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大学生の高齢者に対する意識調査 : 日中の違いについて

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Academic year: 2021

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(1)Title. 大学生の高齢者に対する意識調査 : 日中の違いについて. Author(s). 安, [Yan]; 芝木, 美沙子. Citation. 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 65(1): 465-481. Issue Date. 2014-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/7529. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第 6 5巻. 第 1号. 平成 2 6年 8 月. J o u r n a lo fHokkaidoU n i v e r s i t yo fE d u c a t i o n( E d u c a t i o n l Vo . l6 5 .No. l. Augus . t2014. 大学生の高齢者に対する意識調査 日中の違いについて. 安. 斯・芝木美沙子*. 北海道教育大学大学院教科教育専攻家政教育専修 *北海道教育大学旭川校家庭看護学研究本. TheSurveyo nC o n s c i o u s n e s so fU n i v e r s i t yS t u d e n t st ot h eE l d e r l y ComparisonBetween] a p a nandC h i n a. * ANYanandSHIBAKIMisako G r a d u a t eS c h o o lo fE d u c a t i o n .HokkaidoU n i v e r s i t yo fE d u c a t i o n .AsahikawaCampus *Departmento fHomeN u r s i n g .AsahikawaCampus.HokkaidoU n i v e r s i t yo fE d u c a t i o n. 概要 中国は社会経済及び医療の向上,そして 1 9 7 9年から実施された「一人っ子政策」により,出 生率は減少し高齢化が進行している。そこで,日本と中国の大学生の高齢者に対する意識を比. 5 9 較することによって,今後の課題を明らかにすることを目的として,日本と中国の大学生 5 名を対象に質問紙調査を実施した。 日本の方が高齢者に対する関心が高く,両親や自分が高齢になった時のことについても『考 える方』とする者が日本の方が多かった。親に介護が必要になった時『自分で世話したい方』 とする者が,日本・中国ともに 8割以上と多く,伝統的な家族扶養の規範意識が強かった。し かし,親が病弱・寝たきりで世話する人が自分しかいない場合「何をおいても世話する」とい う者は,日本 35.3%に対し,中国 52.9%と多く,伝統的な両親扶養についても「とてもいい習 慣であるから継承すべき」という者は,日本 25.6%に対し,中国 67.9%と多く,中国は,「親 孝行」という伝統的規範意識を強く持っていた。しかし,親の世話と親の扶養は,今後の中国 では,完備した社会保障システムがなければ難しいと思われる。これらを実施するためには, 中国国家,政府の力は不可欠と考える。. 4 6 5.

(3) 安. 祈・芝木美沙子. 因になるものと思われる。. はじめに. 2 0 1 0年の高齢化率が約 2 3, 1%の日本と約 8, 9%. 国連が「高齢者は 6 5歳以上」と定義したことか. の中国では,高齢者に対する意識は異なるのは当. 5歳以上の人口比を高齢化率 ら,全人口に対する 6. 然と思われるが,少子化や高齢化の急速な進展や. というようになった。そして,国連の定義として. 0 2 5年ごろには現在 経済的発展によって,中国は 2. 高齢化率が 7%を超えると高齢化社会,高齢化率. の日本の現状に近い高齢化率に至ると予想されて. が 14%を超えると高齢社会,高齢化率が 21%を超. いる。. えると超高齢社会と呼ぶようになり,それが一般. そこで,社会制度,文化などの違う日本と中国. 的に広がっている。また,国連経済社会局 1)は2 0 1 3. の大学生の高齢者に対する意識を比較し,その相. 年 6月 , 2095~2100年には世界全体の平均寿命が. 違点と今後の課題を明らかにすることで,今後必. 81 .8歳に達し,. 要とされる中国の高齢者福祉対策の充実を図るた. トップ 3は韓国,香港, 日本にな. 0 1 3年の 7 1 億 るとの予測を発表した。世界人口は 2. めの資料とすることを目的とした。. 6千万人から 2 1 0 0年には 1 0 9億人になることが予 想されており,人口増加とともに,高齢化は世界 的な問題になると思われる。. 0 1 0年 1 0月 1日現在, 日本の総人口は, 2. I I . 研究対象および方法. 1億. 中国の渚陽の大学生 3 9 0名,日本の北海道の大. 2, 8 0 6万人である。このなかでも 6 5歳以上の高齢. 7 8名を対象として, 2012 年 11 月 1 日 ~2013 学生 3. 9 5 8万人に達し,高齢化率も 者は,過去最高の 2,. 年 1月2 0日の期間に行った。. 2 3, 1%となった。さらに 7 5 歳以上の高齢者の占め. 無記名自己記入式の質問紙調査で,高齢者に関. 1, 2%と増加している。日本の高齢化は る割合も 1. する学習・行事参加状況,高齢者介護に対する意. 今後も進展していくと推測され, 2 0 5 5年には,高. 識,高齢者扶養意識等に関する質問用紙を作成し,. 齢化率が 4 0, 5%に到達し,国民の 2, 5 人に 1人は. 中国と日本の現役大学生用に,両国の母国語に翻. 高齢者という社会を迎えると予想されている 2)。. 訳したものを用いた。. 一方中国は, 2 0 1 0年に行われた第 6回人口センサ. 調査結果の解析は. x2検定. (5以下のセルがあ. 3億 7, 0 5 3万人のうち 6 5 スによれば,中国総人口 1. る場合は Y atesの補正値を用いた)を行い,有. 歳以上の高齢者人口は 1億 1, 8 8 3万人 ( 8, 8 7 % ). 意水準 5%をもって差があるとした。なお,集計. 6 0歳 以 上 の 人 口 は 1億 7, 7 6 4万 人. icrosoftExcelお よ び および統計解析には M. に達し,. ( 1 3, 2 6 % ) になった。このデータは 2 0 0 0年に行 5歳以上は われた第 5回人口センサスより, 6 1 .91%,6 0 歳以上は 2, 93%増加している 3)。 現在中国の大学生たちは, 1 9 7 8年の一人っ子政 策の実施以降に生まれ,長寿化と一人っ子政策の. E x c e lアンケート太閤 Ver, 4, 0 5を使用した。 調査は,無記名自己記入方式で,結果は統計的 に処理されるので,個人が特定されないこと,回 答したくない質問には答えなくても良いことを明 記した。. 影響により,父母と,父方の祖父母と,母方の祖 父母と,一人で 6人の面倒を見ることにもなりか ねない状況である。また彼らは,高等教育が大衆 化しつつある現代中国においても,比較的恵まれ. i l l .結 果 1.対象者の概要. た経済階層の家庭に生まれ育っている。そのよう. 5 9名(回収率 7 2, 8%),国別では,中 回収数は 5. な立場にある大学生たちが,高齢者問題の現状や. 9 3名(回収率 7 5, 1%), 日本 2 6 6名(回収率 国2. 将来についてどのように考えているかは,今後の. 7 0.4%)であった。性別は,男子 2 6 0名 ( 4 6, 5%),. 中国社会における高齢化対策を大きく左右する要. 9 9名 ( 5 3, 5%) であり,中国が男子 1 5 7名 女子 2. 466.

(4) 大学't.の高齢者に対する意識調査. (53.6%),女子 1 3 6名 (46.4%) で , 日本が男子. 日中の違いについて. 1 0 2名人「年に 1, 2回」は中国 日本は 38.3% (. 1 0 3名 (38.7%),女子 1 6 3名 ( 61 .3%) であった。. 18.8%( 5 5名)に対し,日本は 53.4%( 1 4 2名人『ほ. とんと寺会わない」は,中国 27.0%( 7 9名)に対し,. 1)祖父母との同居経験. 日本7.9% ( 2 1名)と違いがあった ( p<0.001)。 性別で、有意差はなかった。. 祖父母との同居経験について調査したところ, 3 6 3名) 「同居したことがない」が最も多く 64.9%(. 2 . 高齢者に関する学習・行事参加(表 1). 1 4 3 で,次いで「同居したことがある」が25.6% (. 名 ) , I現在同居している」が8.9%( 5 0名)であり,. 1)高齢者を主体とする行事参加. 同居したことがある J, I現在同居している」と回. 高齢者を主体とする行事への参加経験の有無を. 答した者を『同居経験者』としたところ 34.5%(193. ) , 調査したところ,「ある J 28.3%(158名. 名)であった。国別でみると『同居経験者」が中. 71 .7% (401名)であった。. 7 1名)に対し,日本 45.9% ( 122名) 国24.2% (. Iない」. 国別でみると,中国は「ある J 11.3%(33名)に 対し,日本 47.0%( 125名)と,日本の方が有意に. と日本の方が有意に多かった (p<O.OOl)。. 多かった (p<O.OOl)。. 2)祖父母と会う頻度. 性別でみると,「ある」は男子 21.5% ( 5 6名). 祖父母とどのくらいの頻度で会うことがあるか. に対し,女子 34.1% ( 1 0 2名)と,女子の方が有. 1 9 7 を調査したところ,「年に 1,2回」が35.2%(. 意に多かった ( p<0.001)。それぞれの国別では,. 名)で最も多く,次いで「月に 1, 2回J 20.2%. 中国は,女子の方が有意に多く. ) , ( 1 1 3名. I週. 1回以上 J 13.6% ( 7 6名人「毎日」. ( p< 0 . 0 1 ),日. 本は,有意差はなかった。. 12.9%( 7 2名人「何年も会っていない J11 .3%( 6 3. 男子の国別でみると,「ある」は日本男子が有 意に多く. 名人「会わない」は 6.6% ( 3 7名)であった。 「毎日 J, I週 1回以上 J, I月に 1, 2回」と回. (p<O.OOl),女子も日本女子が有意に. 多かった (p<O.OOl)。. 答した者を合わせて「月 1回以上」としたところ 46.7% ( 2 6 1名 ) ,. I年に. 1,2回J35.2% ( 1 9 7名),. 「何年も会っていない J, I会わない」と回答した. 2)高齢者に関する学校での学習 学校での高齢者に関する学習経験の有無を調査. 者を合わせて『ほとんど会わない」としたところ. したところ,学習経験が「ある J 82.5%(461名), 「ない J 1 7. 4% (97名)であった。. 17.9% ( 1 0 0 名)であった。これを国別でみると,. 「 月 1回以上」は,中国は 54.3%( 159名)に対し,. 国別でみると,中国は「ある J 83.6%( 2 4 5名),. 表 1 高齢者に関する学習・行事参加経験 名(%) 全体. 行事参加経験(有) 学校での学習経験(有) 本を読んだ経験(有) 新聞記事を読んだ経験(有). n=5 5 9 1 5 8 ( 2 8 . 3 ) 4 6 1 ( 8 2 . 5 ) 1 0 7 ( 19 . 1 ) 2 5 2 ( 4 5 . 1 ). 国 中国. n=293 3 3 ( 1 1 . 3 ) 2 4 5 ( 8 3 . 6 ) 8 ( 2 . 7 ) 1 0 3 ( 3 5 . 2 ). 別. 男. 日本 中国 検定 n=266 n=1 5 7 1 2 5 1 0 * * (6.4) ( 4 7 . 0 ) * 2 1 6 1 2 7 n . s .2 ) ( 8 0 . 9 ) ( 81 9 9 4 *中本 ( 2 . 5 ) ( 3 7 . 2 ) 1 4 9 4 3 * * (27.4) ( 5 6 . 0 ) *. 子. 女. 日本 中国 検定 n=1 0 3 n=1 3 6 4 6 2 3 * * (16.9) ( 4 4 . 7 ) * 7 6 1 1 8 n . s ( 7 3 . 8 ) ( 8 6 . 8 ) 3 4 4 *中本 ( 2 . 9 ) ( 3 3 . 0 ) 5 8 6 0 * * (44.1) ( 5 6 . 3 ) *. 子. 日本 検定 n=1 6 3 7 9 * * ( 4 8 . 5 ) * 1 4 0 n . s ( 8 5 . 9 ) 6 5 *ヰ* ( 3 9 . 9 ) 9 1 * ( 5 5 . 8 ). . 0 1,ら <0.05,n . s 非有意) ( * * * p <O .0 0 1,**p<0. 4 6 7.

(5) 安. 日本は81.2%( 2 1 6名)で、有意差はなかった。 性別でみると「ある」は男子 78.1% ( 2 0 3名). 祈・芝木美沙子. が有意に多く ( p<0.001),女子の国別でも「あ る」は日本女子の方が有意に多かった ( p<0.05)。. に 対 し 女 子86.3% ( 2 5 8名)と,女子の方が有 意に多かった ( p<0.05)。それぞれの国別では, 中国は,有意差はなかったが,日本は,女子の方 が有意に多かった ( p<0.01)。 男子の国別,女子の国別ともに有意差はなかっ た 。. 3 . 高齢者と接する場面について(表 2) 高齢者と接する 3つの場面で,その時の気持ち に近いものを選択してもらった。 パスや電車の中で高齢者に席をゆずるかどうか については,「ゆずったりゆずらなかったりする」 が53.8% ( 3 0 1名)で最も多く,次いで「どんな. 3)高齢者に関する読書. 2 1 4名 ) , 1 " だ ときでもだいたいゆずる J 38.3% (. 高齢者に関する問題について取り上げた本を読. 4 4名)であった。 いたいゆずらない J 7.9% (. んだ経験の有無を調査したところ,「ある」が. 体の不自由な老人を見たとき,手伝ってあげた. 19.1%( 1 0 7名人「ない」が80.7% ( 4 5 1名)であっ. いかどうかについては,「手伝ってあげたいと思う. た 。. が手伝えそうにもない」が55.1% ( 3 0 8 名)で最も. 名)に対 国別でみると,中国は「ある J 2.7%(8 し,日本は37.2%(99名)と,日本の方が有意に多 かった ( p<0.001)。. 1 9 6 多く,次いで「何か手伝ってあげたい J35.1%( 5 5 名)であった。 名人「手伝いたくない J 9.8% ( 老人が喜んでいるのをみると,「よかったと思. 性別でみると,「ある」は男子 14.6% ( 3 8名). う」が51.2% ( 2 8 6名)で最も多く,次いで「特. に対し,女子23.1% ( 6 9名)と女子の方が有意に. 1 3 8名 ) , 1"自分もと になにも感じない J 24.7% (. .0 5 )。それぞれの国別では有意 多かった ( p<O. てもうれしくなる J 24.2% ( 13 5名)であった。. 差はなかった。 男子の国別でみると,「ある」は日本男子の方. . :子の国別でも「あ が有意に多く (p<O.OOl),t る」は日本女子の方が有意に多かった ( p< 0 . 0 0 1 )。. 国別にみると,表 2に示したように,. 3つの場. 面とも中国の方が,より消極的な対応をとる者が 有意に多かった。 性別でみると,表 2に示したように,. 3つの場. 面とも中国の方が,より消極的な対応をとる者が 有意に多かった。. 4)高齢者に関する新聞記事 この 1年間に高齢者に関する問題についての新 聞記事を読んだ経験の有無を調査したところ,「あ 2 5 2名 ) , 1 " な い J54.7%( 3 0 6名)であっ るJ45.1%( た 。 国別でみると,中国は「ある J 35.2%( 10 3名). 男子の国別,女子の国別ともに, 3つの場面と も中国の方が,より消極的な対応をとる者が有意 に多かった。 高齢者に関する行事への参加経験で、みると,パ スや電車の中で高齢者に席をゆずるかどうかにつ いては,「ゆずらない」が,参加経験がある者で. に対し,日本は 56.0%( 14 9名)と,日本の方が有. は2.5%(4名)に対し,ない者では 10.0%(40名). 意に多かった ( p<0.001 ) 。. と有意に多く. 性別でみると,「ある」は男子38.8% ( 1 0 1名) に 対 し 女 子 50.5% ( 1 5 1名)と , t . :子の方が有 意に多かった ( p<0.01)。それぞれの国別では,. ( p<0.01),体の不自由な老人を. 見たとき,手伝ってあげたいかどうかについては, 「手伝いたくない」が,参加経験がある者では 1.9% (3名)に対し,ない者では 13.0% ( 5 2名)と有. 中国は,女子の方が有意に多かったが ( p<0.01),. 意に多く (p<O.OOl),老人が喜んで、いるのをみ. 日本は,有意差はなかった。. ると,「特になにも感じない」が,参加経験があ. 男子の国別でみると,「ある」は日本男子の方. 4 6 8. る者では 5 . 1% ( 8 名)に対し,ない者では3 2. 4%.

(6) 大学't.の高齢者に対する意識調査. 日中の違いについて. 表 2 高齢者と接する場面. 名(%) 選. 質問項目. 択. 肢. どんなときでもだいたいゆずる パスや電車の巾で老人 ゆずったりゆずらなかったりす に席を る だいたいゆずらない 何か手{云ってあげたいと 身体の不自由な老人を 手伝ってあげたいと思うが,手 みたとき 伝えそうもない 手伝いたくない 自分もとてもうれしくなる 老人が喜んでいるのを みると. 国. 全体. 良かったと思う 特になにも感じない. 中国. n=5 5 9 2 1 4 ( 3 8 . 3 ) 3 0 1 ( 5 3 . 8 ) 4 4 (7 . 9 ) 1 9 6 ( 3 5 . 1 ) 3 0 8 ( 5 5 . 1 ) 5 5 (9 . 8 ) 1 3 5 ( 2 4 . 2 ) 2 8 6 ( 51 .2 ) 1 3 8 ( 2 4 . 7 ). n=293 1 1 4 ( 3 8 . 9 ) 1 4 4 ( 4 9 . 1 ) 3 5 ( 1 1 . 9 ) 3 5 ( 1 1 . 9 ) 2 0 7 ( 7 0 . 6 ) 5 1 ( 17 . 4 ) 2 4 (8 . 2 ) 1 3 8 ( 4 7 . 1 ) 1 3 1 ( 4 4 . 7 ). 3 0. 3 0. 性. 日本 検定 n=266 1 0 0 ( 3 7 . 6 ) 1 5 7 * * ( 5 9 . 0 ) * 9 (3 . 4 ) 1 6 1 ( 6 0 . 5 ) 1 0 1 * * ( 3 8 . 0 ) * 4 (1 .5 ) 1 1 1 ( 41 .7 ) 1 4 8 * * ( 5 5 . 6 ) * 7 (2 . 6 ). 男. 女. n=260 1 0 0 ( 3 8 . 5 ) 1 2 9 ( 4 9 . 6 ) 3 1 ( 1 1 . 9 ) 6 8 ( 2 6 . 2 ) 1 5 1 ( 5 8 . 1 ) 4 1 ( 15 . 8 ) 3 7 ( 14 . 2 ) 1 3 5 ( 5 1 . 9 ) 8 8 ( 3 3 . 8 ). n=299 1 1 4 ( 3 8 . 1 ) 1 7 2 ( 5 7 . 5 ) 1 3 (4 . 3 ) 1 2 8 ( 4 2 . 8 ) 1 5 7 ( 5 2 . 5 ) 1 4 (4 . 7 ) 9 8 ( 3 2 . 8 ) 1 5 1 ( 5 0 . 5 ) 5 0 ( 16 . 7 ). 検定. * *. * * *. * * *. (***p<0 . 0 0 1,**p<0 . 0 1,*p<0 . 0 5,n .S; J ド 有 志 ). ( 1 3 0名)と有意に多かった ( p<0.001)。. 有意に多かった (p<O.OOl)。. 学校での高齢者に関する学習経験でみると,パ. 高齢者に関する新聞記事を読んだ経験でみる. スや電車の中で高齢者に席をゆずるかどうかにつ. と,パスや電車の中で高齢者に席をゆずるかどう. いては,「ゆずらない」が,学習経験がある者で. かについては,「ゆずらない」が,読んだ経験が. は6.3%( 2 9名)に対し,ない者では 15.5%( 15名). ある者では 2.0%(5名)に対し,ない者では 12.7%. と有意に多く. ( p<0.01),体の不自由な老人を. ( 3 9名)と有意に多く. ( p<0.001),体の不自由. 見たとき,手伝ってあげたいかどうかについては,. な老人を見たとき,手伝ってあげたいかどうかに. 「手伝いたくない」が,学習経験がある者では 6.5%. ついては,「手伝いたくない」が,読んだ経験が. 2 5名)と有 ( 3 0名)に対し,ない者では 25.8% (. 1 9名)に対し,ない者では 11.8% ある者では 7.5%(. 意に多く. (p<O.OOl),老人が喜んでいるのをみ. るとでは有意差はなかった。. ( 3 6名)と有意に多く. ( p<0.001),老人が喜ん. でいるのをみると,「特になにも感じない」が,. 高齢者に関する問題について取り上げた本を読. 3 3名 ) に 対 し 読んだ経験がある者では 13.1% (. んだ経験でみると,パスや電車の中で高齢者に席. ない者では 34.3% ( 105名)と有意に多かった ( p. をゆずるかどうかについては,有意差がなかった. <0.001)。. が,体の不自由な老人を見たとき,手伝ってあげ. 祖父母との同居の経験でみると,パスや電車の. たいかどうかについては,「手伝いたくない」が,. 中で高齢者に席をゆずるかどうかについては,有. 読んだ経験がある者では1.9% (2名 ) に 対 し. 意差がなかったが,体の不自由な老人を見たとき,. ない者では 11.8% ( 5 3名)と有意に多く. ( p<. 手伝ってあげたいかどうかについては,「手伝い. 0.001),老人が喜んでいるのをみると,「特にな. たくない」が,『同居経験者』では 5.2% ( 1 0名). にも感じない」が,読んだ経験がある者では 4.7%. に対し,ない者では 12.4% ( 4 5名)と有意に多く. (5名)に対し,ない者では 29.5% ( 1 3 3名)と. ( p<0.001),老人が喜んで、いるのをみると,「特. 4 6 9.

(7) 安. 祈・芝木美沙子. になにも感じない」が,「同居経験者」では 13.5%. 経験がない者では 40.8% ( 1 2 5名)対し,ある者. 1 1 2名)と ( 2 6名)に対し,ない者では 30.9% (. 16 2名)と有意に多かった ( p< では 64.3% (. p<0.001)。 有意に多かった (. 0 . 0 01)。学校での高齢者に関する学習経験では有 意差はなかった。. 4 . 高齢者になった時のことについて 1)両親が高齢者になったとき. 2)自分が高齢者になったとき. 自分の両親が高齢者になったときのことを考え. 自分が高齢者になったときのことを考えるかを. るかを調査したところ,「あまり考えない」が. 2 9 8 調査したところ,「あまり考えない」が 53.3%(. 44.7%( 2 5 0名)と最も多く,次いで「時々考える」. 名)で最も多く,次いで「時々考える J27.5%( 1 5 4. 43.5% ( 2 4 3名 ) , 1"よく考える J 8.1% ( 4 5名) 1 " 全. 名人「全く考えない J 12.9% ( 7 2名人「よく考え. 2 1名)であった。「よく考え く考えない J 3.8% (. 3 4名)であった。「よく考える J,1 " 時 々 るJ 6.1%(. るJ,1"時々考える」と回答した者を合わせて「考. 考える」と回答した者を合わせて「考える方」と. 2 8 8名 ) , 1"あまり える方』としたところ 51.5% (. 18 8名 ) , 1"あまり考えない J, I " 全 したところ 33.6%(. 考えない J,1"全く考えない」と回答した者を合わ. く考えない」と回答した者を合わせて『考えない. 2 7 1名) せて『考えない方」としたところ 48.5%(. 3 7 0名)であった。 方」としたところ 66.2% (. であった。. 国別でみると,中国は「あまり考えない」が. .0% 国別でみると,中国は「あまり考えない J71. 76.1%( 2 2 3名)で最も多く,日本は「時々考える」. ( 2 0 8名)で最も多く,日本は「時々考える J66.9%. 47.7%( 12 7名)で最も多かった。「考える方」は,. ( 1 7 8名)で最も多かった。「考える方」は,中国. 3 0名)に対し,日本 59.4% ( 1 5 8 名) 中国 10.2% (. 24.6% ( 7 2名)に対し,日本 81 .2% ( 2 1 6名)と, 日本の方が有意に多かった (p<O.OOl)。. 1 0 3 性別でみると,「考える方」は,男子 39.6%(. p<0.001)。 と,日本の方が有意に多かった ( 6 9 性別でみると,「考える方』は,男子 26.5%( 名 ) , y . 子 39.8% ( 1 1 9名)で,女子の方が有意に. 名)に対し,女子 61.9% ( 18 5名)と,女子の方. p<0.001)。それぞれの国別では,『考 多かった (. p<0.001)。それぞれの国別 が有意に多かった (. える方』は,中国は,男子 5.1% (8名)に対し,. 2 2 では,中国では,「考える方」は,男子 14.0% (. 2 2名)と,女子の方が有意に多かっ 女子 16.2% (. 名)に対し,女子 36.8% ( 5 0名)と,女子の方が. p<0.01),日本は,男子 59.2% ( 6 1名人 たが (. p<0.001),日本は,男子 有意に多かったが (. 9 7 名)で有意差がなかった。 女子 59.5% (. 78.6% ( 8 1名 ) , y . 子 82.8% ( 13 5名)で有意差は なかった。 男子の国別でみると,「考える方』は,日本男. p<0.001),女子も日本女子の 子が有意に多く ( 方が有意に多かった (p<O.OOl)。. 男子の国別でみると,『考える方』は,日本男. p<0.001),女子も日本女子の 子が有意に多く ( p<0.001)。 方が有意に多かった ( 高齢者に関する行事への参加経験で、みると,『考 える方』は,参加経験がない者では 26.7%( 10 7名). 高齢者に関する行事への参加経験でみると,「考. 8 1名)と有意に多かっ 対し,ある者では 51.3% (. える方」は,参加経験がない者では 39.9%( 1 6 0名). た (p<O.OOl)。高齢者に関する問題について取. 1 2 8 名)と有意に多かっ 対し,ある者では 81.0%(. り上げた本を読んだ、経験でみると,読んだ経験が. た (p<O.OOl)。高齢者に関する問題について取. 12 1名)に対し,ある者では ない者では 26.8% (. り上げた本を読んだ経験でみると,読んだ経験が. 62.6% ( 6 7名)と有意に多かった (p<O.OOl)。. ない者では 42.6%( 1 9 2名)対し,ある者では 88.8%. 高齢者に関する新聞記事を読んだ経験でみると,. p<0.001)。高齢者 ( 9 5名)と有意に多かった (. 読んだ経験がない者では 29.4% ( 9 0名)に対し. に関する新聞記事を読んだ経験でみると,読んだ. 4 7 0. 9 8名)と有意に多かった ( p ある者では 38.9% (.

(8) 大学't.の高齢者に対する意識調査. 日中の違いについて. <0 . 0 5 )。学校での高齢者に関する学習経験では. <0.001)。学校での高齢者に関する学習経験では. 有意差はなかった。. 有意差はなかった。. 5 . 高齢者に関する問題についての会話. 1)家族との会話. 2)友人との会話 友人と高齢者に関する問題について話すことが. 家族と高齢者に関する問題について話すことが. あるかを調査したところ,「あまり話さない」が. あるかを調査したところ,「あまり話さない」が. 5 2. 4% (293名)で最も多く,次いで「全く話さ. 51.3% ( 2 8 7名)で最も多く,次いで「時々話す」. ない J27.7%( 15 5名 ) ,. 24.9%( 13 9名 ) ,. 名 ) ,. I全く話さない J1 9.9%( 11 1名). 2 1名)であった。「よ で,「よく話す」が 3.8% ( く話す J, Iときどき話す」と回答した者を合わせ. Iよく話す J. Iときどき話す J 18.4%(103. 1 .3% (7名)であった。「よく. 話す J, Iときどき話す」と回答した者を合わせて. 1 1 0名 ) , 「話す方」としたところは 19.7% (. Iあ. 16 0名人「あ て「話す方」としたところ 28.6% (. まり話さない J, I全く話さない」と回答した者を. まり話さない J, I全く話さない」と回答した者を. 4 4 8 合わせて「話さない方』としたところ 80.1%(. 3 9 8 合わせて『話さない方」としたところ 71.2%(. 名)であった。. 6 7名) 国別でみると,『話す方」は,中国 22.9%(. 名)であった。 国別でみても,「あまり話さない」が中国 57.3%. ( 1 6 8名), 日本44.7% ( 1 1 9名)で,中国・日本 4 9名) ともに多かった。「話す方』は,中国 16.7%(. 4 3 名)と,中国の方が有意 に対し,日本 16.2% ( p<0.05)。 に多かった ( 性別でみると,『話す方」は,男子 16.9%(44名). に対し,日本 41.7% ( 1 1 1名)と, 日本の方が有. に対し,女子 22.1%( 6 6名)で有意差はなかった。. p<0.001 ) 。 意に多かった (. それぞれの国別では,「話す方」は,中国では,. 5 9 名) 性別でみると,「話す方』は,男子 22.7%(. 2 6名)に対し,女子 30.1% ( 4 1名) 男子 16.6% (. 1 0 1名)と,女子の方が有 に対し,女子 33.8% (. p<0.01), と,女子の方が有意に多かったが (. 意に多かった (p<O.Ol)。それぞれの国別では. 18 名 ) , y . 子 15.3% ( 2 5名) 日本は,男子 17.5% (. 有意差はなかった。. で、有意差がなかった。. 男子の国別でみると,「話す方」は中国男子. 男子の国別では有意差はなかったが,女子の国. 1 3. 4% ( 2 1名)に対し,日本男子 36.9% ( 3 8 名). 別では,「話す方J J Jは中国女子の方が有意に多かっ. と日本男子の方が有意に多く. ( p<O .0 0 1 ),女子. 2 6名) の国別でも「話す方』は中国女子 19.1% (. た (p<O.Ol)。. 高齢者に関する学習・行事参加では,有意差は. 7 3名)と日本女子の方 に対し,日本女子 44.8% (. なかった。. p<0.001)。 が有意に多かった (. 6 . 介護について. 高齢者に関する行事への参加経験でみると,「話. 1)親に介護が必要になった場合(表 3). す方」は,参加経験がない者では 21 .4% ( 8 6名). 親が高齢になり介護が必要になった場合,どう. 7 4名)と有意に多かっ に対し,ある者では 46.8%(. するのかを調査したところ,「できれば一緒に住. た (p<O.OOl)。高齢者に関する問題について取. 2 2 3名)で最も多く, んで世話がしたい」が39.9%(. り上げた本を読んだ経験でみると,読んだ経験が. 次いで、「別々に住むか近くにいて世話がしたい」. 9 8名)に対し,ある者では ない者では 21.7% (. 26.7% ( 1 4 9名人「どうしても一緒に住んで世話. 57.9% ( 6 2名)と有意に多かった (p<O.OOl)。. 9 3名人「まだわからない J9.3% がしたい J16.6%(. 高齢者に関する新聞記事を読んだ経験でみると,. ( 5 2名人「福祉施設で世話をしてもらって近くに. 読んだ経験がない者では 16.7% ( 5 1名)に対し,. 2 8名 ) , 住むようにする J5.0% (. 1 0 9名)と有意に多かった ( p ある者では 43.3% (. 話してもらって自分の生活を大切にしたい J2.1%. I 福祉施設で世. 4 7 1.

(9) 祈・芝木美沙子. 安. ( 1 2名人「その他J 0.2% (1名)であった。「ど. 63.9% ( 6 2名)対し,ある者では 87.4% ( 4 0 3名). うしても一緒に住んで世話がしたい J, iできれば. と有意に多かった ( p<O .05)。高齢者に関する. 一緒に住んで世話がしたい J, i別々に住むか近く. 行事参加,本を読んだ経験,新聞記事を読んだ経. にいて世話がしたい」と回答した者を合わせて「自. 験で、は有意差はなかった。. 分で世話がしたい方』としたところ 83.2% (465 名 ) ,. 2)介護に適する性. i 福祉施設で世話をしてもらって近くに住む. ようにする J, i福祉施設で世話してもらって自分. 介護は男性と女性どちらに適していると思うか. の生活を大切にしたい」と回答した者を合わせて. を調査したところ,「性別による適性の差はない」. 「福祉施設で世話してもらいたい方」としたとこ. が 55.3% (309名)で最も多く,次いで「女性が. ろ7.2% ( 4 0名)であった。. ) , i男性が適している」 適している J38.3%(214名 6.3% ( 3 5名)で、あった。. 国別でみても,「できれば一緒に住んで世話が. 国別でで、みると,中固は i ,J. したい」が中国 35.2% (103名 人 日 本45.1% (120 名)で中国・日本ともに最も多く,『自分で世話. 6 伺0.1%仕 ( 1 7 河6名 ) 入 ,. がしたい方」は,中国 86.0% (252名)に対し,. 九4.4%は ( 1 9 悌8名)入,「男性が適している」 ない」が 7. 日本80.1% (213名)で,「福祉施設で世話しても. 1 叩0.9% 位 ( 29名)であり,日中で違いが認められた. 日本は「↑性生別による適性の差は. ( p<0.001)。. らいたい方」は,中国 0.7% (2名)に対し,日 本 14.3% ( 3 8名)と違いがあった (p<O.OOl)。. 性別でみると回答の多い順に変わりはないが,. 性別で、は有意差がなかった。. 「性別による適性の差はない」が男子 47.7% (124. 男子の国別では有意差はなかったが,「自分で. 名)に対し,女子 61 .9% ( 185名)と,女子の方. 世話したい方」は,日本女子 81.6% (133名)に. が有意に多かった (p<O.Ol)。それぞれの国別. 対し,中国女子 93.4% (127名)と中国女子の方. では,有意差はなかった。. p<0.01)。 が有意に多かった (. 男子の国別でみると,中国男子は「女性が適し ) , ている」が 64.3% (101名. 高齢者に関する学校での学習経験でみると,「自. i 性別による適性の. 5 3名),日本男子は「性別に 差はない J 33.8% (. 分で世話したい方」は,学習経験がない者では. 表 3 親に介護が必要になった場合 名(%) 全体. どうしても宇緒に住んで世話 したい できれば一緒に住んで世話し たい 別々に住むか近くにいて世話 したい 福祉施設で世話してもらって 近くに住むようにする 福祉施設で世話してもらって 自分の生活を優先したい まだわからない その他. n=5 5 9 9 3 ( 1 6 . 6 ) 2 2 3 ( 3 9 . 9 ) 1 4 9 ( 2 6 . 7 ) 2 8 (5 . 0 ) 1 2 (2 . 1 ) 5 2 (9 . 3 ) (0 . 2 ). リ 日. 国 中国. 日本. n=293 8 5 ( 2 9 . 0 ) 1 0 3 ( 3 5 . 2 ) 6 4 ( 2l .8 ) 1 (0 . 3 ) 1 (0 . 3 ) 3 9 ( 1 3 . 3 ). n=266 8 (3 . 0 ) 1 2 0 ( 4 5 . 1 ) 8 5 ( 3 2 . 0 ) 2 7 ( 10 . 2 ) 1 1 (4 . 1 ) 1 3 (4 . 9 ) 1 (0 . 4 ). 。. 子. 男. 検定. 中国. 日本. n=1 5 7 3 4 ( 2 1 . 7 ) 5 9 ( 3 7 . 6 ) 3 2 ( 2 0 . 4 ). * * *. n=1 0 3 3 (2 . 9 ) 4 1 ( 3 9 . 8 ) 3 6 ( 3 5 . 0 ) 1 0 (0 . 6 ) (9 . 7 ) 8 (7 . 8 ) 3 1 5 . 9 ) ( 19 . 7 ) (4. 。 。. (l .0 ). 子. 女. 検定. 中国. n=1 3 6 5 1 ( 3 7 . 5 ) 4 4 ( 3 2 . 4 ) 3 2 n . s ( 2 3 . 5 ). 日本 n=1 6 3 5 (3 . 1 ) 7 9 ( 4 8 . 5 ) 4 9 ( 3 0 . 1 ) 1 7 ( 1 0 . 4 ) 3 (l .8 ) 8 (4 . 9 ) 1 (0 . 6 ). 。. 1 (0 . 7 ) 8 (5 . 9 ). 検定. *. 。. (***p<O.OOl,**p<O.Ol,*p<O.05,n.s非有意). 4 7 2.

(10) 大学't.の高齢者に対する意識調査. 日中の違いについて. よる適性の差はない」が68.9% ( 7 1名)であり,. 女子45.6% ( 6 2名)で,有意差はなかったが,日. 日中で違いが認められた (p<O.OOl)。また,女. 7 3名)に対し,女子 84.0% ( 1 3 7 本は男子 70.9% (. 子の国別でも,中国女子は「女性が適している」. 名)と,女子の方が有意に多かった ( p<0.05)。. 7 5名 ) , が 55.1% (. 1 性別による適性の差はない」. 男子の国別でみると,「感じる方」は日本男子. 42.6% ( 5 8名),日本女子は「性別による適性の. p<0.001),女子も日本女子が有 が有意に多く (. 1 2 7名)であり,日中で違 差はない」が 77.9% (. p<0.001)。 意に多かった (. いが認められた (p<O.OOl)。. 高齢者に関する行事への参加経験でみると,『感. 高齢者に関する行事への参加経験でみると,「女. じる方』は,参加経験がない者では 55.9%( 2 2 4名). 性が適している」は,参加経験がある者では 24.1%. 12 0名)と有意に多かっ に対し,ある者では 75.9%(. ( 3 8名)に対し,ない者では 43.9% ( 1 7 6名)と. た (p<O.OOl)。高齢者に関する本を読んだ、経験. p<0.001)。高齢者に関する本 有意に多かった (. でみると,「感じる方』は,読んだ経験がない者. を読んだ経験でみると,「女性が適している」は,. では 57.4%( 2 5 9名)に対し,ある者では 79.4%( 8 5. 17 名)に対し, 読んだ経験がある者では 15.9% (. 名)と有意に多かった (p<O.OOl)。高齢者に関. 19 7名)と有意に多かった ( p ない者では 43.7% (. する新聞記事を読んだ経験でみると, IIJ~ じる方」. <0.001)。高齢者に関する新聞記事を読んだ経験. は,読んだ経験がない者では 54.9% ( 1 6 8名)に. でみると,「女性が適している」は,読んだ経験. 1 7 6名)と有意に多かっ 対し,ある者では 69.8%(. 8 2名)に対し,ない者では がある者では 32.5% (. た (p<O.OOl)。学校での高齢者に関する学習経. 43.1% ( 13 2名)と有意に多かった ( p<0.05)。. 験では有意差はなかった。. 学校での高齢者に関する学習経験では有意差はな. また, rJ~ じる方』と回答した者344名に対して, 不安に感じる理由を調査したところ,「介護の仕. かった。. 方がわからないから」が 45.9% ( 1 5 8名)で最も. 3)介護への不安. 多く,次いで「祖父母・親の身体が心配だから」. 自分や家族が将来高齢者になり,介護が必要な. 1 2 4名)で,「介護の制度・法律がわか が36.0% (. 状態になることに不安を感じているかを調査した. 2 3名人その他 10.5%( 3 6名) らないから J 6.7%(. 2 8 1名)と最も多く, ところ,「!惑じる」が50.3%(. であった。国別にみると,中国は「介護の仕方が. 2 0 5名人「非常に感 次いで「感じない J 36.7% (. 8 9名 ) , わからないから J 66.4% (. 6 3 名 ) , じる J 11.3% (. 身体が心配だから J 27.6% ( 3 7名)に対し,日本. 1 全く感じない J l .6% (9. 1 祖父母・親の. 名)であった。「非常に感じる J, 1感じる」を合. .4% ( 8 7 は「祖父母・親の身体が心配だから J 4l. 3 4 4 名), わせて「感じる方』としたところ 61.5%(. 名 ) ,. I J 惑じない J, 1 全く感じない」を合わせて I J 盛じ. 1介護の仕方がわからないから J 3 2.9% ( 6 9. 名)と違いがあった。. 2 1 4 名)であった。 ない方」としたところ 38.3% ( 1 5 9 国別でみると,中国は「感じない」が 54.3%( 名)で最も多かったが,日本は I J 惑じる」が64.3%. 7 . 高齢者扶養意識について 1)親との同居. ( 1 7 1名)で最も多かった。「感じる方」は,中国. 将来親と一緒に住みたいかを調査したところ,. 45.7% ( 1 3 4 名)に対し,日本は 78.9% ( 2 1 0 名). 2 7 8 名)で最も多く, 「まだわからない」が49.7%(. p<0.001)。 と,日本の方が有意に多かった (. 2 1 7名 ) , 次いで「住みたい J 38.8% (. 1 4 5 性別でみると,「感じる方」は,男子 55.8%(. 6 1名 ) , ない J 10.9% (. 1その他 J. 1住みたく. 0.4% (2名). 名)に対し,女子 66.6% ( 19 9名)で,女子の方. であり,一人暮らしはしたいが,親とも多く会い. p<0.01)。それぞれの国別 が有意に多かった (. たいというものであった。. 7 2 名), では,『感じる方」が,中国は男子45.9%(. 1 6 8 国別でみると,中国は「住みたい」が 57.3%(. 473.

(11) 安. 祈・芝木美沙子. 名)に対し,日本は 18.4% ( 4 9名)と,中国の方. 性別でみると,『子どもが世話する方」は,男. が有意に多かった (p<O.OOl)。また,日本は「ま. 子 46.5% ( 1 2 1名),女子 48.2% ( 14 4名)で有意. だわからない」が63.5% ( 16 9名)と多かった。. 差はなかった。それぞれの国別でも有意差はな. 9 5 名), 性別では,「住みたい」が,男子 36.5%(. かった。. 1 2 2名)で有意差はなかった。それ 女子 40.8% (. 男子の国別でみると,『子どもが世話する方」は,. { 主みたい」が,中国は男子 51.6% ぞれの国別では, I. 6 4名)に対し,日本男子 55.3% 中国男子 40.8% (. ( 8 1名)に対し,女子 64.0% ( 8 7名)と女子の方 p< 0 . 0 5 ), 日本は男子 が有意に多かったが ( 13.6% ( 14名),女子 21.5% ( 3 5名)で有意差は. ( 5 7名)と日本男子が有意に多かったが ( p< 0 . 0 5 )。女子の国別では有意差はなかった。 高齢者に関する行事への参加経験でみると,『子 どもが世話する方」は,参加経験がない者では. なかった。 男子の国別でみると,「住みたい」は中国男子. 43.4%( 1 7 4名)に対し,ある者では 57.6%( 9 1名). の方が有意に多く ( p<0.001),女子も中国女子. p<0.01)。高齢者に関する と有意に多かった (. の方が有意に多かった (p<O.OOl)。. 新聞記事を読んだ経験では,『子どもが世話する. 高齢者に関する学校での学習経験でみると,「住. 12 2名) 方」は,読んだ経験がない者では 39.9% (. 2 6名) みたい」は,学習経験がない者では 26.8%(. 14 3名)と有意に多かっ に対し,ある者では 56.7%(. 1 9 1名)と有意に多かっ に対し,ある者では 41.4%(. た (p<O.OOl)。高齢者に関する行事への参加経. p<0.01)。しかし,高齢者に関する本を読 た (. 験,高齢者に関する学校での経験では有意差はな. んだ経験では,「イ主みたい」は,読んだ経験がな. かった。. 19 8名)に対し,ある者では 17.8% い者では 43.9%(. ( 1 9名)と有意に少なかった (p<O.OOl)。高齢 者に関する行事への参加経験,高齢者に関する新 聞記事を読んだ経験では有意差はなかった。. 3)病弱・寝たきりの親の世話 親が病弱または寝たきりで,世話をする人が自 分しかいない場合はどうするのかを調査したとこ. 2 4 9名) ろ,「何をおいても世話する」が44.5% (. 2)親の日常生活の世話. と最も多く,次いで「お金を払って人に頼む」. 親の日常生活の世話は誰がするのがよいのかを. 22.7% ( 12 7名 ) ,. 調査したところ,「子どもと社会の両者」が47.6%. ( 2 6 6名)で最も多く,次いで「主として子ども 1 6 8名 ) , がする J 30.1% ( 7. 4%(97名 ) , が当然J 1. 1子どもが世話するの. 1主として社会がする」. 3.9%( 2 2名人「その他J 0.9% (5名)であり,「全 て社会が世話する」を選択した者はいなかった。. 1どうするかよくわからない」. 19.3% ( 10 8名人「施設に入れる J 13.2% ( 7 4 名) であった。 「何をおいても世話する」とその他でみると, 国別では,「何をおいても世話する」が中国 52.9% ( 15 5名)に対して, 日本 35.3% ( 9 4名)と,中. p<0.001)。 国の方が有意に多かった (. 「子どもが世話するのが当然J, 1主として子ども. 性別では,「何をおいても世話する」が男子. がする」と回答した者を合わせて「子どもが世話. 38.5% ( 10 0名)に対して,女子 49.8% ( 14 9名). する方」としたところ 47.4% ( 2 6 5名)であった。. p<O .01)。そ と,女子の方が有意に多かった (. 国別でみると,「子どもと社会の両方」が,中. れぞれの国別では,「何をおいても世話する」が,. 1 5 1名), 日本43.2% ( 1 1 5名)と最も 国51.5% (. 6 4名)に対し,女子 66.9% 中国は,男子40.8% (. 多かった。また,『子どもが世話する方」とその. ( 9 1名)と,女子の方が有意に多かったが ( p<. 他でみると,「子どもが世話する方』は,中国 43.0%. ( 1 2 6名)に対して, 日本 52.3% ( 13 9名)と, 日 p<0.05)。 本の方が有意に多かった (. 4 7 4. 0 . 0 0 1 ),日本は,男子 3 5 . 0% ( 3 6名 人 女 子 3 5 . 6. % (58名)で、有意差がなかった。 男子の国別では有意差はなかったが,女子は「何.

(12) 大学't.の高齢者に対する意識調査. 日中の違いについて. をおいても世話する」は中国女子の方が有意に多. 6 1名)に対し,ない者で 験がある者では 38.6% (. p<0.001)。 かった (. .4%( 2 0 6名)と有意に多かった (p<O.Ol)。 は51. 高齢者に関する学校での学習経験でみると,「何. 高齢者に関する本を読んだ経験でみると,「とて. をおいても世話する」は,学習経験がない者では. もいい習慣であるから継承すべき」は,読んだ経. 34.0%( 3 3 名)に対し,ある者では 46.9%( 2 1 6名). 3 0名)に対し,ない者で 験がある者では 28.0% (. p<O .0 5 )。高齢者に関する と有意に多かった (. 2 3 7名)と有意に多かった ( p<0.001)。 は52.5%(. 行事への参加経験,本を読んだ経験,新聞記事を. しかし,高齢者に関する学校での学習経験でみる. 読んだ経験では有意差はなかった。. と,「とてもいい習慣であるから継承すべき」は, 学習経験がある者では 51.0% ( 2 3 5名)に対し,. 4)伝統的な老親扶養. 3 2 名)と有意に少なかった ( p ない者では 33.0%(. 伝統的な老親扶養(家庭で子どもが親を扶養す. <O .0 1 )。高齢者に関する新聞記事を読んだ経験. ること)についてどう思うかを調査したところ,. では有意差はなかった。. 「とてもいい習慣であるから継承すべき」は 47.8%. ( 2 6 7名)で最も多く,次いで「現状から言うとあ. 5)高齢期の生活費. 13 3名人「よくわか まり現実的で、はない J 23.8%(. 高齢期の生活は主に何によってまかなうべきだ. らない J 23.4%(131名)でほぼ同じで,「いい習慣. と思うかを聞いたところ,「家族が面倒をみる」. 2 6名)で最も少なかった。 とは思わない」が4.7%(. 40.3% ( 2 2 5名 ) ,. 国別でみると,中国は「とてもいい習慣である. i公的年金,預貯金など自分の. 収入J 40.1% ( 2 2 4名)と多く,「社会,国でまか. 19 9名)と最も多く, から継承すべき」は 67.9%(. 9 8名),その他 2.0%( 1 1名)であっ なう J 17.5%(. 次いで「現状から言うとあまり現実的で、はない」. た 。. 11.3%(33名人「いい習慣とは思わない」が 1.0%. 国別でみると,「家族が面倒をみる」は,中国. ( 3名)に対し日本は「現状から言うとあまり現. 60.1% ( 17 6名)に対し,日本 18.4% ( 4 9名 ) ,. 1 0 0名)と最も多く,次 実的ではない」が 37.6%(. 的年金,預貯金など自分の収入」は,中国 37.9%. いで「とてもいい習慣であるから継承すべき」. ( 1 1 1名)に対し, 日本42.5% ( 1 1 3名)と, 日中. 25.6%( 6 8名人「いい習慣とは思わない」が8.6%. i公. で違いがあった (p<O.OOl)。. ( 2 3名)と違いがあった。「とてもいい習慣である. 性別でみると,男子は「公的年金,預貯金など. から継承すべき」とその他でみると,「とてもい. 1 1 7名)で最も多く,女子 自分の収入 J 45.0% (. 1 9 9 い習慣であるから継承すべき」が中国 67.9%(. 1 1 7名)で多く, は「家族が面倒をみる」が 39.1%(. 名)に対し,日本は 25.6%(68名)と,中国の方が. p<0.01)。それぞれの国では有 違いがあった (. 有意に多かった (p<O.OOl)。性別で有意差はな. 意差はなかった。 男子の国別でみると,「家族が面倒をみる」は,. かった。 男子の国別でみると,「とてもいい習慣である. 中国男子 54.1% ( 8 5名)に対し,日本男子 22.3%. から継承すべき」は中国男子 64.3% ( 10 1名)に. ( 2 3名)と中国男子が多く (p<O.OOl),女子の. 2 7名)と中国男子の方が 対し, 日本男子 26.2% (. 国別でも「家族が面倒をみる」は,中国女子 66.9%. 有意に多く. ( p<O .0 0 1 ),女子の国別でも「とて. もいい習慣であるから継承すべき JJ は中国女子. ( 9 1名)に対し,日本女子 16.0% ( 2 6名)と中国. k子が多かった (p<O.OOl)。. 72.1% ( 9 8名)に対し,日本女子 25.2% ( 4 1名). 高齢者に関する行事への参加経験でみると,「家. p<0.001)。 と中国女子の方が有意に多かった (. 族が面倒をみる」は,参加経験がある者では 29.7%. 高齢者に関する行事への参加経験でみると,「と. ( 4 7名)に対し,ない者では 44.4% ( 17 8名)と. てもいい習慣であるから継承すべき」は,参加経. p<0.001)。高齢者に関する本 有意に多かった (. 475.

(13) 安. 祈・芝木美沙子. を読んだ経験でみると,「家族が面倒をみる」は,. 女子の方が有意に多かったが,国別でみると,日. 2 2名)に対し, 読んだ経験がある者では 20.6% (. 本の男女には有意差がなく,中国では女子の方が. 2 0 3名)と有意に多かった ( p ない者では 45.0% (. 有意に多かった。中国で性別による有意差がある. <0.001)。しかし高齢者に関する学校での学習. 理由は,男子は高齢者とどのように接したらいい. 経験でみると,「家族が面倒をみる」は,学習経. かわからない者が多いためと思われる。これらか. 1 9 9名)に対し,ない者 験がある者では 43.2% (. ら,中国では,学校と社会の両方が,高齢者と深. では 26.8% ( 2 6名)と有意に少なかった ( p<. く関わることのできる行事を積極的に行って,学. 0 . 0 1 )。高齢者に関する新聞記事を読んだ経験で. 生たちが高齢者と触れ合う機会を多く作ることが. は有意差はなかった。. 望まれる。. N .考. 2)高齢者に関する学習について. 察. 学校での高齢者に関する学習経験は,国別では 有意差はなかった。性別をみると,中国では,有. 1.祖父母について 祖父母との同居経験については,「同居したこ. 意差はなかったが,日本では,男子 73.8%に対し,. とがない」が 64.9%で,過半数を占めており,同. 女子85.9%と,女子の方が有意に多かった。これ. 居したことがない者の方が多かった。祖父母との. は今回調査対象とした日本の大学で,高齢者に関. 同居経験は日本の方が少ないということを予想し. t . :子学生が多 する科目を取り上げている専攻に ,. ていたが,「同居経験者』は中国 24.2%,日本45.9%. いということもあると思われるが,高校生を対象. で、中国の方が同居経験者は少なかった。. とした加藤 4)の調査でも述べられているように,. 祖父母と会う頻度については日本と中国で違い. 女子の方が高齢者・障害者に対して,関心や援助. があり,日本は,盆と正月は,実家に帰省したり. 意欲が高く,福祉に関する学習意欲が高いためと. して家族で過ごす事が多いため,「年 1, 2回 」. 考えられる。. が 53.4%と最も多くなっていた. O. それに対して,. 高齢者に関する問題について取り上げた本を読. 中国は祖父母と同居していなくとも「月 1回以上」. んだ経験は,性別では有意差はなかったが,国別. 会う学生が 54.3%と最も多かったが,「ほとんど. でみると,中国は「ある J2.7%に対し,日本は. 会わない」という学生も 27.0%と多かった。. 37.2%と,日本の方が有意に多かった。この理由 としては,日本は高齢化社会に入ったのが早く,. 2 . 高齢者に関する学習・行事参加について. 高齢者に対する研究が多く,高齢者に関する本や. 1)高齢者を主体とする行事参加について. 丈献も多いためと考えられる。また,中国の学生. 高齢者を主体とする行事への参加経験を国別で. は授業の学習をすることを重視して,授業に関係. みると,中国は「ある J11 .3%に対し,日本47.0%. ない本を読む時間は日本の学生より少ないと思わ. と,日本の方が有意に多く,中国の大学生は高齢. れる。. 者を主体とする行事参加経験が少なかった。その. 高齢者に関する問題についての新聞記事を読ん. 原因を考えてみると,まず,中国では,高齢者に. だ経験は,国別でみると,中国は「ある J35.2%. 関する行事が少なく,大学生たちは高齢者との交. に対し,日本は 56.0%と,日本の方が有意に多く,. 流意欲はあるが,参加する機会が少ないためと思. 日本の大学生は中国の大学生より,高齢者に関す. われる。そして,中国の学校では,本の知識を重. る記事への関心が高かった。日本では,性別によ. 視して,社会の実践活動はあまり重視していない. る有意差はなかったが,中国では,「ある」は男. という現実も一つの原因と考えられる。性別でみ. 子 27.4%に対し,女子 44.1%と,女子の方が有意. ると,「ある」は男子 21.5%に対し,女子 34.1%と ,. に多かった。この理由としては,中国の男子は新. 476.

(14) 大学't.の高齢者に対する意識調査. 日中の違いについて. 聞記事の経済,政治に興味を持っていて,女子の. い学生が多い傾向にあることがわかった。高齢者. 方は生活に関するものに興味を持っているためと. に関する行事への参加経験,学習経験がある者の. 考えられる。. 方がより積極的な対応をとっていることから,中. これら高齢者に関する学習の 3つの項目につい て,日本の大学生は中国の大学生より,学習して. 国・日本ともに高齢者に関する学習や行事参加を 促して高齢者への理解を深めることが望まれる。. いる者が多かった。中国では,高齢者に関する研 究,本などは日本より少ないことが理由として考 えられるが,近い将来,高齢化問題に直面しなけ ればならない中国では,高齢者問題に関する研究 を進めるとともに,学生は高齢者に対して関心を 持つ必要がある。. 4 . 高齢者になった時のことについて 高齢者になるということについて,どの程度の 関心をもっているのかを 2つの項目で調査した。 自分の両親が高齢者になったときのことを考え るかの調査については,『考える方」は中国 24.6% に対し,日本81.2%と,日本の方が有意に多かっ. 3 . 高齢者と接する場面について. た。性別でみると『考える方』は,男子 39.6%に. 高齢者に対していたわる気持ちがどの程度ある. 対し,女子 61 .9%と,女子の方が有意に多かった。. のかを 3つの場面設定でみたところ,「パスや電. それぞれの国の性別では,中国では女子の方が有. 車の中で席を」の場面の「どんな時でもだいたい. 意に多かったが,日本で、は有意差がなかった。綿. ゆず、る」が中国 38.9%,日本37.6%でほぼ同じで. 引5)の k子高校生を対象にした調査では「考える. あったが,「身体の不自由な老人を見た時」で,. 方』は,両親については約 6割であり,今回の日. 1 可か手伝ってあげたい」が60.5%で最も. 本の女子大学生の方が82.8%と多かった。その理. 多く,中国は「手伝ってあげたいと思うが手伝え. 由として,日本は,少子高齢化が,この数年の聞. そうにもない」が 70.6%で最も多かった。「老人. に進行したことと,大学生となり,より社会・経. が喜んでいるのをみたとき」においても,両国と. 済に日が向くようになったことが考えられる。. 日本は. も「よかったと思う」という者が多かったが,「特. また,自分が高齢者になったときのことを考え. , になにも感じない」が中国 44.7%,日本 2.6%で. るかについては,『考える方』が中国 10.2%,日. 中国の学生は日本の学生より公共心が希薄だと思. 本 59.4%と,日本の方が有意に多く,性別では,. われる。これは中国の大学生が高齢者と触れ合う. 男子 26.5%,女子 39.8%と,女子の方が有意に多. 機会が少ないことに原因があるだけではなく,現. かった。それぞれの国別で性別をみると『考える. 在の中国の大学生は「一人っ子」政策で生まれた. 方」は,日本では有意差はなかったが,中国は k. 学生で過保護に育てられており,エゴイズムな面. 子の方が有意に多かった。これは,日本の高齢化. も関係があると考えられる。それぞれの国での性. 15)の女子高校生を が進んだためと思われる。綿 5. 別では,三つの場面とも,女子のほうが積極的な. 対象にした調査では「考える方」は約 4割で,日. 結果が出ており,女子の方が高齢者に親しみを持. 本の女子学生は 59.5%と多く,自分が高齢者に. ちやすいということが考えられる。. なったときのことを考える者が増えている。. 3つの場面に対する綿引 5)の平成 5年に. これらのことから,高齢者になるということは. 行われた女子高校生を対象にした調査と本調査の. 大学生にとっても身近だとは言い難い問題であっ. 日本人 k子学生と比べると,大学生の方がより積. ても,日本は中国より早く高齢化社会に入ったの. 5) 極的な対応への回答が多かった。しかし,綿ヲ 1. で,多くの者は既に親の老後のことと自分が高齢. の調査と本調査ともに,全ての場面において 2つ. 者になることを考えている。また,女子にその傾. 目の中間層の選択肢の回答が最も多く,高齢者を. 向が強かったのは,前にも述べたように,女子の. いたわりたいという気持ちはあるが行動に移せな. 方が高齢者に関心があるためと思われる。. また,. 477.

(15) 安. 祈・芝木美沙子. 有意に多かった。また,「自分で世話がしたい方』. 5 . 高齢者に関する問題について話すこと. は,加藤 4)の平成 1 8年に高校生を対象に行われた. 家族と高齢者に関する問題について話すことが. 調査の 63.7%より多くなっており,自分で世話し. あるかの調査については,『話す方」は中国 16.7%. たいと思う日本人の大学生が増加していた。この. に対し,日本41 .7%と,日本の方が有意に多かっ. 理由としては,介護保険による在宅介護が充実し. た。この理由としては,中国の学生は家族とのコ. てきていることもあると思われる。. ミュニケーションが少ないことも原因と考えられ るが,中国の学生は高齢者に対する関心が低いこ. 2)介護に適する性別. ともあると思われる。また,行事参加経験がある. 介護は男性と女性どちらに適しているかを調査. 者は家族と高齢者に関する問題について『話す方」. したところ,国別でみると,中国は「女性が適し. が46.8%と多かったので,行事参加の経験を学生. ている」という回答が60.1%で最も多く,日本は. に促すことによって,家族と高齢者に関する問題. 「性別による適性の差はない」という回答が74.4%. について話し合うことに繋がることが期待でき. で最も多かった。平岡ら 6)の平成 1 7年に日米学生. る。性別でみると「話す方」と回答した者は,中. を対象に行われた調査では,日本の学生は 7割が. 国・日本ともに女子の方が有意に多かった。これ. 「性別による適性の差はない」としており,本調. は前で述べたように,女子の方が高齢者に対して. 査と比較しでもあまり差はなかったが,「男性が. 関心を持っている者が多いためと考えられる。. 適している」と回答した者が 10.9%と多く,男性. 友人と高齢者に関する問題について話すことが. が介護に適していると考える者が増えてきた。時. あるかの調査については,「話す方』は中国 22.9%. 代の流れとともに,大学生の考え方も変化してき. に対し,日本 16.2%と中国の方が有意に多かった。. ているものと思われる。現在,日本の学生は介護. これらのことから,中国の大学生は高齢者に関す. に性別役割意識をあまりもっていないことが伺え. る問題についての話は,家族より,友人と話すこ. る。中国で「女性が適している」とする者が多かっ. との方が多いということが分かった。. たのは,中国の介護従事者は女性が多い傾向があ り,福祉の職業を選択しているのも女性の方が多. 6 . 介護について. い傾向にあるためと考えられる。それぞれの国で,. 1)親に介護が必要になった場合. 性別をみると,中国も「性別による適性の差はな. 親が高齢になり介護が必要になった場合どうす. い」が男子 33.8%に対し,女子42.6%,日本も男. るのかの調査については,「できれば一緒に住ん. 子 68.9%に対し,女子 77.9%と,y_子の方が有意. で世話がしたい」は 39.9%と最も多かった。国別. に多かった。それは中国・日本ともに,過去は「男. でみても,「自分で世話がしたい方』は,中国・. 尊女卑」の国であったためと思われる。. 日本ともに 8 割以上と多く,中国・日本ともに「親 孝行」という伝統的な家族扶養の規範意識が強い. 3)介護への不安. ことが理由として考えられる。それに対し,「福. 自分や家族が将来高齢者になり,介護が必要な. 祉施設で世話をしてもらう方」が中国 0.7%,日. 状態になることに不安を感じているかの調査につ. 本 14.3%と,日本の方が有意に多かったのは,中. いては,中国は「感じない」が 54.3%で最も多く,. 国より日本の福祉施設が充実しているためと考え. 日本は「感じる」が 64.3%で最も多かった。『感. られる。それぞれの国での性別をみると,「自分. じる方』と「感じない方」でみると,「感じる方』. で世話がしたい方」と回答した者は,男子の国別. は中国 45.7%に対し, 日本 78.9%と , 日本の方が. では有意差がなかったが,女子では,日本女子. 有意に多かった。日本は高齢者になった時のこと. 81.6%に対し,中国女子 9 3.4%と中国女子の方が. を考える者が多いことと中国は伝統的扶養意識が. 4 7 8.

(16) 大学't.の高齢者に対する意識調査. 日中の違いについて. 強いことが関係していると考えられる。性別でみ. 日本と中国の大学生を対象に丁ら 7)によって行わ. ると,中国では,「感じる方」が男子 45.9%に対し,. れた調査では,肯定,否定で聞いており,調査方. 女子 45.6%で有意差はなかった。日本では,「!惑. 法が違うが,日中共に「主として子どもが世話す. じる方」が男子 70.9%に対し,女子 84.0%と,女. る」が最も多く,次いで日本では「子どもと社会. 子の方が有意に多かった。日本では,平均寿命が. の両者 J,中国では「子どもが世話するのが当然」. k性の方が高く,寡婦期間も長いことが関係して. となり,中国の方は子どもが世話すべきだという. いると思われる。介護に対する不安では,高齢者. 意識が強かった。しかし,本調査では「子どもと. に関する行事への参加経験がある者,学習経験が. 社会の両者」が最も多くなっていた。この理由と. ある者の方が ~l惑じる方」とする者が有意に多く,. 7年と現代では意識の して,中国においても平成 1. 介護の現実を知る事によって,不安を感じるもの. 変化があることが考えられる。. と思われる。しかし,不安に感じる理由としては, 介護の仕方や介護制度に対するものが多く,将来. 3)親が病弱または寝たきり時の世話. の介護への不安を軽減させるためにも,介護の仕. 親が病弱または寝たきりで,世話をする人が自. 方や介護制度について学ぶ機会が必要である。. 分しかいない場合はどうするのかの調査について は,「何をおいても世話する」が中国 52.9%,日. 7 . 高齢者扶養意識について. 本35.3%と,中国の方が有意に多かった。これも. 1)親との同居. 中国の「親孝行」という伝統的な家族扶養の規範. 将来親と一緒に住みたいかを調査したところ,. 意識が関係しているものと思われる。性別をみる. 「まだわからない」が49.7%で最も多かったが,. と,中国では,「何をおいても世話する」が男子. 国別でみると,中国は「住みたい」が 57.3%で最. 40.8%に対し,女子 66.9%と,女子の方が有意に. も多かったが,日本は「まだわからない」が63.5%. 5 . 0%に対し,女子 多かった。日本では,男子 3. と最も多かった。その理由は,中国の伝統的な「親. 3 5 . 6 %で有意差がなかった。日本は男 k平等意. 孝行」の意識と日本人の現実的な考えに関係があ. 識が強く,中国の伝統社会では,息子の扶養・介. ると思われる。それぞれの国の性別でみると,「住. 護責任を重く見る意識が強いためと思われる。. みたい」が中国は女子の方が有意に多く,日本も 同様の傾向があった。これは女子の方が男子より. 4)伝統的な老親扶養意識. 高齢者に対する関心が高いためと思わられる。ま. 伝統的な老親扶養(家庭で子どもが親を扶養す. た,「まだわからない」という答えは,日本は 63.5%. ること)についての調査については,国別でみる. で,加藤 4)の平成 1 8年に高校生を対象に行われた. と「とてもいい習慣であるから継承すべき」が中. 調査の 52.8%より約 10%多かった。この理由とし. 国67.9%に対し,日本は 25.6%であり,中国は伝. ては,今回対象とした日本の大学生の多くが教員. 統的な老親扶養に対して肯定的な意識をもってい. 志望であり,広大な北海道の中で親との同居は難. た。丁ら 7)の調査と比較して,それぞれの項目に. しいという現実もあると思われる。. ついて,肯定,否定で聞いており,調査方法が違 うが,本調査では「よくわからない J,iいい習慣. 2)親の日常生活の世話. だとは思わない」の回答が増えており,日本の伝. 親の日常生活の世話は誰がするのがよいのかの. 統的な老親扶養意識がますます弱くなってきてい. 調査については,「子どもと社会の両者」が中国. 5l .5%,日本 43.2%で,両国とも多く,「子ども. ることが考えられる。 現在,中国は,競争社会となっており,子ども. が世話する方」は,中国 43.0%に対し,日本 52.3%. たちは老いた親の世話をしたいが,精神面,経済. と日本の方が有意に多かった。また,平成 1 7年に. 面共に負担があると考えている。親の世話と親の. 479.

(17) 安. 祈・芝木美沙子. 扶養には,完備した社会保障システムがなければ. 2)高齢者を主体とする行事への参加経験は,「な. ならないが,人口が多く,社会保障システムがま. い」が 7 1 .7%と多かった。国別でみると,中国. だ完備していない中国では,子女に頼るほかはな. は「ある J1 1 .3%に対し, 日本47.0%と , 日本. いのが現状である。しかし,親孝行という伝統的. の方が有意に多かった。中国では,学校と社会. モラルは経済的利益の衝撃にさらされ,世論の力. の両方が,高齢者と深く関わることのできる行. だけに頼っては守れなくなっている。中国で 2 0 1 3. 事を積極的に行って,学生たちにもっと高齢者. 年 7月 1日,年老いた親と別居して暮らす子ども. との触れ合う機会を作ることが望まれる。. に定期的な帰省を義務づけるなど親を心身ともに. 3)学校で高齢者に関して学校で学習をした経験. いたわることを求めた改正「高齢者権益保障法」. 82.5%で,国別で有意差はなかった。 は,「ある J. が施行された。しかし,とどのつまり,親孝行は. 高齢者に関する問題について取り上げた本を. モラルの範障に属するもので,それはイデオロ. 9.1%,高齢者に関 読んだ経験では,「ある J1. ギー,習慣,風俗,世論などの面から養成,提唱. する問題についての新聞記事を読んだ経験で. すべきものであり,法律で強制的に実施すべきか. は,「ある J4 5.1%で,これらは日本の方が有. どうかについては,さらに検討する必要があると. 意に多く,日本の大学生の方が,高齢者に関す. 考えられる。. る関心が高かった。 4)高齢者と接する 3場面全てで 2つ日の中間層. 5) 高齢期の生活費. の選択肢の回答が多く,高齢者をいたわりたい. 高齢期の生活は主に何によってまかなうべきだ. という気持ちはあるが行動に移せない学生が多. と思うかを調査したところ,中国は「家族が面倒. い傾向が伺える。三つの場面とも,国別でみる. 0.1%で最も多かったが, をみる」という回答が6. と,日本の方が積極的で,性別では,女子の方. 日本は「公的年金,預貯金なと守自分の収入」とい. が積極的であった。. う回答が4 2.5%で最も多かった。調査方法が違う. 5)高齢者になった時のことについては,自分の. が,平成 1 7年の丁ら 7 )の調査と比較すると,日本. 両親では『考える方」と「考えない方』がほぼ. 3.8%, 1"預貯金や自分の収入」 は「公的年金J7. 同様で、,自分では「考えない方』が6 6.2%で多. 13.3%と,今回の調査結果より多く,中国は「家. かった。二つの項目とも,「考える方」という. 族が面倒をみる J5 5.3%とほぼ同様であった。日. 回答は,日本の方が中国より多かった。これは,. 本は,ここ数年公的年金に対する信頼が低くなっ. 日本は中国より早く高齢化社会に入ったためと. てきているためと思われる。また,中国は,年金. 考えられる。. 制度が末熟であり,国民にあまり信頼されていな. 6)親が高齢になり介護が必要になった場合どう. するのかでは,『自分で世話がしたい方』は,. いためと考えられる。. 日本・中国ともに 8割以上と多く,伝統的な家 族扶養の規範意識が強かったが,「福祉施設で. v .ま と め. 世話をしてもらう」は本の方に多かった。これ. 中国の i 審陽の大学生 2 9 3名,日本の北海道の大. 6 6名を対象に,高齢者に対する意識につい 学生 2 ての調査を実施し,次のような結果を得た。. 1)祖父母との同居経験がない学生が64.9%と多. は,中国より日本の福祉施設が充実しているた めと考えられる。 7)介護は男性と女性どちらに適しているかでは, 国別でみると,中国は「女性が適している」と. く,祖父母と会う頻度は,「月 1回以上J4 6.7%,. いう回答が 6 0.1%で最も多く,日本は「性別に. 2回」が 35.2% ( 19 7名 ) ,. 4.4%で最も多かった。 よる適 性の差はない」が7. 「年に1,. ど会わない J 1 7.9%であった。. 4 8 0. 1ほとん. d. 8)自分や家族が将来高齢者になり,介護が必要.

(18) 大学't.の高齢者に対する意識調査. な状態になることに不安を感じているかでは, 「感じる方』は中国 45.7%に対し,日本 78.9%. 日中の違いについて. 養については,中国の「親孝行」という伝統的 な家族扶養の規範意識が関係していて,親孝行. と,日本の方が有意に多かった。性別でみると,. という伝統的モラルを持っているため,中国の. 中国では,男女に有意差はなかったが,日本で. 大学生は日本の大学生より自分が親の世話,面. は,『感じる方』は女子の方が有意に多かった. 倒などをみたいとする積極的な結果となった。. 0. 9)将来親と一緒に住みたいかについては,「ま. しかし,親の世話と親の扶養は,今後の中国で. だわからない」が49.7%で最も多かったが,国. は,完備した社会保障システムがなければ難し. 別でみると,中国は「住みたい」が 57.3%で最. いと思われる。これらを実施するためには,中. も多かったが,. 国国家,政府の力は不可欠と考える。. 日本は「まだわからない」が. 63.5%で最も多かった。その理由は,中国の伝 統的な「親孝行」の意識と日本人の現実的な考 えと関係があると思われる。. 1 0 ) 親が病弱・寝たきりで,世話をする人が自分 しかいない場合については,「何をおいても世 話する」が中国 52.9%,日本35.3%と,中国の 方が有意に多かった。これは中国の「親孝行」 という伝統的な家族扶養の規範意識が関係して いるものと思われる。 1 1 ) 伝統的な老親扶養については,「とてもいい. 習慣であるから継承すべき」が中国 67.9%と最 も多く,日本は「現状から言うとあまり現実的 ではない J 37.6%と最も多く,中国は伝統的な 老親扶養に対して肯定的な意識をもっていた。. 四. ~I 用・参考文献 1)国連経済社会局世界の寿命現在 6 8 . 7歳,世紀末 81 .8 歳,北海道新聞, 2 0 1 3 .6 .1 4. 3年度版高齢社会白書, 2一7,13-19, 2)内閣府:平成 2 ぎょうせい, 2 0 1 1. 3)中国国家統計局ホームページ h t t p : / / w w w . s t a t s . g o v .. c n /. 4)加藤聖子:高校生の福祉意識,藤女子大学 QOL研究 所紀要,. 2 :5 5 6 3,2 0 0 7. 5)綿引伴子:女子高校 l f :の高齢者に対する意識や関心 の現状とそれに影響を与える要因,日本家政学会誌, 4 5. 9 9 4 :3 3 1 3 4 1,1 6)平岡敬子,大 j 致マテイス直子,鈴木玉緒:高齢者介 護に関する H米学 E 主の意識差,社会情報学研究, 12:. 0 0 6 1 7 2 5,2. 1 2 ) 高齢期の生活は主に何によってまかなうべき. 7)丁珂,谷口幸一,郭新彪,島出博祐:大学生の高齢. だと思うかを調査したところ,中国は「家族が. 者扶養意識の現状と今後の課題に関する研究 :H中比. 面倒をみる」が60.1%で最も多かったが,日本. 較調査,東海大学健康科学部紀要, 1 2:5 1 6 3,2 0 0 7. は「公的年金,預貯金など自分の収入」という 回答が42.5%で最も多かった。中国では,年金. 安. 折(旭川校大学院生). 制度が末熟であり,国民に信頼されていないた. 芝木美沙子(旭川校教授). めと考えられる。 本研究では日本と中国の大学生の高齢者に対 する意識を比較しその相違点を明らかにした。 全体的に女子学生は男子学生より高齢者に対し て,高い関心を持っていた。高齢者を主体とす る行事参加と高齢者に関する学習などについて は,日本の大学生の方が中国より高い関心を 持っていた。中国では,学校と杜会の両方が, 高齢者と深く関わることのできる行事を積極的 に行って,学生たちが高齢者との触れ合う機会 を多く作ることが望まれる。高齢者の介護と扶. 4 8 1.

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表 2 高齢者と接する場面 質 問 項 目 選 択 肢 どんなときでもだいたいゆずる パスや電車の巾で老人 ゆずったりゆずらなかったりす に席を る だいたいゆずらない 何か手{云ってあげたいと 身体の不自由な老人を 手伝ってあげたいと思うが,手 みたとき 伝えそうもない 手伝いたくない 自分もとてもうれしくなる 老人が喜んでいるのを 良かったと思う みると 特になにも感じない ( 1 3 0 名)と有意に多かった ( p&lt;0.001) 。 学校での高齢者に関する学習経験でみると,パ スや電車の中で高

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