3-1 義肢
義肢とは、切断等により四肢の一部を欠損した場 合に、元の手足の形態または機能を復元するために 装着、使用する人工の手足と定義されています。 (1)義手の用途別の分類 ① 装飾用 容姿を整えるための義手。外観が良く軽量で、 義手使用者の約85%以上が装飾用です。 ② 能動式 身体の動きで手先具の開閉操作ができる義 手。近年では、特例補装具となりますが、筋電 制御または機械制御による電動義手も開発さ れてきております。 ③ 作業用 重作業に適するよう頑丈に製作され、外観は あまり配慮されていません。作業内容に応じて 手先具の交換ができます。 (2)治療用義足と更生用義足 ① 仮義足 切断後1本目に作成する義足。歩行能力等の 再獲得のためのリハビリテーションに用いる 治療用義足です。また、治療用義足は、障害者 総合支援法では支給できません。治療途上で用 いる用具であるため、医療保険制度や労働災害 補償制度、生活保護の医療扶助等による支給と なります(同章46頁参照)。 ② 本義足 起立・歩行が可能となった後に、2本目以降 に作成する日常生活用の更生用義足です。 身体障害者手帳を取得して障害者総合支援 法により費用が支給されます。 (3)義足の用途別の分類 ① 常用義足 日常生活一般に使うための義足のこと。 ② 作業用義足 職業・業務上使うための構造をもつ義足のこと。 (4)義肢の構造別の分類 ① 殻構造義肢 外骨格義肢ともいい、甲殻類のように外表面 が固い構造でできており、これで支えます。 ② 骨格構造義肢 内骨格義肢ともいい、人間の骨に相当する金 属部品で支えます。外装は、軟らかいウレタン 素材で覆い、下肢の形状を再現しています。 (5)義足の懸垂方法の種類と支持方法 義足には、義足から断端が抜けないようにする 懸垂機能と体重を支える支持機能の2つが備わっ ています。 ① 吸着式 一般に大腿義足に用います。ソケット腔に空 気抜きのためのバルブがあり、ソケット内を陰 圧にし、断端をソケットに吸着させて懸垂する 方式です。断端がソケットへ密着するため義足 の操作性は良いのが特徴です。また、下腿義足 では、シリコンライナーやスリーブを併用して 吸着させる方法もあります。 ② 差込式 断端をソケットに差入れて、ベルト等の懸垂 用部品で抜けないように懸垂します。 ③ PTB式 下腿義足用。懸垂は、PTBカフベルトで行う が、体重を支える部位が主に膝蓋腱部であるこ とからPTB式といわれます。下腿断端の長さが 10㎝以上の場合に用いられます。断端が短く膝 の安定性が悪い場合は不適です。 ④ PTS式 下腿義足のソケット側壁を高くして大腿骨 顆部を包み込み、ソケット自体に懸垂機能のあ るものをいいます。膝の側方安定性が良く、外 観も良いが、膝を深く曲げるとソケット側壁の 出っ張りが目立ちます。断端の長さが短い(10 ㎝以下)方に処方されることが多く、懸垂ベル トは不要です。 ⑤ KBM式 下腿義足のソケット側壁が大腿骨顆部を左 右から挟み込み、膝の側方安定性が最も良いで す。ソケット外壁の一部が楔状に取外し式で、 着脱し易くなっており、懸垂ベルトは不要です。 ⑥ ライナー式 ア キャッチピン 断端にシリコンゴム製のライナーを履き、 先端に付いているピンをソケット先端の受 け具(ライナーロックアダプター)へはめ込 んで義足が抜けないように懸垂する方式で す。 イ シールイン 断端に先端寄りにあるひだがあるシリコ ンゴム製のライナーを履きます。バルブから 空気を抜いて、ひだよりも先端部分のみを陰 圧に吸着させて懸垂する方式です。第 3 節 補装具の種類と概要(障害者総合支援法による補装具)
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第 2 章 福祉用具3-2 装具
装具は、関節の異常運動、筋力の低下、変形、 痛みなどの障がいに対して、変形の矯正や機能の 代償および補助を目的に使用する用具です。 (1)下肢装具 ① 長下肢装具 ポリオや脊髄損傷などで下肢の支持性が、 低下している場合に、足と膝関節の両方を固 定したり、運動をコントロールする必要があ る方に使用します。 ② 短下肢装具 脳血管障害やポリオ、脊髄損傷など多くの 疾患で処方されます。足関節を固定したり、 運動をコントロールすることで、麻痺による 足関節の緊張、変形、不安定性に対応します。 ア 両側支柱の靴付短下肢装具 固定が強固で足部の変形矯正や運動の 調整が比較的可能です。 イ 硬性支柱なしプラスチック短下肢装具 (シューホンブレース) プラスチックのたわみで足関節を制御 し、軽度から中等度までの足関節の緊張・ 変形に対応します。軽量ですが、プラスチ ックの可動部分(たわみ)の耐久性が乏し く破損した場合の修理は、難しく作り直し となります。また、足関節部が可動する継 手を使用したものもあります。 ③ 足底装具 リウマチや変形性膝関節症などの、足部や 膝関節の変形や痛みの除去、下肢の脚長差の 補正や、体重支持面の矯正等を目的に使用し ます。 (2)靴型装具 脳性麻痺やリウマチなどで足の変形がある場合、 脚長差補正や痛みの緩和を図る目的で使用されま す。側革の高さにより 4 種類あり、側革の高さが 低い順に「短靴(くるぶしの下の高さ)」、「チャッ カ靴(くるぶしの中心の高さ)」、「半長靴(くるぶ しの上の高さ)」、「長靴(下腿の 2/3 の高さ)」で、 足部の緊張や変形の度合いにより選択します。 ≪オーバーシューズについて≫ プラスチック短下肢装具の上に履く靴は、変 形矯正や機能補助等の装具本来の機能がなく、 一般的な日用品であるため、オーバーシューズ を制度で支給することは適切ではありません。 しかし、内反や尖足変形等が強く、補高や圧 力分散等を靴で行う必要があるなど、市販の靴 で対応が困難な場合には、プラスチック短下肢 装具の上から履く靴型装具の支給が可能です。 (3)体幹装具 ポリオ、カリエス、脊髄損傷、側弯症などで脊 柱の変形や固定・支持が必要な方に用います。 (4)上肢装具 脊髄損傷、末梢神経障害や脳血管障害等で肩・ 肘・手関節等に筋力低下や変形が生じて、関節の 安定性や運動性の低下、固定・保持および矯正の 必要がある方に対して、肩装具、肘装具、手背屈 装具などを用います。 ≪医療保険と障害者総合支援法のどちらで作製 するのか≫ 治療的要素のある場合は医療保険で作製し (治療用装具)、その後、治療が終了し日常生活 全般にわたり使用するものであれば、障害者総 合支援法により対応します。線引きは難しいこ ともありますが、基本的な考え方としては、初 回に作成するのは医療保険で対応するのが一般 的で、2 具目として同じものを作成する場合に は、障害者総合支援法により対応します(同章 46、51 頁参照)。 ≪両側支柱靴付短下肢装具≫ ≪長下肢装具≫ ≪短下肢装具≫ ≪ 継手付短下肢装具≫ 第 2 章 福祉用具55
3-3 座位保持装置
四肢や体幹の機能障害により長時間座位をとる ことができない、または自力で座位を保持できな い方に対して、良好な座位の保持を可能とするた めに用いられる補装具です。 同様に立位や臥位を保持する装置についても、 座位保持装置として取扱います。 ≪留意事項≫ ① 職業上または学校教育上などで特に考慮し なければならない事情がある場合に限り 2 具 目を支給できますが、3 具目の支給は認めら れません。 ② 座位保持装置と車椅子は、良好な座位の保持 を可能にするという点では機能が重複するた め、「座位保持装置付車椅子」または「車椅子 付座位保持装置」として取扱うことになりま すので、一つの補装具で、座位保持装置と車 椅子をそれぞれ一つずつ同時に申請したもの とみなします。 ③ 一般に市販されている既製品(チャイルドシ ートや座椅子など)は支給の対象とはなりま せん。3-4 盲人安全つえ
いわゆる白杖のことで、色は白とされています。 一般的には中が空洞で視覚障がいのある方が、 音や感触で路面状態や障害物などを事前に察知し、 安全を確保するために使用する杖です。 また、他者への注意喚起の目的もあります。 通常の材質はグラスファイバー、カーボン、軽 金属、木材です。 普通用(直杖)、携帯用(折りたたみ杖、スライ ド杖)、身体支持併用の 3 種類があります。 道路交通法(第 14 条)では、目の見えない人の 道路通行には杖を携えまたは盲導犬を連れていな ければならないとされています。 視覚障がい以外の障がい者(一部)も弱者保護 として盲人安全つえを持つことが認められていま すが、それ以外の者が携行すると道路交通法違反 となります。 ≪座位保持装置(モールド型)≫ ≪座位保持装置(平面形状型)≫ ≪盲人安全つえ(普通用)≫56
第 2 章 福祉用具3-5 義眼・眼鏡
(1)普通義眼・特殊義眼 無眼球や小眼球などの場合に装用されます。 普通義眼は既製品であり、特殊義眼は既製品の 義眼が適合しない場合に、個別に適するように加 工したオーダーメイドの義眼です。 支給要件は、無眼球や眼球萎縮のため、容姿を 整える必要性がある場合です。 (2)コンタクト義眼 コンタクトレンズよりやや大きく、虹彩や瞳孔 を着色した薄い義眼です。 支給要件は、角膜白斑や変形、眼球萎縮のため 容姿を整える場合です。 (3)矯正眼鏡 屈折異常を矯正する眼鏡であり、近用(近くを 見る用)と遠用(遠くを見る用)があります。 また、乱視がある方は乱視矯正の度数が入るこ ともあります。 支給要件は、視力低下により日常生活に支障が ある場合です。 (4)遮光眼鏡 特定の光波長を遮断し、羞明(過度にまぶしい 状態)を軽減する眼鏡です。 支給要件は、羞明があり、遮光眼鏡以外に羞明 の軽減が図れない場合となります。 普通の眼鏡のように使用する掛けめがね式、日 常使用している矯正眼鏡のレンズの上に取り付け て使用する前掛式、矯正眼鏡の上からかけて使用 するオーバーグラスの 3 種類があります。 なお、掛けめがね式には視力の矯正機能を付加 することが可能ですが、支給対象となるのは、視 力障害で身体障害者手帳を交付されている場合、 または難病があり矯正眼鏡を使用しても身体障害 者手帳取得と同等の視力障害のある場合となりま す。 (5)コンタクトレンズ 眼鏡で矯正できない高度近視・強度乱視の場合 に支給対象となります。 (6)弱視眼鏡 主として近用として使用される掛けめがね式と、 望遠鏡型で遠用として使用される焦点調整式の 2 種類があります。 支給要件は、矯正眼鏡では視力改善が期待でき ない場合です。 高倍率(3 倍率以上)の弱視眼鏡は、職業・教育 上真に必要な場合に認められます。 なお、札幌市では拡大鏡(ルーペ)は支給対象 外です。 ≪弱視眼鏡(掛けめがね式)≫ ≪弱視眼鏡(焦点調節式)≫ ≪普通義眼≫ ≪コンタクト義眼≫ 第 2 章 福祉用具57
3-6 補聴器
(1)平均聴力による違い ① 高度難聴用 聴力レベルが片耳もしくは、両耳とも 90d B(デシベル)未満の場合が該当となります。 ② 重度難聴用 聴力レベルが両耳とも 90dB 以上の場合が 該当となります。 (2)形状による違い ① ポケット型 本体を服のポケットなどに入れて使用す るタイプです。スイッチなどの操作部品が大 きいため、操作しやすく、紛失しにくいです。 また、音漏れによるハウリングが生じにく いため、出力を大きくしやすい機器となって います。ただし、コードがあるため携帯が不 便です。 ② 耳かけ型 本体を耳にかけて使用するタイプです。ポ ケット型のような携帯の煩わしさはないで すが、サイズが小さいため操作がしにくいと いう難点があります。 また、耳介に欠損や変形がある場合は使用 できません。 ③ 耳あな型 本体を耳の穴に入れて使用するタイプで す。外見上目立ちにくく、ヘルメットを着用 していても使用できます。ただし、超小型の ため操作がしにくく紛失もしやすく、他機種 と比べると出力が弱くなり、ハウリングが生 じやすい欠点があります。 支給要件は、高度難聴用補聴器の対象者で、 耳介の欠損や変形などにより、他の補聴器が 使用できない場合や、職業上ヘルメットを使 用して就労する方となっています。 なお、重度難聴用補聴器対象者は原則耳あ な型の支給は認められていません。特例補装 具になりますので、慎重な判断を要すること になります。 ※耳あな型にはオーダーメイドとレディメイド (既製品)の 2 種類があります。オーダーメイ ドはレディメイドでは適合しない場合に対象 となります。 ④ 骨導式(ポケット型・眼鏡型) 耳の後ろの骨に端子を当てて端子の振動 により、直接骨に振動を伝えることで音を伝 えるタイプです。 支給要件は、伝音性難聴であって耳漏が著しい 場合や外耳道閉鎖症などで、かつ、耳栓またはイ ヤモールドの使用が困難な場合となります。 (3)FM 型補聴器 耳かけ型に FM 受信機を内蔵したもの。もしくは 現在使用している補聴器に FM 受信機のコネクタ ーをつけて、ワイヤレスマイクなどから送信され た音声を受信し、特定の音声を聞き分けするため の補装具となります。雑音を拾わず、離れた場所 からの会話も聞き取りやすいため、大学の講義な ど広い場所での使用となります。 支給要件は、重度難聴用補聴器の対象者で教 育・職業上などで特に必要な場合となります。 (4)イヤモールド 耳介の形状に合わせて作られた耳栓です。脱落 しにくく、音漏れによるハウリングが生じにくく なるためのものです。 ◇Q&A Q.耳かけ型とポケット型は交付を受けるために 何か必要な要件はありますか。 A.平均聴力での違いによる出力の差は生じます が、形状についてはポケット型か耳かけ型か 選択することができます。どちらの補聴器も それぞれの使い勝手や不向きな点があるので、 試聴や補聴器の貸し出しを受けて、生活の場 面で実際に使用して形状を選択することをお 勧めしています。 ≪耳あな型≫ ≪ポケット型≫ ≪耳かけ型≫58
第 2 章 福祉用具【子どもの補聴器購入費等助成事業について】 軽度・中等度難聴のある子どもの補聴器購 入・修理に要する費用を助成します。 ① 対象者 身体障害者手帳の交付対象とならない軽 度・中等度難聴があり、札幌市に住民登録が ある満 18 歳未満の子どもの保護者(聴力レベ ルや保護者の所得に制限があります)。 ② 助成対象となる費用 補聴器本体の購入または修理にかかる費用 (助成額は障害者総合支援法に基づく補装具 費支給制度における「耳かけ型補聴器」の支 給基準に準じます)。
3-7 車椅子
車椅子は製作過程や駆動方式、機能等により 様々な種類に分類されます。使用者の身体状況や 使用場面、ニーズに応じて適切な車椅子を選択 する必要があります。フレーム素材はアルミニウ ムやスチール等が一般的です。 概ね共通している基本構造は下図のとおりです。 (1)車椅子の製作過程による違い 車椅子にはレディメイド、オーダーメイド、モ ジュラー方式の 3 種類の製作過程があります。 モジュラー方式の基準額は、オーダーメイドと 同額です。 ① レディメイド(標準的な既製品の車椅子) メーカーがカタログに掲載している車椅 子です。 現在では、多くの種類の車椅子が発売され ているため、様々な身体機能の方でも対応が ③ 費用 市民税の課税状況に応じて、下表のとおり自 己負担額があります。 ※購入または修理に要する費用と助成額との差 額については、表の区分に関わらず自己負担 となります。 ④ 手続 補聴器の購入または修理の前に区保健福祉課 に申請する必要があります。詳細については区 保健福祉課にお問い合わせください。 可能となっています。介護保険のレンタルと して使用される車椅子はこのタイプのもので す。 日本工業規格(JIS T9201)に準拠して製作 されています。 ② オーダーメイド 個々の障がいの状況に応じた、寸法、機能 が付加され、個別に製作される車椅子です。 セミオーダーが主流ですが障がい状況によ っては、フルオーダーとなることもあります。 ③ モジュラー方式 モジュールを組み立てることにより製作で き、完成後の微調整機能を有する車椅子です。 完成された部品を組み合わせて車椅子を作 製することと、微調整が可能なことがオーダ ーメイドとは異なります。 ≪車椅子の基本構造≫ 市民税課税状況 自己負担額 生活保護受給世帯 市民税非課税世帯 0円 市民税課税世帯 助成額の1割 第 2 章 福祉用具59
(2)駆動方式の違い 車椅子の駆動能力によって、自走できるもの(普 通型、片手駆動型など)と介助されるもの(手押 し型)に分けられます。手押し型には、幼児や小 児に多く使われるバギー車(手押し型B)も含ま れます。 (3)車椅子の機能による分類 ① リクライニング式 背もたれの角度を変えることができるもの。 関節拘縮や起立性低血圧のため、普通型で は長時間座っていることができない場合に用 いられます。 ② ティルト式 背もたれと座面の角度が一定のままシート を倒すことができるもの。 リクライニングでは前ずれを起こす場合に 有効といわれています。 ③ リクライニング・ティルト式 リクライニングとティルト両方の機能を併 せもつものです。 ④ 手動リフト式 座面の高さを手動で変えることができるもの。 床からの立ち上がりが困難な場合や作業時 に座っている高さを変える必要がある場合に 用います。 ⑤ 前方大車輪型 駆動する大車輪が前方にあるもの。 腕が後ろに行かない方に適しています。 ⑥ 片手駆動型 ハンドリムが片側だけに 2 本あり、片麻痺 などの方が健側の手だけで操作が可能ですが、 操作は難しく練習が必要です。 ⑦ レバー駆動型 側面についたレバーを前方に動かすと前進 し、左右前方に動かすと方向転換できます。 ⑧ 付属品 クッションや、人工呼吸器搭載台等が必要 な場合は車椅子付属品として別途支給するこ とが可能です。肘掛や足台の可動が必要な場 合も付属品として対応することになります。 例えば、「キャスタースキー」のように札幌 市が独自に基準額を設定しているものもあり ます。雪道で外出する際、キャスターに小型 のスキー状のものを取付け、キャスターが雪 に埋まらないようにするものです。 ≪車椅子(普通型)≫ ≪車椅子(リクライニング・ティルト式手押し型)≫ ≪車椅子(手動リフト式普通型)≫ ≪車椅子(片手駆動型)≫
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第 2 章 福祉用具3-8 電動車椅子
電動車椅子は、上下肢の障がい(原則三肢また は四肢の障がい)等で手動車椅子を使用できない 方が、ジョイスティックレバーやハンドル等の操 縦装置を使い電動で操縦するものです。 道路交通法では、車椅子同様に歩行者とみなさ れます。時速 6 ㎞を超える速度を出すことは禁じ られているため、国内で販売されている電動車椅 子の最高速度は時速 6 ㎞となっています。 同法では大きさの指定があるため、やむをえず 改造する場合には、最寄りの警察署への届け出が 必要となる場合がありますので注意が必要です。 近年、シニアカーの事故が多発しているため、 警察庁は注意喚起を行っています。 国の通知により「電動車椅子に係る補装具費支 給事務取扱要領」が定められ、対象者、使用者条 件、操作能力についても言及されています。 ① 普通型電動車椅子 時速 4.5km と時速 6km のものがありますが、 速度調整が可能なため時速 6km が主流となっ ています。ハンドル型(シニアカー)も普通 型として扱っています。本体重量がおよそ 80 ~100kg と重いため、抱えて車に乗せること は困難で、スロープを使って乗せなければな りませんが、安定性が良いのが大きな利点で す。走行距離は、機種によって大きく異なり ますが 1 回の充電で 20~40 ㎞が目安です。 ② 電動リフト式車椅子 電動で座面高を変えられるもの。職業や日 常生活上で特に必要と判断される場合に処方 され、主に屋内用として用います。 ③ 簡易型電動車椅子 普通型または手押し型車椅子に電動駆動ユ ニットを取付けたもので、切替式とアシスト 式があります。 切替式は、切替レバーを操作し電動で動か すことも、普通型車椅子として両手で動かす ことも可能です。 アシスト式は、手動での駆動に際し補助動 力が働くものです。 どちらも、車椅子の構造によっては折りた たんで乗用車への積み込みも可能です。 1 回の充電での走行距離はおよそ 16~22 ㎞ です(ニッケル水素バッテリーの場合)。バッ テリーは、およそ 300 回(空状態)の充電で 寿命となるとされています。 電動走行は、車椅子に過大な負荷がかかる ため軽量な車椅子等への装着は適さない場合 があります。車椅子の選定は、専門機関また は十分な知識を持った業者が行うなど、慎重 に行わなければなりません。 ≪電動車椅子(簡易型・切替式)≫ ≪電動車椅子(普通型)≫ ≪電動車椅子(シニアカー)≫ 第 2 章 福祉用具61
3-9 座位保持椅子、起立保持具、
頭部保持具、排便補助具
以下の 4 具は、18 歳未満の身体障がい児のみを 支給対象としています。 (1)座位保持椅子(車載用座位保持椅子) 四肢、体幹に機能障害があり、椅子に簡易なパ ッド等を装着すれば座位の姿勢保持が改善または 時間が延長されることが期待できる児童に対して 用いられる椅子です。 また、簡便な方法では座位保持が困難な場合に は、座位保持装置で対応します。 車載用座位保持椅子については、札幌市では、 平成 24 年度から基準額と内容を定めて対応して います。 (2)起立保持具 簡易な保持具を用いることで、立位保持が可能 な児童に対して用いるものです。訓練用のものは 起立保持具の特例補装具として取扱うことになっ ています。 (3)頭部保持具 単体で使用することは無く、座位保持椅子等に 取付けて頭部を安定させるためのものです。 (4)排便補助具 便所で排便が困難な場合に、座位による排便を 容易にするためのものです。障がい状況に合わせ 製作されるものであり、具体的な形状は示されて いません。3-10 歩行器
歩行器には身体の支持、体重の免荷、バランス の補助、歩行速度の耐久性とスピードの向上等の 役割があります。車輪の数や有無により様々な種 類がありますので、どのような機能が必要かを確 認して選択してください。 また、いわゆるシルバーカーは歩行器とは異な り体重を支持することができません(下図参照)。 そのため障害者総合支援法では支給対象外となり ます。 ① 六輪型 安定した直進性とその場で回転が可能で、 小回りが利くため室内用に適しています。 ② 四輪型(腰掛つき/腰掛なし) 車輪があるので軽い力で進むことができま す。腰掛つきは、歩行障害の程度が重い場合 に有効です。 ③ 三輪型 前 1 輪、後ろ 2 輪で、小回りがききますが 若干不安定です。 ④ 二輪型 固定型に前輪をつけたもので、後脚を少し 持ち上げて前へ滑らせて進みます。安定性と 軽く進む機能を兼ね備えます。 ⑤ 固定型 車輪がないため安定性が高い歩行器です。 全体を持ち上げながら進むもので、起立や 移乗の際の手すり代わりにもなります。 ⑥ 交互型 両手で左右交互に動かして進むもので、二 点歩行または四点歩行で使用します。 ≪歩行器≫ ≪シルバーカー≫ 【歩行器とシルバーカーの重心の違い】 ≪車載用座位保持椅子≫62
第 2 章 福祉用具3-11 歩行補助つえ
様々な形の杖がありますが、歩行能力に応じて 種類を選択、使い分けをします。 (1)杖の種類 ① 松葉づえ 手と手首だけでは支えられない場合に、肘 と脇腹で本体を挟んで上肢全体で支える杖で す。腋の下の神経を圧迫しないように、腋の 下は 2 横指の隙間を空けて使います。木製、 軽金属製があります。 ② カナディアン・クラッチ 腕輪が肘の上にある杖で、手首や肘関節が 不安定な場合に上腕の腕輪(上腕カフ)で支 えます。前腕支持のロフストランドクラッチ より安定感が増します。 ③ ロフストランド・クラッチ 手首が不安定な場合に前腕の腕輪(前腕カ フ)で支え、手首の負担を軽くした杖です。 ④ プラットホーム杖 肘乗せ台が付いた杖です。手首に痛みや可 動域制限等がありT字杖を握れず、前腕全体 で体重を支える必要があるリウマチの方等 が使用します。 ⑤ 多点杖 杖の先が 3 点以上あり、着地面積が広く安 定性が高い。手首で支えられるがさらに安定 性が必要な場合に使用します。倒れないので 置くことができますが、少し重いのが欠点で す。 ⑥ T字杖 一本杖ともいい、上部の握り部分がTの字 になった杖です。歩行が比較的安定している 方が使用する最も普及している杖です。 ※T字杖は、補装具費支給制度ではなく、日 常生活用具で給付されます。 (2)杖の使い方 〔片麻痺等で健側の手に杖を持つ場合〕 ① 常時二点歩行(三点歩行) 杖を出す→患側下肢を出す→健側下肢を出 す(3 動作) ※歩行が不安定でスピードは遅い ② 二点一点交互歩行(二点歩行) 杖と患側下肢を同時に出す→健側下肢を出 す(2 動作) ※歩行が安定していてスピードは速い 〔両手に杖を持つ場合〕 ③ 四点歩行(右杖から出す例) 右杖を出す→左下肢を出す→左杖を出す→ 右下肢を出す(4 動作) ※歩行が不安定でスピードが遅い ④ 二点歩行(右杖から出す例) 右杖と左下肢を一緒に出す→左杖と右下肢 を一緒に出す(2 動作) ※歩行が安定していてスピードは速い ≪T字杖の長さの合わせ方≫ ≪松葉づえ≫ ≪ロフストランド・ クラッチ≫ ≪多点杖≫ ≪T字杖≫ (※日常生活用具『歩行補助つえ』) 第 2 章 福祉用具63
3-12 重度障害者用意思伝達装置
(1)重度障害者用意思伝達装置とは 重度の両上下肢機能障害と言語機能障害があり、 キーボードの使用が困難で、指先や顔の筋肉など のわずかな動きを利用して機器を操作する必要の ある方のためのコミュニケーション専用機器です。 スイッチひとつで、文書、会話文の作成ができ、 機器を通して会話などのやりとりが可能となりま す。 なお、筋萎縮性側索硬化症等の進行性の神経・ 筋疾患患者については、進行の度合いによって、 手帳を取得されてない場合でも支給対象になる場 合があります。 (2)意思伝達装置の種類 ① 簡易な環境制御機能が付加されたもの 操作が簡易で、伝えたいことを選択、直接 入力することができる装置。持ち運びが可能 なので、外出などを多くする人やパソコンな どの使用が困難な方が使用します。 ② 高度な環境制御機能が付加されたもの、通信 機能が付加されたもの 文章の表示欄が多く、インターネットの環 境下にある場合、メールなど利用することが できるため、遠隔地の人と連絡が取りたい方 や、就労している方、パソコンの利用が得意 な方が使用します。 ③ 生体現象方式 生体現象(脳波や脳の血液量等)を利用し て「はい・いいえ」を判定するものです。 各々の入力スイッチを用いることが困難 で、前記 2 種類の重度障害者用意思伝達装置 を使用できない方が対象となります。 (3)付属品について 本体とは別に、入力装置や周辺機器があります。 ① 固定台 固定台は意思伝達装置の画面を本人が見 やすいように固定するための台です。例えば ベッド上での使用では、ベッドの高さや角度 に合わせて、画面を傾斜させて見えるように できます。固定台にはアーム式、テーブル置 き式、自立スタンド式があります。 ② 呼び鈴 入力装置と重度障害者用意思伝達装置に 接続して、離れた人を呼ぶことができます。 ③ 呼び鈴分岐装置 意思伝達装置を操作する入力装置で呼び 鈴も操作できるようにするための切替装置 です。 ④ 入力装置(スイッチ) 意思伝達装置は操作するための入力装置 が必要となります。軽い力で押せるものや指 先や顔の筋肉のわずかな動き、呼気などを利 用したスイッチもあり、その人の残された身 体機能に適した入力装置(スイッチ)が支給 されます。64
第 2 章 福祉用具※札幌市での給付対象項目です。各自治体により給付対象項目が異なります。
第 4 節 日常生活用具
区 分 種目 対象者 性能 基準額 (単位:円) 耐用 年数 特殊寝台※ ①下肢又は体幹機能障がいの程度が2級以上であ る身体障がい者(児)であり、原則として学齢 児以上の者であって、寝返り、起き上がり、立 ち上がり等が困難な者 ②難病患者等であって、寝たきりの状態にあ り、ADL「歩行」「排泄」「食事」「入浴」「着 脱衣」がすべて「一部介助」又は「全介助」の 者 使用者の頭部及び脚部の傾斜角度を個別に調整 できる機能を有するもの(本体と一括交付する 場合に限り、基準額内で付属品としてテーブル 及びサイドレールを給付することができる) 154,000 8年 特殊マット ①次のいずれかの要件を満たしている者 ア 児童相談所又は知的障害者更生相談所にお いて、知的障がい者(児)として判定された障 がいの程度が重度又は最重度である者で、原 則として3歳以上の者 イ 下肢又は体幹機能障がいの程度が2級以上で ある身体障がい児で、原則として3歳以上の者 ウ 下肢又は体幹機能障がいの程度が1級である 身体障がい者(常時介護を要する者に限る) ②難病患者等であって、寝たきりの状態にあ り、ADL「歩行」「排泄」「食事」「入浴」「着 脱衣」がすべて「一部介助」又は「全介助」の 者 褥瘡の防止又は失禁等による汚染又は損耗を防 止するためのマット(寝具)にビニール等の加 工をしたもの 19,600 5年 特殊尿器※ ①下肢又は体幹機能障がいの程度が1級である身 体障がい者(児)であって、原則として学齢児 以上の者(常時介護を要する者に限る) ②難病患者等であって、自力で排尿できず、ADL 「排泄」が「一部介助」又は「全介助」の者 尿が自動的に吸引されるもので、障がい者 (児)、難病患者等又は介助者が容易に使用し 得るもの 67,000 5年 入浴担架 下肢又は体幹機能障がいの程度が2級以上であ り、入浴に介護を要する身体障がい者(児)で あって、原則として3歳以上の者 障がい者(児)を担架に乗せたまま容易に入浴 させることができるもの(ただし、移動用リフ トのスリングシートを除く) 82,400 5年 体位変換器※ ①下肢又は体幹機能障がいの程度が2級以上であ り、下着交換等に当たって他人の介助を要する 身体障がい者(児)であって、原則として学齢 児以上の者 ②難病患者等であって、寝たきりの状態にあ り、ADL「歩行」「排泄」「食事」「入浴」「着 脱衣」がすべて「一部介助」又は「全介助」の 者 障がい者(児)、難病患者等又は介助者が容易 に使用し得るもの 15,000 5年 移動用リフト※ ①下肢又は体幹機能障がいの程度が2級以上の身 体障がい者(児)であって、原則として3歳以上 の者 ②難病患者等であって、下肢又は体幹機能に障 がいがあり、ADL「歩行」が「一部介助」又は 「全介助」の者 床走行式、固定式又は据置式であり、かつ、介 助者が身体障がい者(児)又は難病患者等を移 動・入浴させるに当たって容易に使用し得るも の(ただし、天井走行型その他住宅改修を伴う もの、立ち上り補助椅子及び段差解消機を除 く) 182,100 4年 入浴補助用具 ①下肢又は体幹機能に障がいを有し、入浴に介 助を必要とする身体障がい者(児)であって、 原則として3歳以上の者 ②難病患者等であって、入浴に介助を要する者 入浴時の移動、座位の保持、浴槽への入水等を 補助でき、障がい者(児)、難病患者等又は介助 者が容易に使用し得るもの(例:入浴用いす、浴 槽用手すり、浴槽内いす、入浴台、浴室内すの こ、浴槽内すのこ等)。ただし、設置に当たり 住宅改修を伴うもの(注1)及び入浴用リフトを 除く。 90,000 8年 ポータブル便器 ①下肢又は体幹機能障がいの程度が2級以上の身 体障がい者(児)であって、原則として学齢児 以上の者 ②難病患者等であって、常時介護を要する状態 にあり、ADL「排泄」が「一部介助」又は「全介 助」の者 障がい者(児)又は難病患者等が容易に使用し 得るもの(手すりをつけることができる)。た だし、設置に当たり住宅改修を伴うものを除 く。 28,300 8年 歩行補助つえ 平衡機能又は下肢若しくは体幹機能に障がいを 有し、自力での移動が困難な身体障がい者 (児) 木材又は軽金属製で障がい者が容易に使用し得 るもの(補装具費の支給対象となるものを除 く)。必要に応じて、アイスピックをつけるこ とができる。 3,600 3年 介 護 ・ 訓 練 支 援 用 具 自 立 生 活 支 援 用 具 種目に※の印があるものは非課税 第 2 章 福祉用具65
区 分 種目 対象者 性能 基準額 (単位:円) 耐用 年数 移動・移乗 支援用具 ①平衡機能又は下肢若しくは体幹機能に障がい を有し、家庭内の移動等において介助を必要と する身体障がい者(児)であって、原則として3 歳以上の者 ②難病患者等であって、下肢が不自由で、ADL 「歩行」が「一部介助」又は「全介助」の者 おおむね次のような性能を有する手すり、ス ロープ、簡易昇降便座、補高便座等の用具であ ること。 ア 障がい者(児)又は難病患者等の身体機能 の状態を十分に踏まえたものであって、必要 な強度と安定性を有するもの。 イ 転倒予防、立ち上がり動作の補助、移乗動 作の補助、段差解消等の用具とする。 ただし、設置に当たり住宅改修を伴うもの (注1)を除く。 60,000 8年 頭部保護帽※ 次のいずれかの要件を満たしている者 ア 児童相談所又は知的障害者更生相談所にお いて知的障がい者(児)として判定され、障 がいの程度が重度又は最重度であり、てんか んの発作等により頻繁に転倒する者 イ 平衡機能又は下肢若しくは体幹機能に障が いを有し、頻繁に転倒する身体障がい者 (児) ウ てんかんを事由とした精神障害者保健福祉 手帳1級の交付を受けた者で、転倒の恐れがあ る者 転倒の際に頭部を保護できる性能を有するもの 18,000 3年 特殊便器 ①次のいずれかの要件を満たしている者 ア 児童相談所又は知的障害者更生相談所にお いて、知的障がい者(児)として判定され、障 がいの程度が重度又は最重度であり、訓練を 行っても自ら排便後の処理が困難な者であっ て、原則として学齢児以上の者 イ 上肢障がいの程度が2級以上の身体障がい者 (児)であって、原則として学齢児以上の者 ②難病患者等であって、上肢機能に障がいのあ る者 障がい者(児)、難病患者等又は介助者が容易 に使用し得るもので、温水・温風を出し得るも の。ただし、取替えに当たり住宅改修を伴うも のを除く。 102,100 8年 火災警報器 次のいずれかの要件を満たしている者。ただ し、火災発生の感知及び避難が著しく困難な障 がい者(児)のみの世帯及びこれに準ずる世帯 に限る。 ア 児童相談所又は知的障害者更生相談所にお いて、知的障がい者(児)として判定され、障 がいの程度が重度又は最重度である者 イ 総合等級2級以上の身体障がい者(児) ウ 精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者 室内の火災を煙又は熱により感知し、音又は光 を発し、屋外にも警報ブザーで知らせ得るもの 15,500 8年 自動消火器 ①次のいずれかの要件を満たしている者。ただ し、火災発生の感知及び避難が著しく困難な障 がい者(児)のみの世帯及びこれに準ずる世帯 に限る。 ア 児童相談所又は知的障害者更生相談所にお いて、知的障がい者(児)として判定され、障 がいの程度が重度又は最重度である者 イ 総合等級2級以上の身体障がい者(児) ウ 精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者 ②難病患者等であって、身体機能の低下又は視 力の障がいにより消火活動が困難で、ADL「歩 行」が「一部介助」又は「全介助」の者 室内温度の異常上昇又は炎の接触で自動的に消 火液を噴射し、初期火災を消し得るもの 28,700 8年 電磁調理器 次のいずれかの要件を満たしている者 ア 視覚障がいの程度が2級以上である身体障が い者(視覚障がい者のみの世帯及びこれに準 ずる世帯に限る) イ 児童相談所又は知的障害者更生相談所にお いて知的障がい者(児)として判定され、障が いの程度が重度又は最重度であって、18歳以 上の者 視覚障がい者又は知的障がい者が容易に使用し 得るもの 41,000 6年 歩行時間延長 信号機用 小型送信機※ 視覚障がいの程度が2級以上である身体障がい者 (児)であって、原則として学齢児以上の者 視覚障がい者(児)が容易に使用し得るもの 7,000 10年 聴覚障害者用 屋内信号装置※ 聴覚障がいの程度が2級である身体障がい者(聴 覚障がい者のみの世帯及びこれに準ずる世帯で あり、現に所有していない場合に限る) 音声及び言語を視覚、触覚で知覚できる装置を 備えており、取扱いが容易なもの(注2) 87,400 10年 保護ブーツ 下肢又は体幹機能障がいの程度が2級以上であ り、車いすを利用している身体障がい児であっ て、原則として3歳以上の者 足部の保護及び保温をする性能を有し、容易に 着脱することができるもの 15,000 3年 自 立 生 活 支 援 用 具 種目に※の印があるものは非課税
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第 2 章 福祉用具区 分 種目 対象者 性能 基準額 (単位:円) 耐用 年数 透析液加温器※ じん臓機能障がいの程度が3級以上である身体障 がい者(児)であって、自己連続携行式腹膜灌 流法(CAPD)による透析療法を行う者 透析液を加温し、一定温度を保つもの 51,500 5年 ネブライザー 36,000 5年 電気式 たん吸引器 56,400 5年 酸素ボンベ 運搬車 在宅酸素療法を行う身体障がい者 障がい者又は介助者が容易に使用し得るもの 17,000 10年 盲人用体温計※ (音声式) 視覚障がいの程度が2級以上の身体障がい者 (児)であって、原則として学齢児以上の者 (視覚障がい者のみの世帯及びこれに準ずる世 帯で現に所有していない場合に限る) 視覚障がい者(児)が容易に使用し得るもの 9,000 5年 盲人用体重計※ (音声式または 触読式) 視覚障がいの程度が2級以上の身体障がい者(視 覚障がい者のみの世帯及びこれに準ずる世帯で 現に所有していない場合に限る) 視覚障がい者が容易に使用し得るもの。 18,000 5年 パルス オキシメーター ①次のいずれかの要件を満たしており、かつ、 在宅酸素療法を行っている者又は人工呼吸器を 装着している者 ア 呼吸器機能障がい又は心臓機能障がいを有 する身体障がい者(児) イ アと同程度の障がいを有する身体障がい者 (児)であって、医師が必要と認めた者 ②難病患者等であって、人工呼吸器の装着が必 要であり、かつ、常時精密なデータの管理を必 要とする等、医師が器具の常備が必要であると 認めた者 ①障がい者(児)が容易に使用し得るもの(注 3) ②呼吸状態を継続的にモニタリングすることが 可能な機能を有するなど、難病患者等が容易に 使用し得るもの(注3) ① 42,000 ② 157,500 5年 携帯用会話 補助装置※ 音声機能若しくは言語機能障がいを有する又は 肢体不自由である身体障がい者(児)であっ て、発声・発語に著しい障がいを有する者で、 原則として学齢児以上の者 携帯式で、ことばを音声又は文章に変換する機 能を有し、障がい者(児)が容易に使用し得る もの 120,000 5年 情報・通信 支援用具 視覚障がい又は上肢障がいの程度が2級以上の身 体障がい者(児)であって、情報機器(パーソ ナルコンピュータ)を操作するにあたり、障が いの特性に応じた周辺機器及びソフト等を必要 とする者で、原則として学齢児以上の者 視覚障がい又は上肢障がいがあることにより、 必要となる周辺機器及びソフト等であって、障 がい者(児)が容易に使用し得るもの 100,000 5年 点字 ディスプレイ※ 視覚障がいの程度が2級以上である身体障がい者 (児)であって、必要と認められる者 文字等のコンピュータの画面情報を点字等によ り示すことのできるもの 383,500 6年 点字器※ 視覚障がいを有する身体障がい者(児)であっ て、点字にて文書等を作成することが可能な者 ア 標準型 32マス18行からなり、両面書真 鍮板製若しくは両面書プラスチック製であっ て、視覚障がい者(児)が容易に使用し得る もの イ 携帯用 32マス4行からなり、片面書アル ミニウム製もしくは32マス12行からなり、片 面書プラスチック製であって、視覚障がい者 (児)が容易に使用し得るもの ア 10,000 イ 7,000 ア 7年 イ 5年 点字 タイプライター※ 視覚障がいの程度が2級以上の身体障がい者 (児)であって、原則として学齢児以上の者 (本人が就学若しくは就労しているか又は就労 が見込まれる者に限る) 視覚障がい者(児)が容易に使用し得るもの 63,100 5年 視覚障害者用 ポータブル レコーダー※ 視覚障がいの程度が2級以上の身体障がい者 (児)であって、原則として学齢児以上の者 ア 音声等により操作ボタンが知覚又は認識で き、かつ、DAISY方式による録音並びに当該方 式により記録された図書の再生が可能な製品 であって、視覚障がい者(児)が容易に使用 し得るもの イ 音声等により操作ボタンが知覚又は認識で き、かつ、DAISY方式により記録された図書の 再生が可能な製品であって、視覚障がい者 (児)が容易に使用し得るもの ア 85,000 イ 35,000 6年 在 宅 療 養 等 支 援 用 具 ①呼吸器機能障がいの程度が3級以上又はこれと 同程度の障がいを有する総合等級3級以上の身体 障がい者(児)であって、安全・適切に使用で きる介助者がいる者 ②難病患者等であって、次のいずれかの要件を 満たしている者 ア 呼吸器機能に障がいがある者 イ 総合等級4級以上である身体障がい者(児) で医師が器具の常備を必要と認めた者 障がい者(児)、難病患者等又は介助者が容易 に使用し得るもの 情 報 ・ 意 思 疎 通 支 援 用 具 種目に※の印があるものは非課税 第 2 章 福祉用具
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区 分 種目 対象者 性能 基準額 (単位:円) 耐用 年数 視覚障害者用 活字読上げ装置※ 視覚障がいの程度が2級以上の身体障がい者 (児)であって、原則として学齢児以上の者 文字情報と同一紙面上に記載された当該文字情 報を暗号化した情報を読み取り、音声情報に変 換して、出力する機能を有するもので、視覚障 がい者(児)が容易に使用し得るもの 99,800 6年 視覚障害者用 拡大読書器※ 視覚障がいを有する身体障がい者(児)であっ て、原則として学齢児以上の者 画像入力装置を読みたいもの(印刷物等)の 上、又は下に置くことで、簡単に拡大された画 像(文字等)をモニターに映し出せるもの。た だし、本装置を使用しても文字等を読むことが できない視覚障がい者(児)に対しては、音声 読上げ機能も付加されたもの 198,000 8年 盲人用時計※ 視覚障がいの程度が2級以上の身体障がい者 (児)であって、15歳以上の者(本人が現に所 有していない場合に限る) 視覚障がい者(児)が容易に使用し得るもの 10,300 10年 聴覚障害者用 通信装置 聴覚又は音声機能若しくは言語機能障がいの程 度が3級以上の身体障がい者(児)であって、原 則として学齢児以上の者(ただし、同一世帯内 に既に給付されている場合を除く) 一般の電話に接続することができ、音声の代わ りに、文字等により通信が可能な機器であり、 障がい者(児)が容易に使用し得るもの 18,800 5年 聴覚障害者用 情報受信装置※ 聴覚障がいを有する身体障がい者(児)であっ て、本装置によりテレビの視聴が可能になる者 (原則として、同一世帯内に一台の給付に限 る) 字幕及び手話通訳付きの聴覚障がい者用番組並 びにテレビ番組に字幕及び手話通訳の映像を合 成したものを画面に出力する機能を有し、か つ、災害時の聴覚障がい者向け緊急信号を受信 するもので、聴覚障がい者(児)が容易に使用 し得るもの 88,900 6年 人工喉頭※ 音声機能又は言語機能障がいを有する身体障が い者(児)であって、本装置により意思疎通が可 能となる者 ア 笛式 呼気によりゴム等の膜を振動させ、 ビニール等の管を通じて音源を口腔内に導き 構音化するもの イ 電動式 顎下部等にあてた電動板を駆動さ せ、経皮的に音源を口腔内に導き構音化する もの(電池及び充電器を含む) 70,100 ア 4年 イ 5年 ストーマ用装具※ 次のいずれかの要件を満たしている者 ア 人工肛門、人工膀胱を造設した者であって 人工肛門、人工膀胱より排便・排尿処理を 行っている身体障がい者(児) イ 高度の排尿機能障がいを有する身体障がい 者(児)であって、常時カテーテルにて導尿 を行っている者 ア ストーマ用装具(消化器系) 低刺激性の 粘着剤を使用した密封型又は下部開放型の収 納袋であって、ラテックス製又はプラスチッ クフィルム製のもの。皮膚保護剤及び袋を身 体に密着させるものを含む。 イ ストーマ用装具(尿路系) 低刺激性の粘 着剤を使用した密封型の収納袋で尿処理用の キャップの付いたものであって、ラテックス 製又はプラスチックフィルム製のもの。皮膚 保護剤及び袋を身体に密着させるものを含む (ただし、導尿用のカテーテルは除く)。 ア 9,400 イ 12,400 - 収尿器※ ぼうこう機能障がいを有する身体障がい者 (児)で、排尿処理を行うことが困難な者 ア 男性用 収尿器と蓄尿袋で構成し、尿の逆 流防止装置のついたもの イ 女性用 耐久性ゴム製採尿袋を有するもの (普通型)若しくはポリエチレン製の採尿袋 導尿ゴム管付のもの(簡易型) 8,500 1年 住 宅 改 修 費 居宅生活動作 補助用具 (住宅改修費) ①次のいずれかの要件を満たしている者 ア 下肢、体幹機能障がい又は乳幼児期以前の 非進行性の脳病変による運動機能障がい(移 動機能障がいに限る。)の障がい程度が3級以 上である身体障がい者(児)であって、学齢 児以上の者 イ 特殊便器への取替えをする場合に限り、上 肢障がいの程度が2級以上の身体障がい者 (児)であって、学齢児以上の者 ②難病患者等であって、下肢又は体幹機能に障 がいがあり、ADL「歩行」が「一部介助」又は 「全介助」の者 障がい者(児)又は難病患者等の移動等を円滑 にする用具で設置に小規模な住宅改修を伴うも の(新築は除く)。賃貸住宅にあっては家主の改 修許可が得られる場合に限る(退去時の原状回 復費用は対象外)。 200,000 - 情 報 ・ 意 思 疎 通 支 援 用 具 排 泄 管 理 支 援 用 具 (注) ◆ 脳原性運動機能障害の場合は、表中の上肢・下肢又は体幹機能障害に準じて取り扱うものとする。 1 入浴補助用具及び移動・移乗支援用具について、居宅生活動作補助用具の給付対象者以外の者に給付する際には、設置にあたり、取 付費用を必要とする場合は、取付費用を含むものとする。 2 聴覚障害者用屋内信号装置には、サウンドマスター、聴覚障害者用目覚時計、聴覚障害者用屋内信号灯を含む。 3 対象者のうち、①②の両方に該当している者は、①を優先とする。(パルスオキシメーターの性能・基準額については、対象者欄と 同番号のみ該当) 種目に※の印があるものは非課税