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総合学習「BIWAKO TIME」の学習効果検証(平成17(2005)年度)

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(1)

総合学習「BIWAKO TIME」の

学習効果検証

検証:総合学習の是非を問う

-総合的な学習の時間は本当に必要なのか!?-

平成

17(2005)年度

滋賀大学教育学部附属中学校

http://www.fc.shiga-u.ac.jp/home/

-目次-

■本校の研究と「BIWAKO TIME」の概要··· 2

■「びわ湖学習」,「BIWAKO TIME」のあゆみ ··· 3

■対談:卒業生×本校元教員 ··· 4

・今,思う… あの日の「びわ湖学習」,「BIWAKO TIME」

■卒業生へのアンケート··· 8

■在校生へのアンケート··· 10

・20 年前のデータとの比較

■子どもと共に歩む「BIWAKO TIME」実践の様子 ··· 12

■まとめ··· 15

■本冊子の要旨

滋賀大学教育学部附属中学校では,子どもの自主性と創

造力を伸ばしたいという願いから,昭和58(1983)年度に「び

わ湖学習」をスタートしました。それ以来,少しずつ改善を重

ねながら,現在「BIWAKO TIME」として22年間続けています。

しかし,総合的な学習は,その効果をすぐに検証しにくいた

め,存在意義そのものが疑問視されています。そこで,その

学習効果を検証するために,本校の在校生や卒業生への意

識調査等を行いました。その結果,以下の3点について顕著

な効果が認められました。

1. 郷土滋賀の再発見,再認識につながる。

2. 自分の考えを効果的に伝える。

3. 円滑な人間関係づくりに資する。

(2)

平成17年度 滋賀大学教育学部附属中学校

1970 年代,受験競争の過熱化や偏差値重視の教育が社会的な問題となりました。そ

れ以降,学習指導要領改訂の度に「ゆとり教育」

「生きる力」への方針転換が図られ,

教科の授業時数と教える内容の大幅削減,選択教科の拡大や総合的な学習の創設などが

進められてきました。

このような動向に対して,一般には学力低下を危惧する声も多く,「ゆとり教育」や

「総合的な学習」が学力低下を招いているとする説もあります。

また,昨今の学力に関する論調では,ペーパーテストの点数や偏差値など,学習後す

ぐに数値で測定することが可能な側面のみを取り立てている傾向が顕著です。

そこで,本校が昭和

58(1983)年度から実践を積み重ねてきた総合学習「BIWAKO

TIME」が,生徒にとってどのような学習効果をもたらしているのか。在校生や社会人を

含む卒業生を対象として,質問紙や聞き取りなどによって広く調査・検証を行いました。

1.学校教育目標

「郷土を愛し世界へはばたく心豊かな生徒の育成」

2.研究テーマ

豊かな学力をはぐくむ教育課程の開発

~環境・情報・人間からのアプローチ~

3.本校の「豊かな学力」の捉え方

次のような4つの力の定着を図ることが「豊かな学

力」につながると捉えています。

①知識・技能…学んだ力,学習到達度,学校知

②思考・判断・表現力…学ぶ力,学び方,機能的学力,

方法知

③学習意欲…学ぼうとする力

④学んだことを活用する力…集団で高め合う力,問題

解決場面で生かす力

1.

“学び方を学ぶ”総合学習

「BIWAKO TIME」の学習は,本校が全校体制で臨む学習です。環

境・郷土を題材として,学び方を学ぶ調査研究型の総合学習であり,

必修教科等の学習で得た知識・技能を改めて認識し,より高次な知識

体系へと再編化することをねらいとしています。

2.「BIWAKO TIME」の特徴

①異学年合同

1年生から3年生まで混成の研究グループを作ります。このことに

よって,複数回の学習機会をつくるとともに,各学年の目標を持たせ

グループ内で役割分担をして,学習を進めさせることができます。

②領域別の学習

研究領域に分かれて担当教師が中心となり学習を展開します。

③サテライト教室

コンピュータ,図書,電話など学習をサポートするサテライト教室

を作り,

「BIWAKO TIME」の時間中はいつでも利用することができ

るようにしています。

④中間発表

生徒同士がお互いに現在の調査活動の進み具合を確認し合い,今後

の課題とその解決方法について助言し合います。

⑤領域別発表・全体発表

領域ごとの発表を経て,領域ごとの代表が全校生徒の前で発表を行

います。

⑥日程

5月から

10 月にかけて,夏休みをはさんだ 40 時間という長い時間

を使って,1つの課題にじっくりと取り組むことができます。校外学

習の機会を持てるように,多くは午後2時間連続で設定しています。

■はじめに

4.育てたい学力と必修・選択・総合学習の関連

必修 選択 総合

5.本校の学習領域

必修教科 基本的な知識・技能の確かな定着を図る。 選択教科 生徒の特性等に応じて,個の伸長を図る。 「BIWAKO TIME」 環境・郷土を題材として調査研究を行い,学 び方を学ぶ。 「HUMAN TIME」 人間の生き方に関わって,よりよい生き方を学ぶ。 「情報生活科」 情報を活用するスキルとモラル・マナーの向上を図る。 知識・技能 思考・判断・表現力 学んだことを活用する力 領域 研究テーマ例 水の汚染過程 ミニびわ湖で育てよう ヨシで水をどこまできれいにでき るか びわ湖の水質調査と浄化の現状 A 自 然

Let’s Drink Water Of Lake Biwa PartⅡ. プロジェクト Future ~今に生 きる古の伝説と水~ 地震の被害とその対策 ダムと川とのかかわり ヨシにかかわる人達 B 人 と 自 然

Search for SPARING 伝統的な漁業 びわ湖エネルギーをつくる人々 未来に生きる滋賀県人 滋賀のボランティア C 人 もしも滋賀県が100 人の村だった ら がんばれ滋賀県~素晴らしい伝統 産業~ 滋賀のお土産をつくろう 近江商人の一生 滋賀職人の熱き想い D 人 と 社 会 滋賀の伝統的な和菓子 姉妹都市と国際化 クリーンエネルギー~よりよい滋 賀へ~ 滋賀のいいところをアピール E 社 会 膳所駅のユニバーサル・デザイン

(3)

平成17年度 滋賀大学教育学部附属中学校 http://www.fc.shiga-u.ac.jp/home/

「びわ湖学習」のはじまり

昭和 50 年代に知育偏重,進学一辺倒,輪切りの教育などが,大きな問題

になりました。本校では,このような状況は,実は一人一人の生徒の特性

を生かしていない点が問題であること,そして基礎的な学力を定着させ,

個々の創造性を発揮させることが重要であると考えました。

本校は,昭和 57(1982)年度から3カ年にわたって,文部省の研究開発

学校の指定を受け,教育課程の改善のための研究開発に取り組み,

「基礎的

な学力の一層の定着を図り創造的知性を育てる教育課程の実践研究」とい

う主題のもと研究をスタートしました。

この研究の中で,自主的・主体的な学習の仕方を身に付け,正しい判断

力と実践力を培うためには,教科学習を統合的・総合的に学習する内容が

必要であること,そして,教室という学習の場の枠を取り払い,自由度の

高い学習を設定することの重要性を認識しました。その結果,このねらい

を達成する活動を充実し,「教科学習」との連携を図る目的で,昭和

58

1983)年度後期より,「郷土学習」-びわ湖と私たち-,いわゆる「びわ

湖学習」を開始しました。

以上,滋賀大学教育学部附属中学校「研究開発実施報告書(昭和 57~59)」参考

本校の「びわ湖学習」「BIWAKO TIME」の変遷

年度 学習の名称 含む領域 内容等 昭和 55 昭和 56 自己を磨く活動として自主的課題研 究に取り組み学年の枠をはずし,必 要に応じ助言する学習の開始。 自主学習の時間の設定。構成員数 を 限 定 せ ず 自 主 的 選 択 学 習 の 開 始。 昭和 57 昭和 58 昭和 59 総合学習を 位置づける 郷土学習 ( び わ 湖 と 私たち) 総合学習 郷 土 学 習 ( び わ 湖学習) 性教育 生徒会活動 校外学習 道徳 英会話 2 年 人権学習 選択教科 3 年 フリータイム 18 のテーマ別分科会を設定し,異学 年縦割りの学際的自由研究活動へと 発展する。文部省の研究開発校の指 定を受けた取り組み。 昭和 60 昭和 61 昭和 62 郷土学習 昭和 63 平成元 平成 2 1 年生を対象に基礎講座の設定。 発表会に向けてのメディア講習会を 開く。 深まりのある話し合い活動の展開の 指導。 平成 3 平成 4 平成 5 びわ湖学習 総合学習 びわ湖学習 性教育 総合活動 校外学習 生徒会活動 に分離する 環境学習,国際理解学習を展開す る。 平成 6 びわ湖学習と国際理解学習をドッキ ングする。1,2 年生郷土,国際理解学 習で 10 分科会の開始。3 年生は環 境学習で外部講師による講話を実 施。 平成 7 平成 8 郷土学習 国際理解 環境教育 グローブ計画 「BIWAKO TIME」・・・・・・「学び方を学 ぶ」郷土学習,国際理解学習,環境 学習のそれぞれに 5 分科会を開設す る。 平成 9~ 「BIWAKO TIME」 環 境 ・ 郷 土 に 焦 点 化を図る 開設する領域・分科会の数を変更し ながら現在に至る。 以上,滋賀大学教育学部附属中学校「生きる力を育てる総合学習の実践」,明治図書,平成 9(1997)年参考

昭和 58(1983)年度

分野 テーマ (1)びわ湖と古代の人々 (2)びわ湖と中世の人々 1. びわ湖と 人々の歩 み (3)びわ湖と近・現代の人々 (4)近江の民話 (5)近江の文学 (6)郷土芸能(古典芸能) 2. 近江の文 化 (7)伝統工芸 (8)びわ湖と生活用水 (9)湖上交通と人々 (10)湖に生きた人々 (11)びわ湖と工業 3. びわ湖と 産業 (12)農業と水 (13)びわ湖の誕生と歴史 (14)湖流と気象 4. びわ湖の 自然 (15)びわ湖の生物 (16)赤潮と水質近畿の水がめ (17)自然破壊の現状と問題 5. びわ湖の 課題 (18)水と生活

平成7(1995)年度

(1)郷土の風土 (2)びわ湖に生きる動植物 自 然 と 環境 (3)実態調査『相模川』 (4) び わ 湖 の 今 を 生 き る 人々 く ら し と文化 (5)びわ湖に息づく伝統産 業 (6)びわ湖の水の今、そし て未来 (7)びわ湖の開発のゆくえ BIWAKO を 見 つ め る 分 科会 郷 土 の 課題 (8)歴史の中の近江と 100 年後の滋賀 (9)びわ湖と世界の湖 自 然 と 環境 (10)実態調査『酸性雨』 (11)近代商人と日本の産 業 (12)近江の食べ物・世界の 食べ物 く ら し と文化 (13)近江の祭り・世界の祭 り (14)国際化する社会の中 の私たち BIWAKO か ら 見 広 げ る 分科会 郷 土 の 課題 (15)「地球」がかかえる諸 問題

平成 12(2000)年度

領域 NO 分科会名 1 実態調査「びわ湖」 A 2 滋賀の風土・滋賀の四季 3 びわ湖のめぐみと人々のくらし B 4 実地調査「相模川」 5 滋賀を生きた人々 C 6 滋賀の今を生きる人々 7 滋賀に息づく伝統と文化 D 8 実態調査「大津のくらし」 9 住みよい滋賀へのアプローチ E 10 国際化する滋賀の中の私たち

■開設分科会の変遷

(4)

平成17年度 滋賀大学教育学部附属中学校

■対談:卒業生×本校元教員

今,思う…

あの日の「びわ湖学習」,「BIWAKO TIME」

■「びわ湖学習」創設の思い

藤池 みなさんお忙しいところ,お集まりいただきましてありがとうございます。

本日は,みなさんが本校に在学,在勤されていた頃の「びわ湖学習」

,「BIWAKO

TIME」について,当時の思い出をいろいろとお話いただきたいと思います。よろ

しくお願いします。まずは昭和

58 年度に「びわ湖学習」を始められた経緯につい

て,教えていただけますか。

橋本 授業で学習した内容が,単なる知識や技能の習得に終わってしまうと,そ

れは本当の学習とはいえない。いわゆる生きてはたらく力を付けさせたいと,昭

57 年度の研究開発に名乗りをあげて,昭和 57 年1月に文部省(当時)に説明

しに行ったんです。滋賀大学教育学部附属中学校は滋賀県の半分近くの地域から

生徒が来ている。だから生徒にとって郷土といえばびわ湖や。びわ湖を中心に郷

土研究を進めていきたいと説明したんです。すると,2月末か3月初めに文部省

から開発研究を滋賀大附属中で認めると電話があって,昭和

57 年度の4月から3

年間の開発研究に取り組んだ

わけです。

南出 当時,昭和

56,57 年あたりには,生涯学習が非常に必要だという世の中の

流れがありました。それから本校では,世の中に出て役に立つ,生きる力とか生

きてはたらく力を附属中学校で付けようやないかという研究の流れがありまし

た。それから世の中は,今で言う環境教育,その当時は公害の問題を中心にしな

がら,びわ湖条例もできるし,びわ湖の問題をどうするのかという滋賀県の流れ

がありました。

藤池 私がお聞きしたところでは,授業を通しての学力は子どもたちに付いてい

くけれど,いったん外へ出てしまうと,例えば学校生活とは別の所では,その力

を生かし切れていなかったと。それを何とかしたいという思いもあったとお聞き

したんですが。

南出 当時はねえ,教科の力をベースにして,生活に生きて働く力をどう付けて

いくかということが課題でした。

例えば環境を良くするということでいえば,理科の力も保健体育の力も社会科

の力も,あるいは数学的な考え方も必要だし,びわ湖学習でねらっているような

力を付けていくことが大事だというように考えていたんです。総合学習が必要だ

ということも国の流れとして少しずつ出てきてましたからね。だからそういう力

を付けていきたいという思いはありましたね。

橋本 今でこそ,総合的な学習の時間やゆとりの時間等がありますが,昭和

56,

57 年あたりは,まだ,旧の教育課程の中でやっていました。やはり教科の授業時

数を減らすことには,教職員全員が反対で,総合的な学習の時間を生み出すのは

とても大変でした。だから,2週間を1つのサイクルにして,道徳の時間や学活

の時間等をまとめ取りする等し,教科の時間数を減らさないことを前提としてい

ました。

南出 それと,ここで,びわ湖学習を始めた当初の

18 の分科会テーマについての

お話をしますと,教職員に「さあ,びわ湖学習をやろう」と声をかけると,その

時にすぐ教職員から出てくるのは,

「そんな知識ありません。例えば,私たち社会

折居幸子さん

小学校教諭 平成6年度卒業

森田美保さん

小学校教諭 平成8年度卒業

澤 正貢さん

大学4回生 平成10 年度卒業 ※文部省指定,昭和57(1982)年度~59(1984)年度研究開発学校。 「BIWAKO TIME」とは何なのか,意義はあるのか?また活 動中の生徒は,何を考えて行動し,教員はどのようなねら いを持っているのか。 ―――4名の本校卒業生と,3名の元教員にお集まりいた だき,滋賀大附属中を離れてからの視点で,「BIWAKO TIME」について語っていただきました。

(5)

平成17年度 滋賀大学教育学部附属中学校 http://www.fc.shiga-u.ac.jp/home/

対談2

八十住慧史さん

大学4回生 平成10 年度卒業

橋本茂昭さん

滋賀県教育会会長 本校勤務昭和37~46,54~58 年度 元副校長(昭和 54~58 年度)

南出儀一郎さん

野洲市教育研究所副所長 本校勤務昭和53~平成元年度 元研究主任(昭和 61,63 年度)

の教師が,理科の詳しい水質検査の知識がないのにどうするのですか?」という

声でした。それらの声に対しては,あくまでも生きて働く力を付けるのだと,そ

のために学習の方法とやり方を勉強するのだと,そして,知識についてはその学

習過程の中で,生徒と一緒に勉強していくんだということを強調しました。その

ような話し合いの中で,びわ湖学習は教職員全員で進めていこうということにな

りました。だから,教職員数と同じ

18 のテーマを作ったのです。15 でも 20 でも

具合が悪い,テーマが

18 必要だったんです。

仲谷 実は,分科会の数が

18 というのは教職員が全員出てしまって,指導する側

としては難しい。職員室が誰もいなくなるんで。ちょっと縮小していこうという

時期に,私はちょうど研究主任をさせていただいたんです。「

BIWAKO TIME」は

当時から学び方を学ぶ学習として位置付けて実施していました。その中には三本

柱として郷土学習,国際理解学習と環境学習を入れて

15 の分科会にしました。

■異学年合同のねらいと意義

仲谷 分科会を

18 から 15 にした時に,いちばん大事にしたのは,やはり異学年

です。附属ならではの異学年集団を大事に考えたんです。

藤池 当初から異学年合同で計画されたんですか?

橋本 1年生の校外学習の時には,学級をグループに分けて班別自主研修を行っ

て,2年生の時には学年の中で分けて,好きな方面に行くという方法があった。

それで総合学習の時には,全校を縦割りで全部やっていこうと。そういう発想が

最初からありました。

藤池 それが生徒の立場からすると,プラスだった?マイナスの方が大きかっ

た?あの先輩が嫌だとか。

(全員笑い)

澤 それも含めて。

藤池 それも含めて大切な学びがあったわけですね。教師の意図からすると,1

つのグループの中に必ずそれぞれの学年のメンバーがいるということを考えてま

したよね。

仲谷 考えてました。いろいろな知識や経験がそれぞれの学年を通して先輩から

後輩へ伝達していくようなことをねらっていました。

■「びわ湖学習」,「BIWAKO TIME」の思い出

藤池 あなた方が中学校の頃の「びわ湖学習」,または,「

BIWAKO TIME」に

ついてどんな思い出がありますか。印象も含めてお話ください。

折居 自分が覚えているのは,休みの日に,みんなで集まって瀬田川の調査に行

ったことです。そのときも学校からビデオカメラ等の機材を借りて,自分たちで

現地に行って調査したのですが,その時の私にとっては学校以外の場で学べると

いうことがすごく楽しかったです。本で見るだけでなくて,実際に現場に行くと,

びわ湖の様子が,においであるとか,ただ見るだけでなくて,五感を使っていろ

いろ感じることができたのでよかったなと思っています。

そして,これと決まった方法もなく,自分たちでやりたいように計画から全部

立てさせてもらって,学びの自由がすごくありましたから,やりたいことができ

る,その分,責任は自分たちにあったので,最後の発表まで自分たちで何とかし

てこぎつけないといけないといった感じでやっていた記憶があります。友達とも

大変協力してやりましたし,

1 年生から 3 年生が混ざっていましたので,上の学年

の先輩から,こういうことができるんだということを教えてもらったりとか,縦

の関係もあってよかったなと思っています。

森田 私も,外に出ておもしろかった思い出があります。してはいけないことも

してみたい感じで,したことのない実験を友達とワイワイしたりと楽しんでいま

した。ただ,いざ,発表に向けての準備などでは,グループの中がなかなかうま

くいかなくて,

「もっとこうしてよ!」とか言ったり,先生にも相談したりと,そ

ういう経験も初めてしました。また,自分は発表するのが苦手だったのですが,

上手に発表される先輩などを見て,

「ああすごいな。

」と思ったりしていました。

(6)

平成17年度 滋賀大学教育学部附属中学校

澤 やっぱり先輩の存在は大きくて,とても頼れるし,こういう風にしたらいい

んだなということがよくわかりました。また,逆に,自分が上の学年になると,

後輩にいろいろと教えないといけないという,責任を感じる場となっていきまし

た。また,私も人前で話すというのは苦手だったのですけど,大学のゼミなどで,

何か発表するときや,まとめる作業の場面でも,

BIWAKO TIME」の経験があ

ってよかったなと思います。

また,滋賀の郷土などは,このような機会がないと調べたりしなかったし,身

近なことほど気付かなかったりするものなので,そういう意味でも,自分の郷土

について知るというのは非常によかったです。

八十住 僕は,すごく理科が嫌いだったし,あまり校外に出て水質調査をしたり

というのは面倒だったので,学校に残って本を読んだりして調べられることをし

ようと思っていた記憶があります。そういう感覚で自分の研究テーマも選んでい

たことを覚えています。そして,当時はコンピュータとか,インターネット等も

使ってなくて,実際には図書室で調べていることが多く,そのときの様子でよく

覚えているのは,よく動いている人とそうでない人との差が激しかったというこ

とです。真剣に調べている人もいれば,正直寝ている人もいたりしました。

よかったと思うことは,先ほど澤君も言っていたのですが,発表する,人にわ

かりやすく物事を伝える力だとか,後輩とかを指導して人を動かす力だとかいう

点で,興味・関心や調べ方よりもいい経験をしたと思っています。

■必修教科の学習と総合学習「BIWAKO TIME」

藤池 教科の学習と「びわ湖学習」,「BIWAKO TIME」は,生徒の立場から考

えて何か関連はありましたか?

八十住 わりと当時から社会の授業などでは,

BIWAKO TIME」のように,例

えば「ニュースキャスターになろう」というタイトルで,班に分かれて時事問題

を調べたりといったことをしていました。また,国語でも,

「文学新聞をつくろう」

など,文学者を調べたりとかいうことをしていたので,そういう時は全くやって

いることは「

BIWAKO TIME」。実際に,知識として「BIWAKO TIME」のこ

とが役に立つというよりは,その学習方法が役に立っていたという感じです。

折居 教科は教科,

「BIWAKO TIME」は「BIWAKO TIME」というくくりで

はなくて,グループ内で学習して,調べて,最後に発表という形がどの教科でも

多かったので,その発表の仕方であるとか調べ方に関しては,全部同じだったか

なって思います。その機会が多かった分,だんだん慣れていったという感覚があ

ります。

藤池 そうすると生徒の立場でいうと,あまり差はなかったの?

森田 数学等はわからないような時間もありましたが,

「BIWAKO TIME」では,

知識を詰め込まれたりとか,テストがあったりするわけでもないので,気持ちは

楽でした。

■「BIWAKO TIME」に思うこと

森田 自分の体験になるのですが,長野県の松本にある附属中へ教育実習に行っ

たときのことです。そこで,気づいたことは,子どもたちがこんなことが調べた

いなあと感じたら,すぐに調べることができる環境づくりができていたことです。

子どもの好奇心がいろいろな方面に向くと,現実的にそれらの願いをすべてかな

えることは難しい。また,いろんなグループができるとそれぞれを深く見てあげ

ることも難しくなります。そこで,松本では,例えば,学校の近くに,毎年,あ

る家から田んぼを借りたりとお世話になったり,また,近所の工場の社長さんに

お願いをして,地域教材をつくったりしているそうです。このように身近なとこ

ろ,地域と関わることを財産としているということでした。

藤池 公立の中学校では地域とのつながりがあり,逆に,強いつながりがないと

やっていけないところがあります。その点,本校は難しい。どこまでを地域とす

るか。とくに来年から全県一区になる本校では,やはりびわ湖,特に,滋賀県と

藤池 聡

本校勤務平成4~9,15 年度~ 現副校長(平成 15 年度~)

仲谷富美夫さん

湖南市立石部中学校教頭 本校勤務昭和61~平成 9 年度 元研究主任(平成8~9 年度)

(7)

平成17年度 滋賀大学教育学部附属中学校 http://www.fc.shiga-u.ac.jp/home/

対談4

いう郷土を考えるしかないとも言えます。

折居 6年生の1学期の総合学習でふるさと学習をしました。何十年経っても,自

分の学校が好きでもう一度帰ってきたいという気持ちを育むことを目指して学習

しました。それが附属中学校ではびわ湖だったし,卒業生同士の会話でも「びわ湖

っていいよなあ」ということになっている。実は,私の大学の卒業研究は,附属中

学校でのびわ湖学習をもとにまとめました。異学年合同のグループで,実際に足を

運んだら,びわ湖に関係している人とお話ができたりと,そこで体験したことは今

の私の財産であり,附属中学校の学習では「

BIWAKO TIME」が一番印象に残っ

ています。とても大切な学習だと思うのでこれからも引き続いてやってほしいで

す。

八十住 先生方があまり肩肘張ってやらない方がいいと思う。伝統を大切にするこ

とはいいことだと思いますけど,附属中学校はこうでなければならないとか,

BIWAKO TIME」を発展させなくてはならないと考えるべきではないと思いま

す。なかなか中学生に「BIWAKO TIME」のねらいをすべて理解させるのは難し

いと思うんです。正直,中学生の時,活動しているときは,何をやっていいのかわ

からないところもあったし,全ての人が主体的にやっていたわけではないんです。

でも学ぶっていうことは学生の間だけで終わることでもないし,大人になってから

も学び続けていく,学び方の基本となる部分だと思います。あんまり生徒にこうや

っていくべきだとか押し付けるのではなくて,やり方とか学び方とか,大げさに言

えば,どう生きていくかという,そのエッセンスだけを注入してあげられればいい

んじゃないかなと思います。

藤池 そんなに肩肘張りすぎてるかなあ。

(笑)

■これからの「BIWAKO TIME」に期待すること

南出 「BIWAKO TIME」のねらいはいろいろあっても,生徒の方には中学生の

時に伝わるわけではありません。でも,こちらがこんな気持ちで取り組んでいたと

いうことは大切です。

卒業生の皆さんに出会って附属中学校の「BIWAKO TIME」の思い出を聞くと,

附属中学校の学習が,卒論を書いたり,会社の課長になっていろいろと企画をする

ときに役に立っていますよというお話を聞かせてもらったりします。先生に質問を

してもね,何やら調べろとかいうことで,答えを教えてもらえなかった,それが実

は後になって役に立っていますよということでした。

それからもう1つ,体験的な学習をしなさい,観察や実験をしなさい,総合的に

物事を考えなさいということは,最初の学習指導要領からずーっと書かれてきたこ

となんですね。時代の変遷もありますが,それを我々教師はねらいながらやってき

た。これからの生涯学習社会だとか,一言で言うと生きて働く力を付けていくため

に,どういう形ですればいいかということを考えてきた結果が,「

BIWAKO TIME」

です。今これを,全部ご破算にして,一からつくり直してもまた今と同じものがで

きると思う。

橋本 子どもの主体性を伸ばすことを考えたときに,教科学習だけではなかなかそ

こまでいかない。知識注入になる。びわ湖学習は,自分で考えて,自分で行動し,

自分で物事を決定していくという力を,びわ湖を通して付けさせていきたいという

1 つの学習モデルです。滋賀県では小学校5年生でフローティングスクールで,び

わ湖に関心を持たせる教育を進めています。総合学習では地域に根ざした教育をす

すめるという一面もあり,附属中学校ではびわ湖を中心に据えている。今後も,内

容が広がりすぎないように注意はしながらも,将来生きて働く力を付けるというこ

とに焦点化して,ぜひ伝統として続けていってもらいたい。

藤池 懐かしいお話から,示唆に富んだお話まで,いろいろなお話をお聞かせいた

だきました。本日は貴重なお時間をいただきまして,ありがとうございました。

平成17(2005)年 10 月 23 日(日)午前 滋賀大学教育学部附属中学校・多目的教室にて

(8)

平成17年度 滋賀大学教育学部附属中学校

■卒業生へのアンケート

【アンケート実施方法】 ○過去20 年間:昭和 59(1984)~平成 15(2003)年度の卒 業生の中から,無作為に400 名を抽出(各学年 20 名)。 ○質問紙と返信用封筒を同封して郵送。 ○実施時期:平成18(2006)年1~2月 ○宛先不明83 通。返送 60 通。有効回答数 59 通。回収率 19%。 「生きる力」が本当に生きるのは,卒業後の学生生活や社 会に出てからのこと。そこで過去20 年間の卒業生を対象 に,アンケート調査を実施しました。 20 年以上も「びわ湖学習」「BIWAKO TIME」を継続して きた本校だからこそ,このような追跡調査ができました。 さて卒業生は,「BIWAKO TIME」で身に付いたことについ て,どのように実感しているのでしょうか。 「BIWAKO TIME」の 学 習 経 験 に よ っ て 身 に 付 い た 力 が , 卒業後に役立っ て いると思うことはあ りますか。

ある

53 名

ない

6 名 環境に関心を持つ。 31 人前で話す。 27 わかりやすいプレゼンテーションをする。 25 人と協力したり,集団をまとめたりする。 23 様々な方法で資料を収集する。 23 自分で課題を見つけたり,設定したりする。 19 計画を立案する。 17 物事を様々な見方でとらえる。 12 自分の考えを持つ。 10 見通しを持って行動する。 7 インタビューや電話での話し方がわかる。 3 知識が増える。 1 初対面の人と抵抗なく話す。 1 文章にまとめる。 1 発表の仕方がわかる。 1 地域の産業がわかる。 1 地元に誇りを持つ。 1 「ある」と答えた方は、どのような面で役立ってい ると思いますか。下の中から,あてはまるものをす べて選んでください。 ・自分で課題を見つけたり,設定したりする。 ・人と協力したり,集団をまとめたりする。 ・環境に関心を持つ。 ・人前で話す。 ・さまざまな方法で資料を収集する。 ・わかりやすいプレゼンテーションをする。 ・計画を立案する。 ・見通しを持って行動する。 ・物事を様々な見方でとらえる。 ・自分の考えを持つ。 ・その他,具体的にお書きください。

(9)

平成17年度 滋賀大学教育学部附属中学校 http://www.fc.shiga-u.ac.jp/home/ 総合学習「BIWAKO TIME」について,感想やご 意見等がございましたら,ご自由にお書きくださ い。 ■あるテーマを自分たちで取り上げ,調 べ,考えて,自分たちでまとめたことは,非 常に有益だったと感じている。こういう授業 は,中学生のみならず,小学生の高学年 あたりから,毎年,長いスパンで実施され るとよいと思う。(昭 59) ■自分がした内容はあまり覚えていないけ れども,びわ湖学習という時間を持ったこ とはとても有意義だったと今になって思う。 いろんな人の発表を聞いたりして,様々な 内容でびわ湖を大切にすることを考えさせ られたと今になって思う。生ゴミの水切りや 水を汚さないような洗剤を使うことなど,今 でこそ「エコ」だとか言われているが,やは り中学生の時に頭に入っているととっかか りやすいと思う。(昭 60) ■非常に思い出深い学習だった。自分た ちでテーマを決めるのにはずいぶん苦労し たが,資料集めや現地に赴いての調査な ど,研究という感じで面白かった。附属中 の特色のある授業であり,自由に考え,発 表することは,その後の学習にも多く役立 ったように思う。(昭 62) ■当時は何も思っていなかったが,社会に 出てみるとびわ湖学習で何気なくしていた ことが,あらゆる場面で役立ってくれ,困ら ずにここまで来れた。育ってきた地のことを いろいろ知るというのも大切なことだと思 う。(昭 63) ■今は,どのような学習をされているかわ からないが,私の時代で学んだ「BIWAKO TIME」は,あまり今の職業等ではいかされ ていない。ただ,人と協力し,計画を立案し ながら物事を進めていくという力は,少な からず身についたと思う。(昭 63) ■当時は何の意味があって「BIWAKO TIME」などするのだろうという気持ちだった が,自分たちだけでやりたいことを見つけ, 計画して行うことは,自分が主体であるか らこそ部分的にでも身についたことがある と自負している。当時は訳もわからず楽し んでやっていた学習のおかげで,環境にも 気を遣うようになり,仕事も環境を分析す る測定器を製作するメーカーで働いてい る。(平 3) ■正直,記憶があまりないが,自分の住ん でいる滋賀について知ること,教科書や学 校の中の勉強だけでなく,社会に出てから 必要なことを身につける,例えばプレゼン や人と話すということの基礎になったと思 う。(平 5) ■郷土の学習は重要なものだと思う。若い 段階からディベートとか討論とかに慣れて いった方がよいと思う。結果的に論理的な 考え方とかが身につくのではないかと思 う。(平 7) ■「BIWAKO TIME」は本当に役立ったと思 う。テーマを決めて目的,問題点を考え て,それを解決するためには何を調べれ ばよいのか,どのような手段で・・・などの 流れは,今の大学生活(農学部で遺伝 子,タンパク質の解析をしている)でも十分 応用できるし,何よりも人に興味を持って 聞いてもらうためのプレゼンの方法は今後 もずっと役に立つことだと思う。今はパワ ーポイントを用いてプロジェクターで画像を 出しているが,中学校の時の OHP シート を効果的に使った経験がパワーポイントで スライドを作るときにいかされている。 (平 9) ↑採取してきた水 ■「BIWAKO TIME」は忙しい,大変という認 識しか当時はなかったが,今日の大学生 活においていかされている部分が非常に 多い。中学校で「BIWAKO TIME」を含め, 総合学習に触れられて大変良かった。 (平 11) ■自由に課題設定し,進めていける学習 は,楽しく,やりがいもあり,学んだことは 決して忘れない。ぜひ,このままこのような 学習を他の学校は取り入れて,そして,附 属中は存続,発展させていって欲しいと思 う。(平 12) ■私が「BIWAKO TIME」ですごく勉強にな ったと思うことは,話を聞きに行く方々に自 分たちで電話や手紙を送ってアポをとるこ とである。失礼のないように,一生懸命に 文章を書いたことをよく覚えている。このよ うな学習は,社会に出てもすごく役立つと 思う。(平 13) ■中学の頃は「BIWAKO TIME」について何 も思っていなかった。でも,高校生になって 「BIWAKO TIME」の素晴らしさが,本当に 今になって分かった。中学の頃は調査して まとめて発表するということを当たり前のよ うにやっていたけど,今になって人前での 発表の仕方やプレゼンのまとめ方や調査 の仕方など,本当にたくさんのことを学ん だとわかった。中学 3 年の最後に,学校か ら選ばれて,他の学校の人の前で発表し たのが今でもすごくよい思い出である。 (平 15) ■高校で卒論を書いているが,大変役立 っている。私が行っている高校は,各自で テーマを決めてプレゼンやレポートなどの 課題が多いので,中学校でやったことは本 当に助かっている。(平 13) ■1・2年でびわ湖や周辺の環境を学んだ ことから,環境に強い興味を抱くようにな り,現在農学部に入るため猛勉強中です。 ずっと続けていってほしいと思います。 (平 14) ※自由記述の一部抜粋。文末の( )内は卒業年度。 ↑水生植物を観察 ↑ヨシ博物館を訪れる

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平成17年度 滋賀大学教育学部附属中学校

■在校生へのアンケート

「びわ湖学習」「BIWAKO TIME」の学習活動を,生徒はどの ように受け止めているのか。必修教科とのつながりや違いな どについて,生徒の意識調査を行いました。昭和60(1985) 年度と同じ設問にして,20 年前と比較しました。 1.あなたは,「BIWAKO TIME」を通して,「今まで自分の郷土について知らないことがたくさんあった。」という実感がありましたか。 2.あなたは,自分なりの考えで学習を進めたりまとめたりしましたか。 3.あなたは,「BIWAKO TIME」を通して,びわ湖の課題や重要性,生活との結びつきなどについての発見がありましたか。 4.あなたは,「BIWAKO TIME」を通して,「私は郷土の滋賀県に住んでいるんだ。」という実感を持ちましたか。 5.あなたは,「BIWAKO TIME」を通して,「今まで,なにげなく考えていた郷土について新しい驚きがあった。」と感じましたか。 6.あなたは,「BIWAKO TIME」で,新しい学び方や発表の仕方を習得しましたか。 7.あなたは,「BIWAKO TIME」を終えた今,来年度の学習で(三年生の場合は,今後の学習において)調べてみたいことがありますか。 8.あなたは,学習の途中でわからなかったことがあったら他のベースルームの先生などに質問したり,指導をしてもらったりしましたか。 9.あなたは,発表会で,他の領域の発表内容と自分の班の学習内容とを比較して関連のあることを発見しましたか。 10.あなたは,同じベースルームの他のグループの学習内容を参考にして学習活動をしましたか。 11.あなたは,教科で学んだことを「BIWAKO TIME」の時間でいかすことがありましたか。 12.あなたは,昨年度までの生徒の調査結果や制作物を参考にして学習を進めましたか。 13.あなたは,昨年度の自分の学習成果(一年生の場合は小学校で習ったこと)と,今年度の学習内容を関連させましたか。 14.あなたは,同じベースルーム以外の班と情報交換をしたりして学習の交流を行いましたか。 15.あなたは,上級生から教えてもらったり,また,下級生に教えてあげたりしましたか。 16.あなたは,男女間で学習の協力をしましたか。

91.6

82.1

73.9

73.7

72.4

70.8

69.6

56.8

55.2

46.5

42.7

39.1

38.9

29.9

27.6

12.8

87.7

76.9

80.3

71.4

72.3

85.7

71.1

66.9

63.7

43.7

66.6

42.6

46.3

36.0

76.9

43.7

1.

2.

3.

4.

5.

6.

7.

8.

9.

10.

11.

12.

13.

14.

15.

16.

17.

18.

19.

20.

21.

65.5

59.8

41.4

23.0

16.6

60.6

64.3

32.6

25.4

24.9

17.教師からの指導は,自分で分からないことが出てきたときだけの最小限のものでいい。 18.学習活動のよしあしについて教師から意見や評価を言ってほしい。 19.学習の進め方についての詳しい解説をのせた学習ガイドブックが必要だ。 20.学習目標のたて方,テーマの選び方,学習の仕方,まとめ方と発表の仕方などについて常時細かく指導してほしい。 21.調査・研究の進め方などについて,授業形式で十分に指導してもらいたい。

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平成17年度 滋賀大学教育学部附属中学校 http://www.fc.shiga-u.ac.jp/home/ ①42.7 ②43.5 ③3.8 ④10.0 ①32.3 ②48.6 ③5.1 ④12.0 ①7.2 ②4.6 ③59.8 ④27.9 ①32.9 ②8.3 ③49.4 ④8.6 ①3.6 ②2.8 ③61.9 ④31.2 ①16.0 ②7.1 ③64.0 ④11.4 ①7.7 ②84.7 ③6.6 ④1.0 ①22.3 ②66.9 ③4.3 ④5.1 ①54.7 ②22.8 ③7.7 ④14.8 ①51.1 ②18.9 ③6.3 ④22.6 ①24.8 ②49.9 ③20.2 ④5.1 ①24.9 ②48.0 ③21.4 ④5.1

22.時間数について

①今のままでよい

②もっと増やしてほしい

③もっと少なくしてほしい

④「BIWAKO TIME」は廃止して他の活

動の時間にしてほしい

23.異学年混成の班について

①ぜひ異学年の人と学習してみたい

②できればなりたい

③テーマが同じであればなってもよい

④混成にはなりたくない

24.男女混成の班について

①ぜひ男女で協力して学習したい

②できればなりたい

③テーマが同じであればなってもよい

④混成にはなりたくない

25.班の人数について

①六人以上がいい

②三人から五人がいい

③二人がいい

④個人研究をしたい

26.領域の志望について

①第一志望だったので積極的に学習した

②第一志望だったが積極的になれなかった

③第一志望でなかったので積極的になれな

かった

④第一志望ではなかったが積極的に学習し

27.あなたの班の学習成果について

①目標をほぼ達成して成功した

②いくつか課題が残ったが、やや成功した

③改善すべき点も多く、やや失敗した

④目標を達成できず失敗した

昭和 60

(1985)

年度

平成 17

(2005)

年度

昭和 60

(1985)

年度

平成 17

(2005)

年度

昭和 60

(1985)

年度

平成 17

(2005)

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昭和 60

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年度

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年度

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年度

昭和 60

(1985)

年度

平成 17

(2005)

年度

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平成17年度 滋賀大学教育学部附属中学校

■子どもと共に歩む「BIWAKO TIME」実践の様子

B 領域「人と自然」指導の実際

「BIWAKO TIME」では,生徒が主体的に調査研究活動を進 めることが中心になります。必修教科では,各教科の授業を 進めるのが教師の役割。「BIWAKO TIME」では,教師は何 を指導し,どのように生徒の活動に関わっているのでしょう か。

1.「BIWAKO TIME」との出会い…全体ガイダンス

1~3年生の全校生徒を目の前にして,それぞれの領域別のねらいを,担当する教員 が順に紹介していく場です。教員1人の持ち時間は10 分。 自然とともに生きている滋賀の人々のドキュメント,それが領域「人と自然」の研究 テーマです。そこで最初に,巨大な柵がはめこまれた川底をスライドで見せます。全校 生徒は「これは一体何だろう」と疑問を持ちます。そこでヒントを出していきます。コ ンクリートの壁,水着で飛び込むの子どもの姿,棚田の石垣…。「もしかしてダムかな」 と生徒が気付き始めたところで,滋賀県で初めて建設されたダムを見せ,それをつくっ た「近江7賢人」の物語を始めました。そのダムは今も健在なのか?そこへ行って確か めたいという期待感を高めたところでプレゼンテーションを終了。 「調べて発表する」だけでは面白くない,考えて行動して新しい価値を見いだす心構え を持つことの大切さを訴えてガイダンスを終えました。

2.B 領域のスタート

B 領域「人と自然」を希望して集まった生徒は 60 名。全員が第一希望です。全員を 多目的教室に集め,取り組んでみたいテーマやBT への抱負について,みんなの前で, 1人1分のスピーチをさせます。1分間という短い時間にやってみたいと思うことを伝 え,仲間を集めるのです。 河童伝説は真実か,外来魚は駆除できるか,もしもこの町に地震が起こったらなど。 自分の世界へ誘(いざな)うような3年生の上手な発表をほめると,1年生,2年生も 張り切ります。生徒は,プリントに,どの人のどのテーマで調査研究活動をしたいのか 理由も含めて第3希望まで書きました。その結果を集計して,異学年合同の5~7人の グループを作ります。1つのテーマに多くの希望が集まっているところは,3年生を2 つに分けて 2 つのグループとしました。テーマの希望を優先させたため,3年生以上の 活動をしたいと主張した2年生リーダーのグループが1つと,2 年生が1人も入らない グループが1つできましたが,担当教師2人で話し合って,各学年とも2人以上となる グループに分けることができました。

3.いよいよグループごとに活動開始

ここから生徒は2 つの教室(ベースルーム)へ分かれて,グループ活動を開始します。 B 領域「人と自然」は2人の教師で,それぞれ 5~6 グループを担当します。 グループには学年に応じた役割分担があること,図書室やコンピュータ室の利用申請 や校外での活動申請,電話でのアポ取りなどは,事前に約束することを確認します。そ していよいよグループごとの活動を始めます。 まず,自己紹介をして,リーダーと副リーダーを選びます。リーダーは役割分担をし ていつも全員が取り組んでいるように目配りをする係,副リーダーは校外・サテライト 活動申請書や物品借用・購入願などの事務処理に責任があります。これは3 年生が引き 受けました。 そして,リーダーが司会をしてグループで具体的な内容とそれに見合った計画を立て ます。グループでなければ解決できないような内容を考えたグループをほめ,長期間取 り組むだけの価値のある計画になるように支援します。例えば,「河童伝説を探しなが ら,川端(かばた)というものを利用する人たちの,水をきれいに使う秘訣を取材する」 グループは,取材予定日を決めて,その日までに資料集めと取材内容を決めること,取 材後に総括をして中間発表の資料を作ることを第1 の期間とし,その後,取材したこと に基づいて実験や行動をすること,本発表の準備をすることを第2 の期間として設定す るように助言しました。生徒たちは,お互いに競い合うような気持ちで取り組む様子で した。 最後に各リーダーから内容の報告と振り返りをさせます。時間の終わりには,ワーク ブックを利用して,その時間の反省をします。今後ともワークブックに書きこむ習慣が つくように,机を戻して各自が机にしっかりと向かう時間をつくりました。 ※写真はイメージであり,過去のものを含みます。 ■全体ガイダンスの様子 ■みんなでアイデアを出し合う ■異学年で進めるグループ活動

(13)

平成17年度 滋賀大学教育学部附属中学校 http://www.fc.shiga-u.ac.jp/home/

4.出会いの準備を進める

活動を始めた生徒の様子を見ていると,1,2 年生は内容に応じた資料集めを,3 年生 はどこでだれと出会うかを探すように分かれるグループがほとんどでした。図書室の書 籍から調べる,職員室の電話帳で探す,インターネットで検索する…。図書室,職員室, コンピュータ室などのサテライト教室では,担当教師に質問したり,教えられたりなど, 生徒たちは,ここでも多くのことを学んでいきます。 ベースルームでは「思うような人が見つからない」と自信をなくしているグループに, 出会いたい人を探すルートをいくつか紹介して,こちらから積極的にアプローチするよ うに勇気づけました。また,生徒にとって,電話でアポをとる(約束をする)のは一大 事です。「出会う約束の電話をする時には,どう言えばいいの?」という質問には,① 「相手の気持ちを考える」②「名前を告げる,目的を告げる,許可を得る,お礼を言う」 というアドバイスをします。生徒が電話でアポを取るのと並行して,教師側からは,予 め電話で確認をしたり,依頼状とともに生徒からの質問内容を送付したりしました。中 には,質問内容に対する答えや関連資料をあらかじめ準備しておいてくださる方もあり, 教師からもお願いすることによって,当日の出会いがより充実したものになります。 また,「ちゃんと出会ってもらえるのかな?」「どんなことを聞けばいいのだろう?」 という不安もつのってきました。そこで,出会う時のマナーや,具体的な取材の方法に ついて,きめ細かくアドバイスをしました。予備知識なしでは,出会った時のインタビ ューも浅いものになってしまいます。このころになるとワークブックには,さまざまな 書籍やインターネットで調べて,充実した出会いのための準備を進めていくうちに,だ んだんと出会いが楽しみになってきたという意見が増えてきました。

5.自然や人,社会との出会い

「BIWAKO TIME」では,午後から滋賀県のいろいろな方面へ出向くことができる日も 設定してあります。いよいよ出発の日,生徒たちは,グループで調べた交通機関の時刻 を何度も確認し,約束した時間に遅れないように出発しました。 「川端」を取材したグループは,小雨の中,役場の方と新旭町針江の集落を巡りまし た。水の郷ということだけあって,水路には梅花藻の花が咲き乱れ,地元の子どもたち が川で水遊びをしていました。何軒かの家で,実際に屋内の川端を見せていただきまし た。この辺りはどこも自噴水があるとのことで,飲料水や洗い水などに利用しており, 残飯を鯉が食べ,随所に水を汚さない工夫が見られました。「河童はいますか?」,「聞 いたことないねえ。」とおじいさんの返事。「この水はいつから使っているのですか?」, 「ずっと前から大切に使っている。」と豆腐屋さん。「飲んでよいですか。」「消毒も入っ ていない,一番おいしい水だよ。」「甘いです。」と水を飲み歩き,集落の方々と楽しく 会話しました。 挨拶をしっかりしたり,聞き取りした内容をきちんとメモしたり,後で礼状を送るた めに宛先を聞いたりする生徒の態度に感心していただきました。とくに,情報生活科で の学習成果がよくあらわれて,写真やビデオ撮影時に「後で学校発表に利用したいと思 うので,撮らせていただけますか」と許可をいただくなど,聞き手としてのマナーをし っかり守れたようでした。学校へ帰って来ると,まず最初にインタビューのお礼を一人 一人が書き,それをリーダーがチェックして,学校からの礼状を添えて送付します。

6.中間発表に向けて

中間発表に向けて,何を伝えたいのか内容を整理して,どのように発表すれば,注目 される発表になるのかを相談します。うまく聞き手に伝わるようにするにはどうすれば よいのか,しかも著作権や肖像権に配慮しながら,適切なメディアを活用して準備しま す。生徒は,調べてきたすべてを盛り込もうとして,あれもこれも発表したがるもので す。大切なポイントに重点を置き,細かいことは聞かれたときに答えられるように,整 理しておくことをアドバイスしました。「深い研究をした人ほど,すっきりした発表が できるんだよ。」と,だらだらした発表をしないように指導しました。

7.グループの交流を進める中間発表

中間発表は,学習の中間で自分たちの目標を確かめ,新たな課題を見つけることがね らいです。ベースルームを会場として,各グループ5 分から 10 分程度の発表を行い, グループ間でお互いにアドバイスをします。発表に用いるメディアは,OHP を基本と して,模造紙など短時間で用意できるものを選ばせました。 環境保全に取り組む施設を訪れて湧き水を調査したグループ,大津市や京都市の消防 局を訪ねて地震対策をまとめたグループ…,ほとんどのグループが魅力的な研究を進め ています。川端の取材に出かけたグループは,他のグループの成果に驚き,もっと自分 たちの研究を深める必要があると感じました。 ■インターネットで情報収集 ■人と出会って学ぶ面白さ ■これまでの経過を報告

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平成17年度 滋賀大学教育学部附属中学校

8.さらに進める調査研究活動

夏休みは,まとまって時間を取ることができる絶好の機会です。多くのグループが, 校外への調査活動に出かけました。可能な日は教師が引率しますが,保護者に引率をお 願いすることもあります。調査中は,生徒主体の活動になるよう,教師はできるだけ安 全面だけに気を配るようにします。 ○湧き水を調査したグループは,滋賀の奥地を訪ねて硫化水素を含む鉱泉を発見しまし た。 ○消防局を訪ねたグループは神戸の被災地を訪れて生の体験談を聞きました。 ○2 年生リーダーのグループは,外来魚を駆除している団体と琵琶湖に釣りに出かけて 説明を聞き,環境についての認識を深めました。 ○川端を調査したグループは夏休み中の活動は行いませんでした。そして学校が始まる と,ものづくりのサテライト・技術室で,1 年生が川端の模型づくりを,理科室のサ テライトで2,3 年生が水質浄化の実験を始めました。それぞれのサテライト教室の 担当者のアドバイスを受け,目的を達成できるようにがんばっていました。 ○水質浄化チームは100ppm のリン酸濃度を作るのに困っていましたが,理科の自由研 究で水質に取り組んでいた友だちのアドバイスを受けて,無事成功しました。

9.ポスターセッション

最終発表会の直前に,全校生徒を3 つの会場に分け,全グループが 5 分程度のポスタ ーセッションを行います。ポスターセッションは,発表者と聞く人との距離が近い上に, 少人数での発表となり,活発な質疑や議論が行われます。また聞く側の生徒は,どのグ ループの発表を聞いてもよいので,魅力的な発表を心がけないと,誰にも発表を聞いて もらえません。 どのグループも,県内各地に足を運び,自分たちの目で確かめた自信があります。中 間発表会でまとめた発表をベースとして,その後の調査研究を堂々と発表していきます。 1 年生も自分たちが動き,内容をよく理解しているので,3 年生の前でも堂々と発表を しました。2,3 年生は発表をすることよりも他のグループの発表を積極的に聞いてまわ り,領域代表の発表に選ばれるための最後のヒントを集めているようでした。 そして,いよいよ本発表の準備に取りかかります。生徒たちは,紙芝居や劇,あるい はコンピュータによるプレゼンテーションなど,趣向をこらして発表準備を進めていき ました。最終的に,生徒たちはどのような発表をするのか,教師側もたいへん楽しみに なってきます。

10.領域代表の選出

いよいよ領域代表の決定です。「人と自然」の領域から全校生徒の前で発表できるの はたった1 グループなのです。まず,ベースルームで発表会を持ち,各教室から 3 グル ープを投票で決めました。これがいわば予選です。そして大きな会場に領域の生徒全員 が集まって,6 つのグループから 1 グループを決める発表会を行いました。2 回目の発 表なので,生徒たちはとても上手に発表します。投票の結果,川端を調査したグループ に決定しました。

11.全体発表

川端を調査したグループは,その研究内容も魅力的ですが,発表がたいへん素晴らし いものでした。選択授業で学んだビデオ編集と,情報生活科で学んだプレゼンテーショ ンによって,見る人を思わず夢中にさせる素晴らしい発表をします。また会場で聞いて いる生徒にインタビューしたり,その場で実験をしたりするなど,製作している錯覚を させるような,どきどきさせる発表が繰り広げられました。

おわりに

すべてのグループの活動を支援するためには,いつもリーダーより一歩先回りして,次 の活動を読んでおくことが大切。困ったときこそ,生徒から頼りにされる教師でありたい と考えています。今年も生徒たちは「BIWAKO TIME」の活動を通して,日に日に成長して いきました。また教師にとっても,県下のさまざまな分野で活躍する人々と出会えること は,たいへん勉強になります。これからも生徒と教師がお互いに高め合いながら,この魅 力あふれる「BIWAKO TIME」に取り組んでいきたいと思います。 平成17(2005)年度 B 領域担当:澤田一彦 ■実際に釣りをして確かめる ■見る側も楽しいポスターセッション ■会場が一体となる全体発表会

(15)

平成17年度 滋賀大学教育学部附属中学校 http://www.fc.shiga-u.ac.jp/home/

■ まとめ ■

今回の調査によって明らかになった,総合学習「びわ湖学習」,「BIWAKO

TIME」22 年間の取り組みの成果を,以下に述べます。

■明らかになったこと

○「びわ湖学習」

,「BIWAKO TIME」の成果として,もっとも多くの在校生・卒

業生が挙げているのが「郷土の再発見,再認識ができた」ということです。自分

の住んでいる地域は,身近すぎるために,調べたり考えたりすることは少ないも

のです。私たちの郷土・滋賀について調査研究をする機会を提供する意義は大き

いと考えます。郷土を愛する心は,ますます国際化が進むこれからの社会におい

て非常に大切であり,改めて「びわ湖学習」,「BIWAKO TIME」の効果を実感す

るものとなりました。

○次に多かったのは,自分たちが調べたことを,わかりやすく効果的に伝える方

法を身に付けることができたというものです。研究グループ内で直接上級生から

学んだことはもちろん,全校生徒の前で堂々と発表する上級生の姿を見るなどし

て,原稿のまとめ方や表現の仕方,メディアの活用法など,多くのことを学び取

っています。3年間の学習経験を通して,人前でわかりやすくプレゼンテーショ

ンする力が,繰り返し鍛えられていきます。このような資質や能力は,特に中学

校卒業後の学習や生活において,大きな力となって働いていることが明らかにな

りました。

○また,その次に顕著であったのは,「円滑な人間関係を学ぶことができた」と

いうものです。「BIWAKO TIME」では,異学年混成で研究グループを組んでい

るため,生徒は,教えられる立場の1年生から,教える立場の3年生までを経験

することによって,集団としてのまとまりや,リーダーシップの必要性,人と協

力することの大切さや難しさを,体験を通して学んでいます。さらに,校外に出

てさまざまな人々と触れ合うことなどによっても,その効果は高められることが

明らかになりました。

■22 年間の継続による力

20 年前の生徒のアンケート結果と比較すると,必修教科で学んだ知識や技能

などを,総合学習の中で試そうとする生徒の割合が,過去と比較して伸びていま

す。また,異学年混成や男女混成の研究グループを組むことを,肯定的に捉える

生徒の割合が大きく伸びており,誰とでも協力して学習を進めようとする風土

が,長年の学習を通してはぐくまれてきたといえます。

このことは本校に総合学習「BIWAKO TIME」がしっかりと定着し,生徒や教

師が,「

BIWAKO TIME」を意識して日々の学校生活を送っている証でもありま

す。このような学習環境は,一朝一夕に完成するものではなく,22 年間にわた

って工夫や改善を繰り返し,少しずつ形を変えながら,その時点で最善と思われ

る運用方法で継続してきた積み上げの力であると確信しています。言い換える

と,数年間程度の試みでその方向性を変更していたとすれば,今日までにいわゆ

る“生きる力”を身に付けた卒業生を輩出することは不可能であったのです。

(16)

総合学習「BIWAKO TIME」の学習効果検証

検証:総合学習の是非を問う -総合的な学習の時間は本当に必要なのか!?- 平成18(2006)年 3 月 20 日 発行 著 者 滋賀大学教育学部附属中学校 印 刷 ハン六タイプ 発行者 滋賀大学教育学部附属中学校 千原 孝司(学校長) 藤池 聡(副校長) 井上 真澄,上田 真也,河野 卓也,澤 香織 澤田 一彦,塩見 光二,白石 牧恵,髙田 和子 西 孝俊○,西村 淳子,人見和宏◎,舟橋 秀晃 保木 康宏,松井弥寿雄,水谷 哲郎,森山 進 横井 義明 下線「BIWAKO TIME」部会担当 ◎研究主任 ○「BIWAKO TIME」部会主任 〒520-0817 滋賀県大津市昭和町10番3号 TEL 077-527-5255 FAX 077-527-5261 http://www.fc.shiga-u.ac.jp/home/ 本冊子の著作権は滋賀大学教育学部附属中学校が有します。 本冊子の全てまたは一部を無断で転載・複製することを禁止します。 ※本研究・調査は,平成 17(2005)年度・滋賀大学学内プロジェクト研究経費を受けて実施したものです。 ■過去の学習成果を保存している図書室

参照

関連したドキュメント

※短期:平成 31 年度~平成 32 年度 中期:平成 33 年度~平成 37 年度 長期:平成 38 年度以降. ②

(単位:千円) 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 1,772 決算 2,509 2,286 1,891 1,755 事業費 予算 2,722 2,350 2,000. 1,772 決算

※短期:平成 30 年度~平成 32 年度 中期:平成 33 年度~平成 37 年度 長期:平成 38 年度以降. ②

平成 26 年度 東田端地区 平成 26 年6月~令和元年6月 平成 26 年度 昭和町地区 平成 26 年6月~令和元年6月 平成 28 年度 東十条1丁目地区 平成 29 年3月~令和4年3月

1978年兵庫県西宮市生まれ。2001年慶應義塾大学総合政策学部卒業、

(参考)埋立処分場の見学実績・見学風景 見学人数 平成18年度 55,833人 平成19年度 62,172人 平成20年度

関西学院中学部 2017年度 3年生 タッチフットボール部 主将 関西学院中学部 2017年度 3年生 吹奏楽部 部長. 巽 章太郎

平成 31 年度アウトドアリーダー養成講習会 後援 秋田県キャンプ協会 キャンプインストラクター養成講習会 後援. (公財)日本教育科学研究所