質量分析イメージングのイメージを変えるDESI
-初⼼者でも、同じ組織から何度でも-⽇本ウォーターズ株式会社
©2015 Waters Corporation 1JASIS 2015 新技術説明会
9⽉2⽇(⽔) 11:50〜12:15
本⽇の内容
質量分析イメージングの概要
MALDIとDESI
MALDIとDESI
ウォーターズが提供するDESI
同じ組織から何度でも
©2015 Waters Corporation 2質量分析イメージングの概要
©2015 Waters Corporation 3質量分析イメージングの原理
組織サンプルから直接化学情報を 取得し、空間的局在および分⼦の 分布を決定することが可能 分⼦の空間的局在を抗体、蛍 a) イオン化 b) MSデータの 取得 分⼦の空間的局在を抗体、蛍 光、放射性標識などのラベル化す ることなく決定 数多くの潜在的なアプリケーション 製薬 – 薬剤の分布、前臨 床技術、全⾝オートラジオグ ラフィー 化学⼯業 – コーティング、塗 装、⾃⼰組織化表⾯ c) イオン像の構築 装、⾃⼰組織化表⾯ ⾷品業界 – 化粧品 法医学 クリニカル - 臨床研究および 組織病理学 d) 重ね合わせ組織試料調製: マトリックス塗布: イメージングパターンの定義:
MALDIイメージングワークフロー
⾃動システムまたは ⼿動(エアーブラシ)による マトリックススプレー クライオスタット(Leica)による組織切⽚作製 (10 µm - 15 µm ) OCTによるコンタミは避ける MALDIイメージングのデータ取得:High Definition Imaging (HDI) ソフトウェアによるデータ取得とデータ処理
パラメータの同時登録と定義
新しいHigh Definition Imaging (HDI) ソフトウェアによるイメージングデー データ処理と可視化:
©2015 Waters Corporation 5
MALDI Synapt G2-Si HDMSによる データの⾃動取得 タの処理と可視化 組織染色: 連続組織切⽚またはマトリックス除去後の同 ⼀組織切⽚のヘマトキシリン・エオジン染⾊(HE 染⾊)
MALDIとDESI
©2015 Waters Corporation 6マトリックス⽀援レーザー脱離イオン化
(MALDI)
マトリックスの使⽤ — CHCA、DHBなどの低分⼦有機酸 サンプル調製が必要MALDI
サンプル調製が必要 — マトリックスの塗布が必要 中程度の真空下でのイオン化 幅広い分析対象 — 低分⼦ — ペプチド — (インタクトタンパク)MALDI
LASER
LASER
to MS
©2015 Waters Corporation 7 優れた空間分解能(数μm)と感度
マトリックスの塗布が必要
マトリックスの選択、スプレー⽅法に結
MALDIイメージング
マトリックスの選択、スプレ ⽅法に結
果が依存
習熟が必要
荷電溶媒の使⽤ — サンプルにスプレー 最⼩限のサンプル調製
脱離エレクトロスプレーイオン化
(DESI)
DESI
最⼩限のサンプル調製 ⼤気圧下でのイオン化 低分⼦化合物に最適 — 代謝物 — 脂質 — 糖 より 空間分解能Electrospray
Electrospray
to MS
DESI
©2015 Waters Corporation 9 MALDIよりは空間分解能 (50μm)は低いMALDIイメージング
疾患の動物モデル ヒト組織: バイオマ カ 探索 バイオマーカー探索 組織フィンガープリント ©2015 Waters Corporation 10 原⼦ 代謝物 薬剤 脂質 ペプチド (インタクトまたは トリプシン消化) インタクト タンパク 分⼦量疾患の動物モデル ヒト組織: バイオマ カ 探索
DESIイメージング
バイオマーカー探索 組織フィンガープリント ©2015 Waters Corporation 11 原⼦ 代謝物 薬剤 脂質 ペプチド (インタクトまたは トリプシン消化) インタクト タンパク 分⼦量??
MALDIとDESIの⽐較
MALDI
DESI
空間分解能
中程度
(5-10 µM〜数百µM)
中程度
(20 µM〜数百µM)
(
µ
µ )
(
µ
µ )
真空
中程度の真空
⼤気圧
分析対象
ペプチド、脂質、糖
脂質、代謝物
感度
脂質、タンパク、ペプチドで 良
好
脂質、代謝物で良好
容易さ
主に専⾨性が必要
専⾨性が必要 (現在)
サンプル調製
マトリックスの塗布
前処理不要
組織へのダメージ
破壊
⾮破壊
商⽤化
⾼度に発展
限定的な発展
DESIイメージング
©2015 Waters Corporation 13 solvent N2 HV DESI実験の模式図脱離エレクトロスプレーイオン化 (DESI)
surface dt-s gas jet spray capillary spray nebulizer capillary inlet of mass spectrometer sample desorbed ions
荷電溶媒の空気圧アシストスプレー
— 表⾯と溶媒との相互作⽤によってリアルタイム で分析物を「抽出」 ©2015 Waters Corporation 14 sample で分析物を 抽出」
直接分析
⼤気圧下
Takats et. al Science (2004) + + + ++ + + + + + + Surface
Analyte on surface Excess liquid on surface Primary charged droplets Secondary charged droplets
DESIイメージング – 特性
•
空間分解能
–
20–500 μm
•
デ タ取得レ ト
•
データ取得レート
–
1–200 sec/mm
2•
検出可能化合物
–
薬剤および代謝物
–
脂質
• リン脂質 • 脂肪酸 • 胆汁酸 スルフ チド ©2015 Waters Corporation 15 • スルファチド•
応⽤例
–
組織間の薬剤分⼦の分布
–
組織化学
ラットの脳の冠状⾯のイメージング [M-H]-DESI
ほぼすべての表⾯からMSデータを取得
ibuprofen [M+H]+ Nicotine lozenge⼀連のラインスキャンが質量分析イメージングの データセットになる
DESIイメージング
前処理不要
スライドホルダーにスライドをセット
⼤気圧下
測定領域を定義:⻑⽅形のみ X,Y 座標, m/z, 強度, ドリフトタイム ©2015 Waters Corporation 17 測定領域を定義:⻑⽅形のみ 組織試料調整: DESIイメージングのデータ取得:SYNAPT G2-Si HDMS またはXevo Q-TOF
脱離エレクトロスプレーイオン化 (DESI)
イメージングワークフロー
イメージングパターンの定義: データ処理と可視化: Q G2-XSによるDESIイメージングデータの取得 クライオスタットによる組織切⽚作製(10 µm - 15 µm ) High Definition Imaging (HDI)ソフトウェアによるデータ取得とデータ処理
パラメーターの同時登録と定義
新しいHigh Definition Imaging (HDI) ソフトウェアによるイメージングデー タの処理と可視化 ©2015 Waters Corporation 18 組織染⾊: 同⼀組織切⽚の ヘマトキシリン・エオジン染⾊ (HE染⾊)
ウォーターズが提供するDESI
©2015 Waters Corporation 19改良されたWaters DESIスプレーヤー
DESIではスプレーヤーのばらつきとスプレーヤーごとに最適化が必要という問題が
あった
新しいスプレーヤーではTapertipエミッターを採⽤
最適化の出発点として標準化された最適なパラメーターを提供
20μm 360μm溶媒 ガス ガス ガス 溶媒
ICLデザイン
ウォーターズ製品の
デザイン
改良されたWaters DESIスプレーヤー
ガス ローダミンコーティング上の脱離 パターン (解析時間30秒) ©2015 Waters Corporation 21 DESIスプレーのレーザーシート法による可視化Nebulisation Gas Inlet
HV Connection
Typically operates at:
改良されたWaters DESIスプレーヤー
Electrospray Solvent
Typically operates at: 1.5µL/min solvent ~11 hours running from 1mL syringe
5 bar N2
(shares a supply with the instrument no need
©2015 Waters Corporation 22
Prosolia スプレーヤー ガラススライド上に描いた⾚インクからのローダミン
改良されたWaters DESIスプレーヤー
Prosolia スプレーヤー 厚さ12 μmのブタ肝臓切片 Tapertip スプレーヤー ©2015 Waters Corporation 23 Prosolia スプレ ヤ Tapertip スプレーヤー改良されたWaters DESIスプレーヤー
5 00E+06 6.00E+06 7.00E+068.00E+06
red ink
5.00E+04 6.00E+04 7.00E+04 8.00E+04
bradykinin
6.00E+04 7.00E+04 8.00E+04 9.00E+04 1.00E+05liver
1.00E+06 2.00E+06 3.00E+06 4.00E+06 5.00E+06 1.00E+04 2.00E+04 3.00E+04 4.00E+04 0.00E+00 1.00E+04 2.00E+04 3.00E+04 4.00E+04 5.00E+04 6.00E 0413 mm
ブタ肝臓
90% MeOH: water 1.5µL/ min 7 bar (instrument supply) N2 150µm/s scan speed 1s MS scan 40 rows, 150µm spacing 1.4 mins per row
Single 1s scan 脂質の分⼦量範囲
©2015 Waters Corporation 25
同じ組織から何度でも
Initial
Initial
⾮破壊であるDESI分析
Initial
Initial
30 seconds
30 seconds
©2015 Waters Corporation Negative ion mode 27
30 seconds
30 seconds
1.
DESI測定後にHE染⾊
⾮破壊であるDESI分析は組織の再分析を
可能にする
2.
低空間分解能のDESIサーベイ測定後に⾼空間分
解能のDESI
3.
DESIポジティブ測定後にDESIネガティブ
(MALDI では異なるマトリックスが必要なことも)
4.
DESI測定後にMALDI
5.
複数回のMS/MS DESIイメージング
-80℃保存の試料を 室温に戻す
⾼空間分解能DESIイメージングのワークフロー
DESIステージにスライドを設置 ⼤きめの150-200umの分解能で測定 データの再構成と解析 興味のある領域の決定 同⼀組織の興味のある領域を ©2015 Waters Corporation 29 50umの⼩さな分解能で測定 組織学的評価のための切⽚の染⾊ 別のピクセルサイズでの連続した 分析: 「サーベイ」スキャン後により⾼い解像度で関⼼のある領域に焦点を当てるDESIイメージングの強み:
DESIイメージングの異なる空間分解能
©2015 Waters Corporation 30+DESI分析 肝臓 最初の分析
DESIイメージングの強み:
両極性DESIイメージング
最初の分析 ©2015 Waters Corporation 31 +DESI分析 肝臓 ネガティブイオンイメージングのデータ 取得後の再分析 ポジティブイオンモード分析DESIイメージングの強み:
両極性DESIイメージング
ネガティブイオンモード分析 同時登録のためのHE染⾊による 光学スキャン 各点ごとに正と負のスペクトルを結合単⼀の組織切⽚の連続した
両極性DESI イメージング
-©2015 Waters Corporation 33
+
100 885.55 DESIイメージングの マススペクトルDESI測定後にMALDI
DESI solvent: 90% methanol, 10% water
上— DESIイメージング後の組織からのMALDI イメ ジングデ タ % 100 885.55 701.51 886.55 887.56 m/z 650 700 750 800 850 900 950 1000 % 0 788.54 701.51 687.54 673.48 744.55 722.51 766.54 789.55835.53857.52883.54 886.55 887.56 888.57 913.58 949.53 981.52 997.50 MALDIイメージングの マススペクトル DESIイメージングによって顕著なシ グナルの低下は⾒られない (⾮破壊)! ©2015 Waters Corporation 34 イメージングデータ m/z 650 700 750 800 850 900 950 1000 % 0 100 m/z 650 700 750 800 850 900 950 1000 0 687.54 673.48 794.51 702.51 744.55 723.50 755.42 883.56 826.57 797.65 861.55 888.56906.63 913.57 936.68 965.52983.53 885.55 701.51 687.54 673.48 788.54 702.51 744.55 755.42 883.56 826.57 796.54 861.55 886.55 887.56 888.56 906.63936.68 965.52 987.49 下— 最初の分析の MALDIイメージングデータ (縦軸は同じスケール)
DESI測定後のMALDIと最初の分析 のMALDIの間に⾮常によい相関が得ら れた
DESI測定後にMALDI
DESI solvent: 90% methanol, 10% water
明確な分布を⽰す RGBの重ね合わせ れた DESIは⾮破壊分析である ©2015 Waters Corporation 35 DESI測定後の MALDI 最初の分析のMALDI m/z 887.56 100% MALDIイメージの⽐較:
左 DESI測定後のMALDIDESI solvent: 90% methanol, 10% water
DESI測定後にMALDI
m/z 788.54
左- DESI測定後のMALDI
右- 最初の分析のMALDI イメージは強度スケールバーとリンク DESI測定後のMALDIイメージングに顕 著な変化は⾒られない m/z 906.63788.5394_1311 PS(36:1) 835.5263_1334 PI(34:0) 888.6252_141.97 C24:1 Sulfatide
MALDI & DESI イメージングの⽐較
相補的な情報
– マウス脳
海馬 海馬 視床下部視床下部MALDI
MALDI
©2015 Waters Corporation Lipid sulfatide species are intense using both techniques. PI(34:0) ionized better in MALDI.s PS(36:1) ionized better using DESI37
皮質 皮質 海馬体
DESI
DESI
MALDI MALDISYNAPT G2-Siのネガティブイオンモードで測定した
ブタ肝臓組織切⽚のMALDIとDESIの⽐較
DESI DESI ©2015 Waters Corporation 38 DESI DESIマウス脳