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戦前昭和期における大宜味村字饒波のこと-史料「大宜味村饒波代議員会議録」の紹介-: 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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(1)

Title

戦前昭和期における大宜味村字饒波のこと−史料「大宜

味村饒波代議員会議録」の紹介−

Author(s)

金城, 功

Citation

沖縄史料編集所紀要(3): 48-78

Issue Date

1978-03-31

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/7644

Rights

沖縄県沖縄史料編集所

(2)

ー 史 料 「 大 宜 味 村 饒 波 代 議 員 会 議 録 」 の 紹 介 ー

( 韻 ) 『 沖 縄 史 料 編 集 所 紀 要 』 創 刊 号 に 、 西 原 文 雄 氏 は 「 昭 和 十 年 代 の 沖 縄 に お け る 文 化 統 制 」 に つ い て 論 じ 、 沖 縄 の 文 化 が す べ て 抑 圧 さ れ た の で は な い こ と を の べ て い る 。 抑 圧 の 対 象 と な っ た の は 方 言 で あ り 、 琉 装 で あ り 、 墓 地 で あ り 、 ユ タ で あ っ た 。 そ の 最 た る も の と し て 、 全 国 的 に 問 題 に な っ た い わ ゆ る 「 方 言 論 争 」 で あ っ た 。 県 当 局 は そ の 論 争 の 中 で 、 方 言 の 撲 滅 を 主 張 し 、 標 準 語 を 徹 底 し て 励 行 さ せ る こ と を あ き ら か に し た 。 西 原 氏 は 、 『 朝 臼 新 聞 』 の 記 事 を も と に し て 、 前 掲 論 文 で 県 の 標 準 語 励 行 運 動 の こ と を 次 の よ う に の べ て い る 。 一 九 三 九 年 ( 昭 和 十 四 ) 県 は 国 民 精 神 総 動 員 運 動 の 一 環 と し て 「 標 準 語 励 行 運 動 三 ケ 年 計 画 」 を た て て 、 各 市 町 村 に 「 標 準 語 励 行 県 民 運 動 要 綱 」 を 通 牒 す る と と も に 、 そ の 普 及 徹 底 の た め 、 各 市 町 村 に そ の 規 模 に 応 じ て 一 〇 ∼ 三 〇 人 の 標 準 語 励 行 委 員 の 設 置 を 通 達 τ た 。 ( 二 七 ペ ー ジ ) ( 1 ) 方 言 以 外 の こ と に つ い て も い ろ い ろ と 、 県 当 局 は 各 市 町 村 へ 指 示 し た こ と が の べ ら れ て い る 。 48

(3)

戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 味 村 字 饒 波 の こ と 西 原 文 雄 氏 が 文 化 面 か ら 、 昭 和 十 年 代 を と り あ げ た の に 対 し 、 大 城 将 保 氏 は 「 戦 時 下 の 沖 縄 県 政 ー 昭 和 十 八 年 知 事 事 務 引 継 書 の 周 辺 1 」 ( 『 沖 縄 史 料 編 集 所 紀 要 』 第 二 号 所 収 ) で 、 十 年 代 の 沖 縄 県 庁 の 機 構 が 戦 争 遂 行 の た め の 国 策 に よ っ て ど の よ う な 変 遷 を た ど っ た か を 述 べ て い る 。 一 九 四 〇 年 ( 昭 和 十 五 ) 十 月 十 二 日 発 足 し た 大 政 翼 賛 会 の 沖 縄 支 部 の 結 成 か ら 、 そ れ を 支 え る 部 落 会 、 町 内 会 や 隣 組 の 組 織 に つ い て ふ れ 、 戦 争 遂 行 の た め に ど の よ う に 市 町 村 が 翼 賛 運 動 に く み こ ま れ て い っ た か を 説 い て い る 。 儀 部 景 俊 氏 は 『 那 覇 市 史 』 ( 通 史 編 第 2 巻 ) の 中 で 、 新 聞 記 事 を 用 い て 那 覇 市 に お け る 翼 賛 運 動 の こ と に ふ れ て 、 教 員 が か な り 重 要 な 役 割 を 果 し た こ と を の べ て い る 。 右 の 三 論 稿 か ら 昭 和 十 年 代 即 ち 日 本 国 の 戦 時 体 制 時 に お け る 国 策 が 、 県 や 市 町 村 の 段 階 で ど の よ う に 実 践 さ れ た か が 把 握 で き る 。 ま た 、 部 落 会 ・ 町 内 会 ・ 隣 保 班 が 国 策 貫 徹 の た め に フ ル に 利 用 さ れ た こ と も わ か る 。 そ の よ う な こ と を お さ え た 上 で 、 県 の 指 示 が 農 村 の 一 村 部 に ど の よ う に し て う け い れ ら れ 、 村 落 を ど の よ う に か え っ て い っ た の か 、 と い う よ う な こ と に も 目 を く ぼ り な が ら 、 戦 前 昭 和 期 の 一 村 落 の 動 き を 「 饒 波 代 議 員 ( 役 員 ) 会 議 録 」 ( 以 下 「 会 議 録 」 と い う ) を 通 し て 概 観 し た い と 思 っ て い る 。 大 宜 味 村 字 饒 波 に 一 九 二 七 年 ( 昭 和 二 ) か ら 一 九 四 三 年 ( 昭 和 十 八 ) に わ た る 「 会 議 録 」 が 残 さ れ て い る 。 そ の 「 会 議 録 」 に は 部 落 の こ と に 関 す る 代 議 員 ( 役 員 ) 会 で の 協 議 事 項 や 決 定 事 項 、 戸 主 会 . 字 民 総 会 に お け る 決 議 事 項 等 が か き と ど め ら れ て い る 。 県 の 行 政 の 末 端 に お け る 一 村 落 が 県 の 経 済 更 生 策 や 自 力 更 生 の 呼 び か け に ど の よ う に 対 応 し 、 部 落 自 体 と し て ど の よ う な 施 策 を お こ な っ て い た の か を 知 る 史 料 の 一 つ に な る で あ ろ う と 思 い 紹 介 を か ね な が ら 字 饒 波 の 昭 和 初 期 か ら 十 八 年 頃 ま で の 動 き を と ら え た い と 思 っ て い る 。 一 49 一

(4)

( 二 ) ハ     く   リ て   リ 大 正 の 半 ば 頃 に 字 饒 波 に 代 議 員 会 が 設 け ら れ た 。 饒 波 に は 隣 保 班 に 類 す る 六 つ 町 原 が あ り 、 そ 0 原 か ら 選 ら ば れ た 約 二 十 名 の 代 議 員 に よ っ て 代 議 員 会 が 組 織 さ れ て い た 。 代 議 員 会 の 規 約 が 残 さ れ て な い の で 、 部 落 に お け る 代 議 員 会 の 位 置 づ け が ど う な っ て い た の か 不 確 で は あ る が 、 「 会 議 録 し か ら み る 限 り 決 議 機 関 的 な 役 割 を 果 し て い た こ と が わ か る 。 昭 和 十 三 年 ( 一 九 三 八 ) 八 月 六 目 の 「 会 議 録 」 に は 、 区 長 改 選 の こ と に ふ れ 次 の よ う に し る さ れ て い る 。 一 、 区 長 並 二 区 長 代 理 改 選 ノ 件 区 長 金 城 平 永 氏 区 長 代 理 比 嘉 森 助 両 氏 八 月 五 日 辞 任 シ 後 任 改 選 ス ル 事 ニ ナ レ リ 一 、 爾 後 ノ 区 長 ハ 任 期 弐 ケ 年 制 ト 定 メ 成 績 ガ 良 ケ レ バ 留 任 ス ル 事 ヲ 得 一 、 今 後 ハ 区 長 ノ 候 補 ト シ テ 自 称 運 動 ヲ ス ル モ ノ ハ 、 字 ノ 融 和 ヲ 乱 ス 恐 レ ア ル ニ 付 今 後 自 称 運 動 ヲ ス ル モ ノ ハ 適 任 者 ト 雛 モ 候 補 ノ 資 格 ヲ 失 ス ル 者 ト 決 定 セ リ 一 、 代 議 員 並 二 字 会 ノ 議 決 ヲ 経 ス シ テ 独 専 政 治 ヲ 執 ラ ヌ コ ト 一 、 区 長 改 選 ノ 結 果 比 嘉 森 助 氏 ヲ 推 選 シ 決 定 セ リ 一 、 区 長 代 理 ハ 前 田 朝 幸 氏 ヲ 推 選 シ 決 定 一 、 爾 後 ハ 字 ノ 事 務 ハ 一 斉 事 務 所 ニ テ 執 リ 公 務 ハ 自 宅 ニ テ 絶 対 二 行 ハ ヌ コ ト 朝 ハ 八 時 迄 デ ハ 必 ズ 字 事 務 所 二 務 メ ル コ ト 「 会 議 録 」 を 通 し て み る と 、 代 議 員 会 に お い て 区 長 ・ 会 計 の 改 選 を お こ な い 、 部 落 に 関 す る 重 要 な こ と を 協 議 50

(5)

戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 味 村 字 饒 波 の こ と し 、 決 議 し た こ と が わ か る 。 代 議 員 会 が 部 落 の 中 で 重 要 な 位 置 を 占 め て い た こ と を 示 し て い る 。 代 議 員 会 の 他 に 戸 主 会 が あ り 、 そ こ で 代 議 員 会 で 決 定 さ れ た も の の 報 告 が な さ れ た し 、 協 議 し た こ と に 対 す る 賛 意 が 求 め ら れ た 。 部 落 の 秩 序 維 持 等 に 関 す る こ と は 特 に 字 戸 主 会 に お い て 周 知 徹 底 さ せ ら れ た こ と が 「 会 議 録 」 に で て い る 。 ふ だ ぶ 例 え ば 、 札 に 関 す る 件 、 夫 免 除 の 件 、 滞 納 金 督 促 徴 収 の 件 、 夫 の 統 並 に 関 す る 件 等 に つ い て は 字 戸 主 会 で 周 知 さ せ ら れ た 。 滞 納 金 に つ い て の 最 後 の 督 促 は 戸 主 会 で な さ れ 、 そ の 場 で 代 議 員 会 で 決 め た 期 限 ま で に 納 入 で き る か ど う か が た だ さ れ 、 事 由 を の べ た 者 に 対 し て は 納 入 の 延 期 を 認 め て い る 。 字 戸 主 会 に お い て 滞 納 金 の 納 入 を 督 促 さ れ 、 納 入 で き な い 理 由 を の べ る こ と は 字 民 に と っ て 苦 痛 で あ り 、 恥 ず か し い こ と で あ っ た 。 一 九 三 七 年 の 日 中 戦 争 の 勃 発 に よ り 、 日 本 は 十 五 年 戦 争 に 突 入 し た 。 戦 時 色 は 年 々 濃 く な り 部 落 会 も 戦 争 遂 行 の 国 策 の 周 知 徹 底 を は か る た め に 改 変 強 化 さ れ た 。 そ の こ と に つ い て 、 大 城 将 保 氏 は 前 掲 論 文 で 次 の よ う に の べ て い る 。 沖 縄 で は 相 互 扶 助 と 共 同 体 的 規 制 の 伝 統 が 根 強 く 生 き 続 け て お り 、 村 揃 い 、 組 ( 与 ) 、 近 隣 会 な ど の 自 治 組 織 が 各 地 に 残 存 し て お り 、 部 落 単 位 の 内 法 も 拘 束 力 を も ち 続 け て い た 。 こ れ ら の 旧 制 の 残 存 物 を 公 権 力 の 号 令 で 復 活 さ せ 、 戦 時 総 動 員 体 制 に 利 用 し よ う と し た の が 、 昭 和 十 五 年 九 月 十 一 日 付 内 務 省 訓 令 「 部 落 会 町 内 会 等 整 備 要 領 」 で あ る 。 ( 二 三 ∼ 二 四 ペ ー ジ ) 内 務 省 訓 令 を う け て 、 沖 縄 県 で は 昭 和 十 五 年 九 月 三 十 日 付 で 、 沖 縄 県 訓 令 第 二 十 四 号 「 部 落 会 町 内 会 等 整 備 要 ( 3 ) 領 」 を だ し て 町 内 会 部 落 会 整 備 等 の 目 的 を 四 項 に ま と め て い る 。 そ の 目 的 達 成 の 組 織 と し て 、 部 落 会 、 肛 内 会 、 隣 保 班 、 市 町 村 常 会 、 農 村 に お け る 農 事 実 行 組 合 の こ と を あ げ て い る 。 ま た 、 県 は 同 じ 日 付 で 、 精 第 七 四 二 号 総 一 51 一

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務 ・ 学 務 ・ 経 済 ・ 警 察 部 長 通 牒 「 部 落 会 町 内 会 等 ノ 整 備 指 導 二 関 ス ル 件 」 を 両 支 庁 長 、 市 町 村 長 あ て に 出 し て 、 町 内 会 部 落 会 の 整 備 指 導 を 指 示 し た 。 以 降 町 内 会 部 落 会 の 組 織 が 強 化 さ れ 、 隣 保 班 と し て 隣 組 が お か れ 、 定 例 の 常 会 が お か れ る こ と に な っ た 。 字 饒 波 は ど う で あ っ た の か 、 「 会 議 録 」 か ら さ ぐ り だ し て み る こ と に す る 。 ○ 昭 和 十 三 年 十 一 月 十 一 日 ( 旧 九 月 二 十 日 ) 字 代 議 員 会 開 催 一 、 部 落 常 会 規 約 審 議 ノ 件 協 議 ノ 結 果 部 落 常 会 規 約 ヲ 原 案 ノ マ マ 可 決 ス ル 事 二 決 定 セ リ 字 饒 波 の 部 落 常 会 は 一 九 四 〇 年 の 「 部 落 会 町 内 会 等 整 備 要 領 」 に 基 づ い た も の で は な い こ と が わ か る 。 「 会 議 録 し に は 常 会 設 置 に つ い て の 記 録 が 前 掲 の 記 録 以 外 に な い の で 、 常 会 を お く よ う に な っ た く わ し い い き さ つ を 知 る こ と は で き な い が 、 他 に 参 考 に す べ き も の が あ っ た も の と 思 う 。 私 は 、 部 落 常 会 の 設 置 は 「 農 山 漁 村 経 済 更 生 計 画 」 と の 関 係 で は な い か と 思 っ て い る 。 ( 4 ) 農 山 漁 村 経 済 更 生 の 樹 立 実 行 は 一 九 三 二 年 ( 昭 和 七 ) 以 降 全 国 の 農 山 漁 村 で な さ れ た が 、 村 民 の 熱 意 に も か か わ ら ず 資 力 が 乏 し い た め 、 そ の 効 果 が あ が ら な い 箇 所 も す く な か ら ず あ っ た の で 、 一 九 三 六 年 ( 昭 和 十 一 ) 度 か ら 資 力 乏 し い 町 村 に 総 合 的 な 助 成 を お こ な う よ う に な っ た 。 特 別 助 成 の 効 果 を 大 き く す る た め に 政 府 は 経 済 更 生 ヘ ヘ ヘ へ 委 員 会 の 開 催 、 部 落 常 会 の 設 置 、 技 術 員 の 設 置 、 部 落 実 行 組 合 の 整 備 等 に つ い て 町 村 に 呼 び か け 、 そ れ ら の 設 置 ( 5 》 整 備 を 促 進 し た 。 大 宜 味 村 が 経 済 更 生 特 別 助 成 の 指 定 村 で も あ っ た の で 、 右 に か い た よ う な 趣 旨 の 指 示 は あ っ た も の と 考 え た 方 が よ い 。 一 九 三 六 年 ( 昭 和 十 一 ) に は 字 饒 波 の 農 事 改 良 組 合 は 青 年 団 員 と と も に 沖 縄 の 先 進 農 業 地 区 の 農 業 視 察 一 52 一

(7)

戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 昧 村 字 饒 波 の こ と を も お こ な い 、 農 事 の 改 良 に つ と め て お り 、 ま た 、 適 当 な 指 導 者 も い た の で 、 特 別 助 成 の 趣 旨 を 理 解 し そ れ を 実 行 す る 体 制 は で き て い た と 思 う 。 農 村 に お け る 部 落 常 会 の 設 置 を 経 済 更 生 特 別 助 成 と の 観 点 か ら も み な お し て み る 必 要 は な い だ ろ う か と 思 っ て い る 。 代 議 員 会 が 一 九 四 一 年 ( 昭 和 十 六 ) 四 月 二 二 日 以 降 役 員 会 と 改 称 さ れ た 。 そ の 役 員 会 は 各 班 長 . 各 部 長 で 構 成 さ れ る こ と に な っ た 。 四 月 二 二 日 の 会 議 で 、 第 一 班 か ら 第 九 班 ま で の 班 長 の 氏 名 と 各 部 長 の 氏 名 が 公 表 さ れ た 。 字 饒 波 に お け る 部 は 五 部 で あ っ た 。 即 ち 、 総 務 部 ( 区 長 が つ と め た ) ・ 経 済 産 業 部 ・ 教 科 部 ・ 青 年 部 . 婦 人 部 で あ ( 6 ) そ ん る 。 そ れ は 翼 賛 運 動 の 一 環 と し て 、 「 部 落 会 町 内 会 等 整 備 要 領 」 に も と づ き 、 村 の 指 導 に よ っ て な さ れ 、 国 策 の 周 知 徹 底 と そ の 遂 行 の た め の 末 端 の 機 関 と し て 組 織 さ れ た こ と に な る 。 ( 三 ) 政 府 は 慢 性 的 な 不 況 打 開 の た め 諸 対 策 を 樹 立 し た が 、 そ れ を 一 時 的 な も の に お わ ら せ な い で 、 農 山 漁 村 の 経 済 的 安 定 と そ の 向 上 の た め に 自 力 更 生 が 政 府 の 音 頭 と り で 全 国 農 山 漁 村 で う ち だ さ れ た 。 ( 7 ) 沖 縄 県 で も 、 政 府 の 経 済 更 生 計 画 や 自 力 更 生 を う け て 、 諭 告 「 自 力 更 生 二 関 ス ル 件 」 、 県 訓 令 「 自 力 更 生 二 関 ( 8 ) ス ル 諭 告 ノ 件 」 、 「 農 山 漁 村 経 済 更 生 係 規 程 」 ( 県 訓 令 乙 第 百 二 十 九 号 ・ 昭 和 七 年 十 月 十 五 日 ) 、 「 農 山 漁 村 経 済 更 生 計 画 補 助 規 程 」 ( 県 令 第 三 十 一 号 ・ 昭 和 七 年 十 一 月 一 日 ) 「 農 山 漁 村 共 同 作 業 場 奨 励 規 程 」 ( 県 令 第 三 十 二 号 ・ 昭 和 七 年 十 一 月 八 日 ) 、 「 農 村 工 業 補 助 規 程 」 ( 県 令 第 二 十 三 号 ・ 昭 和 + 年 九 月 三 日 ) 「 農 村 共 同 作 業 場 設 置 補 助 規 程 」 ( 県 令 第 し 〕 号 ・ 昭 和 七 年 三 月 三 日 ) を 設 け て 農 山 漁 村 の 不 況 打 開 と 将 来 に 向 っ て の 安 定 を と い う こ と で 施 策 が な さ れ た 。 一 53 一

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大 宜 味 村 で も 経 済 更 生 計 画 が 樹 立 さ れ 不 況 か ら の 脱 出 が こ こ ろ み ら れ た 。 経 済 的 不 況 が 慢 性 化 し 、 県 や 村 の 経 済 更 生 策 、 自 力 更 生 の 呼 び か け に 一 寒 村 の 饒 波 部 落 も 呼 応 し て 、 振 興 の 実 践 が 次 か ら 次 へ と な さ れ た 。 こ れ と 並 行 し て 消 費 節 約 の 面 で も こ ま か い と り き め が な さ れ た 。 「 会 議 録 」 か ら ひ ろ い 出 し て み る と 次 の よ う に な る 。 字 の 産 業 ○ 昭 和 四 年 四 月 四 日 ( 旧 二 月 二 十 五 日 )

そ ん 一 、 当 字 へ 製 茶 工 場 設 置 二 伴 ヒ 金 弐 百 円 寄 附 ス ル ノ 件 〈 村 が 製 茶 工 場 を 饒 波 に 建 設 す る こ と に な っ た ー 注 〉 ○ 昭 和 六 年 四 月 九 日 代 議 員 会 開 催 一 、 当 字 二 養 蚕 室 建 造 ス ル 事 協 議 シ 県 へ 補 助 申 請 ス ル 事 ○ 昭 和 六 年 五 月 十 一 日 一 、 昭 和 六 年 五 月 十 一 日 字 民 総 会 二 於 テ 蚕 室 県 補 助 ヲ 以 テ 建 設 ス ル コ ト 万 場 一 致 ヲ 以 テ 協 議 セ リ ○ 昭 和 七 年 二 月 三 日 代 議 員 会 開 催 諸 菜 品 評 会 ノ 出 品 追 加 ノ 件 一 、 昭 和 七 年 ヨ リ 芋 ノ 五 坪 勝 負 モ ナ ス コ ト 一 、 西 瓜 ノ 勝 負 ヲ ナ ス コ ト ○ 昭 和 入 年 八 月 二 十 日 代 議 員 会 農 業 更 生 実 行 員 五 名 選 定 ノ 件 一 54 一

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戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 昧 村 字 饒 波 の こ と 選 挙 ノ 結 果 左 記 五 名 決 定 ス 区 長 ・ 青 年 会 長 ・ 青 年 団 長 ・ 金 城 某 ・ 金 城 某 ○ 昭 和 八 年 十 月 十 七 日 代 議 員 会 林 道 二 関 ス ル 件 林 道 ハ 三 ケ 字 〈 大 宜 昧 ・ 大 兼 久 ・ 饒 波 の こ と ー 注 〉 割 当 デ 請 負 ヒ タ ル モ 請 負 金 ニ テ 不 足 ヲ 生 ジ 林 道 ノ 完 成 不 可 能 ナ ル コ ト ニ テ 不 足 分 ノ 人 夫 賃 ハ 字 負 担 シ ( 字 支 出 ) 完 成 サ セ ル 様 決 定 セ リ ○ 昭 和 九 年 二 月 二 十 五 日 代 議 員 会 水 道 人 夫 ノ 件 二 付 キ 協 議 致 シ 水 使 用 戸 数 二   二 付 三 日 間 宛 ノ 労 力 寄 附 ス ル 様 決 議 セ リ 〈 略 〉 〈 沖 縄 県 振 興 + 五 ケ 年 計 画 に よ っ て 、 字 饒 波 に 簡 易 水 道 が 建 設 さ れ た 1 注 〉 ○ 昭 和 九 年 六 月 三 日 代 議 員 会 一 、 改 良 豚 企 ロ ニ { 関 ス ル 件 ト ン チ ユ ウ 従 来 ノ 豚 舎 ニ テ ハ 豚 の 虫 発 生 イ チ ヂ ル シ キ タ メ 又 不 衛 生 ノ 関 係 上 従 来 ノ 豚 舎 ヲ 改 良 シ 其 防 止 ニ ツ ト メ ン ト ス 豚 舎 改 良 ハ 直 接 一 般 民 二 ・ … : ○ 昭 和 九 年 九 月 二 十 三 日 ( 旧 八 月 十 五 日 ) 代 議 員 会 一 、 副 業 工 場 建 設 ノ 件 フ セ ヤ   右 工 場 当 字 共 有 地 ノ 俗 称 帆 屋 ノ 敷 地 内 へ 建 設 ノ 件 万 場 一 致 ヲ 以 テ 決 定 セ リ ○ 昭 和 九 年 十 一 月 二 十 六 日 代 議 員 会 一 、 県 農 事 試 験 場 ニ テ ( 与 儀 本 場 ) 農 用 器 具 機 械 取 扱 法 講 習 会 二 講 習 員 出 席 セ シ ム ル 件 旅 費 金 拾 五 円 也 字 ヨ リ 負 担 シ テ × × と △ △ 二 人 出 席 サ セ ル 事 協 議 セ リ 55

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○ 昭 和 九 年 十 二 月 十 五 日 ( 旧 十 一 月 九 日 ) 代 議 員 会 一 、 九 月 二 十 三 日 ( 旧 八 月 + 五 日 ) 決 議 セ シ 饒 波 副 業 工 場 設 置 ノ 件 万 場 一 致 ヲ 以 テ 決 定 セ リ ○ 昭 和 十 年 二 月 九 日 ( 旧 一 月 六 日 ) 代 議 員 会 一 、 本 字 二 建 設 ス ル 木 工 場 ハ 三 井 報 恩 会 ノ 補 助 ノ ミ ニ テ ハ 建 物 費 不 足 ナ ル ニ 依 リ 一 時 借 入 シ テ 此 ノ 工 事 ヲ 落 成 セ ソ ト ス 一 時 借 入 ハ 金 百 円 ヲ 限 度 ト シ 入 用 二 際 シ 其 ノ 都 度 入 用 ダ ケ ヲ 借 入 ル コ ト 字 二 基 本 金 ナ キ タ メ 葺 代 其 他 ハ ナ キ タ メ 是 非 労 力 寄 附 ヲ 以 テ 本 事 業 ヲ 遂 行 セ ン ト ス 人 夫 ノ 出 夫 ハ 人 口 割 当 ニ シ 何 日 タ リ ト モ 字 当 局 ノ 出 夫 願 二 見 エ ル 時 ハ 早 速 出 夫 ス ル コ ト 夫 賃 ハ 一 日 三 十 銭 ト シ 字 当 局 ノ 認 メ タ ル 時 ハ 夫 上 ス ル コ ト ア ル ベ シ ○ 昭 和 十 年 五 月 十 一 日 ( 旧 四 月 九 日 ) 戸 主 総 会 一 、 木 工 場 経 営 二 関 ス ル 件 木 工 場 経 営 ハ 県 ヨ リ 産 業 組 合 ヲ 組 織 シ 組 合 ニ テ 事 業 ス ル 様 ニ ト ノ 注 意 ア リ マ シ テ 産 業 組 合 ヲ 組 織 ス ル コ ト ニ ナ リ 工 場 ハ 産 翌 禾 組 A ロ へ 譲 ル コ ト ニ 決 定 セ リ 産 業 組 合 設 立 委 員 ハ ニ 十 五 人 ト シ 其 ノ 人 選 ハ 区 長 ニ テ 定 メ ル 様 ニ セ リ 一 、 製 〈 精 か 〉 米 機 添 付 ノ 件 製 〈 精 か 〉 米 機 ダ ケ ハ 県 ヨ リ ノ 補 助 ナ キ タ メ 字 ヨ リ 現 金 ニ テ 購 入 シ 添 付 ス ル コ ト ニ 決 定 ス ○ 昭 和 十 一 年 二 月 二 十 九 日 代 議 員 会 一 、 経 済 更 生 特 定 町 村 助 成 金 二 関 ス ル 件 一 56 一

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戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 昧 村 字 鏡 波 の こ と 一 金 四 〇 〇 円 助 成 金

右 金 額 左 記 事 業 ヲ 遂 行 ス ル タ メ 借 入 ス ル コ ト ニ 万 場 一 致 ニ テ 決 定 セ リ ω 味 嘉 川 線 改 修 並 二 延 長 ㈲ 農 道 ノ 新 設 、 共 同 耕 作 地 ノ 設 置 の 畜 産 ノ 増 殖 奨 励 ○ 昭 和 十 一 年 三 月 二 十 九 日 代 議 員 会 一 、 茶 工 場 本 年 度 ヨ リ 当 字 二 払 下 二 付 字 一 円 ニ テ 経 営 ス ル コ ト ○ 昭 和 十 二 年 二 月 三 日 ( 旧 十 一 年 十 二 月 二 十 二 日 ) 一 、 更 生 簿 二 関 ス ル 件 更 生 簿 記 入 ハ 経 済 更 生 ノ 重 要 ナ ル 点 二 置 カ レ 本 字 二 三 十 五 部 割 当 ラ レ シ ニ 其 代 ハ 字 ヨ リ 支 出 シ 代 議 員 、 青 年 団 へ 配 付 シ 記 入 セ シ メ ル コ ト 一 、 堆 厩 肥 品 評 会 出 品 二 関 ス ル 件 県 主 催 堆 ・ 厩 肥 品 評 会 二 本 字 農 事 改 良 組 合 モ 出 品 ス ル 様 決 定 ス 品 評 会 ノ 審 査 ニ ヨ リ 各 組 合 勝 負 ニ モ 採 点 ス ル コ ト ○ 昭 和 十 三 年 七 月 三 十 一 日 ( 旧 七 月 五 日 ) 有 志 会 一 、 大 宜 味 産 業 組 合 二 加 入 ノ 件 一 57 一

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目 下 ノ 時 局 二 鑑 ミ 国 策 遂 行 上 産 業 振 興 ヲ 目 的 ト シ 当 部 落 モ 大 宜 味 産 業 組 合 二 加 入 ス ル 様 県 当 局 ヨ リ 通 牒 ア リ タ ル ニ 因 リ 有 志 会 ヲ 開 催 致 シ 相 談 セ リ 相 談 ノ 結 果 有 志 拾 名 ヲ 選 定 シ 協 議 二 出 席 セ シ メ 其 ノ 拾 名 二 加 入 ノ 良 否 ヲ 一 任 セ リ ○ 昭 和 拾 参 年 八 月 五 日 ( 旧 七 月 十 日 ) 字 戸 主 会 開 催 一 、 字 共 同 店 解 散 二 関 ス ル 件 目 下 ノ 時 局 二 鑑 ミ 従 来 ノ 共 同 店 ヲ 撤 廃 シ 此 ノ 際 是 非 共 モ 産 業 組 合 ヲ 組 織 シ 産 業 振 興 並 二 物 資 協 定 ノ 統 制 上 産 業 組 合 未 設 置 部 落 ノ 解 消 ヲ ( 政 府 ノ 方 針 ノ 基 二 ) ス ル 事 二 到 リ 本 日 其 ノ 趣 旨 ヲ 徹 底 セ シ メ 字 共 同 店 解 散 ノ 宣 告 ヲ ナ シ 大 宜 味 産 業 組 合 二 加 入 ス ル 事 二 決 定 セ リ ○ 昭 和 十 三 年 八 月 三 十 日 ( 旧 閏 七 月 六 日 ) 一 、 産 業 組 合 口 数 募 集 ノ 件 各 戸 弐 口 加 入 シ 第 一 回 分 納 附 金 ハ 字 ノ 共 同 店 資 金 ヨ リ 支 払 フ コ ト ニ 決 定 ス 一 、 産 業 組 合 へ 加 入 セ ザ ル 戸 主 ハ 字 ノ 共 同 店 資 金 ノ 現 金 配 当 ハ セ ザ ル コ ト ○ 昭 和 十 三 年 十 一 月 十 一 日 ( 旧 九 月 二 十 日 ) 字 代 議 員 会 一 、 堆 肥 原 料 積 立 ノ 件 県 令 ヲ 持 ッ テ 堆 肥 原 料 積 立 ノ 週 間 ヲ 布 令 セ ラ ル 積 立 督 励 委 員 デ 持 ッ テ 奨 励 セ シ ム ル コ ト ニ ナ レ リ ○ 昭 和 十 五 年 八 月 十 二 日 食 糧 増 産 奉 告 農 場 設 置 ノ 件 ○ 昭 和 十 五 年 八 月 二 十 日 一 58 一

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戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 昧 村 字 饒 波 の こ と

○ 昭 和 十 六 年 七 月 六 日 役 員 会 一 、 部 落 各 戸 農 事 増 産 計 画 案 委 員 選 定 ノ 件 此 ノ 委 員 ト シ テ 各 隣 保 班 長 ヲ 委 員 二 選 定 セ リ ○ 昭 和 十 六 年 七 月 二 十 四 日 役 員 会 一 、 二 期 作 植 付 二 関 ス ル 件 ( 字 割 当 四 町 三 反 ) ○ 昭 和 十 六 年 九 月 七 日 役 員 会 一 、 自 給 肥 料 原 〈 料 〉 刈 取 り 〈 二 〉 関 ス ル 件 一 戸 割 当 四 十 貫 ( 九 月 十 一 日 ヨ リ 九 月 十 五 日 マ デ ) 刈 取 ル コ ト 一 、 甘 { 諸 植 付 ケ ニ 閾 四 ス ル 件 甘 藷 ハ 肥 料 原 料 刈 取 週 間 後 共 同 作 業 シ テ 是 非 一 人 宛 三 〇 坪 開 畑 シ テ 植 付 ケ ノ コ ト 一 、 麦 ハ 必 ズ ウ ネ 植 ニ ス ル コ ト ○ 昭 和 十 六 年 十 月 二 二 日 役 員 △ 本 一 、 昭 和 十 七 年 麦 増 産 二 関 ス ル 件 一 、 昭 和 十 七 年 度 大 豆 増 産 二 関 ス ル 件 右 麦 ・ 大 豆 二 件 ハ 農 事 実 行 組 合 役 員 会 ニ テ 決 議 ノ 事 ○ 昭 和 十 六 年 十 月 二 十 三 日 役 員 会 一 、 堆 肥 原 料 刈 取 リ 週 間 二 関 ス ル 件 一 59 一

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\ 十 月 二 十 五 日 ヨ リ 向 フ 一 週 間 ハ 刈 取 週 間 、 割 当 ハ 一 戸 一 坪 半 以 上 ハ 積 立 ノ コ ト ○ 昭 和 十 七 年 七 月 二 十 三 日 役 員 会 議 決 ニ ヨ リ 字 饒 波 共 同 農 作 地 設 置 ノ 件 ○ 〈 昭 和 〉 十 七 年 十 一 月 六 日 役 員 会 役 員 会 協 議 決 定 ニ ョ リ 肥 料 原 料 調 査 ハ 一 ケ 月 二 付 十 五 日 ノ 一 回 二 決 定 セ リ 、 三 荷 ト 定 メ 三 荷 二 入 ラ ナ イ 者 ハ 麺 調 査 二 除 外 ト ス 勧 業 に 関 す る 記 録 を ぬ き 出 し て み た が 、 そ れ か ら で も わ か る よ う に 多 く の こ と が 部 落 で な さ れ て い る 。 国 や 県 と し て の 経 済 更 生 策 や 自 力 更 生 と の 関 係 で 部 落 で の す べ て の 事 業 が と り く ま れ た か ど う か は 確 定 し え な い が 、 全 体 的 に み る と 国 や 県 の 方 針 の 中 で な さ れ た よ う で あ る 。 養 蚕 業 が 急 速 に 大 宜 味 村 内 に 普 及 し 、 饒 波 で も 蚕 室 建 設 の こ と が 字 代 議 員 会 で 決 め ら れ た の が 、 一 九 三 一 年 ( 昭 和 六 ) の こ と で あ り 、 自 力 更 生 と い う 趣 旨 の も と に 農 村 に 適 す る 副 業 と し て 奨 励 さ れ た も の で あ ろ う 。 養 蚕 業 に つ い て は 経 営 面 の 記 録 は な い が 、 製 茶 工 場 や 県 の 補 助 を 得 て 設 立 さ れ た 副 業 工 場 と し て の 木 工 場 に つ い て は 一 、 二 記 録 が の こ っ て い る 。 製 茶 工 場 は 一 九 二 九 年 ( 昭 和 四 ) に 大 宜 味 村 に よ っ て 饒 波 に . 建 設 さ れ 、 一 九 三 六 年 ( 昭 和 十 一 ) に は 饒 波 に 払 下 げ ら れ 、 字 で 経 営 す る こ と に な っ た が 、 経 営 は 赤 字 で 困 難 で あ っ た と い う 。 ○ 昭 和 十 二 年 二 月 三 日 ( 旧 十 一 年 十 二 月 二 十 三 旦 一 、 昭 和 十 】 年 中 字 費 決 算 報 告 ノ 件 一 60 一

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戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 味 村 字 饒 波 の こ と 一 、 同 上 製 茶 工 場 決 算 報 告 ノ 件 字 費 決 算 報 告 ノ 結 果 差 引 不 足 八 拾 円 六 十 三 銭 、 製 茶 エ 場 決 算 報 告 ノ 結 果 差 引 不 足 弐 拾 七 円 九 銭 不 足

右 不 足 金 ハ 字 二 財 源 ナ キ タ メ 当 分 百 円 ヲ 借 用 シ 支 出 ス ル 様 決 定 セ リ 製 茶 工 場 ハ 字 経 営 難 ノ タ メ 本 年 ノ 事 業 前 ニ ハ 字 総 会 シ 協 議 ノ 上 工 場 ノ 事 業 ヲ ナ ス コ ト 副 業 工 場 と し て の 木 工 場 の 建 設 が 饒 波 で 企 画 さ れ た の が 、 一 九 三 四 年 ( 昭 和 九 ) で 翌 年 に は 建 設 さ れ た 。 県 は 昭 和 七 年 に 「 農 村 共 同 作 業 場 設 置 補 助 規 程 」 を 県 令 と し て 公 布 し 、 農 村 に お け る 団 体 に ょ る 工 場 の 設 置 を 奨 励 し た 。 同 じ 年 に 「 副 業 奨 励 規 程 」 ( 県 令 第 四 号 ) が 公 布 さ れ 、 副 業 に 関 す る 共 同 施 設 事 業 に 奨 励 金 が 交 付 さ れ る こ と に な っ た 。 饒 波 の 木 工 場 建 設 も 県 の 方 針 に 対 応 し た も の と 理 解 し た い 。 建 設 さ れ る と そ の 経 営 に つ い て の 県 の 指 導 助 言 が あ っ た と し て 、 木 工 場 経 営 の た め に 組 合 を 組 織 し 、 経 営 を 組 合 に ま か せ た 。 農 村 の 経 済 更 生 と い う こ と で 建 設 さ れ た 木 工 場 も 経 営 難 に お ち い っ て い る 。 ○ 昭 和 十 三 年 一 月 五 日 代 議 員 会 一 、 木 工 場 字 経 営 デ ハ 経 営 難 二 付 キ 個 人 二 饒 波 ノ 名 義 デ 貸 付 ノ コ ト 条 件 へ 条 件 略 ー 注 〉 ○ 昭 和 十 三 年 三 月 十 五 日 ( 旧 二 月 十 日 ) 代 議 員 会 一 、 ○ ○ 氏 木 工 場 長 ノ 時 ノ 決 算 報 告 ノ 件 昭 和 十 二 年 八 月 十 日 ヨ リ 九 月 二 十 七 日 迄 ノ 決 算 報 告 ヲ 出 セ リ 、 其 ノ 結 果 収 入 六 拾 壱 円 四 拾 銭 支 出 壱 百 四 一 61 一

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円 七 十 四 銭 、 差 引 欠 損 四 拾 三 円 弐 拾 銭 ヲ 生 ジ タ リ ○ 昭 和 十 五 年 十 一 月 一 日 一 、 木 工 場 件 二 付 、 代 議 員 会 開 催 シ タ ル 結 果 ○ ○ 氏 ノ 精 米 所 主 任 ノ ト キ ノ 欠 損 額 ハ 木 工 場 建 物 売 却 セ シ ョ リ 支 払 事 ヲ 万 場 一 致 デ 決 議 セ リ 一 、 木 工 場 機 械 ノ 件 二 付 代 議 員 会 致 ▽ ▽ 区 長 ヨ リ 頼 二 依 リ 十 三 年 度 会 計 不 足 額 十 四 年 度 会 計 ノ ニ 氏 ノ 不 足 額 ハ 木 工 場 建 物 機 械 売 却 セ シ 依 リ 支 払 事 二 万 場 一 致 デ 決 定 セ リ 一 、 機 械 下 調 査 傭 入 料 一 日 二 付 金 壱 円 宛 支 払 事 ヲ 決 定 セ リ 木 工 場 は 経 営 難 の た め 処 分 さ れ た こ と が わ か る 。 経 済 更 生 と い う 国 や 県 の 音 頭 と り で 、 部 落 の 産 業 振 興 の た め と い う 目 的 が あ っ た ろ う が 、 製 茶 工 場 も 木 工 場 も 経 営 難 で あ り 、 木 工 場 は 処 分 さ れ る ま で に な っ た 。 原 料 の 確 保 、 製 品 の 流 通 や 経 営 面 等 を も 深 く 検 討 す る こ と も な く 自 力 更 生 と い う 意 気 ご み で 事 業 を は じ め た た め 経 営 難 に お ち い り 、 か え っ て 部 落 と し て 重 い 負 担 と な っ た の で は な か ろ う か 。 一 62 一 ( 四 ) ( 7 ) 「 自 力 更 生 ノ 方 途 ハ 経 済 ノ 組 織 化 ヲ 基 調 ト シ テ 生 産 消 費 ノ 両 方 面 二 亙 リ 共 同 ノ 組 織 ヲ 整 備 シ テ … … 」 と 昭 和 七 年 の 諭 吉 第 一 号 に は か か れ て い る 。 自 力 更 生 は 産 業 の 振 興 と い う 柱 と 共 に 消 費 節 約 と い う も う 一 つ の 柱 が あ っ た 。 慢 性 的 不 況 下 に あ っ た 農 村 で は 、 部 落 ぐ る み で 消 費 節 約 を 実 践 し た こ と が 、 記 録 で わ か る 。 ○ 昭 和 参 年 一 月 十 八 日 ニ ケ 字 係 会

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戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 味 村 字 饒 波 の こ と 『 、 正 月 御 祝 儀 二 関 ス ル 件 ω 御 酒 代 ハ 字 内 ハ 五 銭 ト シ 他 字 ニ ハ 十 銭 ト 定 ム 字 内 ノ 御 酒 代 ハ 五 銭 ト シ 確 実 二 実 行 ス ル 事 平 素 モ 同 ジ ② 御 祝 ノ 時 ノ 酒 ハ 例 年 ノ 通 ニ シ テ 茶 碗 一 杯 盃 一 杯 ト 定 ム ③ 正 月 ノ 回 礼 ハ 親 ・ 元 祖 ノ 宅 ハ 、 但 シ ウ シ マ ー シ ー ハ 全 廃 ス ㈲ 御 祝 ノ 肴 ハ 七 カ キ ニ 限 ・ ○ 昭 和 五 年 一 月 二 十 二 日 ( 旧 十 二 月 二 十 三 日 ) 代 議 員 会 一 、 御 祝 ノ 件 ω 二 十 五 才 以 下 ノ 生 年 祝 ハ 親 兄 弟 ダ ケ ニ テ 行 フ 事 ② ハ リ ヤ ク ハ 全 山 廃 ノ 事   ③ 御 酒 代 ハ 五 十 才 以 下 ノ 御 祝 ハ 五 銭 ト シ 六 十 一 才 以 上 ノ 御 祝 ニ ハ 一 金 十 銭 ト 定 ム 、 但 シ 他 字 ハ 十 銭 ト ス ω 御 祝 儀 ニ ハ 子 供 ハ 絶 対 連 ラ ヌ 事 但 シ 乳 呑 子 ハ 其 ノ 限 二 非 ズ ㈲ 御 酒 ハ 盃 茶 碗 各 一 杯 宛 二 限 ル コ ト ⑥ 御 馳 走 バ カ ラ 肴 、 シ ル セ ー 、 吸 物 ノ 三 ツ ノ 以 内 二 限 ル 事 、 カ ラ 肴 ハ 切 数 ハ 十 切 以 内 ト ス 但 御 菓 子 類 ハ 絶 対 用 ヒ ザ ル 事 ω 新 盛 例 ハ 祝 日 当 日 ニ テ 行 フ 事 ㈲ 贈 呈 品 ハ 三 十 七 才 以 下 ノ 生 年 祝 ノ 方 ニ ハ 絶 対 差 上 ヌ 事 ⑨ 回 礼 ハ 全 廃 ノ 事 但 シ 親 兄 弟 ノ 所 ハ 此 ノ 限 二 非 ラ ズ ⑩ 下 駄 ハ 各 自 姓 名 記 入 ス ル 事 一 63 一

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⑪ 回 礼 ノ 時 子 供 二 金 ヲ 与 フ ル 事 絶 対 禁 ズ ル コ ト ⑫ ニ ソ ト ハ 全 廃 ノ 事 但 シ 親 兄 弟 ノ 所 ハ 此 ノ 限 二 非 ラ ズ 、 ニ ソ ト ス ル 時 ハ 御 重 ハ 止 メ 金 ニ テ ス ル 事 消 費 節 約 の こ と は 琉 球 王 府 の 頃 か ら あ っ た こ と で あ り 、 「 自 力 更 生 」 の 中 で う ま れ た の で は な い が 、 経 済 的 不 況 が 慢 性 化 す る と 、 消 費 節 約 が こ と こ ま か い 点 に ま で 及 ぶ よ う に な る 。 右 に あ げ た 記 録 で も わ か る よ う に 、 昭 和 五 年 の と り き め は 、 三 年 の の に く ら べ こ と こ ま か く な っ て い る 。 毎 年 正 月 前 に な る と 、 前 掲 の よ う な こ と が 代 議 員 会 、 字 戸 主 会 で 話 し 合 わ れ 確 認 さ れ た 。 と り き め が こ と こ ま か に な っ た の は 、 消 費 節 約 に つ い て の 国 や 県 の 方 針 が 部 落 ま で 周 知 徹 底 さ れ て い た た め で は な か ろ う か 。 一 九 三 五 年 ( 昭 和 十 ノ 五 月 十 一 日 の 戸 主 会 の 記 録 に 次 の こ と が あ る 。 漁 ハ 従 来 本 字 ハ 他 字 ヨ リ 高 イ 値 デ 買 取 ッ テ 居 ル ノ デ 経 済 二 影 響 ヲ 及 ボ ス ノ デ 左 記 ノ 通 リ 価 格 ヲ 定 メ 其 レ ニ 嵐 遅 犯 シ タ ル モ ノ ハ 札 ヲ 仙 波 ス コ ト

大 魚 一 斤 二 付 十 二 銭 む   小 魚 一 斤 二 付 六 銭 ( 主 ニ ヒ キ ) 一 64 一 部 落 単 位 で 経 済 面 の 安 定 を は か る た め の 措 置 と し て う ち だ さ れ た こ と だ と お も わ れ る が 、 そ れ を 守 ら せ る た め ふ だ に 札 を 用 い て い る 。 自 部 落 か ら 他 所 に 金 銭 が 流 れ る の を 極 力 お さ え た よ う で あ る 。 昭 和 十 年 十 二 月 十 九 日 の 代 議 員 会 の 記 録 に は 「 経 済 更 生 計 画 案 二 依 ル 部 落 内 ノ 消 費 節 約 左 ノ 通 リ 実 行 ス ル 様 決

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戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 味 村 字 饒 波 の こ と 定 セ リ L と あ る 。 決 定 さ れ た 項 目 が 記 載 さ れ て な い の で ど の よ う な こ と を 決 定 し た か わ か ら な い が 、 年 間 の 行 事 を お こ な う に あ た っ て の も の で は な か っ た ろ う か 。 ○ 昭 和 十 二 年 二 月 三 日 ( 旧 十 一 年 十 二 月 二 十 二 日 ) 一 、 御 祝 ノ 件 御 祝 儀 料 ハ 例 ノ 通 り 字 内 切 符 ヲ 利 用 ス ル コ ト 、 御 祝 儀 料 五 銭 消 費 節 約 の 一 方 法 と し て 祝 儀 を 切 符 制 に し た こ と が わ か る 。 ○ 昭 和 十 三 年 一 月 二 十 二 日 代 議 員 会 一 、 生 年 祝 ノ 件 字 一 斉 二 事 務 所 ニ テ 行 ヒ 各 戸 ニ ハ 行 カ ザ ル コ ト 目 時 旧 一 月 四 日 午 後 一 時 御 祝 儀 臓 ハ 全 泌 } 五 銭 ト ス 他 人 へ 豚 肉 贈 呈 ス ル モ ノ ハ 絶 対 禁 ス ル コ ト 甘 六 ノ 陥 他 ハ 蕾 剛 例 ノ 留 趨 ト ス 右 規 則 履 行 ノ 為 違 反 者 ハ 投 書 ス ル コ ト ト シ 金 五 円 ノ 罰 金 徴 収 ス ル コ ト 国 の 消 費 節 約 の 方 針 は 目 中 戦 争 が 勃 発 し 、 そ の 戦 争 遂 行 の 名 の も と に ま す ま す 強 化 さ れ た 。 饒 波 で は 昭 和 十 三 年 の 正 月 の 生 年 祝 い か ら 共 同 祝 と し て 字 事 務 所 で お こ な う こ と を き め 、 各 家 庭 で の 祝 は 全 廃 を う ち だ し て い る 。 一 65 一

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違 反 者 を 投 書 さ せ 罰 金 を 徴 収 す る こ と を き め て い る 。 部 落 内 で の と り き め の 実 行 に 際 し て 、 部 落 全 体 が 足 並 を そ ろ ・ 、 違 反 者 を 出 さ な い た め に 札 を 用 い 罰 金 を か し て い る 。 昭 和 十 三 年 十 月 二 十 一 日 の 代 議 員 会 は 従 来 の 生 年 祝 の 際 の 節 約 の 他 に 予 想 さ れ る 慶 弔 に つ い て の こ と を も と り き め て い る 。 ○ 昭 和 十 三 年 十 月 二 十 一 日 ( 旧 八 月 二 十 八 日 ) 消 曹 ハ 節 約 ス ベ キ 重 事 項 ω 出 産 祝 ハ 酒 ハ 茶 碗 ノ 一 杯 ト シ ( 男 ) 女 ハ 盃 ノ 一 杯 肴 ハ 七 切 以 内 招 待 客 ハ 従 兄 弟 姉 妹 並 二 周 囲 ノ 近 所 ニ テ 行 ヒ 時 間 ハ 午 後 ノ 五 時 ヨ リ 御 祝 儀 料 ハ 金 五 銭 ト ス ② 誕 生 祝 ハ 一 周 年 祝 ハ 右 同 ト シ ニ 周 年 祝 ハ 全 廃 ノ コ ト ③ 結 婚 祝 モ 右 同 上 ω 其 ノ 他 ノ 諸 祝 ハ 前 例 ノ 通 リ ト ス ⑤ 出 稼 者 其 ノ 他 ノ 年 日 祈 願 ハ 家 族 ノ ミ ニ テ 行 フ コ ト ㈲ 御 祭 事 ハ 餅 五 勺 餅 一 個 ト シ 肴 ハ 三 切 以 内 ( ト ウ フ ニ 切 ト 昆 布 力 野 菜 類 一 切 4 ト シ 盛 酒 ハ 全 廃 御 祭 リ 酒 ハ 三 A 口 以 内 御 香 酋 天 料 ハ 金 五 … 銭 ト 定 ム ω 週 忌 祭 モ 右 二 準 ソ ヂ 同 様 ト ス ⑧ 正 月 豚 ハ 一 戸 二 付 キ 生 体 斤 数 ノ 五 拾 斤 平 均 ノ 割 合 ニ テ 消 費 ノ コ ト ㈲ 生 年 祝 ハ 昨 年 同 様 ニ テ 事 務 所 ニ テ 行 フ コ ト ㈲ 子 供 ノ 初 ア ッ キ ー 並 二 親 持 ノ 時 ハ 御 飯 ハ 全 廃 ト シ 親 兄 弟 ノ ミ ニ テ 行 フ コ ト ㈲ 諸 祝 ヒ 諸 用 事 ノ 「 ウ ヤ ギ ー 」 ハ 全 廃 ノ コ ト 一一 66 一

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eφ ⑯ ⑫

御 奴 爪 ノ 羽 立 日 舶 親 類 ハ ” 集 ッ テ 茶 縫 瞬 ス ル ハ 全 塵 四 ノ コ ト 出 稼 者 ノ 出 発 二 際 シ 出 稼 者 へ 差 上 金 ハ 全 廃 ノ コ ト 爾 後 運 動 会 ノ 弁 当 ハ 全 廃 シ 昼 飯 ノ 弁 当 ハ 各 自 随 意 ト ス 不 況 下 に お け る 経 済 更 生 、 自 力 更 生 の 趣 旨 を い か す た め の 消 費 節 約 で あ っ た の が 、 行 上 の 消 費 物 資 の 節 約 へ と か わ っ て い く 様 子 が 「 会 議 録 」 で み る こ と が で き る 。 戦 争 の 長 期 化 と 共 に 戦 争 遂 ( 五 ) 戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 味 村 字 饒 波 の こ と 全 国 的 な 不 況 下 の も と で 、 一 九 三 一 年 に 満 州 事 変 が お き た 。 一 九 三 七 年 に は 日 中 戦 争 が 勃 発 し 、 太 平 洋 戦 争 へ と 拡 大 し た 。 そ の 影 響 は 僻 陳 の 一 寒 村 大 宜 味 村 字 饒 波 に も 徐 々 に で は あ る が お し よ せ て き て 字 民 の 生 活 を 拘 束 す る よ う に な っ た 。 昭 和 十 二 年 五 月 の 「 会 議 録 」 に 在 郷 軍 人 大 会 出 席 者 の 旅 費 を 字 で 支 給 す る こ と を き め た こ と が し る さ れ て お り 、 十 三 年 七 月 に は 満 蒙 開 拓 青 少 年 義 勇 軍 を 応 召 軍 人 と 同 じ 取 扱 い で 、 金 一 円 の 饒 別 を す る こ と が 記 録 さ れ て い る 。 が 、 字 民 の 生 活 と の か か わ り で は じ め に 戦 争 の 影 が お ち た の は 貯 金 で は な か っ た ろ う か 。 日 中 戦 争 の 勃 発 し た 翌 年 か ら 貯 金 の こ と が 度 々 「 会 議 録 」 に 記 さ れ て い る 。 貯 金 は 字 民 一 人 一 人 の 協 力 が 必 要 で あ り 、 割 当 ら れ た 額 を 貯 蓄 す る た め に は そ の 方 法 を 字 で 討 議 し な け れ ば な ら な か っ た た め に 、 記 録 と し て 残 さ れ た も の と お も え る 。 ○ 昭 和 十 三 年 十 月 二 十 一 日 ( 旧 八 月 二 十 八 日 ) 一 67 一

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一 、 愛 国 貯 金 ノ 件 第 一 貯 金 ノ 方 法 ト シ テ 昭 和 拾 弐 年 度 戸 数 割 額 二 対 ス ル 割 当 並 二 見 込 等 級 、 一 般 戸 数 割 当 二 依 而 賦 課 ス ル 事 二 議 決 セ リ 右 割 当 二 不 足 額 ハ 生 産 品 ノ 販 売 価 格 ヨ リ ソ レ ゾ レ 貯 金 セ シ メ ル 事 ト 決 定 ス ω 牛 豚 ハ 販 売 価 格 ノ 一 割 以 上 ② 芭 蕉 布 ハ 五 分 以 上 ③ 山 林 収 入 ハ 弐 拾 円 以 上 ノ モ ノ ニ 限 リ 五 分 ト シ 以 下 ハ 免 ズ ㈲ 送 金 ハ 送 金 額 ノ 五 分 以 下 ト シ 但 シ 兵 隊 ヨ リ ノ モ ノ ハ 免 ズ 貯 金 冒 ハ 毎 月 旧 ノ 拾 目 ト 定 ム 取 リ 扱 ハ 字 当 局 ニ ナ シ 産 業 組 合 二 貯 金 ス ル コ ト X × × 愛 国 貯 金 本 県 割 り 当 二 〇 〇 万 円 ニ シ テ 、 本 村 ガ ニ 万 三 千 〇 六 八 円 、 当 部 落 ガ 一 千 百 九 六 円 、 一 戸 平 均 一 三 円 四 三 銭 ト ス ○ 昭 和 十 四 年 七 月 二 十 五 日 国 民 貯 金 ノ 件 第 一 貯 金 ノ 方 法 ト シ テ 昭 和 拾 参 年 度 戸 数 割 額 二 対 ス ル 割 宛 並 二 見 込 等 級 一 般 戸 数 割 当 二 依 リ 而 賦 課 ス ル 事 二 議 決 セ リ 、 右 割 当 二 不 足 額 ハ 生 産 品 ノ 販 売 価 格 ヨ リ ソ レ ぐ 貯 金 セ シ メ ル 事 ト 決 定 セ リ 模 合 半 減 ノ 件 マ マ 字 村 並 二 村 内 二 起 リ タ ル 模 合 ハ 村 区 長 会 ノ 協 議 二 依 リ 半 減 ス ル 事 ヲ 字 代 議 員 会 ニ テ 決 議 セ リ 一 68 一

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戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 昧 村 字 饒 波 の こ と 貯 金 は 半 ば 強 制 的 に な さ れ た よ う で あ る 。 割 当 額 達 成 の た め 、 貯 金 の 割 当 単 位 に な っ た の は 「 戸 」 で あ っ た 。 一 戸 当 り の 割 当 額 が き め ら れ 、 そ れ だ け で 割 当 額 に 達 し な い 場 合 に 生 産 物 の 売 上 金 や 送 金 等 の 額 に 応 じ て 貯 金 を さ せ ら れ た 。 模 合 半 減 の こ と も 話 し 合 わ れ て い る 。 そ れ は 字 だ け で な く 、 村 内 区 長 会 の 協 議 の 結 果 だ と 記 し て い る の を み る と 、 貯 蓄 と 関 係 し て い た の で は な い か と 推 量 さ れ る 。 一 九 四 〇 年 ( 昭 和 十 五 ) は 貯 金 の こ と に つ い て 、 「 会 議 録 」 に と ど め ら れ て は な い が 、 翌 年 七 月 六 日 「 〈 国 民 貯 金 〉 割 当 方 ト シ テ 前 年 度 ノ 割 当 額 二 応 ジ テ 割 当 ス ル 事 」 と 記 録 さ れ て い る こ と か ら し て も 、 年 々 同 じ よ う に 割 当 が な さ れ た も の と 考 え ら れ る 。 ○ 昭 和 十 六 年 九 月 七 日 役 員 会 一 、 国 民 貯 蓄 組 合 役 員 選 定 二 関 ス ル 件 組 合 長 部 落 会 長 其 ノ 任 務 二 着 ク コ ト 理 事 二 名 幹 事 一 一 名 〈 氏 名 は 略 す 〉 字 単 位 の 貯 蓄 組 合 が 設 立 さ れ 、 割 当 額 の 達 成 に だ け お わ る の で は な く 積 極 的 に 貯 金 に と り く ん だ 姿 勢 が う か が え る 。 一 九 四 一 年 ( 昭 和 十 六 ) 十 二 月 八 日 太 平 洋 戦 争 が 勃 発 し た 。 「 会 議 録 」 に は 、 太 平 洋 戦 争 に 関 す る こ と は で て こ な い 。 戦 争 の こ と に つ い て は 上 か ら の 指 令 だ け で 、 部 落 で 話 し 合 う も の で は な か っ た の か も 知 れ な い 。 一一 69 一

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昭 和 十 七 年 一 月 十 四 日 に は 、 「 鉄 ・ 銅 ノ 供 出 二 関 ス ル 件 二 月 一 日 ヨ リ ニ 月 五 日 マ デ ニ 政 府 へ 鉄 銅 売 ル ヨ ウ 一 こ と 記 さ れ て い る こ と か ら み る と 、 記 録 に は な い が 役 員 会 で は 戦 争 の こ と が 話 さ れ た と お も え る 。 ○ 昭 和 十 七 年 一 月 十 四 日 役 員 会 一 、 貯 蓄 臨 時 予 算 二 関 ス ル 件 我 ガ 部 落 ハ 十 六 年 追 加 一 千 八 円 也 前 ノ 通 り 附 加 ス ル コ ト 多 額 の 貯 金 の 追 加 が あ り 、 そ れ が 戸 数 割 に 賦 課 さ れ 、 戦 争 の 影 響 が 強 く 人 々 の 生 活 に 及 ん だ 。 ○ 昭 和 拾 八 年 五 月 弐 拾 弐 日 役 員 会 昭 和 拾 八 年 度 国 民 貯 蓄 割 当 賦 課 ノ 件 割 当 率 「 五 割 ・ 村 民 税 率 」 「 二 割 五 分 ・ 戸 数 割 」 「 二 割 五 分 ・ 人 口 割 」 昭 和 十 八 年 に な る と 賦 課 の 方 法 が か わ っ て き て い る 。 一 家 の 働 き 者 で あ る 男 性 が 多 く 出 征 す る と 戸 数 割 だ け で は 具 合 が 悪 く な っ て き た こ と が わ か る 。 村 民 税 の 率 、 戸 数 割 、 人 口 割 を 併 用 し て 賦 課 す る よ う に な っ た 。 ○ 昭 和 十 八 年 六 月 二 十 二 日 役 員 会 一 億 国 民 簡 易 保 険 新 加 入 運 動 実 践 督 励 ノ 件 戦 争 遂 行 の た め に 、 部 落 に お い て ど の よ う に 貯 金 が な さ れ た か を み て き た 。 戦 時 体 制 の 中 で 、 部 落 に お け る 生 活 も 戦 争 と 深 く か か わ っ て い く の が 「 会 議 録 」 で み る こ と が で き る 。 一 70 一

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昭 和 十 三 年 九 月 二 十 七 日 の 代 議 員 会 で は 、 防 空 演 習 勤 務 者 に 対 し 食 費 支 給 す る 必 要 が あ る と い う の で 、 字 の 加 予 算 承 認 ノ 件 」 で 話 し 合 わ れ て い る 。 昭 和 十 三 年 の 頃 か ら 村 で 防 空 演 習 が な さ れ た こ と が わ か る 。 「 追 ○ 昭 和 十 四 年 一 月 二 十 九 日 ( 旧 + 二 月 十 日 ) 代 議 員 会 戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 昧 村 字 饒 波 の こ と 一 、 旧 御 正 月 豚 剥 皮 ノ 件 皮 ハ 一 斤 四 拾 五 銭 ト 剥 皮 ス ル 豚 ノ 生 体 斤 数 壱 斤 二 付 壱 銭 ノ 損 料 ヲ 支 出 ス ル コ ト ニ 決 議 ス 尚 ホ 剥 皮 ノ 手 数 料 金 四 拾 銭 ハ 飼 養 者 ノ 負 担 ト ス 、 剥 皮 ノ 抽 選 ハ 旧 十 二 月 十 四 目 ト ス 、 師 団 慰 問 金 ト シ 五 円 八 拾 九 銭 ヲ 支 出 ス ル ヤ ウ 承 認 セ リ 豚 皮 の 供 出 割 当 も な さ れ た 。 軍 事 用 と し て 使 用 さ れ た で あ ろ う こ と が わ か る 。 常 会 の 設 置 、 隣 保 班 の 組 織 に つ い て は 前 述 し た 通 り で あ る 。 部 落 に お い て 、 各 班 が 家 庭 防 空 郡 と な り 、 そ こ に 郡 長 や 郡 伝 令 が お か れ る よ う に な り 、 一 段 と 戦 時 色 が 濃 く な っ て き た 。 郡 長 や 郡 伝 令 は 昭 和 十 六 年 八 月 十 七 日 の 役 員 会 で 承 認 さ れ て い る 。 そ の 席 上 で 各 家 庭 の 防 火 用 バ ケ ツ の 備 付 け が 決 定 さ れ 、 警 防 団 員 の 増 加 が 決 定 さ れ 七 名 と な っ た 。 ○ 昭 和 十 六 年 十 月 三 日 役 員 会 一 、 軍 人 援 護 二 関 ス ル 件 来 ル 十 月 四 日 戦 死 者 ノ 墓 参 一 71 一

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一 、 出 征 兵 、 傷 疲 軍 人 、 戦 死 者 家 族 ノ 奉 仕 作 業 ノ 件 出 征 兵 士 の 留 守 家 族 の 奉 仕 作 業 が お こ な わ れ る よ う に な っ た 。 ( 六 ) 産 業 ・ 経 済 的 な 面 や 戦 争 遂 行 と い う 面 で は か な り 国 策 が 県 や 村 を 経 て 部 落 ま で お り き た こ と が 、 こ れ ま で の 「 会 議 録 」 の 中 で み る こ と が で き た 。 し か し 、 部 落 は 国 や 県 の 方 針 に だ け 対 応 し て い た の で は な か っ た 。 部 落 の 人 々 に と っ て は 、 正 月 の 豚 の 価 格 が あ し げ ー ど う な る か 、 子 豚 ( 足 替 ) の 値 段 が ど う な る か と い う こ と も ほ っ て は お け な か っ た 。 正 月 前 に な る と 豚 を 等 級 付 け し 、 等 級 毎 に 生 体 一 斤 の 値 を き め て 、 売 買 さ れ た 。 正 月 も 陰 暦 ( 旧 暦 ) で お こ な わ れ た だ け で な く 、 部 落 に お け る 諸 行 事 も 陰 暦 が 用 い ら れ た 。 新 暦 で 正 月 を 祝 う よ う に な っ た の は 、 昭 和 十 七 年 の 正 月 か ら で あ っ た 。 太 平 洋 戦 争 の 勃 発 に よ り 、 県 の 指 導 が な さ れ た の で は な か ろ う か 。 昭 和 十 五 年 に お け る 「 方 言 論 争 」 の こ と は 、 西 原 文 雄 氏 の 前 掲 論 文 を 引 用 し て 、 小 稿 の は じ め の 部 分 で と り あ げ た が 、 そ れ に よ る と 、 県 は 市 町 村 段 階 ま で は か な り 、 標 準 語 の 励 行 に つ い て 力 を い れ た で あ ろ う こ と が わ か る 。 大 宜 味 村 も 標 準 語 励 行 に は か な り 指 導 を 強 化 し た こ と が 、 西 原 氏 の 論 で と り あ げ ら れ て お り 、 ま た 私 が 昭 和 十 五 、 六 年 頃 大 宜 味 に 住 ん で い て 体 験 し た こ と で も あ る 。 方 言 を 使 用 す る と 方 言 札 を 渡 さ れ る ぞ と 、 よ く い わ れ た 。 実 物 を 見 た こ と は な か っ た が 、 方 言 札 と い う こ と で 一 72 一

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戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 味 村 字 饒 波 の こ と 方 言 の 使 用 を か な り お さ え ら れ た こ と を 覚 え て い る 。 「 会 議 録 」 に 接 し た 時 、 標 準 語 励 行 の こ と が 部 落 で ど の よ う に 実 行 さ れ た か を 知 る 記 録 が の こ さ れ て は な い か と 思 っ て 目 を 通 し た が 、 標 準 語 励 行 に つ い て は 何 ひ と つ 記 さ れ て な か っ た 。 当 時 、 饒 波 で は 指 導 的 地 位 に あ っ た 天 野 ( 旧 姓 金 城 ) 鍛 助 氏 の 残 さ れ た だ け の 日 記 に も 目 を 通 し た が 、 標 準 語 励 行 の こ と は か か れ て な か っ た 。 県 当 局 が か な り 力 を い れ た 標 準 語 励 行 の 部 落 段 階 で の と り く み は ど う で あ っ た の か 、 い さ さ か 気 に な る 。 県 の 方 針 と し て だ さ れ た 標 準 語 の 励 行 は 部 落 段 階 で の 話 し 合 い は 無 用 と し て 一 方 的 に 強 制 さ れ た だ け だ ろ う か 。 標 準 語 励 行 は 学 校 を 通 し て 、 児 童 生 徒 の 家 庭 へ と い う 順 に な さ れ た だ け な の だ ろ う か 。 部 落 に 対 し て 、 標 準 語 励 行 の こ と が 指 示 さ れ た ら 、 そ の 実 践 方 法 に つ い て は 話 し 合 わ れ た 筈 だ の に と 思 う の だ が 、 「 会 議 録 」 に は 記 さ れ て な い 。 ぶ 「 会 議 録 」 に は 夫 の こ と が よ く で て く る 。 何 か 事 業 を お こ し 、 字 内 の 作 業 を 必 要 と す る 際 は 夫 が 割 当 て ら れ る こ と に な っ て い る 。 ○ 昭 和 五 年 六 月 二 十 六 日 ( 旧 六 月 一 日 )

一 、 御 宮 建 設 出 夫 ノ 件 出 夫 ハ 拾 五 才 ヨ リ 六 拾 五 才 迄 ノ 男 ニ テ 稼 … , − 夫 統 並 ハ 一 日 金 五 拾 銭 二 定 ム ル 事 と い っ た よ う に 記 録 さ れ て い る 。 出 夫 を 必 要 と す る 際 に は 、 頭 割 な の か 、 戸 数 割 な の か 、 夫 銭 は い く ら で あ る と か 、 何 日 出 夫 し な け れ ば な ら な 一 73 一

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い か が 「 会 議 録 」 に 記 さ れ て い る 。 作 業 内 容 に よ っ て 人 口 割 な の か 、 戸 数 割 な の か こ と な っ て い る が 、 原 則 と し       て 頭 割 で あ っ た と い う 。 出 夫 は 、 部 落 在 住 者 だ け で な く 出 稼 者 、 他 へ 寄 留 し た 者 、 移 民 と し て 外 国 に 滞 在 し て い る 者 に ま で 及 ん で い た 。 た め に 、 他 に 移 り 住 む 場 合 や 移 民 と し て で る 場 合 と か 、 多 く の 場 合 は で た 後 に 親 戚 の 者 が 字 費 や 出 夫 の 免 除 の 手 続 き を し た こ と が 「 会 議 録 」 に 記 さ れ て い る 。 ○ 昭 和 十 年 七 月 二 十 六 日 ( 旧 六 月 二 十 六 日 ) 戸 主 会 水 道 夫 賃 取 り 入 レ ノ 為 ノ 戸 主 会 × × ノ 出 夫 ノ 件 二 就 イ テ ム ム ヨ リ 願 ヒ ニ 依 リ 外 国 滞 在 中 ハ 出 夫 ヲ 見 合 シ 帰 宅 後 ハ 更 ラ ニ 夫 賃 取 リ 立 テ 字 二 納 金 ス ル 様 三   主 会 デ 決 議 シ タ リ ○ 昭 和 十 年 十 二 月 十 九 日 代 議 員 会 一 、 × × 氏 ヨ リ 願 出 ア リ 、 与 那 原 へ 寄 留 ノ タ メ 字 費 徴 収 免 除 出 夫 も 免 除 ○ 昭 和 十 一 年 三 月 二 十 九 日 代 議 員 会 一 、 宮 城 ○ ○ 氏 ノ 願 出 二 依 リ × × 当 分 ハ 大 東 島 二 出 稼 ノ 為 メ 出 夫 不 可 能 二 付 帰 字 迄 ハ 出 夫 ハ 免 除 ト シ 帰 字 ノ 際 当 分 ハ 収 メ テ 入 会 ス ル コ ト 許 可 セ リ 〈 入 会 と は 部 落 会 に 入 る こ と − 注 〉 僅 か 二 〇 年 足 ら ず の 「 会 議 録 」 で 夫 の 推 移 を 論 ず る こ と は 冒 険 で は あ る が 、 昭 和 十 六 年 後 半 以 降 の 出 夫 は 、 「 会 議 録 」 に の こ さ れ た 記 録 を み る と 戸 単 位 に な っ て い る 。 部 落 の 大 き な 行 事 に 隔 年 ご と の 豊 年 踊 が あ る 。 踊 り を す る 年 に は 、 字 で 踊 手 、 地 謡 、 太 鼓 打 ち が 決 め ら れ 、 費 一 74 一

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用 の こ と が 話 し 合 わ れ た 。 豊 年 踊 は 皆 男 性 が お こ な い 、 女 性 が 舞 台 に で る こ と は な か っ た 。 踊 手 と し て 字 で き ま る と 、 出 稼 ぎ の た め 部 落 を は な れ て い て も 部 落 に か え り 、 練 習 を お こ な い 舞 台 に た た ね ば な ら な か っ た 。 部 落 の 者 と し て 踊 手 に き ま る む ら ぐ と と 、 「 村 事 」 で あ る と い う こ と で 断 わ れ な い よ う に な っ て い た 。 そ れ も 、 昭 和 十 二 年 頃 に な る と 状 況 が か わ っ て き た の で は な か ろ う か 。 戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 味 村 字 饒 波 の こ と ○ 昭 和 十 二 年 七 月 十 四 日 代 議 員 会 一 、 豊 年 踊 人 数 選 定 ノ 件 マ マ 一 旦 選 定 セ ラ レ タ 以 上 ハ 相 当 ノ 事 故 ナ キ 外 ハ 断 リ ハ 一 切 出 来 ナ キ 事 ト 協 議 致 シ 選 定 ノ 結 果 左 記 十 二 人 選 定 ス 〈 氏 名 略 す 〉 ○ 昭 和 十 二 年 八 月 八 日 ( 旧 七 月 三 目 ) 代 議 員 会 一 、 豊 年 踊 人 数 不 参 加 者 二 対 ス ル 処 罰 方 法 ノ 件 豊 年 踊 人 数 二 選 定 サ レ タ ル 者 ガ 字 ヨ リ ノ 通 知 ヲ 受 ケ ソ レ ニ 応 ゼ ザ ル 者 ハ 左 ノ 通 リ 罰 金 ヲ ス ル コ ト ニ 決 定 セ リ

戦 争 の 影 響 は 踊 り に も で て き た 。 女 性 が は じ め て 踊 り に 加 わ っ た 。 男 性 だ け で は 踊 り が で き な い 状 況 に な り 、 昭 和 十 六 年 の 豊 年 踊 か ら は 四 名 の 一 75 一

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( 七 ) 部 落 の 秩 序 維 持 の た め 、 琉 球 王 府 の 頃 か ら あ っ た 内 法 が 改 変 せ ら れ 、 時 代 の 進 展 に よ っ て 字 内 の 話 し 合 い で つ け 加 え ら れ 、 戦 前 の 饒 波 で も そ れ が か な り 効 果 を も っ て い た こ と が 「 会 議 録 」 か ら わ か る 。 代 議 員 会 ( 役 員 会 ) 、 戸 主 会 ( 常 会 ) で き め た こ と の 実 践 に あ た っ て 、 札 や 罰 金 が 用 意 さ れ た 。 出 稼 ぎ の た め 部 落 を は な れ て い て も 字 費 を お さ め ね ぽ な ら な か っ た し 、 夫 の 対 象 に な っ て い た の で 、 部 落 を は な れ た 人 々 も 饒 波 と い う 共 同 体 の 一 員 で あ っ た こ と に な る 。 「 会 議 録 」 は 昭 和 二 年 か ら 十 八 年 の 僅 か 十 七 年 間 の も の で は あ る が 、 摘 録 し た 資 料 か ら 饒 波 に お い て 、 国 や 県 の 方 針 が ど う あ ら わ れ た か 、 ま た ど の よ う な こ と が 記 録 に の こ さ れ て な い か が す こ し は つ か め た の で は な い か と 思 っ て い る 。 一 部 落 の 役 員 会 の 「 会 議 録 」 で は あ る が 、 昭 和 戦 前 期 に は 村 落 で ど の よ う な こ と が な さ れ て い た の か を 知 る 一 史 料 に な る で あ ろ う と 考 え 、 紹 介 を か ね て 饒 波 と い う 部 落 に つ い て 考 え て み た 。 採 録 し た 以 外 に も 衛 生 思 想 の 普 及 と か 、 字 内 道 路 幅 員 の 拡 張 と か 、 字 共 同 墓 の 使 用 の こ と な ど が 記 録 さ れ て い る 。 最 後 に 次 の 記 録 を か か げ て お く 。 一 76 一 ○ 昭 和 七 年 二 月 二 十 八 日 代 議 員 会

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「 、 喜 如 嘉 の 同 盟 員 が 近 頃 よ り 消 費 組 合 と 称 し て 物 品 を 極 く 安 価 に て 売 却 す る と 云 ふ 甘 言 の 許 に 行 商 な し 居 る が 、 之 れ は 表 面 の み に て 裏 面 に は 思 想 の 赤 化 運 動 を な し つ x あ る に 依 り 彼 れ 等 よ り 品 物 を 買 入 す る 者 に は 三 ケ 字 〈 大 宜 味 ・ 大 兼 久 ・ 饒 波 の 三 ケ 字 の こ と ー 注 〉 の 取 締 札 を 渡 し て の 上 字 内 の 取 締 札 迄 で 渡 す 事 決 議 せ り 一 、 右 同 盟 員 と 接 近 す る 者 同 断 一 、 喜 如 嘉 の 同 盟 員 が 団 体 を 造 り 吾 字 内 を 俳 徊 し 又 は 字 内 に 於 て 演 説 会 等 を 催 す 時 は 字 民 総 出 を し て 排 撃 す る 事 決 議 せ り 、 尚 ほ 同 盟 員 演 舌 会 に 傍 聴 す る も の も 右 同 様 の 札 を 渡 す こ と 。 戦 前 昭 和 期 に お け る 大 宜 味 村 字 饒 波 の こ と 〔 注 〕 ω 西 原 文 雄 「 昭 和 十 年 代 の 沖 縄 に お け る 文 化 統 制 」 『 沖 縄 史 料 編 集 所 紀 要 』 創 刊 号 三 七 、 四 六 ペ ー ジ 参 照 ② 天 野 鍛 助 日 記 ㈹ 目 的 一 、 隣 保 団 結 精 神 二 基 キ 市 町 村 内 住 民 ヲ 組 織 結 合 シ 万 民 翼 賛 ノ 本 旨 こ 鋼 リ 地 方 共 同 ノ 任 務 ヲ 遂 行 セ シ ム ル コ ト ニ 、 国 民 ノ 道 徳 的 練 成 ト 精 神 的 団 結 ヲ 図 ル ノ 基 礎 組 織 タ ラ シ ム ル コ ト 三 、 国 策 ヲ 汎 ク 国 民 二 透 徹 セ シ メ 国 政 万 般 ノ 円 滑 ナ ル 運 用 二 資 セ シ ム 四 、 国 民 経 済 生 活 ノ 地 域 的 統 制 単 位 ト シ テ 統 制 経 済 ノ 運 用 ト 国 民 生 活 ノ 安 定 上 必 要 ナ ル 機 能 ヲ 発 揮 セ シ ム ル コ ト ω 沖 縄 県 で は 、 県 令 第 三 十 一 号 ( 昭 和 七 年 十 一 月 一 日 ) 「 農 山 漁 村 経 済 更 生 計 画 補 助 規 程 」 を 公 布 し 、 経 済 更 生 に の り だ し た 。 一 77 一

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㈲ 農 林 省 経 済 更 生 部 調 「 特 別 助 成 町 村 に 於 け る 経 済 更 生 計 画 の 概 要 O 」 『 農 業 』 七 月 第 六 〇 八 号 ( 昭 和 十 二 年 七 月 号 、 大 臼 本 農 会 行 ) 七 三 ∼ 八 三 ペ ー ジ 参 照 ㈲ 大 城 将 保 「 戦 時 下 の 沖 縄 県 政 ・ ー 昭 和 一 入 年 知 事 事 務 引 継 書 の 周 辺 ー 」 『 沖 縄 史 料 編 集 所 紀 要 』 第 二 号 に 、 部 落 ( 町 内 ) 会 部 制 組 織 例 が 表 に な っ て い る 。 そ れ に よ る と 、 総 務 部 ・ 文 化 部 ・ 産 業 ( 経 済 ) 部 ・ 警 防 部 ・ 青 年 部 ・ 婦 人 部 の 六 部 と な っ て い る 。 ( 一 一 六 ペ ー ジ ) ω 諭 告 第 一 号 ( 昭 和 七 年 十 一 月 八 日 ) 「 自 力 更 生 こ 関 ス ル 件 」 参 照 ㈲ 県 訓 令 甲 第 十 六 号 ( 昭 和 七 前 十 一 月 八 日 ) 「 庁 中 一 般 、 市 役 所 、 支 庁 、 町 村 役 場 、 県 立 学 校 、 公 私 立 学 校 、 各 庁 」 あ て に な っ て い る 。 ⑧ 比 嘉 森 助 氏 談 ( 戦 前 区 長 を つ と め て い た ) ( 一 九 七 八 ・ 二 ) 一 78 一

参照

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