小学校音楽科におけるわらべうた遊びの教材化の可能性 : 異学年合同学習を中心に
2
0
0
全文
(2) 第I章は、小学校課程において育成される表現. た遊びの曲をリコーダーで演奏した。発表後の自. 力について、音楽科と異学年合同学習の視点から. 己評価・相互評価の場面では、上級生は下級生の. 小学校学習指導要領の記述を中心に整理した。. 成長を喜び、下級生はわらべうた遊びがリコーダ. 第1I章は、日本のわらべうた遊びから始まる音. ー学習につながることを知り、リコーダー学習へ. 楽教育の歴史について概観した。次に、コダーイ. の期待が膨らむ姿が見受けられた。. とオルフの教育理念を整理した。文献研究ととも. 《リコーダーの楽しさを伝えよう》で扱った教. にフィールドワークや観察記録を行なった。そこ. 材は、構成音が少なく短い曲であることから導入. では、指導内容を明確にしたわらべうた遊びやわ. 教材として適していた。ペア学習では、上級生は. らべうたの構成音を取り入れた音楽づくりが無伴. 励ましやアドバイスを取り入れながらリコーダー. 奏で行われていることが明らかになった。. の基本奏法を下級生に伝えていた。また、活動後. 第皿章は、わらべうた遊びの特徴である伝承と. のインタビューでは、自分の思いや意図を言語化. 変容について検証した。わらべうた遊びは、子ど. することにより、上級生は新たな目標を設定し、. もたちが生活している地域と密接に関連しており. 下級生は、リコーダーの基本を再認識することが. その特徴を生かした教材化が有効であることが明. できた。. らかになった。. これらの異学年合同学習の活動の様子は、学校. 第w章は、わらべうた遊びを教材とした異学年. 全体や保護者への発信を通して、「小学校音楽科に. 合同学習の実践観察を行った。実践概要は、2年. おけるわらべうた遊びを教材とした異学年合同学. 生と4年生による《わらべうたであそぼう》. 習」を位置付けることが可能となった。. (2010.11)、《発表会をしよう》(2011.3)、3年生. 以上のことから、わらべうた遊びを教材とした. と5年生による《リコーダーの楽しさを伝えよう》. 異学年合同学習は、子どもたちの表現力の育成に. (2011.4)である。分析の視点として、異学年間. つながることが明らかになった。. の言語・非言語の関わり方が表現力の育成につな. 4研究のまとめと今後の課題. がった場面を抽出した。それらは、活動に応じた. わらべうた遊びを教材とした異学年合同学習. 学習隊形がとられていた。. の観察を通して、表現力の育成過程を明らかにし. 第V章は、結果と考察をおこなった。. てきた。以下に、わらべうた遊びを教材とした表. 《わらべうたであそぼう》は、上級生が下級生. 現力育成のための指導上の視点を示す。. にわらべうた遊びを伝える活動が主になる。上級. ①指導内容を明確にしたわらべうた遊び. 生はわらべうた遊びをわかりやすく下級生に伝え. ②無伴奏でおこなわれるわらべうた遊び. るためにrやさしく」「ゆっくり」r大きく」「はっ. ③活動に応じた学習隊形. きり」伝えることを意識していた。そして、相互. ④ 自己評価・相互評価の場の設定. 注視・対人距離等の非言語の関わり方が、より豊. ⑤ 学校全体・保護者への発信. かな表現力を持つことにつながった。. 本研究で取り上げたわらべうた遊びの教材数は. 《発表会をしよう》は、《わらべうたであそぼ. 限られていた。したがって、今後は、さらに新た. う》の単元である。下級生は、上級生から習った. なわらべうた遊びの教材化に取り組んでいきたい。. わらべうた遊びを発表した。上級生は、わらべう. 主任指導教員 竹内 俊一. 一36ユー.
(3)
関連したドキュメント
・学校教育法においては、上記の規定を踏まえ、義務教育の目標(第 21 条) 、小学 校の目的(第 29 条)及び目標(第 30 条)
オーディエンスの生徒も勝敗を考えながらディベートを観戦し、ディベートが終わると 挙手で Government が勝ったか
小学校学習指導要領総則第1の3において、「学校における体育・健康に関する指導は、児
学年 海洋教育充当科目・配分時数 学習内容 一年 生活科 8 時間 海辺の季節変化 二年 生活科 35 時間 海の生き物の飼育.. 水族館をつくろう 三年
その1つは,本来中等教育で終わるべき教養教育が終わらないで,大学の中