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携帯型情報処理端末を連携したインタフェースの提案と評価

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Academic year: 2021

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(1)Vol.2013-HCI-151 No.10 Vol.2013-SLP-95 No.10 2013/2/1. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. 携帯型情報処理端末を連携したインタフェースの提案と評価 池田 由優†1,a). 赤池 英夫†1. 角田 博保†1. 概要:近年,スマートフォンの普及とともに,同様のユーザインタフェースを持つ大型のタブレット端末 が増えている.これにより,スマートフォンとタブレット端末の両方を 1 人で持ち運ぶ 2 台持ちという選 択肢が増えた.しかし,現状では,用途や環境によって使用端末を変えるというように,片方のみの使用 が多い.そこで本研究では,スマートフォンとタブレット端末を連携したインタフェースを提案し,2 台 以上の端末を併用して作業効率の向上を図る.. 1. はじめに. Schmitz らの研究 [2] では,デバイス間をまたいだマルチ タッチインタフェースを提案している.田中ら [3] は,つ. 近年,マルチタッチ検出可能で加速度センサー等のセン. まむ動作により複数のスマートフォンを動的に連携させる. サーを搭載し,PC サイトや PDF が閲覧可能なスマート. 手法を提案している.また,複数の端末を利用した写真の. フォンが普及している.しかし,スマートフォンでは,画. 共有方法の研究 [4][5] が行われている.これらの研究では,. 面が小さいため,それらを閲覧する際に,拡大縮小操作や. 複数の画面を繋げて,1 つの画面としており,それぞれの. スクロール操作を行う必要があり,操作回数が増えてしま. 端末ごとに役割を割り当てていない.. う問題がある. また,Apple の iPad の発売により,スマートフォンと同. 中島ら [6] は,複数端末間に意味関係を付与し,1 つの端 末のように動作する手法を提案している.この研究では,. 様に多彩なセンサーを搭載し,同様のユーザインタフェー. 端末ごとに役割を与え,個々の端末の情報を有効に活用し. スを持つ大型のタブレット端末が増えている.これによ. ている.しかし,各端末の役割が固定されてしまい,他端. り,スマートフォンとタブレット端末の両方を1人で持ち. 末の情報を得ることができる端末は限定されている.ま. 運ぶ 2 台持ちという選択肢が増えた.. た,複数のタブレット端末間での情報共有 [7] や,携帯端. しかし,現状では 2 台持っていても,用途や環境によっ. 末と大型のインタラクティブサーフェス間での情報共有の. て使用端末を変えるというように,片方のみを使用してい. 研究 [8][9][10] が存在する.しかし,これらの研究では,複. ることが多い.また,スマートフォンとタブレット端末を. 数人での使用を前提としており,個人のみでの使用を想定. 連携させて利用するアプリケーションも存在するが,ス. していない点で本研究とは異なる.. マートフォンの画面をタブレット端末に拡大表示するよう なものが多く,両方の端末を操作可能である利点を生かし ているとは言いがたい.. 3. 提案手法 Android ベースのスマートフォンおよびタブレット端末. そこで本研究では,スマートフォンとタブレット端末等. を Bluetooth を用いて接続後,各端末の画面の大きさを取. の携帯型情報処理端末を連携したインタフェースを提案. 得し,それらの情報に基づいて,アプリケーションごとに. し,2 台以上の端末を併用して作業効率の向上を図る.. 最適な役割分担を行い,それぞれの端末に役割に応じた画. 2. 関連研究. 面を表示する. 現在のところ,スマートフォンとタブレット端末を連携. Terrenghi らの研究 [1] では,複数人での、マルチデバイ. したペイントソフトを開発した.通常,図 1 のようにタブ. スにおけるディスプレイの組合せの分類を行なっている.. レット端末のみで,ペイントソフトを使用するとき,色の. †1. 変更などを行う際に2本指でのフリックなどでメニュー画. a). 現在,電気通信大学大学院 情報理工学研究科 情報・通信工学 専攻 Presently with Department of Communication Engineering and Informatics, Graduate School of Informatics and Engineering, The University of Electro-Communications [email protected]. ⓒ 2013 Information Processing Society of Japan. 面に移動するなどの操作が必要となる. しかし,ここで,同じペイントアプリケーションを搭載 したスマートフォンを持っていたとする.このスマート. 1.

(2) Vol.2013-HCI-151 No.10 Vol.2013-SLP-95 No.10 2013/2/1. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. 図 3 マップアプリケーションの連携操作. Fig. 3 Map Application using two devices.. 4. おわりに 本稿では,スマートフォンとタブレット端末を連携した 図 1. タブレット端末のみでのペイントソフトの操作. Fig. 1 Conventional Doodle using a single tablet device.. インタフェースの提案を行った.現在は,ペイントソフト 以外のアプリケーションの開発中である.また,スマート フォンとタブレット端末以外の組合せや,2 台以上の端末. フォンをタブレット端末と Bluetooth により接続し,接続. の併用を検討している.最終的に,実装した手法と従来の. 後,画面の小さなスマートフォン側にパレットなどを表示. 手法を比較し,作業時間等の客観的評価とアンケートによ. するようにする.こうすることで,メニュー画面に移動す. る主観的評価から本手法の有用性を評価する.. る手間を軽減することが可能となるため,色の変更を行う 際の作業時間が減少すると考えられる.また,メニュー画 面を別にすることにより,線を描きながらもう片方の端末. 参考文献 [1]. の操作が可能である.そのため,図 2 のように,描きなが ら線の太さを変えることが出来,より表現の範囲を広げる ことが可能となる.. [2]. [3]. [4]. [5]. [6] 図 2. ペイントソフトの連携操作. Fig. 2 Cooperative Doodle using two devices.. [7]. ペイントソフト以外では,メールソフトやマップアプリ ケーションを考えている.メールソフトでは,添付された. [8]. PDF などのファイルを接続したもう片方の端末に表示す ることで,メールの本文と PDF を同時に閲覧することや,. [9]. PDF を見ながらメールを編集することが可能となる. マップアプリケーションでは,図 3 のように,スマート フォンに地図を表示し,地図上のタッチした点のストリー トビューをタブレット端末に表示することで,地図を見な がら周辺の様子を確認出来,事前に目印となる建物などを 道順と同時に確認することが可能となる. ⓒ 2013 Information Processing Society of Japan. [10]. Terrenghi, L., Quigley, A. and Dix, A.: A taxonomy for and analysis of multi-person-display ecosystems, Personal Ubiquitous Computing, Vol. 13, No. 8, pp. 583–598 (2009). Schmitz, A., Li, M., Sch¨onefeld, V. and Kobbelt, L.: AdHoc Multi-Displays for Mobile Interactive Applications, Eurographics, pp. 45–52 (2010). 田中 潤,太田高志:スマートフォンを利用した複数画 面の連携表示と動的なレイアウト変更によるアプリケー ション,情報処理学会インタラクション,pp. 1013–1018 (2012). Lucero, A., Holopainen, J. and Jokela, T.: Pass-ThemAround: Collaborative Use of Mobile Phones for Photo Sharing, CHI, pp. 1787–1796 (2011). Schwarz, J., Klionsky, D., Harrion, C., Dietz, P. and Wilson, A.: Phone as a Pixel: Enabling Ad-Hoc, LargeScale Displays Using Mobile Devices, CHI, pp. 2235– 2238 (2011). 中島健次,宇山政志,川勝良章,藤野信次:表示コンテ ンツ属性と端末間関係付与による端末連携システムの試 作,ヒューマンインタフェースシンポジウム,pp. 343–346 (2012). 森口友也,桑野元樹,高田秀志:タブレット端末を利用 したダイナミックコラボレーション環境の構築,情報処 理学会インタラクション,pp. 831–836 (2012). Amershi, S. and Morris, M. R.: CoSerch: A System for Co-located Collaborative Web Search, CHI, pp. 1647– 1656 (2008). D¨oring, T., Shirazi, A. S. and Schmidt, A.: Exploring Gesture-Based Interaction Techniques in Multi-Display Environments with Mobile Phones and a Multi-Touch Table, AVI, pp. 419–419 (2010). Seifert, J., Simeone, A. L., Schmidt, D., Reinartz, C., Holleis, P., Wagner, M., Gellersen, H. and Rukzio, E.: MobiSurf: Improving Co-located Collaboration through Integrating Mobile Devices and Interactive Surfaces, ITS, pp. 51–60 (2012).. 2.

(3)

図 1 タブレット端末のみでのペイントソフトの操作 Fig. 1 Conventional Doodle using a single tablet device.

参照

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