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リスク評価に基づく道路施設修繕計画立案方法

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Academic year: 2021

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Title

リスク評価に基づく道路施設修繕計画立案方法( 内容と審査

の要旨(Summary) )

Author(s)

杉浦, 聡志

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(工学) 甲第464号

Issue Date

2015-03-25

Type

博士論文

Version

ETD

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/51022

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

1 別紙様式第13号(論文内容の要旨及び論文審査の結果の要旨) 氏 名 ( 本 籍 ) 学 位 の 種 類 学 位 授 与 番 号 学 位 授 与 日 付 専 攻 学 位 論 文 題 目 学位論文審査委員 杉浦 聡志(愛知県) 博 士(工学) 甲第 464 号 平成 27 年 3 月 25 日 生産開発システム工学専攻 リスク評価に基づく道路施設修繕計画立案方法

(Maintenance planning for road facilities based on risk assessment) (主 査) 教授 倉内 文孝 (副 査) 教授 髙木 朗義 准教授 出村 嘉史 岐阜大学フェロー 宮城 俊彦 論 文 内 容 の 要 旨 本論文は,高齢化の進む社会資本と厳しい財政状況という背景の下,効率化が求められる道路施設 の維持管理計画立案において,従前の修繕費用最小化の枠組みを見直し,利用者費用を考慮するとと もに,多種構造物の修繕必要性をリスクにより表現して一元的に評価することで,修繕事業における 投資合理化を目指している.加えて,リスク評価による修繕計画を実務に適用するための諸条件の整 理と 1 年間の実運用を経て,実務担当者へのヒアリングなどで抽出された課題を踏まえてリスク評価 手法を改善している.また,リスク評価に基づいた修繕計画の立案において効率性と衡平性に関する 定量的な指標を示し,それらを最大化するような最適修繕戦略モデルの構築を試みている.主な知見 は以下の通りである. 1) 道路施設の破損によって生じる利用者,管理者の両者におけるリスク評価方法を構築した.構築 した手法は,維持管理のうえで道路施設に比較的生じることが多い「舗装のポットホール」,「橋 梁路面の段差発生」「落石の発生」などをハザードと捉え,その時に生じる交通への影響,救命 医療の損失,道路事故,修繕費用の増大などのリスクについて,発生確率と社会的損失を評価す ることができる.これにより,複数の種類の道路施設における修繕必要度を金銭単位とするリス クで一元的な評価を可能とした. 2) リスク評価に基づく修繕戦略を実務に導入し,1 年間の運用を経て,実務担当者へのヒアリング を実施することにより,リスク評価による修繕戦略が示す箇所と,実務担当者が選定する箇所が 大きく異なることを確認した.これによりリスク評価手法の修正が必要となったため,評価手法 を修正した.このように,PDCA サイクルに基づいてリスク評価手法を改善する方法について示し た. 3) リスク評価に基づいて,効率性と衡平性を定量的な指標で示し,それらを最適化する修繕戦略の 決定モデルを構築した.衡平性尺度を「OD 別,経路別の利用者が移動中に暴露する道路施設の総 リスク量」として定義した.この指標の利用者間における分散を小さくすることで,衡平性が確 保されると仮定している.効率性は修繕によるネットワーク上のリスク軽減量と定義した.これ らの効率性と衡平性を線形和で定義した目的関数を最小化することで,修繕箇所を選定する手法 を提案した.構築した最適修繕戦略モデルを仮想ネットワークで試算し,衡平性と効率性の指標 が選定される箇所に寄与することを確認した.

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2 論文審査結果の要旨 本研究では、道路施設の劣化によるリスクを評価する手法と、評価された値に基づいて修繕優先順 位を決定する手順を開発した。開発した手法は、既往の研究成果では修繕計画に考慮されていなかっ た道路施設の破損による利用者、管理者のリスクを定量的に計測するものである。これによって異種 の道路施設における修繕必要性を一元的に評価することが可能となった。一元的評価に基づいて修繕 計画が立案されれば、投資効率性の向上が期待できる。また、開発した手法が実務で運用できるよう、 実務における制約条件等を考慮するために手法を修正しており、既に岐阜県において実運用されてい る。1 年間の実運用を踏まえて手法の改善を図っており、提案手法が実務のなかで継続的に発展する ことが期待できる。さらに、道路施設のリスクに基づいて衡平性・効率性を明示的に考慮した修繕戦 略決定モデルを構築している。このモデルにより修繕事業において効率性だけでなく衡平性を踏まえ た投資が可能となる。以上のように本論文は、学術上、実務上寄与するところが少なくないと考えら れる。 最終試験結果の要旨 学位論文審査委員会では、平成 27 年 2 月 12 日に、上記審査申請者に対して最終試験を行った結果、 本申請者は十分に学位授与に値するものであり、合格と判定した。 発表論文(論文名、著者、掲載誌名、巻号、ページ) 発表論文(学位論文に直接関係するもの) 1) リスク評価に基づいた道路施設の総合維持管理手法の開発,杉浦聡志,金森吉信,髙木朗義,倉 内文孝,森本博昭,土木学会論文集F4(建設マネジメント),Vol.67,No.4,I_103-I_112,2011. 2) 道路施設の破損リスクに基づく最適補修戦略決定モデルの構築,杉浦聡志,髙木朗義,倉内文孝, 土木学会論文集D3(土木計画学),Vol.69,No.5,I_145-I_152,2013. 参考論文 1) 美濃加茂市の生活道路の舗装維持管理における目視点検の導入に向けた諸検討,杉浦聡志,亀山 修一,坪井勤,高橋敏彦,市川晴信,土木学会論文集E1(舗装工学),Vol.70,No.3,I_25 - I_31, 2014.(査読有) 2) 安全性・快適性を考慮した LCC に基づく道路舗装アセットマネジメントの方法論,杉浦聡志,鈴 木俊之,髙木朗義,倉内文孝,平成20 年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,CD-ROM, 2009.【平成 20 年度土木学会中部支部優秀研究発表章受賞】

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