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Academic year: 2022

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(1)

中央 上流側 下流側 静的載荷 垂直材部停止

1回 1回 1回

動的載荷

20km/h走行 3回 1回 1回

試 験 載荷状況 載荷位置

表-1 載荷方法

D 1 D 2 D 3 D 4 D 5 D 6 D 7 D 8 D 9 D 1 0

L 1 L 2 L 3 L 4 L 5 L 6 L 7 L 8 L 9 L 1 0

V1 V2 V3 V4 V5 V6 V7 V8 V9 V10

D 2 D 1 D 3 D 5 D 4

D 7 D 6 D 8 D 1 0 D 9

L 1 L 2 L 3 L 4 L 5 L 7 L 6

L 8 L 9 L 1 0

V1

V2V3

V4

V5

V6V7

V8

V9V10

L 1 ’ L 2 ’ L 3 ’ L 3 ’ L 2 ’ L 1 ’

D 1 ’ D 2 ’ D 3 ’ D 3 ’ D 2 ’ D 1 ’

V1’ V2’ V2’ V1’V3’

U 2 ’ U 3 ’ U 3 ’ U 2 ’

U 2 U 3 U 4 U 5 U 6 U 7 U 7 U 6 U 5 U 4 U 3 U 2

U 8 U 9 U 9 U 8

U 1 0 U 1 0

4 4 7 0 0 5 7 3 0 0 4 4 7 0 0

6 ×5 3 5 0 = 3 2 1 0 0 4 ×6 3 0 0 = 2 5 2 0 0 6 ×5 3 5 0 = 3 2 1 0 0 4 ×6 3 0 0 = 2 5 2 0 0 6 ×5 3 5 0 = 3 2 1 0 0

A 1 H 1

★ ★

★ ★

上弦材

下弦材

垂直材 上弦材

下弦材 斜材

垂直材

側桁部 吊桁部

★ ★ ★

★ ★ ★

至 河 北

縦桁G 1桁( 上流側)

上下フランジ 2 点 至 大 石 田

P 1 P 1

A 2

斜材( D 9 )

H 2

突桁部 突桁部 側桁部

実測値 計算値 許容値 側桁部中央

3 6.5 90

吊桁部中央

4 6.8 86

たわみ量(mm) 載荷位置

建設後75年以上を経た鋼トラス橋の実橋載荷試験

㈱復建技術コンサルタント 正会員 ○福田 健 ㈱復建技術コンサルタント 正会員 橋田 明良

㈱復建技術コンサルタント 飯土井 剛 ㈱復建技術コンサルタント 正会員 中村 裕充

1.はじめに

大橋は昭和

5

年に架橋された山形県大石田町にある 最上川を渡る橋である.大正

15

年「道路構造に関する 細則案」により,当時の

3

等橋の自動車荷重

6

tf で設計 された鋼

3

径間下路式カンチレバートラス橋であり土 木学会の歴史的鋼橋集覧にも選定されている美しい橋 である.

竣工から

76

年経過し老朽化が進行しているため,実 載荷試験による耐荷力調査を県の発注により行った.

応力のフレーム計算値と実測値に,特に下弦材におい て乖離があったが,床板剛性の影響と見られるためこれ らを勘案しながら耐荷力を評価した.これらの概要を報 告するものである.

写真

1 大橋側面(橋長 147.55m,幅員 5.5m)

2

.載荷試験

2.1

測定位置

応力が大きくなって耐荷力が決定されそうな部材を 選定しひずみゲージを貼り付け測定した.突桁部と吊桁 部の主構部材(上弦材・下弦材・斜材・垂直材・縦桁)

について,以下の図-

1

に示すように観測基地に近い右岸 側半分に集中させ,両主構に設置して32点とした.軸力 部材であるため各部材

1

枚とした.

2.2

載荷方法

載荷試験は,表-1に示すように荷重車を載荷した.

車両は総重量20tf(196KN)程 度に積載土砂を調整したダン プトラックを使用した.

写真-2 静的載荷試験状況 軸重:前輪5.2tf,後輪14.8tf

2.3

応力波形図

2.3.1 動載荷試験波形グラフと応力影響線

ひずみ図-

4

は横軸が時間軸であるが,走行速度をほ ぼ

20

km/h の一定速にしているため,距離に対応させ橋 梁の側面図に重ねたものである.着目部材のひずみ=応 力に対応した影響線図に相当する.

2.3.2

吊桁部の応力波形

動的載荷試験で得られた応力波形を図-2 に示す.

吊桁部は,車両が側桁,突桁部を走行中は応力が発生せ ず,吊り桁部に入ってからはじめて応力が発生しており,

ピン構造の特性がよくでている.

図-2.吊桁部の応力波形(上流側 吊桁部 斜材)

2.4

たわみ量の比較

G1 桁に着目し,レベル測量で簡易的にたわみ量を実 測した.実測値は,許容値

3~4%程度であり,計算

値と比較すると 5 割程度の

値であった. 表-2 たわみ量の比較

2.5 橋の振動と衝撃係数について

動的載荷試験の値は,動的載荷試験のひずみ図-

4

で 見ると

4Hz 程度,振幅 10μ~20μ(2~4N/mm2)程度の

上下の振動が起こっており,静的載荷試験より大きくな っている.これは路面の不陸などで発生する衝撃力に相 当すると考えられる.載荷試験による増加率は概ね

0.2

以下であり,衝撃係数は道示では

0.2

0.3

程度としてい るため,よく整合した.

2.6

活荷重による応力レベル

部材は架設年度から St

39

相当と推定される.文献

1)

において古い鋼材の引張試験結果から,強度的には現行 の SS

400

と同程度であることから,これを用いた.

部材の許容値(140 N/mm2)に対して,20t荷重車両 が

1

台走向しても

1/10

程度と低い応力しか生じなかっ た.橋梁への負担は,ほとんど無いレベルである.

図-

1

.載荷位置 ★ひずみゲージ設置

I-9

土木学会東北支部技術研究発表会(平成18年度)

(2)

[耐荷力推定の方法]

(載荷試験と同じ荷重状態)

応力度;σL’

P=20+σa-σd/σTL20 Σσ=σ+σTL20’

α=σL/σL’

照査計算(フレーム)

載荷試験結果 応力度;σL

応力度比の算定

耐荷力[P]の推定

死荷重応力度;σd 基準活荷重計算(フレーム)

(TL20を載荷)

活荷重応力度;σTL20

死荷重応力度計算(フレーム)

活荷重応力度の推定 σTL20’=σTL20×α

発生応力度の推定

写真-3 下弦材腐食状況

鉛直材

V1~V2間

3.60 5.50 0.40 0.60

V4

8.00 11.00 0.42 0.58

V9

3.80 3.80 0.50 0.50

V1~V2間

5.20 8.60 0.38 0.62

V4

3.80 5.00 0.43 0.57

V9

1.60 1.40 0.53 0.47

荷重載荷

位  置

斜材 D1 上弦 材U4

分配率

1/0法 載荷試験結果

応力度 σ(N/mm2) 分配率

0.32 0.68

2.7

偏載荷による荷重分配率

偏載荷時における部材間の荷重伝達を把握するため,

上弦材 U4 と斜材 D1 に着目し,図-4 に示す 3 箇所の載 荷位置で発生する応力度から分配率を推定した.

載荷試験結果の分配率は,1/0 法によるものに比べ小 さい値を示し,載荷位置が着目部材のある径間の場合は,

偏載の影響が大きく,左右での応力度差が見られる.

一方,載荷位置が他の径間では,応力度の差はなく,

荷重分担が同じとなっている。

3.計測値と解析値の違い

3.1 現況耐荷力の推定

試験結果を用いて橋梁耐荷力を算出するものとする.

載荷試験と同じ荷重状態でフレームモデル計算を行い,

両者の応力度の比率(α)を算定する.この応力度比率 を,別途,基準活荷重(

TL-20

)を載荷した計算応力

度に乗じて,活荷重応力度を推定し た.この推定した活荷重応力度と死 荷重応力度,及び部材の許容応力度 から,耐荷力Pの推定を行った.

図-

3

耐荷力推定のフロー

3.2

解析結果の考察

幅員中央載荷での静的載荷試験と動的載荷試験結果 を比較してみると,載荷荷重による応力の大きい代表部 材でみると次のようになっている.

側径間上弦材 中央径間突桁斜 側径間下弦材

(部材29=U (部材59=D9) (部材4=L4)

N/mm2 N/mm2 N/mm2

①静的載荷

10.3 7.7 4.9

②動的載荷

10.6 8.5 5.6

③静的載荷

11.0 9.6 4.4

④動的載荷

12.8 11.4 7.0

参考値 ⑤中央静的載荷計算値

11.6 10.3 14.5

②/① 動的静的比

1.03 1.10 1.14

④/③ 動的静的比

1.16 1.19 1.59

①/⑤ 試験/構造計算比

0.89 0.75 0.34

中央載荷

偏載荷

表-4 実応力度と計算応力度の対比表

上弦材と斜材に対する応力は計算値よりも

0.89

0.75

とやや低い.下弦材は

0.34

1/3

である.

下弦材は,構造計算上,縦桁や床版は無視して計算さ れるが,実際はそれらに応力が分配されているものと考 えられる.上弦材と斜材は,縦桁の存在による中立軸の 移動や部材を組み立てるレーシングバーの存在により 実測応力が低いものと考えられる.

3.3

耐荷力推定

載荷試験と構造計算より構造的に耐荷力がクリティ カルとなる部材は,突桁部の斜材(

D9

)であった.雪 荷重まで考慮した構造計算による現況耐荷力は,

TL

3

程度となる.

実測値と計算値の活荷重における応力度比は,0.75 程度であり,死荷重応力が大半を占めることから,死荷 重に対してもこの応力度比を乗じて補正する.その場合 の耐荷力は,

TL-15

程度となる.

3.4

腐食の激しい部材の検討

左岸側第1パネルの下弦材は,フラン ジ部分の腐食が著しいため,応力計算上 は,フランジ全てが断面欠損率 50%とし たが,発生断面の小さい部材であり,

耐荷力は,TL-20を上回った.

4.今後の供用

載荷試験と構造計算から,現況耐荷力はトラス主構の では概ねTL-20以上と判断されるが,中央径間突桁部の 斜材では

TL-15

程度となる.

本橋は,おもに地域の生活道路として使われており,

大型車交通は冬季の除雪運搬時に多くなる程度である.

また,5.5mの幅員的にも,TL-20で想定している20tf 車が

2

台並ぶことはなく,推定された

TL-15

の耐荷力は,

20tf

車が

1

台走行するよりも大きな値である。

このような本橋の利用状況を考えれば,通行荷重制限 は当面行う必要はないと判断できる.

5.

まとめ

本橋は,75年経過した老朽橋であったが,予想以上に 耐荷力はあった.今後,この美しい歴史的遺産が後世も 長く供用されることを望むところである.

業務遂行に対して,山形県 村山総合支庁 北村山道路 計画課の関係各位様に多大な御指示を受け賜わったこ とをここに感謝致します.

参考文献

1)(社)土木学会:歴史的鋼橋集覧「下巻」(平成9年12月)

2)(株)建設図書:「橋梁と基礎」(昭和49年10月)

図-

4

.ひずみ波形図=応力影響線図(上流側 側桁部 上弦材 U4)

土木学会東北支部技術研究発表会(平成18年度)

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