八戸市学校適正配置検討委員会からの
「八戸市立小・中学校の適正配置に関する提言」
について
(
「提言」は3枚目からはじまります)
平成 22 年 11 月 22 日
八戸市教育委員会
【お問い合せ】八戸市教育委員会学校教育課 電話:43-9457(直通) FAX:45-2141 E-mail:[email protected]八戸市学校適正配置検討委員会からの「提言」を受けて
市教育委員会では、平成 20 年度から、児童生徒の教育環境の充実を目的とす
る学校適正配置事業に着手しております。
今回の取組の特徴は、他の自治体に見られるような、はじめから市教育委員
会としての方針を示してその是非を問うものではなく、市教育委員会と保護者
や地域住民とで情報を共有し、意見を交換するところから始めたことにありま
す。
平成 21 年2月から平成 22 年8月にかけて、市内の中学校単位の全 25 地区で
開催した地域意見交換会では、合計で 614 人の方にご参加いただき、貴重なご
意見をたくさん頂戴いたしました。
また、昨年5月に設置した、八戸市学校適正配置検討委員会では、合計 22 回
にわたり熱心に御審議頂きましたが、市立小中学校すべてを対象として検討す
るという、大変難しい作業に取り組んでいただきました。
今回、このように提出頂いた「提言」は、現在そして将来の子どもたちのこ
とを第一に考え、慎重かつ丁寧に御審議いただいた結果であり、市教育委員会
といたしましては、大変重みのあるものであると認識しております。
市教育委員会としては、今回の「提言」を十分踏まえつつも、さらに市教育
委員会として慎重に検討を加え、今年度内に学校適正配置に関する方針を決定
する予定としております。
これまで同様、保護者や地域住民の皆様との話合いが基本であると考えてお
り、地域の賛成が全くない中で、市教育委員会が一方的に進めることはいたし
ません。
今後とも必要に応じて繰り返し足を運び、保護者や地域住民の皆様と、次代
を担う子どもたちの教育環境の改善のため、議論を尽くして参りたいと考えて
おります。
平成 22 年 11 月 22 日
八戸市教育委員会 教育長 松山 隆豊
学校適正配置に関する今後の進め方
八戸市学校適正配置検討委員会から「提言」を頂いた後の進め方は、以下の通りを予 定しております。 【基本方針】 ・適正配置に関する全体的な考え方や進め方 【検討課題】 ・具体的な各地区・学校の適正配置の方向性 個別の実施計画 ○○地区代表者会議 △△地区代表者会議 諸手続き開始 諸手続き開始 個別の実施計画 【対象地区の選定】 ・翌年度に検討に着手する地区・学校を選定 【提言】 ・適正配置検討委員会から市教育委員会へ提出 総合的検討 ・・・H23 年 3月頃 ・・・H23 年 5月頃~ ・・・平成 22 年 11月 22 日 ( (( (ポイントポイントポイント)ポイント))) ①今回の「提言」は、市教育委員会の意志決定ではありません。 ・「提言」は、八戸市学校適正配置検討委員会が、市教育委員会に提出されるものです。 ・今回提出された「提言」を踏まえて、これから市教育委員会としての方針を検討します。 ②市教育委員会の方針は、「基本方針」と「検討課題」の二本立てとします。 ・基本方針:市教育委員会の適正配置に関する全体的な考え方や進め方を示します。 ・検討課題:具体的な各地区・学校の適正配置の方向性を示します。 ③適正配置の取組の時期は、「短期」、「中期」、「長期」に分類します。 ・「短期」に分類した課題を優先して取り組みます。 ④「検討課題」を話し合っていくため、地区ごとに(仮称)代表者会議を設置します。 ・保護者の代表の方、地域の代表の方、学校関係者、市教育委員会等で構成します。 ⑤(仮称)代表者会議で合意に至ったことについて、同会議で「実施計画」を作成します。 適 正 配 置 検 討 委 員 会 市 教 育 委 員 会 地 区 ご と の 代 表 者 会 議八戸市立小・中学校の適正配置に関する
提言
平成 22 年 11 月 22 日
目 次 はじめに ... 1 1.適正配置の基本的な考え方... 2 (1)学校規模について... 2 (2)地域事情について... 5 (3)検討期間について... 6 (4)その他 ... 7 2.八戸市の現状と課題... 9 (1)現状 ... 9 (2)課題 ... 9 3.各地区の適正配置の方向性... 11 おわりに ... 50 資料 ... 51
はじめに 当委員会は、児童生徒のよりよい教育環境を整備し、充実した学校教育の実現に資する ため、本市における児童生徒を取り巻く状況や地域の実情などを基に、学校の適正配置に 関する具体的な方策について検討を依頼されました。 検討にあたっては、単に児童生徒数の推移のみならず、学校設立の背景や各学校と地域 の関係などの歴史的側面、さらには現在の地域的つながりや道路交通網といった地理的側 面など、必要に応じて様々な角度から議論を重ねて参りました。 また、市内の中学校区単位の全 25 地区で開催された地域意見交換会での意見は、保護者 や地域住民の貴重な声として一つ一つを大切に受けとめさせていただきました。 検討の中では、どの学校も固有の長い歴史を持ち、たくさんの人々に支えられて今日が あること、そして学校や地域の特性を生かしながら、地域の子どもたちのために最善を尽 くして教育活動が展開されていることを改めて認識し、そのことを常に意識しながら、現 在そして将来の子どもたちのことを第一に考え、慎重かつ丁寧に計 22 回の会議を重ねて参 りました。 ここにその検討結果をまとめましたので、提言いたします。
1.適正配置の基本的な考え方 児童生徒自身は、我々大人から与えられた教育環境の中でひたむきに努力し、成長して いきます。だからこそ学校、家庭、地域社会と行政が一緒になって、大人の責任として子 どもたちの教育環境を考える必要があります。 検討にあたっては、当委員会の適正配置の基本的考え方を以下の 3 点に整理しました。 (1)【学校規模】学校教育の目標は自立した社会人の養成であり、そのためにはある程度 の集団の中で人間形成していくことが非常に重要。 (2)【地域事情】通学区域については、児童生徒の教育環境はもちろんのこと、町内会な どの関係も考慮すべき。 (3)【検討期間】学校適正配置の検討には、短期的な視点と長期的な視点の両方が必要。 (1)学校規模について 学校教育の目標は自立した社会人の養成であり、私たちの社会がさまざまな個人や集団 から構成されていることを考えると、その中でたくましく生きていくためには、この少子 化の時代だからこそ、学校においてはある程度の同学年の集団の中で人間形成していくこ とが大変重要です。 学力に関しては、学校規模が小さいからと言って必ずしも不利になるものではなく、ま た規模が小さいからこそ児童生徒一人ひとりの体験や理解が深まるメリットもあります。 しかしながら、あまりに児童生徒が少ない場合には、学校内のコミュニケーションが「大 人対子ども」となることが多く、子ども同士でお互いに意見を言い合い、受けとめ、そし て理解を深めるという機会が少なくなりがちです。また、少ない人数の中だけで児童生徒 間の関係が固定化されてしまうという問題も指摘されています。 こうしたいわゆる小規模校のデメリットは、地域や学校の工夫だけでは克服しがたいも のがあります。 ①必要な学校規模について 一般的に、一つの学校の適正な学級数は、小・中学校ともに 12~18 学級と言われていま すが、この場合、本市では 72 校中 49 校が適正規模ではないことになります。地域それぞ れに事情がありますので、学校規模について一律の基準で判断することは建設的ではあり ませんが、適正配置を考える上で重要な要素の一つであることから、当委員会では、小学 校では学年 1 学級、中学校では学年 2 学級を最低限必要な学校規模として設定し、一つの 目安としました。 また、これまで本市が小・中学校ともに 30 学級を上限として学校の分離・新設を検討し てきたことは妥当であると考えます。 ②学級規模について 国で定める標準の学級編制は 40 人ですが、青森県では小学1・2年生と中学1年生にお
いて、1学年 40 人を超える場合には 33 人編制としています。本市の場合、実際のところ 小学校では約8割が1学級 33 人以下、中学校の約8割は1学級 35 人以下の学級となって います。国では学級編制の標準を引き下げることを現在(平成 22 年 11 月 22 日時点)検討 中とのことでありますが、いずれにしても当委員会では、クラス替えができる規模である ことを前提に、少人数学級の実現が望ましいと考えます。 ③学校規模に関する基本的見解 学校規模は適正配置を考える一つの要素に過ぎないことを委員全員で確認した上で、上 の①と②を踏まえ、当委員会では学校規模に関する基本的見解として、最低限必要な学校 規模と、上限とする学校規模の目安を下記のとおりとしました。 また、このほかにも、中学校では教科担任制となるため、現在の高校受験教科である国 語、社会、数学、理科、英語の専門教員を配置できる程度の規模であるかどうかも考慮す べきものと考えます。 学校規模の目安 最低限必要な学校規模 上限とする学校規模 中学校 1学級 20 人程度で、1 学年 2 学級以上 30学級 小学校 1学級 20 人程度で、1 学年 1 学級以上 30学級 (参考1)法令上から見た適正規模の考え方 ○学校教育法施行規則 小学校の学級数は 12 学級以上 18 学級以下を標準としています。ただし、地域の実態その他により 特別の事情のあるときはこの限りでないとし、中学校もこの規定を準用しています。 ○義務教育諸学校施設費国庫負担法(及び同施行令) 適正な規模にするために学校を統合しようとする場合の「適正な規模」の条件について、学級数が おおむね 12 学級から 18 学級までであることとしています。さらに、5学級以下の学校と適正規模 の学校を統合する場合は、24 学級までを適正としています。 上記のいずれも 12 学級から 18 学級を適正規模としていますが、これらは学校の設備編成上の「標 準」であったり、学校を統合するにあたっての「条件」を示しており、必ずしも教育的視点から見た 適正規模を述べているわけではないと考えられます。 そのため、学校規模の視点から学校適正配置を検討するにあたっては、当委員会として教育的視点 から改めて見解を整理する必要があると考えます。 (参考2)教職員配置から見る適正規模の考え方(中学校の場合) 学校の教職員の数はおおむね学級数で決まりますが、特に教科担任制となる中学校では、教員数が 少なくなると、教科の専門教員がそろわない場合が生じます。特に現在の高校受験教科である国語、 社会、数学、理科、英語について専門教員がいなかったり、校内に 1 人しかいないということは、学 習指導の面からは望ましいことではありません。 そのため、特に中学校の適正規模を考える上では、教職員の配置からの視点も必要と考えます。 中学校の教職員配置基準(「三八の教育」(青森県教育庁三八教育事務所)より抜粋) 学級数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 教員数 3 5 7 8 10 11 12 13 15 17 18 19 20 22 24 25 27 学級数 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
(参考)小・中学校の学校規模 通常 学級 白山台 26 ※児童生徒数には、特別支援学級の児童生徒も含む 854 25 24 23 22 白山台 733 新井田 青潮 21 662 697 吹上 20 青潮 647 666 柏崎 城北 19 新井田 544 625 621 根岸 白銀南 18 柏崎 543 583 563 17 城北 508 小中野 16 吹上 479 484 旭ヶ丘 根城 15 根岸 462 503 492 鮫 白鴎 14 下長 小中野 440 451 443 396 中居林 13 根城 城下 345 381 316 湊 江陽 桔梗野 八戸 白銀 長者 下長 12 白銀南 白鴎 西園 317 317 320 320 330 351 360 400 307 286 西園 田面木 城下 11 八戸 旭ヶ丘 長者 日計ヶ丘桔梗野 274 286 298 322 311 291 270 267 図南 是川 高館 10 中居林 鮫 江陽 田面木 248 249 266 283 263 251 241 三条 町畑 9 白銀 江南 252 281 250 243 明治 8 三条 211 237 7 町畑 図南 195 191 種差 大久喜 島守 轟木 豊崎 市野沢日計ヶ丘 江南 多賀 多賀台 6 湊 高館 是川 明治 多賀台 多賀 市野沢 豊崎 62 67 70 83 90 121 143 144 145 163 178 173 166 163 161 105 97 73 5 島守 大久喜 轟木 52 51 51 4 種差 32 松館 金浜 中野 鳩田 3 鳩田 美保野 中野 松館 13 13 15 24 22 16 16 10 番屋 是川東 美保野 2 是川東 金浜 3 9 10 7 5 1 番屋 1 通常 学級 下長中 19 642 18 下長中 619 17 根城中 第一中 16 514 521 東中 15 481 14 第一中 479 白山台中 湊中 13 白山台中 東中 根城中 402 448 458 436 434 市川中 白銀中 大館中 12 大館中 386 408 429 414 第二中 北稜中 11 348 365 三条中 長者中白銀南中 10 市川中白銀南中北稜中 湊中 長者中 309 324 348 360 344 340 333 285 小中野中第三中 鮫中 9 白銀中 第二中 第三中 274 295 306 293 292 267 8 7 三条中 鮫中 小中野中 247 216 215 江陽中 6 江陽中 161 168 是川中 5 132 明治中 4 是川中 104 117 島守中 豊崎中 南浜中 中沢中 3 明治中 中沢中 南浜中 豊崎中 島守中 46 61 68 111 89 79 59 47 29 美保野中 2 美保野中 8 10 1 平成22年度 平成28年度 平成28年度 平成22年度 < < < <小学校小学校小学校小学校>>>> < < < <中学校中学校中学校中学校>>>> 児童生徒数 大 大 小 小 小
(2)地域事情について 地域の学校が歴史を重ねるほどに、その地に暮らす地域住民にとって学校は単なる教育 施設ではなく、地域のシンボルとも言える存在になっています。 本市では、通学区域は町内単位を基本に設定されています。したがって、確かに距離だ けで見ると隣の学校の方が近い場合でも、町内で決められた学校に通学することが基本と なっています。 子どもは学校と家庭だけで育つものではなく、通学の安全確保や放課後の居場所づくり など、有形無形の地域の支えがあってはじめて学校生活が成り立っています。 このことは地域コミュニティのあり方とも密接に結びつくものですが、近年は町内会加 入率が低迷するなど、帰属意識の希薄化が見受けられます。そのため、中には決められた 通学区域に関係なく、近い学校や希望する学校に行かせたいという声も少なくありません。 当委員会といたしましては、本市の「地域の子どもは地域が育てる」、「学校、家庭、地 域社会が子育てを共有する」という理念は大切にすべきものと考え、学校適正配置におけ る地域事情という側面について、以下のように整理しました。 ①通学区域について 通学区域の設定方法には、住所に基づくものと、町内を基本とするものなどがあります が、当委員会では、本市の通学区域が町内を基本に設定されていることは妥当であると考 えます。 したがって、通学区域の変更や学校の統合を考える場合でも、町内会や連合町内会の関 係に十分配慮すべきと考えます。 ②学校選択制について 行きたい学校を選ぶ学校選択制については、他都市で導入例がありますが、当委員会と しては、全市的に自由に選べる「自由選択制」は、地域密着型教育を推進する本市では導 入すべきではないと考えます。しかしながら、地域や学校を限定しての選択制については、 地域の理解が得られることを前提に、今後の検討の余地はあるものと考えます。 (参考)学校選択制の例 区分 内容 自由選択制 市内すべての学校から、希望する学校に就学 ブロック選択制 市内をブロックに分け、そのブロック内で希望する学校に就学 隣接区域選択制 隣接する区域内の希望する学校に就学 特認校制 特定の学校について、通学区域に関係なく就学 特定地域選択制 特定地域に居住するものについて、学校選択を認める
(3)検討期間について 市内 72 の市立小・中学校は一つとして同じものはなく、それぞれの学校や地域固有の文 化とも言うべき特徴があります。したがって、学校適正配置を検討するにあたっても、例 え同じように見える課題を抱えていても検討に要する時間はそれぞれ違うことが予想され ます。 また、本市では財政的理由のみで学校適正配置を進めないこととし、あくまで児童生徒 の教育環境の充実を念頭に置いていることから、特に保護者や地域住民との合意形成につ いて、慎重を期す必要があります。 さらに、学校適正配置を考える上で、理想と現実の間をどのように埋めるかは、短期間 で結論を出すことは難しく、すべてを一様に同時期に進めることは避けるべきと考えます。 そのため、当委員会では、検討期間については一つの目安として、早急に対応すべき「短 期」、将来の理想として検討すべき「長期」に加えて、丁寧に合意形成すべき「中期」の3 つに分類しました。 ①短期 現在通学する、または数年内に入学する児童生徒の教育環境を考えたときに、早急に対 応すべき課題については、おおむね3年をめどにその解決を図るべきと考えます。 ②中期 児童生徒の教育環境や学校を取り巻く地域事情を考えたとき、現在のところ深刻化して いないけれども、今後5~6年の近い将来に顕在化する可能性がある課題については、お おむね6年をめどに、丁寧な合意形成のもとに、その解決を図るべきと考えます。 ③長期 児童生徒の教育環境や学校を取り巻く地域事情を考えたとき、現在のところ深刻化して いないけれども、学校や学校を取り巻く地域にとって、将来の理想の姿として検討すべき 課題については、10 年先を見越して考えるべきと考えます。 検討期間 区分 期間(目安) 内容 短期 3年程度 早急に対応すべき課題 中期 6年程度 丁寧に合意形成すべき課題 長期 10年程度 将来の理想の姿として検討すべき課題
(4)その他 学校適正配置を考える上で、重要な3つの視点以外にも、当委員会では以下について議 論しました。必ずしも意見の一致を見たものではないため、両論を併記します。 ①小中一貫教育・小中一貫校について ・小中一貫教育は検討すべき義務教育のあり方の一つではあるが、今までにない付加価値 として何を行うのかの検討が先である。 ・小学校と中学校の円滑な接続を重視するのであれば、建物を一つにする小中一貫教育は 検討に値する。 ・小学校 1 校、中学校 1 校の地域で、複式学級が導入されるほどに児童生徒数が減少した 場合には検討に値する。 ・将来の学校建て替え時期には小中一貫校も検討に値する。 ②通学方法について ・地域の学校に通うには徒歩が原則である。 ・学校の統合など、学校適正配置の検討の結果として通学区域が変更になった場合には、 スクールバスや通学費の補助等も検討すべき。 ・路線バス等、公共交通機関での通学については、一定の距離を超えた場合には通学費の 補助を検討してもよいのではないか。 ・本市の道路事情を考えると、自転車通学は安全上好ましくない。 ③小学校から中学校への接続について ・一つの小学校の児童は別れることなく同じ中学校に通うのが、教育上、小・中学校の連 携という点で理想である。 ・一つの小学校から複数の中学校に分かれたとしても、成長に伴って所属する集団の輪が 広がっていくことで人間的に成長する。 ④部活動のあり方について ・自然体験や集団活動が少なくなった社会環境の中で、部活動は学校教育の重要な一面で あり、子どもたちを心身共に成長させるために大切である。 ・大規模の小学校でも選択肢が少なく、中学校では部活動がほぼ強制されているのであれ ば、小学校と中学校でなるべく連動した部活動の設置を考えるべき。 ・子どもたちに一つでも多くの選択肢を与えたい。地域はそれを補完すべき。
<基本的考え方のまとめ> (1)学校規模について 学校規模の目安 最低限必要な学校規模 上限とする学校規模 中学校 1学級 20 人程度で、1 学年 2 学級以上 30学級 小学校 1学級 20 人程度で、1 学年 1 学級以上 30学級 (2)地域事情について ・通学区域は、原則として町内単位で設定することを継続すべき。 ・通学区域の変更等にあたっては、町内会や連合町内会の関係に十分配慮すべき。 ・全市的に自由に学校を選べる「自由選択制」は導入すべきではない。 (3)検討期間について 区分 期間(目安) 内容 短期 3年程度 早急に対応すべき課題 中期 6年程度 丁寧に合意形成すべき課題 長期 10年程度 将来の理想の姿として検討すべき課題
2.八戸市の現状と課題 (1)現状 本市の人口は、昭和 60 年の国勢調査で 24 万人を超え、その後は横ばいの状態が続きま した。平成 17 年には現在の南郷区との合併により 244,700 人となりましたが、その後は減 少傾向にあり、平成 28 年には 224,900 人となることが見込まれます。 一方、本市の市立小・中学校に通う児童生徒数は、昭和 57 年の 39,040 人をピークに減 少傾向にあり、平成 22 年には 21,181 人と、ピーク時と比較して 45.7%減少しています。 今後もその傾向は続き、平成 26 年からはピーク時の半分以下となり、平成 28 年には 18,220人と、53.3%減少するものと見込まれます。 本市の市立小・中学校は、特に小学校が昭和 40 年代から 50 年代にかけて、児童生徒数 の増加による大規模校の解消のため、新たな学校建設が進められました。子どもたちが通 う学校という特性から人口分布の変化に対応せざるを得ず、やむを得ないところもありま すが、本市の児童数のピークである昭和 54 年を過ぎても学校建設は続きました。 近年では、白山台地区に小学校と中学校をそれぞれ1校新設しましたが、全市的な人口 減少のなかでこの地区は飛躍的に人口を増やしており、特に白山台小学校は市内で最大規 模になるなど、局地的に児童生徒数が増加しています。 また、昭和 56 年に根城小学校笹子分校を図南小学校に統合した以外に学校数が減少した ことはなく、その結果、本市では、全市的に少子化が進む中でも学校の数は常に増加して きました。 その中には分離新設直後から児童数が減少した学校などもありますが、開校した学校は その後それぞれ地域に根付き、地域の児童生徒が通う教育施設として、また、地域の文化 やコミュニティの核として機能しています。 (2)課題 こうした状況の中で、多くの小・中学校で小規模化が進むことになり、現在、小学校で は 47 校中 17 校で、中学校では 25 校中 5 校ですべての学年が 1 学級となり、入学から卒業 までクラス替えをすることができない状況となっています。 さらに、複式学級が導入されている学校の数は、小学校は7校、中学校は1校で、長年 変化がありませんでしたが、今後6年間で新たに小学校4校で複式学級の導入が見込まれ ています。 小規模校ならではのよさは確かにありますが、地域や学校の工夫だけでは、児童生徒の 教育上、克服しがたいデメリットがあることも見過ごすことはできません。 そのため、児童生徒の教育環境を考えたとき、やむを得ず学校を新設しなければならな い場合はあり得るものの、原則として本市では、これ以上学校数を増やすことなく、教育 の改善に取り組むべきと考えます。
児童生徒数推移 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 S33 S37 S41 S45 S49 S53 S57 S61 H02 H06 H10 H14 H18 H22 H26 (児 童 徒 数 ) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 (学 校 数 ) 市立小・中学校の学校数の増減 年 区分 内容 S34 小 豊崎第二小学校→五戸町へ S36 中 第三中学校、長者中学校開校 S37 小 青潮小学校開校 S40 小 旭ヶ丘小学校開校 S41 中 江陽中学校開校 S44 小 多賀台小学校開校 S45 小 白鴎小学校開校 S50 小 城下小学校開校 S53 小 図南小学校開校 S54 小 江南小学校開校 S56 小 根城小学校笹子分校→図南小学校へ統合 S57 中 北稜中学校開校 S58 小 城北小学校開校 S61 小 西園小学校開校 S63 小 白銀南小学校開校 H01 中 東中学校開校 H03 中 白銀南中学校開校 H05 小 日計ヶ丘小学校開校 H08 小 白山台小学校開校 H17 小 市野沢小学校、中野小学校、鳩田小学校、島守小学校→八戸市へ 中 中沢中学校、島守中学校→八戸市へ H19 中 白山台中学校開校 H22年 45.7%減 H28年 53.3%減 児童:13,690人 生徒: 7,491人 合計:21,181人 児童:11,590人 生徒:6,630人 合計:18,220人 児童:25,777人 生徒:13,263人 合計:39,040人 S57年 ピーク時 小学校児童数 中学校生徒数 学校数
3.各地区の適正配置の方向性 (1)第一中学校地区... 12 (2)第二中学校地区... 14 (3)第三・小中野・江陽中学校地区... 16 ※ (4)長者中学校地区... 18 (5)湊・東中学校地区... 20 ※ (6)白銀・白銀南中学校地区... 22 ※ (7)美保野中学校地区... 24 (8)鮫・南浜中学校地区... 26 ※ (9)根城・白山台中学校地区... 28 ※ (10)下長・北稜中学校地区... 30 ※ (11)是川中学校地区... 32 (12)三条中学校地区... 34 (13)明治中学校地区... 36 (14)市川中学校地区... 38 (15)豊崎中学校地区... 40 (16)大館中学校地区... 42 (17)中沢中学校地区... 44 (18)島守中学校地区... 46 ※関連性の強い中学校地区は、一つの地区としてまとめて方向性を整理しています。 表の見方 <児童生徒数の推移と将来推計> 学校名 区分 S35 S45 ・・ H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 △△小 人 1,400 1,200 ・・ 650 622 566 548 518 526 484 19 17 17 16 17 16 学級 29 30 ・・ 20 21 20 20 19 19 17 <学校と連合町内会等の関係> 中学校 小学校 町内 連合町内会等 △△小 △△町、△□町、△○町 △△地区連合町内会 ○○中 □□小 □△町、□□町、□○町 □□連合町内会 1 2 3 ①児童生徒数は全校の計で、学級数は特別支援を除く通常学級数です。 ②平成 23 年度以降の学級数の下段は、特に注釈のない場合は、全学年を 35 人編 制にした場合の学級数です。 ③通学区域と連合町内会等の関係を見るために、ここでは便宜上、町内と町内会 を同じものとして対応させています。
(1)第一中学校地区 【第一中学校、吹上小学校、中居林小学校】 ①地区の特徴 当地区の学校の特徴としては、児童生徒数はいずれもピーク時と比較すると減少してい るものの、学校規模の面からは大きな問題は見受けられません。 地域の特徴としては、南類家一丁目町内が、町内会設立の経緯から、一部が柏崎小・第 三中学区となっていますが、学区外通学許可を申請することで吹上小学校及び第一中学校 に通学することができます。 また、当地区の田向土地区画整理地内は、現在のところ区画に基づく町内設定がなされ ていないため、吹上小学区と中居林小学区の区分が明確ではない状態となっています。 さらに、通学区域は町内単位で設定されているため、吹上小学校と長者小学校の通学区 域が接する地域では、町内の関係で、住所が吹上であっても指定校が長者小学校であった り、住所が長者でも指定校が吹上小学校になっているところがあります。 <児童生徒数の推移と将来推計> 学校名 区分 S35 S45 S55 H02 H12 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 第一中 人 1,668 789 860 764 584 521 502 519 514 521 486 479 16 16 15 16 15 14 学級 34 18 21 20 15 16 15 16 16 17 16 16 吹上小 人 1,431 1,243 1,312 798 805 647 622 566 548 518 526 484 19 17 17 16 17 16 学級 29 30 32 23 24 20 21 20 20 19 19 17 中居林小 人 256 336 636 519 383 345 340 335 341 312 289 283 12 12 12 11 11 10 学級 6 10 18 17 12 13 12 12 12 12 12 12 <学校と連合町内会等の関係> 中学校 小学校 町内 連合町内会等 中居林小 中居林、梨ノ木平、石手洗、石手洗団地、八重坂、東中居林 中 居 林 地 区 連 合町内会 岩泉町、堤田町、新長横町、長横町、鷹匠小路、大工町、 鍛冶町、月丘町、旭町、長者町、元町、幸町、春日町、館 越、田向、松富町、仲町、栄町、積善町、高園町、寺横町、 向田屋、類家南団地、南類家三丁目 ※住所で南類家二~五丁目は、町内にかかわらず吹上小・第一中 第一中 吹上小 第三中 柏崎小 南類家一丁目 吹上連合町内会 <学区外通学が認められる町内・住所> 町内名・住所 本来就学すべき学校 許可する学校 南類家一丁目(1.6.7.13~16.23~26 番) 柏崎小、第三中 吹上小、第一中
②地区の論点 ・南類家一丁目町内は、住所によって、吹上小・第一中学区と柏崎小・第三中学区に分か れる。 ・田向区画整理地内は、吹上小学区と中居林小学区の区分が明確になっていない。 ③適正配置の方向性 南類家一丁目町内のうち、柏崎小・第三中学区の地域の児童生徒は、学区外通学許可を 申請することで吹上小学校・第一中学校に通学することができますが、学校と町内会の関 係や、平成 23 年8月に柏崎小学校が青葉に移転した後は、通学の際に国道 45 号を横断し なければならないことを考慮すると、南類家一丁目町内はすべてを吹上小・第一中学区と し、同じ町内の児童生徒が同じ学校に通える環境を早期に整えるべきと考えます。 また、吹上小学区と中居林小学区の区分が明確でない田向土地区画整理地内については、 市民病院付近などの幹線道路を基準として通学区域を指定すべきと考えます。 なお、その後、区画整理地内の町内会の組織形成が進んだ時点で、通学区域の確認を行 う必要があると考えます。 方向性のまとめ 【短期】 ・一部が柏崎小・第三中学区となっている南類家一丁目は、すべてを吹上小・第一中学 区とすべき。 ・吹上小学区と中居林小学区の区分が明確でない田向土地区画整理地内については、市 民病院付近などの幹線道路を基準に通学区域を指定すべき。
(2)第二中学校地区 【第二中学校、八戸小学校、城下小学校】 ①地区の特徴 当地区の学校の特徴としては、昭和 49 年4月、八戸小学校が火災により内丸から現在の 売市に移転し、さらに、昭和 50 年4月、城下小学校が八戸小学校から分離・新設された経 緯があります。また、第二中学校は昭和 23 年に新堀端町に創設されましたが、同年 10 月 には小中野に、さらに昭和 42 年には現在の売市に移転した経緯があります。 児童生徒数はいずれの学校もピーク時と比較すると減少しているものの、学校規模の面 からは大きな問題は見受けられません。 地域の特徴としては、従来、長根町内会は根城地区連合町内会に属し、通学区域は八戸 小学校及び第二中学校となっていましたが、町内会の話合いにより、平成 22 年からは通学 区域に合わせる形で三八城地区連合町内会に属することになりました。 また、八戸小学校が中心市街地から通学区域の西端の売市へ移転した経緯もあり、窪町、 十八日町、第五内丸は柏崎小学校に、十六日町は長者小学校に学区外通学が認められてい ます。 <児童生徒数の推移と将来推計> 学校名 区分 S35 S45 S55 H02 H12 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 第二中 人 1,548 771 723 634 408 348 333 325 316 317 306 292 10 10 10 10 9 9 学級 29 18 17 17 12 11 12 11 11 11 11 10 八戸小 人 1,800 1,606 856 439 329 320 308 304 309 298 310 322 11 11 11 11 11 11 学級 34 40 24 13 12 12 12 12 12 12 12 12 城下小 人 770 560 401 298 296 298 289 296 293 316 11 11 11 12 12 13 学級 19 17 12 11 12 12 12 12 12 12 <学校と連合町内会等の関係> 中学校 小学校 町内 連合町内会等 八戸小 第一内丸、第二内丸、第三内丸、第四内丸、第五内丸、常 海町、窪町、番町、馬場町、新堀端町、堤町、十三日町、 三日町、八日町、十八日町、朔日町、六日町、十六日町、 長根、観音下、観音下第一、観音下第二、観音下第三 三 八 城 地 区 連 合 町内会 第二中 城下小 城下一丁目、城下二丁目、城下三丁目、城下四丁目、沼館二丁目第一、沼館二丁目第二、沼館三丁目、淀 沼館城下振興会 <学区外通学が認められる町内・住所> 町内名・住所 本来就学すべき学校 許可する学校 熊ノ堂 長根二丁目 14~17 番 売市四丁目 11~16 番、23 番 江南小、根城中 八戸小、第二中 窪町、十八日町、第五内丸 八戸小 柏崎小 十六日町 八戸小 長者小
②地区の論点 ・第二中学校と八戸小学校は学区の端に位置しており、中心街の町内では、柏崎小学校や 長者小学校へ学区外通学する割合が高い。 ③適正配置の方向性 当地区は、学校適正配置を考える上では現状維持が妥当と考えますが、窪町、十八日町、 第五内丸の各町内は、学区外通学許可を申請することで柏崎小学校に通学することが可能 となっているものの、柏崎小学校が平成 23 年8月に青葉に移転することで、距離的には両 校が同程度になります。このことについては地域としての考えを今一度確認する必要があ ると考えます。 方向性のまとめ 【短期】 ・当地区内の学校は、適正配置という観点からは現状維持が妥当である。
(3)第三・小中野・江陽中学校地区 【第三中学校、小中野中学校、江陽中学校、柏崎小学校、小中野小学校、江陽小学校】 ①地区の特徴 当地区の学校の特徴としては、江陽小学校は小中野第二小学校として開校した経緯があ りますが、その後、小中野と江陽は連合町内会も独立し、それぞれに小学校と中学校を有 しています。また、柏崎小学校は、耐震化事業により平成 23 年8月に小中野小学区と接す る青葉二丁目に移転することが決まっています。 小中野地区と江陽地区の学校は、いずれもピーク時と比較すると大きく減少しており、 特に中学校で小規模化が目立つようになってきています。 地域の特徴としては、比較的狭い範囲に一小学校一中学校一連合町内会という地区が3 つ隣接しています。また、吹上連合町内会の南類家一丁目町内が、町内会設立の経緯から、 一部が柏崎小・第三中学区となっていますが、学区外通学許可を申請することで吹上小学 校及び第一中学校に通学することができます。 <児童生徒数の推移と将来推計> 学校名 区分 S35 S45 S55 H02 H12 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 第三中 人 525 517 574 402 295 305 290 275 256 264 267 10 9 9 8 9 9 学級 13 13 15 12 9 10 9 9 9 9 9 小中野中 人 1,560 833 625 442 385 274 259 266 261 276 251 215 9 8 8 9 9 7 学級 31 19 16 12 11 9 8 8 8 9 9 8 江陽中 人 646 406 269 216 161 155 164 159 154 155 168 6 6 6 6 6 6 学級 16 11 9 6 6 6 6 6 6 6 6 柏崎小 人 1,326 1,051 1,189 1,012 686 544 545 537 562 565 555 563 18 18 19 19 18 18 学級 26 26 30 28 19 19 18 18 18 18 18 18 小中野小 人 2,468 1,642 1,208 834 606 479 483 440 430 401 397 396 16 15 14 13 14 14 学級 46 41 30 24 18 16 17 16 16 15 14 14 江陽小 人 1,331 1,219 877 467 412 317 296 283 284 272 261 251 11 11 11 11 11 10 学級 32 30 24 15 12 12 12 12 12 12 12 12 <学校と連合町内会等の関係> 中学校 小学校 町内 連合町内会等 廿八日町、塩町、下組町、柏崎新町、下大工町、十一日町、 若葉町、西類家、中類家、東類家、北類家、南類家、緑町、 青葉町、東青葉町、類家四丁目、類家五丁目、諏訪三丁目 ※住所で青葉二丁目1~7番は町内にかかわらず柏崎小・第三中 柏崎地区連合町 内会 第三中 柏崎小 第一中 吹上小 南類家一丁目 吹上連合町内会 小中野中 小中野小 栄町、森ノ奥、大町一丁目、大町、上左比代、左比代、新丁、 蟇館、新堀、新地、北横町、南横町、諏訪河原、第一中道、 新地通り、本中条、中条、諏訪、新地第一、浦町、北青葉、 諏訪一丁目、諏訪二丁目、諏訪東 ※住所で青葉二丁目8番以降は町内にかかわらず柏崎・小第三中 小中野地区町内 連合会 江陽中 江陽小 新栄町、工場街、江陽町、双葉町、入舟町、江陽四丁目第一、入江町、江陽一丁目、江陽二丁目、北斗町、江陽五丁目第一、 江陽五丁目中央、舟見町 江陽町内連合会
<学区外通学が認められる町内・住所> 町内名・住所 本来就学すべき学校 許可する学校 南類家一丁目(1.6.7.13~16.23~26 番) 柏崎小、第三中 吹上小、第一中 ②地区の論点 ・南類家一丁目町内は、住所によって、吹上小・第一中学区と柏崎小・第三中学区に分か れる。 ・比較的狭い範囲に一小学校一中学校一連合町内会という地区が3つ隣接し、学校間の距 離が近い。 ・柏崎小学校は、平成 23 年 8 月に小中野小学区に接する場所(青葉二丁目)に移転する。 ③適正配置の方向性 南類家一丁目町内のうち、柏崎小・第三中学区の地域の児童生徒は、学区外通学許可を 申請することで吹上小学校・第一中学校に通学することができますが、学校と町内会の関 係や、平成 23 年 8 月に柏崎小学校が青葉に移転した後は、通学の際に国道 45 号を横断し なければならないことを考慮すると、南類家一丁目町内はすべてを吹上小・第一中学区と し、同じ町内の児童生徒が同じ学校に通える環境を早期に整えるべきと考えます。 また、かつて大規模校だった小中野小学校と江陽小学校では児童数の減少が進んでいま す。さらに当地区は小学校 1 校、中学校 1 校の地区のため、小学校の児童数の減少はその まま接続する中学校の生徒数にも影響することになります。 現時点では当地区の学校で規模的に大きな問題はないものの、当地区は狭い範囲に学校 が隣接しているため、通学区域のあり方について、長期的な課題として検討する必要があ ると考えます。 方向性のまとめ 【短期】 ・一部が柏崎小・第三中学区となっている南類家一丁目は、すべてを吹上小・第一中学 区とすべき。 【長期】 ・狭い範囲に学校が隣接しているため、通学区域のあり方について検討する必要がある。
(4)長者中学校地区 【長者中学校、長者小学校、図南小学校、番屋小学校】 ①地区の特徴 当地区の学校の特徴としては、長者小学校の歴史が一番古く、図南小学校は昭和 53 年に 長者小学校から分離・新設された経緯があります。また、番屋小学校は是川小学校の分教 場として設置され、是川西小学校だった時代もあります。 児童生徒数はいずれの学校もピーク時と比較すると減少しており、番屋小学校は現在の 児童数3人の複式学級、図南小学校は今後クラス替えのできない学年が半分を占める状態 が続くものと見込まれています。 地域の特徴としては、長者中学区はほぼ長者連合町内会となっていますが、番屋小学区 は是川地区振興会となっており、また、昭和 56 年に根城小学校笹子分校を図南小学校に統 合した経緯から、根城地区連合町内会内の笹子町内も当地区に含まれています。 さらに、通学区域は町内単位で設定されているため、吹上小学校と長者小学校の通学区 域が接する地域では、属する町内の関係で住所が吹上であっても指定校が長者小学校であ ったり、住所が長者でも指定校が吹上小学校になっているところがあります。 <児童生徒数の推移と将来推計> 学校名 区分 S35 S45 S55 H02 H12 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 長者中 人 744 815 744 528 324 311 306 314 311 298 285 10 9 10 9 9 10 学級 18 19 20 15 10 10 10 10 10 10 9 長者小 人 1,668 1,526 976 769 558 351 348 318 307 301 301 291 12 11 11 11 11 11 学級 33 36 25 22 18 12 12 12 12 12 12 12 図南小 人 696 468 297 248 231 228 219 197 209 191 9 9 8 7 8 7 学級 18 13 11 10 9 9 9 8 9 8 番屋小 人 80 56 23 29 9 3 2 3 2 1 1 1 1 2 2 1 1 1 学級 3 4 3 3 3 2 1 2 2 1 1 1 ※番屋小学校の学級数の下段は、1年生を含む場合は6人、含まない場合は 14 人を上限に複式学級を編制 した場合の学級数です。(上段は現行基準どおり、1年生を含む場合は8人、含まない場合は 16 人を上 限に複式学級を編制した場合の学級数です。) <学校と連合町内会等の関係> 中学校 小学校 町内 連合町内会等 長者小 稲荷町、徒士町、本徒士町、廿三日町、荒町、新荒町、上組 町、上徒士町、常番町、町組町、廿六日町、藤子新町、本鍛 冶町、鳥屋部町、古常泉下、山伏小路、八坂町、長者山下、 北糠塚、東糠塚、南糠塚、西糠塚、桝形、藤子 休場、大杉平、二ツ屋、板橋、泉町、鍛冶畑、南藤子 長者連合町内会 図南小 笹子 根城地区連合町内会 長者中 番屋小 天狗沢、番屋、鴨平、土橋 是川地区振興会
<学区外通学が認められる町内・住所> 町内名・住所 本来就学すべき学校 許可する学校 南藤子 図南小 長者小 十六日町 八戸小 長者小 ②地区の論点 ・長者小学校及び図南小学校の児童数の減少が進み、特に図南小学校は、今後クラス替え のできない学年が半分を占める状態が続くものと見込まれている。 ・番屋小学校は、児童数3人という状況を踏まえ、地域から図南小学校との統合を望む要 望書が提出されている。 ③適正配置の方向性 長者小学校及び図南小学校では児童数の減少が進んでおり、現行の学級編成基準で見た 場合には、6年後にクラス替えができない学年が増える見込みとなっていますが、国の学 級編成標準の見直しの可能性や地理的な状況など考慮した場合には、長者中学校及び長者 小学校については、学校適正配置を考える上では現状維持が妥当と考えます。 図南小学校及び番屋小学校については、平成 22 年 10 月に番屋小学校父母と教師の会か ら、図南小学校との統合を希望する旨の要望書が出されたところであり、当委員会として も、大人対子ども、教師対児童だけではなく、子ども同士が学び合い、いろいろな選択肢 の中からさまざまな体験をしていくためには、地域の意志を尊重すべきと考えます。 方向性のまとめ 【短期】 ・番屋小学校父母と教師の会からの要望を尊重し、番屋小学校と図南小学校を統合すべ き。
(5)湊・東中学校地区 【湊中学校、東中学校、湊小学校、青潮小学校、町畑小学校、旭ヶ丘小学校】 ①地区の特徴 当地区の学校の特徴としては、学校規模の面では、青潮小学校は今後とも大きな変動は 見込まれていませんが、かつて 3,000 人近い児童数が在籍した湊小学校が、近い将来すべ ての学年が1学級となり、町畑小学校もクラス替えのできない学年が半分以上となる見込 みとなっています。また、新井田小学区からの学区外通学者が全体の約4割を占める旭ヶ 丘小学校は、今後は児童の減少傾向が強まる見込みとなっています。 地域の特徴としては、湊地区連合町内会内に湊と青潮の2つの小学校があり、青潮小学 校には、湊高台地区から交通量の多い光星高校通りを横断して通学してきています。また、 湊高台地区は中学校は東中学区となっているため、小学校と中学校の連携という点でも、 青潮小学校は他の学校にはない難しさを抱えています。 塩入町内は、本来就学すべき学校は新井田小学校・大館中学校となっていますが、新井 田地区とは国道 45 号で分断されており、学区外通学許可を申請することで青潮小学校及び 湊中学校に通学することができます。 <児童生徒数の推移と将来推計> 学校名 区分 S35 S45 S55 H02 H12 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 湊中 人 1,132 1,217 1,130 705 526 448 418 394 379 336 355 333 13 12 11 10 11 10 学級 24 29 28 19 15 13 13 13 13 11 11 10 東中 人 615 514 481 474 439 461 445 461 436 14 13 14 14 14 13 学級 17 15 15 15 14 14 14 15 15 湊小 人 2,852 1,528 1,130 599 413 317 284 255 230 207 193 178 10 9 8 7 6 6 学級 56 37 29 18 12 11 11 10 9 8 7 6 青潮小 人 937 1,027 787 859 697 671 680 675 686 673 666 21 21 21 21 20 20 学級 23 26 21 25 21 23 23 23 24 24 23 町畑小 人 75 91 525 460 363 281 254 249 221 226 206 195 8 8 7 8 7 7 学級 3 5 15 14 12 9 12 11 10 10 9 9 旭ヶ丘小 人 599 877 693 527 462 438 419 405 358 345 311 14 13 13 12 12 11 学級 17 24 21 16 15 16 15 14 13 13 12 <学校と連合町内会等の関係> 中学校 小学校 町内 連合町内会等 湊小 本町、上中道、中道、下中道、第一久保、第二久保、上の山、館鼻、下条、浜須賀、汐越一部、汐越二部、大沢、山 手通、山手本町 湊中 青潮、柳町、ホロキ長根、高台町、永楽町、第一永楽町、 赤坂、岩渕 湊 地 区 連 合 町 内 会 青潮小 湊高台一丁目、湊高台二・四丁目、湊高台三丁目、湊高台 五丁目、湊高台六丁目、湊東町 湊 高 台 連 合 町 内会 旭ケ丘小 旭ケ丘一丁目東、旭ケ丘一丁目西、旭ケ丘一丁目南、旭ケ丘一丁目北、旭ケ丘二丁目、旭ケ丘三丁目、旭ケ丘四丁目、 旭ケ丘五丁目、野ばら 旭 ヶ 丘 町 内 連 合 会 東中 町畑小 町畑、第二桜ケ丘、桜ケ丘一丁目、桜ケ丘二丁目、桜ケ丘三丁目、桜ケ丘四丁目 町 畑 地 区 連 合 町内会
<学区外通学が認められる町内・住所> 町内名・住所 本来就学すべき学校 許可する学校 巻目 (湊高台区画整理地内のみ、湊高台三・七丁目) 白銀南小、白銀南中 青潮小、東中 塩入 新井田小、大館中 青潮小、湊中 ②地区の論点 ・湊小学校は、6年後の平成 28 年度にはすべての学年が1学級になる見込みとなっている。 ・青潮小学区のうち、赤坂、柳町町内など、あきらかに湊小学校の方が近い町内がある。 ・新井田小・大館中学区の塩入町内は、ほとんどの児童が青潮小学校・湊中学校に学区外 通学している。 ・青潮小学校は、中学校進学時に、湊中学校と東中学校に分かれる。 ・湊高台地区に小学校建設予定地があり、地域から小学校建設の要望が出されている。 ・町畑小学校は、児童数の減少が進み、今後はクラス替えのできない学年が半分以上にな る見込みとなっている。 ・旭ヶ丘小学校は、児童数の約4割が新井田小学区等からの学区外通学の児童となってい る。 ③適正配置の方向性 青潮小学区のうち、特に赤坂、柳町はあきらかに湊小学校の方が近く、実際多くの児童 が湊小学校への学区外通学を申請していることから、実態に合わせる形で早急に両町内の 指定校を湊小学校へ変更すべきと考えます。 また、塩入町内については、実際に町内のほとんどの児童生徒は青潮小学校・湊中学校 に学区外通学を申請しており、町内会活動等も関係するところではありますが、実態に合 わせる形で、早急に指定校を青潮小学校及び湊中学校に変更すべきと考えます。 青潮小学校は現在市内で2番目に大きい小学校ですが、約半数は湊高台地区の児童であ り、通学の安全の問題や、当地区の指定校が東中学校となっていることで、湊中学校と東 中学校の2校と小中連携を進めるという点で難しさを抱えています。また、かつて 3,000 人近い児童が在籍した湊小学校は小規模化が進んでおり、6年後の平成 28 年度にはすべて の学年でクラス替えができない状況になる見込みとなっています。 全市的に児童生徒数が減少していく中でやみくもに学校数を増やすことは避けるべきで すが、中期的な課題として、湊高台地区へ小学校を新設することで当地区を青潮小学校か ら分離するとともに、湊小学校と青潮小学校の統合を検討する必要があると考えます。ま た、このこととあわせて、町畑小学校の児童数の減少や、旭ヶ丘小学校の児童数の減少及 び学校施設の状況等を考慮しながら、東中学区内の小学校のあり方について検討する必要 があると考えます。 方向性のまとめ 【短期】 ・赤坂町内及び柳町町内は、実態に合わせる形で指定校を湊小学校へ変更すべき。 ・塩入町内は、実態に合わせる形で指定校を青潮小学校及び湊中学校に変更すべき。 【中期】 ・湊高台地区への小学校新設及び湊小学校と青潮小学校の統合を検討する必要がある。
(6)白銀・白銀南中学校地区 【白銀中学校、白銀南中学校、白銀小学校、白鴎小学校、白銀南小学校】 ①地区の特徴 当地区の学校の特徴としては、白鴎小学校は白銀小学校から、白銀南小学校は白銀小学 校と白鴎小学校から分離・新設されています。学校規模の面では、かつては児童数が 2,000 人近かった白銀小学校が、近い将来クラス替えができない学年が出てくることが予想され、 白鴎小学校と白銀南小学校は、ともにこれまで以上のスピードで減少が進むことが見込ま れています。 地域の特徴としては、学校間の距離にして 400mという非常に近いところに白銀小学校と 白鴎小学校があります。 また、白鴎小学区のうち岬台地区は、指定校として白銀南中学校に進学しています。 <児童生徒数の推移と将来推計> 学校名 区分 S35 S45 S55 H02 H12 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 白銀中 人 682 894 1,274 1,068 501 408 393 361 339 302 291 293 12 11 10 9 9 9 学級 14 20 30 28 14 12 12 12 11 10 9 9 白銀南中 人 485 348 345 367 393 395 376 344 10 11 12 12 11 10 学級 14 10 12 12 13 13 13 12 白銀小 人 1,747 1,193 1,376 643 447 330 313 301 293 278 258 250 11 11 11 10 9 9 学級 35 28 33 18 14 12 12 12 12 12 11 11 白鴎小 人 803 1,268 789 667 451 403 379 363 344 325 307 12 12 12 12 12 12 学級 20 30 23 20 14 15 14 14 13 12 12 白銀南小 人 778 611 583 571 530 488 458 427 400 18 18 17 15 13 12 学級 22 18 18 20 18 17 16 15 14 <学校と連合町内会等の関係> 中学校 小学校 町内 連合町内会等 白銀小 大沢片平、第一三島、第二三島、第三三島、清水川、第一本町、三島、三島丘、三島上、小学校通、夏川戸、坂ノ脇、坂ノ上、 東坂ノ上、山手三島、大沢頭、第一三島上、南ケ丘 白銀中 下タ通、第一砂森、雷、東ケ丘、第一人形沢、第二人形沢、第 二本町、第三本町、源町、中平町、第一新町通、高見町、美幸 町、栗沢道 白銀振興会 白鴎小 岬台一丁目、岬台二丁目、岬台三丁目、岬台第一、岬台宿舎、 岬台県営、左部長根第一、岬台 岬台地区連合町内会 上大久保、下大久保、長沢、町道、大久保、第一大久保、巻目 大久保連合町内会 白銀南中 白銀南小 白銀台一丁目、白銀台二丁目、白銀台三丁目、白銀台三丁目東、 白銀台三丁目南、白銀台四丁目、白銀台五丁目、白銀台六丁目、 白銀台七丁目、白銀台、白銀台北 白銀台町内連合 会
<学区外通学が認められる町内・住所> 町内名・住所 本来就学すべき学校 許可する学校 巻目(湊高台区画整理地内のみ) 白銀南小、白銀南中 青潮小、東中 金吹沢(鮫町字大草離) 美保野小、美保野中 白銀南小、白銀南中 ②地区の論点 ・白銀小学校と白鴎小学校の距離が近く、ともに児童数の減少が進んでいる。 ・白鴎小学校と白銀南小学校は、今後6年間で児童数が大きく減少する見込みとなってい る。 ・白鴎小学校は、中学校進学時に白銀中学校と白銀南中学校に分かれる。 ③適正配置の方向性 当地区は、元々は白銀小学区・白銀中学区であったところを、児童生徒数の増加や人口 分布の変化に応じて現在の3小学校、2中学校となった経緯があります。 また、各学校は地理的に通学区域の中心になく、さらには学校間の距離が近いため、特 に小学校の児童数の減少が今後さらに進む見込みとなっているものの、通学区域の一部を 変更するだけでは当地区の状況を改善することは難しい状況にあります。 そのため、当地区内の学校は、適正配置という観点からは、当面は現状維持が妥当であ ると考えます。 しかしながら当地区は、推計上、今後6年間で児童数が大きく減少する見込みとなって いることから、小・中学校の連携も考慮しながら、今後の児童数の推移と教育環境への影 響について注意して見守る必要があると考えます。 方向性のまとめ 【短期】 ・当地区内の学校は、適正配置という観点からは、当面は現状維持が妥当である。 【長期】 ・当地区は今後6年間で児童数が大きく減少する見込みのため、今後の児童数の推移と 教育環境への影響について、注意して見守る必要がある。
(7)美保野中学校地区 【美保野中学校、美保野小学校】 ①地区の特徴 当地区の学校の特徴としては、美保野小学校は昭和 26 年に町畑小学校の分校として、美 保野中学校は昭和 29 年に白銀中学校美保野分校として開校した経緯があります。 また、八戸市立の学校としては唯一の小中併置校であり、小学校の校長が中学校の校長 を兼務しています。 学校規模の面では、ここ数年、美保野小学校では児童数が 10 人以下の状態が続いており、 平成 22 年度の在籍は1年生から3年生までの児童のみとなっています。 同様に美保野中学校も生徒数が 10 人以下の状態が続いており、高校受験に必要な教科で さえも専門教員を配置することが難しくなっています。また、平成 25 年度の1年間は在籍 者数がゼロになる見込みとなっています。 地域の特徴としては、当地域は昭和 22 年に美保野金吹沢地区が緊急開拓地に指定された ことで入植がはじまった開拓の地であり、美保野と金吹沢の2町内で構成されています。 また、金吹沢の一部(鮫町字大草離)は学区外通学許可を申請することで白銀南小学校・ 白銀南中学校に通学することができます。 <児童生徒数の推移と将来推計> 学校名 区分 S35 S45 S55 H02 H12 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 美保野中 人 24 40 16 20 9 8 6 3 0 5 6 10 1 1 0 1 1 2 学級 1 3 2 3 2 2 2 1 0 1 2 3 美保野小 人 63 52 42 33 16 10 13 15 18 17 17 16 2 3 3 3 3 3 学級 2 3 3 4 3 2 3 3 3 4 3 3 ※小学校の学級数の下段は、1年生を含む場合は6人、含まない場合は 14 人を上限に複式学級を編制した 場合の学級数です。(上段は現行基準どおり、1年生を含む場合は8人、含まない場合は 16 人を上限に 複式学級を編制した場合の学級数です。) ※中学校の学級数の下段は、複式学級を編制しない(学年に 1 人でも生徒が在籍すれば単式学級を編制す る)場合の学級数です。 <学校と町内会の関係> 中学校 小学校 町内 連合町内会等 美保野中 美保野小 美保野、金吹沢 - <学区外通学が認められる町内・住所> 町内名・住所 本来就学すべき学校 許可する学校 金吹沢(鮫町字大草離) 美保野小、美保野中 白銀南小、白銀南中
②地区の論点 ・小学校と中学校の両方で複式学級を導入している。 ・美保野中学校は、平成 25 年度の1年間は在籍者数がゼロになる見込みとなっている。 ・美保野中学校は、高校受験に必要な教科でさえも専門教員を継続して配置することが難 しい状況になっている。 ③適正配置の方向性 当地区の学校については、小規模校のよさは確かに大切にすべきところがありますが、 学校教育の目標は学力だけでなく、自立した社会人の養成であり、そのためにはある程度 の集団の中で人間形成していくことが非常に重要です。 特に中学校では、ある程度の学級数を確保できなければ教科の専門教員を配置すること ができないため、現在の美保野中学校は、高校受験に必要な教科でさえ専門教員を継続し て配置することが困難な状況にあります。 生徒にとって義務教育最後の3年間でいろいろな選択肢の中からさまざまな体験をして いくための環境を整えることが大切であり、そのためには、地域の学校に対する思いは十 分に理解できるものの、美保野中学校については、早急により環境の整う学校に統合すべ きと考えます。 また、美保野小学校については、大人対子ども、教師対児童だけでなく、子ども同士が 学び合い、いろいろな選択肢の中からさまざまな体験をしていくためには、隣接する他校 との統合を、中期的な課題として検討する必要があると考えます。 方向性のまとめ 【短期】 ・美保野中学校は、より環境の整う学校に統合すべき。 【中期】 ・美保野小学校は、隣接する他校との統合を検討する必要がある。
(8)鮫・南浜中学校地区 【鮫中学校、南浜中学校、鮫小学校、種差小学校、大久喜小学校、金浜小学校】 ①地区の特徴 当地区の学校の特徴としては、学校規模の面では、かつては 2,000 人近い児童数を擁し た鮫小学校が大きく減少し、今後はさらに減少傾向が強まる見込みとなっています。 また、種差小学校は平成 23 年度から、大久喜小学校は早ければ平成 26 年度から複式学 級の導入が見込まれ、すでに複式学級となっている金浜小学校とあわせ、将来的に南浜中 学区内のすべての小学校が複式学級になる見込みとなっています。 さらに、南浜中学校は全校生徒が 60 人前後でクラス替えをすることができず、全教科の 専門教員を配置することが難しくなっています。 地域の特徴としては、鮫中学校はほとんどが鮫小学校からの進学ですが、種差小学区の うち白浜町内は指定校として鮫中学校に進学しています。また、一つの連合町内会の中に 3つの小学校があるのは市内で南浜地区のみとなっています。 なお、金浜の一部(荒屋敷久保、大渡)は、学区外通学許可を申請することで、大館中 学校へ通学することができます。 <児童生徒数の推移と将来推計> 学校名 区分 S35 S45 S55 H02 H12 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 鮫中 人 759 773 709 492 349 306 301 272 251 236 215 216 9 9 9 8 6 7 学級 16 19 17 14 10 9 10 9 9 9 8 8 南浜中 人 186 283 206 151 124 68 62 58 53 61 56 59 学級 6 8 6 6 5 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 鮫小 人 1,838 1,446 1,219 745 582 440 407 374 348 310 296 263 13 12 12 11 11 10 学級 36 35 31 22 18 14 15 14 14 13 13 12 種差小 人 372 285 172 131 104 62 56 54 50 35 34 32 5 5 4 3 4 4 学級 11 8 6 6 6 6 6 5 4 4 4 4 大久喜小 人 248 241 175 143 110 67 63 61 58 58 56 51 学級 6 6 6 6 6 6 6 6 6 5 5 5 6 6 6 6 6 6 金浜小 人 97 84 47 52 35 13 13 10 7 6 5 5 学級 3 5 4 4 4 3 3 3 3 2 3 2 3 3 3 2 3 2 ※種差小学校、大久喜小学校及び金浜小学校の学級数の下段は、1年生を含む場合は6人、含まない場合 は 14 人を上限に複式学級を編制した場合の学級数です。(上段は現行基準どおり、1年生を含む場合は 8人、含まない場合は 16 人を上限に複式学級を編制した場合の学級数です。) <学校と連合町内会等の関係> 中学校 小学校 町内 連合町内会等 鮫小 第二砂森新、二子石本町、二見町、千代田町、山ノ手、忍町、 第三二子石、新富町、住吉町、有楽町、末広町、御園町、東 町、美登里町、緑ケ丘、幸町、仲町、本町、浜町、日ノ出町、 岬町、弁天町、汐見町、蕪島町、恵比須浜、岬ケ丘、東大平 町、南大平町、扇ケ浦、皐月町、美原町、忍町の2 鮫町町内連合会 鮫中 白浜 種差小 深久保、棚久保、種差 大久喜小 法師浜、大久喜 南浜中 金浜小 金浜 南浜地区連合町 内会
<学区外通学が認められる町内・住所> 町内名・住所 本来就学すべき学校 許可する学校 金浜字荒屋敷久保 金浜字大渡 南浜中 大館中 ②地区の論点 ・南浜中学校は、生徒数の減少が進み、全教科の専門教員を配置することが難しい状況に なっている。 ・種差小学区は、中学校進学時に南浜中学校と鮫中学校に分かれる。 ・平成 23 年度からは種差小学校、平成 26 年度からは大久喜小学校で複式学級の導入が見 込まれており、南浜地区の小学校すべてが複式学級を導入することになる。 ・金浜小学校は、複式学級が導入されており、平成 27 年度には児童数が5人まで減少する 見込みとなっている。 ③適正配置の方向性 6年後の児童数が5人になることが見込まれている金浜小学校については、小規模校の よさは確かに大切にすべきところがありますが、学校教育の目標は学力だけでなく、自立 した社会人の養成であり、そのためにはある程度の集団の中で人間形成していくことが非 常に重要です。 そうした中で、大人対子ども、教師対児童だけではなく、子ども同士が学び合い、いろ いろな選択肢の中からさまざまな体験をしていくためには、地域の学校に対する思いは十 分に理解できるものの、早急に金浜小学校と大久喜小学校を統合すべきと考えます。 また、種差小学校の複式学級編成が続くようであれば、中期的な課題として、隣接する 他校との統合を検討する必要があると考えます。 さらに、南浜中学校では全教科の専門教員を配置することが困難になっており、小規模 校のよさは確かに大切にすべきところがありますが、長期的な課題として、南浜中学校と 鮫中学校の統合を検討する必要があると考えます。 方向性のまとめ 【短期】 ・金浜小学校と大久喜小学校を統合すべき。 【中期】 ・種差小学校の複式学級編成が続くようであれば、隣接する他校との統合を検討する必 要がある。 【長期】 ・南浜中学校と鮫中学校の統合を検討する必要がある。