供試体作製時の含水比の違いが河川堤防砂の力学特性に及ぼす影響
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(2) III‑008. 土木学会中部支部研究発表会 (2012.3) 200 含 水 比 14 % 含 水 比 10 % 含 水 比 5% 150 含 水 比 3% 含 水 比 0% 空 中 落 下 法 1 0層 100. 50. 0. 0. 2. 4. 400. 50. 0. 6 8 10 12 14 16 軸ひずみ(%). 500. 軸差応力(kPa). 100. 軸差応力(kPa). 軸差応力(kPa). 150. 300 200 100. 0. 2. 4. 0. 6 8 10 12 14 16 軸ひずみ(%). 0. (b)締固め度 85%. (a)締固め度 80%. 2. 4. 6 8 10 12 14 16 軸ひずみ(%). (c)締固め度 90%. 図 2 応力~ひずみ関係 200 含 水 比 14% 含 水 比 10% 含 水 比 5% 150 含 水 比 3% 含 水 比 0% 空 中 落 下 法 10層. 50. 0. 0. 50 100 有効応力(kPa). (a)締固め度 80%. 150. 500 400 軸差応力(kPa). 100. 軸差応力(kPa). 軸差応力(kPa). 150. 100. 50. 0. 300 200 100. 0. 50. 100 150 有効応力(kPa). (b)締固め度 85%. 200. 0. 0. 100. 200 300 400 有効応力(kPa). 500. (c)締固め度 90%. 図 3 有効応力経路. 含水比 5%以下では,せん断初期から塑性圧縮が顕著に見られ,含水比 3%と 0%では変相後の正のダイレイ タンシーが発現している。締固め度 90%の場合には,いずれの含水比でも密詰め傾向のせん断挙動を示して いるが,やはり含水比の高い 14%と 10%では,せん断初期に弾性挙動を示している。 以上のように,供試体作製時の含水比によってせん断挙動が大きく異なることが明らかとなったが,それ には各供試体が有する骨格構造が関係していると考えている。すなわち,供試体作製時の含水比が高い場合 には,サクションの作用によって粗粒分の周りに均一に細粒分が分布することにより,比較的卓越した骨格 構造が形成されるものと考えている。一方,供試体作製時の含水比が低い場合には,供試体作製時の突固め によって,細粒分と粗粒分との分級が進み,骨格構造が形成されづらい。骨格構造が卓越した含水比 14%と 10%の供試体では,せん断初期に弾性挙動をする反面,せん断が進行すると急激な脆性破壊を呈する傾向が 強いが, 顕著な骨格構造を持たない含水比 3%と 0%では, せん断初期から塑性的なせん断特性を示している。 なお,せん断特性の傾向が変わるのは,締固め度にかかわらず含水比 5%となっている。 4.まとめ 供試体作製時の含水比の違いによって形成する骨格構造が大きく異なり,しかも完全飽和後もその骨格構 造が維持される。そのため試験で得られる力学特性も大きく異なることが示された。不攪乱試料で試験を実 施しない限りは,通常は自然乾燥試料を再構成して供試体を作製する。しかし,河川堤防は湿潤状態で築堤 されていることも多く,実際の堤防の力学特性を得るためには,供試体作製法によって力学特性が異なるこ とも想定しておく必要がある。今後は,供試体作製時の含水比によって異なる骨格構造が形成される要因を 詳細に検討するとともに,動的試験における力学特性の差異についても検討してゆく予定である。 なお,別報にて,本試験のシミュレーションを通して骨格構造の相違について検討した結果を示す 1)。 参考文献:1)森ら:異なる構造を有する再構成供試体の三軸試験のシミュレーション,土木学会中部支部,2011. ‑182‑.
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