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小学校国語科における少人数学習指導に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)小学校国語科における少人数学習指導に関する研究 教科・領域教育学専攻 言語系(国語)コース. M07141E       政田 一博. 3 論文の概要. 1 研究の目的  個に応じたきめ細やかな指導の充実を図るため、.  第一章では、少人数学習指導の現状と先行研究が. 各小・中学校に少人数担当教員が加配され、多くの. 提起する課題を示した。その上で、本研究の基盤と. 学校において少人数学習指導が行われている。その. なる理論について考察を行った。その理論から、少. 効果的な活用の在り方が、現在、学習指導上の問題. 人数学習指導を効果的に行うためのポイントと工夫. の一つとなっている。. を導き出し、それらを活用して授業改善に生かすこ.  国語科における少人数学習指導については、rコー. とを提案した。. ス選択の難しさ」「効果的な指導方法の開発の必要性」. 少人数学習指導を効果的に行うためのポイント. などの課題があるため、算数や理科に比べて普及し. ①少人数学習指導において個の言葉の学びの特性. ていないという現実がある。活用している場合でも、.  を生かす. 漢字ドリルなどのr習得を図る学習活動」において. ②少人数学習指導において様々な指導形態や方法. 行われることが多い。.  を組み合わせる.  本研究の目的は、国語科における少人数学習指導. ③少人数学習指導において言葉に関する支援や評. をr活用を図る学習活動」において効果的に展開す.  価を線リ返す. るための方途を探ることである。少人数学習指導を.  第二章では、これらのポイントと工夫が、本当に. r活用を図る学習活動」において効果的に行うため. 授業改善において有効性をもつものかどうかを考察. のポイント(以下、「少人数学習指導を効果的に行う. した。. 【授業実践の実際】. ためのポイント」)とポイントを支える具体的な指導 上の工夫(以下、r工夫」)を示し、授業実践の考察・. ■単元名 楽しく学んでカをつけた学習をしょうか. 分析を通して、これらのポイントと工夫が本当に授. いじょう一いまのわたしはこんなよさや力をもって. 業改善において有効性をもつかどうかを確認する。. いるよ一 (第一次)学習の見通しをもつ [T・T]. こうしたことを通して、少人数学習指導の効果的な 展開の仕方を明らかにしていく。.  学習者の興味・関心や習熟度に応じるため、物語. 2 論文の構成. 作文から行事作文、行事作文から物語作文という二.  本論文は、次の三章により構成されている。. つのコースを設定し、学習者自身に選択させた。学. 第一章 少人数学習指導をr活用を図る学習活動」. 習者は物語や行事における学びを思い出すためのワ.     において行うことに関する研究の目的. ークシートに取り組むことによって、自分の言葉に. 第二章少人数学習指導をr活用を図る学習活動」. ついての学習を振り返った。.     において展開した授業の実際と考察. (箆二次)よりよい文章を書くためのコツを. 第三章 少人数学習指導をr活用を図る学習活動」.     生み出す [少人数学習指導].     において行うことに関する研究の成果と.  コースごとに一人ずつ教師がつき、少人数学習指.     課題. 導を行った。一人の学習者の作文の中にふくまれる. 一292一.

(2)  法を組み合わ世る』の有効性. 「よりよい文章を書くための要素(以下、「コツ」)」. をコース内の学習者どうしの伝えあいを通して見つ.  二つのコースにわかれて学習を進めるため、他コ. けていった。行事から物語あるいは物語から行事と. ースの学習者がどのような学びをしているのかわか. いうように、二つ目の活動に移る前に活動交替に備. らないという問題が生じる。そこで、伝えあう必要. えた伝えあいの場を仕組むことにより、学習者は他. 性が高まるようにコース設定に工夫を凝らした。さ. コースの学習者の学びを取り込むことができた。. らに、二つ目の活動に入る前と、二つの活動を終え. (第三次)コーツの活用と新しいコツの生み出し. た後に、他コースの学習者と伝えあう場を意図的に.                砂人数学習指導]. 仕組んだ。そういった工夫により、学習者は他コー.  第三次においても、少人数学習指導を行いきめ細. スの学習者が見つけたコツを知るだけではなく、次. やかに指導した。学習者は、コツを活用するととも. の活動の際にそれらを活用するなど、自分自身のコ. に、書きながら新たなコツを見つけ、使えるコツの. ツとして取り込むことができた。. 量を増やしていった。第三次の最後には、伝えあう.  第四次では自分の立場に近い学級内他者との交. 場を設け、学級・全体としてこれまでに見つけたコツ. 流を促す学習の場を、第五次では、自分が作った文. の確認と共有化を図った。. 集の特徴などを学級外他者に発表するという活動 を行った。このような活動を通して、学習者は、自. (第四次)コツの活用と文集の籍集[T・T].  学習者は、第三次までに見つけたコツを生かして. らの言葉の力の自覚化を進め、学ぶ楽しさや次学年. 新たな作文を書いた。さらに、コツを生かして書い. の学びへの意欲をもつことができた。少人数学習指. ている学級内他者の作文を自分の文集に取り入れる. 導においてっけた言葉の力を次の学習活動の中で. ことや文集の「あとがき」を書くことなどの活動に. 生かすことができたといえよう。. r③少人数学習指導において言葉に関する支援や. 取り組んだ。. 評価を繰り返す」の有効性. (第五次)つけた言葉のカを自覚する [T・T].  学習者は学級外他者にも言葉のカの伸びを伝える.  この授業実践を通して、教師は一人ひとりの言葉. ことを通して、これまでの学習を通してつけた言葉. の学びに密接に関わり、支援を繰り返した。そのこ. のカを自覚した。さらに、次学年の国語科学習への. とにより、学習者はわかる喜びを味わうことができ. 見通しと意欲をもつことができた。. るとともに、自分の言葉の力の伸びを実感した。.  第三章では、ポイントと工夫が授業改善において.  こうした考察により、三つのポイントと工夫が授. 本当に有効性をもつかどうかを確認し、本研究の成. 業改善において重要であることを確認した。 【今後の課題】. 果と課題について述べた。 【三つのポイントの有効性】. ○学習者がコースにわかれて学ぶ必然性を感じるこ. 「①少人教学習指導において個の言葉の学びの特.  とができる教材の開発.  性」を生かす」の有効性. ○活動交替に備えた伝えあいの場において、他コー  スの学習者の学びを取り込む必要感を高める工夫. 複数のコース設定とコース選択の織十となるワー. ○少人数学習指導を効果的に位置づけた国語科年間. クシートの工夫により、学習者は複数の選択肢の中. 学習指導計画の作成. から、自分の言葉の力や興味・関心に応じて、自分 自身の判断によって選択することができた。これら. ○国語科の他領域における少人数学習指導の有効性. のことにより、学習者は自分自身の言葉の学びにつ.  の確認. いての興味・関心や習熟の程度を意識することがで.     主任指導教官  堀江祐爾. きたとともに、学習の意欲を高めたといえよう。.     指導教官    堀江 祐面. 『②少人数学習指導1こおいて様々な指導形態や方. 一293一.

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