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DsnNavi の使い方.pdf Rev. May, 2013 Downloadable Free Software DsnNavi Navigation Program for "Dac8100.wea", the Design Weather Data for Air-Conditioning

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ダウンロードタイプ フリーソフトウェア

空調設計用気象データ

ナビゲーションプログラム

(DsnNavi)

の使い方

Downloadable Free Software

DsnNavi — Navigation Program for "Dac8100.wea",

the Design Weather Data for Air-Conditioning Systems

Software Users’ Manual

Version 1.0: May, 2013

株式会社 気象データシステム(MDS)

(2)

TEXはAmerican Mathmastical Societyの商標です。

WINDOWS®は,Microsoft Corporationの登録商標です。

 その他,本文中の製品名などは,一般に各社の商標,または登録商標です。本文中では,TMマークなど明 記しないで用いている場合があります。  本書の版下は著者自身が日本語LATEX 2ε(pLATEX 2ε)で組版したものです。またクラスファイルは,奥村晴 彦 著「LATEX 2ε美文書作成入門」(技術評論社)のものを使用しました。    なお,本書は,「日本建築学会編:拡張アメダス気象データ1981–2000,鹿児島TLO (2005)」の第7 章(pp.131–158)の執筆者である石野久彌氏,郡公子氏(当時,日本建築学会 環境工学本委員会 建築設 備小委員会 建築気象データ小委員会 委員)の許可を得て,DsnNaviのプログラムアップデートに合わせ てMDSが編集し直したものです。   拡張アメダス気象データのホームページについて 拡張アメダス気象データやその関連プログラムなどに関する情報は,以下のURLに示すMDSのホームページを ご覧ください。 http://www.metds.co.jp/ お問い合わせについて 拡張アメダス気象データ,およびその関連プログラムに関するお問い合わせは,E-mailにて下記までお願いいたし ます。(電話,FAX等でのお問い合わせは受け付けておりません。) [E-mail] ea@metds.co.jp

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1

空調設計用気象データ

ナビゲーションプログラム

(DsnNavi)の使い方

DsnNavi は,最大熱負荷計算に基づいて空調設備のシステム設計や装置容量の算定を行う際に利用する ことのできる空調設計用気象データ Dac8100.wea を操作するためのプログラムのことですが,旧版と異 なり,プログラム DVD には含まれておらず,DataNavi と同時にインストールされることはありません。 旧版プログラムとの相違  空調設計用気象データとプログラムDsnNaviは,2005年版の「拡張アメダス 1981-2000」のDVDと異なり,MDSのプログラムDVD 2013には含まれていません。 しかしながら,著作権者らのご好意により,MDS のホームページ(http://www.metds.co.jp/)から, そのセットアッププログラムの圧縮ファイル(DNSetup.zip)をダウンロードして,それを展開して得ら れる DNSetup.exe を実行すれば,DsnNavi とデータファイルが簡単にインストールされ,DataNavi と連 携させて使えるようになります注1 コピーされる空調設計用気象データは,1 地点につき暖房設計用,冷房設計用合わせて 11 タイプのデー タで構成されるデータを全国の 842 地点分連結した 1 つのファイルとして存在します。それはもはやデー タベースと呼べるサイズのテキストファイルです。 DsnNavi の機能は簡単に言ってしまえば,ユーザーが必要とする地点の希望する種類の設計用気象デー タ部分を切り出して,ハードディスク上にコピー(ファイル出力)することに尽きますが,優れた検索機 能を持つデータベース検索ソフトのように,検索(選定)の助けになる機能をどれだけ付加できるかを考 えて開発されたものです。 したがって,ユーザーが DsnNavi を使いこなすにはそれなりの知識が必要です。本書では,空調設計用 気象データ本体について解説した上で,DsnNavi の使い方を詳しく説明します。

1

空調設計用気象データ(

Dac8100.wea

)の概要

プログラム DsnNavi を理解するためには,それ以前に「空調設計用気象データ」本体についての理解が 不可欠ですので,本章で概説します。

1.1

データファイルの属性

EA 気象データは全て DVD やネットワークドライブから必要に応じてその都度読み込むことが想定さ れていますが,空調用設計気象データはユーザーのハードディスクにコピーされたものを使用することを 前提としています。 注 1インストーラー DNSetup.exe で唯一設定できる [ インストールオプション ] ウィンドウで [ 標準 ] を選んで,インストール先が

デフォルトの Program Files¥MDS¥EA_Tools または,Program Files (x86)¥MDS¥EA_Tools に設定され,既に DataNavi などのインストール作業が完了している場合に限ります。

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2 1 空調設計用気象データ(Dac8100.wea)の概要 Dac8100.wea がインストーラーによってコピーされたフォルダーに存在しなければ,DsnNavi は正常に 動作しません。また,これをリネームしたり移動しないでください。ファイルの内容も絶対に変更しない でください。 Dac8100.wea はテキスト形式のファイルで,場合によっては適当なテキストエディタで読み込むこと もできますが,そのサイズは約 5.8M バイトと大きなものであるため効率のよい操作は望めませんし,間 違った操作で意図せずデータ自体を変更してしまう危険性もあります。操作は全て DsnNavi を介して行 うことをおすすめします。また,コンピュータに詳しいユーザーにはぜひ,Dac8100.wea にリードオン リー属性を与えておくこともおすすめします。インストーラーがコピーされた後の Dac8100.wea に対し てリードオンリー属性を設定することはありません。

1.2

データファイルの構成

1.2.1 データセットの構成 DsnNavi が設計用気象データファイル Dac8100.wea から切り出すことのできる最小構成単位をデータ セットと呼んでいます。データセットの単位は,ユーザーが最大熱負荷計算などで扱うことのできる最小 単位(1日の時別気象データ)でもあります。 1 データセットは表 1 に示すように,制御文字を含めて 82 文字を 1 行とする文字列データ 8 行で構成さ れ, 各行のデータの主な内容は以下の通りです。 1行目:地点番号,緯度,経度,データセットの属性などを示すヘッダ情報 2行目:1日の時別「気温」データ 3行目:1日の時別「絶対湿度」データ 4行目:1日の時別「法線面直達日射量」データ 5行目:1日の時別「水平面天空日射量」データ 6行目:1日の時別「水平面夜間放射量」データ 7行目:1日の時別「風向」データ 8行目:1日の時別「風速」データ 表1 Dac8100.weaにおけるデータセットの構成(1/2) 行 内容(各行とも ASCII 文字 80 カラム分 + 改行文字 Yr Yn の 82 カラム) 1 地点情報および気象日別値危険率のデータ L1L2L3L4⊔SKCP011 P012 P301P014 P021 P022 P023 P024 · · · P115P152 P153 P154 D1D2D3M1M2M3d1d2d3m1m2m3 カラム 記号 説明 1–4 L1L2L3L4 地点番号(’␣␣␣1’∼’␣842’,右づめ) 5 ␣ 空白文字(スペース) 6 S 季節記号 ’H’ 暖房用 ’C’ 冷房用 7 K 気象タイプ番号(データセットタイプ番号) 暖房設計用 冷房設計用 ’1’ t – x 基準 ’1’ h – t 基準 ’2’ t – Jh 基準 ’2’ Jc – t 基準 ’3’ Js – t 基準(9 月の場合) ’4’ Js – t 基準(10 月の場合) 8 C 危険率番号 ’0’ 作成可能な最も厳しい危険率 ’1’ 0.5% ’2’ 1% ’3’ 2% 9–68 Pi1Pi2Pi3Pi4 15 種類*の気象要素日別値の危険率(×0.01%) (i =01∼15,右づめ) 69–74 D1D2D3M1M2M3 地点北緯(D1D2D3˚ M1M2.M3’)** 75–80 d1d2d3m1m2m3 地点東経(d1d2d3˚ m1m2.m3’)** (次頁に続く)

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1.2 データファイルの構成 3 表1 (前頁の続き)Dac8100.weaにおけるデータセットの構成(2/2) 行 内容(各行とも ASCII 文字 80 カラム分 + 改行文字 Yr Yn の 82 カラム) 2 24 時間の時別気象要素データ 2 行目:気温,3 行目:絶対湿度,4 行目:法線面直達日射量,5 行目:水平面天空日射量, 6 行目:水平面夜間放射量,7 行目:風向***,8 行目:風速 V011 V012 V013 V021 V022 V023 · · · V241 V242 V243 KCM1M2D1D2WE 8 カラム 記号 説明 1–72 Vi1Vi2Vi3 気象要素の値(i =01∼24 時,右づめ) 73 K 気象タイプ番号(データセットタイプ番号,1 行目参照) 74 C 危険率番号(1 行目参照) 75–78 M1M2D1D2 月日(M1M2月 D1D2日) (M1M2= ␣1∼12 月,D1D2 = ␣1∼31 日,右づめ) 79 W 曜日(常に’2’ 月曜日) 80 E 気象要素番号 番号 気象要素名 Vi1Vi2Vi3の単位 ’1’ 気温(+50˚C) ×0.1˚C ’2’ 絶対湿度 ×0.1g/kg’ ’3’ 法線面直達日射量 ×0.01MJ/m2h ’4’ 水平面天空日射量 ×0.01MJ/m2h ’5’ 水平面夜間放射量 ×0.01MJ/m2h ’6’ 風向*** – ’7’ 風速 ×0.1m/s

* 日平均気温(i =01),日最低気温(i =02),日最高気温(i =03),

日平均エンタルピ(i =04),日最低エンタルピ(i =05),日最高エンタルピ(i =06), 日平均絶対湿度(i =07),日積算水平面日射量(i =08),日積算南面日射量(i =09), 日積算西面日射量(i =10),日積算北面日射量(i =11),日積算東面日射量(i =12),

日積算円柱面日射量(i =13),日積算円柱南面日射量(i =14),日積算水平面夜間放射量(i =15) ** 例えば’123456’ は 123˚45.6’,’␣12345’ は 12˚34.5’ の意味。 *** 無風:0, NNE:1, NE:2,· · · , N:16 ␣ 空白文字(ホワイトスペース)の意味。 表 1 からわかるように,2 行目から 8 行目までの気象要素データのファイル書式は HASP 形式ファイ ルのそれとほとんど同じです。 1.2.2 データセットのタイプとデータブロック データセットには表 3 に示す 11 種類のタイプがあります。表中に記号 H11 などが定義されています。 例えば,①のタイプのデータセットのことを「暖房設計用 t – x(気温–絶対湿度)基準の危険率 0.5% の タイプのデータセット」などと呼ぶのが煩わしいとき,本書では「H11 タイプのデータセット」とか「H11 データセット」などと呼ぶことがあります。 表2 Dac8100.weaにおけるデータセットのタイプ∗1  暖房設計用                  t – x(気温–絶対湿度)基準    t の危険率 0.5% H11 ① t の危険率 1% H12 ② t の危険率 2% H13 ③ t – Jh(気温–水平面全天日射量)基準    t の危険率 0.5% H21 ④ t の危険率 1% H22 ⑤ t の危険率 2% H23 ⑥  冷房設計用                  h – t(エンタルピ–気温)基準        h の危険率 0.5% C11 ⑦ h の危険率 1% C12 ⑧ h の危険率 2% C13 ⑨ Jc – t(円柱面日射量–気温)基準          C20 ⑩ Js – t(円柱南面日射量–気温)基準     C30 または C40 ⑪  ∗1表中の H11,. . . ,C40 はデータセットのタイプを表す記号

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4 1 空調設計用気象データ(Dac8100.wea)の概要 これら 11 タイプのデータセットはいずれも,日平均気温や日平均エンタルピなどの気象指標を 2 種類 用いて,両者が厳しくなる日を過酷気象日として,20 年間(1981 年∼2000 年)の EA 気象データから選 び出し,選ばれた日の各気象要素を時別に平均化して作成されたものです。 あるアメダス観測地点に対するこれら 11 タイプのデータセットを H11 から C30 または C40 までこの順 番で並べたものをデータブロックと呼びます。1 データセットが 8 行の文字列で構成されることから,1 データブロックは連続した 88 行で構成されることになります。この 88 行からなるデータブロックをア メダス観測地点 1 番から 842 番まで地点番号順に,842 データブロック分連結したものが空調設計用気象 データファイル Dac8100.wea です注2 表 2 からわかるように,ある地点の冷房設計用気象データセットを利用したいとしても,ユーザーには 5 つの選択肢があり,どれを選ぶべきか迷うことがあるでしょう。DsnNavi にそれぞれのデータセットを グラフ表示する機能などがあり,そのような選択の意思決定のためのツールということができます。

1.3

各データセットの特徴

DsnNavi がデータセット選択の意思決定ツールであるとは言え,それぞれのタイプのデータセットの特 徴を予め知っておくことも必要です。そこで,以下に簡単にまとめておきます。 暖房設計用t – x基準データセット  本データセットは,外気負荷と蓄熱負荷を処理する空調機のように,エンタルピと気温の影響を強く 受ける装置に適するように作成された。気温および絶対湿度,エンタルピが厳しく,t - Jh基準のデータ セットに比べて気温の日較差が大きく,ある程度の日射量がある。ほとんどの地点で,日平均エンタル ピの危険率は,第1指標である日平均気温の危険率よりやや小さく厳しい。日平均絶対湿度の危険率は 1%以下,水平面日積算日射量の危険率(日射量の少ない順に対する値)は20∼30%であることが多い。 ほかに熱源装置に適する可能性がある。 暖房設計用t – Jh基準データセット  本データセットは,ファンコイルユニットのように気温の低い曇天日に負荷が大きくなる装置に適す るように作成された。気温は厳しいが湿度はやや高めで日射量は小さい。日最高気温が低くその危険率 は,ほとんどの地点で,第1指標である日平均気温の危険率より厳しい。日平均気温の危険率に対し,日 平均エンタルピの危険率はやや大きい。第1指標危険率1,2%の場合,水平面日積算日射量の危険率は 5%程度であるのに対し,第1指標危険率0.5%の設計用気象データは,全国的に日射量が少し大きく, 水平面日積算日射量の危険率は10%程度であることが多い。これは,第1指標危険率1,2%の場合と過 酷気象日の選定法が若干異なるためである。 従って,第1指標危険率0.5%の設計用気象データの方が1,2%の場合より小さな負荷が算出されるケー スがある。本データセットが適すると考えられる空調装置は,ペリメータ機器,熱源装置などである。 冷房設計用h – t基準データセット  本データセットは,外気導入を行うインテリアゾーン空調機のようにエンタルピと気温の影響を強く受 ける装置に適するように作成された。エンタルピ,気温が厳しく,天空日射量が比較的大きい。このため 北ゾーンのペリメータ機器にも適している。日平均気温の危険率は,第1指標である日平均エンタルピの 危険率より厳しい場合が多い。日積算日射量の危険率は,北面の危険率が5%程度,水平面,西面,東面 が10%程度,南面が15%程度であることが多い。外気導入を行う南ゾーン空調機や熱源装置などにも適 する可能性がある。 冷房設計用Jc – t基準データセット  本データセットは,西,東ゾーンファンコイルユニットのように西,東面日射の影響を強く受ける装 置,あるいは熱源装置などで建物外周面全体に当たる日射の影響を強く受けるケースに適するように作成 注 2したがって,Dac8100.wea は 74,096 行の文字列で構成されるテキストファイルとなります。1 行の文字列は制御文字も含め て 82 文字(82 バイト)で構成されますから,Dac8100.wea のサイズは 6,075,872 バイト(約 5.8M バイト)です。

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1.4 設計計算への適用上の注意事項 5 された。水平面,西面,東面日射量が強く,気温も厳しい。日積算日射量の危険率は,円柱面が1%程度, 水平,西,東面が2∼3%,北面が10∼15%程度,南面が5∼15%程度であることが多く,日平均気温の 危険率は1%程度,日平均エンタルピの危険率は5%程度であることが多い。ただし,南方地方は危険率 を求める際のランキング期間が他の地域と異なるため,南面日積算日射量の危険率は20∼30%と大きい。 本データセットは,ほかに角の小部屋の空調機,外調機を併用する空調機,熱源機器などに適する可能性 がある。 冷房設計用Js – t基準データセット  南ゾーン設計用の気象データである。北緯29以北の一般地方は9月,北緯29以南の南方地方は10 月の南面日射の強いデータセットである。秋に近い時期のデータであるため気温,エンタルピはh – t基 準,Jc – t基準より低い。日積算南面日射量の危険率は0.5%程度である。日平均気温,日平均エンタル ピの危険率は,それぞれ10∼20%,15∼25%(南方地方はともに30%程度)であることが多い。

1.4

設計計算への適用上の注意事項

空調設計用気象データに関する PDF 版解説書ファイルを精読するとよくわかることですが,空調設計 用気象データファイル Dac8100.wea に含まれているデータセットは,従来の空調設計用気象データとか なり異なるものです。 したがって,従来の気象データに代えて Dac8100.wea を空調設計計算に適用する場合に注意すべき事 項もありますので,以下に PDF 版解説書の記述を引用して挙げておきます。 • 複数のタイプのデータセットを用いて最大負荷計算を行い,最も大きな値を採用することをお勧め します。 • 暖房設計用 t – Jh 基準の危険率 0.5% データの日射量は,危険率 1,2% データより一般に値が大き くなっています。そのため,場合によっては,危険率 1,2% のデータを用いたときより最大負荷 値が小さくなることがあります。t – Jh 基準危険率 0.5% のデータセットを用いるときは,危険率 1% のデータセットも同時に用いると安全と言えます。 • 設計用気象データ Dac8100.wea は,現実的な気象であるという特徴をもつ代わりに,従来の設計用 気象データに比べて厳しいわけではありません。使用に当たっては,気象以外の計算条件も現実的 な条件に設定し,これまで危険側条件に仮定されていた部分は,条件を見直すなどの対応をするこ とが重要です。  以下の 1.4.1 と 1.4.2 では,コンピュータ利用の非定常最大負荷計算を行う場合の条件設定に関す る注意事項を述べます。 1.4.1 暖房設計計算における注意 (a) 休日の影響と予熱時間 日周期定常最大負荷計算では,過酷な気象の日が連続すると仮定され,この点は負荷を大きく見 積もる方向に作用するものの,休日明けの蓄熱負荷の増大を考慮することはできません。従来,厳 しすぎる暖房設計用気象データの影響を修正するために,計算上予熱時間を実際より長く設定する こともあったようですが,本データを使用する場合は,実際の予熱時間に近い条件を設定すべきで す。また確実に週休 2 日運転が行われるケースに対しては,予熱時に最大負荷が発生する装置の最 大負荷を,便宜的に 1 割程度割り増して装置容量を選定する,あるいは実際の運転にあたり,休日 明けのみ予熱時間を延ばすなどの対応をとると安全です。週休 2 日を仮定する週周期定常計算を行 えば確実に安全側負荷が得られますが,過大値になる恐れもあります。

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6 2 DsnNavi の概要 (b) 隣棟などの影響 設計計算では,屋外にある日射遮蔽物を無視することがあります。直達日射がなく天空日射量も 小さく仮定される従来の設計用気象データでは支障はなくても,現実的な日射を仮定する本設計用 気象データの場合は,危険側の最大負荷が得られる恐れがあります。最大負荷発生時刻に隣棟など の影響で窓の大部分が影になると予想される場合は,日射遮蔽物を無視する代わりに北方位を仮定 するなどの方法をとると安全です。 1.4.2 冷房設計計算における注意 (a) 地物反射日射 地物反射日射が及ぼす窓面への影響を考慮すべきです。負荷計算プログラム内で水平面日射量の 15∼20% を地物反射日射量として考慮するのが通例と思われます。 (b) 休日の影響 暖房設計計算と同様に,実際の予冷時間に近い条件設定を行うべきです。確実に週休 2 日運転が 行われるケースに対しては,予冷時間帯に最大負荷が発生する装置の最大負荷を便宜的に 1 割程度 割り増して装置容量を決定する,あるいは休日明けの予冷時間を延ばすなどの対応をとると安全で す。週休 2 日を仮定する週周期定常計算を行えば確実に安全側負荷が得られます。 (c) ブラインドの開閉操作の仮定 北面以外は常時ブラインドを閉めて使用されることが多いものの,常にそうとも限りません。特 に南面は,秋にはブラインドを閉める必要があっても夏には閉める必要のないことが多く,ブライ ンドを使用しない夏に最大負荷が発生することもあり得ます。日射状況によりブラインド開閉操作 を行う条件設定とすることが望ましいと言えます。

2

DsnNavi

の概要

2.1

DsnNavi の機能

先にも簡単に触れましたが,DsnNavi の機能は,ユーザーの指定にしたがって特定のアメダス観測地 点の特定のデータセットを空調設計用気象データファイル Dac8100.wea から読み込んで,単純にその部 分だけ切り出してユーザーファイル(UF2 ファイル)として保存することに尽きますが注3,暖房設計用 6 タイプ,冷房設計用 5 タイプと複数のデータセットのどれを選択するかをユーザーが意思決定する助けと なる以下の機能が付加されています。 • ユーザーが地点を特定すれば,Dac8100.wea からその地点のデータブロック(11 タイプのデータ セット)を全て読み込み,それぞれのデータセットに含まれる気象要素を 1 ページのグラフとして 表示し,ページ切り替え操作によって相互に比較することができます。 • 表 1 に示されている 15 種類の気象要素の危険率が,11 タイプのデータセットの間でどの程度違っ ているか,テーブル(表)上で比較することができます。 注 3た だ し ,日 射 量 と 夜 間 放 射 量 の デ ー タ を Dac8100.wea が 採 用 し て い る SI 単 位「×0.01 MJ/(m2·h)」から工学単位 「kcal/(m2·h)」に変換してから保存することもできます。

(9)

2.2 UF2 ファイル 7 • 暖房設計用 6 タイプのデータセット間,あるいは冷房設計用 5 タイプの特定気象要素のグラフを描 くことができます。この機能により,例えば,気温が暖房設計用の 6 つのデータセット間でどの程 度異なるかを知ることができます。 • Dac8100.wea に直接含まれていない気象要素である,水平面全天日射量,南鉛直面日射量,円柱南 面日射量などを太陽位置に基づいて計算し,グラフやテーブル(表)として表示することができま す。グラフやテーブル(表)はファイルに保存したり,プリンタで印刷したりできます。テーブル (表)のデータはクリックボードにコピーすることも可能です。

2.2

UF2 ファイル

空調設計用気象データファイル Dac8100.wea の特定地点(LLL,LLL=001 ∼842)のデータブロックを DsnNavi で読み込み,そのブロックに属する 11 のデータセット(H11,H12,H13,H21,H22,H23,C11, C12,C13,C20,C30 または C40)のひとつを選んで,UF2 ファイルとして [Tmp] フォルダーに保存する ことができます。

このとき,DsnNavi が命名するデフォルトの UF2 ファイルの名前は LLLSKCsi.uf2,または LLLSKC.uf2 となります。ここで SKC は H11,H12,H13,H21,H22,H23,C11,C12,C13,C20,C30 または C40 のい ずれかを一般的に表したものです。si は日射量と夜間放射量の単位に SI(×0.01 MJ/m2h)を用いてい ることを表し,これがないと工学単位(kcal/m2h)に変換したものであることを意味します。 Dac8100.wea や UF2 ファイルは,DVD からインストールした他のプログラムが参照することはありま せん。したがって,上記の UF2 ファイルのデフォルトファイル名は推奨する名前に過ぎず,ユーザーが独 自の名前を付けても問題ありません。

2.3

2 つの起動方法とそれによる動作の相違

2.3.1 起動方法 DsnNavi の起動方法は 2 通りあります。ひとつは,DataNavi のメインウィンドウの [ 設計用気象データ の検索と読み込み... (P)] と表示された横長のボタン をクリックして, DataNavi から起動する方法です注4。 もうひとつの起動方法は単独起動です。DsnNavi を単独に起動するには,図 1 のようにデスクトップ のタスクバーの [ スタート ] ボタンをクリックし,[ すべてのプログラム | MDS | Free_Tools ] のサブメ ニュー [ DsnNavi ] をクリックします。 図1 DsnNaviの単独起動の方法 注 4DataNavi のメインウィンドウの [ オプション ] メニューから起動することもできます。なお,DsnNavi がデフォルト通りに インストールされていないと,このボタンやメニューは表示されません。

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8 2 DsnNavi の概要 2.3.2 2 つの起動方法による動作の相違 DataNavi を介して DsnNavi を起動した場合と単独に起動した場合では,大きな違いがひとつあります。 DataNavi から起動した場合,これを用いて直前に DVD などから読み込んだ地点が DsnNavi に伝えら れ,DsnNavi はその地点のデータブロックに対する操作しか行えないということです。DsnNavi の使い方 に慣れないうちは,このことが動作不良と感じられるかも知れませんが,これは開発者の意図した仕様で す。なぜそのような仕様にしたかについては,第 3 章で説明した通りです。 図 2(a),(b) に起動直後の DsnNavi のメインウィンドウを示します。

(a) EZ/EA DataNaviから起動した場合

(b)単独に起動した場合

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2.4 メインウィンドウのページ構成 9 図 2(a) が DataNavi から起動した場合,(b) が単独に起動した場合です。前者の場合に地点の選択が制 限されている様子がメインウィンドウ上部のパネルの表示状態を比べるとよくわかります。地点選択の制 約を除けば,DsnNavi の機能は起動方法によらず同じです。

2.4

メインウィンドウのページ構成

図 2(b) に示した DsnNavi のメインウィンドウの要部は,各種気象要素のグラフが描画されるスクロー ルボックスと 3 つのボタンが縦に並んだパネルの表示される 5 枚のページです。これらのページは 2 ペー ジと 3 ページにグルーピングされ,上位の階層では 2 枚のページに集約されています。表 3 にこれらの ページの構成とそこに表示されるデータセット(H11,. . . ,C40)との関係を示します。 表3 DsnNaviのメインウィンドウのページ構成と表示されるデータセットの関係∗2   [ 暖房設計用 (H)] ページ                  [ t – x 基準 (X)] ページ    t の危険率 0.5% H11 t の危険率 1% H12 t の危険率 2% H13 [ t – Jh 基準 (J)] ページ    t の危険率 0.5% H21 t の危険率 1% H22 t の危険率 2% H23   [ 冷房設計用 (C)] ページ                  [ h – t 基準 (T)] ページ    h の危険率 0.5% C11 h の危険率 1% C12 h の危険率 2% C13 [ Jc – t 基準 (J)] ページ          C20 [ Js – t 基準 (S)] ページ     C30 または C40  ∗2 表中の H11,. . . ,C40 はデータセットのタイプ(表 2,p.3 参照)。

3

DsnNavi

の基本操作

ここでは DsnNavi の基本操作,すなわち特定のアメダス観測地点を選択して,その地点に対する 11 タ イプのデータセットを読み込み,データセットを 1 つ選択してファイルとして保存する操作を説明しま す。チュートリアル形式で説明しますので,説明通りの操作を実際に行ってみてください。

3.1

起動

2 通りの起動方法,すなわち 1⃝EZ/EA DataNavi を介して起動する方法と 2⃝単独に起動する方法につい ては既に,2.3 節(p.7)で述べましたので説明を省略します。 ここでは単独に DsnNavi を起動してください。ノート PC など,ご使用中のコンピューターのディスプ レイ装置が 1,280 ピクセル×1,024 ピクセル程度の大きさに満たない場合には,DsnNavi 起動直後のメイ ンウィンドウは図 2(b) に示したようなサイズとなり,描画キャンバス全体を見ることはできません。も ちろんスクロールバーを使って描画キャンバスを移動させて表示されたグラフの隅々まで見ることはでき ますが,ひとつのデータセットに含まれる気象要素の特徴を全体的に把握するには,なるべく大きなウィ ンドウに描画キャンバス全体が表示されているに越したことはありません。 そのため,DsnNavi のメインウィンドウは起動後にサイズを変更できるようになっています。ウィンド ウの境界やウィンドウ右下のグリップ部分をマウスでドラッグするとサイズを調整できます。ただし,調 整したウィンドウサイズはその場限りのもので,DsnNavi を終了すると元のサイズに戻ってしまいます。 このことを煩わしく思うユーザーには,WINDOWS®側の DsnNavi を起動させるためのショートカットの プロパティで,実行時の大きさを「最大」に設定しておくことをおすすめします。

(12)

10 3 DsnNavi の基本操作 1,280 ピクセル×1,024 ピクセル程度の大きさのディスプレイ装置を持つコンピュータ環境で DsnNavi を起動させた場合には,図 3 に示すように,自動的に描画キャンバス全体が見えるサイズでメインウィン ドウが表示されます。 なお,DsnNavi が単独に起動する場合,前回起動時の最後に処理した地点のデータブロックを自動的に 読み込んだ状態で起動します。 図3 高解像度大型ディスプレイに表示されたDsnNaviのメインウィンドウ

3.2

メインウィンドウの見方

メインウィンドウに表示されているボタンやテキストボックスの意味を説明します。ページタブをいろ いろとクリックして表示されるページを変えたり,コンポーネントの説明を読むたびに実際にそのコン ポーネントを操作してみると理解が深まるでしょう。 3.2.1 パネルとステータスバー 図 3 に示したメインウィンドウのメニューバーのすぐ下に,スピードボタン と が並んだパネ ルがあります。スピードボタン は,アメダス観測地点を選択するための県別地点選択用ウィンドウ (例えば図 4,p.12 参照)を表示させる機能を持ちます。地点の選択はボタンの右隣にある編集ボックス のアップダウンボタンをクリックしながら,地点番号で選択することもできます。

(13)

3.3 アメダス観測地点の選択とページの変更 11 選択された地点の名前と緯度,経度は,このパネルの 2 つのテキストボックスに表示されます。このテ キストボックスの内容は編集できませんが,選択してクリップボードにコピーすることができます。

メインウィンドウ下端にはステータスバーがあり,ウィンドウ上のボタンなどのコンポーネントにマ ウスを置いたときに,そのコンポーネントに対する操作に関するヒントが表示されます。また右側に は,「Output Unit: [MJ]」または「Output Unit: [kcal]」と表示された部分があります。先述の通り, DsnNavi は,Dac8100.wea ファイルの内容の切り出してそのままファイル保存する機能だけでなく,日 射量と夜間放射量のデータを Dac8100.wea が採用している SI 単位「×0.01 MJ/(m2·h)」から工学単位

「kcal/(m2·h)」に変換してから保存する機能があります。この部分の表示は,現在どの単位を用いて出力

する設定になっているかを表しています。図 3 の例では「Output Unit: [kcal]」となっており,日射量 と夜間放射量が工学単位「kcal/(m2·h)」で出力される設定になっていることを示しています。 3.2.2 各ページのコンポーネント メインウィンドウの要部であるページ部分は,大きな描画キャンバスの含まれるスクロールボックス (描画域)とその上部のパネル(上部パネル)で構成されます。2.4 節(p.9)で説明した通り,データセッ トが表示される最下層のページは 2 グループ計 5 枚ありますが,5 枚のページはそれぞれ,同じ描画域と 上部パネルを備えています。描画域の内容については解説するまでもないでしょう。 上部パネル左側には,[ 推奨する設計対象 ] と表示されたグループボックスがあり,表示中のデータセッ トがどのような設計対象に対して用いるのがよいかが表示されます。現在表示中のページに示されている データセットの特徴は,このパネルの右にある [ データの特性 (P)...] ボタン( )をク リックすると現れるサブウィンドウに示されます。1.3 節(p.4∼5)に各データセットの特徴をまとめて 示しましたが,サブウィンドウに示される内容は,その記述を小分けにしたものです。 [ データの特性 (P)...] ボタンの下にある [ 表形式表示 (T)...] ボタン( )は,データ セットの内容をテーブル(表)として別のサブウィンドウに表示する機能を持ちます。 上部パネルの [ 超過危険率の選択 (P)] という表示のあるラジオボタンのグループボックスは,ページに 表示されている危険率の異なる 3 つのデータセットのひとつを選択するために用います。ラジオボタンの ひとつをチェックすると,描画域に表示されたグラフのうち,チェックされたラジオボタンの示す危険率 のデータセットがどれなのか強調表示することができます注5 上部パネル右下にある [ データの保存 (S)...] ボタン( )は,現在表示され,かつラ ジオボタングループボックスで選択された(強調表示された)データセットを UF2 ファイルとして保存す る機能を持ちます注6 ただし,ラジオボタングループボックスは全てのページに備わっている訳ではありません。表 2(p.3) に示した通り,冷房設計用 Jc – t(円柱面日射量–気温)基準のデータセットおよび冷房設計用 Js – t(円 柱南面日射量–気温)基準のデータセットには第一指標の危険率によるバリエーションがありませんから, これらのデータセットが表示されるページ([ 冷房設計用 (C)] ページ配下の [ Jc – t 基準 (J)] ページおよ び [ Js – t 基準 (S)] ページ)にはこのグループボックスがありません。

3.3

アメダス観測地点の選択とページの変更

3 章の説明にしたがって,ユーザーは DsnNavi を単独起動しているものとします。 これ以降,「宇都宮に建設される建物の冷房熱源の設計計算を行うために,空調設計用気象データ Dac8100.wea から適切なデータセットを複数選ぶ」という具体的な状況を想定して説明します。 注 5ただし,ディスプレイ装置の解像度が低い場合には強調表示されません。 注 6 DsnNavi の本質的に最も重要な機能は,このボタンに割り当てられていることになります。なお,同じ機能は,[ File| 保 存 (S)... ] メニューにも割り付けられています。

(14)

12 3 DsnNavi の基本操作 図4 DsnNaviにおけるアメダス観測地点の選択 (県別地点選択用ウィンドウを用いた操作) まず,Dac8100.wea から宇都 宮のデータブロックを読み込み ます。 図 3 に示したメインウィンド ウのスピードボタン をク リックして県別地点選択用ウィ ンドウを表示させ,[ District] リストボックスで [ 関東 ] を, [ Prefecture] リストボックス で [ 栃木 ] を選択します。する と栃木県の地図が表示され,県 内に存在するアメダス観測地点 が全てボタンで表示されます。 その中から,[ 宇都宮 ] と表示 されたボタンを探してクリック してください注7。図 4 はこの 操作を実行した状況を示してい ます。 [ Selected] と 表 示 さ れ た テ キストボックスに [ No.333(宇都宮,ウツノミヤ) ] と表示されたことを確認の上,[ OK ] ボタンをク リックしてください。 DsnNavi のメインウィンドウに戻ったならば,[ 冷房設計用 (C)] と表示されたページタブをクリックし ます。メインウィンドウは図 5 のように変化したはずです。 図5 Dac8100.weaから宇都宮のデータブロックを読み込んだ際のDsnNaviメインウィンドウ 注 7先述の通り,地点の選択はスピードボタンの右隣にある編集ボックスのアップダウンボタンをクリックしながら,地点番号で 選択することもできます。もし宇都宮のアメダス地点番号が 333 であるとわかっているのならば,この操作の方が簡単です。

(15)

3.4 データセットの検索 13

3.4

データセットの検索

ここで想定しているのは,冷房熱源の設計計算に用いるデータセットの選択です。選択すべきデータ セットを決定するため,いろいろな操作を行ってみましょう。 3.4.1 ページの切替 [ h – t 基準 (T)],[ Jc – t 基準 (J)],[ Js – t 基準 (S)] ページタブをクリックすると,それぞれのページ を表示することができます。各ページの上部パネルの [ 推奨する設計対象 ] グループボックスの記載内容 を読むと,熱源装置の設計用にはどうやら [ h – t 基準 (T)] と [ Jc – t 基準 (J)] のデータセットタイプが 適していることがわかります。 3.4.2 [ データの特性 ] サブウィンドウの表示 それぞれのデータセットタイプの特徴を理解するために, ボタンをクリックして, サブウィンドウに表示される内容を読んでおきます。図 6 は [ h – t 基準 (T)] ページからこの操作を行っ た状況を示しています。 なお,このサブウィンドウはいわゆるツールウィンドウ(モードなしウィンドウ)ですから,これを表示 したままアクティブウィンドウとしてメインウィンドウを選択し直して操作を継続することができます。 図6 DsnNaviにおけるデータセットの概説用ツールウィンドウ ([データの特性]サブウィンドウ) 3.4.3 データセットテーブルの表示 図 5 に示すように,各ページにグラフとして表示される内容は,必ずしもそのデータセットに含まれる データではありません。例えば,中央上側にグラフ表示されているエンタルピは,気温と絶対湿度から計 算されたものですし,全天日射量は,法線面全天日射量と水平面天空日射量のデータと,DsnNavi が内部 で計算した太陽位置注8に基づいて計算されたものです。またデータセットに含まれる法線面直達日射量 と風向はグラフ表示されません。 そこで,表示されていないデータを確認するなどの目的のため, ボタンをクリック します。すると,図 7 に示すようなサブウィンドウが表示されます。このウィンドウは,図 6 に示した ツールウィンドウとは異なり,いわゆるモーダル(モードつき)ウィンドウです。すなわち,ウィンドウ を閉じないとメインウィンドウには復帰できません。 注 8Dac8100.wea が 1981 年から 2000 年までのデータに基づいて作成されたものであることから,その期間のほぼ中央の 1990 年を想定し,1990 年 1 月 30 日(暖房設計用のデータセットの場合),1990 年 8 月 1 日(冷房設計用の h – t 基準,Jc – t 基 準のデータセットの場合),1990 年 9 月 15 日または 10 月 15 日(Js – t 基準のデータセットの場合)の太陽位置としていま す。

(16)

14 3 DsnNavi の基本操作 図7 DsnNaviにおけるデータセットのテーブル(表)表示用サブウィンドウ ([基本データ(F)]ページを表示中) このサブウィンドウは 2 ページで構成されたテーブル(表)からなります。図 7 に示すように,[ 基本 データ (F)] ページにはデータセットに含まれる気象要素の値が時刻別に表示されます。また [ 付加デー タ (A)] タブをクリックして [ 付加データ (A)] ページを前面に表示すると,エンタルピ,太陽高度(角), 太陽方位角,(水平面)全天日射量,方位別の鉛直面日射量の値をテーブル(表)形式で見ることができ ます。 それぞれのページのデータはファイルとして保存したり,プリンタで印刷することができます。さらに セルを選択してマウスを右クリックすれば,クリップボードにコピーすることもできます。 このサブウィンドウを閉じるには,スピードボタン かシステムボタン をクリックします。 すると DsnNavi のメインウィンドウに復帰します。 3.4.4 その他の操作 その他,データセットの検索の目的に役立つかどうかはユーザーにより異なるでしょうが,メインウィ ンドウの前面ページに表示されたスクロールボックスの描画キャンバスは,プリンタで印刷したり EMF ファイルとして保存することができます。 また,詳しいことは 4 章(p.17∼22)で述べますが,データセットの検索に役立つ操作(機能)として, 以下に列挙するものがあります。 • 表 1 に示されている 15 種類の気象要素の危険率が,11 タイプのデータセットの間でどの程度違っ ているか,テーブル(表)上で比較する(4.1 節,p.17∼18)。 • 暖房設計用 6 タイプのデータセット間,あるいは冷房設計用 5 タイプの特定気象要素のグラフを描 く(4.2 節,p.18∼20)。 • Dac8100.wea に直接含まれていない気象要素である,水平面全天日射量,南鉛直面日射量,円柱南 面日射量などを太陽位置に基づいて計算し,グラフやテーブル(表)として表示する(4.2 節,p.18 ∼20)。

(17)

3.5 データセット保存単位の選択 15 以上に示した様々な操作によるデータセットの検索結果を踏まえて,結局,「冷房熱源の設計計算に用 いる宇都宮のデータセットとして,冷房設計用の h – t 基準の第一指標危険率 0.5%,1%,2% のデータ セット(C11,C12,C13 データセット)と Jc – t 基準のデータセット(C20 データセット)を全てファイ ル出力しておき,これら 4 種類のデータに基づく設計計算を行って,最大の熱負荷を与えるものを設計値 として採用することに決めた」と想定しましょう注9

3.5

データセット保存単位の選択

上述の想定により,h – t 基準の第一指標危険率 0.5%,1%,2% のデータセットと Jc – t 基準のデータ セット,すなわち C11,C12,C13,C20 データセットをファイル保存することになりますが,ファイル保 存操作(3.6 節)に進む前に,データセットを保存するときの日射量と夜間放射量の単位に関する設定を 行います。 ここでは,「日射量や夜間放射量の単位として,[×0.01 MJ/(m2·h)] ではなく,[kcal/(m2·h)] の単位で保 存したい」と想定します。 図 5(p.12)のメインウィンドウ下端のステータスバー右端に [ MJ ] と表示されているのがわかります。 これは,現在 DsnNavi が日射量や夜間放射量を「×0.01 MJ/(m2·h)」単位で保存する設定になっているこ とを示していますので,「kcal/(m2·h)」の単位で保存する設定に変えなければなりません。 設定を変更するため,図 8 に示すように [ Option| 日射・放射のファイル出力単位 (U) | 工学単位 [kcal/m ^2h] ] を選択して,[ 工学単位 [kcal/m ^2h] ] にチェックマークを付けてください。 図8 DsnNaviにおけるファイル出力単位の変更メニュー

3.6

データセットの保存

h – t 基準の第一指標危険率 0.5%,1%,2% の 3 種類のデータセット(C11,C12,C13 データセット) を保存するには, 1 ⃝ [ h – t 基準 (T)] ページを表示し,上部パネルのラジオボタンのチェック状態を変える。 2 ⃝ [ データの保存 (S)...] ボタンをクリックして,ファイル保存ダイアログウィンドウ(図 9 参照)を 表示する。 3 ⃝ ファイル保存ダイアログウィンドウの [ 保存 (S)] ボタンをクリックする。 の操作を繰り返します。 また Jc – t 基準のデータセット(C30 データセット)を保存するには,[ Jc – t 基準 (J)] ページを表示 して,上記の 2⃝と 3⃝の操作を行います。なお,DsnNavi には全てのデータセットを一気にファイル保存す る機能はありません。 ここでは C13 データセット,すなわち h – t 基準の第一指標危険率 2% のデータセットを保存してみま しょう。 注 9DsnNavi の使い方を説明するために便宜的に想定したものです。この想定が実際に合理的である根拠はありません。

(18)

16 3 DsnNavi の基本操作 [ h – t 基準 (T)] ページが前面に表示されていることを確認し,ラジオボタン [ 超過危険率 2.0% (2)] を チェックしてください。そして [ データの保存 (S)...] ボタン( )をクリックしてくだ さい。すると図 9 に示したファイル保存ダイアログウィンドウが現れますので,[ 保存 (S)] ボタンをク リックしてください。ファイル保存ダイアログウィンドウにデフォルトで表示されるファイル名の命名規 則については,2.2 節(p.7)で説明した通りです。ユーザーは任意のファイル名に変更することができま すが,後述する理由からむやみに変更しないことをおすすめします。 ファイル保存が完了すると,図 10 に示すメッセージボックスが表示されます。このメッセージボック スの表示により,日射量や夜間放射量が SI 単位系と工学単位系のどちらで保存されたかを確認すること もできます。 図9 DsnNaviにおけるファイル保存ダイアログウィンドウ 図10 DsnNaviにおけるファイル保存操作完了メッセージ なお [ データの保存 (S)...] ボタンのクリックと同じ機能は,メインウィンドウの [ File| 保存 (S)... ] メニューにも備わっています。

(19)

3.7 終了 17

3.7

終了

DsnNavi を終了します。メインウィンドウの スピードボタンまたは ボタンをクリックして ください。メインウィンドウの [ File| 終了 (X)... ] メニューを選択するのも方法のひとつです。

4

DsnNavi

サブウィンドウの利用

DsnNavi には,メインウィンドウのメニュー選択からでなければ利用できないサブウィンドウ,すなわ ちボタンのクリックで表示できないサブウィンドウが 2 つあります。各種気象要素の「超過危険率テーブ ル表示サブウィンドウ」と暖房設計用データと冷房設計用データの「気象要素ヴュアー(viewer)」がそれ です。どちらのウィンドウも,複数のデータセットを検索してどのデータセットを用いるか意思決定する 際に有用な情報を提供します。ここでは,それぞれのサブウィンドウについて説明します。

4.1

各種気象要素の超過危険率のテーブル(表)表示

アメダス観測地点ごとに用意された 5 種類のデータセットタイプのうち,t – x(気温–絶対湿度)基準, t – Jh(気温–水平面全天日射量)基準,および h – t(エンタルピ–気温)基準のタイプには,それぞれの 第 1 気象指標の危険率の水準により 3 種類のデータセットがありますが,あるデータセットにおいて第 1 気象指標以外の気象要素の超過危険率がどのような状態になっているのか知りたい場合があるでしょう。 1.2.1(p.2)で説明した通り,Dac8100.wea ファイルには,15 種類の気象要素日別値の危険率がデータ セットごとに収録されています。 ここで説明する「超過危険率テーブル表示サブウィンドウ」は,DsnNavi が現在読み込んでいる地点の 11 種類のデータセットについて,これら 15 種類の危険率を一覧表に表示する機能を持ったサブウィンド ウです。 このサブウィンドウを表示するには,DsnNavi のメインウィンドウにおいて,[ View | 超過危険率の値 (C)... ] メニューを選択します。メニューの選択により,図 11 に示すサブウィンドウが表示されます。 図11 DsnNaviの超過危険率テーブル表示サブウィンドウ このウィンドウのテーブル(表) (グリッドボックス)の行には 15 種類の気象要素,列には 11 種類 のデータセットが並んでいます。 例えば,図 11 において,暖房設計 用 t – x(気温–絶対湿度)基準の 第一指標危険率 2% のデータセッ ト(図中左から 3 つ目の列)の日 平均エンタルピ(図中上から 4 つ 目の行)の超過危険率が 1.23% で あることがわかります。 また,暖房設計用,冷房設計用 の別に,特定気象要素日別値の超 過危険率が最低で最も過酷なもの と最高で最も柔和なものが色で区 別されて表示されます。

(20)

18 4 DsnNavi サブウィンドウの利用 このサブウィンドウに表示されたテーブル(表)の内容は,スピードボタンを用いてファイルに保存し たり,プリンタで印刷することができますし,セルを選択した状態でマウスを右クリックすれば,選択部 分をクリップボードにコピーするためのポップアップメニューも利用できます。

4.2

各種気象要素のグラフ表示とテーブル(表)表示

ある地点のデータブロックが Dac8100.wea ファイルから読み込まれているとき,DsnNavi のメインウィ ンドウ中央のページに表示されるグラフは 1 つあるいは危険率の異なる 3 つの同じタイプのデータセット ごとに表示されるため,例えば,6 種類ある暖房設計用の全てのデータセットの気温を相互に比較したい とか,南鉛直面日射量などデータセットに含まれない気象要素を相互に比較したいなどといったときに必 ずしも便利ではありません。

DsnNavi のメインウィンドウから,[ View | 気象指標 (P)...| 暖房設計用 (H)... ] メニューや [ View

| 気象指標 (P)...| 冷房設計用 (C)... ] メニューを選択すると,上記のような目的に適したサブウィン ドウ「気象要素ヴュアー(viewer)」を表示することができます。 気象要素ヴュアーは,以下の気象要素(指標)を暖房設計用の 6 種類のデータセットと冷房設計用の 5 種類のデータセットの一方のグループについて,ユーザーの指定する気象要素(指標)を 1 つのグラフあ るいはテーブル(表)として表示する機能を持ちます。 • データセットに含まれる気象要素(指標)   –気温        –絶対湿度      –法線面直達日射量  –水平面天空日射量   –風向        –風速        –水平面夜間放射量 • データセットに含まれない気象要素(指標)   –エンタルピ    –水平面全天日射量  –南鉛直面日射量   –西鉛直面日射量   –北鉛直面日射量  –東鉛直面日射量   –円柱面日射量注10   –円柱南面日射量注 10 一例として,冷房設計用の各種データセットの中身を見るために,DsnNavi のメインウィンドウで [ View | 気象指標 (P)...| 冷房設計用 (C)... ] メニューを選択し,気象要素ヴュアー(サブウィンドウ)を表 示した様子を図 12(a) に示します。 (a)初期表示状態 (b)気象指標を選択中の状態 図12 DsnNaviの気象要素ヴュアー(viewer) 注 9これまでにも円柱面日射量あるいは円柱南面日射量という言葉が出てきましたが,それらの定義については文献 [1],[2] を参 照してください。

(21)

4.2 各種気象要素のグラフ表示とテーブル(表)表示 19 メニューを選択して気象要素ヴュアーを表示したばかりの初期表示状態では,必ず気温のグラフ表示画 面が現れます。別の気象指標を表示したい場合には,図 12(b) に示すようにウィンドウ上部のドロップ ダウンリストボックスからリスト項目を選択します。また,グラフではなくテーブル(表)を見たいと きには,[ テーブル (T)] ページタブをクリックして前面に表示されるページを変更します。図 13(a),(b) (p.19)に水平面全天日射量を選択してグラフとテーブルを表示した例を示します。 (a)グラフ表示 (b)テーブル表示 図13 DsnNaviの気象要素ヴュアー(viewer)の表示例(水平面全天日射) グラフやテーブル(表)として表示する項目は,気象要素ヴュアーウィンドウ左側のパネルにある [ 表 示項目 (D)] と表示されたリストボックスのチェックマークを付けたり外したりすることで選択できます。 またグラフ表示の場合には,リストボックスでハイライトの状態にある項目の線種と色を,[ 選択項目の 表示線種 (L)] と [ 選択項目の表示色 (C)] とそれぞれ表示されたドロップダウンリストボックスから選択 する操作によって変更することができます。変更した結果は [ 凡例 ] と記されたスクロールボックスにた だちに反映され,グラフの描画キャンバスも即座に再描画されます。

(22)

20 5 DsnNavi のメニュー 前面のページに表示されているグラフやテーブル(表)は,スピードボタンを用いてファイルに保存し たり,プリンタで印刷することができます。また,[ テーブル (T)] ページにおいては,グリッドボックス 中のセルを選択した状態でマウスを右クリックしてポップアップメニューを表示させ,選択部分をクリッ プボードにコピーすることも可能です。 本節で述べた「気象要素ヴュアー」(サブウィンドウ)と 4.1 節で述べた「超過危険率テーブル表示サ ブウィンドウ」は,ともにモードつきウィンドウです。すなわち,これらのサブウィンドウを閉じないと DsnNavi のメインウィンドウには戻れません。これらのサブウィンドウを閉じるには,それぞれのサブ ウィンドウに設けられている スピードボタンまたは ボタンをクリックします。

5

DsnNavi

のメニュー

最後に,DsnNavi メインウィンドウのメニューやサブウィンドウのスピードボタンの機能を表 4 および 表 5 に総括して,本章のまとめとします。 表4 DsnNaviのメニュー一覧(1) メインウィンドウ メニュー ショート スピード メイン サブ/サブサブ... 操作・機能の説明 カットキー ボタン File 開く(O)... UF2 ファイルの読込(グラフ表

示)。 Ctrl+O 保存(A)... (強調)表示中のデータセット を UF2 ファイルとして保存。 Ctrl+A 印刷(P)... メインウィンドウに表示中のグ ラフをプリンタで印刷。 Ctrl+P 終了 (X) DsnNavi を終了。 Ctrl+X View 地点(L)... アメダス観測地点を選択。 Ctrl+L データセット(S).../  暖房設計用(H).../    [t – x] 基準(X).../    超過危険率 0.5%(5)    超過危険率 1.0%(1)    超過危険率 2.0%(2)  他の危険率のデータセットと併せて  前面にグラフ表示。  その危険率のデータセットを選択(強調表示)。    [t – Jh] 基準(X).../    超過危険率 0.5%(5)    超過危険率 1.0%(1)    超過危険率 2.0%(2)  他の危険率のデータセットと併せて  前面にグラフ表示。  その危険率のデータセットを選択(強調表示)。  冷房設計用(H).../    [h – t] 基準(T).../    超過危険率 0.5%(5)    超過危険率 1.0%(1)    超過危険率 2.0%(2)  他の危険率のデータセットと併せて  前面にグラフ表示。  その危険率のデータセットを選択(強調表示)。    [Jc – t] 基準(J) このデータセットを前面にグラフ表示。    [Js – t] 基準(S) このデータセットを前面にグラフ表示。 超過危険率の値(C)... 全 11 データセットにおける 15 種類の気象要素日別値の超過危 険率をテーブル(表)表示。 気象指標(P).../  暖房設計用(H)... 暖房設計用の 6 データセットに おける各種気象指標をグラフ, テーブル(表)に表示。  冷房設計用(C)... 暖房設計用の 6 データセットに おける各種気象指標をグラフ, テーブル(表)に表示。

(23)

21 表5 DsnNaviのメニュー一覧(2) メインウィンドウ (続き) メニュー ショート スピード メイン サブ/サブサブ... 操作・機能の説明 カットキー ボタン Option 日射・放射のファイル 出力単位(U)/   SI 単位(× 0.01) 次のメニュー(工学単位)と    [MJ/m2h](S) トグルスイッチを構成。  工学単位 前のメニュー(SI 単位)と    [kcal/m2h](C) トグルスイッチを構成。 出力フォルダー(F)... ファイル保存フォルダーの選 択。 表示言語(E)... 表示言語選択用ダイアログウィ ンドウを表示。 Help 使い方(H) ヘルプシステムの検索。 Ctrl+H ヴァージョン情報(I)... ヴァージョン情報ダイアログ ウィンドウを表示。 Ctrl+I (ポップアップメニュー) 印刷(P)... 表示中のグラフをプリンタで印 刷。 Ctrl+P Emf ファイル保存(E)... 表示中のグラフを EMF ファイ

ルとして保存。 データセットテーブル表示サブウィンドウ,         超過危険率テーブル表示サブウィンドウおよび気象要素ヴュアー メニュー ショート スピード メイン サブ/サブサブ 操作・機能の説明 カットキー ボタン 前面表示ページの表またはグラ フをファイル保存。 前面表示ページの表またはグラ フをプリンタで印刷。 ウィンドウを閉じる。 (ポップアップメニュー) クリップボードに 選択中のセルを CSV 形式で コピー(CSV) メモリにコピー。 クリップボードに 選択中のセルを SSV(テキス ト) コピー(SSV) 形式でメモリにコピー。 クリップボードの メモリクリア。 内容を消去(Z) 印刷(P)... 表示中のグラフをプリンタで印 刷。 Ctrl+P Emf ファイル保存(E)... 表示中のグラフを EMF ファイ

ルとして保存。

これまで,表 4 の [ File| 開く (O)... ] メニューについては一言も触れませんでした。DsnNavi の本質

的な機能とは遠い機能であるためです。このメニューを用いて,保存済みの UF2 ファイルを読み込んでメ インウィンドウの描画キャンバスに表示することができます(図 14 参照)。この機能は,既存の UF2 ファ イルがどのようなものであったか確認する上で役に立つかも知れません。ただしこの場合,新たに地点を 選択して Dac8100.wea ファイルからデータブロックを読み込むまで,前章までに説明してきた機能のほ とんどが使えない状態になります。 なお,このメニューで読み込むことのできる既存 UF2 ファイルは拡張子「.uf2」を持つものでなけれ ばなりません。3.6 節(p.15∼16)の説明の中でファイル名の変更を積極的にすすめなかったのはこのた めです。UF2 ファイルは通常 [Tmp] フォルダーに保存され,DsnNavi が保存することのできるその他の ファイル,すなわちテーブル(表)に表示したデータの CSV 形式や SSV 形式のファイルやグラフに表示

(24)

22 参考・引用文献 した描画データの EMF ファイルは通常 DsnNaviDat フォルダーに保存されます。どちらのフォルダーも DVD からプログラム類をインストールした際,インストーラーが自動的に作成するフォルダーです。こ れらを削除しないでください。

図14 DsnNaviの[ File|開く (O)... ]メニューによるUF2ファイルの読み込み

参考・引用文献

[1] 石野久彌:設計用月別・方位別日射量の決定に関する研究, 日本建築学会大会学術講演梗概集, pp.1031–1032 (1992). [2] 石野久彌:日本各地の方位別設計用日射量と設計用大気透過率の提案, 空衛工学会学術講演会講演論 文集, pp.125–128 (1992). [3] 郡 公子, 石野久彌:2 種の気象指標を用いる空調設計用気象データの作成法に関する研究, 日本建築 学会環境系論文集, 第 588 号, pp.27–32 (2004). [4] 郡 公子, 石野久彌:2 種の気象指標を用いる空調設計用気象データの作成法に関する研究第 2 報 暖房 設計用晴天日・曇天日および冷房設計用蒸暑日の気象データ作成法の検討, 日本建築学会環境系論文 集 第 588 号, pp.51–56 (2005). [5] 郡 公子, 石野久彌, 渡辺訓:2 種の気象指標に基づく空調設計用気象データの提案 第 1 報設計用気象 データの作成法と暖房設計用気象データの検討, IBPSA-Japan 講演論文集 (2005). [6] 郡 公子, 石野久彌, 師岡 淳:2 種の気象指標に基づく空調設計用気象データの提案 第 2 報冷房設計用 気象データの検討, IBPSA-Japan 講演論文集 (2005). [7] 湯原慶子, 石野久彌:一週間設計用気象データの作成に関する研究, 日本建築学会大会学術講演梗概 集 (2005).

[8] H. Ishino: Proposal of 7-Day Design weather Data for HVAC Peak Load Calculation, Proc. of the 9th International IBPSA Conference (2005).

[9] 石野久彌:最大熱負荷の精度に関する考察, 日本建築学会大会学術講演梗概集, pp.709–710 (1982). [10] 郡 公子, 石野久彌, 尾形拓志:標準年気象データを利用する空調設計用最大熱負荷計算の精度に関す

(25)
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ダウンロードタイプ フリーソフトウェア 空調設計用気象データナビゲーションプログラム

(DsnNavi)の使い方

Downloadable Free Software

DsnNavi — Navigation Program for "Dac8100.wea", the Design Weather Data for Air-Conditioning Systems

Software Users’ Manual

  2013 年 5 月 1 日 第 1 版第 1 刷 著作 日本建築学会 環境工学本委員会 建築設備      運営委員会設計気象データ小委員会 編集    株式会社 気象データシステム 印刷・発行 株式会社 気象データシステム 鹿児島県鹿児島市易居町1–2 (ソーホーかごしま 12 号室)

参照

関連したドキュメント

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