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ロシアの農業経営について 目次 1, はじめに 2, ロシア農業の歴史 3, ロシア農業の現状 4, まとめ 2 年 15 組長谷川

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ロシアの農業経営について

目次

1, はじめに

2, ロシア農業の歴史

3, ロシア農業の現状

4, まとめ

2 年 15 組 長谷川

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1, はじめに

極寒の国ロシアでの農業と聞くと、多くの人は具体的にイメージをすることは難しいと考 えられる。実際、私自身もロシアは寒い国であるため農業が盛んではないように思っていた が、近年のロシアの農業は大きく発展する可能性があると言われていて、ここ数年で成長を 遂げている。本稿では、成長を遂げているロシア農業の歴史と現状について、ロシアの農業 経営の側面から述べていきたいと思う。

2, ロシア農業の歴史

ロシアの農業についてあまりイメージが湧かないといった風に先程述べたが、ロシアの農 業は古くからロシアに根付いていたもので、その歴史を紐解くとなると膨大な量になって しまう。そこで今回は 1900 年代の旧ソ連時代以降からの農業の歴史に関して述べていこ うと思う。まず旧ソ連、そして現在のロシアにおいては、穀物の生産が農業生産の大きな 割合を占めている。これは極寒の地ロシアでは寒さに強い穀物が育てられるという歴史を 引き継ぎ、現在も穀物の生産がロシア農業の中心となっていると考えられる。この穀物生 産を行うのにあたって、社会主義国であった旧ソ連ではコルホーズとソフホーズという農 業経営が行われていた。コルホーズとは集団農場のことで、社会化された生産手段と集団 的労働に基づいて、大規模な社会主義的農業生産を共同して行う協同組合組織であり、そ の経済的基礎は、土地の国家的所有、建物、機械設備などの生産手段およびそれらによっ て生産された生産物の集団的・協同組合的所有とから構成されているものである1。一 方、ソフホーズとは国営農場のことであり、その特徴としては全ての生産手段およびそれ によって生産される生産物のすべてが国家に属しているという点で、国家は必要な労働手 段と労働力を分析し融資をし、厳格な計算を行い、初手段の利用を統制するというもので ある2。コルホーズとソフホーズはどちらも国有地であることに変わりはないが、その国 有の度合いにおいて違いが存在しソフホーズの方が国有度合いは高く、より社会主義的な ものといえる。1950 年代後半以降、ソフホーズを推し進めて農業を集団化させようとした ためソフホーズの割合は増加し、計画経済であるために価格も国が定めるものであった が、農民に不満、抵抗が生まれたため自留地における農業は許可されるようになった3 1 岡田(2007)5ページより 2 岡田(2007)2 ページより 3 『農林金融』2010 年 3 月号 「ロシア・ウクライナの農業・食料」

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やがて社会主義農業には問題があると認識した旧ソ連はペレストロイカをはじめとした改 革を行っていき、農業経営は徐々に市場経済的なものへと変わっていった。そしてロシア の農業の歴史において、ロシアが現在の農業経営形態へと変わった大きなポイントとなっ たのは、やはりソ連崩壊だと考えられる。ソ連が崩壊し、社会主義制度そのものの変革が 行われ、経済も市場経済へと移行した結果、ロシアの農業はそれに伴う混乱に伴って大幅 に落ち込んだ4。一時的に縮小をしたロシア農業は 2000 年代には回復が進んでいき、現在 ではロシアの中心産業になりうる可能性を持つものとなった。ソ連崩壊による落ち込みは ロシアの農業の歴史に大きな影響をもたらしたのだ。ソ連崩壊によって、農業はその変化 に追いつかずに一時的に落ち込みを見せたが、長期的に見るとロシアの農業経営の形態の 変化に繋がったため農業の更なる成長をうながしたと考えられる。従来の農業経営の主体 であったコルホーズとソルホーズも変化したので、次章ではロシア農業の現在の農業経営 について、ロシア農業の現状を交えて述べていきたいと思う。

3,ロシア農業の現状

ロシアの農業経営の主体は、ソ連崩壊後から現在において大きく分けて 3 つに分類され、 その 3 つとは農業企業、住民経営、農民経営(フェルメル)である。まずはこの 3 つの詳 細について述べて行こうと思う。農業企業とは.大まかに言えばソ連時代のコルホーズや ソフホーズが民営化されたものであり,1 経営体当たりの平均農用地面積が数千 ha に及ぶ 大規模な企業的経営体である5。92 年にコルホーズとソフホーズは組織再編が行われたた め、その多くは,株式会社,有限会社,協同組合などに転換し農業企業へと姿を変えた 6 次に住民経営とは、農業企業 の従業員や農村住民が自宅周辺の小規模な 農地で営む副業 的な農業である7。最後に農民経営とはアレンダ、終身相続占有、所有の資産利用・利用 過程に基づいて、農産物の生産、加工、実現を実施している市民、家族グループの、法人 の権利をもった独立的な経営主体である8。つまりは独立した大規模個人経営ということ になる。この 3 つが現在においても経営絵主体となっているが、中でも農業組織と住民経 営が大きな割合を占めていて、生産額や経営体数のどちらにおいても非常に大きな割合を 4 『比較経済研究』第 53 巻第 2 号「ロシアの農業組織の法人形態の変化と 農業生産の回 復」23 ページより 5 同上 6 『農林金融』2010 年 3 月号 「ロシア・ウクライナの農業・食料」 7 同上 8 岡田(2007)145 ページより

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占めている。ロシア農業が 2000 年代に回復するに至ったのは、このように割合の大半を 占めている農業組織の形態変化が影響していたと考えられる。具体的には農業組織がより 会社化していったことが回復へつながったと考えられ、会社化をしたことで市場経済へと 移行する流れに順応したからだと思う。また、企業家による農業組織の所有と経営の集中 が進行したことも回復につながったとされる。具体的には複数の企業からなる大規模な企 業グループであるアグロホールディングと呼ばれるものが形成され、この変化はロシア農 業の現状にも大きく影響していて、多額の投資をもって、農業生産拡大をしている9。ア グロホールディングは、農業の近代化や経営の効率化、品質向上等に貢献し、また、大規 模なロビー活動を展開し、関税措置等の政策決定にも影響を有すると言われている10。こ のようにアグロホールディングの発生も相まってソ連崩壊後のロシア農業は回復に至り、 その経営主体などは現状へと繋がった。しかし、この経営主体の現状において、農民経営 (フェルメル)が 10%の割合しか占めていないという現状はロシア農業的には問題だと考 えられる。これがなぜ問題であるかというと、ロシアが市場経済へと移行した今、その市 場経済に最も適した経営形態は農民経営であるとされているため、ロシアの農業が更なる 成長を遂げるためには、この農民経営がより大きな割合を占めるようになるべきだと考え られるからだ。農業組織の変化にともなって、ロシア農業は回復へ至ったと言え、農業組 織は未だに集団化の影響を引きずっていて、基本的にはかつてのコルホーズとソフホーズ をベースとした社会的集団農場といっても過言ではない11。そのため概念や土地フォンド などにおいて市場経済に最適といわれる農民経営を拡大し、それによって市場経済化を更 に推し進めて競争環境を導入して生産効率を高めて慢性的危機の食糧問題の解決へと繋げ ることが重要である12。実際、市場経済へと移行した初期の段階においてはロシアにおい ても農業形態の中核に農民経営がなるものだと期待され、1990 年代初期には少数しかなか った農民経営は 10 倍ほどに増加した。しかし、農民経営に対して土地の確保や資金の確 保をすることが、法的整備が整っていないために難しくその増加はとどまり、弱い生産基 盤のまま現状に至っている13。国家が市場経済へと移行しようと打ち出したにも関わら ず、市場経済に適した農民経営に対し、法的整備をはじめとした援助を十分に行わなかっ たため社会主義時代の名残のようなものが存在してしまっているように考えられる。農業 を行う側からしてみれば、援助の少ない経営形態に変化するよりも、アグロホールディン グや農業組織のように従来の形態に近く、そのうえ農業を回復へと繋げた主流の経営形態 9 『比較経済研究』第 53 巻第 2 号「ロシアの農業組織の法人形態の変化と 農業生産の回 復」 10 農林水産省 『http://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokkyo/toushi/pdf/1304rus1.pdf』 11 『農林金融』2010 年 3 月号 「ロシア・ウクライナの農業・食料」 12 岡田(2007)153 ページより 13 同上。

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を選ぶ方が無難に思うだろう。以上のことから、農民経営の割合が低いという現状を打破 するためには、市場経済をさらに推し進めたいのにそれを援助しようとしない国家の不安 定な行動を改めて、もっと国家が農民経営への支持を行うことが必要だと思う。 しかし、この現状は経営体を長期的に見たものであって、ロシア農業自体は現在急成長の 可能性があるとされている。それには世界全体の背景が影響している。まず世界全体で食 料需要が伸びていることが影響していると考えられる。食糧への需要が高まったため、そ れを大量に生産できる大きな土地を持ったロシアが注目されるという考え方である。従 来、ロシアは寒冷な地域であるため、あまり農業で注目されてこなかった。しかし、地球 温暖化による気候変化によって、農業の可能性が無かった極東地域をはじめ、穀物生産に 適した地域が増えたため成長の可能性があると言われるようになった14。また、近年の品 種改良などの技術の向上によりロシアでも農業が行いやすくなったことも挙げられる。ロ シア農業の現状は、問題はあるものの、悪いものではないように思える。

4,まとめ

ロシア農業の現状は歴史的に見ても良い状況にあるように見受けられ、様々な要因が相ま って生まれた大きな可能性を持っている。国家が農民経営への支援を十分に行い、より市 場経済に適した経営形態が主流となれば、このチャンスを活かし期待以上の大きな成長を 遂げられるだろう。ロシア農業が国の中核となる産業になるかどうかの分岐点が今であ り、それは国家の動向次第で変わるものだと考えられる。

参考文献

・岡田尚三[2007] 『ロシア・旧ソ連における企業の組織と管理 農業企業を中心として』 高知大学経済学会 ・崔在東[2007] 『近代ロシア農村の社会経済史』日本経済評論社 ・『比較経済研究』第 53 巻第 2 号 長友謙治 「ロシアの農業組織の法人形態の変化と 農業生産の回復」 ・『農林金融』2010 年 3 月号 清水徹郎「ロシア・ウクライナの農業・食料」 ・http://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokkyo/toushi/pdf/1304rus1.pdf (農林水産省) ・http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082500064/082500001/?P=2(日経ビジネ スオンライン) 14 日経ビジネスオンライン 『http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082500064/082500001/?P=2』

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