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持久走の指導に関する研究 ―「ぴったりグループ走」を中心に―

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Academic year: 2021

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持久走の指導に関する研究

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ぴったりグループ。走jを 中 心 に -教科・領域教育専攻 生活・健康系(保健体育) 中 嶋 倫 代 1.研究自的 小学校で持久走を教材化することは,児 童の身体的発達から,当然必要であろうD 徳永(1995)や加賀谷ら(1994)は,高学年期 の児童にとっての持久走トレーニングの必 要性を指摘しているD しかし持久走は,長距離走と混同されや すい。そのため,長い距離を速く走る,競 争教材と扱われる傾向にあったD このため, 児童は「苦しし¥J

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きっしリといったマイナ スイメージを持ち,好まれない教材となっ た。加賀谷(1987)は,持久走の教材が持つ マイナスイメージを改善するために,

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運動 の楽しさJを学ぶことと「運動の必要性j を知ることの重要性を指摘する。 持久走の教材として優れた実践として, 山本(1982)は,ペースについて学び¥個々 に応じた扱いを可能にした「折り返し持久 走J を考案した。また,橋本(1988),登井 (1988)らもベース走を主体とした報告をし ているD この個々に応じたベースを把握し 技能成果を高める「ベース走jは小学生の 発育発達段階に意義がある。 本研究では,この「ベース走」をより楽 しいものとするため,学習指導要領の体ほ ぐしの視点から「グループ。走Jを提案した いと考えた。仲間と共に走り,同じベース を生み出すためにコミュニケーションをと 指 導 教 員 安 藤 幸 ることは,体っくり運動に位置づけられた 持久走の教材化として適する試案であろう。 以上のことから本研究は,集団で走る持 久走の学習プログラム(ぴったりグルーフ。 走〉を作成し,その有効性を検証することを 目的とした。

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ぴったりグループ走jの概要 (1)

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ぴったりグループ。走」の方法 「ぴったりグルーフ。走Jは,集団で国ま って走ることが条件である。集団で走るた めには, 自己ベースの一発見が課題となる。 そこで,山本(1982)の「折り返し持久走j を行い,自己ベースを知った後,同じベー スの仲間とグルーフ。になって,集団でペー ス走を行う。 (2)学習フ。ログラムの概要 ①学習 1 基礎・基本の習得(第1---第3時) @持久走の意味を知る。

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折り返し持久走Jで自己ペースを知る。 ②学習 2 仲間と走る(第 4---第 5時) ・「ぴったりグルーフ。走jで協力して走る。 ③学習のまとめ(第8時) ・「ぴったりグループ走j大会を開く。 3.研究の方法 3.1実施期間と対象 実施期間:平成 15年 10月 27日 平成 16年 3月4目。対象 :K県M小学校5年 生 (55名), T県S小学校5年生(18名), K

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-488-県O小学校5年生(13名), T県T小学校5 年生(53名), 6年生(132名)。 3.2.調査方法 (1)分析項目 ①持久走に対する態度の変容,加藤(1994) の持久走に対する態度得点を使用 ②毎時間の形成約評価(高橋,1994)と内省文 ③授業後の感想文 (2)統計学的処理 得られた測定値による平均値±標準偏差 で表した。数値の統計学的処理は,対応の ある

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を用いた。有意水準 については

5%

以下とした。

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結果及び考察

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持久走に対する態度の変容 全体 (N=271) を態度得点の平均値で上 位群 (N=135),下位群 (N=136) に分け, 学習前と学習後で比べると,下位群の態度 得点が有意に増加した (p<O.OOl)。一方, 上位群の学習前と学習後では,減少が認め られた (p<O.OOl)。それぞれの学校は,対 象人数が違うことから,学校別に分析を行 った。下位群において 4校中 3校に有意な (M小= pく0.001,S 小= pく0.001,T小 = p<O.05)増加が認められた。しかし,上位群 において 4校中 1校 に 有 意 な(T小 = p<O.OOl)減少が認、められた。このT小学校 は,

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年と

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年のクラスがあり,発達によ る要因が影響すると考え,学年を分けて態 度得点の変化を検討した。その結果,

5

年 では,上位群,下位群とも有意差は認めら れなかった。しかし, 6年の下位群には, 有意 (pく0.01) に増加し,上位群に減少が 認められた (p<O.OOl)。このことから,学 習フ。ログラムは,特に持久走の態度得点が 低かった児童に有効で、あったと考えられる。 4.2.毎時間の形成的授業評価と内省文 毎時間の形成的授業評価からは

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学び 方J

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成果jの因子が低かった。 次に,持久走に対する態度得点の伸びか ら,全体の平均において伸びた群(10名)と 伸ひ、なかった群(10名)を取り出し,毎時間 の内省から分析した。結果,伸びた群の授 業後の内省文からは,児童同士の関わり合 いを深めることで 楽しく学習が進められ ていたことが読み取れた。

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3

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児童の授業後の内省文 仲間と共に走ることの楽しさや,友達か らアドバイスをしてもらうことがうれしい と書いていた。このように「ぴったりグル ープ走jの実践の目的が児童に認識されて いたことを示唆する感想、が, 271名中 156 名あった。

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まとめと今後の課題 以上のことから

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ぴったりグループo走j の学習プログラムは,持久走を好んでいな かった児童に対し有効で、あった。しかし, 持久走の好きな児童において学習が進むに つれ,態度得点が下る結果もでた。そこで, 今回の学習プログラムに修正を加え,

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新ぴ ったりグループ。走Jのプログラムを作成し た。修正したことは以下の通りである。 1)教え・学ぶ内容を明確にする。 2)ペースランニングに学習内容を焦点化 する。 3) グループ走における学習カードの効果 的な活用の検討。 今後の課題は,新学習プログラムを実践 することにより,一層向上した持久走の学 習プログラムを検証することである。

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