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第 1 章都市の現況と都市づくりの課題 第 1 節都市の広域的位置付けと都市づくりの上位計画 1. 都市の広域的な位置付け (1) 都市の広域的な位置付け本市は山梨県の南東部 富士北麓に位置し 東京都心から約 100km 圏にあります 本市は1 市 2 町 3 村からなる富士北麓地域の中心的な位置と

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都市の現況と

都市づくりの課題

第1節 都市の広域的位置付けと都市づくりの上位計画 1.都市の広域的な位置付け 2.都市づくりにかかる上位・関連計画 第2節 都市の現況と課題 1.人口・産業等の都市社会の構成と動向 2.都市環境と基盤施設の現況と整備動向 第3節 市民の都市づくりに係る課題認識と望まれる方向性 第4節 都市づくりの主要課題

第 章

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第1章 都市の現況と都市づくりの課題

第1節 都市の広域的位置付けと都市づくりの上位計画

1. 都市の広域的な位置付け

(1) 都市の広域的な位置付け 本市は山梨県の南東部、富士北麓に位置し、東京都心から約 100km 圏にあります。本市 は1市2町3村からなる富士北麓地域の中心的な位置と役割を占めています。北は都留 市・西桂町、東は忍野村・山中湖村、西は富士河口湖町・鳴沢村、南は静岡県小山町に接 しており、面積約 12,183ha、東西に約 11km、南北に約 23km の広がりをもち、海抜 652 ~850mの緩勾配地に市街地が展開しています。 広域交通網としては、自動車専用道路の中央自動車道富士吉田線及び東富士五湖道路が 通るほか、甲府方面とは国道 137 号、静岡県御殿場方面とは国道 138 号、大月・都留方面 及び静岡県富士宮・富士とは国道 139 号の計5路線6ルートが通っており、本市は広域的 な交通の要衝の位置を占めています。鉄道は富士急行線が河口湖方面と JR 中央線大月駅方 面を結んでおり、東京方面との通勤・通学・観光交流を支えています。 市域の南部を除く 5,425ha(市域の 45%)が都市計画区域に指定されており、そのうち の 1,350ha が用途地域に指定されています。なお、市街化区域・市街化調整区域の区域区 分、いわゆる線引きは行われていません。 広域的位置 N

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13 富士北麓地域における本市の位置 (2) 都市の沿革 本市の発展の歴史は古く、霊峰富士とともに歩んできた歴史は民話や神話にも多く描か れてきました。平安時代の富士山の大噴火によって地形が変化し、上吉田・新屋・下吉田 に住民が移住してきた後、平安・鎌倉・室町時代を経て発展し、江戸時代には甲州街道の 支道、旧鎌倉往還の宿場町、北口本宮冨士浅間神社の門前町、富士登山の吉田口として、 富士北麓地域一帯の経済・文化・交通の中心地として発展してきました。明治に入ると、 国の殖産興業政策の一環として甲斐絹織物業の機械化が定着し、活発な生産活動が行われ ました。 富士吉田市は昭和 26 年に下吉田町・富士上吉田町・明見町が合併して誕生しました(当 時の人口は約 36,500 人)。その後昭和 35 年には西桂町上暮地地区を編入して、現在の市域 に至っています。昭和 45 年には人口が5万人を超えましたが、平成2年を境に減少する傾 向にあり、平成 22 年現在の人口は 50,619 人となっています。現在は平成 20 年に策定され た第5次富士吉田市総合計画に基づき、“富士の自然と文化を活かし ともに築く 自立と創 造のまち 富士吉田”を将来都市像としてまちづくりを進めているところです。 至:御殿場市 至:道志村 至:大月市 至:甲府市 至:富士宮・富士市 至:甲府市 至:身延町 N

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2. 都市づくりにかかる上位・関連計画

(1) 第二期チャレンジ山梨行動計画(山梨県、平成 23 年 10 月) ① 計画策定の趣旨 今後、少子高齢化や地球環境問題の深刻化、社会・経済のグローバル化等の時代の潮 流に的確に対応する中で、これまでの取り組みによる「やまなし発展の芽」を育み、さ らに大きな成果へと結実させて、明るく元気な未来づくりに引き続き挑戦していく必要 があります。 そこで、山梨県を未来に向かって大きく飛躍させていく施策・事業をスピーディーに 実行するため、「第二期チャレンジ山梨行動計画」を策定しました。 ② 計画の性格と役割 この計画は、時代の潮流を踏まえた上で、これからの県づくりに向けた基本的な考え 方や将来の姿を示す、県政運営の基本指針です。 また、これから着実に推進しなければならない取り組みを、選択と集中の視点から総 合的・体系的に整理する、未来づくりの計画でもあります。 さらに、県民、国、市町村、ボランティア、NPOなど、多様な主体との協働・連携 を進めるための共通目標を示す役割を併せ持っています。 ③ 計画の基本理念 ④ 7つの基本目標:7つのチャレンジ 「暮らしやすさ日本一の県づくり」 「暮らしやすさ」の再認識 ・震災に伴う価値観の変化 ・「暮らしやすさ」の追求 本県の強みを活かし、弱みを克服する ・本県の強みを活かし・高める ・本県の弱みを克服・打開する 誰もが健康に安心して暮らせるやまなしを実現 1.「元気産業創出」チャレンジ 2. 「環境先進地域」チャレンジ 3 「ウェルカム、おもてなし」チャレンジ 4. 「交いの国」チャレンジ 5 「生涯あんしん地域」チャレンジ 6. 「未来を拓く人づくり」チャレンジ 7. 「改革続行」チャレンジ 世界へやまなしブランドを積極セールス。 元気なやまなしを実現 自然力を活かし、日本一環境にやさしい県 やまなしを実現 観光で世界に開かれた「日本のスイス」 やまなしを実現 リニアと交通網の整備で、どこからも便利な やまなしを実現 一人ひとりが充実した教育を受けられる やまなしを実現 健全財政と県民主体行政のやまなしを実現

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15 (2) 富士北麓都市計画 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(平成 23 年 3 月) 山梨県では、既に人口減少・超高齢社会が到来しており、都市経営コストの最適化、自 動車を自由に使えない高齢者等の移動手段の確保、公共公益施設や大規模集客施設の適正 立地、地球環境問題への対応など様々な課題が都市づくりに求められている。このため、 山梨県の都市づくりの基本理念を『都市機能集約型都市構造の実現』とし、拡散型の都市 構造からの転換を図る。 ① 都市づくりの基本理念 富士山・富士五湖等の観光資源、自然、歴史、文化などの地域特性を守り、 活かした一大観光・リゾート都市 ② 将来の都市構造、主要な都市機能の配置 本都市計画区域の将来都市構造、主要な都市機能の配置は以下のとおり。 拠点等 拠点とは、県民生活の核となる場所であり、都市機能集約型都市構造を実現するため には、持続性のある拠点の形成が求められる。そのため、一定の条件を満たす場所を拠 点と位置づけ、都市づくりを推進することとした。 〔広域拠点(富士吉田市中心市街地)〕 中枢業務機能、高次の医療、多様なニーズに対応した教育、文化、商業等の都市機能 の集約を図り、既存都市機能の更新時には引き続き富士吉田市中心市街地での立地を促 す。また、国際化、情報化の進展、ニーズの多様化といった近年の社会情勢の変化にも 積極的に対応しながら、世界文化遺産登録を目指す富士山とそれに関連した資産との調 和に配慮し、富士・東部広域圏域を牽引する広域拠点にふさわしい都市空間の質的向上 を図る。 〔既存都市機能立地地区(河口湖駅周辺)〕 当該地区は観光産業を中心に発展してきた市街地で一定の交通アクセスを有している ものの、近年都市機能が郊外に拡散的に拡がりつつある。これらの都市機能の拡散を抑 制しながら、今後もその都市機能の維持更新を図る。また、現在は拠点以外に立地して いる都市機能を適切な機会に拠点へ集約していくことも検討するものとする。 〔地区拠点〕 身近な生活に密着した活動を支える場として地区拠点を位置づける。なお、具体的な 位置づけについては市町村が行うこととする。 テーマパークゾーン 本都市計画区域には、長い間地域の産業を支えてきた特殊な大規模集客施設が存在し

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16 ていますが、現状では既存不適格となっています。しかし、当該施設が県内唯一のテー マパークであること、良好な交通利便性が確保されていることに鑑みると、土地利用制 度を見直し、その特殊な用途に限定して引き続きその立地を維持していくことも考えら れます。 以上から、河口湖インターチェンジ及び富士急ハイランド駅周辺を「テーマパークゾ ーン」と位置づけ、必要に応じて関係市町がその土地利用制度を検討するものとします。 軸 〔本都市計画区域外の拠点及び県外への軸〕 中央自動車道富士吉田線、東富士五湖道路、甲府富士北麓連絡道路及び国道(137 号、 138 号、139 号)並びに富士急行線を、本都市計画区域外の拠点及び県外への軸として 位置づけ、交流、連携、支援の強化を図る。 〔本都市計画区域内の拠点を結ぶ軸〕 国道(137 号、139 号)並びに富士急行線を、本都市計画区域内の拠点を結ぶ軸とし て位置づけ、交流、連携、支援の強化を図る。 土地利用 〔市街地〕 市街地は都市的土地利用を図るべき地域であり、拠点等及び拠点等以外の市街地、住 宅系市街地、工業系市街地などに応じて土地利用の規制誘導や都市基盤の整備等により、 都市機能、居住機能、産業業務機能等の適切な配置と密度構成を実現する。 〔農業・共生地域〕 市街地周辺の開発圧力の高い地域を含んでいることに留意し、農業振興地域整備計画 等と協調しながら良好な農地や営農環境等の保全に配慮しつつ、都市的土地利用との調 和のとれた適切な土地利用を図る。 〔森林・共生地域〕 比較的市街地から離れており、法規制や土地所有者の状況により適切な環境保全が図 られている地域は、地域森林計画、自然公園の公園計画等に沿って保全していく。 一部に開発に対する規制が緩い地域を含んでいることに留意し、地域森林計画等と協 調しながら環境や景観の保全に配慮しつつ、都市的土地利用との調和のとれた適切な土 地利用を図る。

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17 将来都市構造

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18 (3) 第 5 次富士吉田市総合計画(平成 20 年 3 月) ① 将来の都市像 富士の自然と文化を活かしともに築く 自立と創造のまち 富士吉田 ② 計画の視点 ③ 土地利用方針 都市地域 〔用途地域内の土地利用〕 ・安全性、快適性、利便性等に十分配慮した市街地の開発、交通体系の整備、上下水 道その他の都市施設の整備を計画的に推進する。 ・当該地域内における自然環境の保全など、空間的なゆとりを持たせる中で魅力ある 都市環境の形成を図る。 〔中心市街地〕 ・市郊外への人口流出を抑制し、人口の定着や増加を図るため、土地の高度利用を目 指した整備を推進する。 〔用途地域以外の地域〕 ・自然環境及び農林地の保全に留意し、調和のとれた土地利用を推進する。 農業地域 〔農業振興地域内の農用地〕 ・農業生産の基盤として確保されるべき土地であることから、基盤整備をさらに推進する。 ・地産地消を担う中心地として位置づけ、農業構造基盤重点地区として他用途への転 用を原則行わないなど、農地の維持・保全に努める。 〔農業振興地域以外の農地等〕 ・計画的で調和のとれた土地利用を推進し、できるだけ多くの資源・資産として保全 するよう努める。 森林地域 ・林業の振興策と併せ、必要な森林の確保を図る中で、森林の有する諸機能が最高度 に発揮されるよう、その整備を推進する。 ・森林を他用途に転用する場合には、その諸機能の安定に留意しつつ災害の発生や環 境の悪化等の支障をきたさないように十分配慮する。 自然公園地域 ・美しい景観を保全するとともに、自然との共生を推進する。 ここに暮らす人が満足できるまち ここを訪れる人が満足できるまち 市民とともに創りあげるまち ・地域の誇りを認識し、地域に対する愛情を育み、 活かすまちづくりの推進 ・富士山や吉田口登山道等の資産の活用 ・本市の魅力を広く情報発信し、来訪者を招き入れる まちづくりの推進 ・魅力的で個性豊かなまちづくりの推進 ・市民の市政への積極的な参画による、協働のまちづ くりの推進

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19 土地利用構想(ゾーン区分)とその利用の方針 土地利用構想図(エリア区分) 自然共存ゾーン ・産業の創出と自然環境との融合 ・市街地との緩衝地帯として環境負荷が少なく 空間的なゆとりや景観的なうるおいを備えた 質の高い住環境の保全・創出 ・自然環境と調和した土地利用の推進 自然保全ゾーン ・自然環境の保全や復元のため の整備の推進 ・市民、山林所有者、恩賜林組 合、行政などの協働 市街地整備ゾーン ・商工業・良好な住環境・周辺の自然 との調和 ・市街地内における自然の確保 ・魅力ある都市環境の形成 ・住宅地や商業・業務空間などがバラ ンスよく配置された土地利用の推進 ・国際的な商業・観光・文化・交流・ 情報機能をあわせもつ複合的な都市 機能の形成 ・防災機能の充実

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20 ④ 施策の体系 安心で健やかな暮らし環境の確保 ・思いやりのある福祉と安心して任せられる保健医療の実現に努め、市民生活の基本で ある健康で安心ある暮らし環境を確保する。 恵み豊かな自然の享受と継承 ・環境と資源の有限性を認識し循環型社会の形成を推進するとともに、恵み豊かな自然 を持続可能な形で享受しつつ、将来にわたって継承していく。 安全で快適な暮らし環境の構築 ・自然との共存や災害対応力の向上を図り、また、まちの構造自体を見直し、市民の誰 もが安全で快適に暮らしていける都市環境を確保する。 活力ある地域経済社会の構築 ・豊かな生活と雇用の安定を確保できるよう、経済振興施策を進め、活力ある地域経済 社会を構築する。 市民文化の形成 ・ゆとりや英気を養い、健康の増進をも図るため、生涯学習活動、文化活動、スポーツ・ レクリエーション活動等の活動環境を充実するとともに、本市固有の歴史、伝統、文 化を後世に継承していく。 豊かな人間性の育成 ・美しいものや自然に感動する心、時代を超えて変わらない価値のあるものを尊重する 心など、豊かな心の醸成や基礎学力の定着、情報化社会への適用など、学校教育の中 で確かな人格形成を創出する。 世界に開かれたまちの形成 ・地域の特性を活かし、世界が訪れ、世界と交流し、世界に開かれた都市を目指す。 市民と行政の役割分担 ・行政情報の発信による透明性の確保や市民の積極的な参画協働による魅力的な都市を 目指す。

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第2節 都市の現況と課題

1. 人口・産業等の都市社会の構成と動向

(1) 人口等の現況 ① 総人口・世帯数の推移 平成 22 年国勢調査によると、平成 22 年 10 月1日現在の人口は 50,619 人、世帯数は 17,713 世帯となっており、平成 17 年国勢調査時点から5年間で人口が 1,953 人減少す る一方で世帯数は 332 世帯増加しています。これは世帯規模が縮小していることによる ものであり、平成 2 年から平成 22 年の 25 年間で世帯当り人員数が 3.58 人から 2.86 人 まで縮小していることから一貫して核家族化、単身化が進んでいることが分かります。 富士吉田市の人口は、日本全体の人口減少に先立ち、昭和 60 年にはすでにピークを迎 え、現在は緩やかな減少過程に入っており、今後ともこの傾向が続くものと見込まれま す。 このことから、人口密度が低下した状況での都市づくりや、核家族化・単身化の進行 に対応した都市づくりが課題となっています。 54,796 54,804 54,691 54,090 52,572 50,619 14,509 15,328 16,149 16,928 17,381 17,713 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 20,000 22,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 55,000 60,000 S60 H2 H7 H12 H17 H22 世帯数( 世帯) 人口( 人) 人 口 世帯数 富士吉田市の人口と世帯数 資料:国勢調査

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22 ② 人口の年齢構成 最新の平成 22 年国勢調査によると、0~14 歳の人口は 7,052 人(14.0%)、15~64 歳 の人口は 31,397 人(62.4%)、65 歳以上の人口は 11,884 人(23.6%)となっており、 5年前の平成 17 年の調査結果の年齢構成と比べると、0~14 歳で 1.7 ポイント、15~64 歳で 1.9 ポイントそれぞれ低下、65 歳以上で 3.6 ポイント上昇しており市全体で高齢化 が進んでいることがわかります。 18.6% 17.2% 15.7% 14.0% 67.8% 65.9% 64.3% 62.4% 13.6% 16.9% 20.0% 23.6% 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 H7 H12 H17 H22 年齢別人口構成比率( %) 0歳~14歳 15歳~64歳 65歳以上 年齢別人口構成比の推移 資料:国勢調査 ※年齢不詳があるため、年齢区分別人口の総数と市の人口は一致しない ③ 区域別人口 本市においては、都市計画区域外には居住者がいないため、都市計画区域人口と行政 区域人口は等しくなっています。 本市の用途地域内人口は平成 17 年現在 45,414 人で、都市計画区域人口に占める割合 は 86.4%となっています。 また、昭和 60 年に比べて用途地域内の人口は減少していますが、用途地域外の人口は おおむね横ばいの状況です。 区域・地域別(都市計画区域・用途地域)人口の推移 区域 昭和 60 年 平成 17 年 人 % 人 % 行政区域 54,796 100.0 52,572 100.0 都市計画区域 54,796 100.0 52,572 100.0 用途地域内 47,687 87.0 45,414 86.4 用途地域外 7,109 13.0 7,158 13.6 資料:国勢調査 65 歳以上人口の構成 比は 23.6%まで増加

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23 ④ 地域別人口 本市内の4地域(上暮地・明見・下吉田・上吉田)別の人口推移は、中心市街地を含 む下吉田地域は、減少傾向にありましたが近年減少が大きくなっています。また、上暮 地地域、明見地域でも減少が続いています。 一方、上吉田地域は、平成 7 年までは増加していましたが、それ以降は横ばいで推移 しています。 このことから、既成市街地の衰退傾向と上吉田地域における新たな市街地の形成がう かがえます。 23,472 22,470 21,270 21,460 20,651 19,498 9,816 9,460 9,216 8,868 8,411 8,139 17,033 18,421 19,659 19,382 19,425 19,259 4,475 4,453 4,546 4,380 4,085 3,723 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 S60 H2 H7 H12 H17 H22 人口( 人) 下吉田地域 明見地域 上吉田地域 上暮地地域 地域別人口推移 資料:国勢調査

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24 ⑤ 人口密度と人口集中地区(DID)の状況 本市の都市計画区域内の人口密度は、平成 22 年に 10.4 人/ha であり、人口減少を受け て平成 12 年から平成 22 年に 0.7 人/ha 減少しています。 地域別にみると、下吉田地域の人口密度が 23.7 人/ha で最も高く、次いで上吉田地域 (10.1 人/ha)が高くなっています。経年的な変化をみると、上吉田地域は横ばいで推移 していますが、それ以外の地域では人口減少に伴い人口密度は減少しています。特に下 吉田地域では平成 12 年から 10 年間で 2.4 人/ha 減少しています。 また、一定の人口密度が連担する人口集中地区は、人口・面積とも増加を続けていま したが、平成 12 年に減少に転じ、平成 22 年も減少が続いています。なお、人口密度で みると一貫して減少しており、郊外へ拡散していることが分かります。 富士吉田市の人口密度の推移 人口 増減率 (H22/H12) 人口密度 の変化 (H22ーH12) H12 H17 H22 H12 H17 H22 (H12=100  として) (人/ha) 54,090 52,572 50,619 11.1 10.8 10.4 93.6 -0.7 4,380 4,085 3,723 5.5 5.1 4.6 85.0 -0.8 8,868 8,411 8,139 6.7 6.3 6.1 91.8 -0.5 21,460 20,651 19,498 26.0 25.0 23.7 90.9 -2.4 19,382 19,425 19,259 10.1 10.2 10.1 99.4 -0.1 人口密度 (人/ha) 地域別 上暮地 明見 下吉田 上吉田 人口 (人) -都市計画区域 資料:国勢調査 富士吉田市の人口集中地区の推移 人口 (人) 面積 (ha) 密度 (人/ha) 人口 (%) 面積 (%) 密度 (%) S40 45,384 22,255 240 92.7 - - - S55 53,569 30,496 540 56.5 137.0 225.0 60.9 S60 54,796 30,684 550 55.8 100.6 101.9 98.8 H2 54,804 34,035 700 48.6 110.9 127.3 87.1 H7 54,691 35,476 770 46.1 104.2 110.0 94.9 H12 54,090 34,104 765 44.6 96.1 99.4 96.7 H17 52,572 32,280 761 42.4 94.7 99.5 95.1 H22 50,619 25,899 657 39.4 80.2 86.3 93.0 年次 富士吉田市 人口(人) 実数 伸び率(前回調査比) 人口集中地区 資料:国勢調査 人口集中地区の人口・ 面積・密度とも減少 人口減少に伴い 人口密度は減少

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25 ⑥ 就業人口構造 人口減少にともない、就業者数は減少傾向にあります。 産業分類ごとの人口をみると、平成 22 年度の第1次産業就業人口比率は 1.1%と少な く、第2次産業就業人口比率は 36.7%、第3次産業就業人口比率は 61.1%となっていま す。 第1次産業に就業する人の数は農業後継者不足などの理由から一貫して減少していま す。第2次産業就業者は昭和 45 年頃までは地場産業の繊維産業を中心に大きな割合を占 めていましたが、産業構造の変化により割合は低下しています。 第3次産業就業人口比率は、産業構造のソフト化・サービス化にともない大きな割合 を占めるようになり、平成になると 50%を超え、第2次産業を逆転しています。 713 613 543 412 389 314 279 266 12,294 12,477 13,226 13,401 12,849 12,251 10,734 9,167 9,629 11,772 12,747 14,161 15,262 15,737 15,984 15,273 10 3 67 121 291 0% 20% 40% 60% 80% 100% S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 産業大分類別就業者割合( %) 第一次産業 第二次産業 第三次産業 分類不能 産業就業構造の推移 資料:国勢調査 就業者数 (人) 構成比 (%) 就業者数 (人) 構成比 (%) 就業者数 (人) 構成比 (%) 就業者数 (人) 構成比 (%) 就業者数 (人) 構成比 (%) 就業者数 (人) 構成比 (%) 就業者数 (人) 構成比 (%) 第一次産業 713 3.1% 613 2.5% 543 2.0% 412 1.5% 389 1.4% 314 1.1% 279 1.0% 第二次産業 12,294 54.3% 12,477 50.2% 13,226 49.9% 13,401 47.9% 12,849 45.1% 12,251 43.3% 10,734 39.6% 第三次産業 9,629 42.5% 11,772 47.3% 12,747 48.1% 14,161 50.6% 15,262 53.6% 15,737 55.6% 15,984 58.9% 合計 22,636 100.0% 24,862 100.0% 26,516 100.0% 27,984 100.0% 28,503 100.0% 28,369 100.0% 27,118 100.0% 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 昭和50年 昭和55年

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26 ⑦ 通勤・通学流動 通勤を目的として富士吉田市に出入りする人の流れを見ると、周辺の市町村から富士 吉田市に通勤してくる人(以下、「流入」と記す)よりも、富士吉田市から周辺の市町村 に通勤に行く人(以下、「流出」と記す)の方が多くなっています。また、経年的にみる と、流入は近年減少、流出は増加傾向にあります。 通学についても同様にみると、本市からの流出よりも、本市への流入の方が多くなっ ています。経年的にみると、流入は近年増加、流出は増加傾向にあります。流出人口の 増加は、甲府市や他県など富士北麓地域以外への流出が多くなっています。 本市の人口動態を見ると、近年、社会減(転入<転出)が増加傾向にあります。 以上のことから、拠点機能の向上と、若年層の流出を抑えるための魅力ある環境づく りがこれまで以上に必要となっていることが分かります。 富士吉田市に関わる流入・流出人口の推移(左:通勤、右:通学) 人口動態の経年変化(左:自然増減、右:社会増減) 6,422 6,868 6,858 7,626 8,111 8218 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 H12 H17 H22 流入 ・ 流出 人口 ( 人) 流入人口 流出人口 1,122 1,040 1,235 637 727 980 0 300 600 900 1,200 1,500 H12 H17 H22 流入・ 流出人口( 人) 流入人口 流出人口 543 534 538 548 448 493 429 413 432 426 -397 -433 -381-427 -420 -377 -445 -435-522 -460 1 4 6 1 0 1 1 5 7 1 2 1 1 1 6 - 3 4 - 9 0 - 2 2 - 1 6 2 8 -3,000 -2,000 -1,000 0 1,000 2,000 3,000 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 自然増減( 人) 出  生  数 死 亡 者 数 自然増減 1,845 1,879 1,802 1,815 1,924 1,658 1,593 1,724 1,635 1,684 -2,330 -2,269 -1,866 -2,218-2,100 -1,914 -1,963-1,992-2,055 -2,439 - 5 9 4- 4 5 1 - 4 1 6 - 2 8 5 -345 -256 -273 -239 -357 -371 -3,000 -2,000 -1,000 0 1,000 2,000 3,000 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 社会増減( 人) 転 入 者 数 転 出 者 数 社会増減 流出人口は 増加傾向 流出が流入 よりも多い 通勤 通学 流入人口は 近年増加 流出人口は 増加傾向 出生数は減少傾向 死亡者数は増加傾向 転入者数は近年ほぼ横ばい 転出者数は近年増加傾向 近年社会減が増加 自然増減 社会増減 資料 国勢調査 資料 人口動態統計

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27 31.2 3.6 9.6 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 S 2 8 S 3 3 S 3 5 S 3 8 S 4 0 S 4 3 S 4 5 S 5 0 S 5 5 S 6 0 H2 H7 H1 2 H1 7 経営耕地面積の伸び 率( S 2 8 = 1 0 0 ) 田 樹園地 畑 26.47 9.28 22.15 6.41 -34.53 -21.03 -9.08 -3.46 0.06 1.58 2.15 -60 -40 -20 0 20 40 60 小 規 模 住 宅 地 一 般 住 宅 地 非 住 宅 用 地 非 課 税 地 籍 田 畑 山 林 原 野 池 沼 雑 種 地 そ の 他 面積の変化( H 12 ~H 20 、 ha ) (2) 産業の現況 ① 農業の現況 本市の農業は地場産業である繊維産業との兼業が多かったという経緯があり、本業と しての農家数は元来少なくなっています。農業後継者不足など、農業を取り巻く環境の 変化を背景として、農家数は減少傾向にあります。平成 12 年には農家数は 185 戸でした が平成 17 年現在では 127 戸まで減少しています。平成 17 年現在の専・兼業農家を見る と、専業農家は非常に少なく、9 戸を数えるのみで、ほとんどが兼業農家となっています。 経営耕地面積も減少傾向にあり、田、樹園地、畑のいずれも減少しています。農地を 中心とした自然的土地利用は宅地に転換する傾向にあり、都市と農村、山林等の自然が 調和した都市づくりが課題となっています。 一方で、全国に知られる良質な米の産地として見直されつつあることから、更なる産 地化を進めて農産物の高付加価値化を図ることが課題となっています。 農家数の経年変化(左)と経営耕地面積の経年変化(右) 資料 農業生産所得統計(左) 農業センサス(右) 地目別土地利用面積の経年変化(平成 12~20 年) 資料:固定資産税課税台帳 10 9 175 115 185 127 0 50 100 150 200 H12 H17 専兼業別農家数の推移( 戸) 専業農家 注:太字は農家の総数 自然的土地利用:-68.04ha 宅地:+64.31ha

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28 254 252 228 211 214 197 209 199 198 206 175 182 4,476 4,579 4,243 3,920 4,034 4,011 4,117 4,298 4,357 4,510 4,042 4,315 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000 0 50 100 150 200 250 300 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 従業者数( 人) 事業 所数 ( 事業 所) 事業所数 従業者数 175 170 143 130 129 116 136 122 120 128 99 105 36 38 43 39 42 38 29 33 32 33 36 33 17 19 16 19 22 21 20 19 18 18 14 17 108 89 810 711 610 79 810 611 1010 119 8 11 8 14 7 7 7 4 3 5 5 6 6 4 4 1 0 0 0 0 1 0 0 1 1 2 2 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 従業者規模別の事業所数( 事業所) 4~9人 10~19人 20~29人 30~49人 50~99人 100~199人 200~299人 300人以上 ② 工業の現況 本市の工業は平成 22 年現在で、従業者 4 人以上の事業所は 182 事業所、就業者数は 4,315 人です。 事業所数は減少傾向にありましたが、近年 200 事業所程度で推移しています。従業者 数は、平成 14 年に 4,000 人を下回った後増加に転じ、増加傾向にありましたが、近年 の社会情勢により横ばい傾向にあります。一方、従業員規模 4~9 人の小規模の事業所数 は大きく減少しています。 産業の分類別にみると、企業誘致が進められた「電子部品・デバイス製造業」の構成 比が高くなっています。また、地場産業である繊維工業も全国や山梨県の構成比に比べ て高く、平成 16 年以降増加傾向にあります。 事業所数と従業者数の推移 従業者規模別の事業所数の経年変化 事業所数・従業者数とも 近年横ばい 4~9 人の事業所数は 大きく減少 資料:工業統計調査 資料:工業統計調査

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29 89,372 106,971 100,106 102,418 141,107 145,980 123,887 120,968 129,884 117,563 131.5 116.0 115.5 60.0 80.0 100.0 120.0 140.0 160.0 180.0 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 製造品出荷額等の伸び率( H 10=100 ) 製造品出荷額等( 百万円) 製造品出荷額等 富士吉田市の伸び率 山梨県の伸び率 全国の伸び率 3.4 3.4 2.3 4.7 3.5 6.0 5.7 7.2 5.6 3.9 4.5 7.3 3.5 3.7 2.7 2.8 2.8 2.4 9.6 5.6 6.3 6.1 63.2 3.2 3.2 3.7 68.0 72.7 58.7 61.8 3.6 5.5 3.5 3.6 3.7 3.5 4.8 3.3 1.3 1.2 0.9 1.0 0.6 0.7 0.7 0.4 0.2 0.6 0.2 0.1 0.2 1.9 2.1 2.0 0.5 1.2 0.5 0.4 0.4 0.7 0.5 4.6 0.7 0.8 0.4 0.4 3.1 0.2 0.2 0.2 0.5 0.5 0% 20% 40% 60% 80% 100% H12 H14 H16 H18 H20 産業中分類別構成比(%) 7.4 6.0 3.0 3.0 8.4 4.2 3.6 3.7 2.4 2.6 7.2 3.1 3.1 4.5 2.3 3.7 4.3 5.7 16.0 2.6 5.4 6.1 11.3 5.0 14.4 4.3 6.2 19.0 5.4 3.1 1.0 1.4 0.5 0.8 0.3 0.6 0.7 2.3 1.0 2.0 1.1 0.1 1.0 0.5 0.1 0.4 1.4 全国 (H20) 山梨県 (H20) 食料品製造業 飲料製造業 繊維工業 衣服その他の繊維製品製造業 木材・木製品製造業 家具・装備品製造業 パルプ紙、紙加工品製造業 出版印刷、同関連産業 化学工業 石油製品・石炭製品 プラスチック製品製造業 ゴム製品製造業 なめし革・同製品・毛皮 窯業土石製品製造業 鉄鋼業 非鉄金属製品製造業 金属製品製造業 一般機械製造業 電気機械器具製造業 情報通信機械器具製造業 電子部品・デバイス製造業 輸送用機械器具製造業 精密機械器具製造業 その他製造業 注:H14 から品目分類が改定 されている 産業中分類別製造品出荷額等の経年変化 資料:工業統計調査 製造品出荷額等は増加傾向にありましたが、近年は横ばいで推移しています。平成 11 年を 100 として製造品出荷額等の伸び率をみると、富士吉田市の伸び率は 131.5 であり、 全国(116.0)や山梨県(115.5)に比べて伸び率は大きくなっています。 製造品出荷額等の推移 資料:工業統計調査 製造品出荷額等は 近年横ばい H11 からの伸び率は 全国や県の平均を上回る 繊維工業はH16 以降増加傾向 電子部品・デバイス製造業の 構成比が高い(H20 で約 60%)

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30 1 ,0 1 6 9 9 3 9 3 0 8 6 8 8 0 7 5,124 5,162 4,964 4,885 4,516 0 200 400 600 800 1,000 1,200 H9 H11 H14 H16 H19 事業所数( 事業所) 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000 5,500 6,000 従業者数( 人) 事業所数 従業員数 139,409 132,645 114,306 116,871 106,637 76.5 89.5 87.4 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 H9 H11 H14 H16 H19 年間販売額( 百万円) 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 110.0 120.0 年間販売額の伸び 率( H9 = 1 0 0 ) 年間販売額 富士吉田市の伸び率 山梨県の伸び率 全国の伸び率 ③ 商業の現況 本市の商業は、平成 19 年現在で商店数 807 店、就業者数は 4,516 人、年間商品販売額 は 1,066 億円となっています。近年、商店数、就業者数、年間販売額はいずれも減少す る傾向にあります。 従業者規模別にみると、従業者規模 4 人以下の小規模な事業所数(商店数)が、大き く減少しています。このことから商店の大規模化(小規模小売店の減少)が進んでいる ことが分かります。1,000 ㎡ 以上の大型小売店は、富士見バイパス沿道、下吉田駅~月 江寺駅~富士山駅の既成市街地周辺、国道 139 号の河口湖 IC 付近に集中して立地して います。 富士吉田市民の買い物の行き先として、市内で買い物する割合が低下しています。市 内のうちでも、中心市街地で買い物する割合は平成 16 年調査の 42.2%から平成 19 年 の 18.6%に大きく減少する一方、バイパス、その他市内が増加しています。 本市の小売商業は富士北麓圏を商圏として、県内では甲府に次ぐ商業力を有しており、 富士北麓地域の各町村の人が、富士吉田市に買い物に来る割合は依然として高くなって います。しかし、概ね各町村とも富士吉田市で買い物する割合(購買率)は低下してい ます。 中心市街地等には商店街がありますが、市街地が緩斜面にあること、駐車場が不足し ていることなどから、各世帯の自動車保有台数の増加の進んだ現代にあっては、安全で 快適な商業環境整備の面で課題を抱えています。特に吉田本通り線沿道の中心商業地は 下吉田地区の人口減少や周辺部での人口増加、ロードサイド型の大規模小売店舗の立地 等にともない、商店街の衰退が進んでおり、環境整備や商店の魅力向上を含めた総合的 かつ計画的な商業振興策が必要とされています。 以上のことから、商業機能の衰退への対応、中心市街地等の既存商店街(地元の小規 模商店)の衰退への対応、商業機能の適正な配置(大規模集客施設の適正な立地誘導)、 広域的な商業機能の確保が課題となっています。 商業の事業所数と従業者数(左)、年間販売額(右)の推移 資料 商業統計調査 事業所数・従業者数 ともに減少傾向 年間販売額も 減少傾向

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31 No 名称 店舗面積 (m2) 延床面積 (m2) 開設年月 業態 住所 1 富士急ターミナルビル・Q-STA 10,600 19,052 1975.4 百貨店 富士吉田市上吉田2-5-1 2 ケーヨーデイツー富士吉田店 10,346 15,272 1995.11 ホームセンター 富士吉田市下吉田2324-3 3 カインズホーム富士吉田店 5,617 6,529 1998.7 ホームセンター 富士吉田市上吉田3153 4 マックスバリュ富士吉田店・カムイ吉田店 3,835 - 1996.4 専門店 富士吉田市上吉田3345 5 ベイシア電器富士吉田店 3,065 - 2004.3 専門店 富士吉田市上吉田1750 6 いちやまマート城山店 2,980 7,562 2000.4 食品スーパー 富士吉田市上吉田1726-1 7 家具のふなつや 2,797 3,760 1994.3 専門店 富士吉田市緑ヶ丘1-4-12 8 渡東SC(セルバ富士吉田店・ダイソー富士吉田店) 2,243 - 2001.12 スーパー 富士吉田市下吉田1750-5 9 ドン・キホーテ河口湖インター店 2,066 - 2008.8 専門店 富士吉田市松山字熊穴1590 10 富士急ハイランド 1,899 10,622 1968.10 専門店 富士吉田市新西原5-6-1 11 オギノ富士吉田店 1,605 2,640 2002.7 スーパー 富士吉田市下吉田4930 12 まるさくたなべ 1,454 3,556 1975.3 専門店 富士吉田市下吉田17 13 BOOKS KATOH 1,251 - - 専門店 富士吉田市上吉田3517-7 14 紳士服のコナカ富士吉田店 1,099 1,172 1990.11 専門店 富士吉田市上吉田3120-1 ※店舗面積が1,000m2を超える大型小売店      従業者規模別の事業所数(商店数)の構成割合の変化 資料:商業統計調査 市内大型小売店の立地状況 資料:全国大型小売店総覧 2011(東洋経済) 48.0% 42.1% 25.7% 25.0% 15.5% 19.2% 7.4% 9.7% 3.4% 4.0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% H9 H19 20人以上 10~19人 5~9人 3~4人 1~2人 4 人以下の 割合減少 N

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32 富士吉田市民の買い物場所状況の推移 資料:山梨県の商圏実態調査 富士吉田周辺住民が買い物の行先として富士吉田市を選択する割合の変化 資料:山梨県の商圏実態調査 ※各市町村の買い物の行き先(合計 100%)のうち富士吉田市の割合のみを図化 山中 湖村 0.1 忍野村 0.1 富士河 口湖町 3.4 甲府市 5.8 大月市 0.1 上野 原市 0.0 都留市 0.7 西桂町 0.1 バイ パス 11.6 その他 市内 32.7 他県 3.2 中心 商店街 42.2 平成16年 富士吉田市内 8 6 . 5 % 山中 湖村 0.0 忍野村 0.0 富士河 口湖町 7.7 甲府市 9.5 大月市 0.0 上野 原市 0.1 都留市 1.2 西桂町 0.0 バイ パス 17.0 その他 市内 41.7 他県 4.3 中心 商店街 18.6 平成19年 富士吉田市内 7 7 . 3 % 甲府市・富士河口湖 町の購買率は増加 市内の購買率は減少 平成 16 年 平成 19 年 0.1 0.1 0.0 50.3 50.5 68.8 50.8 40.2 8.0 8.6 0.1 0.0 0.1 73.6 72.9 7.3 46.1 42.4 65.4 71.1 61.5 45.2 35.2 16.5 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 増 穂 町 鰍 沢 町 身 延 町 鳴 沢 村 富 士 河 口 湖 町 忍 野 村 山 中 湖 村 西 桂 町 道 志 村 都 留 市 上 野 原 市 大 月 市 周辺市町村住民の富士吉田市で の買い 物状況( %) H16 H19 富士北麓地域 多くの市町村で H16→H19 で 割合が低下

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33 ④ 観光の現況 本市を含む富士山・富士五湖地域は、霊峰富士を中心に富士五湖をはじめとする枢要 な自然環境に恵まれるとともに、東京方面からのアクセスがよいため、富士山周辺で年 間 920 万人の観光客が訪れています。観光客数は増加傾向でしたが、平成 19 年以降ほ ぼ横ばいとなっています。 富士登山客は、近年健康志向の高まりなどにより大きく増加しています。併せて、昭 和 39 年にスバルラインが開通し、自動車で五合目まで登れるようになってからは利用者 が減少していた吉田口登山道も見直されつつあり、利用者は増加傾向にあります。 現在は首都圏からの広域観光の玄関口となっていますが、一方で周辺観光地に移動す るための通過点と認識されることも多くなっています。なお、平成 15 年を 100 とした 伸び率をみると、富士吉田市・河口湖・三つ峠周辺(116%)に対して富士山五合目は 157%と大きく増加しています。 富士山駅から北口本宮冨士浅間神社にかけて、文化財が集積しており、上吉田では、 御師の歴史を活かした活動がみられることから、特色ある歴史・文化資源を活かした観 光交流の振興が課題となっています。 また、余暇の増大や国際化などにより、観光需要が増大していることから、これを受 け止める機能を整え、効果的な観光振興を展開していくことが課題となっており、本市 周辺との連携を強化する広域的な観光ルートの設定や、富士信仰の歴史・文化を活かし た観光資源の開発などが必要とされています。また、地域の農業や、地場産業である繊 維工業などと観光交流の連携も課題となっています。 観光客の推移(左:富士山周辺の観光客の実数、右:富士山周辺の観光客の伸び率) 資料 山梨県観光客動態調査(左)、平成 21 年度 都市計画基礎調査結果(右) 7,899 8,306 8,396 8,737 9,156 9,245 9,195 7,000 7,500 8,000 8,500 9,000 9,500 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 観光客数( 千人) 157 1 1 6 121 80 100 120 140 160 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 観光客の伸び 率( %) 富士山五合目 富士吉田・河口湖・ 三つ峠周辺 山梨県平均 近年は 横ばい 富士山五合目 は大きく増加

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34 文化財の分布 資料 富士吉田市資料 富士山駅から北口本宮 冨士浅間神社にかけて、 文化財が集積 N ※同じ個所に複数の文化財が指定され ている場合は代表的なものを表示

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2. 都市環境と基盤施設の現況と整備動向

(1) 土地利用の現況 ① 土地利用にかかる法規制状況 〔都市計画区域、用途地域の現状〕 都市計画区域は本市の行政区域面積 12,183ha の 45%に当たる 5,425ha が指定され、 このうち市街地部の 1,350ha が用途地域に指定されています。用途地域のうち、住居系 用途は 78.4%(1,059ha)を占めます。また、商業系用途は 4.9%(66ha)を占め、中心 部では商業地域が、その周辺や明見地域の一部では、近隣商業地域が指定されています。 工業系用途(225ha)は、主に上吉田地域や明見地域の用途地域の外延部で指定されていま す。 都市計画区域、用途地域の指定状況 資料:平成 21 年度 都市計画基礎調査結果 N

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36 用途地域の指定状況(平成 22 年 3 月 1 日決定) 面積 (ha) 構成比 (%) 建ぺい率 (%) 容積率 (%) 1,059 78.4 第一種低層住居専用地域 76 5.6 40 60 第二種低層住居専用地域 53 3.9 50 50 80 100 第一種中高層住居専用地域 206 15.3 5060 150200 第二種中高層住居専用地域 0 0 - - 第一種住居地域 537 39.8 60 200 第二種住居地域 15 1.1 60 200 準住居地域 172 12.7 60 200 66 4.9 近隣商業地域 24 1.8 80 200 商業地域 42 3.1 80 400 225 16.7 準工業地域 136 10.1 60 200 工業地域 65 4.8 60 200 工業専用地域 24 1.8 60 200 1,350 100.0 - -用途地域計 工業系 商業系 住居系 区分 資料:富士吉田市資料 〔その他の法規制の状況〕 用途地域を囲むように農業振興地域、森林法に基づく地域森林計画対象民有林及び保 安林が指定されています。また、富士山麓では自然公園法に基づく区域として、富士箱 根伊豆国立公園(普通地域及び特別地域、5,456ha)が指定されています。このため、開 発が大幅に抑制され、富士山麓の枢要な自然環境が維持・保全されています。このほか にも保安林、文化財等(史跡・名勝・天然記念物)が自然・歴史・文化環境の保全を目 的として指定されています。

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37 土地利用規制現況

資料:平成 21 年度 都市計画基礎調査結果

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38 ② 土地利用の状況 〔自然的土地利用の状況〕 本市は富士山北麓の扇状に広がる傾斜地にあり、南部は富士山、北部に御坂山地、北 東部を道志山地に囲まれ、広大な山林原野の自然的土地利用を擁しています。農地につ いては、ほとんどが市街地と山地に挟まれる形で分布しており、明見・城山東・上暮地・ 新倉などに一団の良好な農地が分布しています。農地のほとんどは田・畑であり、畑の 占める割合が大きくなっています。本市の地質は富士山の溶岩流に火山灰が堆積したも のであり、農業生産環境に優れた環境とは言えませんが、近年は良質な米の生産地とし て注目されています。 〔都市的土地利用の状況〕 本市の市街地は標高 700~900mの緩斜面上に展開しています。市街地の土地利用は富 士山駅及び月江寺駅周辺とこの間の吉田本通り沿道の商業地、これらの商業地周辺に古 くから形成された既成の住宅市街地が展開しています。商業地周辺の既成住宅市街地は、 基盤整備水準が低く老朽木造建築物が密集している区域が多いことに加え、本市の地場 産業である機織関係の小規模な工場・作業所が混在していることから、計画的な土地利 用の更新、誘導が必要となっています。また、近年、富士見バイパス沿道に大規模な商 業用地が立地しており、幹線道路沿道における適正な土地利用誘導が求められています。 新西原地区の白地地域は、富士急ハイランドが立地しています。 工業用地は、郊外に大規模な用地が分布しており、市街地にも小規模な工場・作業所 が分布しています。 このことから、住宅、商業用地、工業用地の共存と調整、都市的土地利用と自然的土 地利用との調整、富士急ハイランドが立地する地区の都市計画上の位置づけの整理が必 要となっています。 〔土地利用別面積の状況〕 都市計画区域内の土地利用別面積の構成比をみてみると、市域全体のうち土地利用は 山林が 65.3%で最も多く、続いて住宅用地が 10.7%となっています。都市的土地利用は 23.1%に過ぎず、自然的土地利用を多く残しています。 用途地域内では、住宅用地が 36.3%と最も多く、都市的土地利用全体では 68.1%を占 めています。また、農地が 14.2%、山林が 11.3%と用途地域内でも自然的土地利用が比 較的多く残っています。 用途地域外では、山林が 83.1%を占め、自然的土地利用全体では 9 割以上を占めてい ます。

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39 〔その他土地利用の状況〕 富士山は日本を象徴する山であり、その優美な景観は世界的に知られております。 現在、富士山の世界文化遺産登録が最終段階を向え、その価値の保存が大きな注目を 浴びている中、山梨・静岡両県が中心となって締結した富士山憲章の理念のもと、国や 関連市町村、企業、市民の協力により、富士山の安全と環境保全活動のため施策を展開 しております。 今後は、富士山世界文化遺産登録後を見据え、増加が予測される富士登山者への対応 や富士山の環境保全などの進め方や、富士登山とそれにまつわる歴史的に価値のある構 成資産の保存をはじめとした活動を幅広く浸透させることで、かけがえのない富士山の 魅力を後世へと引き継ぐことが課題となっています。 その富士山北面に広がる北富士演習場は、本市総面積の 35%(4,299ha)を占めており、 戦前に旧日本陸軍が開設、戦後米軍に接収、その後、日本側に返還されるなど、時代の 変遷とともに複雑な経緯を辿ってきました。 昭和 48 年 4 月以降は、本演習場にかかる使用協定を締結し、自衛隊ならびに米軍によ る演習が行われています。

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40 土地利用別面積の比率 土地利用現況 14.2 4.7 6.2 8.5 10.6 4.9 6.2 7.7 9.5 15.7 3.4 5.9 12.8 4.1 7.6 3.9 5.1 11.3 83.1 83.6 76.9 36.7 63.7 83.6 78.1 75.1 25.5 65.9 3.4 7.7 82.5 54.5 74.1 4.6 6.3 3.9 6.1 6.4 4.9 7.5 4.5 3.5 10.2 3.4 3.2 7.9 7.7 3.2 10.7 36.3 4.6 6.9 24.5 9.3 4.6 6.7 7.3 29.6 10.2 54.5 37.6 37.2 34.0 5.3 11.3 4.6 32.7 7.6 4.8 3.9 7.0 9.7 7.7 9.5 2.9 3.9 24.2 4.6 3.4 4.7 3.1 9.5 27.4 3.6 4.0 11.3 8.5 4.4 7.9 6.6 14.2 15.4 15.8 19.7 4.4 4.7 15.6 7.8 4.3 3.3 4.3 6.6 5.1 11.3 19.0 5.0 11.0 7.1 0.4 65.3 1.4 4.5 1.6 2.2 2.2 1.7 1.6 2.2 1.1 1.7 1.2 0.7 0.5 0.5 1.2 1.1 0.4 2.7 0.0 0.7 1.7 1.4 1.9 1.6 1.2 0.7 0.7 2.6 0.9 2.7 1.4 1.2 1.1 0.7 0.6 0.7 1.8 1.5 0.2 0.9 1.8 1.1 0.8 0.8 0.8 1.1 1.6 0.3 0.7 0.8 2.5 2.7 1.7 2.5 0.5 0.5 2.6 2.4 0.7 2.5 0.4 0.9 0.9 1.1 0.9 1.1 2.0 0.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 都市計画区域内 用途地域内 用途地域外 上暮地 明見 下吉田 上吉田 上暮地 小明見 大明見 下吉田 新倉 竜ヶ丘 緑ヶ丘 旭 ときわ台 松山 上吉田 新屋 新西原 用途地域内外別 4地域別 13地区別 明見 地域 下吉田 地域 上吉田 地域 水面+そ の他の 自然地 公共・ 公益 用地 道路用地 +交通施 設用地 その他公的 施設用地+ その他の空 き地 農地 山林 住宅 用地 商業 用地 工業 用地 上暮地 地域 資料:平成 21 年度 都市計画基礎調査結果 資料:平成 21 年度 都市計画基礎調査結果 N

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41 313 312 296 260 265 0 100 200 300 400 H16 H17 H18 H19 H20 新築件数( 件) ③ 都市の拡散 〔用途地域内の開発余地の分布状況〕 用途地域内で、開発の余地と考えることができる「自然的土地利用」と「その他の空 き地」は、用途地域内の外縁部や国道 139 号富士見バイパス沿線に多く分布しています。 〔新築建物の状況〕 市内における建物の新築件数は、毎年 260~310 件程度で推移しています。そのうち、 用途地域外が 1 割強を占めています。 これらのことから、既存の市街地への都市機能の集積と無秩序な都市拡散の防止が課 題となっています。 用途地域内の自然的土地利用・その他の空き地の分布状況 資料:平成 21 年度 都市計画基礎調査結果 建物新築件数の推移(左)、用途地域内外別の建物新築件数比率(右) 資料:平成 21 年度 都市計画基礎調査結果 用途地域外 16.5% 用途地域内 83.5% N

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42 (2) 面的整備の現況 本市において計画的に市街化を図るべき将来市街地として、1,350ha が用途地域に指定さ れています。このうち、土地区画整理事業により市街地の生活や産業活動を支える基盤施 設が、面的に整備された地区として、新西原地区及び城山東地区、明見地区の一部があり ます。 なお、中心市街地とその周辺の既成住宅地では、富士北麓地域の拠点市街地にふさわし い都市機能の立地や土地の高度利用を促進するため基盤施設の整備を一体的に進める必要 があり、市街地の再開発が求められています。また、古くから建築物が建て込んで、木造 老朽建築物が密集する市街地については、震災時などに延焼が懸念されることから、市街 地の防災性を高める必要があります。しかしながら、経済情勢の変化等から土地区画整理 事業や市街地再開発事業を取り巻く状況は厳しいことから、今後は個別の建築物の更新に あわせた共同化の推進や壁面の後退により必要な基盤施設を整備しつつ徐々に良好な市街 地環境を創出していくことも必要であり、地権者の同意を得ながら、着実に市街地環境を 改善していくことが課題となります。 農地や低未利用地が残る密度の低い市街地については、道路や公園緑地などの基盤施設 整備と一体的な開発計画を誘導するとともに、地区計画などによる良好な住宅市街地を形 成していくことが課題です。また、幹線道路の整備に伴い産業立地の進む地区については、 適正な沿道市街地の形成を誘導していくことが課題となっています。 市街地開発事業の状況 事業面積 (ha) 開始年度 終了年度 現況 計画 1 西原土地区画整理事業 組合施行 36.7 昭和44 昭和51 38 3,600 2 丸土地区画整理事業 組合施行 2.3 昭和51 昭和53 0 342 3 小原土地区画整理事業 組合施行 1.8 昭和63 平成4 3 182 4 御伊勢山土地区画整理事業 組合施行 2.5 平成2 平成18 11 283 5 向海土地区画整理事業 組合施行 3.8 平成2 平成18 4 377 6 城山東土地区画整理事業 組合施行 15.7 平成6 平成14 32 1,663 7 雨坪土地区画整理事業 組合施行 4.2 平成21 平成26 20 354 8 田端土地区画整理事業 組合施行 5.5 平成11 平成17 80 359 9 新西原四丁目土地区画整理事業 組合施行 2.5 平成17 平成21 0 255 10 中丸土地区画整理事業 組合施行 3.5 平成15 平成26 20 326 11 富士吉田市中央通り線土地区画整理事業 地方公共団体 2.3 平成17 平成24 130 86 12 富士吉田市工業団地整備事業 地方公共団体 3.3 平成6 平成11 :完了 :事業中 人口(人) 図面 対照 番号 事業名称 事業手法 事業期間 資料:富士吉田市資料(平成 24 年 3 月 16 日現在)

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43 15 34 368 16 37 375 0 50 100 150 200 250 300 350 400 国道 県道 市道 道路延長( 千m ) H12 H21 52.7 100.0 53.5 100.0 53.6 60.6 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 国道 県道 市道 道路 舗装 率( %) H12 H21 (3) 交通体系の現況 ① 道路整備の現況 本市は高速自動車専用道の中央自動車道富士吉田線及び東富士五湖道路と、河口湖を 経て甲府方面と連絡する国道 137 号、山中湖を経て御殿場方面と連絡する国道 138 号、 大月方面から静岡県富士宮方面と連絡する国道 139 号の5路線の広域幹線道路が集中す る自動車交通の要衝にあります。 本市は富士北麓の拠点都市として、また広域観光の交通拠点として重要な位置にあり ながら、これらの幹線道路は通勤通学の集中する朝夕や夏季の観光シーズンには深刻な 渋滞が多く見られます。このことから、国道の整備水準が低い区間の拡幅整備やバイパ ス機能の整備が大きな課題となっています。 これらの広域幹線を含め、将来の都市の骨格を形成する幹線道路の 10 路線が都市計画 決定され、平成 23 年3月末現在で 20.4km が整備済み(改舗率 56.0%)となっています が、下吉田通り線、下吉田明見線は未着手となっています。将来の骨格幹線道路網を整 備するにあたり、都市計画街路事業等を計画的かつ着実に推進していくことが求められ ています。 市内の道路のうち、市道は約 9 割を占めています。また、舗装の整備は進んでいます が、県道の舗装率は約 5 割、市道は約 6 割となっています。身近な生活道路については、 十分な幅員が確保されていない区間が多いことから、今後は歩行空間の確保や、高齢者 や障害者にやさしい生活道路整備を進めていくことが課題となります。 新たな道路の整備に当たっては、景観や環境に配慮した道路整備が求められます。ま た、幹線道路については沿道緑化に努め、周辺環境との調和を図ります。 道路種別別道路の整備状況の推移(左:道路延長、右:道路舗装率) 資料:富士吉田市資料

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44 都市計画道路整備状況 幅員 延長 (m) (m) (m) (m) (%) 3・3・1 富士見通り線 4,720 25 4,720 4,720 100.0 25 1,970 20 1,480 18 1,920 24 2,550 18 4,830 16 570 15 1,770 18 1,410 18 340 12 2,210 11 540 16 500 3・5・3 下吉田明見線 1,660 12 1,660 0 0.0 11 1,940 18 200 3・6・2 吉田本通り線 2,810 11 2,810 2,810 100.0 11 2,550 16 1,850 12 580 36,400 20,398 56.0 路線名 街路番号 月江寺大明見線 3・6・1 赤坂線 3・5・2 昭和通り線 3・5・1 下吉田通り線 3・4・2 新屋西吉田線 3・3・3 中央通り線 3・3・2 赤坂小明見線 3・6・3 合計 4,980 5,400 4,470 3,450 改良舗装率 (B)/(A) (B)改良舗装 済延長 (A)総延長 2,140 3,250 3,520 100.0 3,450 1,920 0 43.0 0.0 3,180 1,158 1,640 1,520 90.3 35.6 76.6 30.5 資料:富士吉田市資料 (平成 23 年 4 月 1 日現在) 主要な幹線道路網 資料:富士吉田市資料 N

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45 都市計画道路網

資料:富士吉田市資料

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46 ② 公共交通の現況 〔鉄道〕 市内には富士急行線があり河口湖駅より富士山駅を経由して JR 中央線大月駅の間を結 んでいます。富士急行線は市内に6つの駅(利用者及び機能面からハイランド駅を含む。) があり、富士急行線は市民及び沿線住民の通勤・通学の足、広域交流の足として欠かせ ないものです。 幹線道路の整備や各世帯の自動車保有台数の増大が進んだことにより、鉄道乗降客は 各駅とも減少傾向にありましたが、富士急ハイランド駅、富士山駅、月江寺駅の3駅で は、平成 14 年頃を境に乗降客数が増加に転じています。なお、駅別の乗降者数は、富士 山駅が最も多く、次いで富士急ハイランド駅が多くなっています。 運行本数の減少等により利便性が低下する中、誰もが使える日常の足、また、広域か らの来訪者の誘致を担う公共交通機関としての役割やサービスの水準を今後とも維持し ていくことが課題となっています。 また、今後はバスやマイカー等、他の交通との乗り換えを容易にし、首都圏方面への 連絡性を向上するなど、利便性の向上を促進することが課題です。 鉄道駅別の乗降者人員の推移 資料 統計ふじよしだ 2009 年度版 公共交通による広域拠点からのアクセスルート 資料 富士急山梨バス株式会社作成「富士吉田地区路線図」 3,098 5,275 2,287 795 487 1,617 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 乗降者人員( 百人) 富士急ハイランド 富士吉田 月江寺 下吉田 葭池温泉前 寿 富士山 富士山

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47 〔バス〕 広域のバス路線として、東京(新宿)と本市を結ぶ中央高速バスは、市内と東京を比 較的短時間で直通運転していることから、鉄道を補完する形で多くの市民や来訪者に利 用されています。また、東京(新宿)ばかりでなく、東京(東京、多摩)、神奈川、静岡、 千葉、埼玉、群馬、愛知、京都、大阪など、充実した路線が運行されています。今後は、 増便などによる利便の向上が課題です。 中距離のバス路線としては、富士五湖地域、甲府、大月、都留、御殿場、富士宮、三 島方面を主とする放射状のルートと市内循環系統があり、いずれも富士山駅を起終点と して運行されています。各世帯の自動車保有台数の増大が進んだことにより、鉄道同様 バス利用者も減少傾向にあり、運行本数も減少するなど、サービス水準の維持が課題と なっています。 利用者の減少により赤字補填が増加していた市内のバス路線は、市内循環バス「タウ ンスニーカー」や「病院線」を含め、平成 22 年に「新タウンスニーカー」として再編成 し、現在3つの路線で運行されています。運行便数は、中央循環が右回り 6 便/日、左回 り 5 便/日、熊穴・新倉循環が右回り 4 便/日、左回り 3 便/日、上暮地・明見循環が右 回り 4 便/日、左回り 4 便/日となっています。 今後は市内循環バスの運用の実績を中心市街地への誘引や新たな観光交流に活用する とともに、さらに利便性の向上を図ることが課題です。

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48 6 3 5 3 4 2 3 2 4 2 4 2 0 2 4 6 平 日 土 日 祝 日 平 日 土 日 祝 日 平 日 土 日 祝 日 平 日 土 日 祝 日 平 日 土 日 祝 日 平 日 土 日 祝 日 バス 路線数(便) 中央循環 熊穴・ 新倉循環 上暮地・ 明見循環 左回り 右回り 右回り 左回り 右回り 左回り 市内循環バス(タウンスニーカー)のルート(上)と運行本数(下) 富士山駅 資料:富士吉田市資料 各路線とも 1 日数本 N

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49 (4) 都市公園・緑地等整備等の現況 ① 公園整備状況 本市は自然公園法に基づく区域が 5,677ha と市域の約 47%を占め、豊かな自然環境に 恵まれているものの、市民のレクリエーション、都市防災機能の強化、都市景観の形成 に資する都市公園緑地としては広域公園である富士北麓公園(31.6ha)を含めて9ヶ所 (34.23ha)が整備されているのみであり、人口1人当たりの都市公園面積は 6.58 ㎡に留 まっています。 都市公園のほかに、準都市公園が 25 箇所(14.6ha)、自然公園に位置付けられる諏訪 の森自然公園(14.1ha)が整備されていますが、市街地及びその周辺における身近な住区 基幹公園が不足しています。 今後は良好な市街地環境を形成し、市民の身近な憩いの場・防災や避難の拠点となる 公園緑地を計画的に配置することが課題となっています。 広域市民に活用されている富士北麓公園については、北側が豊な自然環境の中でスポ ーツに親しむ動的ゾーンとして整備されていますが、今後は、周辺の自然資源・環境学 習などに係る交流拠点と調和した静的ゾーンとしての利用が課題となっています。また、 良好な富士山の眺望で知られ、広域からの来訪者も多い諏訪の森自然公園については、 周辺の歴史文化資源と一体のゾーンとして広域交流に活用していくことが課題となって います。 ② レクリエーション施設 市内には県内唯一のテーマパークである、富士急ハイランドがあり、年間利用者数が 190 万人と、市内の他の施設を圧倒しています。 富士急ハイランドが立地する地区は、用途地域が設定されていないため、都市計画上 の位置づけの整理が課題となっています。

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50 No 施 設 の 名 称 設 置 主 体 年間利用 者数(人) 1 富士北麓公園陸上競技場 山梨県 35,086 2 富士北麓公園野球場 山梨県 10,128 3 富士北麓公園球技場 山梨県 10,868 4 鐘山スポ-ツセンタ-テニスコ-ト 富士吉田市 12,573 5 鐘山スポ-ツセンタ-総合グラウンド 富士吉田市 15,410 6 大明見グラウンド 富士吉田市 3,200 7 笹子コミュニティスポ-ツ広場 富士吉田市 11,707 8 みずほ公園スポーツ広場 富士吉田市 4,545 9 富士急ハイランド 民間 1,900,000 10 富士見つり掘 民間 1,550 11 キャンプ・ビレッジ・ピカ富士 民間 24,094 12 杓子山釣倶楽部 民間 675 市内の公園整備状況 資料 富士吉田市資料 市内のレクリエーション施設の位置と利用状況 資料 平成 21 年度 都市計画基礎調査結果 種別 No 名 称 種別 面積 (㎡) 位置 1 金鳥居市民公園 街区 2,143 上吉田二丁目6番1号 2 赤坂児童公園 街区 1,397 竜ヶ丘三丁目10番 3 桂川河川公園 近隣 7,148 大明見670番地先外 4 塩釜公園 街区 1,578 上吉田5955番地1 5 西原南公園 街区 7,852 新西原二丁目13番 6 みずほ公園 街区 3,775 下吉田998番地3 7 堂地堀公園 街区 1,711 小明見1930番地外 8 丸ヶ丘公園 街区 716 小明見3003番地 9 富士北麓公園 広域 316,000 上吉田5000番地 10 月江寺公園 近隣 3,048 緑ヶ丘一丁目870番地1外 11 弁天公園 街区 1,105 下吉田四丁目698番地1外 12 新倉山浅間公園 街区 42,924 新倉3353番地外 13 幸町児童公園 街区 348 下吉田五丁目547番地1外 14 西原運動公園 運動 7,771 新西原三丁目1158番地10外 15 熊穴公園 街区 483 上吉田4472番地12 16 旭町東公園 街区 2,106 旭二丁目3236番地1外 17 明見せせらぎ公園 街区 354 小明見2388番地12外 18 中央まちかど公園 街区 873 下吉田二丁目67番地2外 19 ことぶき公園 街区 1,091 上暮地三丁目1762番地1外 20 熊穴やすらぎ公園 街区 325 上吉田4508番地10 21 小原公園 街区 550 小明見5000番地17 22 虹ヶ丘公園 街区 371 大明見1435番地5 23 城山公園 街区 2,128 上吉田6691番地 24 城山3号公園 街区 4,699 上吉田6428番地 25 田端1号公園 街区 489 下吉田7643番地 26 田端2号公園 街区 335 下吉田7613番地 27 田端3号公園 街区 336 下吉田7678番地 28 田端4号公園 街区 204 下吉田7577番地 29 田端5号公園 街区 451 下吉田7665番地 30 お茶屋町1号公園 街区 244 上吉田街区13-2 31 お茶屋町2号公園 街区 53 上吉田街区17-2 32 お茶屋町3号公園 街区 116 上吉田街区7-2-1 33 新西原四丁目公園 街区 899 新西原四丁目1584番地 34 富士散策公園 地区 74,836 新屋1770番地12外 自然公園 35 諏訪の森自然公園 自然 140,906 上吉田5329番2外 36 富士見公園 近隣 7,100 上吉田2310番地 37 富士山レーダードーム公園 地区 24,100 新屋1936番地1 38 明見湖公園 地区 17,560 小明見3356番地 都市公園 準都市 公園 その他 N N

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51 (5) その他の施設整備の現況 ① 上水道 市民の生活を支える上水については、これまで給水人口の増加に対応して、段階的に 配水量の増大が続いてきましたが、近年、人口が減少に転じるとともに、市民の節水意 識も向上してきたことから、年間配水量は減少傾向にあります。 しかしながら、本市の水道は施設、配水管の老朽化が進んでおり、地震等の災害時に も安定的な上水供給を実施していくためには、水道認可事業計画により推進している施 設の耐震化、および老朽管路の布設替えを今後とも計画的に実施していくことが課題と なっています。 549 547 545 543 540 538 534 529 523 519 514 1,158 1,147 1,092 1,094 1,128 1,018 1,013 980 942 933 924 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 480 500 520 540 560 580 平成 13 年度 平成 14 年度 平成 15 年度 平成 16 年度 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 配水 量(万㎥) 給水人口( 百人) 給水人口 配水量 市の給水人口と年間配水量の推移 資料 富士吉田市資料 ② 下水道 本市は相模川水系(桂川)上流の広域的な水源地でもあることから、汚水排水処理対 策の充実が求められます。汚水処理については富士北麓流域下水道及び桂川流域下水道 により整備が進められている公共下水道と個別処理により行われています。 市内の下水道は、2つの公共下水道(富士北麓流域関連公共下水道、桂川流域関連公 共下水道)と、山梨県が設置・管理する流域下水道(富士北麓流域下水道、桂川流域下 水道)から構成されています。 富士吉田市の下水道の普及率は平成 23 年で 40.2%、水洗化率は 82.3%となっていま す。このことから、汚水排水処理対策の充実や、下水道への接続に対する支援の充実、 普及啓発活動の充実が課題となっています。

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52 下水道の整備普及状況 区分 H18 H19 H20 H21 H22 H23 全体計画面積 ha 1,911.30 1,911.30 1,911.30 1,912.00 1,876.50 1,876.50 全体計画人口 人 53,905 53,905 53,905 53,905 53,905 46,140 行政人口 人 53,496 53,047 52,636 52,186 51,817 51,399 世帯数 戸 18,176 18,259 18,372 18,425 18,507 18,589 認可面積 ha 723.1 723.1 723.1 725.48 733.58 733.58 整備面積 ha 529.33 535.45 541 545.6 554.74 563.31 処理区域内面積 ha 527.2 533.56 537.98 543.1 551.95 560.75 処理区域内世帯数 戸 6,598 6,744 6,712 6,817 6,948 7,035 処理区域内人口 人 21,458 21,718 20,774 20,403 20,728 20,639 処理区域内水洗化世帯数 戸 5,197 5,292 4,715 4,904 5,004 4,976 処理区域内水洗化人口 人 17,927 18,134 17,100 16,816 17,052 16,976 普及率 % 40.1 40.9 39.5 39.1 40.0 40.2 水洗化率 % 83.5 83.5 82.3 82.4 82.3 82.3 管渠布設延長 km 99 100.5 102 103.7 105.3 107.1 資料 富士吉田市資料 ③ 河川 河川については、急流部の氾濫危険性を解消するため、河川改修事業を逐次実施して います。近年、市街化が進んだことにより、雨水流出量が増加しており、都市型水害の 危険性が高まっていることから、計画的な事業推進が課題となっています。 また、河川へのごみの不法投棄が目立ち、流下能力の阻害が問題となっていることか ら、河川美化意識の啓発、不法投棄に対する監視強化などにより、河川環境の保全を図 ることが課題となっています。 ④ ごみ処理施設 市内及び近隣の富士河口湖町、西桂町、忍野村から排出するごみを、平成 14 年度に更 新整備された市内の環境美化センターごみ処理施設で焼却・リサイクル処理を行ってい ます。 ごみの処理量は、リサイクル対策に加え、分別回収の見直しや収集回収の充実、市民 への環境教育等のさまざまな対策により、毎年減少傾向にあります。 ⑤ し尿処理施設 下水道へ接続していない家庭のし尿・浄化槽汚泥は、環境美化センターし尿処理施設 で処理しています。し尿処理は、公共下水道の整備と水洗化に伴い、対象人口は減少し ていますが、公共下水道の整備が進んでいない地域や、下水道の建設コストが割高にな る地域などでは、今後も浄化槽を含むし尿処理が必要となっています。 公共処理施設 面積 (ha) 当初計画決定日 変更計画決定日 内容 備考 (種別) ごみ焼却場 1.7 昭和47年 1月 5日 平成12年 3月29日 焼却施設 170t/日リサイクル施設 30t/日 ごみ焼却場、ごみ処理場 し尿処理場 0.8 平成 1年12月 1日 平成12年 3月29日 処理能力 90kl/日 汚物処理場 資料 富士吉田市資料

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