9 日立評論2004.5 現行車両 次世代車両 未来車両 ITS統合制御 環境 安全 情報 車載情報システム 走行制御システム エレクトリック パワートレイン システム エンジン マネジメント システム 可変動弁 (開閉時期, 位相) 成層燃焼 燃料微粒子化 均質燃焼 AMT AMT (次世代) リチウムイオン 二次電池 電動4WDシステム 可変動弁 (リフト量との複合制御) HEV (ポート噴射エンジン) EV VDP ABS EPS VDC セミアクティブ サスペンション システム LKS 車線認識カメラ ミリ波レーダ 第2世代テレマティクス HDD ナビゲーション システム 衝突速度低減 大型車対応EPS 近距離広角 ミリ波レーダ ストップ アンド ゴー システム VRM/CRMサービス 遠近両用 レーダ 障害物検知 システム リニアVDC 電磁サスペンション インバータ一体型 オルタネータ 機電一体HEV 次世代HEV (高効率エンジン, AMT) スロットルレス化 可変電磁動弁 圧縮着火 FCEV 衝突回避支援 EMB 第3世代テレマティクス SBW X-by-Wire 電 動 化 ・ エ レ ク ト ロ ニ ク ス 化
日立グループが取り組む
オートモティブ システム ソリューション
特集 341 Vol.86 No.5 日立グループが取り組むオートモティブ システム ソリューション 特集 1900年代初頭の内燃機関の実用化以来,自動車は人々 の努力により大きな発展を遂げてきた。 1950年には約1,000万台であった世界の自動車生産台数 が,2002年には約5,900万台に達している。今後も増加が予 想され,OECD(Organization for Economic Cooperationand Development:経済協力開発機構)は,全世界の保有 台数は1997年から2020年に74%増加し,その総走行距離は 86%増加すると予想している1)。反面,モータリゼーションの 拡大により,地球温暖化や大気汚染,有限な化石燃料の消 費,交通事故の増大などの問題が顕在化している。そのため, 環境対応,安全対応性能の向上が自動車産業に携わる者に 求められている。 21世紀には,内燃機関からモータ駆動へというパワートレイ ンの進化によるエネルギー効率の向上,ゼロエミッションや超 低燃費の実現,衝突時の乗員安全確保(パッシブセーフティ) から予防安全(アクティブセーフティ)への進化,情報技術の 発展による車内での利便性の向上など,自動車関連技術が 大きく進むと予想されている。そして,このような先進技術に よって,さらに高度なITS統合制御システムが実現すると期待 されている。 自動車の電動化・エレクトロニクス化が進む中で,日立グ ループは,長期テーマとしてITS統合制御の実現を掲げ,「環境」, 「安全」,および「情報」の3分野で四つのシステム事業の技術 開発に重点を置いている。すなわち,環境分野では,環境保全 とエネルギーの有効利用を実現する「エンジン マネジメント シス テム」と「エレクトリック パワートレイン システム」,安全分野で は,機械系を電気・電子系に置き換えるバイワイヤ技術やセン サ技術の活用により,きめ細かな制御を可能にする「走行制御 システム」,情報分野では,高速通信,大容量データを自在に 活用して利便性を高める「車載情報システム」の開発である。 それぞれに専門システムインテグレーターとしての豊富な経 験と,総合電機メーカーならではの幅広い技術力を生かして, いっそうクオリティの高いシステムを,さらに早く開発すること を目指している。それにより,地球環境との共存,高い安全 性・快適性の追求というビジョンを実現していく考えである。 日立グループは,「人・クルマ・社会」に新たな価値を創造し, 夢を実現することを目指している。この特集では,日立グルー プの自動車分野における最新技術と製品への取り組みを, 開発の考え方や技術の方向性を交えながら紹介していく。 参考文献 1)社団法人自動車工業会:JAMAレポート,No.94(2003.2)
カーエレクトロニクスの技術動向と日立グループの取り組み
Technology Trends in Car Electronics and Hitachi Group's Initiatives
注:略語説明 AMT(Automated Manual Transmission),HEV(Hybrid Electric Vehicle),FCEV(Fuel-Cell Electric Vehicle),EV(Electric Vehicle),4WD(4-Wheel Drive) ABS(Anti-Lock Brake System),VDP(Variable Displacement Pump),EPS(Electric Power Steering),VDC(Vehicle Dynamics Control)
EMB(Electro Mechanical Brake),SBW(Steer by Wire),ITS(Intelligent Transport Systems),LKS(Lane Keep Support),HDD(Hard Disc Drive) VRM/CRM(Vehicle Relationship Management/Customer Relationship Management)