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低周波誘導炉と鋳鉄溶解技術

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Academic year: 2021

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低周波誘導炉と鋳鉄溶解技術

HitachiLow

FrequencYlnduction

Furnace

and

Castlron

Melting

Operation

鋳鉄溶解用としての低周波炉の動向並びに溶解作業に関する耽圧点について報告 する。 殻近の電力事情から本炉の普及は停滞気味である。しかし公害規制,熱効率,あ るいは鋳鉄品質向から将来は更に普及するであろう。溶解装吊としては大形化 子 熱炉の使用が増加する。 溶解作業上は,加炭材の選択が重要になる。これは加炭柑の杜頬によりそれに含 有される笥素量がtraceから1%の範囲にわたるためである。鋳鉄中で脊索は強化 元素として作用するのでC,Siと同様Nの管理も材雪盲安定化には必要である。 炉のライニングの差異も村田に影響する。一般に根性ライニングのほうが中性ラ イニングに比べて軟らかい材質になりやすい。 p、Sなど微鼠ブ亡素が材質に及ぼす缶をき響も大きい。ニれは原材料の選抑二日由度 の人きい低周i皮炉操作ではなおさらである。 t】 緒 言 鋳鉄の溶解は,従来主としてキュポラにより行なわれてき たが,近年にセリ低周波炉の占める判子㌻が急Jlニー了してきた。現 仙ま,・.邑力封市の関係でこの叩加は停滞状態にあるが,将米 を見通した場†ナには更に伸びるものと期待される。 こグ)二とは,(1)他用沌仰の装置__1二

(2)耐火材料の発

j_皇に什う安全仰のr「り上,(3)溶解作業が簡単で成分甜聖たカr存易

なこと,(4)桁解11-こゞに熊攻,石1i=テグスのヲ己牛が少ないことなど

の利点によるところが大きい。 しかL,キュポラの場イナと比較して低周波炉で鋳鉄を溶解 する場介,保科地金として鋼だけを用いても操作が谷易であ るなど,操業_Lの臼由度が大きい。このため,目標成分(主 にC,Si)を従来のキュポラ溶解の場介と同様にしても,低 周波炉溶f馴まキュポラ溶拐と異なった性状のものが得られる ことが多く経験された。 そこで†氏周波炉で鋳鉄溶解を行なう際の- ▲肋となるよう, 本炉及び溶解技術について最近の勅Ir-+と拭業卜の_ ̄∴ _二の要 ∴ウニを坪乙i)まとめ以1ごに述べる。 臣l 低周波炉の動向 2.1 大形るつぼ炉 電磁誘噂によるジュール熱を利用し,余属の加熱及び溶解 を行なおうとする考案は既に1880年代から存在した。溝形誘 や帆 あるし、はるつぼ形誘導炉の発明は1920jF前後であるが, 近年に至リコンデンサ ̄製作技術の進歩,コイルに他用される 特殊断面形状の銅管成形技術の進歩から急速な発展を見るに 及んだ。 最近はしだいに製作実績が積み重ねられてきたため,逐次 大容量化の傾向にある。例えばヨ甘口ッパにおいては炉容量 60t という大形のるつぼ形炉が出:呪している。このような状 況にかんがみ,日立製作何では子=勺の鋳造設備に15tるつぼ 形低同i皮炉を製作,設置している。 本炉の仕様は表1に、外観は,図1,2に示すとおりであ 岡田千里* 中江秀雄** 磯部昭二*** 5e乃r′ 0たαd(J 〃∼dpn 八bんαP SんaJ7Jざ0ムp る。炉が大形化した場イナ,ライニングの膨先主が相対的に大き くなり,これに対する特別の配慮が必要になってくる。本炉 では,るつぼの外宕芝をシェル状にして膨貼力を抑えている。 また,ライニング焼結時に生ずる軸方向の膨脱†か月中のラ イニングの月影貼に対処するため特殊スプリングを装着しているq 図2は,本炉のレイアウトの一一例を示すものである。本炉 は1時r一日J当たリ4.5tの溶解適度であるので,同程度能力のキ ュポラを設置する場合の面樟より若干広い面積を必要とする かもしれない。しかし,キュポラに要する熱風装帯及び完全 な除障設備までを含めて比較すれば,設備費札 設置面横の 両面から考えて有利と言えるであろう。 2.2 溶解コストと予熱効果 溶解コストを考える際には炉の熱効率,熱源の価格,使用 される溶解原料,副資材,及び人件費などが問題となる。 表I15t低周;皮誘導炉仕様 溶解能九 消費電力は,炉が十分熟せ られた状態で,舛残湯,連続溶解の場合で示す。除淳,測温などの時間は含ん でいない。 形 式 LF一丁15000 溶解木オ質l鋳鉄,ダクタイル鋳鉄 炉 入 力 定格入力 許容最大入力 2′500kW 3′000kW 炉 容 量 定格容量 最大容量 15,000kg 16.500kg 溶解能力 l,4500c 4′500kg/h 消費電力 l′4500c 1555kWh/t 所要ノ令却水 530りmin イ頃動方式 火戸 蓋 ;由庄押上式,全傾tOO度/120s 油圧】窪回 築 炉 酸性ライニング材,乾式ラミング方式 * 日立製作所惚械研究所 ** 臼+工鮒乍所髄槻研究所工学博士 串**口+〉二製作所凶分工場

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256 日立評論 VOL.5了 No.3=9了53) (a)炉体をとり出した状態 (b)傾動時の外観 図I15t低周波誘導炉外観 ライニンク初膨張に対処Lて,外穀はシ ェルニ伏にしてある。 熱効率に関しては,キュポラ,アーク炉と対比して図3の ような結果が報告されている(1)。これによると,低周波炉は 溶揚の加熱に対して極めて効率が良く,溶け落ちまでの加熱 に対しては,アーク炉が若干優れているが,各炉に大差はな い。このような熱効率上の]寺微から,キュポラと低周波炉と の二重音容解,あるいは低周波炉原料の予熱が考えられるよう になってきた。 原料の予熱効果に関して,アメリカでの報告によると,熱 効率30%以上のガス炉を用い7600cまで原料を予熱した場合, 約2ドル/t溶解コストが低下すると言う(2)。また,原料予熱 は溶解能力の増大にもつながり,7600cの予熱で能力は約60% 向上すると言われており(3),今後は電力不足事情とあいまっ E ① 電 気 室 炉操作盤 15t佐周波詠導炉 14m 図2 15t低周波誘導炉のレイアウト例 炉の設置に必要な面積の概 略を示Lたものである。 予熱と溶祈 抑 70 60 50 40 30 20 10 0 (訳)掛宗威 0 丘U O 8 75 溶湯の加熱 60 25 キュ上小ラ 周 l 浪 炉 炉 キ 低 ア ユ l ポ タ ラ 炉 図3 各溶解炉の熱効率 溶け落ち後は低周波炉の熱効率がとびぬけて 良い。 て†京料予熱がますます一一般化するものと予想される。 そこで,昭不‖49iF6月の二平出Jコストから低周i妓炉及び冷風 キュポラのi削岩コスト(設備侶却賛を除く)を比較してみると 図4に示すようになる。これによりi容i易コストは,低周波炉の ほうがキュポラよりも約15%も低いことが分かる。これに仕も周 波炉i容解での溶揚管理の容易さ,材質上の利点を加味して考 えれば,ノ今後低周波炉はますます普及するものと予想できる。 凶

鋳鉄溶解上の留意点

概して,イ氏周波炉i容揚はキュポラi容子馴二比べ強く,硬く, またナル化しやすいと言われる(4卜(6)。図5に示すように,原 材料中の鋼配合率が鋳鉄の強さに及ぼす影響が大きい(4)。こ

(3)

低周波誘導炉と鋳鉄溶解技術 257 5 4 0 4 ()鋼の配合率,% 00 0 8 ハリ nV (n) 4 藤津+Kn鞋紳竹 20 歯只 ]珂 源 件 人 炉 卜熱 原材料 キュポラ 低周波炉 (冷風〉 図4 溶解コストの比較(昭和49年6月) 電加・8円/kWh,コー クス36円/kg,低周波炉では原材料に銑鉄の配合なしで計算した0 れらの傾向は普遍的なものではなく,溶解操業条件に依存す るものである。従って,適性操業を行なうことで溶揚特件を 要求に合致するものにすることができる。 3.1 加炭材のi葦択 一般に他用されている加炭村中には,窒素(以下,Nで表 わす)含有量が1%程度に達する高Nのものが含まれてし、る0 鋳鉄の材質に対して鋳鉄中に含まれるNの影響が人きいこと は既に認められている(7)(8)。そこで鋳鉄中のNに着目して行 なった実験(9)について,また加炭材選択指針について併せて 以下に述べる。 加炭材にピ、ソナコークス(約0.6%N)を用いたイ氏周波炉溶 揚中のN呈と,原料中の鋼配†ナ率との関係は図6に示すとお りである。鋼配fナ率を高めると加炭呈を増す必要があるので, 同図で横軸は加炭量に置き換えることができる。すなわち, 加炭材が増すと浴場中のNが高くなる。この結果から,低周 波炉洛揚が鋼配合率の影響を受けやすいことなどの特徴をも たらす一一因としてi容子易中のNを挙げることができる。 次に鋳鉄の材質に及ぼす加炭材の影響を調査した実験結果 について述べる(9)。ここで取り上げた加炭材は,電極黒鉛 (tr of N)とピッチコークス(0.63%N)である。 実験には100kg塩某性中岡波炉を用い,鋼配合率70%で行 なった。溶揚は1,5200cに昇温後,炉中で50分間保持し,その

間随時試料を採取した。溶解は炭素当量(以下,CEと略す)

旭で3水準,加炭材2種類で,計6回行なった。 引張強さに対する加炭材及びCE値の影響は,図7に示す とおりである。同図では各溶解ごとに記号を変えて示し,各 溶解の中では,溶解初期にCEが高く,時間経過とともにCE が低くなってし、る。同図から,引張強さは加炭柑の稚類に強 く影響され,ピッチコMクスで加炭したもののほうが強いこと が分かる。しかし,ピ\ソチコークスで加炭した溶拐は,溶解 初期にCE値が高いにもかかわらずパ”ライト組織であI), 保持とともにフェライト組織になる。某地組織の変化により 強さは低下するが,同じフェライト組織でもピッチコ【クス 5 3 0 3 ㌃巨∈\豊)柵潜服聖抑 5 2 20 15

ヽこヽJヽ

ヽ√ヽ

ヽ ヽ▲ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ

ヽ\

ヽ ヽ ゝ ヽ 、ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ フ王 一-・・・・・・・低周波炉溶湯 ■--キュポラ溶湯 ヽ ヽ ヽヽ ヽヽ ヽ ヾ

こ、、

ヽ 2.8 3.0 3.2 3.4 3・6 C(%) 図5 低周波炉溶湯とキュポラ溶湯の引張強さの比較(21川%Si) 両港湯とも各約60例の重回帰分析から求めた。 加炭のほうが強さは高い。 図8は,テル深さの変化を示すものである。チル深さにも 加炭材の影繋が示され,ピッチコークスで加炭した溶拐のほ うがテル化傾向が強し、。この傾向はCE値が高し、ほど顕著で ある。 図9は,N呈の変化を示すものである。ピッチコークスで 加炭した溶f易は,電梅黒鉛で加炭したものの約2倍のN量と なってし、る。この結果から,加炭村中のNが鋳鉄溶拐中のN 岩に大きく影響を及ぼし,これが溶揚の性状に差異をもたら 120 0 0 0 ハU 8 ハ岨U (∈監)Z 40 20 ′ ● 低周波炉溶湯 ●●-● ● ● ●ヽ ●● ′ ●●0

鮎′。

8′g。

● ● 0 0 0

〆遥′′00 ̄ ̄ ̄0 ̄

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\キュポラ溶湯

0 20 40 60 80 舗配合率(%) 図6 溶湯のN含有量に及ぼす鋼配合率の影響 低周波炉ではピッ チコークスで加炭。材質は,FC20∼FC30。

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258 日立評論 VO+・57 No.3(197ト3) したものであると推察される。 これらの結果から,鋼配合率を多くし,加炭材の他用量が 多くなるような鋳鉄溶解では加炭材の選択が重要なポイント になることが分かる。高力鋳鉄にはピッチコークスによる加 炭,軟質薄肉鋳鉄には電極黒鉛による加炭が推奨される。 24 22 20 18 柑 14 12 10 (N∈∈\豊)他意鵠蒜 8 ふ △ 注:暮▲●ピッチコークス ロ△0電 極 黒 鉛 パーライト基地 フェライト基地 ○ ノ■ 4.0 4.2 4.4 4.6 4,8 5.0 炭素当量(%) 図7 引張強さに対する加炭材の影響 6溶解の結果で,各溶解ごと に実線で結んである。 14 8 6 (∈ドニ仙昧小ミ≠

k

電極黒鉛 ッチコークス ▲ 注二電極黒鉛

(≡

ピッチコークス

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4.0 4.2 4.4 4.6 4.8 5.0 炭素当量(%) 図8 チル深さに対する加炭材の影響 ■′500。cで50分間保持Lた間 に随時試料を採取した。 なお,N量が110ppmを超えると,厚内鋳物にザク状欠陥が 発生するおそれがあるといわれるので(10),ピッチコークスを 多量に他用する場†ナには注意を要する。 3・2 ライニングと溶湯保持 ライニング材としては,価格,附き裂性などの面から‥般 にはSiO2系の酸性ライニングが多く他用されている。しかし,  ̄一部にはAl203系の中作ライニングも他用されている。 鋳鉄の引張強さ及びテル深さに対するライニング材稚類, 溶揚保持の影響は,図10,llに示すとおりである。この結果 は,1t低周波炉を用し、,加炭材としてピッチコークスを用い て行なった実験(11)で得たものである。溶解保持温度を3水畔 に変え,1,4600c保持の溶解ではさびの多い地金を用いた溶解 (国中では品位下と示す)をも行なっている。なお,溶沿イ米持 中は脱炭による成分変化をピッチコークスで調整し,常にCE 3.9になるようにした。 図10,11から,ライニングの影響を見れば,酸性ライニン グによるほうが概してテルが少なく,軟質材が得られること が分かる0 中性ライニングは高力鋳鉄の溶解に適している。 また,溶解初期は強さが高く,約1時間までは保持とともに 低下する。これはN分析から検討するとNの放散に対応して いる。 なお,溶拐を保持したとき,Cは酸化消耗するが,Siは酸 化消耗する場合と,ライニング村中のSiO2がCにより還元さ れ増加する場合とがある。図12は,保持中のSi量の変化を示 すものである。これによると,中性ライニングの場合,Si量 は一定か,又は減少する傾向にあり,酸性ライニングの場合 は増加する傾向が認められる。溶揚保持の長い操業ではこの 点についても留意する必要がある。 3.3 微量元素の影響 上述してきたように,鋳鉄の特性に対しNの影響は大きい。 従って,Nと親和力の強いTi,Zrなどの影響は無視できない ものと考えられる。 過共晶鋳鉄(3・6%C,2.9%Si,0.3%Mn)に対するZr添加 0 2 0 0 0 ∩) 0 8 6 4 言Lnn)楓搬帥 20 /● ′ -

一-I…--・-一-一"■

注:■は,30mm¢丸棒でパーライト基地 ●は,ピッチコークス 0は,電極黒鉛 一 一 -一

-ノ

ノー

書一■

P

l l

句㌣・㌔罵㌻

㌧.やや

4.2 4.4 4.6 4.8 炭素当量(%) 5,∩ 図9 N量に及ぼす加炭材と炭素当量の影響 鎖線で結んだものは, それぞれひとつの溶解で炉中50分まで保持したときの変化を,一点鎖線は,

(5)

低周波誘導炉と鋳鉄溶解技術 259 図10 引弓長強さに及ばすライニ ング種頬及び溶湯保持の影響 鋼配合率Z5%,ピッチコークス加炭, lt低周波炉による実験結果によるも のである。 図Il テル深さに及ぼすライニ ング種頬,溶湯保持の影響 酸性ライニングでのほうがテルが少な い傾向にある。 区I12 Sj量の時間的変化 中性 ライニングではSiは三成少する傾向にあ るが,酸性ではその逆になる。 38 6 4 2 0 3 3 3 3 (NE∈\空) 仙漁仙聖W 8 2 26 0 4 0 3 0 2 (∈∈) 咄離ミ小 (訳)琳玩 ■▲ * ♯_ 100 200 300 (a)中性ライニング ♯ ●■ ●

….▲:.`、.▲

♯ ★ (〕 注:△1.400bc 01卿C 黒印は接種 ロ1,5200C Xl,4800c(品位下) ★(品位下)の接種 0 ★ 400 0 保持時間(min) 100 200 300 (a)中性ライニング 0 0 0

ーー_三

三、転ご ̄■

′【コ 0 1.5 100 200 300 (b)酸性ライニング 注:ム1,4000c Ol,48げC ロ1,52げC xl,4600C(品位下) ヰ(品位下)の接種 0 黒印は接種 ●

.き

●蔓

半 保持時間(min) 0■■- X---X-■-0 ---一見-_ ロ △ 100 200 (a)中 性 J・ ′′ 100 200 300 (b)矧生ライニング 0′ 0ロ 注:溶解温度(Oc) △ ヰ●●●●l・1,400 0 -1,4(∼0ーーーー■1,520 X・-・-1,460(品位下) 300 0 保持時間(min) 100 200 300 (b)酸 性

(6)

260 日立評論 VOL.57 No.3(柑75--3) 60 20 8020 屯屯 仙 世 5 0 (N∈∈\切望仙讃購一m

+

l l 一■一■ 接種剤 一 一 一 一 一 -×

-■■■■■■ ■一一-■ Si-Zr添加 ′ FeSi なL Sj・Mn-Zr (0.02%Zr) なし / ノ■

J..

X-汀+じn=g・--人U

_ ′

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●ノ′ 0.1%Zr炉中添加 +×

-X

-・0 FeSi なL Si-Mn-Zr (0.02%Zr) なL U 30 保持時間(min) 図13 鋳鉄溶湯の性状に対するZr添加の影響 zr添加により硬さ, 強さは低下する。 の影響を検討したところ,図13に示す結果を得た。本実験は

比較的N量の多い溶揚に対し,(1)元揚,(2)炉中でZrO.1%添

加,(3)炉外でZrO.02%添加,(4)Fe-Siを0.3%接種して,そ

れぞれの性質を調べたものである。 この結果によると,0.02∼0.1%Zr添加した溶掛ま,止揚, あるいはこれにFe-Si接種を施Lたものと比べて,引張強さ で約50%低下し,硬さも大幅に低下することが認められた。 これら試料の組織観察結果では,Zr添加により共他組織中に フェライトが多く認められた。 これらの結果から,Nの比較的多い溶揚に対しては,Zr添 加による軟化処理が可能と考えられる。 また,低周波炉溶解では,キュポラのように溶解中の吸S 現象が少なく,一般に低Sの溶掛こなりやすい。更に,鋼配 合を多くし,銑鉄の使用量を少なくする場合にはPも低下す る傾向にある。そこで,これら元素の低下が溶揚の特性に及 ぼす最壬響について検討した。

実験は,過共晶成分(3.7%C,2.3%Si,50/60ppln

N)

の溶揚を用し、て行なった。この結果は図14に示すとおりであ る0 同図中で横軸は,鋳鉄中のSが全量MnSとなった場合の

残量Mn量(一般に過剰Mn量と言う)をとった。すなわち,

横軸は左側ほど高S量(最大0.13%)になっている。同図か

ら,低P,低S成分になると強さが極端に低下することが分 かる0鋼配合率が高く,低P,S成分になりやすい操業では, 軟質鋳鉄を製造するのに適するが,強さが問題になる材質が 要求されるときには,成分上の配慮が必要なことを示唆じて いる。 田

富 以上,低周波炉による鋳鉄溶解の動向及び操業上の留意点 について述べた。 (N∈∈\晋) 杓盟仙聖m 20 18 0.086P%P

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0-1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 Mn-1.7S(%), 図川 鋳鉄の引張強さに対するP,S,過剰M=量の影響 横軸をS 量に置き換えると,右側ほど低S量になる。 低周波炉は大形化の傾向にある。溶解費は電力費が高騰し た現在でも低周波炉によるほうが,キュポラによるよりも約 15%安く,今後更に普及するものと思われる。 操業上,加炭材,ライニングの種類,Zr処理,P,S含有 量などがテル化傾向,強さに及ぼす影響について明らかにし た0 これらの適正な選択により,高力鋳鉄,あるし、は軟質鋳 鉄製造_L低周波炉の使用が有効なことが明確となった。 参考文献

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参照

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