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分布 Panulirus japonicus P. longipes P. penicillatus, 浮遊幼生の生態 mm 3mm P. japonicus ,11 カノコイセエビ ( アカエビ ) シマイセエビ ( アオエビ ) 着底期以降の生態 cm 1-

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Academic year: 2021

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全文

(1)

奄美海域におけるイセエビ類の生態と抱卵エビ蓄養技術

資料

宍道弘敏

1)*1

,塩浦喜久雄

*2

・中村章彦

*1

・篤昭仁

*3

・外城和幸

*3

*4 *3 *1 *1 2)*5

遠矢潤一

・上野貴治

・石田博文

・立石章治

・永井伸也

)水産試験場, )大島支庁 1 2

要 約

Panulirus longipes P. penicillatus

奄美海域におけるイセエビ類 カノコイセエビ〔 (以下アカエビ),シマイセエビ (以下アオエビ 〕の資源管理を推進するため,当該種の生態等の知見を整理すると共に,①漁獲動向調査,②) 生物測定調査,③抱卵エビ蓄養試験を実施し,抱卵エビ蓄養マニュアルを作成した。代表2港において漁獲量調 査を実施したところ,奄美海域のイセエビ類水揚げ状況は,量・金額・単価共に減少傾向であると考えられた。 月別のメスの抱卵状況を調査した結果,抱卵期間はアカエビで4∼9月,アオエビで4∼11月と考えられ,両 種共に禁漁期間(5/1 ∼ 8/20)前後の長期に及ぶと考えられた。また両種の産卵盛期には若干ずれがあると考え られた。代表2港において実施した市場測定結果から月別魚種別雌雄別頭胸甲長組成を求めたが,その推移から 成長に関する情報を得ることはできなかった。抱卵エビ蓄養試験の結果,両種とも抱卵から孵化までの期間は約 1ヶ月と考えられた。蓄養中に餌としてカタクチイワシのみを与えると,体色が青く変化した。餌をアサリ・オ キアミに替えても体色変化を防止できなかった。蓄養中にイセエビを収容するケースの容積が小さいと付着物等 による蓄養エビの汚れが強くなる傾向がみられた。また蓄養期間が2ヶ月を越えると付着物等による汚れが強く なる傾向がみられた。蓄養中1ヶ月程度給餌しなくても斃死しないことが分かった。また蓄養期間中の斃死は, 共食いによるものがほとんどであると考えられた。3ヶ月以上蓄養したエビの食味試験を実施した結果,当日漁 獲されたものと比べて食味上の明らかな差はなかった。3週間蓄養し,出荷されたイセエビは,当日出荷された エビと比べてセリ値に差はみられなかった。蓄養試験の結果,適正な期間や方法により商品としてのイセエビの 価値を損なうことなく蓄養できることが確認された。しかし,資源管理のため漁業者自らがこれに取り組んでい くためには,採算性を考慮したものでなければ継続して行うことはできないため,今後は出荷調整や流通方法の 改善などと併せて行う必要があると考えられた。 鹿児島県は,国の補助を受けて平成元年度に始ま った「資源培養管理対策推進事業 (平成3年度以降」 「資源管理型漁業推進総合対策事業 )において,漁」 業者による自主的管理である資源管理型漁業への取 り組みを開始した。同事業では,広域回遊資源とし てマダイ・ヒラメ(H1∼5),ヒゲナガエビ(H6 ∼ ,地域重要資源としてキビナゴ( ∼ ,トコ 10) H3 4) H4 5 H5 6 H6 ブシ( ∼ ),イセエビ( ∼ ),カサゴ( ∼7),沿岸特定資源としてマゴチ(H7∼ )の資源9 管理に取り組んだ。同事業に引き続き平成11年度か 「 」 ら実施された 複合的資源管理型漁業促進対策事業 では,地域ごとの海域特性・漁業特性にあわせた, また遊漁者対策や流通・販売対策まで含めた取り組 みを展開してきた。 奄美海域においては,この「複合的資源管理型漁 業促進対策事業」の中で,漁獲量が減少しているイ セエビ類の資源管理に取り組むため,主に食用に供 されるカノコイセエビ・シマイセエビを対象に平成 。 11年度から14年度まで4年間調査を実施してきた 平成11・12年度は県(水産試験場)の試験事業とし *1 現所属 水産技術開発センター *2 現所属 鹿児島県旋網漁業協同組合 *3 現所属 水産振興課 *4 現所属 河川課 *5 現所属 人事課

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て1-3), ・ 年度は名瀬漁協青壮年部が事業主体と 13 14 なって漁獲量調査や生物調査,抱卵エビ蓄養試験お よび出荷試験に取り組んだ。 本報告は,本事業で得られた知見を事業終了時に 取りまとめた冊子の内容に若干の修正を加え再録し たものである。生物学的・技術的には多くの課題が 残されているものの,これらの知見や取り組みは, 奄美海域のイセエビ類資源を管理するうえで,また 関係漁業を振興するうえで,さらには当海域におい て資源管理型漁業を定着させるうえで,極めて有意 義であったと確信する。本報告が当海域のイセエビ 類資源管理推進の一助となれば幸いである。

生態等の知見の整理

分布 本県海域に生息し食用としている主なイセエビ 類は,イセエビPanulirus japonicus, カノコイセ P. longipes P. エビ (以下アカエビ),シマイセエビ ( 以下アオエビ)である。このうち, penicillatus イセエビは主に本土周辺に分布しており,南西諸 島海域にはほとんど生息していない。後の2種は カノコイセエビ(アカエビ) シマイセエビ(アオエビ) 暖海性のイセエビであり,我が国では主に,琉球 列島・奄美群島・トカラ列島・小笠原諸島等に分 布している4,5)。 これらの分布域は黒潮の影響によるところが大 きいとされ,黒潮本流域の外側にはイセエビ,内 側にはアカエビ・アオエビと大きく分けることが できる。黒潮北縁域の変動域となっている熊毛海 域では3種が混合分布している 。5) 浮遊幼生の生態 イセエビの浮遊幼生はフィロソーマと呼ばれ, クモのような形をしており,大きさは初期幼生で 体長2mm程度,後期幼生で20∼30mm程度であ る 。6) イセエビP. japonicusの補給源は台湾周辺の南 方と九州西岸域で,黒潮やその分枝流によって輸 , 。 送され 本土周辺各域に供給されるとされている またその浮遊期間は約300∼360日と長い7-9)。ア 300 カエビ・アオエビも浮遊期間は同様に長く, 日程度とされている 10,11)。暖海性のイセエビであ るアカエビ・アオエビがどこで産卵し,どのよう , , に輸送され どのように各域に加入しているのか 詳細は明らかにされていない。 着底期以降の生態 最終段階のフィロソーマ幼生が変態すると,親 エビに似た形のプエルルス幼生(体長約 2cm)と なり,沿岸に着底する 6)。プエルルス幼生は体が 透けて見えるため,別名「ガラスエビ」とも呼ば れる。プエルルス∼稚エビは,昼間は岩礁表面の 小孔に潜在,夜間は孔周辺の藻場で策餌する。成 長に伴ってより大きな孔に潜在するようになる。 藻場はイセエビが浮遊生活から底生生活に移行 する最初の場であるほか,安定した基盤への道標 ・策餌場・隠れ場となり極めて重要である 12-15)。 イセエビP. japonicusの場合,早いものでは着 底後1年あまりで産卵を開始する。オスは着底後 年で頭胸甲長約 (体長約 ,メスは約 4 8cm 23cm) (約 )となる 。大型個体ほど深場に生 7cm 21cm 6) , , 息し プエルルスでは10m以浅で採捕例が多く 成エビでは最大30mである。 主要餌料は甲殻類・貝類・ウニ類,害敵はタコ ・ウツボ等,といわれている 。6)

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漁業の概要 , , イセエビ類は 熊毛以北の海域では刺網により 奄美海域においては素潜り漁を主体に,一部で刺 網による漁獲もみられる。奄美海域において刺網 で漁獲されるイセエビは,ほとんどアオエビであ る。これはアオエビが他のイセエビ類に比べて活 動性が高く,刺網にかかりやすいためと言われて いる。 農林水産統計によると,本県におけるイセエビ の漁獲量は,昭和50 年代前半は 120 トン前後で 6 80 推移していたがその後減少し,平成 年以降は トン前後で推移している。 奄美海域におけるイセエビの漁獲量も同様に減 少傾向を示しており,昭和50年代前半は50トン 前後,昭和60年代は30トン前後,平成5年以降 は 20 トンを下回って現在まで低調に推移してい る(図1 。) 禁漁期・体長制限等 5 1 8 20 鹿児島県漁業調整規則では 月 日から 月 日までをイセエビ類の禁漁期間と定めている。ま た体長制限として 13cm 以下のイセエビ類の採捕 が禁止されている。地区によっては,自主的に禁 漁期間を拡大したり,築磯を設置し禁漁区に設定 するなど,積極的に資源管理に取り組んでいる事 例も見られる。 生物学的特性 本報告及び既存の知見から得られた両種の生物 学的特性を表1に整理する。

漁獲動向調査

魚種別漁獲量 本海域で漁獲されるイセエビには,アカエビ・ア オエビのほか,ニシキエビ P.ornatus, ゴシキエビ , ケブカイセエビ が あるが, P.versicolor P.homarus 後 3種は前2 種より漁獲割合が低く ,また食用で5) はなく主に剥製用として流通する。複合的資源管理 型漁業促進対策事業では,主に食用に供されるアカ エビ・アオエビを対象としているが,農林水産統計 ではこれら 5 種が区別されていないので,種ごとに 詳細に漁獲動向を把握するため,比較的水揚げの多 い名瀬漁協市場および瀬戸内漁協市場を当海域の代 表港として両種の漁獲量調査を行った。 名瀬漁協市場では,過去16年間,イセエビ類水揚 げ量は減少傾向である。平成元年までは10トン以上 の水揚げがあったが平成14年には約6トンと,過去 年間で最も低かった平成 年並みの値となって 16 12 いる(図2−1−1 。水揚げ金額・平均単価も同様) 3 5,773 /kg に減少傾向である 平均単価は平成。 年の 円 がピークで,平成14年は4,146円/kgと,過去16年 図1 イセエビ漁獲量(農林統計) 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 220 S49 S52 S55 S58 S61 H1 H4 H7 H10 H13 年 トン 県全体 奄美海域 表1 カノコイセエビとシマイセエビの生物学的特性 項 目 カノコイセエビ(アカエビ) シマイセエビ(アオエビ) ①産卵期 4∼9月 4∼11月 ②産卵数 不 明 頭胸甲長8cmで約10万粒 2.4799 2.6072 ③頭胸甲長(CL:cm) ♂:BW=2.6760・CL ♂:BW=1.8010・CL 2.4766 2.7920 −体重(BW:g) 関係 ♀:BW=2.7943・CL ♀:BW=1.2953・CL ④生息域 サンゴ礁の岩礁地帯 サンゴ礁の岩礁地帯 ⑤分布 アフリカ東岸・インド洋・ アフリカ東岸・紅海∼台湾・ 西太平洋・沖縄・奄美・ 韓国南岸・ポリネシア・ハワイ・ 熊毛・房総半島・小笠原 ガラパゴス諸島・沖縄・奄美・熊毛・ 伊豆大島・南紀・千葉小湊

(4)

間で最低の値となっている(図2−1−3 。) 瀬戸内漁協市場では,平成13年度まで水揚げ量・ 金額共に減少傾向であったが,14年度は2トンを超 え過去 7 年間で最も多い水揚げ量となった(図2− 2−1 。逆に平均単価は) 3,000 円/kg を下回り,過 去7年間で最低の2,949円/kgとなっている(図2− 2−3 。) 月別魚種別漁獲量 名瀬漁協市場を例にイセエビ類の水揚げ量を月別 にみると,解禁後の ・ 月及び8 9 12月に漁獲のピー クがあり,禁漁前の 4 月に弱いピークがある。アカ エビでは特に12月,アオエビでは ・ 月にピーク8 9 がある(図3−1∼3 。) 銘柄別単価 奄美海域でもっとも高い値で取り引きされるのは “セデ”あるいは“スデ”と呼ばれる“脱皮直後の 図 3- 2   名 瀬漁 協 ア オエ ビ月 別 漁 獲量 0 2 00 4 00 6 00 8 00 1 ,0 00 1 ,2 00 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 12 月 kg S6 2 S6 3 H 1 H 2 H 3 H 4 H 5 H 6 H 7 H 8 H 9 H 10 H 11 H 12 H 13 図 3 - 1  名 瀬 漁 協ア カ エ ビ月 別 漁 獲量 0 2 0 0 4 0 0 6 0 0 8 0 0 1,0 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 1 2 月 kg S6 2 S6 3 H 1 H 2 H 3 H 4 H 5 H 6 H 7 H 8 H 9 H 10 H 11 H 12 H 13 図 3 -3   名 瀬 漁協 イ セ エ ビ類 月 別漁 獲 量 0 5 0 0 1,0 0 0 1,5 0 0 2,0 0 0 2,5 0 0 3,0 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 12 月 kg S6 2 S6 3 H 1 H 2 H 3 H 4 H 5 H 6 H 7 H 8 H 9 H 10 H 11 H 12 H 13 図 2 -1 -1   イセエヒ ゙類水 揚量 の推 移( 名 瀬漁 協) 0 2 ,0 0 0 4 ,0 0 0 6 ,0 0 0 8 ,0 0 0 1 0 ,0 0 0 1 2 ,0 0 0 1 4 ,0 0 0 1 6 ,0 0 0 S6 2 H1 H3 H5 H7 H9 H1 1 H1 3( 年) ( k g) シ ニエ ビ セテ ゙エヒ ゙ エ ビ 青エ ビ 赤エ ビ 図2 - 1 -2   イセエヒ ゙類水 揚金 額の 推移 ( 名瀬 漁協 ) 0 1 0 , 0 0 0 2 0 , 0 0 0 3 0 , 0 0 0 4 0 , 0 0 0 5 0 , 0 0 0 6 0 , 0 0 0 7 0 , 0 0 0 S 62 H1 H3 H5 H7 H9 H1 1 H 1 3 ( 年) ( 千 円) シ ニエ ビ セデエヒ ゙ エ ビ 青 エ ビ 赤 エ ビ 図 2 -1 - 3  イセエ ビ類平 均単 価の 推移( 名瀬 漁協 ) \ 2 , 0 0 0 \ 2 , 5 0 0 \ 3 , 0 0 0 \ 3 , 5 0 0 \ 4 , 0 0 0 \ 4 , 5 0 0 \ 5 , 0 0 0 \ 5 , 5 0 0 \ 6 , 0 0 0 \ 6 , 5 0 0 \ 7 , 0 0 0 S 6 2 H1 H 3 H5 H7 H9 H 1 1 H 13 ( 年) ( 円 /k g ) 赤エ ビ 青エ ビ エ ビ セデエビ シ ニエ ビ イセ エビ 類全体 図 2 -2 ー1   イセエヒ ゙類 水揚 量の 推移 ( 瀬 戸内 漁協 ) 0 5 0 0 1 , 0 0 0 1 , 5 0 0 2 , 0 0 0 2 , 5 0 0 H 8 H 9 H1 0 H1 1 H1 2 H1 3 H 1 4 ( 年 度) ( k g ) エ ビ 青エ ビ 赤エ ビ 図 2 -2 - 2   イセエヒ ゙類水 揚金 額の 推 移( 瀬 戸内 漁 協) 0 1 ,0 0 0 2 ,0 0 0 3 ,0 0 0 4 ,0 0 0 5 ,0 0 0 6 ,0 0 0 7 ,0 0 0 8 ,0 0 0 9 ,0 0 0 H8 H 9 H1 0 H 1 1 H1 2 H1 3 H1 4 ( 年 度) ( 千 円) エ ビ 青エ ビ 赤エ ビ 図2 - 2 -3   イセエ ビ類平 均単 価の 推 移( 瀬 戸内 漁 協) \ 2 , 0 0 0 \ 2 , 5 0 0 \ 3 , 0 0 0 \ 3 , 5 0 0 \ 4 , 0 0 0 \ 4 , 5 0 0 \ 5 , 0 0 0 H 8 H9 H1 0 H1 1 H 1 2 H 1 3 H1 4 ( 年度 ) ( 円 /k g ) 赤 エ ビ 青 エ ビ エ ビ イセエヒ ゙ 類 全体

(5)

殻が柔らかいエビ”である。これは殻が柔らかいの で丸ごと食すことができるためと言われている。通 常“ソフトシェル”または“ヤワラ”と呼ばれ,安 値で取り引きされるエビが逆に高値で扱われている 点は興味深い。名瀬漁協市場における平成14年のセ ( )。 デの平均単価は4,647円/kgである 図2−1−3 種別には,アカエビがアオエビより高い値で取り 引きされ,平均単価はアカエビ 4,509 円/kg,アオエ ビ3,870円/kgである(図2−1−3 。) 漁獲物は活魚で扱われるため,セリ時に死んでし まっているエビは最も価値が低い(図2−1−3 。)

生物測定調査

体長-体重関係等 名瀬漁協市場および瀬戸内漁協市場に水揚げされ 図4 -1 -1   アカエヒ ゙頭胸甲長- 体重関係 y = 2 . 67 6x2 . 4 7 9 9 R2 = 0 .8 91 4 ♂N= 51 y = 2. 79 43 x2 . 4 7 6 6 R2 = 0 .8 77 1 ♀N= 79 0 20 0 40 0 60 0 80 0 1 00 0 1 20 0 5 6 7 8 9 1 0 11 1 2 頭胸甲長(CL: c m ) 体重 (B W :g ) ♂ ♀ 図4- 1- 2  アカエビ体長-体重関係 y = 0 . 02 72 x3 . 1 5 2 7 R2 = 0. 9 45 9 ♂N=3 7 y = 0 .0 90 3 x2 . 7 2 7 3 R2 = 0. 9 68 1 ♀N=4 9 0 20 0 40 0 60 0 80 0 1 00 0 1 20 0 5 10 1 5 2 0 2 5 3 0 体長(BL: c m ) 体重(B W :g ) 図4- 1- 3  アカエビ体長- 頭胸甲長関係 y = 0. 4 03 5x - 0. 9 03 5 R2 = 0 .8 1 33 ♂N= 37 y = 0. 3 24 5x + 0 .3 44 6 R2 = 0 . 81 66 ♀N= 55 0 2 4 6 8 10 12 5 1 0 15 2 0 25 3 0 体長(BL: c m ) 頭 胸甲長(C L :c m ) たイセエビ類の精密測定データから,種別雌雄別頭 , , 胸甲長(CL:cm)−体重(BW:g) 体長(BL:cm)−体重 体長−頭胸甲長の各相関が得られた(図4−1−1 ∼4−2−3)。いずれも高い相関関係にある。 月別頭胸甲長組成 月別頭胸甲長組成について,平成11年度漁期から 年度漁期(漁期は 月から翌年 月)の ヶ年の 13 8 4 3 データを合計して図5−1・2に示した。一般に月 別体長組成の推移を元に,体長組成法により成長を 把握することができる 16)。この方法によると,年齢 形質を持たない甲殻類などの種においても成長の推 定が行える。しかし,当調査で得られたサンプル数 は少なく,また禁漁期間中のサンプルが入手できな かったので,イセエビ類の成長を把握することはで きなかった。 図4 - 2 - 1    アオエビ頭胸甲長-体重関係 y = 1 . 8 0 1 x2 . 6 0 7 2 R2 = 0 . 9 6 9 1 ♂N= 2 3 y = 1 . 2 9 5 3 x2 . 7 9 2 R2 = 0 . 9 6 8 1 ♀N= 2 1 0 5 0 0 1 , 0 0 0 1 , 5 0 0 2 , 0 0 0 2 , 5 0 0 3 , 0 0 0 3 , 5 0 0 0 2 4 6 8 1 0 1 2 1 4 1 6 1 8 2 0 頭胸甲長(C L: c m ) 体重 (BW :g ) ♂ ♀ 図4 - 2 - 2     アオエビ体長-体重関係 y = 0.0342x3 . 0 98 4 R2 = 0.9873 ♂N =20 y = 0.0426x2 . 9 7 5 R2 = 0.9877 ♀N =21 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 0 10 20 30 40 50 体長( B L:cm ) 体重 (B W: g ) 図4 - 2 - 3    アオエヒ ゙体長-頭胸甲長関係 y = 0 . 4 9 9 3 x - 2 . 4 8 2 7 R2 = 0 . 9 7 4 3 ♂N= 2 0 y = 0 .3 6 7 6 x - 0 .0 7 5 9 R2 = 0 . 9 6 7 9 ♀N= 2 6 0 2 4 6 8 1 0 1 2 1 4 1 6 1 8 2 0 1 0 1 5 2 0 2 5 3 0 3 5 4 0 体長(BL: c m ) 頭胸 甲長 (C L :c m )

(6)

(♂)

(♀)

8 月

8 月

N= 103

N= 106

9 月

9 月

N= 76

N= 108

10 月

10 月

N= 53

N= 69

11 月

11 月

N= 34

N= 55

12 月

12 月

N= 101

N= 168

1 月

1 月

N= 26

N= 29

2 月

2 月

N= 115

N= 113

3 月

3 月

N= 68

N= 66

4 月

4 月

N= 157

N= 179

図5-1  アカエビ月別頭胸甲長組成(3ヶ年合計)

0 10 20 30 40 50 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 5 10 15 20 25 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 5 10 15 20 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 5 10 15 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 10 20 30 40 50 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 2 4 6 8 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 10 20 30 40 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 5 10 15 20 25 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 10 20 30 40 50 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 10 20 30 40 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 10 20 30 40 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 10 20 30 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 5 10 15 20 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 20 40 60 80 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 2 4 6 8 10 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 10 20 30 40 50 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 10 20 30 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 0 20 40 60 80 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11<

(7)

(♂)

(♀)

8 月

8 月

N= 207

N= 152

9 月

9 月

N= 121

N= 96

10 月

10 月

N= 34

N= 16

11 月

11 月

N= 13

N= 7

12 月

12 月

N= 18

N= 22

1 月

1 月

N= 25

N= 26

2 月

2 月

N= 53

N= 65

3 月

3 月

N= 46

N= 14

4 月

4 月

N= 224

N= 184

図5-2  アオエビ月別頭胸甲長組成(3ヶ年合計)

0 10 20 30 40 50 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 10 20 30 40 50 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 2 4 6 8 10 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 2 4 6 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 1 2 3 4 5 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 2 4 6 8 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 2 4 6 8 10 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 5 10 15 20 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 20 40 60 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 10 20 30 40 50 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 10 20 30 40 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 2 4 6 8 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 1 2 3 4 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 2 4 6 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 2 4 6 8 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 5 10 15 20 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 1 2 3 4 5 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17< 0 10 20 30 40 50 3< 4< 5< 6< 7< 8< 9< 10< 11< 12< 13< 14< 15< 16< 17<

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月別メス抱卵率 メス抱卵状況は,アカエビでは禁漁期前の4月及 4 び解禁後の9月まで抱卵が確認されており,特に 月の抱卵率が高く約20%である。アオエビは,禁漁 前はほとんど抱卵していないが,解禁後11月まで抱 8 40 卵が確認されており,特に 月の抱卵率が高く約 %である(図6−1・2 。) これらのことから,禁漁期間中のサンプルがなく 断定はできないが,両種の産卵盛期には若干のずれ があり,アカエビの方が早く,アオエビの方が遅い 可能性が考えられる。 現在5月1日から8月20日まで禁漁期間が設定さ れていることにより両種の産卵親魚が保護され,資 源管理に寄与していると考えられる。しかし,両種 の産卵期は禁漁期間前後の長期に及び,かつ,種に よって産卵盛期が異なる可能性が示唆された。今後 , も漁獲量の減少傾向に歯止めがかからない場合には 禁漁期間の延長,特にアカエビでは現禁漁期間の前 後に,アオエビでは後ろに,それぞれ延べ二ヶ月程 度の禁漁期間の延長を検討するなど,資源管理措置 の強化が必要であると考えられる。

蓄養試験

蓄養基礎試験 (1)目的及び方法 奄美海域においてイセエビの資源管理に取り組む に当たり,禁漁期間前後に漁獲される抱卵イセエビ に着目し,これを一時蓄養して孵化後に出荷するこ とができないか検討するため,基礎試験として以下 の3試験を実施した。 蓄養イケス(縦8m×横8m×深8m)は名瀬港東 図6-1 アカエビ月別メス抱卵率 0% 10% 20% 30% 40% 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 抱 卵 率 ♀抱卵率 (H11~13調 査結果合計) 禁漁期 (5/1-8/20) 図6-2 アオエビ月別メス抱卵率 0% 10% 20% 30% 40% 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 抱 卵 率 ♀抱卵率 (H11~13調 査結果合計) 禁漁期 (5/1-8/20) 防波堤内側(山羊島沖)に設置した。イケスは,中 にイセエビを放容した際,イケスの外側にはみ出た イセエビの脚・ヒゲなどが魚などにかじられないよ う,内張りを設け二重網構造とした。 基礎試験は平成12年4月29日∼8月31日に実施 し,この間週2 ∼3回の頻度で観察した。試験に供 19 7 12 BL14.0 したイセエビは アカエビ, 尾 ♂( ,♀ : ∼23.5cm),アオエビ12尾(♂ ,♀ :5 7 BL17.0∼ ) であ った 。イ セ エビ は市 販の 黒ポ リビ ク 26.5cm (60L)15 個に収容した。蓄養中はカタクチイワシ を給餌した。 ①孵化試験 抱卵イセエビ(アカ・アオ)を蓄養し,孵化に至 るまでの状況及び日数等を調査する。 ②抱卵試験 オス・メスつがい及び黒斑(メスの腹甲にみられ , ) る革質で小判型の袋で 貯精嚢と考えられている4) がみられたイセエビを蓄養し,交尾,抱卵及び孵化 に至るまでの確認及び状況を調査する(黒斑エビは 単独飼育 。) 蓄養イケス(フタ設置前) 蓄養イケス(フタ設置後)

(9)

③成長 大・中・小の3段階のサイズごとに成長,脱皮状 。 況を調査するとともに蓄養方法の基礎的資料を得る ※孵化及び抱卵試験用のイセエビは,試験終了後, 引き続き成長試験へ移行。 (2)結果及び考察 ①イセエビが抱卵してから幼生が孵化するまで,ア カエビで約 30日以上,アオエビで約24 日以上を要 すると考えられた。 ②黒斑エビの一部(アカ:1/2,アオ:1/4) は,単独飼育でありながら抱卵し,孵化に至った。 ③脱皮の間隔は,90日間の飼育で1∼2回,また, 小型個体での脱皮が多い傾向がみられた。脱皮後の 増重・増長はメスよりオスの方が大きい傾向がみら れた。 ④斃死が確認されたエビは全て複数飼育群で,死因 はほとんどが共食いによるものと考えられた。共食 いの原因として餌不足や収容密度が考えられたが, 解明できなかった アオエビはアカエビより斃死 共。 ( 食い)が少なかったが,これはアオエビの方が活動 性が高いためではないかと考えられた。 , , , ⑤蓄養中において ムラサキハダカエボシ ホヤ類 浮泥等の付着による汚れが激しかった。特にアカエ ビで顕著であった。アオエビで付着が少なかったの は,アオエビの方が活動性が高いためではないかと 考えられた。 ⑥脱皮後の個体において,体色が青紫色に移行して いく個体が多かった。一般に,魚のみの餌の場合, このような状態になると言われている。 蓄養技術改良試験 (1)目的及び方法 黒斑エビ(甲腹部に黒い小判型の斑紋がある雌エビ) 平成12年度の試験では付着生物・泥等による蓄養 エビの汚れ,及び体色の変化がみられた。これらは いずれも,イセエビを蓄養後出荷する際,商品価値 を損なう可能性がある。平成13年度はこれらを解決 するため,以下の2つの試験を実施した。 ①付着物防止試験 共食いの跡(触角部・尾部)がみられた斃死アカエビ 腹部にびっしり付着したムラサキハダカエボシ 泥による汚れとホヤ類の付着がみられたアカエビ

(10)

282L 122L 60L 3 容量の異なる大( )・中( )・小( ) 種類のビクを用いて比較試験を行う。 ②体色変化防止試験 3 4 カタクチイワシ・アサリ・オキアミ・ 種混合の 種類の餌を給餌して,比較試験を行う。 (2)結果及び考察 ①付着物防止試験については,海洋環境等の影響に 関係すると考えられる付着生物等の絶対量が少なか ったため,わずかながら容量の小さいビクにおいて 泥状の汚れが付着する傾向が強かったが,ビクの容 量の相違による顕著な付着生物量の違いはみられな かった。 ②体色変化防止試験については,飼育期間の経過に 伴い,紫色,または青色に変化していく傾向が見ら れた。また,オキアミを与えた試験区では,わずか にその傾向が抑えられたが,体色変化の防止には至 らなかった。 ③以上の結果から,2 ヶ月を越える長期飼育におい ては,イセエビに何らかの付着物が生じること,ま た,今回用いた餌の種類により,体色変化に若干の 付着物防止試験に用いた大きさの異なる3種類のビク 体色防止試験でオキアミを給餌している様子 差を生じさせるものの,その効果はわずかであるこ とが分かった。 ④抱卵期間は最長でも 1 ヶ月余りであるため,これ までの飼育結果を基に飼育方法を検討すれば,出荷 までの蓄養期間の約 1 ヶ月間で商品価値を低下させ る可能性は低いと考えられた。 蓄養エビ出荷試験 (1)目的及び方法 平成12・13年度の試験結果から,最長1ヶ月程度 の蓄養期間で幼生を孵化させることができ,かつ外 観上の商品価値を低下させることはないことが分か った。そこで,これらを踏まえて実際に漁業者自ら が資源管理に取り組む際の基礎資料を得ることを目 的に以下の2つの試験を行った。 ①食味試験 , 蓄養後のイセエビと漁獲直後のイセエビを試食し 色,歯ごたえ,味等について比較検討する。 試験には 3 ヶ月以上蓄養したイセエビと当日漁獲 されたイセエビを用い,どちらが蓄養エビか明らか にしない状態で,16 名に試食してもらい,色合い・ 歯ごたえ・甘み・香り・総合評価,の 5 項目につい て 「とても良い, 」,「良い」,「まあまあ」のいずれか の選択をしてもらった。 ②出荷試験 , 一定期間蓄養したイセエビを実際に市場に出荷し 通常水揚げされるエビとセリ値を比較する。試験に は 3 週間蓄養したイセエビ(アカ:2.8kg,アオ: ,セデ: )を用いた。 12.8kg 0.8kg (2)結果及び考察 ①食味試験の結果,蓄養したエビは,当日漁獲され たエビと比べて大きな違いはみられなかった。項目 別にみると,色は蓄養エビが,甘み・総合評価では 当日漁獲されたエビがわずかながら評価が高かった (表2 。実際の蓄養期間は最大でも) 1ヶ月余りであ るため,この程度の蓄養期間ではイセエビの食味に 大きな影響を与えることはないと考えられた。 表2 食味試験結果 蓄養エビ 当日漁獲エビ とても良い 良い まあまあ とても良い 良い まあまあ 色合い 8 4 3 6 5 4 歯ごたえ 9 3 4 9 6 1 甘み 7 6 3 9 6 1 香り 1 9 5 1 9 5 総合評価 8 6 2 10 5 1 合計 33 28 17 35 31 12 項目

(11)

4,300 ②蓄養後出荷したイセエビは,アカ大でキロ 円,アオ大で4,361円,セデで4,811円で,当日出荷 された他業者のイセエビと比べてセリ値に大きな差 はみられなかった。

抱卵エビ蓄養マニュアル

以上の試験結果を基に,奄美海域において抱卵エ ビを海面イケスで蓄養する方法について,以下のと おり整理する。 ①イケスは,中にイセエビを放容した際,イケス網 の外側にはみ出たイセエビの脚・ヒゲなどが魚な どにかじられないよう,内張りを設け二重網構造 とする。 ②抱卵エビの卵が孵化するまでには,最大 1 ヶ月程 度の期間を要する。 ③ 2 ヶ月を越える長期飼育では,浮泥,付着生物等 が多い場合は,これらの付着による汚れに注意す る。ただし,汚れが付着しても,脱皮すれば元ど おりきれいになる。 ④長期飼育時に魚のみ給餌すると,イセエビの体色 が青紫に変化するので注意する。体色の変化は脱 皮しても元には戻らない。 , ⑤1ヶ月程度給餌しなくても斃死することはないが 共食いによる斃死が発生する場合があるので,予 防的に適度な給餌を心がける。

今後の課題

本調査により,アカエビ・アオエビの漁業実態, 漁獲量変動,産卵生態・体長−体重関係等生物学的 特性値,蓄養方法等,多くの知見が蓄積された。こ れらの知見や取り組みは,奄美海域のイセエビ類資 源を管理するうえで,また関係漁業を振興するうえ で,さらには奄美海域において資源管理型漁業を定 着させるうえで,極めて有意義であった。しかし, アカエビ・アオエビを含め,奄美海域で漁獲される , イセエビ類の生態についてはいまだ不明な点が多く これらの資源の維持と持続的利用を図るうえで解明 されるべき多くの課題が残されている。例えば,産 卵期や成長等の詳細な把握のためには,禁漁期間を 含めた周年を通したサンプリングや,月ごとにより 多くのサンプル数の確保が必要である。また,採捕 禁止サイズを含めた小型個体のサンプリングが必要 である。しかし,直ちにこれらを解明することは困 難である。今後は漁獲動向等を見守りつつ,国,大 学,水研センター,他県等の研究成果に注目し,さ らに必要に応じてこれら他機関と連携して知見の収 集に努める必要がある。 蓄養試験の結果,イセエビ類資源の添加を図るこ とを目的に行う抱卵エビの蓄養については,適正な 蓄養期間や蓄養方法により商品としてのイセエビの 価値を損なうことなく行うことができると考えられ る。しかし,漁業者自らがこれらの手法を用いて資 源管理に取り組んでいくためには,価格の安定,採 算性を考慮したものでなければ継続して行うことは できないため,今後は出荷調整や流通方法の改善な どと併せて行う必要がある。

本事業に取り組むに当たって,名瀬,瀬戸内両漁 協職員の方々及び多くのイセエビ漁業関係者の方々 には,貴重な資料の提供や市場測定調査等に対し, 格別のご協力を賜った。名瀬漁協青壮年部の永島康 磨氏,満林春男氏,座安一嘉氏,座安俊朗氏,瀧田 和博氏,瀧田和幸氏,今井要一氏,玉元健二氏,沼 田寿信氏には,蓄養試験の実施に際し,多大なるご 。 , 協力とご支援を賜った 鹿児島県関係者の皆様には 本報告を取りまとめる機会を与えていただくととも に,多数のご助言を賜った。ここに記して心より厚 くお礼申し上げる。

) 宍道弘敏.複合的資源管理型漁業促進対策事業 1 −Ⅱ(奄美海域:イセエビ類 .平成) 11 年度鹿 水試事報(漁業部編) 2001; 277-279. ) 宍道弘敏.複合的資源管理型漁業促進対策事業 2 調査.うしお 2001;288: 3-4. ) 宍道弘敏.複合的資源管理型漁業促進対策事業 3 −Ⅱ(奄美海域:イセエビ類 .平成) 12 年度鹿 水試事報(漁業部編) 2002; 379-380.

(12)

. ( ),( ) 4) 三宅貞祥 原色日本大型甲殻類図鑑 Ⅰ 株 保育社,大阪.1982; 80-84. ) 税所俊郎,福元覚.薩南海域におけるイセエビ 5 類の分布と黒潮の影響.鹿児島大学水産学部紀 要 1995;44: 1-13. ) 沿岸漁場整備開発事業増殖場造成計画指針−マ 6 ダイ・イセエビ編 昭和63年度版−(増殖場造 成計画指針編集委員会編).(社)全国沿岸漁業 振興開発協会,東京.1988; 197-362. ) 山川卓.イセエビの資源評価と漁業管理.日水 7 誌 1996;62: 551-554. ) 山川卓.イセエビの資源評価と漁業管理.三重 8 水試研報 1997; : 1-967

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develop-Panulirus

ment and morphological change of larval

Decapoda, Palinuridae under laboratory

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, . . 11) 松田浩一 竹内泰介 シマイセエビの完全飼育 14 2002; 平成 年度日本水産学会大会講演要旨集 . 102

12) Yoshimura T, Yamakawa H.Microhabitat and behavior of settled pueruli and juveniles of the Japanese spiny lobster Panulirus japonicus at

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Panulirus japonicus

. .

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Panulirus

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