三 浦 半 島西 岸 の小 規 模 な ポケ ッ トビー チで の海 浜変 形 の実態
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(2) 712. 海. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻(2008). 同様 な 特 徴 が読 み 取 れ る.ま た,1995年. 3. 個 別 海 岸 の 事 例 検 討. か ら2000年 ま で. に建 設 さ れ た葉 山 港(新 港)の 防 波 堤 の す ぐ北 側 に も堆 積. (1) 逗 子 海 岸. 域 が 集 中 して い る.図. よ り この 間 の堆 積 量 は約8,000m3,. 逗 子 海 岸 は 図‑1に 示 した よ う に両 端 を 大 崎 と鐙 摺 ノ鼻. 侵 食 量 は約51,000m3で. あ る.以 上 の よ う に,逗 子 海 岸 南. (あ ぶ ず る の はな)に 挟 ま れ た 奥 深 い ポ ケ ッ ト ビー チ で あ. 部 で 堆 積 傾 向 とな っ た の は,ポ ケ ッ トビー チ の 南 端 部 に. るた め に長 い 間 安 定 して い た が,1996年. 葉 山 港(新 港)の 防 波 堤 が 建 設 さ れ た 結 果,波. に南 側 の岬 の 先. の遮蔽域 が. 端 部 に葉 山 港 の 防 波 堤 が建 設 され て か ら海 浜 変 形 が 著 し. 形 成 され,そ. くな っ た.ま た,ポ. こ とに よ る.こ の よ う に逗 子 海 岸 南 部 で は砂 が 堆 積 し,. ケ ッ トビ ー チ南 端 部 の 岬 の陰 に は 田. 越 川 が 流 入 して い る.図‑2は 1954〜2005年. 空 中 写 真 に よ る逗 子 海 岸 の. の 変 遷 を示 す.1954年. に は,海 岸 線 に沿 っ. れ に 伴 って 海 岸 南 部 が 波 の遮 蔽 域 に入 った. 逆 に 北 部 で は侵 食 され て,ポ. ケ ッ ト ビー チ の 汀 線 の時 計. 回 りのrotationが起 きた.. て 幅50mの 砂 浜 が 延 びて い た.南 端 に流 入 す る田 越 川 の 河 口 で は砂 州 が 沖 向 き に大 き く延 び,鳥 嘴 状 デ ル タ が 発 達 して い た.ま た 当 時 の汀 線 の 沖 合 に は緩 勾 配 の極 浅 海 底 が 広 が って お り,汀 線 と この 極 浅 海 底 の 沖 合 の外 縁 線 の な す 幅 は北 部 で は狭 く,南 部 の 田越 川 河 口へ と 向 か っ て 広 が り,P付 近 で の最 大 幅 は100mに 達 して い た.こ. の. よ う に1954年 に は 汀 線 沖 に 細 粒 の 土 砂 が堆 積 し,緩 勾 配 の 海 底 面 が あ った こ とが 分 か る.さ. らに 田 越 川 河 口 で は. 右 岸 側 か らの 河 口 砂 州 の発 達 が 著 し く,河 川 流 が 大 き く 狭 め られ て 海 へ と流 入 して い た.1973年. で は,既 に 田越. 川 河 口の 右 岸 導 流 堤 と浄 水 管 理 セ ンタ ー の 埋 立 地 が 完 成 して い た.1954年. に は 田越 川 河 口で は右 岸 砂 州 が 河 道 内. に伸 び 川 幅 が狭 め られ て い た が,導 流 堤 の 建 設 と同 時 に 行 わ れ た掘 削 に よ って 川 幅 が 大 き く広 げ られ た.ま. た北. 端 の 岩 礁 を 取 り巻 くよ う に 国 道134号 が 造 られ た.1996 年 で は,1973年. と比 較 して そ れ ほ ど大 き な 変 化 が 見 られ. な い が,北 部 で の 汀 線 後 退 が 目立 ち始 め た.2005年. で は,. 図‑2. 逗 子 海 岸 の 空 中 写 真(1954〜2005年). 田越 川 河 口導 流 堤 か ら北 側 に0.4kmま で の 区 域 に お い て 汀 線 が 前 進 し,こ れ と対 照 的 に 北 部 で は汀 線 の 後 退 が 起 き た. 図‑3は,1954年 あ る.1973年. を 基 準 と した2005年 ま で の 汀 線 変 化 で. ま で で は 田越 川 河 口 隣 接 部 を 除 い て 河 口導. 流 堤 か らX=0.68kmま. で の 区 間 で 汀 線 が 前 進 す る一 方,. そ の北 側 で は汀 線 が 後 退 して い た.1996年 で あ った が,2005年. も同 様 な 傾 向. に は海 岸 北 部 で の 汀 線 後 退 量 と南 部. 図‑3. 逗 子海 岸 の汀線 変化(1954年 基 準). で の前 進 量 が 増 大 し,最 大 前 進 量 は20mと な っ た. 次 に,深 浅 測 量 デ ー タ を も とに 沿 岸 方 向 に100〜200m, 岸 沖 方 向 に10m間 隔 で 分 割 し,海 底 地 盤 高 の変 化 を 算 出 した.図‑4は,1988年. を 基 準 と した2006年 ま で の 海 底 地. 形 変 化 量 の 分 布 を2006年 の 深 浅 図 と と も に示 す.逗 子 海 岸 北 部 の 水 深4m以. 深 に は 複 雑 な形 状 の岩 礁 が あ る た め. そ こ で の 地 形 変 化 に つ い て は正 確 な 判 断 は難 しい.一 方, 水 深 ほ ぼ3mま で の等 深 線 は汀 線 と ほ ぼ平 行 に 延 び て い る こ とか ら,沿 岸 漂 砂 に 起 因 す る地 形 変 化 は 水 深 ほ ぼ3 m以 浅 で 活 発 と考 え られ る.こ れ を 考 慮 す れ ば,逗 子 海 岸 の 中央 〜 北 部 で は侵 食 傾 向 で あ る の に対 し,田 越 川 河 口 の東 側 隣 接 部 で は堆 積 傾 向 で あ り,汀 線 変 化 図 と ほぼ. 図‑4. 逗 子 海 岸 の 地 形 変 化 量(1988年vs.2006年).
(3) 三 浦半 島西 岸 の小規 模 なポ ケ ッ トビーチで の海浜 変形 の実 態 6,000m3,航. (2) 堀 内海 岸 堀 内 海 岸 は逗 子 海 岸 の 南 側 に位 置 し,北 端 を葉 山 港 に. 713. 路 浚 渫 を 除 く侵 食 量 は約10,000m3で あ る.. 以 上 の よ うに,堀. 内海 岸 の 海 浜 変 形 は主 と して 南 端 の. よ り,ま た南 端 を森 戸 川 河 口 に 隣 接 す る岬 に よ って 区 切. 森 戸 川 河 口導 流 堤 と海 岸 北 部 にお け る不 透 過 性 の長 さ50. られ て い る.海 岸 線 は ほ ぼ南 北 方 向 に伸 び る.逗 子 海 岸. mの 離 岸 堤 の建 設 に伴 って そ の 背 後 に波 の遮 蔽 域 が 形 成. で は砂 浜 が 連 続 的 に 延 びて い た の に 対 し,堀 内海 岸 で は. され た結 果,遮. 海 岸 線 北 部 に多 くの 岩 礁 が 露 出 す る点 に違 い が あ る.全. す る と い う特 徴 を 有 して い る.と. 体 的 に見 る と,南 端 の 突 出 した 岬 の 北 側 に フ ッ ク状 の汀. は南 側 に あ る岩 礁 自体 の造 る波 の遮 蔽 域 か ら20m突 出 し. 線 が 形 成 さ れ て い る.. たの み で あ るが,波. 図‑5は,1954〜2005年. の海 岸 線 の 変 遷 で あ る.1954年. 蔽 域 の外 側 が 侵 食 さ れ,遮 蔽 域 内 で堆 積 くに 森戸 川 河 口導 流 堤. の 入射 方 向 が 南 寄 りで あ る こ とか ら. 導 流 堤 の北 側 に大 き な 波 の 遮 蔽 域 を 形 成 させ る結 果 と な. で は,葉 山港(本 港)部 分 を 除 け ば,海 岸 線 に は規 模 の大. り,そ の影 響 が 森 戸 川 の 北 側 に大 き く及 ん だ と考 え られ. きな 施 設 も設 置 され て お らず,手 づ か ず の海 岸 状 況 を示. る.. して い た.た. だ岩 礁 帯 南 端 部 のAで は 斜 め に突 堤 が 造 ら. れ て い た.さ. らに 森 戸 川 河 口 か らA付 近 の 岩 礁 に至 る 区. 間 で は 幅30〜50mの. 前 浜 が広 が っ て い た.森 戸 川 は大 き. く蛇 行 して 岬 の 陰 か ら海 に 注 いで い た.南 部 で の相 対 的 に広 い前 浜 と対 照 的 に北 部 で は岩 礁 が露 出 し,そ の 陸 側 に狭 い前 浜 が あ る の み で あ っ た.1973年. で は,葉 山 港 の. 南 側 に は葉 山 マ リー ナ が建 設 さ れ た だ けで は な く,新 た にBに 延 長30mの. 斜 め 離 岸 堤 が 伸 ば さ れ た.離. 岸 堤Bは. 岩 礁 上 に造 られ た が,波 の 遮 蔽 効 果 が 高 ま っ た た め そ の 背 後 の舌 状 砂 州 の発 達 を 促 した.ま た 森 戸 川 河 口 に は約 100mの 右 岸 導 流 堤 が 建 設 され た.導 ま で伸 ば され た結 果,そ. 流堤 が岬 の陰 の外. の 北 東 側 で 波 の遮 蔽 効 果 が 上 昇. し汀 線 の 前 進 を招 い た.1996年. で は,葉 山 港(新 港)の 斜. め 防 波 堤 が 新 設 さ れ る と と もに,海 岸 中 央 部 に お いて 離 岸 堤Bが100mま. で 延 長 され,同. 堤Cが 建 設 さ れ た.こ. 時 にA,Bの 間 に別 の 離 岸. の 間 も森 戸 川 河 口 の 北 側 隣 接 部 で. の 汀 線 の 前 進 は 続 い て い る.2005年. で は,離 岸 堤A,B,C. に 加 え て 新 た にDが 建 設 さ れ た.離. 岸 堤Dの 背 後 で は大. きな 舌 状 砂 州 が 形 成 され た が,そ. れ に要 す る 砂 は突 堤A. の 背 後 お よ び 離 岸 堤Dの 北 側 隣 接 部 か ら運 び込 ま れ た. ま た 南 側 で は,森 戸 川 河 口右 岸 導 流 堤 建 設 の 影 響 が 強 く 現 れ,最. 大20mの 汀 線 前 進 が 起 き た.こ. れ に 要 す る砂 は. 北 部 の海 岸 か ら運 び込 ま れ た. 図‑6は1954年. か ら2005年 ま で の汀 線 変 化 で あ る.汀 線. は,海 岸 北 部 に建 設 さ れ た 離 岸 堤 周 辺 は別 と して,中 央 部 の岩 礁域 を 境 と して 北 部 で は後 退,南. 部 で は前 進 傾 向. に あ る.汀 線 が 最 も前 進 した の は離 岸 堤 背 後 のX=1.46k mで2005年. ま で に22m前 進 した.ま. す るX=2.4km地. 図‑5. 堀 内 海 岸 の 空 中 写 真(1954〜2005年). た森戸川 河 口に隣接. 点 で も20m前 進 して い る.逆. に汀線 の. 後 退 が 著 しい の は,岩 礁 域 と葉 山 港 の 南 側 隣 接 域 で あ っ て そ れ ぞ れ 約10m後 退 して い る. 図‑7は,1999年. か ら2006年 ま で の 海 底 地 形 変 化 量 の平. 面 分 布 と2006年3月 の 深 浅 図 を 示 す.堀 以 浅 が 侵 食 さ れ,森. 内 海 岸 の 水 深5m. 戸 川 河 口 に 隣 接 す る水 深3m以. 集 中 的 な堆 積 が 生 じて お り,こ の 結 果 は,図‑7に 汀 線 変 化 と調 和 的 で あ る.図. 浅に. 示 した. よ り こ の 間 の 堆 積 量 は約. 図‑6. 堀 内海岸 の汀 線変 化(1954年 基 準).
(4) 714. 海. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻(2008). 図‑9 図‑7. 秋 谷漁港 海岸 の 汀線変 化(1954年 基 準). 堀 内 海 岸 の 地 形 変 化 量(1999年vs.2006年). (4) 初 声 海 岸 初 声 海 岸 は三 浦 半 島 南 端 に 近 い場 所 に位 置 す る.南 側 に西 ノ崎 が 延 び,そ の 北 側 に フ ッ ク状 の 汀線 が 延 び て い (3) 秋 谷 漁 港 海 岸. る点 は,堀 内海 岸 と類 似 して い る.初 声 海 岸 の 南 端 に は. 秋 谷 漁 港 海 岸 は,立 石 の 岩 盤 域 と秋 谷 漁 港 の あ る小 規. 初 声 漁 港 の 防 波 堤 が 延 び て い る.図‑10は,空. 中写真 に. 模 な 岬 に 挟 ま れ た延 長 約0.6kmの ポ ケ ッ トビ ー チ で あ り,. 基 づ く1954年 か ら2005年 ま で の海 岸 線 の変 遷 で あ る.初. 海 岸 の 南 端 に は前 田 川 が 流 入 し,河 口左 岸 の 前 面 に秋 谷. 声 海 岸 は ほ ぼ南 西 方 向 を 向 い た ポ ケ ッ トビー チ で あ っ て,. 漁 港 が 位 置 して い る.海 岸 北 部 に は岩 盤 が 露 出 して い る.. 南 側 の 岬 が 大 き く突 出 して い る た め 北 向 き に フ ッ ク状 と. 図‑8は1954〜2005年. な って い る.北 端 は 黒 崎 の 鼻 で 区切 られ て い るが,北 端. の 海 岸 線 の 変 遷 で あ る.1954年. 海 岸 線 に構 造 物 はな く自然 状 態 で あ っ た.1973年. では. で は岬. の 岬 か ら南 に500mま. で は 岩 盤 が 露 出 して い る.ま. た海. の北 端 に秋 谷 漁 港 の コ の字 形 防 波 堤 が 建 設 さ れ る と と も. 岸 中 央 部 に も い くっ か の 岩 礁 が 存 在 す る.1954年. に,立 石 の 南 東 側 隣 接 部 の海 浜 に駐 車 場 が 造 られ た.そ. 部 の海 浜 は最 大80m幅. の後 秋 谷 漁 港 は1985年 まで に南 側 に 大 き く拡 張 され た.. 初 声 漁 港 位 置 に あ る岩 礁 上 に は長 さ50mの 防 波 堤 が 延 び. 1996年 に は拡 張 さ れ た 漁 港 防 波 堤 の 北 側 に波 の 遮 蔽 域 が. て い た が,南 側 の 岬 の 陰 に 入 って い た た め そ の影 響 は小. 当時南. の 海 浜 地 が 広 が って い た.ま た 現. 形 成 さ れ た こ と が見 て とれ る.こ れ に よ っ て立 石 の 南 側. さか っ た.1973年. 隣 接 部 で 汀 線 が 後 退 し,秋 谷 漁 港 に よ る波 の遮 蔽 域 で は. 見 られ な い が 前 浜 は狭 ま った.こ. 砂 が 堆 積 して 汀 線 が前 進 した.2005年. 利 用 が 進 み従 来 の 海 浜 地 ま で 各 種 施 設 が 進 出 した た め で. で も ほ ぼ 同 じ状 況. を呈 す る.. あ る.1996年. 図‑9は,1954年. に は1954年 の海 岸 線 と ほ と ん ど変 化 が の理 由 は,背 後 の土 地. で は初 声 漁 港 の 防 波 堤 が伸 ば され た結 果,. を基 準 と した2005年 まで の汀 線 変 化 を. 防 波 堤 の背 後 で は砂 が 堆 積 して 汀 線 が 前 進 したが,海 岸. 示 す.経 年 的 に海 岸 北 部 で は汀 線 が後 退 し,南 部 の 秋 谷. 北 部 の 岩 礁 帯 との 境 界 付 近 を 中 心 と して 汀 線 の 後 退 が生. 漁 港 の防 波 堤 に よ る波 の 遮 蔽 域 で は汀 線 の 前 進 が 起 きた.. じた.2005年. 観 察 さ れ た現 象 は,逗 子 海 岸,堀. 堤 背 後 の 波 の遮 蔽 域 内 で は 汀線 の 前 進 が 見 られ るが,そ. 内海 岸 の 場 合 と 同様 で. あ る.. に な る と こ の特 徴 が 一 層 顕 著 とな り,防 波. の ほ か の 大 部 分 で 汀 線 が 後 退 した.な 波 堤 は,1990年 全 長 が190mと. お,初 声 漁 港 の 防. か ら1994年 に一 文 字 堤 が 急 速 に 伸 ば さ れ, な っ た.ま. た 初 声 漁 港 で は浚 渫 も行 わ れ. て お り,浚 渫 量 は表‑2の よ うで あ る.1990年 の 間 に合 計 で4,561m3の 浚 渫 が 行 わ れ,浚. か ら1993年. 渫 土 砂 は城 ヶ. 島 沖 約10.5kmに 捨 て られ た. 図‑11は1954〜2005年. の 汀 線 変 化 で あ る.初 声 海 岸 に. あ って もポ ケ ッ トビー チ南 端 にお け る防 波 堤 の建 設 に伴 っ て 汀 線 に は時 計 回 り のrotationが生 じ た.北. 部 の最大 汀. 線 後 退 量 は15m,南. 部 の初 声 漁 港 で の前 進 量 は30mで あ. る.図‑12は,2003年. を基 準 と した2007年 ま で の 地 形 変. 化 量 の平 面 分 布 と2007年2月 の 深 浅 図 で あ る.ポ. ケット. ビー チ の 北 部 で の 侵 食 と南 部 で の 堆 積 が 対 を な して い る 図‑8. 秋 谷 漁 港 海 岸 の 空 中 写 真(1954〜2005年). こ とが 分 か る.図. よ り こ の 間 の堆 積 量 は約4 ,000m3,侵. 食 量 は約12,000m3で あ る..
(5) 三 浦半 島西 岸 の小規 模 な ポケ ッ トビーチで の海浜 変形 の実 態. 図‑13 図‑10. 初 声 海 岸 の 空 中 写 真(1954〜2005年). 表‑2. 初声漁港 の浚渫 実績. 一方. 715. 三浦 半 島西岸 で起 きた侵食堆 積機 構 の模式 図. ,対 象 とす る5ポ ケ ッ ト ビー チ の う ち4海 岸 で は 流. 入 河 川 が ポ ケ ッ ト ビー チ の 南 端 に流 入 して い る.三 浦 海 岸 西 岸 で は 地 形 的 理 由 か ら卓 越 波 浪 は 南 寄 りか ら入 射 す る.こ の た め 宇 多 ら(1997)が 示 した機 構 か ら,流 入 河 川 は南 端 の 岬 の 陰 の波 の 遮 蔽 され る場 所 で の み 安 定 的 に 流 入 可 能 で あ る.ま た これ らの 河 川 か らの 供 給 土 砂 は これ らの ポ ケ ッ ト ビー チ の 海 浜 構 成 材 料 とな る.一 方,港. 湾. や 漁 港 はポ ケ ッ トビー チ の 南 端 の 岬 に 立 地 さ れ た.こ れ に よ って 防 波 堤 の北 側 隣 接 部 に は新 た な 波 の遮 蔽 域 が 形 成 さ れ,そ の 外 側 へ と供 給 土 砂 が移 動 で きず,土. 砂 は従. 来 以 上 に 河 口周 辺 に堆 積 しや す くな っ た と考 え られ る. こ の よ うに して 堆 積 した 土 砂 は漁 港 や 港 湾 を維 持 す る上 で の 障 害 物 と な る の で,浚 渫 を行 う必 要 が 高 ま る.し か し浚 渫 土 砂 の 処 分 を 続 け る と ポ ケ ッ ト ビー チ全 体 の 土 砂 図‑11. 初 声海 岸 の汀線 変化(1954年 基準). 量 の減 少 を 招 く こ とに な る. 5. ま と め 三 浦 半 島 西 岸 の ポ ケ ッ ト ビー チ で は,南 端 に 漁 港 等 が 建 設 され た た め遮 蔽 域 が 形 成 さ れ,南 向 き の沿 岸 漂 砂 に よ って ポ ケ ッ トビー チ の北 部 で侵 食,南 部 で堆 積 が 進 む とい う現 象 が 起 きた.今 後 ポ ケ ッ ト ビー チ を健 全 な 形 で 保 ち,か っ 漁 港 や 港 湾 の 維 持 を 図 る た め に は,河 川 か ら. 図‑12. 4. 考. 初 声 海 岸 の 地 形 変 化 量(2003年vs.2007年). 利 用 す る こ と が必 要 で あ る.. 察. 三 浦 半 島 西 岸 の ポ ケ ッ トビ ー チ の うち,本 研 究 で 取 り 上 げ た4海 岸 と宇 多 ら(2007)で 検 討 を加 え た秋 谷 海 岸 は いず れ の場 合 に もポ ケ ッ トビ ー チ の南 端 に港 湾 ・漁 港 の 防 波 堤,ま. た は河 口導 流 堤 が 伸 ば さ れ,そ れ に よ って 波. の遮 蔽 域 が 形 成 さ れ た 結 果,南. 向 きの 沿 岸 漂 砂 が励 起 さ. れ て ポ ケ ッ ト ビー チ の 北 部 で 侵 食 が,南 部 で 堆 積 が 進 む と い う現 象 が 起 き た.こ れ が 三 浦 半 島 西 岸 で 起 きた 侵 食 堆 積 の 主 因 で あ る.こ き る.. 流 入 し 波 の 遮 蔽 域 に 堆 積 した 土 砂 を 浚 渫 後 リサ イ ク ル. の 機構 は 図‑13の 模 式 図 に要 約 で. 参. 考. 文. 献. 神 奈 川県 (2007):「 平 成18年 度 海岸 高 潮対 策工 事 (委託)(県 単)(そ の4)」 報 告書, 平成19年3月. 宇 多 高 明 (2004):「 海 岸 侵 食 の 実 態 と解 決 策 」, 山海 堂, p.304. 宇 多 高明 ・高 村光 雄 ・久保 田隆 司 ・石 川 謙作 ・三 波俊 郎 ・石 川 仁 憲 (2007): 神 奈川 県秋 谷 海岸 の侵 食機 構 と養 浜材 の 条 件,海 洋 開発 論文集, 第23巻, pp.1099‑1104. 宇 多 高 明 ・酒 匂敏 次 ・野 村光 寿 (1997): ポ ケ ッ トビー チに流 入 す る中小 河川 の河 口位 置 の決定 メカニ ズ ムと河 口処理, 水工学 論文 集, 第41巻, pp.863‑870..
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