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経済的支援の実施地域 日弁連は 2008 年から独立開業予定の司法修習生や若手弁護士の支援を行っています 支援の内容は 1 技術的支援と2 経済的支援があります 前者は 弁護士登録と同時に 又は弁護士登録後 1 年未満で独立開業する弁護士に対して 開業準備や開業後の弁護士業務についてアドバイスや情報

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(1)

地方で独立開業

してみませんか?

地方で独立開業

(2)

生・

弁護士のみ

日弁連は、2008年から独立開業予定の司法修習生や若手弁護士の支

援を行っています。支援の内容は、①技術的支援と②経済的支援があ

ります。前者は、弁護士登録と同時に、又は弁護士登録後1年未満で

独立開業する弁護士に対して、開業準備や開業後の弁護士業務につい

てアドバイスや情報提供を行う制度です。後者は、弁護士不足地域で

独立開業する場合に、開業資金や運営資金を貸し付ける制度です。

経済的支援の対象地域としては、偏在解消対策地区(

※1

)と特別独

立開業等支援対象地区(

※2

)があります。

これまでに経済的支援を利用して独立開業した地域は、次のとおり

です。

※弁護士数の変動等により現在の支援対象地域とは必ずしも一致

しません。

経済的支援の実施地域

独立開業支援実施地域

(2016年7月末日現在) (偏在解消対策地区) 支援実施地域 開設時期 人 ❶宮城県築館簡裁管内 2011年 6月 1 ❷新潟県村上簡裁管内 2016年 1月 1 ❸新潟県新津簡裁管内 2016年 2月 1 ❹千葉県佐原 2015年10月 1 ❺石川県輪島 2012年11月 1 ❻京都府京丹後簡裁管内 2011年 4月 1 ❼奈良県五條 2014年 1月 1 ❽兵庫県社 2011年 9月 2 2012年 3月 ❾岡山県新見 2011年 1月 1 ❿山口県柳井簡裁管内 2011年 2月 1 ⓫熊本県宇城市 2011年 4月 1 ※上記の他に弁護士法人が常駐従事務所を開設する際  に支援を行った地域があります。

特別独立開業等支援実施地域

(2016年7月末日現在) (特別独立開業等支援対象地区) 支援実施地域 開設時期 人 1釧路根室簡裁 2016年 2月 1 2釧路北見 2008年12月 3 2009年 5月 2009年12月 3釧路遠軽簡裁 2009年10月 1 4北海道深川市 2013年12月 1 5札幌室蘭 2011年12月 1 6青森県八戸 2008年12月 1 7青森県十和田 2011年10月 1 8青森県五所川原 2015年 4月 1 9秋田県大館 2014年 2月 1 ⓾秋田県大曲 2011年11月 2 2011年12月 支援実施地域 開設時期 人 ⓫秋田県本荘 2009年 4月 2 2011年 7月 ⓬岩手県八幡平市 2012年 2月 1 ⓭岩手県花巻 2010年 4月 2 2011年10月 ⓮岩手県一関 2010年10月 1 ⓯宮城県登米 2012年 3月 1 ⓰宮城県石巻 2010年10月 4 2010年11月 2011年 2月 2011年 7月 ⓱宮城県東松島市 2013年 9月 1 ⓲宮城県多賀城市 2016年 1月 1

(3)

②簡易裁判所管内において弁護士が常駐する 法律事務所が2か所以上存在しない地域 ③市町村において弁護士が常駐する法律事務 所が存在しない地域 ④その他弁護士会/弁護士会連合会が特に必 要と認めた地域 支援実施地域 開設時期 人 ⓳山形県酒田 2008年10月 1 ⓴山形県鶴岡 2008年 9月 1 ㉑山形県長井簡裁 2013年 3月 1 ㉒山形県米沢 2008年10月 3 2009年12月 2011年 1月 ㉓福島県相馬 2009年 1月 2 2008年11月 ㉔福島県いわき 2007年10月 2 2009年 6月 ㉕福島県須賀川市 2014年 3月 1 ㉖新潟県佐渡 2012年 9月 1 ㉗新潟県南魚沼簡裁 2013年 1月 1 ㉘新潟県柏崎 2010年 8月 1 ㉙栃木県大田原 2008年 6月 1 ㉚茨城県日立 2014年 3月 1 支援実施地域 開設時期 人 ㉛茨城県麻生 2010年 2月 2 2015年 7月 ㉜茨城県龍ヶ崎 2008年10月 3 2009年 9月 2009年12月 ㉝茨城県下妻 2009年10月 2 2011年 4月 ㉞茨城県坂東市 2012年 1月 1 ㉟群馬県中之条簡裁 2014年 5月 1 ㊱埼玉県吉川市 2011年 1月 1 ㊲埼玉県八潮市 2015年 2月 1 ㊳埼玉県戸田市 2011年 6月 2 ㊴埼玉県入間郡三芳町 2014年 1月 2 2014年 1月 ㊵埼玉県本庄市 2013年11月 1 ㊶千葉県八日市場 2011年 9月 1 支援実施地域 開設時期 人 ㊷千葉県一宮 2011年10月 1 ㊸千葉県印西市 2015年 2月 1 ㊹神奈川県三浦市 2011年 9月 1 ㊺神奈川県高座郡寒川町 2011年11月 1 ㊻神奈川県足柄上郡開成町 2013年11月 1 ㊼山梨県都留 2012年 2月 1 ㊽静岡県袋井市 2014年 9月 1 ㊾静岡県磐田市 2014年 5月 1 ㊿長野県伊那 2009年 1月 1 長野県飯山簡裁 2014年 3月 1 長野県塩尻市 2013年 2月 1 長野県大町市 2016年 1月 1 富山県魚津 2011年 4月 1 富山県氷見市 2014年 2月 1 富山県砺波簡裁 2012年 1月 1 石川県かほく市 2013年 1月 1 石川県河北郡津幡町 2015年 1月 1 石川県小松 2012年 1月 1 岐阜県多治見 2009年 7月 1 岐阜県各務原市 2012年 7月 1 岐阜県羽鳥郡岐南町 2014年 2月 1 岐阜県大垣 2011年 4月 1 愛知県一宮 2008年 6月 2 愛知県半田 2007年10月 3 2007年10月 2009年10月 愛知県清須市 2015年 7月 1 愛知県津島簡裁 2011年 1月 2 三重県伊勢 2010年10月 2 滋賀県長浜 2012年 4月 1 滋賀県近江八幡市 2011年 3月 1 奈良県大和郡山市 2012年 9月 1 大阪府岸和田 2011年 1月 2 和歌山県橋本簡裁 2009年 4月 1 和歌山県新宮 2012年 4月 1 兵庫県柏原 2012年 1月 1 兵庫県三木市 2011年 4月 1 兵庫県社 2012年 8月 1 支援実施地域 開設時期 人 兵庫県龍野 2015年 1月 2 2015年 1月 岡山県津山 2010年 1月 2 2010年 4月 岡山県瀬戸内市 2013年 1月 1 岡山県玉島簡裁 2012年 4月 1 岡山県笠岡簡裁 2010年 4月 2 2016年 1月 広島県尾道 2008年 1月 1 広島県三次 2010年 2月 1 広島県可部簡裁 2010年10月 1 広島県呉 2009年 9月 1 広島県廿日市市 2016年 2月 1 香川県善通寺簡裁 2011年 3月 1 徳島県吉野川簡裁 2012年 9月 1 高知県香南市 2014年 1月 1 高知県宿毛市 2014年 5月 1 福岡県行橋市 2013年 1月 1 福岡県福津市 2015年10月 1 福岡県筑紫郡那珂川町 2013年 1月 1 福岡県柳川 2013年 4月 1 佐賀県伊万里簡裁 2012年 1月 1 佐賀県鹿島 2015年 3月 1 熊本県人吉 2016年 1月 1 熊本県玉名 2012年 6月 1 熊本県上天草市 2015年 5月 1 宮崎県西都簡裁 2013年 1月 1 宮崎県都城 2011年 1月 1 鹿児島県川内 2013年 1月 2 2014年 5月 鹿児島県加治木 2011年 7月 2 2013年 1月 鹿児島県伊集院簡裁 2014年12月 1 鹿児島県鹿屋 2011年 8月 2 2012年 1月 沖縄県名護 2012年 3月 2 2014年10月 沖縄県島尻郡八重瀬町 2016年 4月 1 100 101 102 103 104 105 106 107 108

(4)

生・

弁護士のみ

 

偏在解消対策地区で

独立開業するまで

⑴ 法律事務所就職後の独立開業 司法修習中・修了後 就職活動 特別独立開業等支援対象地区へ開業 偏在解消対策地区へ開業 ⑵ 即時独立開業 一般事務所 一般事務所 新人弁護士等養成事務所や偏在対策拠点事務所に就職する場合、また は即時独立開業する場合のいずれの場合も、日弁連が毎月開催する定 期研修会に参加できます。交通費も日弁連から支給されます。 就職 移籍    ・新人弁護士等養成事務所    ・偏在対策拠点事務所 公設事務所弁護士又は偏在対応弁護士となることを 目指す弁護士を採用し、偏在解消対策地区に定着す るために一定期間実務経験を積ませる事務所です。 ①と②の 併用不可 ①新人弁護士等養成事務所養成支援 既存の事務所が公設事務所弁護士又は偏在対応弁護士となること を条件として、通常の勤務弁護士としてふさわしい賃金の支給又 は所得の保障をして養成する場合、一人あたりの養成費用として 100万円(上限)を給付 ※支援を受けるには養成事務所登録が必要です。 ②新人弁護士等準備支援 公設事務所弁護士又は偏在対応弁護士となることを予定する新人弁 護士等への準備資金として100万円(上限)までの貸付(無利息) ※貸付の日から3年以内に公設事務所弁護士又は偏在対応弁護士と なるなど、所定の条件を満たすと返済が免除されます。 ③偏在対応弁護士独立開業支援 偏在解消対策地区で独立開業する弁護士への事務 所開設費用(当初の運営費用を含む)として350万 円(上限)を貸付(無利息) ※即時・早期独立の場合などは、弁護士会等から、 弁護士実務等に関する技術的支援が受けられるこ とが条件となります。 ④偏在対応特別独立開業等支援 特別独立開業等支援対象地区において、③の支援を 受けようとする場合、貸付金の上限が650万円に増 額されます。(無利息) ※貸付金のうち300万円(上限)については、公益的 活動の受任状況等、業務の状況を勘案して、財務の 状況にかかわらず、返済の免除を受けられること があります。

即時独立・開業される方等を

対象とした経済的支援

 弁護士が不足している地域(経済的支援の対象地域)に独立開業(定着)される場合は、開設資金及び運営資 金の貸付が受けられます。

(5)

新人弁護士等の雇用の日から3年を経過する日までに、当該弁護士が公設事務所弁護士又は偏在 対応弁護士とならなかった場合など、養成の目的が果たせなかった場合は、補助金をご返還いた だくこととなります。 ②との併用はできません。

② 新人弁護士等準備支援

おおむね2年以内に公設事務所弁護士又は偏在対応弁護士となることを予定する新人弁護士等 に、その準備のための費用として、上限100万円(貸付)を無利息で貸し付けます。 貸付の日から3年以内に公設事務所弁護士又は偏在対応弁護士となるなど、所定の条件を満たす と返済が免除されます。 ①との併用はできません。

③ 偏在対応弁護士独立開業支援

偏在解消対策地区で独立開業しようとする弁護士又は弁護士登録をした上で独立開業しようと する司法修習生等に対し、事務所開設費用及び当面の運営費用として上限350万円を無利息で貸し 付けます。返済期限は貸付の日から7年以内です。一定の要件を満たすと返済の免除が受けられる ことがあります。

④ 偏在対応特別独立開業等支援

特別独立開業等支援対象地区において、③の支援を受けようとする場合、貸付金の上限が650万 円に増額されます。 貸付金のうち300万円(上限)については、公益的活動の受任状況等、業務の状況を勘案して、 財務の状況にかかわらず、返済の免除を受けられることがあります。 ※ ③、④ともに、独立開業後、公益的活動を積極的に受任することが必要です。  即時・早期独立の場合などは、弁護士会等から、弁護士実務等に関する技術的支援が受けられる ことが条件となります。 経済的支援の詳細な手続等については、以下の連絡先までお問い合わせください。 日本弁護士連合会 業務部業務第二課 電話:03―3580―9918  Eメール:legalcenter@nichibenren.or.jp 日弁連ホームページ「偏在対応弁護士等経済的支援、新人弁護士等準備養成等援助について」 http://www.nichibenren.or.jp/activity/resolution/counsel/kaso_taisaku/henzai_shien.html 会員専用ホームページ「弁護士偏在解消のための経済的支援」 https://www.nichibenren.jp/opencms/opencms/shoshiki_manual/kaso_henzai/henzai_shien.html

(6)

生・

弁護士のみ

【 独立開業を考えているが何から始めればいいのかわからない 】

■ 若手会員・修習生向け支援メーリングリスト 

(修習生・弁護士登録後1年未満の方対象) 【 開業した後の  事件処理等について不安・疑問がある 】

■ 独立開業支援メーリングリスト

(弁護士登録5年未満の方対象) 【 開業したが、身近に  気軽に相談できる先輩弁護士がいない 】

■ 独立開業支援チューター制度

(弁護士登録後1年未満の方対象)  即時独立・開業された方を対象として、弁護士業務に 関するアドバイスを行うチューター制度を実施しています。 チューター弁護士は弁護士登録後5~10年の 弁護士が中心ですので、初歩的なことから 気軽に相談いただけます。

■ 開業支援情報受付窓口

 質問・相談をメールにて受け付けています。「開業準備や開業にあたっての各種手続」、 「事件処理に関する一般的な事柄」、「依頼者との関係、事務所の運営方法」など、お気軽にご活用ください。  その他、日弁連ホームページからマニュアルや経験談集を入手することができます。 ①即時・早期独立開業マニュアル  徹底した費用の節約と専門家としての力量アップをキーワードに弁護士開業ノウハウを集約したマニュアルです。 ②即時・早期独立経験談集  独立までの経緯、独立にあたって準備したこと、困ったこと、良かったことなどが語られています。 ③弁護士業務に関する質問事例集~即時・早期独立弁護士向け~  弁護士業務について特に初歩的なQ&Aを取りまとめています。 ④書籍「弁護士のための事務所開設・運営の手引き」(日本加除出版株式会社)  事務所開設、事務職員の雇用、業務の獲得・遂行、経理・税務、報酬の決め方について等、主に独立開業を考えて いる方に役立つ情報を掲載しております。 技術的支援については、以下の連絡先までお問い合わせください。 日本弁護士連合会 業務部業務第一課 電 話:03―3580―9818  E メール:shuushoku-kaigyou@nichibenren.or.jp  修習終了後即時に独立開業される方や、いったん法律事務所に入所後1年未満の早期に独立開業される方を 対象として、以下の技術的支援を行っています。「独立開業を考えているが何から始めればいいのかわからな い」、「身近に気軽に相談できる先輩弁護士がいない」、といった方など是非ご活用ください。

各種制度の詳細・お申込方法は日弁連ホームページをご覧ください。

修習生の方:http://www.nichibenren.or.jp/recruit/lawyer/dokuritsukaigyo.html

弁護士の方:https://www.nichibenren.jp/opencms/opencms/wakate/

即時独立・開業される方等を

対象とした技術的支援

「独立開業を考えているが 修習中に何をやっておくべきか」 「いつ頃から準備を始めれば良いのか」 「事務所の場所はどのように選 べば良いのか」など… 「事件処理を行う上で、 どのような手続を行えば良いのか」 「他の ML 参加者が同様の事案にどのように 対応したか聞いてみたい」など… 「事件処理について ちょっとした疑問が出てきたけれど、 修習時の指導担当弁護士には聞きづらい」 「依頼者との関係や事務所経営について 不安があるが、身近に相談できる先輩 弁護士がいない」といった 方など…

(7)

3年になりますが、今の ところ仕事は途切れる ことなく、順調に入っ てきています。 相談者の方は、開成 町に限らず、足柄上地 域1市5町全域からいら っしゃいます。 相談について地域特有の傾向のようなものは特にな く、多種多様な相談を受け、多くの経験を積むことがで きています。 また、都心部に通勤されている方も多く、平日夜間や 土日の相談を希望される方も多いので、平日夜間や土日 でも相談に対応できるようにしています。 開業してから約3年経ち、地域の方達に私や事務所の ことをだいぶ知ってもらえるようになりましたが、まだ まだ手の届いていないところもあるかと思います。 さらに地域に溶け込み、地域の皆様に身近な存在と なり、足柄上地域1市5町を中心とした地域のリーガルサ ービスの拡充に努めていきたいと考えております。 思います。また、調べてもわか らないことは、誰かに聞くしか ありません。同期などには気軽 に質問することができますが、 なかなかわからないこともでて くるかと思います。なるべくな ら、上の期の先輩弁護士に質 問できる環境があるのがベタ ーだと思います。一番良いのは、 自ら積極的に会内で知り合い を作り自分から質問をすること のできる先輩を作ることだと思います。しかし初めから 気軽に質問をする先輩弁護士を作るのはなかなか難し いのが実情です。弁護士会によっては、チューター制 度がある弁護士会もあるそうですが、私の弁護士会に はそのような制度はなかったため日弁連のチューター制 度を利用しました。チューターになっていただいた先生 も非常に質問をしやすい環境を整えてくださり、気兼ね なく質問ができお世話になりました。 地方で開業することのハードルがあるのも事実ですが、 地方でしかできない仕事もあると思います。是非紹介し たような制度を利用してチャレンジして欲しいです。 私は、平成25年11月に、偏在対応弁 護士独立開業支援を受けて神奈川県足 柄上郡開成町で独立開業いたしました。 開成町の人口は約1万6千人で、小さな町ですが、開 成町の属する足柄上地域と言われる1市5町(南足柄市、 中井町、大井町、松田町、山北町、開成町)の人口は約 11万人になります。 人口約11万人にもかかわらず、私が開成町に開業す るまでは足柄上地域1市5町には法律事務所はなく、弁 護士に相談したい場合には、車や電車で30分から1時間 くらいかけて小田原市の裁判所の近くの法律事務所ま で相談に行かなければなりませんでした。 小田原市の法律事務所まではいわゆる司法過疎地と 言われる地域に比べたら、それほど遠くはないかもしれ ませんが、相談者の多くの方から「近くに弁護士さんが いてくれて良かった。」と言ってもらえています。 足柄上地域1市5町の管轄は横浜地方裁判所小田原支 部になり、私の事務所からは車で40分程度です。開業 当初は、仕事が入るかどうか不安もありましたが、開業 当初からそれなりに相談、依頼もあり、開業してから約 私は、67期(2015年)に登録し、登 録と同時に、宮城県大崎市で独立開業 いたしました。登録した時点で、管内の 弁護士は10名弱で、都市の規模の割に弁護士が少なか ったため当地で開業することを決めました。 私が開業するにあたり心配していた点は、①仕事が あるのかという営業面と②即独で仕事ができるのかとい う技術面の2点でした。仕事があるのかという面につい ては、都市と地方でまったく違う様相であると思います が、私の支部においてはなんとかなっているというのが 実情です。はじめのうちは弁護士会や法テラスから事 件の紹介がきて、数か月もするとぽつぽつと相談の電話 も鳴り始めました。 また、しっかりと仕事ができるのかという面について は、まずは自分の努力が一番必要だと思います。簡単 に調べられることはなるべく調べる、日頃から勉強して 必要な知識を蓄える、弁護士会や日弁連の研修を受け るなどです。特に、日弁連のeラーニング(総合研修サ イト)は、基本的な内容から発展的・専門的な内容まで 備えられており、開業当初の時間がある時はよく閲覧し ていました。2016年の7月からはeラーニングを含む日弁 連の研修が原則無料になるため、より使いやすくなると

大崎で開業して

  宮城県大崎市 

今野 勝之

 弁護士

技術的

支援

経済的

支援

(8)

生・

弁護士のみ

Q

 弁護士登録後1年以内に独立開業するこ とを考えています。どのような支援が受け られるでしょうか。

A

 登録後1年未満に独立開業する方であれ ば6頁に記載の「若手会員・修習生向け支 援メーリングリスト」や「独立開業支援メーリング リスト」、「独立開業支援チューター制度」の技術的 支援が受けられます。また、開業予定地が特別独立 開業等支援対象地区(3頁)や 偏在解消対策地区(3 頁)であれば、経済的支援として開設費や運営費の 貸付(5頁)を受けられます。

Q

 登録後1年以上経過してから独立開業す る場合は、どのような支援を受けられるで しょうか。

A

 6頁に記載の技術的支援のうち、若手会 員・修習生向け支援メーリングリストやチ ューター制度については、登録後1年未満の弁護士 に対象が限定されていますが、独立開業支援メーリ ングリストについては登録後5年未満の方、またマ ニュアル等の各種冊子については、日弁連ホームペ ージでどなたでもご覧いただけます。なお、経済的 支援については、弁護士であればどなたでも利用で きます。

Q

 司法修習生ですが、登録後すぐに独立開 業することを考えています。現段階から申 請は可能でしょうか。

A

 経済的支援については、司法修習生であ っても申請が可能です(但し、実際に出金 するのは弁護士登録後です。)。申請から出金までの 手続には3~4ヶ月を要しますので、お早めに申請 されることをお勧めします。

Q

 経済的支援の具体的な対象地域を知るこ とはできますか。

A

 開業を予定されている地域が具体的にお 決まりであれば、形式的な要件にあてはま るかお調べしますのでお問い合わせください。なお、 要件を直ちに満たしていなくても、地域の実情を把 握している弁護士会が必要と判断すれば、支援対象 となることもあります。

Q

 経済的支援を受けた弁護士にはどのよう な義務が生じるのでしょうか。

A

 国選弁護、当番弁護、民事扶助等の公益 的事件の受任義務があり、受任件数等につ いて、定期的に報告をしていただきます。

●経済的支援について

 電 話:03

3580

9918  メール:legalcenter@nichibenren.or.jp

●技術的支援について

 電 話:03

3580

9818  メール:shuushoku-kaigyou@nichibenren.or.jp

●日弁連ホームページ

「偏在対応弁護士等経済的支援、新人弁護士等準備養成等援助について」

http://www.nichibenren.or.jp/activity/resolution/counsel/kaso_taisaku/henzai_shien.html

会員専用ホームページ

「弁護士偏在解消のための経済的支援」(マニュアル、様式・書式等掲載)

https://www.nichibenren.jp/opencms/opencms/shoshiki_manual/kaso_henzai/henzai_

shien.html

2016年8月改訂

独立開業への

経済的・技術的支援

Q&A

参照

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