世界の石炭事情
(2015年度中間報告)
主要国の石炭消費量の推移
2012年以降伸び率が鈍化、2015年は中国や米国が大幅に減少したため、世界では昨年の小幅減に続き
大幅
に減少。
インドだけは連続して上昇。
2015年の世界の消費量は12年レベルか?日本はロシアを追い抜くか?
出所:IEA Coal Information 2015、財務省貿易統計、TEX Report、等よりJOGMECが作成
-1.0億t
(百万トン)
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
世界合計
6,713
6.5%
7,147
5.4%
7,535
1.7%
7,660
4.4%
7,995
-0.9%
7,923
(-2.8%)
(7700)
①中国
2,935
9.1%
3,201
10.7%
3,542
4.1%
3,686
9.2%
4,026
-2.9%
3,909
-4.0%
(3753)
②インド
650
4.2%
677
4.9%
710
9.2%
775
3.7%
804
12.8%
907
③米国
918
3.5%
950
-3.2%
920
-10.9%
820
2.4%
840
-0.6%
835
-11.4%
740
④ドイツ
222
2.7%
228
3.1%
235
4.7%
246
-0.4%
245
-3.7%
236
⑤ロシア
187
19.8%
224
2.7%
230
-1.3%
227
-7.4%
210
-4.3%
201
⑥日本
162
14.1%
185
-5.4%
175
5.7%
185
3.8%
192
-1.6%
188
1.2%
191
⑦南ア
192
-1.0%
190
-2.1%
186
-0.5%
185
-1.6%
182
-2.2%
178
⑧韓国
106
15.1%
120
8.9%
129
-2.8%
126
0.8%
127
3.6%
131
3.1%
135
-2.2億t
-1.6億t
主要国の石炭輸出量の推移
2015年は増加が見込める輸出大国はなく、輸出量は
初めて大幅に
減少。
量的に減少が大きいのはインドネシア、率では米国。
予測では15年は約13億トン。豪州が
第1位に返り咲く。豪州はTake or Pay。
ネシアは2位に、米国は6位に後退
(百万トン)
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
世界合計
932
15.6%
1,077
11.0%
1,196
6.6%
1,275
7.8%
1,375
0.7%
1,384
(-5.6%)
(1307)
①インドネシア
233
14.6%
267
33.3%
356
8.7%
387
10.6%
428
-4.7%
408
-10.4%
366
②豪州
262
11.8%
293
-2.7%
285
6.0%
302
11.3%
336
15.1%
387
0.0%
387
③ロシア
106
25.5%
133
-6.0%
125
5.6%
132
6.8%
141
10.6%
156
0.0%
9月まで
④米国
54
37.0%
74
31.1%
97
17.5%
114
-6.1%
107
-17.8%
88
-23.9%
67
⑤コロンビア
67
1.5%
68
16.2%
79
5.1%
83
-3.6%
80
8.8%
87
-13.8%
75
⑥南ア
52
28.8%
67
3.0%
69
10.1%
76
-1.3%
75
1.3%
79
1.0%
78
⑦カナダ
29
13.8%
33
3.0%
34
2.9%
35
11.4%
39
-12.8%
34
-11.6%
30
⑧カザフスタン
29
6.9%
31
-3.2%
30
10.0%
33
3.0%
34
-14.7%
29
-0.21億t
-0.42億t
-0.12億t
-0.04億t
インドの石炭輸入量の推移(15年は通年データなし)
輸入量は2億トンを超え世界一
となった。 15
年は4月以降
CILの生産量が大幅に伸びた
2015年相手国の最終内訳なし
南アからは極めて多い
P18
参照
(千トン)
インド
(千トン)
相手国
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
インドネシア
32,350
35,265
52,625
71,890
100,560
114,903
82,729
豪 州
20,019
19,866
23,331
30,118
32,985
43,388
36,323
南アフリカ
13,874
12,416
10,788
17,916
21,667
26,973
25,945
米 国
1,132
1,754
2,508
5,929
3,997
4,121
4,143
モザンビーク
82
0
5
789
1,050
2,137
1,700
カナダ
0
0
140
1,035
936
1,715
1,185
チ リ
0
0
0
0
857
1,175
1,149
ロシア
203
369
914
706
461
1,163
2,368
ニュージーランド
873
953
774
1,052
1,245
936
658
ウクライナ
95
43
353
174
256
357
55
中 国
42
202
520
68
87
134
176
ベトナム
148
256
67
33
51
27
30
コロンビア
0
100
0
233
68
0
2
フィリピン
667
313
66
16
87
0
0
その他
46
331
1,445
1,205
1,136
1,412
55,132
合 計
69,531
71,868
93,536
131,164
165,443
198,411
211,595
0
50,000
100,000
150,000
200,000
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
その他
ベトナム
フィリピン
中 国
コロンビア
ニュージーランド
ロシア
チ リ
カナダ
米 国
南アフリカ
豪 州
インドネシア
13.6%
198,411
(41,006)
69,531
71,868
93,536
131,164
46.5%
28.8%
20.0%
49.1%
27.6%
17.3%
56.3%
24.9%
11.5%
60.8%
54.8%
23.0%
13.7%
( )内は原料炭
(34,829)
(26,939)
19.9%
13.1%
165,443
(35,959)
57.9%
21.9%
211,495
前年比6.6%増
中国の石炭輸入量の推移
2年連続で大幅減。
3割も激減
し、2億380万トンと世界2位は維持。 但し、
褐炭除けば第3位。インドネシアの依存度低下。北朝鮮が第3位の相手国に
北朝鮮以外の全ての国
で減少、南アはゼロに
(千トン)
中 国
(千トン)
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
インドネシア
30,461
76,125
104,964
118,602
125,634
106,357
73,705
豪 州
44,602
36,961
32,556
59,536
88,195
94,505
70,862
北朝鮮
2,972
4,641
11,047
11,808
16,489
15,437
19,576
ロシア
11,787
11,619
10,596
20,195
27,274
25,393
15,797
モンゴル
6,002
16,595
20,155
22,128
17,495
19,269
14,168
カナダ
4,093
5,198
4,494
8,363
11,975
8,197
5,711
ベトナム
24,078
18,047
22,065
17,417
13,111
6,831
720
南アフリカ
732
7,004
9,254
14,277
12,742
5,760
0
米 国
805
4,842
4,900
9,322
8,461
3,785
116
フィリピン
106
636
147
2,630
2,803
4,862
2,743
ニューージーランド
303
366
409
682
562
502
277
マレーシア
47
150
318
611
472
170
50
モザンビーク
0
0
0
208
456
148
0
コロンビア
14
3,778
1,310
2,568
503
106
0
その他
634
116
344
326
803
263
59
合 計
126,636
186,078
222,559
288,673
326,975
291,205
203,784
0
50,000
100,000
150,000
200,000
250,000
300,000
350,000
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
その他
モザンビーク
マレーシア
コロンビア
ニューージーランド
フィリピン
米 国
カナダ
南アフリカ
ベトナム
モンゴル
ロシア
北朝鮮
豪 州
インドネシア
【 】内は褐炭
126,636
186,078
222,559
288,673
326,975
38.4%
27.0%
8.3%
5.4%
5.0%
41.1%
20.6%
7.0%
7.7%
6.0%
47.2%
14.6%
4.8%
9.1%
9.9%
40.9%
19.9%
6.2%
8.9%
9.7%
24.1%
35.2%
9.3%
19.0%
( )内は原料炭
(34,490)
(47,270)
(44,660)
(53,558)
(75,400)
36.5%
32.4%
8.7%
291,205
(62,361)
6.6%
【63,728】
【53,748】
【40,179】
【59,833】
203,784
36.2%
34.8%
7.8%
7.0%
【48,252】
(47,624)
9.6%
5.3%
6年で7倍に、無煙炭
’16年は激減か?
前年比30%減
日本の石炭輸入量の推移
2015年は過去3番目に多く、一般炭は過去最高値。豪州
とロシアへの依存度も過去最高。
’16年1月は4.6%減
豪州、ロシア、モザン、コロンビアは伸
び、インドネシア、カナダ、中国は減少
(千トン)
日 本
(千トン)
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
豪 州
102,911
117,496
104,832
114,765
121,781
119,140
124,005
インドネシア
31,320
33,835
35,389
36,148
36,680
35,826
32,632
ロシア
8,907
10,689
11,375
12,472
12,346
15,097
16,821
カナダ
9,232
10,542
9,644
9,871
9,867
9,611
8,229
米 国
844
3,065
6,273
6,277
6,645
5,534
5,920
中 国
6,230
6,301
5,035
3,452
2,142
1,842
1,597
ベトナム
1,346
1,734
1,313
1,109
1,023
631
501
モザンビーク
0
0
0
90
213
169
343
コロンビア
30
60
266
145
207
121
265
カザフスタン
0
0
0
0
0
41
150
ニュージーランド
450
474
418
189
144
175
103
南アフリカ
472
299
616
424
466
219
78
モンゴル
0
60
0
50
28
0
0
その他
69
4
78
160
2
3
1
計
161,811
184,559
175,239
185,152
191,544
188,409
190,645
出所:財務省貿易統計
0
50,000
100,000
150,000
200,000
250,000
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
その他
モンゴル
ニュージーランド
南アフリカ
カザフスタン
コロンビア
モザンビーク
ベトナム
中 国
米 国
カナダ
ロシア
インドネシア
豪 州
63.6%
63.7%
59.8%
62.0%
63.6%
63.2%
19.4%
18.3%
20.2%
19.5%
19.1%
19.0%
5.5%
6.5%
6.7%
6.4%
8.0%
5.7%
5.8%
5.7%
5.5%
5.3%
5.2%
5.1%
(65,778)
(76,682)
(68,659)
(71,483)
(77,074)
(74,316)
161,811
184,560
175,239
185,152
191,544
188,409
( )内は原料炭
65.0%
17.1%
8.8%
4.3%
(70,663)
190,645
前年比1.2%増
モザン炭は木
更津と大分へ
1位のインドとは
2,090万tの差
韓国の石炭輸入量の推移
2年連続
で最高値を記録。原料炭の伸びが顕著。
豪州とロシアへ依存度も過去最高
ロシアからは日本の1.4倍
ネシア、カナダ、ベトナムは減少
相手国と順位は日本と同一
(千トン)
韓 国
(千トン)
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
豪 州
42,930
42,957
44,751
45,765
50,451
54,997
61,152
インドネシア
33,549
40,787
40,284
37,995
36,686
36,252
34,066
ロシア
4,720
8,557
12,732
12,729
15,251
18,161
23,067
カナダ
7,676
9,923
14,504
11,850
12,883
12,746
9,333
米国
1,575
2,714
6,067
6,726
6,060
3,894
3,967
中 国
9,666
7,293
5,177
3,946
3,181
2,893
2,740
ベトナム
1,833
1,836
1,657
1,195
1,123
1,250
341
南アフリカ
621
2,346
3,030
2,751
165
323
167
モザンビーク
0
0
0
265
37
197
77
シンガポール
0
0
0
0
0
188
0
ウクライナ
29
0
201
75
133
76
0
コロンビア
0
1,696
306
1,936
324
9
15
その他
380
457
441
301
213
46
159
合 計
102,979
118,566
129,150
125,534
126,507
131,032
135,084
0
20,000
40,000
60,000
80,000
100,000
120,000
140,000
160,000
180,000
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
その他
コロンビア
ウクライナ
シンガポール
モザンビーク
南アフリカ
ベトナム
中 国
米国
カナダ
ロシア
インドネシア
豪 州
41.7%
36.2%
34.7%
36.5%
39.9%
32.6%
34.4%
31.2%
30.3%
29.0%
4.6%
7.5%
7.2%
8.4%
9.9%
11.2%
10.1%
9.4%
12.1%
10.2%
102,979
118,566
129,150
125,534 126,507
131,032
(16,015)
(23,396)
(25,895)
(25,704) (26,351)
42.0%
27.7%
13.9%
9.7%
(29,925)
( )内は原料炭
45.3%
25.2%
17.1%
6.9%
(32,474)
135,084
前年比3.1%増
日本の一般炭輸入量比率の推移
石炭火力発電の増加に伴い、一般炭輸入量が過去最高。震災後13%増
出所:財務省貿易統計
日本
(千トン)
190,645
188,409
0
50,000
100,000
150,000
200,000
250,000
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
原料炭(強粘結炭)
原料炭(その他コーク
ス用炭)
無煙炭
一般炭
190,645
188,409
191,544
185,152
175,239
184,559
161,811
(15.3%)
(
14.5%)
(13.5%)
(17.2%)
(17.3%)
(16.8%)
91,796
(56.7%)
101,614
(55.1%)
101,184
(57.7%)
107,658
(58.1%)
108,880
(56.8%)
108,949
(57.8%)
114,151
(59.9%)
(12.6%)
高価な強粘結炭
の比率は減少
東
日
本
大
震
災
石炭火力のシェア
27.0 29.6 32.1 33.1%
HSコード
2
2
1
3
日本の一般炭および天然ガス輸入量の推移
一般炭は継続して増加中であるが、天然ガスは2015年には減少
(千トン)
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
一般炭
91,796
101,614
101,184
107,658
108,880
108,949
114,151
天然ガス
64,550
70,008
78,532
87,314
87,491
88,506
85,046
0
20,000
40,000
60,000
80,000
100,000
120,000
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
一般炭
天然ガス
出所:財務省貿易統計
6年間で
一般炭:24%増
LNG :32%増
4年間で
一般炭:13%増
LNG
:8%増
東
日
本
大
震
災
2005年以降の炭種別輸入価格の推移(ドル基準)
2011年の最高値に比べ’15年は、無煙炭で54%、原料炭で59%、
一般炭で42%の下落。一般炭よりも原料炭の方が下落率は大きい
出所:財務省貿易統計
日本
0.00
50.00
100.00
150.00
200.00
250.00
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
一般炭 平均価格(US$/トン)
原料炭 平均価格(US$/トン)
無煙炭 平均価格(US$/トン)
無煙炭:90.1
原料炭:92.6
一般炭:62.2
無煙炭:102.8
原料炭: 93.8 ・・・
一般炭: 79.3
無煙炭:222.2
原料炭:228.1
一般炭:137.3
原料炭は2007年以来
100ドルを割り込んだ
QLD大洪水
リーマンショック
強粘炭 110.2
その他
85.5
0.00
20.00
40.00
60.00
80.00
100.00
120.00
140.00
2015年1月 2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月 2016年1月
一般炭
原料炭
無煙炭
ミクロ表示
100ドル切る
無煙炭:1月で81.9
原料炭:1月で80.4
一般炭:1月で70.9
日本の主要エネルギーCIF価格の急落(ドル基準)
出所:財務省貿易統計
2016年
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月 1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月 1月
石炭 $/ton
114.8 113.8 113.0 110.3 107.4 103.2
103.2 99.46 99.20 100.6 96.47 95.32 93.57 91.26 91.86 92.50 90.30 86.54 84.79 82.96 80.07 79.33 77.84 75.76 75.04
原油 $/kl
714.0
697.2 692.5 688.2 686.3 691.9
702.1 695.3 667.5 632.9 570.8 497.3 401.0 310.9 344.2 352.8 372.4 402.2 401.7 371.4 322.3 301.2 298.3 273.8 232.8
LPG $/ton
1094.1 1040.8 962.9 884.3 860.6 891.4
891.3 876.2 846.3 817.9 760.7 669.8 575.7 509.1 530.1 530.0 518.6 506.7 468.7 461.8 423.5 407.8 435.0 467.9 456.6
LNG $/ton
861.4 865.8 861.2 873.6 850.0 839.3
836.8 825.1 806.6 823.6 846.9 814.3 780.0 694.0 640.0 529.8 458.8 449.0 462.6 473.3 497.7 491.3 467.1 438.0 403.9
2014年
2015年
0
200
400
600
800
1000
1200
1 月2
月
3 月 4 月 5 月 6 月7
月
8 月 9 月10
月
11 月 12 月 1 月 2 月3
月
4 月 5 月6
月
7 月8
月
9 月 10 月11
月
12 月 1 月2014年
2015年
2016年
石炭 $/ton
原油 $/kl
LPG $/ton
LNG $/ton
LNG価格は原油にリンクし、
数ヶ月のタイムラグがある
2014年10月ごろから原油
とLPGが、12月頃から
LNGが急落し始めた。
下落率は石炭よりも原油、
LPG、LNGの方が大きい
-35%
-67%
-58%
-53%
1,000kcal当たりの主要エネルギー輸入価格の推移
出所:財務省貿易統計
日本
0
2
4
6
8
10
12
2012
2013
2014
2015
2016
一般炭 (US ¢/1,000kcal)
原料炭 (US ¢/1,000kcal)
原油 (US ¢/1,000kcal)
LPG (US ¢/1,000kcal)
LNG (US ¢/1,000kcal)
原油 : 7.81US¢
LNG : 6.63US¢
原料炭:3.19US¢
一般炭:2.42US¢
原 油 : 2.54US¢
LNG : 3.07US¢
原料炭:1.17US¢
一般炭:1.14US¢
※2013年以降
は発熱量が変更
一般炭は2.42から1.14セントまで下落、LNGは6.63から3.07セントまで下落。
(LNG価格は原油にリンクして決まるが、数ヶ月のタイムラグがある)
LNGは原油よりも安価だったが直近では逆転している。
輸入LNGと一般炭の発熱量当たりの相対価格
14年11月に4.37倍と石炭の割安感が顕著だったが、15年5月に2.65倍まで接近し、 16年1月では2.69倍
出所:財務省貿易統計
2.88
2014.9月
10月 11月 12月
2015.1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
2016.1月
LNGとの
相対比
4.078
4.170
4.369
4.351
4.209
3.947
3.539
2.930
2.647
2.656
2.785
2.847
3.110
3.147
2.995
2.876
2.691
2.000
2.500
3.000
3.500
4.000
4.500
2014.9月 10月
11月
12月
2015.1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
2016.1月
LNGと一般炭の相対比
4.37
石炭火力の割安感
2.65
2.69
日本のLNG輸入価格と米国天然ガス価格の比較
出所:財務省貿易統計およびEIA
US$/100万Btu
0.00
2.00
4.00
6.00
8.00
10.00
12.00
14.00
16.00
18.00
20.00
1
5
9
1
5
9
1
5
9
1
5
9
1
3
5
7
9
11 1
3
5
7
9 11 1
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
日本LNG
米 国
Henry Hub
2012年は8倍もあった
差が現在は約4倍
北米からのシェールガス輸入
開始は2017年目処
液化費用と輸送費は約7ドル
(2015.5.20日経新聞)
15年12月にHenry Hubは2ドルを割り込んだ。輸入CIF価格も8ドルと下落基調
日本の主要エネルギー輸入総額
為替
118 104 94 88 80 80 97 105 121 円/US$
(兆円)
0.000
5.000
10.000
15.000
20.000
25.000
30.000
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
LNG
LPG
原油
石炭
2.83
(22%)
18.15
25.17
13.04
15.77
19.55
21.5
9
24.68
1.74
(10%)
3.05
(12%)
2.06
(16%)
2.11
(13%)
2.46
(13%)
2.31
(9%)
24.90
2.09
(8%)
7.85
(32%)
7.07
(29%)
6.00
(28%)
4.79
(25%)
3.47
(22%)
4.65
(18%)
3.14
(17%)
16.29
5.54
(34%)
1.97
(12%)
2.32
(11%)
東日本大震災後3年間は増加したが、15年は円安にも拘らず大幅に減少。
前年比8.6兆円(35%)の減少。石炭のシェアは12%と小さい
リーマンショック
東
日
本
大
震
災
16年に円高基調に
転じたので益々安く
中国の国内一般炭市場価格
2016年2月時点で375-385元/t(56.7-58.2US$/t)。1月末に
8ヵ月ぶりに5元上昇後、2週連続上昇
中国
注)河北省秦皇島の山西省産良質一般炭(5,500kcal/kg)の1トン当たりの価格
360
410
460
510
560
610
660
710
760
810
860
2009
、11
月
12
月
2010
、1
月
2
月
3
月
4
月
5
月
6
月
7
月
8
月
9
月
10
月
11
月
12
月
20
11
.3
月
5
月
6
月
7
月
8
月
9
月
10
月
11
月
12
月
2012
、1
月
3
月
6
月
7
月
8
月
10
月
12
月
2013
、1
月
3
月
5
月
6
月
7
月
8
月
10
月
11
月
12
月
20
14
.1
月
2
月
3
月
4
月
5
月
6
月
7
月
8
月
9
月
10
月
11
月
12
月
20
15
.1
月
2
月
3
月
4
月
5
月
6
月
7
月
8
月
9
月
10
月
11
月
12
月
20
16
.1
月
2
月
中国の一般炭市場価格
輸
入
価
格
と
の
逆
転
水
力
発
電
量
が
増
加
石
炭
購
入
補
助
品
質
管
理
暫
定
弁
法
超
過
生
産
の
厳
格
管
理
元
/
ト
ン
輸
入
税
を
再
導
入
黄金の10年は過ぎ去った。
赤字対策のため従業員の給
与は半分となった。国内炭価
格の低水準は
今後3~5年は
続く
だろう(
’15.5/19煤炭網)
秦皇島の一般炭取引価格は、
’11年末
から下落に転じ、石炭企業を圧迫。
原因は、①景気低迷と生産過剰、②
安価な海外炭の大量輸入、③水力発
電増加等により在庫増加。
輸入税を再導入し、生産を絞っている
今後の動向が注目される!!
上場31社のうち14社が
赤字、赤字額は1トン当
たり17元(2015.10月)
中国の褐炭を除く月別石炭輸入量と輸入価格
15年は押しなべて前年よりも輸入量が3割以上少なく、
輸入価格も2割以上安い。
’16年1月も減少と下落
(千トン)
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
30,000
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2014
2015
2016
(US$/t)
0.00
10.00
20.00
30.00
40.00
50.00
60.00
70.00
80.00
90.00
100.00
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2014
2015
2016
2014合計:2億2,748万トン
2015合計:1億5,531万トン
2014平均:83.03US$/t
2015平均:64.99US$/t
パリ協定、
CO2削減
30年までに05年比GDP
当たり60~65%削減
15年12月
一般炭は
51ドルで、
中国国内炭
(57ドル)よ
りも安い
インドの月別石炭輸入量
15年4~12月に、
CILは生産量を前年比9%増加
したことに伴い、石炭輸入量は一部減少
出所:テックスレポート、2016.3.1インド貿易統計
15年は四半
期別データし
かないため、
3ヶ月の平均
とした
インド
2016年以降の
生産量次第で輸
入量がどうなる
かがポイント
(百万トン)
0
5
10
15
20
25
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月
2014年
2015年
パリ協定、
CO2削減
30年までに05年比GDP
当たり33~35%削減
2014合計:1億9,841万トン
2015合計:
2億1,159万トン
2014年の生産量は6.7億トンだが、
20年までに15億トン
に増加させる政策
インドネシアの月別石炭輸出量と輸出FOB価格
出所:インドネシア貿易統計
(千トン)
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
14.1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 15.1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月原料炭
一般炭(瀝青炭)
一般炭(その他石炭)
褐 炭
(US$/トン)
20.00 30.00 40.00 50.00 60.00 70.00 80.00 14.1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 15.1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 原料炭 一般炭(瀝青炭) 一般炭(その他石炭) 褐 炭2014合計:4億 820万トン
2015合計:3億6,570万トン
2014平均:50.99US$/t
2015平均:43.59US$/t
ネシア
15年の輸出価格が14.5%下落
15年の輸出量が10.4%減
国内供給義務
で輸出規制
今後の推移が
ポイント
国内大手企業は
’16
年の生産引き上げを
提案(2016.2.4)
中国の石炭政策の流れ
石炭消費量
一次Eに占める石炭の比率
発展戦略行動計画
(~2020)
42億トン
62%以下
天然ガス の比率10%以上
(現在5%)
COP21向けの目標:30年までにGDPあたり
05年比60~65%削減
(15.7.1)。
2014年9月:
商品炭品質管理暫定弁法
の公布
・・・質の悪い石炭を輸入しない
(褐炭の場合、灰:30%、S:1.5%)
2014年10月15日:
石炭輸入税再導入
(一般炭6%、原料炭3%)
2015年1月:石炭輸出税を軽減(10%→3%)
2015年6月:
炭鉱の超過生産の厳格な管理、法律違反炭鉱の管理措置(生産調整)
2015年12月:2030年までに
原発を110基
に増設(現在稼動中は14基)
2016年1月:大気汚染の規制を強化
2016年1月:新規炭鉱開発を3年間禁止
2016年1月:16年中に老朽化生産能力6,000万トンを淘汰
2016年2月:
粗鋼生産能力を5年内に1.5億トン削減
中国
米国の石炭輸出量と輸入量の推移
輸出量は2012年をピークに14年に
1億トンを割り込み、継続して減少
。
生産量自体が大幅に減少。一方輸入量は微増、うち8割がコロンビアから。
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
輸入量
30.9
20.4
17.4
11.7
8.2
8.0
10.2
10.2
輸出量
73.9
53.6
74.0
97.1
114.2
107.2
88.2
67.1
(百万トン)
0.0
20.0
40.0
60.0
80.0
100.0
120.0
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
輸入量
輸出量
米国
ブラジル、英国、イ
タリア、トルコ、中国
で1,220万トン減
米国石炭会社の経営破綻
石炭価格下落の影響で、2015年に米国の石炭会社の経営破綻が広がった。
西部(PRB)よりも東部(Appalachia)の方が採炭コストが高く経営が苦しい。
出所:EIA Annual Coal Report 2013 (Jan 2015)
2015年6月
2015年8月
2015年12月
・長引く石炭価格低迷の影響で、コスト割れ
・EPAのCPPによる石炭規制が大きく影響
・豪、尼、露の石炭輸出国は為替変動により
ダメージが軽減・・・次ページ
・パリ協定、25年までに05年比18~21%減
・カナダの水力発電から10州で僅かに輸入
米国
2016年1月
上位5社で全
生産量の55%
P27
参照
石炭輸出国の対米ドル為替変動
2013年1月時点を1とすると、この3年間で豪ドルとインドネ
シアルピアは約3割低下、ロシアルーブルは約6割も低下。
出所:世界の経済ネタ帳
0.000
0.200
0.400
0.600
0.800
1.000
1.200
1
月
4
月
7
月
10
月
1
月
4
月
7
月
10
月
1
月
4
月
7
月
10
月
12
月
2013年
2014年
2015年
豪州(豪ドル
/米ドル)
インドネシア
(ルピア/米
ドル)
ロシア(ルー
ブル/米ド
ル)
石炭価格の下落に対しても、ダメージが軽
減されている。
中でもロシアはFOB価格に
対して国内輸送費の割合が大きい(約半
分)ため、輸出競争力
が維持されている
ロシアの石炭輸出量と輸出価格の推移
2015年の輸出量は不変も、韓国、日本、台湾、インドに対しては増加。
韓国が第1位の
相手国
に。中国、英国、ウクライナ、ポーランドへは激減。
欧州の減少分が東アジアに
流入
出所:2015石炭年鑑およびTEXレポート2015.11.25
ロシア
SUEKは15年の日本向け輸出量を14年
比7%増やす計画
(2015.2.27日経新聞)。
SUEKは5年間で石炭生産と輸出を引き
上げ、ワニノ・ターミナル出荷能力拡大
へ(2014.8.7テックスレポート)
(US$/t)
2013
2014
2015
ロシア~日本
115.88
99.95
80.79
世界~日本
124.30 105.12
85.45
ロシア~韓国
102.35
89.80
72.50
世界~韓国
102.29
91.48
72.97
ロシア~中国
101.8
86.3
66.2
世界~中国
96.7
82.8
65.0
日本と韓国はロシアから安く輸
入している。中国はモンゴルから
の輸入が極めて安いため明瞭な
差がでていない。
(千トン)
輸入国側から相手国
2010
2011
2012
2013
2014
2015
9月まで
2015
韓 国
7,713
10,406
12,197
14,669
16,154
14,589
23,067
英 国
11,821
14,018
20,165
24,028
24,028
13,597
中 国
10,716
7,632
18,697
25,673
25,776
12,586
15,797
日 本
10,034
10,897
12,399
12,568
14,657
11,611
16,821
オランダ
8,170
5,343
7,738
6,238
7,626
7,952
トルコ
10,895
8,017
9,456
9,104
8,615
6,898
ウクライナ
13,303
10,382
10,947
10,714
9,812
6,594
ドイツ
4,179
4,024
3,305
4,404
4,672
4,806
台 湾
1,429
3,131
3,097
3,141
5,502
4,328
7,466
ポーランド
7,759
8,497
6,563
6,138
6,439
3,402
ラトビア
3,637
3,178
4,586
5,653
4,136
3,107
インド
273
1,061
748
623
1,635
2,562
2,368
フィンランド
2,892
3,057
2,293
3,254
3,561
1,874
ベルギー
2,837
2,782
2,697
2,291
2,256
1,790
イスラエル
874
1,060
2,403
2,038
2,478
1,402
その他
20,202
16,055
11,957
10,095
15,816
16,023
9月まで
合 計
116,734
109,540
129,248
140,641
153,163
113,121
モンゴルの石炭輸出量と輸出価格の推移
殆どが中国に輸出され、選択肢がない。中国は今後モン
ゴルから20年間で10億トンの石炭を輸入(2014年2月)。
中国輸入平均価格の約6割
程度で取引されている。
出所:JOGMEC情報
モンゴル
(US$/トン)
0.0
20.0
40.0
60.0
80.0
100.0
120.0
140.0
160.0
180.0
200.0
1 月 3 月 5 月 7 月 9 月 11 月 1 月 3 月 5 月 7 月 9 月 11 月 1 月 3 月 5 月 7 月 9 月 11 月 1 月 3 月 5 月 7 月 9 月 11 月 1 月 3 月 5 月 7 月 9 月 11 月 1 月 3 月 5 月 7 月 9 月 11 月2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
(百万トン)
0.0
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
合 計
19.7
16.7
21.1
20.9
18.4
14.5
中国側からの
輸入1,412万トン
中国側からの
輸入37.2US$/t
中国輸入の平均
価格65
US$/t
ピーク時2,100万ト
ンあったが、1,450
万トンに減少
価格交
渉決裂
11年9月は10
月の倍の価格
’15年平均38.3
’15年12月29.2
ベトナムの石炭輸出量(無煙炭)と輸入量の推移
2015年に輸入が輸出を上回った。700万トンのうち、28%を
ネシア、
25%を中国
、21%を豪州、20%をロシアから輸入。
出所:TEXレポート、その他
(千トン)
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
30,000
35,000
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
輸出量
日本への輸出
輸入量
ベトナム
輸出ピーク時3,200万トン(中国へは
2,600万トン)もあったが、2015年は
170万トンまで減少。逆に輸入量は
700万トン
(中国から175万トン)
なおズン首相は、
新たな石炭火力発
電所を建設せず
、エネルギー政策を
見直すよう指示した(2016.2.13)
日本向け
05年は235
万トン
米国の短期エネルギー需給見通し(STEO)
出所:EIA, Short
–term Energy Outlook, Feb 2016
米国
2017年は14
年実績に比べ
生産量で84%、
輸出量で66%
に減少する。
ガス価格は上
昇に転じるが、
石炭価格は低
迷が続く。
(百万short ton)
2013
2014
2015
2016
2017
石炭生産量
1,001.2
999.7
890.5
833.8
841.0
東部
285.1
268.2
227.8
208.9
204.5
中部
182.8
188.7
168.7
165.1
169.0
西部
533.3
542.8
494.0
459.9
467.5
輸入量
9.0
11.3
11.6
10.9
10.8
輸出量
118.3
97.3
74.9
66.4
64.4
原料炭
65.8
60.1
46.1
40.8
41.3
一般炭
52.3
37.2
28.8
25.6
23.1
1次エネルギー供給
896.3
914.7
828.2
779.3
787.4
石炭消費量
923.9
916.9
808.6
806.5
809.3
原油価格($/bbl)
100.46
92.02
48.67
37.59
50.00
ガス価格($/MMBtu)
3.73
4.39
2.63
2.64
3.22
石炭価格($/MMBtu)
2.35
2.36
2.23
2.18
2.20
採炭コスがト高い東部
で減少率が大きい
石炭の価格、輸出量の短期見通し(BREE)
出所:BREE, Resources and Energy Quarterly, Dec 2015
15年は14年比19%下落の102ドル
16年は15年比16%下落の86ドル
15年貿易量は4%減の2.99億トン
16年貿易量は1%増の3.02億トン
15年は14年比16%下落の68ドル
16年日本向けベンチマークは12%下落
15年貿易量は7.6%減の10.40億トン
16年貿易量は1.8%増の10.59億トン
2015
2016
2015
2016
原料炭
一般炭
16年1~3月
期9%下げ
4~6月期は
値上げも
(2016.1.20)
15年10月
~ 16年9月
分12%下げ
(Glencore
と東北電
2015.10.2)
コロンビアとロシアが増加
豪州が増加
石炭、原油、LNGの価格見通し(World BankおよびIMF)
出所:World Bank, IMF, Jan 2016 & July 2015
World Bank:15年7月の予測に比べ
16年1月の予測は価格回復が遅い
半年の違いで予測が大きく変化。
16年には底を打ち、17年上昇に転じる
(US$/t)
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
60.0
70.0
80.0
90.0
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
2025
World Bank July 20,2015
World Bank Jan. 20,2016
IMF Jan. 20,2016
(US$/bbl)
0.0
20.040.0
60.080.0
100.0120.0
2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025World Bank July 20,2015 World Bank Jan. 20,2016 IMF Jan. 20,2016