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からだの健康管理についてのOR

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Academic year: 2021

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からだの健康管理

についての OR

器至努芸者器。望書技岡林 高弘

われわれが毎日を楽しくすごすための第 l の条 件はまず健康であることだろう.個人的関心事で 恐縮だが,健康管理についてどのような OR 的考 察が考えられるか思いつくままのべてみる. 健康と太りすぎは大いに関係ありとされている が,それは,からだの中の脂肪分の多少が太って いるかどうかの判定の 1 つに考えられており,脂 肪分が多すぎるとスタイルの悪さだけでなく,健 康面においても糖尿病や心臓病などの成人病にか かりやすくなるからである. 第 1 の問題: r太りすぎ ?J 太りすぎか否かを身長と体重の関係のみで判定 するのは早計といえよう.からだの中の脂肪の割 合である脂肪率も考えるのが適当であろう.その 他にも適切な要因を考慮しないといけないのかも しれない.そうなると身長が xcm の人は νkg 以 上だと太りすぎであると簡単に判定するわけには し、かなくなる.身体に対する体重が適正でも脂肪 率が高ければ太りすぎである.太りすぎの現象を 説明するいくつかの要因から太りすぎか否かを判 定する問題がまず第 1 の問題である. この問題は判別関数の活用で解決できそうであ る.さて,この第!の問題で太りすぎと判明した 場合,どうやって太りすぎを解消すればよいのだ ろう. 余談になるが,脂肪は骨格や筋肉よりも軽 L 、か ら,たくさんついてもその割には体重は増えな い.したがって太りすぎと判明した人は体型的に 1984 年 12 月号 は相当太って見えることを自覚しないといけな い.太りすぎれば一般的にはおなかのまわりに一 番脂肪がつきやすい.そして,おなかのまわりだ け脂肪をとってシェイプアップしたくても,脂肪 はからだの各部分平均して増減するものであって 部分的シェイプアップは不可能である. さて,太りすぎの解消法の 1 つは減食であるが これは慎重に行なう必要がある. 第 2 の問題: r最適な減食は ?J 食事を減らせば体重は減るが,タンパグ質その 他の重要な栄養素までカロリーと同時に減らせば からだをダメにしてしまう.内臓・筋肉・骨格な どの重さは実質体重と呼ばれ,人闘が活動するた めには,減ってはいけないもので,むしろ増える のが望ましい. そこで,必要な栄養素を確保しつつ,摂取カロ リーを上限,下限におさえつつ,いかなる食事内 容にするかが第 2 の問題である.ここまでだと家 族員 k が , i 日に,食べ物 j を XiJk グラム食べる として LP にて定式化すると……と考えられるが それでは家族の食事内容が同じ日で別々になって しまい主婦が大変である. そこで,各家族員の必要な減食内容,栄養素を 制約に織り込み,家族全体の日毎の食事内容を決 定する必要がある.また同じ食事が毎日つづけば うんざりする.魚と肉のバランスはちょうど半々 に,野菜類は毎日,メロンは月に 2-4 固といっ たことを考慮することも大切である. 家族全員で i 日に食べ物 j を X'j グラム食べる として,強引に LP で定式化して,魚と肉のパラ ンスを 1 週間ごとに規定したとしても,週の前半 で魚,後半で肉とかたよった結果が出る心配があ る. そこで魚と肉は隔日に,野菜は毎日というよう (9) 7・3 © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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体力戸川恥大酸素刊い取店主ど ①②⑨③④ ① 30此で運動そ(土ヒめた場合 ② 50,注 (3) {'J も運動をしなかった場合 ④60歳で病に臥した場合 ⑤各高誌で巡動した場合の 最大体力 20 30 1 () [iO 60 70 80 図 1 体力の推移出典: Ii'暮しの手帖』より により現実に近い形で,月間の各日に候補となる 食べ物を多めに余裕をもって割りふっておき,次 にその範囲内で各日ごとに LP 問題として解け ば,十分実用的な解が得られるものと思う.家族 の各人への盛りつけやおいしく料理をするのは主 婦の腕のみせどころであって,主婦におまかせす るのがよろしいかと思う. 太りすぎを解消するもう l つの方法は運動であ る.食事内容を制限するのは味気ないとすれぽ, 脂肪をとるには運動する以外にない.また,運動 をすれば内臓の働きはよくなり,筋肉も鍛えられ るので,食事制限よりはるかに優れた解消法で‘あ る.血液中の脂肪である中性脂肪は,成人病をひ きおこす要因であるといわれているが,この中性 脂肪を減らすのがエアロピクス(有酸素運動)で ある.運動は日ごろのストレス解消にも最適であ る. 第 S の問題: r必要な運動量は ?J この問題に対しては体重や脂肪分の減り代と酸 素摂取量などとの関係をとらえ,次に酸素摂取量 などと各種運動との関係をとらえることにより, たとえば 67kg から 63kg に 6 カ月間で減量するた めの運動プログラムを摂取カロリー量付与のもと で作成することになろう.この場合摂取カロリ} 量と体重の増え代との関係,週単位での運動可能 時間日に確保しないといけない最低運動量, 運動以外での日常生活でのカロリー消費量等を与 える必要がある.

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(10) この問題の前半の各要素聞の関係は重回帰など の統計的手法により明確化することになるだろ う.後半は各自の最低運動量を最大体重減となる 運動で埋めておき,体重の減り代が不足のとき, 超過のときにしたがって運動種目を追加変更して いく方法が考えられる. ただし,運動をはじめるのに当っては徐々に運 動量を増やしていくのが適切であり,運動開始当 初はやさしい種目から実行してし、かないといけな い.そうなると初期の運動種目を変更し 6 カ月 間トータルで目的を達成する運動プログラムを作 成する必要がある.運動量を負荷量と考え,山積 み・山崩し的な方法により,運動種目のやさしさ のレベルを分類し 6 カ月間での運動レベル変化 を設定すれば,適切な手順で減量プログラムが作 成でき,体重の減り具合をシミュレートできると 思う. 現実には運動を毎日つづけることを習慣づける ことが大切であって,運動をやめると運動をして いたあいだの効果がなくなってしまう.さらにア クティブな人生を送るためには体力が必要であ り,体力と運動,年齢との関係が図 l のようにな っていることを考えると,ある体力を作り込むに は何才までにつづけて運動する習慣をつけないと 手遅れとなるかとし、う問題も重要な問題となろ う. オペレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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