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患者向医薬品ガイド

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患者向医薬品ガイド

2016 年 4 月更新

オキサリプラチン点滴静注液 50mg「FFP」

オキサリプラチン点滴静注液 100mg「FFP」

オキサリプラチン点滴静注液 200mg「FFP」

【この薬は?】

販売名 オキサリプラチン点滴 静注液 50mg「FFP」 Oxaliplatin Intravenous Infusion 50mg「FFP」 オキサリプラチン点滴 静注液 100mg「FFP」 Oxaliplatin Intravenous Infusion 100mg「FFP」 オキサリプラチン点滴 静注液 200mg「FFP」 Oxaliplatin Intravenous Infusion 200mg「FFP」 一般名 オキサリプラチン Oxaliplatin 含有量 (1バイア ル中) 50mg 100mg 200mg

患者向医薬品ガイドについて

患者向医薬品ガイドは、患者の皆様や家族の方などに、医療用医薬品の正しい理解と、 重大な副作用の早期発見などに役立てていただくために作成したものです。 したがって、この医薬品を使用するときに特に知っていただきたいことを、医療関係 者向けに作成されている添付文書を基に、わかりやすく記載しています。 医薬品の使用による重大な副作用と考えられる場合には、ただちに医師または薬剤師に 相談してください。 ご不明な点などありましたら、末尾に記載の「お問い合わせ先」にお尋ねください。 さらに詳しい情報として、「医薬品医療機器情報提供ホームページ」 http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/0001.html に添付文書情報が掲載されてい ます。

【この薬の効果は?】

・この薬は、抗悪性腫瘍剤(抗がん剤)のなかの白金(プラチナ)製剤と呼ばれ るグループに属する薬です。 ・この薬は、がん細胞の遺伝子(DNA)と結合してその合成を阻止し、がん細

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胞の増殖を抑えます。 ・次の病気の人や次の目的で、医療機関で使用されます。 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌 結腸癌における術後補助化学療法 治癒切除不能な膵癌 胃癌 ・この薬は他の抗悪性腫瘍剤と併用します。

【この薬を使う前に、確認すべきことは?】

○患者さんまたは家族の方は、この治療の必要性や注意すべき点などについて十分 理解できるまで説明を受けてください。説明に同意した場合にこの薬の使用が開 始されます。 ○この薬を使用して数分以内に、発疹、かゆみ、息切れ、息苦しい、立ちくらみ、 めまい、頭痛などの症状とともにショック、アナフィラキシーがおこることがあ ります。これらの症状があらわれたらただちに医師または看護師に連絡してくだ さい。 ○次の人は、この薬を使用することはできません。 ・機能障害を伴う重度の感覚異常または知覚不全(手足の動きがスムースにいか ないほど重篤な感覚異常(痛みやしびれなど)又は知覚の低下)のある人 ・過去にオキサリプラチン点滴静注液「FFP」に含まれる成分または他の白金 を含む薬で過敏な反応を経験したことがある人 ・妊婦または妊娠している可能性がある人(動物実験で、受精卵が着床した後の 死亡や胎児の発育遅滞が報告されています。) ○ 次の人は、慎重に使う必要があります。使い始める前に医師または薬剤師に告 げてください。 ・骨髄機能抑制(貧血、白血球減少、血小板減少)のある人 ・感覚異常または知覚不全(手や足、口のまわりなどのしびれ、痛み、喉(のど) がしめつけられるような感覚など)のある人 ・腎臓に重篤な障害のある人 ・心臓に障害のある人 ・感染症にかかっている人 ・水痘(みずぼうそう)にかかっている人 ・高齢の人 ・小児 ○この薬を使い始める前に、患者さんがこの薬を使用できる状態かどうかを判断す る目的で、血液検査、肝機能・腎機能検査などが行われます。 ○この薬には併用を注意すべき薬があります。他の薬を使用している場合や、新た に使用する場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。

【この薬の使い方は?】

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●使用量および回数 使用量は、あなたの体表面積(身長と体重から計算)や症状などにあわせて、医 師が決めます。 通常、成人の使用する量および回数は、次のとおりです。 適応 A法 B法 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌 ○* * 結腸癌における術後補助化学療法 治癒切除不能な膵癌 ○ 胃癌 ○ *使用方法はあなたの症状にあわせて、選択されます。 <A法> 販売名 オキサリプラチン 点滴静注液 50mg 「FFP」 オキサリプラチン 点滴静注液 100mg 「FFP」 オキサリプラチン 点滴静注液 200mg 「FFP」 一回量 体表面積1m2あたり85mg 使用回数 1日1回静脈から2時間かけて点滴注射します。その後、少 なくとも13日間休薬します。これを1サイクルとして投与を 繰り返します。 <B法> 販売名 オキサリプラチン 点滴静注液 50mg 「FFP」 オキサリプラチン 点滴静注液 100mg 「FFP」 オキサリプラチン 点滴静注液 200mg 「FFP」 一回量 体表面積1m2あたり130mg 使用回数 1日1回静脈から2時間かけて点滴注射します。その後、少 なくとも20日間休薬します。これを1サイクルとして投与を 繰り返します。

【この薬の使用中に気をつけなければならないことは?】

・末梢神経症状(手や足、口のまわりなどがしびれたり、痛みを感じたりする)が、 ほとんどの患者さんにあらわれます。また、咽頭(いんとう)や喉頭(こうとう)の 感覚異常(喉(のど)がしめつけられるような感覚)があらわれることがありま す。次のことについて十分に説明を受けてください。 ・これらの症状は、特に冷たい空気にさらされたり、冷たいものにふれるこ とで出やすくなったり悪化したりするので、治療期間中は、冷たい食べ物 や飲み物を避け、冷気や冷たいものにふれないこと。またからだや皮膚を 冷やさないこと。 ・これらの症状はこの薬を使うたびにあらわれることがありますが、休薬す

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ると回復する場合が多いこと。 ・末梢神経症状が悪化したり、回復するまでに時間がかかるようになったりすると、 感覚性の機能障害(手や足などがしびれて文字を書きにくい、ボタンをかけにく い、飲み込みにくい、歩きにくいなど)がおこることがあります。このような症 状があらわれたら、医師に連絡してください。 ・骨髄機能抑制(貧血、白血球減少、血小板減少)などの重篤(じゅうとく)な副作 用がおこることがあり、中には死亡に至ることがあるので、定期的に血液検査、 肝機能・腎機能検査などが行われます。 ・この薬を複数回使用した後や、使用開始から数時間後に、重篤(じゅうとく)な過 敏症状(息切れ、息苦しい、立ちくらみ、めまい、頭痛)がおこることがありま す。これらの症状があらわれたら、ただちに医師または看護師に連絡してくださ い。 ・体の抵抗力が弱まり、かぜなどの感染症にかかりやすくなることがあります。人 ごみを避けたり、外出後は手洗いやうがいなどをしたり、感染症にかからないよ うに気をつけてください。 ・出血しやすくなることがあります。鼻血、歯ぐきの出血、あおあざなどの症状が あらわれたら医師に連絡してください。 ・ほとんどの患者さんに吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振などの消化器症状があら われます。吐き気や嘔吐(おうと)は予防しておくと症状が軽くなるため、この薬 を使う前に吐き気止めを使用することがあります。 ・妊婦または妊娠している可能性がある人はこの薬を使用することはできません。 (動物実験で、受精卵が着床した後の死亡や胎児の発育遅滞が報告されていま す。)妊娠の可能性があるときは、すぐに医師に相談してください。 ・授乳はしないでください。 ・他の医師を受診する場合や、薬局などで他の薬を購入する場合は、必ずこの薬を 使用していることを医師または薬剤師に伝えてください。

副作用は?

特にご注意いただきたい重大な副作用と、それぞれの主な自覚症状を記載しまし た。副作用であれば、それぞれの重大な副作用ごとに記載した主な自覚症状のう ち、いくつかの症状が同じような時期にあらわれることが一般的です。 このような場合には、ただちに医師または薬剤師に相談してください。 重大な副作用 主な自覚症状 末梢神経症状 まっしょうしんけいしょうじょう 手足のしびれ、手足の痛み、感覚のまひ、運動のま ひ ショック 息切れ、めまい、冷や汗、血の気が引く、考えがま とまらない、判断力の低下、意識がうすれる

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重大な副作用 主な自覚症状 アナフィラキシー 息苦しい、息切れ、動悸(どうき)、ふらつき、からだ がだるい、ほてり、しゃがれ声、じんましん、眼と 口唇のまわりのはれ、考えがまとまらない、判断力 の低下 間質性肺炎、肺線維症 かんしつせいはいえん、 はいせんいしょう から咳、息苦しい、息切れ、発熱 骨髄機能抑制 こつずいきのうよくせい 息切れ、からだがだるい、発熱、鼻血、歯ぐきの出 血、あおあざができる、出血しやすい、出血が止ま りにくい 溶血性尿毒症症候群 ようけつせいにょうどくしょうし ょうこうぐん 息苦しい、息切れ、発熱、しびれ、けいれん、貧血、 あおあざができる、皮膚が黄色くなる、白目が黄色 くなる、むくみ、尿量が減る、尿の色が濃くなる、 考えがまとまらない、判断力の低下、意識がうすれ る 薬剤誘発性血小板減少 症 やくざいゆうはつせいけっしょう ばんげんしょうしょう 鼻血、歯ぐきの出血、あおあざができる、皮下出血、 出血が止まりにくい 溶血性貧血 ようけつせいひんけつ 動く時の動悸(どうき)や息切れ、からだがだるい、 疲れやすい、めまい、立ちくらみ、ふらつき、頭が 重い、皮膚が黄色くなる、白目が黄色くなる、褐色 尿(かっしょくにょう) 視野欠損、視野障害、 視神経炎、視力低下 しやけっそん、しやしょうがい、 ししんけいえん、しりょくていか 眼のかすみ、視野の中に見えない部分がある、物が 見えにくい、物が見えない、視力の低下、片眼また は両眼の視力が突然下がる、眼の痛み、眼球を動か すと痛い 血栓塞栓症 けっせんそくせんしょう 吐き気、嘔吐(おうと)、血を吐く、出血、胸の痛み、 胸をしめつけられる感じ、胸を強く押さえつけた感 じ、激しい腹痛、腹がはる、足の激しい痛み、知覚 のまひ 心室性不整脈 しんしつせいふせいみゃく 脈が速くなる、動悸(どうき)、胸部異和感、胸の痛み、 意識がなくなる、気を失う 心筋梗塞 しんきんこうそく 息苦しい、急激に胸を強く押さえつけられた感じ、 狭心痛、冷や汗 肝静脈閉塞症 かんじょうみゃくへいそくしょう 吐き気、嘔吐(おうと)、血を吐く、激しい腹痛、血が 混ざった便

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重大な副作用 主な自覚症状 急性腎不全 きゅうせいじんふぜん 息苦しい、からだがだるい、疲れやすい、頭痛、眼 がはれぼったい、からだのむくみ、尿量が減る、尿 がでない、意識の低下 白質脳症(可逆性後白 質脳症症候群を含む) はくしつのうしょう(かぎゃくせ いこうはくしつのうしょうしょう こうぐん ふらつき、ぼんやりする、物忘れ、覚えられない、 頭痛、しゃべりにくい、視力障害、けいれん、意識 がなくなる 高アンモニア血症 こうアンモニアけっしょう ぼんやりする、どうしたらよいかわからない、 考え がまとまらない、手足のふるえ、意識の低下、手の はばたき振戦 横紋筋融解症 おうもんきんゆうかいしょう 脱力感、手のしびれ、足のしびれ、手足のこわばり、 筋肉の痛み、赤褐色尿(せっかっしょくにょう) 難聴 なんちょう 耳鳴り、耳が聞こえにくい、声や音がきこえない 感染症 かんせんしょう かぜのような症状、からだがだるい、発熱、嘔吐(お うと) 肝機能障害 かんきのうしょうがい からだがだるい、白目が黄色くなる、吐き気、嘔吐(お うと)、食欲不振、かゆみ、皮膚が黄色くなる、尿が 黄色い 以上の自覚症状を、副作用のあらわれる部位別に並び替えると次のとおりです。 これらの症状に気づいたら、重大な副作用ごとの表をご覧ください。 部位 自覚症状 全身 からだがだるい、疲れやすい、脱力感、立ちくらみ、ふらつき、 貧血、冷や汗、発熱、けいれん、むくみ、からだのむくみ、感覚 のまひ、運動のまひ、かぜのような症状、白目が黄色くなる 頭部 めまい、頭が重い、頭痛、考えがまとまらない、ぼんやりする、 意識がうすれる、意識の低下、意識がなくなる、意識障害 顔面 ほてり、血の気が引く、鼻血 眼 眼のかすみ、視野の中に見えない部分がある、物が見えにくい、 物が見えない、視力の低下、片眼または両眼の視力が突然下がる、 視力障害、眼の痛み、眼球を動かすと痛い、白目が黄色くなる、 眼と口唇(こうしん)のまわりのはれ、眼がはれぼったい 耳 耳鳴り、耳が聞こえにくい、声や音がきこえない 口や喉 吐き気、嘔吐(おうと)、血を吐く、歯ぐきの出血、眼と口唇(こ うしん)のまわりのはれ、しゃべりにくい、しゃがれ声、から咳

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部位 自覚症状 胸部 吐き気、息苦しい、息切れ、動く時の動悸(どうき)や息切れ、 動悸(どうき)、 胸部異和感、胸を強く押さえつけた感じ、胸を しめつけられる感じ、胸の痛み、急激に胸を強く押さえつけられ た感じ、狭心痛(きょうしんつう) 腹部 吐き気、腹がはる、激しい腹痛、食欲不振 手・足 脈が速くなる、手足のしびれ、手足の痛み、手足のこわばり、足 の激しい痛み、手足のふるえ、手のはばたき振戦(しんせん) 筋肉 筋肉の痛み 皮膚 じんましん、むくみ、あおあざができる、皮下出血、皮膚が黄色 くなる、かゆみ 便 血が混ざった便 尿 尿が黄色い、褐色尿、赤褐色尿(せっかっしょくにょう)、尿量が減 る、尿がでない その他 物忘れ、覚えられない、どうしたらよいかわからない、判断力の 低下、気を失う、しびれ、知覚のまひ、出血、出血しやすい、出 血が止まりにくい

【この薬の形は?】

販売名 オキサリプラチン 点滴静注液 50mg 「FFP」 オキサリプラチン 点滴静注液 100mg 「FFP」 オキサリプラチン 点滴静注液 200mg 「FFP」 性状 無色澄明の液 容器 バイアル 容器の形状

【この薬に含まれているのは?】

販売名 オキサリプラチン 点滴静注液 50mg 「FFP」 オキサリプラチン 点滴静注液 100mg 「FFP」 オキサリプラチン 点滴静注液 200mg 「FFP」 有効成分 オキサリプラチン 添加物 リン酸(pH調節剤)、注射用水

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【この薬についてのお問い合わせ先は?】

・症状、使用方法、副作用などのより詳しい質問がある場合は、主治医や薬剤師 にお尋ねください。 ・一般的な事項に関する質問は下記へお問い合わせください。 製造販売会社:富士フイルムファーマ株式会社(http://ffp.fujifilm.co.jp/) お客様相談室 電話番号:0120-121210 受付時間:月~金曜日 9:00~17:30(祝祭日を除く)

参照

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