25年度SSH研究集録.indd
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(2) 目 次. 物理分野 自作コンデンサー ……………………………………………………… 荒川和平、葛西紘人、茂木憲人 … 1. 化学分野 モルフォチョウの輝きを求めて~微粒子による構造色の形成~ …………………………… 出島康琢、木村和哉、澤田隼弥、對馬 就、藤田晶也、渡邉晃市 … 4. 有機蛍光物質の研究~長持ちするケミカルライトを作るには~ ………………………………………… 齋藤希望、庄司美咲、田中るか、珠井結記、武藤千咲 … 9. 生物分野 新エネルギー発見! …………………………………………………… 金澤知真、亀田真吾、佐藤洋光 … 13. 乳癌とホルモンの関係 ……… 小笠原優花、川又 楓、小池詩乃、小林さくら、小林里恵、田中美里、藤田恵里花 … 18. 数学分野 プリントを最速で並べる方法を探せ …… 阿部由吾、安保慎太郞、石田惇司、桜庭省吾、田中瑞生 … 22.
(3) 物 理 分 野.
(4) 自作コンデンサー 理数科2年. 荒川. 和平、葛西. 紘人、茂木. 憲人. 要 約 私たちは電気容量の大きい、小型のコンデンサーの作成に取り組んでみた。コンデンサーの構造や原理を理解す ることからはじめ、それを基に積層型コンデンサーやアルミ電解コンデンサーを作成し電気容量を測定した。. ABSTRACT We tried to create small capacitors with a large capacitance.First we researched structures and principles of capacitors. Based on this knowledge,we created stacked capacitors and aluminum electrolytic capacitors, and measured their capacitance.. 1.はじめに 昨年度の理数科物理班の先輩方は温度差から電圧・電 流を生み出す、ペルチェ素子によるゼーベック効果を用 いた発電を研究した。私たちはその発電で得られた電気 エネルギーを有効に貯める方法に興味を持った。そこで 電気を貯めることのできるものについて調べ、コンデン サーの作成に辿り着いた。 最初にコンデンサーの仕組みを理解し、次に身近な材 料を用いて電気容量の大きく、かつ、小型であるコンデ ンサーを作成することを研究の目的とした。 2.研究内容 <コンデンサーの概要> コンデンサー(図1)は二枚の金属板、いわゆる極板 と呼ばれるものを平行に向かい合わせ、片方を正極に、 もう一方を負極につなぎ電圧をかけると電荷を蓄えるこ とのできる電子部品である。コンデンサーに電圧をかけ ると回路中を自由電子が移動し極板の電荷が偏る。正極 には正電荷、負極には負電荷が蓄えられる。 コンデンサーの電気を貯めることができる能力を電 気容量[単位 F(ファラッド)]といい、蓄えられた電荷 を電気量[単位 C(クーロン)]という。. これは電気容量が極板の面積に比例し、極板間距離に反 比例することを表している。 (ε0は極板間が真空時の係 数である) ②. 極板間に誘電率の大きい誘電体を挿入すれば電気容 量が大きくなる。誘電体とは電荷を貯める手助けを する物質である。 一般にコンデンサーの電気容量は次式(図3)で表さ れる。. 図3 コンデンサーの電気容量 これは電気容量が真空に対する比誘電率に比例すること を表している。. 図4 図1. コンデンサーの基本構造. <仮説> ① 電荷を貯める部分の極板の面積を大きくし、また、 極板間距離を狭くすれば電気容量が大きくなるので はないかと考えた。 一般に真空コンデンサーの電気容量は次式(図2)で 表される。. 図2. 誘電体の働き. 極板間に挿入する誘電体とは絶縁体であり、誘電分極と いうわずかな電荷の偏りを生じる物質である。この誘電 分極の働きでコンデンサーにはより多くの電荷が蓄えら れる。(図4). <実験1> まず極板の面積を大きくする実験を行った。複数の コンデンサーを並列に接続することは極板の面積を大き くすることと同じことである。そこで極板としてアルミ ホイル、誘電体にクリアファイル(誘電率 2.0~2.3)を 用いて並列接続の積層型コンデンサー(図5)を作成し た。今回の積層型コンデンサーはアルミニウムとクリア ファイルを交互に重ね合わせた構造をしている。. コンデンサーの電気容量. − −.
(5) ・実験2の結果 天ぷら紙を用いて積層型コンデンサー(図10)を作 成し電気容量を測定した結果は下のようになった。(図 9)5層以上はテスターのメータ―が振り切れて測定す ることができなかった。. 図5 積層型コンデンサーの構造 ・実験1の結果 アルミホイルとクリアファイルの組を1層とし、積層 枚数を変化させて電気容量を測定した。電気容量はテス ターを用いて測定した。測定した結果をグラフにすると 図7のようになった。グラフの横軸は積層枚数、縦軸は 電気容量を表す。. 図6. 測定結果①. 図9 測定結果③. エタノールコンデンサーの電気容量. <実験3> 実験2で作成したコンデンサーは大きく扱いづらいの で、さらに小型で電気容量の大きいアルミ電解コンデン サーの作成を試みた。アルミ電解コンデンサー(図10) とは酸化皮膜を形成したアルミニウムを正極とし、特別 な処理をしていないアルミニウムを負極として、その間 に電解液を染み込ませた紙を挟んだものである。酸化被 膜は非常に薄いため、極板間距離をより狭くし電気容量 を大きくすることが可能である。. 積層枚数による電気容量の違い. 図10. アルミ電解コンデンサー. そこで私たちはアルマイトを作成し、アルミ電解コンデ ンサーの材料として用いた。アルマイトとはアルミニウ ムの表面に酸化皮膜を生成したものである。アルマイト の作成手順は以下の通りである。 図7 測定結果のグラフ <実験2> 次に誘電体を模索して実験を行った。私たちの目的は 身近な材料でコンデンサーを作ることであるため、入手 しやすく、かつ、誘電率の高いエタノール(誘電率 24.0) を誘電体として用いた。しかしエタノールは液体であり、 そのままでは極板間に挿入することができないので、紙 に染み込ませて挿入することにした。キッチンペーパー、 あぶらとり紙、天ぷら紙を用いてコンデンサーを作成し、 電気容量の増減を調べた。測定結果は下のようになり、 天ぷら紙を用いたコンデンサーの電気容量が一番大きく なった。これは天ぷら紙が一番薄く極板間距離が最小に なったことを示している。(図8). 図8. 測定結果②. 紙による電気容量の違い. [手順1.脱脂] アルミニウム板を食器用合成洗剤で洗った。. [手順2.電解研磨] アルミニウム板を陰極に、アルミニウム箔を陽極につな ぎ、それをオキシドール、食酢、レモン果汁(100%)、 水の混合溶液に浸した。数秒間電気を流し、アルミニウ ム板の表面を溶かした。. [手順3.化成] アルミニウム箔を陰極に、アルミニウム板を陽極につな ぎかえ、電気を流しアルミニウム板の表面に酸化被膜を 形成した。電気を流す時間を変えて複数回実験を行った。. [手順4.封孔処理] 沸騰した水にアルミニウム板を入れ、15分間煮た。酸 化アルミニウムが水と反応し、ベーマイト、バイヤーラ. − −.
(6) イトが生成して表面の穴をふさぐ。. [手順5.組み立て] あぶらとり紙に電解液(スポーツドリンク)を染み込ま せ、それをアルマイトと特別な処理をしていないアルミ ニウム板で挟んだ。図11が完成したアルミ電解コンデ ンサーの写真である。. 図11. 5.参考文献 参考文献は以下の通りである。 コンデンサーの自作 http://drugscore.blog99.fc2.com/blogenty93.html アルマイト加工 http://homepage2.nifty.com/h-yusa/mini_cnc/alumait .html 自作アルマイト第1号 http://blog.goo.ne.jp/zan06446/e/45fd73da79fb02227 f0a3442d3c1c11a http://rantaro.onushimowaruyonou.com/gp_drift3_02/ gp_drift07.html. アルミ電解コンデンサー. ・実験3の結果 このアルミ電解コンデンサーはショートし、電荷を蓄 えることができなかった。失敗した原因として化成にか ける時間が尐なかったことや化成の途中でショートした こと、酸化皮膜を均一に生成できなかったことが挙げら れる。. <考察> 今回の実験を通してコンデンサーの仕組み・特徴を理 解することができた。 実験1では電気容量が極板の面積に比例することが分 かり、また、極板間の距離をいかに狭くするかが大容量 のコンデンサーの製作につながると分かった。 実験2では誘電体を工夫すると電気容量が大きくなる ことが確認できた。固体だけではなく液体でも誘電分極 がおき電荷がたまりやすくなることが確認できた。 実験3では化成の時間が長いほどより多くの酸化皮膜 が生成できた。また、酸化皮膜を生成するためには、あ る程度の酸化力が必要であることが分かった。身近な材 料を用いてショートしない程度の厚みのある酸化被膜を 生成することの難しさを感じた。. 3.まとめ 1つ1つの実験において自分たちで考え、工夫を凝ら すことの大切さを学んだ。今後は今回の経験を活かして 色々な形のコンデンサーを作成し、さらに電気容量を大 きくしていきたい。また、発電ユニットと接続し実用化 を目指したい。. 4.謝辞 今回実験をするに当たってご指導して下さった、弘前 大学理工学部准教授小豆畑 敬先生に感謝申し上げます。. − −.
(7) 化 学 分 野.
(8) ࡕ࡞ࡈࠜ࠴࡚࠙ߩノ߈ࠍ᳞ߡ 㨪ᓸ☸ሶߦࠃࠆ᭴ㅧ⦡ߩᒻᚑ㨪 ℂᢙ⑼㧞ᐕ ፉᐽ℉ᧁޔޔỈ↰㓳ᒎޔወ㚍 ዞ↰⮮ޔ᥏ޔᷰㆺᤩᏒ ⷐ ⚂ ࡕ࡞ࡈࠜ࠴࡚࠙ߩ⠀ᩮߦࠄࠇࠆ✊㤀ߥ㕍⦡ߦߪ”᭴ㅧ⦡”ߣ߁⽎߇㑐ଥߒߡࠆޕ᭴ㅧ⦡ߣߪశߩᵄ㐳⒟ᐲߩ ᓸ⚦ߥᦼ᭴ㅧߦࠃࠆ⊒⦡⽎ߩߎߣߢࠆ⥝ߦ⽎ߩߎޕࠍ߽ߞߚ⑳ߚߜߪޔᓸ☸ሶࠍวᚑ㈩ߐߖࠆߎߣߢ ࡕ࡞ࡈࠜ࠴࡚࠙ߩ✊㤀ߥ⊒⦡ࠍੱᎿ⊛ߦౣߢ߈ࠆߩߢߪߥ߆ߣ⠨߃⎇ޔⓥߔࠆߎߣߦߒߚ⚿ޕᨐߣߒߡޔᓸ☸ሶ ߩวᚑ᧦ઙߣߘߩᓸ☸ሶࠍ㈩ߔࠆ㓙ߩ᧦ઙࠍᓮߔࠆߎߣߢߩ࡚࠙࠴ࠜࡈ࡞ࡕޔ⠀ᩮߩࠃ߁ߥ✊㤀ߥ⊒⦡ࠍౣߔ ࠆߎߣ߇ߢ߈ߚޕ ABSTRACT The Morpho species of butterfly has beautiful blue wings which feature “structural coloration”. Structural coloration is a phenomenon where color is produced by minute structures, the same size as the wavelength of visible light. We were interested in the phenomenon and tried to recreate it using minute particles. As a result, we were able to recreate the beautiful color of Morpho’s wings by controlling the synthesis and arrangement conditions of the particles. 㧝㧚ߪߓߦ ᤓᐕߩൻቇ⃰ߩ࠹ࡑߪ᭽Ⱟࠆߔ⊒ࠍ⦡ߥޘశ᧚ᢱߩ วᚑߦ㑐ߔࠆ߽ߩߛߞߚ߽ߜߚ⑳ޕห᭽ߦ̌⦡̍ࠍ࠹ ࡑߦߒߡ⎇ⓥߩ㗴᧚ߦߟߡ⺞ᩏࠍ㐿ᆎߒߚߩߘޕਛߢޔ ⟤ߒ㕍⦡ߩ⠀ᩮࠍᜬߟⲔߩ࡚࠙࠴ࠜࡈ࡞ࡕޔሽࠍ⍮ ߞߚ㧔࿑㧝㧕✊ߩߘޔߡߒߘޕ㤀ߥ㕍⦡ߪޔ᭴ㅧ⦡ߣ߁ ․ᱶߥ⊒⦡⽎ߦ↱᧪ߔࠆߎߣߦ⥝ࠍᜬߜߦᦝޔᷓߊ ⺞ᩏߔࠆߎߣߦߒߚޕ ⑳ߚߜߩࠅߦߪ⿒߿㕍ߥߤ᭽߇⦡ߥޘḷࠇߡࠆ߇㧘 が、 ߘߩᄙߊߪ⦡⚛ߦࠃࠆ⦡ߢࠆޔߪࠄࠇߎޕᾖߐࠇߚ శߩ߁ߜࠆᵄ㐳ߩశࠍๆߒޔᱷࠅࠍߔࠆߎߣߢ ⊒⦡ߔࠆ⿒ޔߪ⚛⦡ߩ⦡⿒ޔ߫߃ޕએᄖߩ㕍߿✛ߦኻ ᔕߔࠆᵄ㐳ߩశࠍๆߒࠇߘޔએᄖߩశࠍߔࠆߚ ߦ⑳ߚߜߩ⋡ߦߪ⿒⦡ߦ⌕⦡ߒߡ߃ࠆޕ ৻ᣇߩ࡚࠙࠴ࠜࡈ࡞ࡕޔ⠀ᩮߩ㕍⦡ߪޔ㕍⦡⚛ߦࠃ ࠆ߽ߩߢߪߥߩ࡚࠙࠴ࠜࡈ࡞ࡕޕ⠀ᩮߩ㕙ߪޔᓸ⚦ ߥࡦ☳߇ᦼ⊛ߦ㈩ߒߚ᭴ㅧࠍߒߡࠆ㧔࿑㧝㧕ߎޕ ߩᓸ⚦ߥ᭴ㅧߦࠃߞߡశߩᐓᷤ߇↢ߓޔᒝวߞߚ․ቯ ߩᵄ㐳ߩశߦࠃߞߡ⦡ߠߡ߃ࠆ߇ࠇߎޕ᭴ㅧ⦡ߣ ߁⊒⦡ߩේℂߢࠆޕ ⑳ߚߜߪߎߩ᭴ㅧ⦡ߣ߁⊒⦡⽎ߦ⥝ࠍᜬߜޔൻ ቇ⊛ߦࡕ࡞ࡈࠜ࠴࡚࠙ߩノ߈ࠍౣߒߚߣ⠨߃ߚߘޕ ߎߢޔᓸ☸ሶࠍ↪ߡᓸ⚦ߥᦼ᭴ㅧࠍߔࠆߎߣߢ ᭴ㅧ⦡ߩᒻᚑࠍ⁓ߞߚߡߒߘޕᓸ☸ሶߩวᚑ᧦ઙ߿ߘߩ ᓸ☸ሶߩ㈩ᣇᴺߦߟߡᬌ⸛ߒ✊ࠅࠃޔ㤀ߥ⊒⦡ࠍᓧ ࠆߚߩ᧦ઙߦߟߡ⎇ⓥߒߚޕ. ߩశߦࠃߞߡ⊒⦡ߒߡ߃ࠆ⽎ߩߎߣߦ߁ࠃߩߎޕᓸ ⚦ߥ᭴ㅧߦࠃߞߡ․ቯߩᵄ㐳ߩశߩߺ߇ߐࠇࠆߎߣ ࠍ̌ࡉ࠶ࠣ̍ߣ߁ࠅ߹ߟޕ᭴ㅧ⦡ߪޔᓸ⚦ߥ ᦼ᭴ㅧߦࠃࠆࡉ࠶ࠣߦၮߠߊ⽎ߢࠆߒߣޕ ߡ CD ߩⵣ߿ࠪࡖࡏࡦ₹ߥߤ߇ࠆ㧔࿑㧞㧕⇣ߪߣ⚛⦡ޕ ߥࠅ⚡ޔᄖ✢ߥߤߢ⦡߇ഠൻߔࠆߎߣ߇ߥߊ߿⛽❫ޔゞ ߩႣⵝߥߤᎿᬺ⊛ᔕ↪߇ㅴࠎߢࠆޕ. ࿑㧞 %& Ꮐ࿑ ߣࠪࡖࡏࡦ₹ ฝ࿑ 㧔⑼⊖ࡈࠕࠖ࠺ࡍࠠࠖ࠙ޟౖࠅࠃޠᛮ☴㧕 [ࡉ࠶ࠣ] ╬㑆㓒ߦ㈩ߒߚ‛⾰ߦశࠍᒰߡࠆߣޔశߩ⚻〝Ꮕߦ ࠃߞߡశߩᒝวޔᒙว߇ߎࠅ․ቯߩᵄ㐳ߩశ ࠍߒߡࠆࠃ߁ߦߺ߃ࠆ⽎ޕ㧔࿑㧟ෳᾖ㧕. ࿑㧟 ࡉ࠶ࠣ 㧔0+/5 ࠦࡠࠗ࠼⚿᥏⚫ࠨࠗ࠻ࠃࠅᛮ☴㧕. ࿑㧝 ࡕ࡞ࡈࠜ࠴࡚࠙ߩ౮⌀ ฝ࿑ߪ⠀ᩮߩᄢ࿑ 㧔࠙ࠚࡉࠨࠗ࠻ࠅࠃޠߣߏ߈ߢߩࠅ߽ޟᛮ☴㧕 㧞㧚⎇ⓥౝኈ 㧞㧙㧝㧚᭴ㅧ⦡ߣߪ శߩᵄ㐳⒟ᐲߩᓸ⚦ߥᦼ⊛᭴ㅧߦࠃߞߡశߩᐓᷤ߇ ↢ߓ․ޔቯߩᵄ㐳ߩశ߇ᒝࠄࠇߩߘޔᒝࠄࠇߚᵄ㐳. 㧞㧙㧞㧚ታ㛎ᣇᴺ ᭴ㅧ⦡ࠍᓧࠆߚߦߪޔนⷞశߣߩᐓᷤ߇↢ߓ߁ࠆᓸ ⚦ߥᦼ᭴ㅧࠍߔࠆᔅⷐ߇ࠆ⎇ᧄߦߚߩߘޕⓥ ߢߪޔนⷞశߩᵄ㐳ߣห⒟ᐲߩᓸ⚦ߥᓸ☸ሶࠍวᚑߒޔ ߘߩᓸ☸ሶࠍࠟࠬၮ᧼ߦⓍጀߐߖࠆߣ߁ᣇᴺࠍߣ ߞߚޕᓸ☸ሶߦߪੑ㉄ൻࠤࠗ⚛䋨SiO2䋩ࠍ↪ߚޔߪࠇߎޕ ࠱࡞́ࠥ࡞ᔕߣ߁ᣇᴺࠍ↪ߔࠆߎߣߢ SiO2 ᓸ☸ ሶࠍᲧセ⊛ኈᤃߦวᚑߔࠆߎߣ߇น⢻ߥߚߢࠆޕ. − −.
(9) (1)SiO2 微粒子の合成方法 合成方法:ゾル‐ゲル法 オルトケイ酸テトラエチル Si(OC2H5)4 などのアルコ キシドを原料とし、酸性または塩基性条件で加水分解・ 重縮合反応を行わせる事によって二酸化ケイ素などセラ ミックスを合成する方法。. ③反応の進行に伴って、SiO2 微粒子は溶液中で新たに生 成した微粒子を取り込みながら成長していく。この過程 の溶液の写真を図5に示す。図から、微粒子径が大きく なるにつれ溶液が白濁し、SiO2 微粒子分散液(コロイド 溶液)が生成されたことがわかる。. [試薬] ・SiO2 の原料・・・オルトケイ酸テトラエチル(TEOS) (和光純薬製) 特級試薬(和光純薬製)をそのまま用いた。 ・反応開始剤・・・・水(H2O) 実験室の純水をそのまま用いた。 ・触媒・・・・・・・・・・アンモニア(NH3) 一級試薬(和光純薬製)25wt%水溶液を (和光純薬製) そのまま用いた。 ・溶媒・・・・・・・・・・エタノール(C2H5OH) (和光純薬製) 特級試薬(和光純薬製)をそのまま用いた。 [実験操作] 図4に合成方法の模式図を示す。 ①TEOS 溶液の作製 サンプル管 A にスターラーチップを入れ、そこに所定 量の TEOS を投入した。さらに溶媒であるエタノール を計量・投入して TEOS 溶液を作製した。 ②触媒溶液の作製 サンプル管 B に所定量の純水、アンモニア水を投入し た。その後、溶媒のエタノールを投入して触媒溶液を作 製した。 ③サンプル管 A を撹拌機にのせ、350 rpm で撹拌した。 そこにサンプル管 B の溶液を投入し、反応を開始した。 反応時間は24時間とした。実験はすべて室温下で行っ た。. 図5. SiO2 微粒子合成時の溶液の経時変化(下は模式図). (2)微粒子配列体の作製方法 図6に配列方法の模式図を示す。ピペットを用いて、 微粒子分散液をガラス基板に数滴薄く滴下した。その後、 ガラス基板を垂直にして静置し、溶媒を蒸発させること で微粒子をガラス表面に配列させた。. 図6. 配列方法の模式図. (3)発色の確認 微粒子を配列させたガラス基板に白色光を照射し、反 射光を観察することで発色を確認した。. 図4. 合成方法の模式図. [総括反応式] Si(OC2H5)4 + 2H2O →SiO2 + 4C2H5OH [反応の詳細] ①加水分解により、TEOS からエタノールが脱離し、活 性の高いシラノール基(-OH)が生成する。. 2-3.結果と考察 2-3-1.微粒子合成条件の影響 微粒子合成条件が発色に大きく影響すると考え、 TEOS と水、アンモニアの濃度による影響について検討 した。 (1)TEOS 濃度の影響 図7に種々の TEOS 濃度におけるサンプル写真を示 す。この実験の際、他の条件は一定とした([H2O]=11 mol/L、[NH3]=1.0 mol/L)。図から、微粒子の合成条件 を変えることで、サンプルの発色状態が変化しているこ とがわかる。TEOS 濃度が小さい 0.2 mol/L のとき、モ ルフォチョウのような綺麗な青色の発色が確認できた。 一方 TEOS 濃度が大きい 0.4 mol/L と 0.8 mol/L の場合 には、ムラのある発色となった。. ②シラノール基同士で縮合反応が起こり、-O-Si-O-の結 合が生じる。このような反応が三次元的に繰り返される ことで SiO2 微粒子が生成する。. 0.2 mol/L. ○ 図7. − −. 0.4 mol/L. ×. 0.6 mol/L. ×. 種々の TEOS 濃度におけるサンプルの写真.
(10) 濃度による構造色の違いについて考察する。 TEOS Ớᐲߦࠃࠆ᭴ㅧ⦡ߩ㆑ߦߟߡ⠨ኤߔࠆޕ Ớᐲߦࠃࠆ᭴ㅧ⦡ߩ㆑ߦߟߡ⠨ኤߔࠆޕ TEOS はシリカ微粒子の原料となるものである。この TEOS ߪࠪࠞᓸ☸ሶߩේᢱߣߥࠆ߽ߩߢࠆߩߎޕ ߪࠪࠞᓸ☸ሶߩේᢱߣߥࠆ߽ߩߢࠆߩߎޕ TEOS 濃度が大きくなると、生成する 微粒子の粒 ᓸ☸ሶߩ☸ TEOS Ớᐲ߇ᄢ߈ߊߥࠆߣ↢ޔᚑߔࠆ Ớᐲ߇ᄢ߈ߊߥࠆߣ↢ޔᚑߔࠆ SiO SiO22 ᓸ☸ሶߩ☸ TEOS 子径は大きくなると考えられる。ここで、構造色による ሶᓘߪᄢ߈ߊߥࠆߣ⠨߃ࠄࠇࠆޔߢߎߎޕ᭴ㅧ⦡ߦࠃࠆ ሶᓘߪᄢ߈ߊߥࠆߣ⠨߃ࠄࠇࠆޔߢߎߎޕ᭴ㅧ⦡ߦࠃࠆ ⊒⦡ߪశߩᐓᷤߦࠃࠆ߽ߩߢࠅޔᦼ᭴ㅧࠍᒻᚑߔࠆ 発色は光の干渉によるものであり、周期構造を形成する ⊒⦡ߪశߩᐓᷤߦࠃࠆ߽ߩߢࠅޔᦼ᭴ㅧࠍᒻᚑߔࠆ 微粒子の粒子径によって強く反射される光の波長、すな ᓸ☸ሶߩ☸ሶᓘߦࠃߞߡᒝߊߐࠇࠆశߩᵄ㐳ߥߔޔ ᓸ☸ሶߩ☸ሶᓘߦࠃߞߡᒝߊߐࠇࠆశߩᵄ㐳ߥߔޔ わち観察される色も変化する。 そのため 濃度が大 ࠊߜⷰኤߐࠇࠆ⦡߽ᄌൻߔࠆߚߩߘޕ ߘߩߚ TEOS TEOS Ớᐲ߇ᄢ Ớᐲ߇ᄢ ࠊߜⷰኤߐࠇࠆ⦡߽ᄌൻߔࠆޕ きい場合には、粒子径が必要以上に大きくなり、青色の ߈႐วߦߪ☸ޔሶᓘ߇ᔅⷐએߦᄢ߈ߊߥࠅޔ㕍⦡ߩ ߈႐วߦߪ☸ޔሶᓘ߇ᔅⷐએߦᄢ߈ߊߥࠅޔ㕍⦡ߩ 波長の光と干渉を生じうる粒子径を通り越してしまった ᵄ㐳ߩశߣᐓᷤࠍ↢ߓ߁ࠆ☸ሶᓘࠍㅢࠅߒߡߒ߹ߞߚ ᵄ㐳ߩశߣᐓᷤࠍ↢ߓ߁ࠆ☸ሶᓘࠍㅢࠅߒߡߒ߹ߞߚ のではないかと考えた (図8) 。 よって本実験の範囲内で ߩߢߪߥ߆ߣ⠨߃ߚ㧔࿑㧤㧕 㧔࿑㧤㧕 ᧄߡߞࠃޕታ㛎ߩ▸࿐ౝߢ ࠃߞߡᧄታ㛎ߩ▸࿐ౝߢ ߩߢߪߥ߆ߣ⠨߃ߚ ޕ ᓸ☸ሶߩ は、TEOS の量はできるだけ少なくして、SiO 微粒子の ߪޔTEOS ߩ㊂ߪߢ߈ࠆߛߌዋߥߊߒߡޔSiO ߩ㊂ߪߢ߈ࠆߛߌዋߥߊߒߡޔSiO22 ᓸ☸ሶߩ ߪޔTEOS 大きさを調整することが重要だと考えられる。 ᄢ߈ߐࠍ⺞ᢛߔࠆߎߣ߇㊀ⷐߛߣ⠨߃ࠄࠇࠆޕ ᄢ߈ߐࠍ⺞ᢛߔࠆߎߣ߇㊀ⷐߛߣ⠨߃ࠄࠇࠆޕ. 図8 微粒子配列体と光の干渉の模式図 ࿑㧤 ᓸ☸ሶ㈩ߣశߩᐓᷤߩᮨᑼ࿑ ᓸ☸ሶ㈩ߣశߩᐓᷤߩᮨᑼ࿑ ࿑㧤 左:TEOS 濃度小 右:TEOS 濃度大 Ꮐ㧦6'15 Ớᐲዊ Ớᐲዊ ฝ㧦6'15 ฝ㧦6'15 Ớᐲᄢ Ớᐲᄢ Ꮐ㧦6'15. 水とアンモニア濃度による構造色の違いについて考察 ᳓ߣࠕࡦࡕ࠾ࠕỚᐲߦࠃࠆ᭴ㅧ⦡ߩ㆑ߦߟߡ⠨ኤ ᳓ߣࠕࡦࡕ࠾ࠕỚᐲߦࠃࠆ᭴ㅧ⦡ߩ㆑ߦߟߡ⠨ኤ する。ゾル‐ゲル反応において水は開始剤であり、アン ߔࠆ࡞ࠥ́࡞࠱ޕᔕߦ߅ߡ᳓ߪ㐿ᆎߢࠅࡦࠕޔ ߔࠆ࡞ࠥ́࡞࠱ޕᔕߦ߅ߡ᳓ߪ㐿ᆎߢࠅࡦࠕޔ モニアは触媒として作用する。よって、水とアンモニア ࡕ࠾ࠕߪ⸅ᇦߣߒߡ↪ߔࠆޔߡߞࠃޕ᳓ߣࠕࡦࡕ࠾ࠕ ࡕ࠾ࠕߪ⸅ᇦߣߒߡ↪ߔࠆޔߡߞࠃޕ᳓ߣࠕࡦࡕ࠾ࠕ 濃度の上昇は、共に反応を促進し、SiO 微粒子の生成量 ᓸ☸ሶߩ↢ᚑ㊂ ỚᐲߩߪߦޔᔕࠍଦㅴߒޔSiO22 ᓸ☸ሶߩ↢ᚑ㊂ ỚᐲߩߪߦޔᔕࠍଦㅴߒޔSiO ࠍჇടߐߖࠆޕ᳓ߣࠕࡦࡕ࠾ࠕߩỚᐲ߇ㆡಾߢࠇ߫ޔ を増加させる。水とアンモニアの濃度が適切であれば、 ࠍჇടߐߖࠆޕ᳓ߣࠕࡦࡕ࠾ࠕߩỚᐲ߇ㆡಾߢࠇ߫ޔ 反応初期に生じた微粒子が新たに生じた微粒子を取り込 ᔕೋᦼߦ↢ߓߚᓸ☸ሶ߇ᣂߚߦ↢ߓߚᓸ☸ሶࠍขࠅㄟ ᔕೋᦼߦ↢ߓߚᓸ☸ሶ߇ᣂߚߦ↢ߓߚᓸ☸ሶࠍขࠅㄟ みながら、微粒子数を一定に保って成長するため、微粒 ߺߥ߇ࠄޔᓸ☸ሶᢙࠍ৻ቯߦߞߡᚑ㐳ߔࠆߚޔᓸ☸ ߺߥ߇ࠄޔᓸ☸ሶᢙࠍ৻ቯߦߞߡᚑ㐳ߔࠆߚޔᓸ☸ 子の大きさは均一になる。一方で、水とアンモニア濃度 ሶߩᄢ߈ߐߪဋ৻ߦߥࠆ৻ޕᣇߢޔ᳓ߣࠕࡦࡕ࠾ࠕỚᐲ ሶߩᄢ߈ߐߪဋ৻ߦߥࠆ৻ޕᣇߢޔ᳓ߣࠕࡦࡕ࠾ࠕỚᐲ が過剰な場合には、反応が過度に促進され、溶液中で新 ߇ㆊߥ႐วߦߪޔᔕ߇ㆊᐲߦଦㅴߐࠇޔṁᶧਛߢᣂ ߇ㆊߥ႐วߦߪޔᔕ߇ㆊᐲߦଦㅴߐࠇޔṁᶧਛߢᣂ たに微粒子が生成される。このとき、これらの新たに生 ߚߦᓸ☸ሶ߇↢ᚑߐࠇࠆߩࠄࠇߎޔ߈ߣߩߎޕᣂߚߦ↢ ߚߦᓸ☸ሶ߇↢ᚑߐࠇࠆߩࠄࠇߎޔ߈ߣߩߎޕᣂߚߦ↢ じた微粒子を既存の微粒子が取り込めないと、初期に生 ߓߚᓸ☸ሶࠍᣢሽߩᓸ☸ሶ߇ขࠅㄟߥߣޔೋᦼߦ↢ ߓߚᓸ☸ሶࠍᣢሽߩᓸ☸ሶ߇ขࠅㄟߥߣޔೋᦼߦ↢ じた微粒子よりも小さな微粒子が生じ、微粒子の大きさ ߓߚᓸ☸ሶࠃࠅ߽ዊߐߥᓸ☸ሶ߇↢ߓޔᓸ☸ሶߩᄢ߈ߐ ߓߚᓸ☸ሶࠃࠅ߽ዊߐߥᓸ☸ሶ߇↢ߓޔᓸ☸ሶߩᄢ߈ߐ は不均一になると考えられる (図11) 。 微粒子の大きさ ߪਇဋ৻ߦߥࠆߣ⠨߃ࠄࠇࠆ㧔࿑㧝㧝㧕 㧔࿑㧝㧝㧕 ޕᓸ☸ሶߩᄢ߈ߐ ᓸ☸ሶߩᄢ߈ߐ ߪਇဋ৻ߦߥࠆߣ⠨߃ࠄࠇࠆ ޕ が不均一な場合には、それらをガラス基板上に配列させ ߇ਇဋ৻ߥ႐วߦߪࠬࠟࠍࠄࠇߘޔၮ᧼ߦ㈩ߐߖ ߇ਇဋ৻ߥ႐วߦߪࠬࠟࠍࠄࠇߘޔၮ᧼ߦ㈩ߐߖ たときにも構造は不規則になり、光の強め合い、弱め合 ߚߣ߈ߦ߽᭴ㅧߪਇⷙೣߦߥࠅޔశߩᒝวޔᒙว ߚߣ߈ߦ߽᭴ㅧߪਇⷙೣߦߥࠅޔశߩᒝวޔᒙว いが適切に起こらなかったのではないかと考えられる ߇ㆡಾߦߎࠄߥ߆ߞߚߩߢߪߥ߆ߣ⠨߃ࠄࠇࠆ ߇ㆡಾߦߎࠄߥ߆ߞߚߩߢߪߥ߆ߣ⠨߃ࠄࠇࠆ 㧔࿑㧝㧞㧕 ޔࠅࠃࠇߎޕ ߎࠇࠃࠅޔశߩᐓᷤߦࠃࠅ⦟ᅢߥ⊒⦡ࠍᓧࠆ శߩᐓᷤߦࠃࠅ⦟ᅢߥ⊒⦡ࠍᓧࠆ (図12) 。 これより、 光の干渉により良好な発色を得る 㧔࿑㧝㧞㧕 ޕ ためには、微粒子の大きさをできるだけ均一にすること ߚߦߪޔᓸ☸ሶߩᄢ߈ߐࠍߢ߈ࠆߛߌဋ৻ߦߔࠆߎߣ ߚߦߪޔᓸ☸ሶߩᄢ߈ߐࠍߢ߈ࠆߛߌဋ৻ߦߔࠆߎߣ が重要であると言える。 ߇㊀ⷐߢࠆߣ⸒߃ࠆޕ ߇㊀ⷐߢࠆߣ⸒߃ࠆޕ. (2)水濃度の影響 㧔㧞㧕᳓Ớᐲߩᓇ㗀 㧔㧞㧕᳓Ớᐲߩᓇ㗀 図9に種々の水濃度において作製したサンプルの写真 ࿑㧥ߦ⒳ߩޘ᳓Ớᐲߦ߅ߡߒߚࠨࡦࡊ࡞ߩ౮⌀ ࿑㧥ߦ⒳ߩޘ᳓Ớᐲߦ߅ߡߒߚࠨࡦࡊ࡞ߩ౮⌀ ࠍ␜ ␜ߔ ߔޕ ߎޕ ߎߩ ߩታ ታ㛎 㛎ߩ ߩ㓙 㓙ޔ ઁޔ ઁߩ ߩ᧦ ᧦ઙ ઙߪ ߪ৻ ৻ቯ ቯߣ ߣߒ ߒߚ ߚ を 示 す 。 こ の 実 験 の 際 、 他 の 条 件 は 一 定 と し た ࠍ ([TEOS]=0.2 mol/L、[NH mol/L) 。図から、水濃 ]=1.0 mol/L㧕 mol/L㧕 ޕ࿑߆ࠄޔ᳓Ớ 㧔[TEOS]=0.2 mol/L[ޔNH mol/L[ޔNH33]=1.0 ޕ࿑߆ࠄޔ᳓Ớ 㧔[TEOS]=0.2 度が のときには、鮮やかな発色は得られず、 ᐲ߇ 5.5 5.5 mo/L mo/L ߩߣ߈ߦߪޔ㞲߿߆ߥ⊒⦡ߪᓧࠄࠇߕޔ ߩߣ߈ߦߪޔ㞲߿߆ߥ⊒⦡ߪᓧࠄࠇߕޔ ᐲ߇ 暗い青色を示すにとどまった。また水濃度 で ᥧ㕍⦡ࠍ␜ߔߦߣߤ߹ߞߚߚ߹ޕ᳓Ớᐲ 16.5 16.5 mo/L mo/L ߢ ߢ ᥧ㕍⦡ࠍ␜ߔߦߣߤ߹ߞߚߚ߹ޕ᳓Ớᐲ は、赤みがかったムラのある発色となった。一方で水濃 ߪ৻ޕߚߞߥߣ⦡⊒ࠆߩࡓߚߞ߆߇ߺ⿒ޔᣇߢ᳓Ớ ߪ৻ޕߚߞߥߣ⦡⊒ࠆߩࡓߚߞ߆߇ߺ⿒ޔᣇߢ᳓Ớ 度 では、良好な青色の発色が見られた。これ ᐲ 11 11 mol/L mol/L ߢߪ⦟ޔᅢߥ㕍⦡ߩ⊒⦡߇ࠄࠇߚࠇߎޕ ߢߪ⦟ޔᅢߥ㕍⦡ߩ⊒⦡߇ࠄࠇߚࠇߎޕ ᐲ ࠄࠃࠅޔ᳓Ớᐲߦߪ᭴ㅧ⦡ࠍᓧࠆߚߩㆡಾߥỚᐲၞ߇ らより、水濃度には構造色を得るための適切な濃度域が ࠄࠃࠅޔ᳓Ớᐲߦߪ᭴ㅧ⦡ࠍᓧࠆߚߩㆡಾߥỚᐲၞ߇ あることがわかった。 ࠆߎߣ߇ࠊ߆ߞߚޕ ࠆߎߣ߇ࠊ߆ߞߚޕ 5.5 mol/L OQN. OQN.. 11 mol/L OQN. OQN.. 水とアンモニア濃度が適切な場合 ᳓ߣࠕࡦࡕ࠾ࠕỚᐲ߇ㆡಾߥ႐ว ᳓ߣࠕࡦࡕ࠾ࠕỚᐲ߇ㆡಾߥ႐ว TEOS TEOS. + + H22O O H NH33 NH. 水とアンモニア濃度が過剰な場合 ᳓ߣࠕࡦࡕ࠾ࠕỚᐲ߇ㆊߥ႐ว ᳓ߣࠕࡦࡕ࠾ࠕỚᐲ߇ㆊߥ႐ว. OQN. 16.5 mol/L OQN.. ࿑㧝㧝 ᳓ ᳓ ࠕࡦࡕ࠾ࠕỚᐲߦࠃࠆᓸ☸ሶ↢ᚑㆊ⒟ߩ㆑ ࠕࡦࡕ࠾ࠕỚᐲߦࠃࠆᓸ☸ሶ↢ᚑㆊ⒟ߩ㆑ 図11 水 ・ アンモニア濃度による微粒子生成過程の違い ࿑㧝㧝. . ٌ ٤ ٌ ٤ △ × ○ ࿑㧥 ⒳ߩޘ᳓Ớᐲߦ߅ߌࠆࠨࡦࡊ࡞ߩ౮⌀ ⒳ߩޘ᳓Ớᐲߦ߅ߌࠆࠨࡦࡊ࡞ߩ౮⌀ ࿑㧥 図9 種々の水濃度におけるサンプルの写真 㧔㧟㧕ࠕࡦࡕ࠾ࠕỚᐲߩᓇ㗀 (3)アンモニア濃度の影響 㧔㧟㧕ࠕࡦࡕ࠾ࠕỚᐲߩᓇ㗀 図10に種々のアンモニア濃度において作製したサン ࿑㧝㧜ߦ⒳ࠕ࠾ࡕࡦࠕߩޘỚᐲߦ߅ߡߒߚࠨࡦ ࿑㧝㧜ߦ⒳ࠕ࠾ࡕࡦࠕߩޘỚᐲߦ߅ߡߒߚࠨࡦ プルの写真を示す。この実験の際、他の条件は一定とし ࡊ࡞ߩ౮⌀ࠍ␜ߔߩߎޕታ㛎ߩ㓙᧦ߩઁޔઙߪ৻ቯߣߒ ࡊ࡞ߩ౮⌀ࠍ␜ߔߩߎޕታ㛎ߩ㓙᧦ߩઁޔઙߪ৻ቯߣߒ O]=11 mol/L㧕 mol/L㧕 ޕ࿑ࠃࠅࠕޔ た([TEOS]=0.2 mol/L、[H mol/L) 。図より、ア ߚ㧔[TEOS]=0.2 mol/L[ޔH mol/L[ޔH22O]=11 ޕ࿑ࠃࠅࠕޔ ߚ㧔[TEOS]=0.2 ࡦࡕ࠾ࠕỚᐲ߇ 1.0 1.0 mol/L mol/L ߣ ߣ 2.0 2.0 mol/L mol/L ߩᲧセ⊛ૐỚᐲ ߩᲧセ⊛ૐỚᐲ ンモニア濃度が と の比較的低濃度 ࡦࡕ࠾ࠕỚᐲ߇ ߢߪ᭴ㅧ⦡ࠍ␜ߒߚࠕ࠾ࡕࡦࠕߦ․ޕỚᐲ 2.0 2.0 mol/L mol/L ߩ ߩ では構造色を示した。特にアンモニア濃度 の ߢߪ᭴ㅧ⦡ࠍ␜ߒߚࠕ࠾ࡕࡦࠕߦ․ޕỚᐲ ߣ߈ߦߪޔ శᴛᗵߩࠆ㕖Ᏹߦ⦟ᅢߥ⊒⦡߇⏕ߢ߈ߚޕ ときには、 光沢感のある非常に良好な発色が確認できた。 ߣ߈ߦߪޔ శᴛᗵߩࠆ㕖Ᏹߦ⦟ᅢߥ⊒⦡߇⏕ߢ߈ߚޕ 一方、アンモニア濃度の大きい では構造色が ৻ᣇࠕ࠾ࡕࡦࠕޔỚᐲߩᄢ߈ 3.0 3.0 mol/L mol/L ߢߪ᭴ㅧ⦡߇ ߢߪ᭴ㅧ⦡߇ ৻ᣇࠕ࠾ࡕࡦࠕޔỚᐲߩᄢ߈ 確認できなかった。 ⏕ߢ߈ߥ߆ߞߚޕ ⏕ߢ߈ߥ߆ߞߚޕ OQN. 1.0 mol/L OQN.. 2.0 mol/L OQN. OQN.. 3.0 mol/L OQN. OQN.. ○ ٤ ٤. ◎ ٧ ٧. △ ٌ ٌ. ࿑㧝㧜 ⒳ߩޘ ⒳ ߩޘ0* 0*3 Ớᐲߦ߅ߌࠆࠨࡦࡊ࡞ߩ౮⌀ Ớᐲߦ߅ߌࠆࠨࡦࡊ࡞ߩ౮⌀ 図10 種々の NH 濃度におけるサンプルの写真 ࿑㧝㧜. ᓸ☸ሶߩᄢ߈ߐ߇ 微粒子の大きさが ᓸ☸ሶߩᄢ߈ߐ߇ 均一な場合 ဋ৻ߥ႐ว ဋ৻ߥ႐ว. ᓸ☸ሶߩᄢ߈ߐ߇ 微粒子の大きさが ᓸ☸ሶߩᄢ߈ߐ߇ ばらばらな場合 ߫ࠄ߫ࠄߥ႐ว ߫ࠄ߫ࠄߥ႐ว. ࿑㧝㧞 ᓸ☸ሶ㈩ߣశߩᐓᷤߩ᭽ሶ ᓸ☸ሶ㈩ߣశߩᐓᷤߩ᭽ሶ 図12 微粒子配列体と光の干渉の様子 ࿑㧝㧞 [電子顕微鏡での観察] [㔚ሶ㗼ᓸ㏜ߢߩⷰኤ] [㔚ሶ㗼ᓸ㏜ߢߩⷰኤ] એߩ⠨ኤ߇ㆡಾ߆ࠍ⏕ߔࠆߚޔᩏဳ㔚ሶ㗼ᓸ 以上の考察が適切かを確認するため、走査型電子顕微 એߩ⠨ኤ߇ㆡಾ߆ࠍ⏕ߔࠆߚޔᩏဳ㔚ሶ㗼ᓸ 鏡(SEM)での観察を行った。走査型電子顕微鏡とは、 ㏜㧔SEM㧕ߢߩⷰኤࠍⴕߞߚޕᩏဳ㔚ሶ㗼ᓸ㏜ߣߪޔ ㏜㧔SEM㧕ߢߩⷰኤࠍⴕߞߚޕᩏဳ㔚ሶ㗼ᓸ㏜ߣߪޔ 真空中で試料に電子線を照射し、対象物から放出される ⌀ⓨਛߢ⹜ᢱߦ㔚ሶ✢ࠍᾖߒޔኻ⽎‛߆ࠄߐࠇࠆ ⌀ⓨਛߢ⹜ᢱߦ㔚ሶ✢ࠍᾖߒޔኻ⽎‛߆ࠄߐࠇࠆ 次電子を検出することで試料の観察を行うものである。 ᰴ㔚ሶࠍᬌߔࠆߎߣߢ⹜ᢱߩⷰኤࠍⴕ߁߽ߩߢࠆޕ 22 ᰴ㔚ሶࠍᬌߔࠆߎߣߢ⹜ᢱߩⷰኤࠍⴕ߁߽ߩߢࠆޕ 図13に、SEM で観察したサンプルの写真を示す。 ࿑㧝㧟ߦޔSEM ߢⷰኤߒߚࠨࡦࡊ࡞ߩ౮⌀ࠍ␜ߔޕ ߢⷰኤߒߚࠨࡦࡊ࡞ߩ౮⌀ࠍ␜ߔޕ ࿑㧝㧟ߦޔSEM 綺麗な構造色が得られたものと得られなかったものの2 ✊㤀ߥ᭴ㅧ⦡߇ᓧࠄࠇߚ߽ߩߣᓧࠄࠇߥ߆ߞߚ߽ߩߩ㧞 ✊㤀ߥ᭴ㅧ⦡߇ᓧࠄࠇߚ߽ߩߣᓧࠄࠇߥ߆ߞߚ߽ߩߩ㧞 つのサンプルについて、電子顕微鏡で拡大してそれぞれ ߟߩࠨࡦࡊ࡞ߦߟߡޔ㔚ሶ㗼ᓸ㏜ߢᄢߒߡߘࠇߙࠇ ߟߩࠨࡦࡊ࡞ߦߟߡޔ㔚ሶ㗼ᓸ㏜ߢᄢߒߡߘࠇߙࠇ 観察した。 ⷰኤߒߚޕ ⷰኤߒߚޕ 図14に 像を示す。きれいな構造色が得られた ࿑㧝㧠ߦ SEM SEM ࠍ␜ߔߥࠇ߈ޕ᭴ㅧ⦡߇ᓧࠄࠇߚ ࠍ␜ߔߥࠇ߈ޕ᭴ㅧ⦡߇ᓧࠄࠇߚ ࿑㧝㧠ߦ サンプルでは、微粒子の大きさが均一であり、また規則 ࠨࡦࡊ࡞ߢߪޔᓸ☸ሶߩᄢ߈ߐ߇ဋ৻ߢࠅⷙߚ߹ޔೣ ࠨࡦࡊ࡞ߢߪޔᓸ☸ሶߩᄢ߈ߐ߇ဋ৻ߢࠅⷙߚ߹ޔೣ 的な構造が形成されていることがわかる。一方、構造色 ⊛ߥ᭴ㅧ߇ᒻᚑߐࠇߡࠆߎߣ߇ࠊ߆ࠆ৻ޕᣇޔ᭴ㅧ⦡ ⊛ߥ᭴ㅧ߇ᒻᚑߐࠇߡࠆߎߣ߇ࠊ߆ࠆ৻ޕᣇޔ᭴ㅧ⦡ が確認できなかったサンプルでは、微粒子の大きさが不 ߇⏕ߢ߈ߥ߆ߞߚࠨࡦࡊ࡞ߢߪޔᓸ☸ሶߩᄢ߈ߐ߇ਇ ߇⏕ߢ߈ߥ߆ߞߚࠨࡦࡊ࡞ߢߪޔᓸ☸ሶߩᄢ߈ߐ߇ਇ 均一であり、規則的な配列が得られていないことが見て ဋ৻ߢࠅⷙޔೣ⊛ߥ㈩߇ᓧࠄࠇߡߥߎߣ߇ߡ ဋ৻ߢࠅⷙޔೣ⊛ߥ㈩߇ᓧࠄࠇߡߥߎߣ߇ߡ. − −.
(11) 取れる。これらのことより、綺麗な構造色を得るために は、微粒子の大きさを均一にし、規則的な配列体を作製 することが必要であることが確認できた。 発色 ○. 図13. 発色 ×. SEM で観察したサンプルの発色の様子. 図15に、表面処理の有無によるサンプルの写真を示 す。図のように、表面処理をしたものでは綺麗な発色を 確認できた。一方、表面処理をしていないガラス基板で は、構造色を確認することはできなかった。 表面処理をすることでガラス基板表面の有機物などの 不純物が除去され、より均一な表面となると予想される。 また、水酸化ナトリウムで処理することでガラス基板表 面が親水的になり、微粒子分散液を滴下した際により均 一に塗布することできたと予想される。これらの理由に 一に塗布することができたと予想される。 これらの理由に より微粒子の配列がより規則的なものになったため、表 面処理をすることで良好な発色が得られたものと考えら れる。. 図15 ガラス表面処理の有無による発色の違い 上)表面処理有り 下)表面処理無し (2)遠心分離の有無による影響 SiO2 微粒子合成後の分散液には、未反応の TEOS や触 媒のアンモニアなどの不純物が含まれる。これら不純物 の存在により配列の均一性は変わると考えた。 [遠心分離の手順] 模式図を図16に示す。 ①遠沈管に、反応後の溶液を投入する。 ②遠心分離機で、4000 rpm で 15 分間遠心分離する。 ③上澄み液を除去した後、新たに溶媒のエタノールを加 え、微粒子を再攪拌させる。 ④①~③を 3 回繰り返す ⑤最終的に加えるエタノールの量により、微粒子分散液 の濃度を調整する。. 図14 微粒子配列体の SEM 像 上)発色○の微粒子配列体の SEM 像 下)発色×の微粒子配列体の SEM 像 2-3-2.微粒子配列方法の影響 より綺麗な発色を得るために、微粒子の配列方法に関 する条件について検討した。 (1)ガラス基板の表面処理の有無 微粒子を配列させるガラス基板の表面の状態は、配列 の均一性に影響すると考えられる。そこで以下の条件で ガラス表面を処理し、構造色への影響を確認した。. SiO SiO22微粒子 微粒子 NH NH33などの不純物 などの不純物. [表面処理方法] ①7.0 mol/L の水酸化ナトリウム水溶液にガラス基板を 15 分間浸漬した。 ②純水ですすいだ後、残存している水酸化ナトリウムを 除去するため、純水に浸した状態で15分間超音波処 理をした。 [ 結果と考察 ] [結果と考察]. 図16. − −. 遠心分離による溶媒置換の模式図.
(12) [結果と考察] 図17に遠心分離の有無によるサンプルの写真を示す。 図より、遠心分離しない場合には発色が確認できなかっ たのに対し、遠心分離を行ったサンプルでは鮮明な青色 の発色が確認できた。. と予想される。そのため、作製した粒子配列体の均一性 もエタノール溶媒のほうが高くなるため、より良好な発 色につながったと考えられる。 また、エタノールよりも水の表面張力が大きいため、 作製した溶液をガラス基板に滴下する際に、薄く均一に 塗布することが困難であった。そのため配列した際に場 所による微粒子数にムラが生じ、図18のように白っぽ い個所が多くなってしまったのだと考えられる。 以上より、溶媒種による発色の違いは顕著に表れ、私 たちの実験からは、溶媒としてエタノールを用いた方が きれいな構造色が得られるということが分かった。. 図17 遠心分離の有無による発色の違い 上)遠心分離無し 下)遠心分離有り 遠心分離・溶媒置換をしない場合、溶液内にはアンモ ニア NH3 やそれが電離したアンモニウムイオン NH4+、 未反応の TEOS が残存している。一般にコロイド粒子は 溶液中で帯電しており、反対符号の電解質を加えると凝 集しやすい。本研究で使用した SiO2 微粒子は表面にシ ラノール基-OH を有しており、電離により-O-となり 負電荷を帯びていると考えられる。ここに陽イオンのア ンモニウムイオンが存在すると、微粒子同士が凝集しや すいと考えられる。よって遠心分離により溶媒置換をし、 不純物を除去することで、微粒子同士が不規則に凝集す ることなく均一な配列体を形成しやすくなったため、良 好な発色が得られたと考えられる。 以上より、未反応の TEOS やアンモニアを遠心分離で 除去することが良好な発色に対して重要であるとわかっ た。 (3)溶媒種による影響 本研究において微粒子を合成する際の溶媒はエタノー ルを使用した。よって、生成した SiO2 微粒子は、エタ ノール中に分散した状態となっている。上述の(2)に おいて遠心分離により溶媒を置換する際も、置換後の溶 媒には微粒子合成時と同じエタノールを用いた。この置 換後の溶媒種を変更することで、微粒子の配列状態が変 化するのではないかと考えた。そこで、エタノールの代 わりに水を使用して実験を行い、発色の違いを観察した。 [手順] 遠心分離の後の溶媒置換の際に、それぞれエタノール と水を加えたものを作製し、それらをガラス基板上に滴 下して粒子配列体を作製し、発色を観察した(遠心分離 に関しては図16を参照)。 [結果と考察] 図18に、溶媒の違いによるサンプルの写真を示す。 図のように、溶媒をエタノールに置換したものでは、き れいな発色を確認することができた。一方、溶媒を水に 置換したものでは、白っぽい箇所や薄い赤や緑の色が混 在するなどムラのある発色となった。 本研究において SiO2 微粒子を作製する際には、溶媒 としてエタノールを用いている。そのため、水よりもエ タノール中において、SiO2 微粒子が均一に分散しやすい. 図18 溶媒種による発色の違い 上)溶媒を水に置換したもの 下)溶媒をエタノールに置換したもの 3.まとめ 本研究では微粒子を用いて微細な周期構造を作製する ことで、モルフォチョウに見られる構造色の形成を狙っ た。 微粒子の合成条件を変化させた実験から、TEOS 濃度 により生成粒子の大きさを制御すること、また水濃度や アンモニア濃度を適切に調整することで、微粒子の均一 性を高めることが重要であることがわかった。また、ガ ラス基板の表面状態など、微粒子を配列させる際の条件 も得られる構造色に大きく寄与することがわかった。こ れらを考慮することでより均一な微粒子配列体を作製す ることができ、きれいな構造色を得ることができた。 今後は、粒子を積層させる基材種による違いなど、微 粒子配列の条件による構造色の違いを更に調べていきた い。そして、モルフォチョウのリン粉と自分達で作製し た微粒子の大きさを計測・比較したりして、よりモルフ ォチョウの羽の色に近づけるためにはどうしたらよいか を検討していきたい。また、同じものを何度も作れるよ う、再現性についても検討していきたい。 4.謝辞 本研究を行うにあたりましてご支援とご助言をくださ いました、弘前大学理工学部物質創成科学科の澤田英夫 教授に心から感謝致します。また、走査型電子顕微鏡に よる試料の観察にご協力くださいました、ニプロ大館工 場品質保証部の片岡哲美様に深く感謝致します。 5.参考文献 ・ウェブサイト「もりのできごと」 ・ウィキペディアフリー百科事典「構造色」 ・NIMS「Bragg 反射」紹介ページ ・モルフォチョウのリン粉の拡大図 Mph.fbs.osaka-u.ac.jp/~ssc/morpho.html. − −.
(13) ᯏⰯశ‛⾰ߩ⎇ⓥ㨪㐳ᜬߜߔࠆࠤࡒࠞ࡞ࠗ࠻ࠍࠆߦߪ㨪 ⑺↰⋵┙ᄢ㙚㡅㡆㜞╬ቇᩞ. ℂᢙ⑼㧞ᐕ 㥲⮮ Ꮧᦸޔᐣม ⟤ດ↰ޔਛ ࠆ߆⃨ޔ ⚿⸥ޔᱞ⮮ ජດ. ⷐ. ⚂. ࠤࡒࠞ࡞ࠗ࠻߇ൻቇ⊒శߩ㓙ߦ⊒↢ߔࠆᾲࠛࡀ࡞ࠡߩᛥޔ߮ਛ㑆↢ᚑ‛ߩቯൻࠍ࿑ࠆߎߣߢ⊒ޔశᤨ㑆ߩᑧ 㐳ࠍ⁓ߞߚ⚿ޕᨐߣߒߡޔ㕖ࠗࠝࡦ⇇㕙ᵴᕈ߿ࠝࠢߥߤߦ߹ࠇࠆ☼ᕈᚑಽߩࡓ࠴ࡦࠍട߃ࠆߎߣߢ⊒శᤨ㑆߇ᑧ㐳 ߔࠆߣಽ߆ߞߚޕ. ABSTRACT The aim of this experiment was to extend the light emission time of a glow stick. We attempted to do this by suppressing the heat energy generated during chemiluminescence, and stabilizing the intermediate product that energetically excites the dye. Our results showed that emission time could be by adding mucin, a sticky substance found in okra and non-ionic surfactants, to the glow sticks.. 㧝.ߪߓߦ. 㨪☼ᐲࠍߍࠆὑߩᷝട‛㨪. ߅⑂ࠅߩߣ߈ߦ⣨ߦߟߌߡߚࠤࡒࠞ࡞ࠗ࠻߇ᦺߦ. ࡓ࠴ࡦ(ࠝࠢ) ᳓ࠟࠬ. ߥࠆߣᶖ߃ߡߚߩߦ᳇ߠ߈⊒ޔశᤨ㑆ࠍᑧ㐳ߢ߈ߥ߆. ࡐࡆ࠾࡞ࠕ࡞ࠦ࡞(એਅ PVA). ߣᕁઃߚߣࠆߴ⺞ࠍߺ⚵ߩ࠻ࠗ࡞ࠞࡒࠤޕൻቇ. 㨪ᔕߒߡࠆಽሶࠍ൮ߺㄟὑߩᷝട‛㨪. –ᔕߩ㓙ߦᔕߔࠆಽሶห჻ߩⴣ⓭ߢή㚝ߥᾲࠛࡀ࡞ࠡ 応の際に反応する分子同士の衝突で無駄な熱エネルギー. ĮޔȕޔȖ ߩ㧟⒳㘃ߩࠪࠢࡠ࠺ࠠࠬ࠻ࡦ(એਅ CD). ߇⊒↢ߒߡࠆߎߣ߇ࠊ߆ߞߚޕ. Į-CD ߩ᳓ṁᶧ. ߘߎߢ⑳ߚߜߪޔṁᶧߩ☼ᐲࠍߍࠆߎߣߣޔᔕߒߡ. ̪ࠝࠢ߆ࠄߒߚࡓ࠴ࡦߣቯߔࠆޕ. ࠆಽሶࠍ߆ઁߩ‛⾰ߢ൮ߺㄟߎߣߦࠃߞߡޔಽሶߩ. ̪Į-CD ߩߺࠍ᳓ṁᶧߦߒߚߩߪޔ᳓ߦṁߌ߿ߔߚߢ. ⴣ⓭߇ᛥ߃ࠄࠇᾲࠛࡀ࡞ࠡߩࠍᓮߢ߈ࠆߩߢߪ. ࠆޕ. ߥߩ߆ߣ⺑ࠍߚߡߚޕಽሶߩⴣ⓭ࠍᛥ߃ࠆߎߣߢ⊒శ. 㨪ታ㛎 1 ߩ⚿ᨐ㨪. ᤨ㑆ࠍᑧ㐳ߐߖࠆߎ ߣࠍ⋡⊛ߦ⎇ⓥߒߚޕ. 㧞.⎇ⓥౝኈ 㧨ታ㛎㧝㧪. ムチン. 㨪ᚻ㗅㨪 Ꮢ⽼ߩࠤࡒࠞ࡞ࠗ࠻ࠍಽ⸃ߒ㉄ޔൻᶧߣⰯశᶧߦಽ. ౮⌀㧝㧔ታ㛎㐿ᆎ㧥ᤨ㑆ᓟ㧕. ⸃ߔࠆߦࠇߘޕᷝട‛ࠍട߃⚻ㆊࠍⷰኤߔࠆޕ. ࡓ࠴ࡦ߇ᦨ߽ᒝߊశߞߡࠆޕ. − −.
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(17) 生 物 分 野.
(18) 新エネルギー発見! 理数科2年. 金澤. 知真、亀田. 真吾、佐藤. 洋光. 要 約 キノコが木材を分解して生成するグルコースを利用してバイオエタノールを作り、それを用いて発電することを 最終目標として研究を開始した。キノコが木材を分解する能力を利用して、木材を分解させた。最尐培地での菌糸 培養の結果から、菌糸が木材を分解して生長できることが分かった。次に培地の糖度の測定を行ったが、検出する ことができなかった。 ABSTRACT Fungus found in trees is able to break down wood. We decided to use this ability to produce glucose, for making bio-ethanol, with the aim of generating power. Based on the results of mycelia cultured in minimal medium, we found that hyphae could grow in decomposed wood. We then measured the Brix value of the medium, but were unable to detect any sugar content. 1. はじめに キノコは私たちの身近な菌類である。そのキノコを使 った研究をしたいと思い、キノコについて調べることに した。キノコは木から生えていることから、キノコが木 材を分解し成長に使うグルコースを生成しているのでは ないかと考えた。そして、キノコが生成したグルコース を利用してバイオエタノールを作り、発電をしようと研 究を開始した。 2. 研究内容 <実験① ジャガイモ培地での菌糸培養> 目 的 今後の実験で使用するための純粋な菌糸を培養 するために、ジャガイモ培地での菌糸培養を行 った。 材 料 ・キノコ 1欠片 (シイタケ、シメジ、マイタケ、エノキダケ、 サルノコシカケ、ナメコ、エリンギ) ・ポテトデキストロース寒天培地 39g ・蒸留水 1L 手 順 (1) ポテトデキストロース寒天培地と蒸留水を混ぜ、溶 解する。 (2) 溶解した溶液をオートクレーブで 121℃15 分間の高 圧蒸気滅菌する。 (3) 滅菌した溶液をシャーレ 1 つにつき 10mL 分注し、 培地が固まるのを待つ。 (4) 固まった培地の中央にキノコを 1 欠片乗せる 結. 果. キノコの種類 上手く成長したか シイタケ × シメジ ○ マイタケ ○ エノキダケ ○ サルノコシカケ × ナメコ × エリンギ × 培養に成功したのは、シメジ、マイタケ、エノキダケ だけであった。他は上手く生長しなかったものや培地内 で菌糸以外の菌が繁殖してしまったものもあった。菌糸 が均一の厚さに広がって成長したことから、今後の実験 では、エノキダケの菌糸を使用していくことにした。. 図1. 菌糸培養に成功したエノキダケ. <実験② MY 培地での菌糸培養> 目 的 菌糸が木材を分解してグルコースを生成するか を調べるために MY 培地での菌糸培養を行った。 材 料 ・Malt Extract Agar 0.25g ・Yeast Extract 0.1g ・蒸留水 25mL ・グルコースの代わりのもの 0.1g ① セルロース ② おがくず ③ 米ぬか ④ グルコース(対照実験) ⑤ 何も入れない MY のみのもの(対照実験) 手 順 (1) 培養管に菌糸以外の材料をすべて混ぜ培地を作る。 (2) 材料を入れた培養管をオートクレーブで 121℃15 分 間の高圧蒸気滅菌する。 (3) 滅菌した培養管に実験①で培養したエノキダケの菌 糸を 1 欠片入れる。 (4) 他の菌が入らないように密閉し、菌糸の生長を観察 する。. − 13 −.
(19) 結. 果 グルコースの代わり 菌糸の成長 セルロース ○ おがくず △ 米ぬか ○ グルコース ○ MYのみ ○ ほぼ全ての培地から菌糸の生長が見られた。米ぬか入 りは、菌糸が管状に伸びた。おがくずは、一部生長が見 られなかったものがあった。グルコース入りは、気泡が 見られたものがあった。木材の代わりに何も入れなかっ た培地からも菌糸の生長が見られた。. 図2 米ぬか入りの培地. (2) 40×NCM salts を 100mL 作り、フィルター滅菌を する。 (3) (1)で作った水溶液に 40×NCM salts を 1.25mL 加 え、それにエノキダケの菌糸を 1 欠片入れる。 (4) 他の菌が入らないように密閉し、菌糸の生長を観察 する。 結. 果 グルコースの代わり 菌糸の成長 セルロース ○ おがくず ○ 米ぬか ○ グルコース ○ なし × グルコースが入っていない最尐培地以外のすべての 培地で菌糸の生長が見られた。また、グルコースの代 わりにセルロースを入れた培地とおがくずを入れた培 地を比較すると、セルロースを入れた培地の方が尐し 濃く濁っていることから、菌糸が多く成長したと考え られる。. 図3 MY のみの培地. 考 察 ・米ぬか入りで菌糸が管状になったのは、生長した菌糸 が酸素を求めて伸びたからではないか。 ・グルコース入りの培地で見られた気泡は、菌糸がグル コースを分解したときに CO₂が発生したためではな いか。 ・MYのみの培地で菌糸の生長がみられたことから、MY ・MY 培地自体に菌糸を生長させる養分が含まれているので はないか。 <実験③ 最尐培地での菌糸培養> 目 的 MY 培地で、MY のみの培地からも菌糸の生長 が見られたため、菌糸が生長するのに必要最低 限の養分しか入っていない最尐培地で、グルコ ースを除いて代わりになるものを加え、それら を分解して成長できるかどうかを調べることに した。 材 料 ・アスパラギン 0.1g ・MgSO₄・7H₂O 50μL ・チアミン 50μL ・40×NCM salts 1.25mL (NH₄Cl 6g、Na₂HPO₄・12H₂O 14.625g、 KH₂PO₄ 5.4g、Na₂SO₄ 1.16g) ・グルコースの代わりのもの 0.5g ① セルロース ② おがくず ③ 米ぬか ④ グルコース(対照実験) ⑤ 何も入れない MY のみのもの(対照実験) 手 順 (1) アスパラギン、MgSO₄・7H₂O、チアミン、グルコ ースの代わりのものを混ぜた水溶液を 50mL 作り、 オートクレーブで 121℃15 分間の高圧蒸気滅菌をす る。. 図4 おがくず入りの培地 図5 なし (左:菌糸なし、右:あり) (左:菌糸なし、右:あり) 考察 ・グルコースの代わりを入れた培地では菌糸が生長し、 入れなかった培地では生長しなかったことから、菌糸 はグルコースの代わりとして入れたものを分解して生 長したことが考えられる。 <実験④ 培地の糖度測定> 目 的 実験③で菌糸が成長したおがくず・セルロース 入りの培地に、菌糸が生成したグルコースが含 まれているかを確かめるために、糖度の測定を 行った。測定では酵母菌を用いてアルコール発 酵をさせる実験をし、尿糖試験紙・血糖値測定 器・糖度計による測定も行った。 (ⅰ)アルコール発酵の実験 手 順 (1) 酵母(ドライイースト)に最小培地で作成した菌糸 入りまたは菌糸なしの培地を混ぜる。 (2) (1)で作成した溶液をキューネ発酵管に入れ 1 日置く。. − 14 −.
(20) 結. 果. 図 10. コントロールでの試験. 結 図6 菌糸あり 図7 菌糸なし 菌糸を入れなかった発酵管でも発酵が見られたため、 菌糸入りの培地に糖が含まれていたのか確かめることが できなかった。. 果 おがくず、セルロース入りの培地はどちらもエラーと なってしまい、測定できなかった。. 考 察 ・菌糸を入れなかった培養管で発酵が見られたのは、準 備中に他の菌が混ざってしまい、それらが原因で反応 が起こってしまったのではないかと考えられる。 (ⅱ)尿糖試験紙による測定 手 順 (1) 尿糖試験紙の先を数秒培地につける。 (2) 培地から取り出し色の変化をみる。 図 11 果 おがくず、セルロース共に尿糖試験紙に色の変化が見 られなかった。. セルロース入り培地. 図 12. 結. 図8. (ⅳ)糖度計による測定 手 順 (1)先端のプレートに培地を乗せる。. おがくず入りの培地 図 13 糖度計での測定 (2)目盛りを読み取る. 図9. セルロース入りの培地. (ⅲ)血糖値測定器による測定 手 順 (1)コントロールを試験紙に付け、正常に測定できている かを確かめる。 (2)培地を試験紙に付け、測定する。. − 15 −. おがくず入り培地.
(21) 結. 果 おがくず、セルロース共に糖が 1.0%測定できた。. 結. 果 尿糖試験紙では、おがくず、セルロース共に色の変化 は見られなかった。そのため、糖を検出できなかった。. 図 17 セルロース入りの培地. 図 14 おがくず入りの培地. 血糖値測定器ではおがくず、セルロース共にエラーと なってしまい測定できなかった た。. 図 15 セルロース入りの培地. 図 18 セルロース入りの培地 図 19 おがくず入りの培地. 考 察 ・わずかに検出できた糖は、細胞壁に含まれているセルロ ースではないかと考えられる。それ以外の糖がほとんど 検出できなかったのは、培地に含まれている糖の量が微 量だったためだと考えられる。それは、菌糸が生成した 糖を自身の体内に蓄えたままであるからではないか。も し、菌糸が糖を体内に蓄えたままならば、菌糸の細胞を 破壊し体内から糖を取り出せるのではないかと考えた。. 糖度計では、おがくず、セルロース共に糖が 1.0%測 定できた。. <実験⑤ 培地の糖度測定(再)> 目 的 菌糸の体内に蓄えられていると考えられる糖を 取り出すために、菌糸の細胞を破壊し、再び糖 度の測定を行った。細胞の破壊には、乳棒と乳 鉢ですり潰すという方法を用いた。測定には尿 糖試験紙、血糖値測定器、糖度計を用いた。 図 20. 図 16. 図 21. すり潰したおがくず入りの培地. − 16 −. セルロース入りの培地. おがくず入りの培地.
(22) 考. 察 糖を測定できなかった理由は 2 つ考えられる。 ・乳棒、乳鉢では菌糸の細胞を破壊しきれなかったので はないか。 ・菌糸が生成した糖を自分の生長に使ってしまい、体内 にも糖が残ってなかったのではないか。 3.まとめ 私達は雑菌の混じらない純粋な菌糸を採取するために ポテトデキストロース寒天培地で菌糸培養を行い、エノ キダケの菌糸を生長させた。 次に、菌糸が木材を分解してグルコースを得ることが できるかどうかを確かめるため、エノキダケの菌糸を MY 培地で培養した。その結果、木材の代わりに何も入 れなかった培地でも菌糸が生長してしまった。 そこで、最小培地で菌糸を培養した。その結果、菌糸 は木材の代わりとなるものを分解して成長できることが 分かった。 更に、菌糸が成長する際に木材を分解してグルコース を生成したかどうかを確かめるため、アルコール発酵の 実験と尿糖測定器、血糖値測定器、糖度計を用いたグル コースの検出を試みた。アルコール発酵の実験では、実 験条件が悪く失敗してしまった。また、糖度も検出でき なかった。これは菌糸が糖を体内に蓄えていて体外(培 地)へ放出しないため、検出できなかったのではないか と推測される。 そこで乳鉢と乳棒で菌糸の細胞を破壊し、体内のグル コースを取りだそうと試みたが、ほとんど検出すること ができなかった。これは、菌糸が作ったグルコースをす ぐに消費してしまい、体内にも貯蔵していなかったから だと考えられる。 グルコースを直接検出することが困難なことから、今 後はセルラーゼの活性があるかどうかを調べていきたい。 また、菌糸中に多くのグルコースを貯蔵させ、それを取 り出してアルコールを生成し、発電をしたい。. 4.謝辞 秋田県立大学生物資源科学部 応用生物科学科 准教授 村口元先生 ご指導ありがとうございました。 5.参考文献 橘燦郎 (PDF) 『木材腐朽菌を用いたバイオレメディエーションによる ダイオキシン及び環境ホルモン汚染土壌の浄化』 『日経エレクトロニクス』 Japan Knowledge http://www.enecho.meti.go.jp/energy/newenergy/new/ p5.htmL http://freett.com/tenuki/jissen/kinsyo.htmL http://www.taishourika.co.jp/htmL/bdf.htm. − 17 −.
(23) 乳癌とホルモンの関係 理数科2年. 小笠原優花、川又楓、小池詩乃、小林さくら、小林里恵、田中美里、藤田恵里花. 要 約 日本では癌による死亡率が増加し続けている。我々はこの現状を改善するための手始めとして、日本人女性の癌罹 患率第1位である乳癌についてホルモンとの関係を調べた。乳癌 20 症例の ER,PgR,Ki-67,HER2 の免疫染色結果を比べ ると、既に知られているプロゲステロンの乳癌抑制効果は半数以下(25%)の症例でしかあてはまらないことがわかっ た。 ABSTRACT At the present time, mortality from cancer continues to increase in Japan. Breast cancer is the most common form of cancer in Japanese women. In order to improve the present conditions, we investigated the relationship between breast cancer and hormones. By comparitively of immunostaining with ER, PgR, Ki-67 and HER2 in 20 samples of breast cancer, we found that the inhibiting effect of progesterone to breast cancer, which has been already elucidated, applies to 25% of cases. 1. はじめに 現代人の死因として癌が増えてきている(図 1)。また、 秋田県や大館市に隣接する青森県は癌の死亡率が高いこ とが知られている。これらのことから癌に興味を持ち、 現状を改善したいと考えた。乳癌、前立腺癌はホルモン 分泌量の増加が発症の一因であると言われている。特に 乳癌は、私達日本人女性の癌罹患率第一位である。本研 究では、癌の死亡率が増加し続けている現状を改善する 第一段階として、乳癌とホルモン分泌量の関係を明らか にすることにした。. 切片をスライドガラスにのせた。 Ⅲ.染色 標本を染色した。 ②正常な組織の免疫染色結果と乳癌 20 例の免疫染色結 果を観察し比較した。 結果と考察 正常な症例と比べて、乳癌の症例では、サンプル 11 を除いて ER 陽性の割合が高くなっていた(図 2,表 1)。 このことから、正常な組織に比べ、乳癌の組織ではエ ストロゲンが多く発現していると考えた。. 主な死因別にみた死亡率の年次推移 300 250 200 ( 人 150 口 1 0 100 万 対 ) 50 0. 昭和20. 30. 40. 悪性新生物(癌) 肺炎 肝疾患. 50. 60. 平成2. 7. 心疾患 不慮の事故 結核. 12. 17. 22. 脳血管疾患 自殺. 図 2. ER 免疫染色結果. 正常(左)、乳癌(右). 図 1. 主な死因別にみた死亡率の年次推移 表 1. ER 陽性の割合 2.研究内容 ホルモン分泌量が増減するとそれに伴いホルモン受容 体も増減するということが知られている。そこでこの関 係を利用して実験を行った。. サンプル. 実験Ⅰ「正常な組織と乳癌の組織のエストロゲンの分泌 量の違い」 材料と方法 ①乳癌 20 例の組織切片について女性ホルモンである エストロゲンの発現量を確認するために、その受容 体である ER(エストロゲンレセプター)を免疫染色 した。 免疫染色の手順は以下の通りであった。 Ⅰ.固定 ホルマリンで固定し、切り出してパラフィン でブロックに包埋した。 Ⅱ.薄切 パラフィンブロックをミクロトームによっ て薄切し、ミクロトームによって薄切された. − 18 −. ER 陽性(%). サンプル. ER 陽性(%). 正常. 30. 正常. 30. 1. 100. 11. 1. 2. 95. 12. 100. 3. 100. 13. 90. 4. 90. 14. 100. 5. 100. 15. 100. 6. 100. 16. 80. 7. 100. 17. 100. 8. 100. 18. 50. 9. 90. 19. 95. 10. 90. 20. 100.
(24) 実験Ⅱ「ER 陽性の割合と乳癌細胞の増殖の関係」 材料と方法 ①エストロゲンは細胞の増殖を促進することが報告さ れている。そこで、乳癌 20 例の組織切片について ER 陽性の割合が高いと細胞増殖が盛んに行われて いるかを確認するために、細胞増殖マーカーである Ki-67 を免疫染色し観察した。 ②実験Ⅰの ER 免疫染色結果に Ki-67 免疫染色結果を加 えて分析した。 結果と考察 正常な症例と比べて、乳癌の症例では、サンプル 12 以外の症例で Ki-67 陽性の割合が高くなっていた(図 3)。しかし、ER 陽性の割合が高くても細胞増殖が盛ん に行われていることは確認できなかった(表 2)。他の 女性ホルモンも乳癌細胞の増殖に影響しているのでは ないかと考え、調べることにした。. ②実験Ⅱの結果に PgR 免疫染色結果を加えて分析し た。 結果と考察 正常な症例と比べて、乳癌の症例では、全 20 症例で PgR 陽性の割合が高くなっていた(図 4)。PgR 陽性の割 合と Ki-67 陽性の割合の関連性ははっきりしなかった (表 3)。遺伝的背景、生活習慣、年齢などの個人差、 染色が均一ではなかったことが原因ではないかと考え た。. 図 4. PgR 免疫染色結果. 正常(左)、乳癌(右). 表 3. ER, Ki-67, PgR 陽性の割合 サンプル. 図 3. Ki-67 免疫染色結果. 正常(左)、乳癌(右). 陽. ER Ki-67 性 陽性(%) (%). ER PgR Ki-67 陽 性陽 性陽 性 (%) (%) (%). 30. 1. 2. 正常. 30. 1. 2. 1. 100. 70. 40. 11. 1. 55. 10. 2. 95. 50. 30. 12. 100. 70. 1. 3. 100. 90. 65. 13. 90. 80. 50. 4. 90. 90. 40. 14. 100. 75. 40. 70. 15. 100. 100. 50. ER サンプル 陽. サンプル. 正常. 表 2. ER 陽性の割合と Ki-67 陽性の割合 サンプル. ER PgR Ki-67 陽 性陽 性陽 性 (%) (%) (%). Ki-67 性 陽性(%) (%). 5. 100. 10. 正常. 30. 2. 正常. 30. 2. 6. 100. 80. 5. 16. 80. 25. 10. 1. 100. 40. 11. 1. 10. 7. 100. 5. 30. 17. 100. 70. 5. 2. 95. 30. 12. 100. 1. 8. 100. 80. 5. 18. 50. 10. 100. 3. 100. 65. 13. 90. 50. 9. 90. 70. 70. 19. 95. 70. 5. 4. 90. 40. 14. 100. 40. 10. 90. 50. 20. 20. 100. 85. 60. 5. 100. 70. 15. 100. 50. 6. 100. 5. 16. 80. 10. 7. 100. 30. 17. 100. 5. 8. 100. 5. 18. 50. 100. 9. 90. 70. 19. 95. 5. 10. 90. 20. 20. 100. 60. 実験Ⅲ「プロゲステロンの乳癌細胞増殖に対する影響」 材料と方法 ①女性ホルモンであるプロゲステロンはエストロゲン の働きを抑制することが知られている。乳癌 20 例の 組織切片についてプロゲステロンが乳癌細胞増殖の 抑制に関与しているかを調べるために、その受容体 である PgR(プロゲステロンレセプター)を免疫染色 した。. 実験Ⅳ「平均値でみた PgR 陽性の割合と Ki-67 陽性の割 合の関連性」 方法 実験Ⅰ~Ⅲより、二つの女性ホルモンの分泌量と乳 癌細胞の増殖の関連性がはっきりしなかったため、 Ki-67 で染まった細胞が 51%未満のグループと 51%以 上のグループに分けて、それぞれのグループの平均値 を比較した。 結果と考察 Ki-67 陽性が 51%未満のグループでは、PgR 陽性の 割合が 71.8%で Ki-67 陽性の割合が 22.2%だった。一 方、Ki-67 陽性が 51%以上のグループでは、PgR 陽性 の割合が 36.7%で Ki-67 陽性の割合が 70.8%だった。こ のように、PgR 陽性の割合が高い場合、Ki-67 陽性の割. − 19 −.
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