大分県における酒類産業と酒文化-県北東部を中心に-
渡邉沙耶・安孫子帆香・神野愛海
(法文学部)
・寺谷亮司
(社会共創学部)
WATANABE Saya, ABIKO Honoka, JINNO Manami, TERAYA Ryoji
1 はじめに
大分県の大部分の地域はかつて清酒文化 圏に属し,その消費量が圧倒的に多かった。 大分県の清酒の酒類別消費量シェアは,1967 年に36.4%(消費数量 1.8 万 kl)を占め,最 高値を記録した。しかし,その後清酒消費量 は減少し,2015 年のシェアは 5.9%(同 0.5 万 kl)にすぎない。一方,単式蒸留焼酎(本格焼 酎,乙類焼酎)の消費量シェアは,1967 年に はわずか 3.4%であったが,その後漸増して 1985 年にピークの 15.0%となった。その後, 同シェアは漸減に転じ,2000 年以降再び漸増 して今日に至っている(中村,2014)。 大分県の単式蒸留焼酎は,1987 年度に課税 移出数量において,鹿児島県を抜いて全国第 1 位となった。麦焼酎ブームのきっかけとな った「二階堂むぎ焼酎」や麦焼酎を代表する 「いいちこ」などの全国銘柄で知られるよう に,大分県は焼酎製造が盛んで,麦焼酎県の イメージが強くなった(皿山,1989)。 本稿は,大分県北東部を中心に,各清酒・ 焼酎製造業者の沿革,生産・販売状況,県民 の酒類消費動向などを調査することによっ て,大分県における酒文化の歴史・現状・課 題を明らかにすることを目的とする。特に, 麦焼酎ブームに対する各清酒・焼酎製造業者 の経営・ブランド戦略,酒類販売の振興に関 する取り組みについて注目する。 聞き取り調査は,2017 年 9 月 13 日~15 日 に,萱島酒造有限会社,株式会社小松酒造場, 倉光酒造合名会社,久保酒蔵株式会社,有限 会社中野酒造,四ッ谷酒造有限会社,大分県 酒造組合,丸田酒舗に対して行った。2 大分県における酒の歴史と
酒造環境
1)地域の概観 大 分 県 は 九 州 東 部 に 位 置 し , 面 積 が 約 6,341k ㎡,人口は 2017 年 10 月 1 日現在 115.2 万人である(大分県 HP)。 大分地方気象台によると,大分県の気候は, 北部,中部,西部,南部に分かれる。北部は, 瀬戸内海気候区に属し,冬は北九州方面や関 門海峡からの季節風の影響で天気が悪く,曇 りの天気が多い(第 1 図)。中部は,冬の季節 風時には県北西部の山地の影響で,北部・西 部に比べ天気が良い。西部は,内陸にあるた め,夏は雷雨が多く,秋から初冬に発生する 日田や湯布院の盆地霧は有名である。南部は, 県内で最も温暖多雨で,夏の大雨と冬の晴天 に特色がある(大分地方気象台 HP)。 大分県の年間降水量は,中部や北部の沿岸 部で少なく,西部山岳地帯から山沿い及び県 南東部で多い。日降水量 1mm 以上日数は,山 沿い地方で多く,沿岸部で少ない。季節毎の 主な降水原因をみると,春は低気圧の通過, 梅雨期間は梅雨前線,夏は雷雨,夏から秋は 台風と低気圧,冬は季節風と低気圧である (大分地方気象台 HP)。 地勢は,山がちであり,山地面積割合が 7 割を超える。とくに,両子山,由布・鶴見岳, くじゅう連山などの新しい火山が屹立する。 山地から周防灘へ流れる山国川,駅館川,西 流し有明海へ流れる筑後川,別府湾に流れる 大分川,大野川,豊後水道に流れる臼杵川, 番匠川などが侵食谷を刻み,中津・大分平野を形成する。沿岸に目を転ずると,北の周防 灘(豊後海)沿岸は遠浅の水域が続き,干潟 が広がる。国東半島では,西半部が凹凸の続 く小規模なリアス式海岸,東半部が砂浜海岸 を成す。さらに平均水深 36mと浅い別府湾が 続き,佐賀関半島以南は,規模の大きなリア ス式海岸となり,その湾入部に都市や漁村が 発達している(中村,2014)。 2)酒の歴史と酒造環境 わが国の清酒消費量は,1970 年のピーク時 には 167.5 万 kl であったが,現在では 55.6 万 kl に減少している。これに対して,焼酎消 費量は,1970 年の 5.1 万 kl から現在 46.7 万 kl に増加している(第 2 図)。一方,大分県 の清酒消費量をみると,ピークの 1990 年に は,10,674kl であったが,以後急減した(第 3 図)。1999 年には清酒消費量は焼酎消費量 に逆転され,以後両者の差は拡大している。 大分県における清酒の歴史は古く,応仁 2 (1468)年に「豊後練貫酒(ぶんごねりぬき ざけ)」が初めて登場した。この酒は,もち米, 白米,麹,焼酎を一度に仕込み,30~40 日し てから臼でひき,絹ごししたもので,現代の 白酒や清酒のような味で広く庶民に愛飲さ れていたという。江戸時代の豊後の国には, 全国にその名を知られる「麻地酒(あさじざ け)」が誕生する。麻地酒は,蒸米,米麹,水 を仕込み,密封して土の中に埋め,翌年の土 用頃まで熟成させてつくる甘美な濁り酒で あった。大分の清酒は,この麻地酒の製造工 程の流れを汲んだ酒であるといえる(大分県 酒造組合 HP)。 また,江戸時代,豊後の国・大分はまだ清 酒王国であり,清酒粕を原料に「粕取り焼酎」 が造られていた。これは,清酒粕を発酵させ たものに籾がらを混ぜ,セイロで蒸してアル コール成分を抽出したもので,籾がらを混ぜ るのはセイロの中で蒸気が通りやすくする ためであった。明治中頃になると,焼酎の製 第1 図 大分県における酒造業者の分布(2017 年) (大分県酒造組合提供資料より作成)
造技術の進歩はめざましく,白糠や穀物から も焼酎が造られるようになった。原料は依然 米麹と穀物だったが,1951 年,麦の統制撤廃 とともに本格的な麦麹の開発が始まり,1972 年,おりしも健康食ブームで麦の栄養価が見 直されだした頃,優れた麦麹の開発に成功し た(大分県酒造組合 HP)。 こうした歴史から,大分県は元々清酒圏で あり,生産・消費量ともに清酒が主流という 時代が長く続いた。臼杵市に,西日本一の醤 油メーカー・フンドーキン醤油株式会社の本 社があるように,大分県は酒以外の醸造業 (酒,味噌,醤油)も盛んである。本格焼酎 は 1970 年代半ばまで清酒の粕を使った粕取 第2 図 全国における清酒及び単式蒸留焼酎の消費数量の推移(1970~2015 年) (国税庁(2017)により作成) 第3 図 大分県における清酒及び単式蒸留焼酎の消費数量の推移(1989~2015 年) (「酒販ニュース」より作成)
り焼酎であり,当時,粕取り焼酎の生産量や 蔵元数は福岡に次いで全国第 2 位であった。 粕取り焼酎は原料に米麹を使っていたが,二 階堂酒造が優れた麦麹の開発に成功し,麹も 仕込み用原料も大麦という「麦 100%」の「大 分麦焼酎」が誕生した。 麦だけで造ったこの焼酎は,低温・減圧蒸 留で麦の香ばしさを出しながらも,クセのな い,すっきりとした口あたりのよい味わいが, 東京などの都市部の消費者の嗜好にマッチ した。大分麦焼酎は,瞬く間に全国に一大ブ ームを巻き起こした。 1980 年代に入って,本格麦焼酎の生産量は さらに急増し,清酒を逆転した。麦 100%の 「大分麦焼酎」は,今では大分県の特産品の 一つに数えられ,2007 年に「地域団体商標」 登録をした。大分県の麦焼酎生産量は,現在 でも全国一を誇り,全国シェアの 50%を占め ている。 3)大分県の酒造業者の地域性 大分県酒造組合に加盟している酒造業者 は,40 社ある。そのうち,清酒専業業者が 7 社,焼酎専業業者が 8 社,清酒・焼酎兼業業 者が 25 社であり,清酒と焼酎の製造を兼業 で行う酒造業者が多い。第 1 図をみると,清 酒・焼酎兼業業者は県全域に広がっているが, 清酒専業業者は県北東部に集中している。焼 酎専業業者は県北東部のほか,南部にも立地 している。 聞き取り調査を実施した国東半島・宇佐地 域は,清酒専業業者,焼酎専業業者,清酒・ 焼酎兼業業者のいずれもが数多く立地し,多 彩な業者がみられる。本地域は,県下最大の 穀倉地帯である宇佐平野が広がり,米,麦, 大豆などの栽培が盛んであり,世界農業遺産 にも認定されている。このように,大分県北 東部は,多くの酒造会社が位置し,豊かな水 と良質の原料,研究開発された製造技術によ って良酒が醸されている。
3 大分県北東部における酒造業者
1)清酒専業業者 (1)萱島酒造有限会社 萱島酒造は,明治 6(1873)年に創業した (写真 1)。現在の社長である萱島進氏は 5 代 目で,従業員数 45 名うち蔵人 16 名と,大分 県一の規模を誇る清酒専業製造業者である (第 1 表)。初代以来の「品質主義」,創業 100 年時点で「品質一貫一世紀」を掲げ,飽くま でも手作りの良さにこだわり,これからも日 本酒本来の旨さを絶えず追及していく企業 理念を基に,酒造りを行っている。また,地 元でとれる様々な食材を使った料理に合う 酒,すなわち,大分県の味覚に合う酒造りを 実践し,地域に寄り添うお酒造りを続けてい る。 代表銘柄である「西の関」は,約 120 年前 に 2 代目米三郎氏が西は西日本,関は横綱の 意味で,「西日本の代表酒」になるとの大きな 望みと努力を心に誓って命名したものであ る。 明治 40(1907)年に初めて開催された全国 品評会で一等入賞を果たし,その後も多くの 受賞を重ねてきた。また,明治末より大正初 期に建てられた酒蔵も文化庁の登録文化財 として登録され,今なお現役の酒蔵として使 われている。 「西の関」の酒味の特徴は「甘口で濃いこと」 である。大分県は料理も濃いめの味付けのた め,料理に負けない食中酒として地元で好ま れている。仕込み水は,両子山や文殊山の中 央山岳地帯で伏流水となった水を 3 本の井戸 から汲み上げて仕込み水としている。水質は 軽やかで優しく甘みのあるやや軟水(硬度 4) である。 同社は,酒造見学も積極的に受け入れてお り,観光客が多数訪れている。酒造内には観 光客向けに,直売所である「SAKE GALLERY 東 西」があり,同社で製造している酒や酒かすを使用したプリンなどの販売をしている(写 真 2)。 同社の現在の生産量は年間約 4,500 石であ るが,過去には 12,000 石の生産量であった。 商品の販売は,その 9 割が問屋を経由する一 般流通で行われている。インターネットでの 販売は行っていない。製品の販売先地域は, 地元の大分県内が 7 割,福岡県や長崎県など を含めた九州内で 8 割を占める。九州南部は 焼酎の消費が多いため,あまり出荷していな い。輸出は 1%程度で,独自に市場開拓したベ トナムなどに輸出している。今後,地元の過 疎化や人口減少が懸念され,輸出を強化した いと考えている。 また,2009 年創業の別会社の萱島酒類株式 会社(竹田市)では焼酎の製造を行っている。 大分県の麦焼酎は,麦麹で造るのが一般的だ が,同社では萱島酒造の清酒製造技術を活か して,米麹を使い常圧蒸留で造る麦焼酎を製 造している。 (2)株式会社小松酒造場 小松酒造場は,明治元(1868)年創業の清 酒専業業者である(写真 3,4)。1988 年に愛 媛県伊方町から出稼ぎに来ていた杜氏が事 故で来られなくなり,自社製造を休止し,他 の蔵に製造を委託して一般酒の販売を行っ ていた。 しかし,専務取締役で同社の杜氏を務める 小松潤平氏が,東京農業大学で醸造学を学び, その後 7 年間,滋賀県や高知県の酒蔵で修業 したのち,2008 年に蔵に戻り,自社製造を復 活させ,特定名称酒「豊潤」の販売を開始した。 造りは,同社社長の小松弘見氏,杜氏の小松 潤平氏,パートで雇う従業員の 3 名で行って 第1 表 調査清酒・焼酎製造業者の概要 (聞き取り調査により作成) 萱島酒造(有) (株)小松酒造場 倉光酒造(名) 久保酒造(株) (有)中野酒造 四ッ谷酒造(有) 創業年 1873年 1868年 1864年 1789年 1874年 1919年 主銘柄 西の関 豊潤 沙羅、双樹 長州蒸留蔵 久保 智恵美人,ちえびじ ん 兼八 主たる流通 一般流通 限定流通 一般流通 限定流通 限定流通 限定流通 50石 300石 800石 1,400石~1,500石 160石 焼酎 麦の香ばしい香りが 特徴。地元産麦を使 い,創業当時から受 け継がれてきた技と 志しで自分が飲みた い酒を造る。 清酒 麦焼酎,清酒 清酒,焼酎,リ キュール 上品な甘みとふくら みのある味。香りは 抑えめで,後味が すっきり。品質を追 求し,手作業にこだ わった酒造りを行 う。 裸麦の持つ上品な甘 さと香味が特徴であ り,柔らかい味で, 飲みやすい。付加価 値をつけて他商品と 差別化を図る。 県内向けと県外向け にブランドを分け,後 者は,女性をター ゲットに飲みやすい 酒質。今後は日本酒 をメインに造る。 篠田公明 久保雅彦 中野淳之 四ッ谷岳昭 小松潤平 山田錦,ひのひかり 大分県宇佐産裸麦, 愛媛県産裸麦 ひとめぼれ,山田錦 県内裸麦,トヨノホ シ 45名 3名 3名 7名 15名 5名 吟のさと,大分三 井、五百万石,山田 大分市大字森町825 宇佐市長洲3581‐1 杵築市南杵築2487‐ 1 宇佐市大字長洲4130 地下水(100m) 地下水(50m) 大野川の伏流水 駅館川の伏流水 地下水(200m) 不明 宇佐市大字長洲3341 清酒 清酒 杜氏(製造責任者) 名 製造酒種類 国東市国東町綱井 392‐1 にこまる,ひのひか り,八反錦 平野繁昭 会社住所 仕込水 原料米・麦品種 従業員数 年間生産量(現況) 4500石 目指す酒質や酒造り 甘口,濃口の食中 酒。約7割が県内で 消費され,地元に好 まれる味。 しっかり味がありつ つ,辛口。すっきり した味わい。他の蔵 とは異なる酒質を目 指し,少量で良質な 酒を造る。
いる。また,一般酒需要が減少したことから, 製造量を少なくして,良質の特定名称酒を造 るようになった。 主銘柄である「豊潤」の酒味の特徴は,大 分県で好まれてきた甘口で濃い味とは異な り,「しっかり味がありつつ辛口の味わい」で ある。自社製造を再開するにあたって,他の 蔵とは異なる酒質の酒を作りたいとの思い があったのである。また,仕込みに使用して いる水が中硬水で,甘口の酒を造るのに向い ていなかった。 同社の現在の生産量は,年間約 160 石で, 微増傾向にある。商品の販売は,地酒専門店 や飲食店に直売する限定流通を中心として おり,問屋に卸すのは 1 割にみたないくらい である。販売先地域別割合は,県内 3 割,県 外 6 割,海外 1 割である。県内では大分市へ の販売が多く,県外は東京都,大阪府,福岡 県など,全国各地に積極的に販売を行ってい る。海外は,香港やスイスへ出荷している。 今後は,県外を重視して販売を行いたいが, 人材不足による営業活動不足などの課題が あるという。 (3)倉光酒造合名会社 倉光酒造は,元治元(1864)年に創業した (写真 5,6)。初代である光五郎の「光」と, 2 代目の倉太郎の「倉」をとって倉光酒造と いう名前にした。現在の杜氏は 4 代目である。 日本酒のみを製造しており,仕込みは社長と 妻と従業員 1 人の計 3 人で行っている。かつ て大分市内には多くの酒造会社があり,倉光 酒造は最盛期は県内でも有数の生産量を誇 る蔵元であり,10 人以上の蔵人がいた。しか し,時代の流れとともに市内の小さな蔵は 次々と姿を消した。倉光酒造は,少量生産だ からできる品質を追求し,昔ながらの手作業 にこだわって酒造りを続けている。 原料米品種は,大吟醸酒が福岡県産の「山 田錦」,その他は大分県産の「ひのひかり」を 使用している。仕込水は日本一の水質と言わ れている大野川の伏流水を使用している。 主銘柄は,純米大吟醸酒の「沙羅」と特別 純米酒の「双樹」である。「沙羅」は,米の持 つ豊かな味のふくらみと上品な香り,きめ細 やかな深い味わいが特徴である。初出品の 2011 年秋季全国酒類コンクールにて第 1 位 を獲得し,以後 2015 年まで連続特賞第1位 を獲り続けた。「双樹」は,低温発酵・貯蔵, 無濾過の贅沢な特別純米酒であり,より香り と風味を楽しめる。2012 年春季全国酒類コン クール純米酒部門にて第1位を獲得し,以後 2016 年まで連続 1 位であった。ザ・ワールド ベストサケ・セレブレーション金賞も受賞し, 外務省登録酒として,大使館などで使用され ている。 販売方法は,主に問屋を通じて行う一般流 通が基本である。他にも店頭販売を行い,東 京都や中国地方へ営業活動に出かけている。 商品は主に県内で流通しており,県外は東京 都・銀座などのアンテナショップなどに出回 っている。海外は中国に輸出している。 新しい取り組みとして,純米吟醸「神々」 を造っている。これは,米洗いから仕込水ま ですべて温泉水を使用している。健康に良い が,造るのはとても大変である。造るかどう か悩んだが,このようなお酒は日本に唯一で はないかと思い造ることとし,今年造れば 3 年目となる。 造りは 3 人体制なので,仕込みのときは休 む暇もない。後継者不足も深刻な問題である。 しかし,3 人で酒造りができるように工夫し ながら,倉光酒造は完全手作業での酒造りを 続けている。 2)清酒・焼酎兼業業者 (1)久保酒蔵株式会社 久保酒蔵は,寛政元(1789)年に創業した。 もともとは清酒蔵であり,2 代目である久保 宗吉が「喜代錦」の銘柄で酒造業を興したの が始まりである。昭和 50 年代に入り,清酒の
需要の先細りと共に造りを止めた。大量生 産・販売をやめて,質の高い商品を少量生産 に切り替えるのに試行錯誤を重ね,2007 年に 焼酎専業製造蔵として復活した。なお,日本 酒銘柄「龍の井」は他蔵への委託製造酒であ る。機械造りとは違った造り手の想いが,五 感を生かした蔵独自の商品を生み出し,他商 品との差別化を図ることこそが最大の武器 と考え,手造りにこだわった酒造りを行って いる。 原料は,大分県宇佐産の裸麦と愛媛県産の 裸麦,仕込水は駅館川の伏流水を使用してい る。現在の焼酎生産石数は約 300 石である。 主銘柄は,「長州蒸留蔵 久保」であり,白麹 仕込み,黒麹仕込み,全麹仕込みの別商品が ある。白麹仕込みは,麦の薫りが際立ち,ま ろやかな飲み心地でキレとのどごしが良い。 黒麹仕込みは,独特の薫りにまろやかなコク と深い味わいがある。全麹仕込みは,秋期限 定商品であり,程よい薫りで裸麦と黄麹の相 性の良さが甘さと風味を際立たせる。3 酒と もに,麦の香りを残す常圧蒸留法で造る。 販売方法は,大量に造ることができないた め,スーパーなどには出さず,直接酒屋に出 す限定流通が基本である。海外販売はほとん どなく,国内でも 8 割から 9 割が県外である。 大阪府,東京都,名古屋市の焼酎の会イベン トに参加し,新たな固定客を増やし,固定客 との交流を実施している。今後いかにして売 っていくかが大事であり,自慢である手造り の本格焼酎を紹介していきたい。ふるさと納 税の登録商品にもなっており,大分産の麦を 使用するなど,地域密着を大事にしている。 (2)有限会社中野酒造 中野酒造は,明治 7(1874)年に創業した (写真 9)。より旨く,より愛されるようにと, 創業時より,当家の女将である「智恵」の名 にあやかり「智恵美人」と名付けた。ご先祖 に感謝し,国酒である日本酒造りに携われる 事に誇りを持って,酒造りに精進している。 現在は,「智恵美人」と「ちえびじん」が二 大銘柄である。前者は,創業当時より製造し, 現在は主に県内に出荷している。後者は,6 代 目中野淳之氏(37 歳)が立ち上げたブランド であり,高品質な特定名称酒として,全国の 59 軒の小売酒販店へのみ出荷している。「ち えびじん」は,「智恵美人」に比べて,フルー ティーな味わいであり,ラベルなどパッケー ジにもこだわっており,若者世代や女性をタ ーゲットとしている(写真 10)。「ちえびじん」 は,純米酒,酒造好適米である山田錦を使用 した純米吟醸・純米大吟醸酒の定番商品に加 え,月一度の季節商品としても販売している。 同社で使用している仕込み水は,食のオリ ンピックともいわれる世界的コンクール「モ ンドセレクション」において,3 年連続で最 高金賞を受賞した。また,3 年連続最高金賞 を受賞する事によって,International High Quality Trophy 「国際最高品質賞」の栄誉を 獲得した。同社では,この地下 200mより湧 き出した六郷満山の御霊水を仕込み水とし て使用している。 同社の清酒生産量は,年間約 800 石である。 販売においては,県内シェアが 1 割,県外シ ェアが 8.5 割,残りの 0.5 割が韓国,香港, アメリカ,オーストラリア,台湾へ輸出を行 っている。同社では,杜氏はおらず,6 代目 中野淳之氏を中心に,若手のみで酒造りを行 っている。 同社では,「智恵美人」,「ちえびじん」以外 に,大分県宇佐市安心院町産のヒノヒカリを 使用した「イモリ谷」という純米酒,純米酒 の酒粕を使用した本格粕取焼酎,さらに,紅 茶梅酒や大分県杵築市産のゆずやかぼすを 使用したリキュールなども製造・販売してい る。 3)焼酎専業製造業者 (1)四ッ谷酒造有限会社 四ッ谷酒造は,四ッ谷兼八氏によって大正
8(1919)年に四ッ谷酒造場として創業した (写真 11~13)。その後,2001 年 7 月に四ッ 谷酒造有限会社として法人化した。創業当時, 兼八氏は魚市場を経営しており,九州各地に 商いを広げ,その際に各地で口にした焼酎の 美味しさを忘れられず,自らの手で旨い焼酎 を造りたいと志した。3 代目である四ッ谷兼 彦氏は,30 代半ばで戦死したが,その志を受 け継いだ妻であるシゲ子氏(当時 30 歳 2001 年 7 月まで四ッ谷酒造場代表)が女手ひとつ で焼酎造りを受け継いだ。その母の後ろ姿に 感銘を受け,高校卒業と同時に 4 代目である 四ッ谷芳文氏が蔵に入り,本格的に麦焼酎造 りに取り組み,現在への礎となった。1999 年 1 月に,5 代目である四ッ谷岳昭氏が家業へ の郷愁に魅かれ,大阪から家族共々帰郷し, 蔵へ入った。現在は,4 代目芳文氏と 5 代目 岳昭氏で,創業当時から受け継がれてきた技 と志で焼酎造りに専念している。 岳昭氏は,昭和 50 年代の二階堂やいいち この麦焼酎ブームによって,他社の酒質もこ れらに似ていること,また,アルコール度数 によって価格が統一されていたことなど,個 性を発揮できないことに悩んでいた。そこで, 消費者目線で,自分が飲みたい酒の開発に取 り組んだ。原料大麦の 94%は,オーストラリ ア産のものを使用していたが,地元のものを 使用したいとの思いから,地元産の裸麦を使 った酒を造っている。 同社の生産量は,年間 1,400~1,500 石で ある。同社の主銘柄である「兼八」は,2002 年 11 月 9 日(土)の日本経済新聞において, 専門家が薦める「焼酎何でもランキング」の 10 位にランクインしたことから,人気となっ た。販売においては,県内シェアが 1.5 割, 県外シェアが 8.5 割であり,特に大阪での消 費が多い。流通に関しては,特定の地酒専門 店のみへの出荷であり,国内での取引を重視 しているため,海外への輸出は,ブラジル大 使館や JAL の国際線ファーストクラス用程度 である。 同社では昨年,大分県と大分県酒造組合を 中心に,岳昭氏も携わって開発を行った,焼 酎専用麦「おおいた発祥 トヨノホシ」を使 用した焼酎を製造した。同酒のプロモーショ ン活動としては,各地百貨店での販売イベン トなどを行っている。 4)まとめ 以上,6 つの酒造業者は,原料に大分県産 の米や麦を使用している(第 1 表)。その多く がふるさと納税のお礼の品になっており,地 域密着の酒造業経営を行っている。しかし, 販売方針では,県内中心と県外中心に分かれ, 萱島酒造と倉光酒造は前者,そのほかの業者 は東京都や大阪府などを主とする後者であ る。海外はどこの業者も 1 割程度かほとんど ない。県内販売中心の業者は,昔ながらの味 を造り続けており,県外販売中心の業者は, 女性や若者に受け入れられるようにすっき りした飲みやすい味に変更した業者が多い。 流通方法は,問屋を通じて小売業者に流通 する一般流通と,蔵元が直接小売業者に流通 する限定流通に分かれる。限定流通を行うの は,小松酒造場,久保酒蔵,中野酒造,四ッ 谷酒造である。限定流通は,小売業者と深い つながりをもてるので,酒の保存方法などを 指示できたり,酒造りに小売業者や消費者の 声を活かすことができる。
4 大分県における酒類消費動向と
課題
1)大分県酒造組合の取り組み 大分県酒造組合は,日本酒造組合の各種施 策・事業に協力し,國酒である日本酒・本格 焼酎の国内外での需要振興やインバウンド 向けに県産酒のPR を行っている。また,飲 酒の際のルールを注意喚起し,適正飲酒環境づくりを行っている。「NPO 法人大分県地酒・ 焼酎文化創造会議」に参加し,2017 年には, 大分市のセントポルタ中央町商店街に,県産 酒の展示館である「おおいた銘酒館ゆたよい」 をオープンさせた。同館では,土日祝日の午 後1~5 時に県産酒 150 銘柄を試飲でき,県 民や国内外からの来県者に対し県産酒の PR も行っている。 2017 年のイベントとしては,8 月に県内在 住の20 歳以上を対象に,「日本酒造組合中央 会全国きき酒選手権」大分県大会を行った。 10 月には,大分の地酒の展示試飲会「豊の国 の地酒夜会・全国一斉日本酒で乾杯!」,関西 地区の消費者に向けた展示試飲・販売会「大 分蔵フェ酒2017 in 大阪」を行った。11 月 には,蔵元がブースを出展した展示・試飲会 「KANPAI OITA 2017」を行った。 その他の取り組みとして,清酒業界では別 府大学との共同研究による独自酵母(大分酵 母1 号,大分酵母 2 号),焼酎業界では県産 の焼酎専用麦「おおいた発祥トヨノホシ」を 開発し,独自商品のPR 活動にも取り組んで いる。また,県内在住の海外留学生に対し, 清酒・焼酎の造りや酒文化を理解してもらう 酒蔵ツーリズムイベントも行っている。 2)小売酒販店からみた酒類消費動向 小売酒販店からみた酒類消費動向を明ら かにするため,大分市の丸田酒舗にて聞き取 り調査を行った(写真14~16)。お聞きした 諸点を要約すれば,以下の通りである。県民 性として,大分県民は大分県産の「二階堂」, 「いいちこ」,「西の関」といった大手酒を好 んで飲み,それ以外の地元酒はあまり飲まな い傾向にある。 大分県の日本酒の酒質は,以前は「甘口で 味の濃いもの」であったが,現在では,「辛口」 へと変化している。県内の日本酒において, 国東市萱島酒造の「西の関」,竹田市佐藤酒造 の「千羽鶴」,日田市老松酒造の「老松」,九 重町八鹿酒造の「八鹿」は,以前から人気が 高い。現在では,豊後大野市浜嶋酒造の「鷹 来屋」,宇佐市小松酒造場の「豊潤」,杵築市 中野酒造の「ちえびじん」が人気である。 県内では,甘口のお酒が流行していたが, 「鷹来屋」が辛口の酒へとシフトチェンジし, 次いで「豊潤」も辛口の酒を造るようになっ た。また,「ちえびじん」は,フルーティーな 酒質であり,若者や女性にも飲みやすい酒を 造っている。このように,県内において,甘 口の酒から辛口,若者や女性をターゲットと した酒へと人気商品が変化している。 焼酎においては,日出町二階堂酒造の「二 階堂」,宇佐市三和酒類の「いいちこ」,九重 町八鹿酒造の「なしか!」,中津市旭酒造の 「耶馬美人」が以前から人気であった。宇佐 市四ッ谷酒造の「兼八」は香ばしい麦の香り が個性的であり,人気が高い。 酒類流通には,一般流通と限定流通の2 種 がある(第4 図)。一般流通では,蔵元が卸売 業者に商品を卸し,その後小売酒販店,消費 者の順に流通される。一般流通の利点として, より広く流通すること,少数注文が可能であ ること,小売酒販店が商品の在庫を抱えなく ても良いことがある。欠点として,蔵元は卸 売業者を介するため,商品がどこに販売され るかを把握することが困難であること,温度 管理が徹底されているか不明であることな どがあげられる。 一方,限定流通では,蔵元から全国の特定 の小売酒販店のみに商品を卸し,その後消費 者へと流れる。限定流通の利点は,卸売業者 を介さず,蔵元から直接小売酒販店へと商品 が流れるため,情報交換が密にできること, 蔵元との信頼関係が生まれること,さらに, 信頼のできる特定の小売酒販店のみと取り 引きを行うため,温度管理等の品質が保証さ れることなどがあげられる。 管理の条件や環境によって,酒の品質は良 くも悪くもなる。特に温度変化と直射日光
(紫外線)は品質劣化への影響が大きく,適 切な状況での管理が求められる。そのため, 今回聞き取り調査を行った丸田酒舗では,酒 にとって最適な環境設備を整え,消費者の手 元に届くまで,最良の状態となるための取り 組みを行っている。貯蔵用の大型冷蔵庫は 3 機設置し,安定した温度管理のもと商品管理 を行っている。さらに,別棟の冷凍庫でも異 なる温度帯(0℃,-3℃,-7℃)の下で酒製 品が貯蔵されている(写真15,16)。このよ うに,それぞれ異なる温度管理が行えるのが 特徴であり,酒にとって最適な環境を整える だけでなく,温度を適宜変化させることで熟 成のスピードを早めたり遅らせたりして,最 適な状態での提供を心がけている。 今回,聞き取り調査を行った中野酒造の 「智恵美人」は,一般流通であるが,「ちえび じん」は限定流通が用いられる。また,四ッ 谷酒造の「兼八」は,限定流通であるが,そ の他の別ブランドは,一般流通が採用される など,商品によって流通方法を変えることが ある。久保酒蔵や小松酒造場では,限定流通 が採用されている。 3)酒造業界における今後の課題 まず,清酒蔵の今後の課題としては,今回 聞き取り調査を行った小松酒造場や倉光酒 造は,少人数で製造を行っているため,人材 不足による営業活動不足,冷蔵設備の不足に よる熟成・保存管理の問題があげられる。ま た,倉光酒造では,後継者不足も深刻な問題 であり,3 人で酒造りを続けていけるように 工夫をしている。 第 2,3 図から知れるように,清酒の消費 量は減少し,消費者による「清酒離れ」が起 こっている。また,寺谷(2008)によると, 清酒を好んで飲む消費者の年齢層は高く,女 性や若者は「悪酔いする」,「二日酔いになり 第4 図 酒類流通における一般流通と限定流通 (聞き取り調査により作成)
やすい」,「アルコール度数が高い」などの理 由から,清酒に対するイメージが良くない。 このため,今後は純米酒や吟醸酒などの単価 の高い良質の特定名称酒をより製造の中心 とする必要がある。また,女性や若者に受け 入れられるように,フルーティーで飲みやす い酒質にシフトし,低アルコール清酒やスパ ークリング清酒などの商品開発をする必要 がある。 焼酎蔵の今後の課題として,大分県独自の 焼酎専用麦「トヨノホシ」を使用した酒のプ ロモーション活動をより積極的に進める必 要がある。また,前世紀および今世紀の焼酎 ブームによって焼酎の消費量は増加したが, 女性や若者の消費拡大を目指すため,焼酎の ソーダ割など,新しい焼酎の飲み方やシーン を広げていくことが重要である。 大分県内の酒造業界全般の現状としては, 少子高齢化による飲酒人口の減少の影響を 受けるとともに,酒類間競争の熾烈化,消費 者の低アルコール商品等の嗜好の変化があ り,厳しい状況が続いている。加えて,アル コール健康障害対策基本法の施行を踏まえ た適正な飲酒環境の醸成,食品表示の厳格化 や酒類容器のリサイクル問題など,社会的諸 問題への対応が必要となっている。 国税庁「酒のしおり」によれば,2016 年の 輸 出 数 量 は , 清 酒 が 19,737kl(対 前 年比 108.6%),焼酎が 2,190kl(同 93.4%)であ り,清酒輸出額は,155.8 億円(同 111.2%), 焼酎輸出金額は14.7 億円(同 93.3%)であ る。輸出数量において,清酒は増加となって いるが,焼酎は輸出数量及び輸出金額ともに やや減少しているため,清酒・焼酎の海外へ のPRをより積極的におこなう必要がある。 酒イベントをより一層開催し,10 月 1 日の 日本酒の日,11 月 1 日の焼酎の日を PR する ことで,酒の認知度を高め,飲酒人口を増や すことも喫緊の課題である。
5 おわりに
今回の調査においては,大分県北東部を中 心に,各清酒・焼酎製造業者の沿革,生産・ 販売状況,県民の酒類消費動向などを調査し, 大分県における酒類産業や酒文化の歴史・現 状・課題を考察した。 大分県は,かつて大部分の地域が清酒文化 圏に属し,その消費量が圧倒的に多く,1967 年の清酒消費量は約1.8 万 kl で,全酒類消費 量に占めるシェアは 36.4%の最高値を記録 した。しかし,その後清酒消費量は減少し, 2015 年の消費数量は 0.5 万 kl である。一方, 大分県における単式蒸留焼酎は,1987 年度の 課税移出数量において,全国第1 位となった。 麦焼酎ブームのきっかけとなった「二階堂む ぎ焼酎」や麦焼酎を代表する「いいちこ」な どの全国銘柄で知られるように,大分県は焼 酎製造が盛んである。 今回訪問した酒造業者のうち,萱島酒造は 大分県一の生産規模を誇る大手の清酒専業 業者である。小松酒造場は,2008 年から自社 製造を再開し,少量生産であるが,良質酒を 製造する清酒専業業者である。倉光酒造は, 大分市内唯一の酒蔵として,昔ながらの手作 業で酒造りを続ける清酒専業業者である。久 保酒蔵は,かつて清酒蔵であったが,現在は, 焼酎蔵として手造りにこだわる清酒・焼酎兼 業業者である。中野酒造は,フルーティーな 味わいで,若者世代や女性をターゲットとす る清酒・焼酎兼業業者である。四ッ谷酒造は, 主銘柄である「兼八」の他,県独自焼酎専用 麦「トヨノホシ」を使用した商品を製造する 焼酎専業業者である。 大分県酒造組合は,清酒・焼酎の振興のた め,「豊の国の地酒夜会・全国一斉日本酒で乾 杯!」,「KANPAI OITA 2017」などの酒 のイベントを実施している。小売酒販店から みた酒類消費動向では,問屋を通じて小売業 者に流通する一般流通と,蔵元が直接小売業者に流通する限定流通の存在が判明した。 酒造業界における今後の課題として,純米 酒や吟醸酒の特定名称酒などの高級酒の製 造,女性や若者向けの商品開発,県内外及び 海外への販売促進のための積極的なPR,焼 酎専用麦「トヨノホシ」をはじめ,地元産の 原料を使用した酒造りを行い,他との差別化 をすることなどが必要である。 謝辞 本報告書を作成するにあたり,萱島酒造有 限会社の中請吉徳氏,株式会社小松酒造場の 小松弘見氏,小松潤平氏,倉光酒造合名会社, 久保酒蔵株式会社の五所隆士氏,有限会社中 野酒造の中野淳之氏,是永続氏,羽田野誠氏, 四ッ谷酒造有限会社の四ッ谷岳昭氏,大分県 酒造組合の髙木勉氏,丸田酒舗の丸田晋也氏 にご協力いただきました。厚く感謝申し上げ ます。 参考文献 皿山佳寛(1989):大分県における焼酎醸造 工業の地理学的研究.大分地理,3,7-12. 醸造産業新聞社(各年):「酒販ニュース」. 寺谷亮司(2008):大学生の日本酒意識調査 報告書―「しずく媛」酒開発のために―. 平成 19 年度愛媛県酒造組合委託調査報告 書,1-65. 中野 元(2006):第 3 次本格焼酎ブームと 産地間競争の変容.熊本学園大学産業経営 研究,25,1-23. 中村周作(2014):大分県域における飲酒嗜 好の地域的展開.宮崎大学教育文化学部紀 要(社会科学),30,11-36. 大分県 HP http://www.pref.oita.jp/ (最終閲覧日:2017 年 11 月 15 日). 大分県酒造組合 HP http://www.oita-sake.or.jp/history.php (最終閲覧日:2017 年 11 月 15 日). 大分地方気象台 HP http://www.jmanet.go.jp/oita/oitakikou. htm (最終閲覧日:2017 年 11 月 15 日). 国税庁(2017)「酒のしおり」 http://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjo ho/sake/shiori-gaikyo/shiori/01.htm (最終閲覧日:2017 年 11 月 7 日).