究』 33(1):59-69 3) 歌川孝子・丹野かほる (2012)「在日フィリピン人母 の子育てにおける異文化適応過程に関する研究」『母 性衛生』53(2):234-241 4) 大西晶子(2001)「異文化間接触に関する心理学的 研究についてのレビュー-文化的アイデンティティ 研究を中心に-」『東京大学大学院教育学研究科紀 要』41:301-310 5) 落合知子 (2011)「表現活動を行う外国人青年に関す る研究 : ライフストーリー分析を通じて」『多文化 関係学』8:3-15 6) 桑山紀彦(1995)『国際結婚とストレス―アジアか らの花嫁と変容するニッポンの家族―』明石書店, 22-29

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7) クルプラントン・ティラポン(2008)「日本の都市 部における国際結婚定住者の生活構造-日本に在住 するタイ人女性を事例に」 『アジア遊学』117:114-121 8) 賽漢卓娜(2006)「『国際結婚』研究における『異文化』 と『同化』-アジア人妻へのまなざしをめぐって-」 『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(教育 科学)』53(1):75-87 9) 賽漢卓娜(2011)『国際移動時代の国際結婚-日本 の農村に嫁いだ中国人女性-』頸草書房 10) 坂西友秀(2006)「近代日本における社会的アイデ ンティティの形成と民族的偏見」「平成 18 年度総合 研究機構『個人プロジェクト研究』報告書」 11) 鈴木一代(2006)「国際結婚者の適応と精神的健康 -異文化出身の妻の場合-」『研究助成論文集』(42) 明治安田こころの健康財団 76-85 12) 鈴木一代(2007)「国際家族における言語・文化の 継承-その要因とメカニズム-」『異文化間教育』 26:14-26 13) 鈴木伸子 (2017)「日本企業で働く女性外国人社員の ジェンダーとキャリア形成 : 元留学生で文系総合職 社員の場合」『ジェンダー研究 : お茶の水女子大学 ジェンダー研究所年 報』20:55-71 14) 竹下修子(2000)『国際結婚の社会学』学文社 15) 武田里子(2010)「定住化する外国人のライフコー スと課題」『多民族化社会・日本』渡戸一郎・井沢 泰樹(編著)第4章 106-129 16) 松本佑子(2001)「国際結婚における夫婦関係に関 する一考察-フィリピン妻の意識を中心に-」『聖 徳大学研究紀要 人文学部』12:17-22 17) 箕浦康子(1995)「異文化接触の下でのアイデンティ ティ」『異文化間教育』9:18-36 18) 矢澤澄子・国広陽子・天童睦子(2000)「子育て期 の女性の「母アイデンティティ」とジェンダー意識: 年女性のライフスタイルと市民生活調査から」『経 済と社会:東京女子大学社会学会紀要』28:1-24 19) Berry,J.W.& Kim,U. 1988 Acculturation and mental

health. P.R.Dasen, J.W.Berry & N.Sartorius(Eds.) Health and cross-cultural psychology: toward applications :207-236

20) Hall,S.(1997) Cultural Identity and Diaspora. In K. Woodward(Ed.) Identity and Differnce,pp.51-59. London: sage/Open University. (ホール,S. 小笠原博 毅(訳)(1997)「文化的アイデンティティとディア スポラ」『現代思想』26(4):90-102

参照

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