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[B] 古文の五十音図を見て, 古文と現代文の して示し, 歴史的仮名遣いに慣れさせる 仮名の違いを理解している 絵仏師良秀 出来事と心情, 良秀の絵仏師としての姿勢をみ取っている [A] 火事という出来事とそれに対して絵仏師良秀が取った態度, また, 良秀への人々の反応を理解している [B] 火事

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(1)

検非違使忠明

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関 古文に対する興味を持ち,意欲的に学習に取り組もうとしている。 [A]中学校で学習した古典作品など,知って いる作品を挙げて,概要などを説明する ことができ,高等学校で学習したい作品 や内容を話すことができている。 [B]中学校で学習した古典作品など,知って いる作品を挙げ,何らかの説明をするこ とができている。 行動の観察 知っている古典作品を問い,作品名や知っ ていることを発表させる。 教科書の目次を開き,中学校でもおなじみ の『竹取物語』『徒然草』などのラインナッ プを見せながらやりとりし,古文は難しい という先入観を持たずに学習に入っていけ るようにする。 読 出来事のおもしろさを読み取り,当時の人々の信仰の在り方について理解している。 [A]古語の意味を正しく理解した上で,人物 の行動や場面の描写を正確に把握し,こ の説話のおもしろさを味わっている。 [B]人物の行動や場面の描写を読み取り,こ の説話のおもしろさを味わっている。 記述の確認 定期考査 必要に応じて部分的に現代語訳を示し,ま ずは話のあらすじをつかませる。 御堂などの位置関係,蔀の構造等について は,教科書の地図や巻末の写真資料,指導 書収載のデジタル素材などを用いて理解を 助ける。 [A] 当 時 の 人 々 の こ の 話 の 受 け 取 り 方 や 人々の信仰について理解し,仏教説話が どのような役割を果たしていたのかな どについて考えている。 [B] 当 時 の 人 々 の こ の 話 の 受 け 取 り 方 や 人々の信仰について理解している。 記述の確認 定期考査 観音信仰などについて補足説明を行う。 「忠明はなぜ念じたのか」「命が助かった ことについて忠明はどう考えたのか」「そ のことについて,話を聞いた人々はどう思 ったのか」「この話はなぜ語り伝えられた のか」などの発問を行い,理解を促す。 知 歴史的仮名遣いについて理解している。 [A]ハ行の発音,「あふ」を「オー」と読む 長音の発音など,歴史的仮名遣いの読み 方の原則を理解し,教科書本文を正確に 読むことができている。 [B]歴史的仮名遣いの読み方の原則を理解 し,教科書本文を,ほぼ正確に読むこと ができている。 記述の確認 定期考査 まず教師が本文を範読する。 次に生徒に音読させる。教師の範読に続け て教室全体で一斉音読するか,部分ごとに 指名音読させてもよい。 歴史的仮名遣いの読み方をただ覚えさせる のでなく,「『食う』を『食ふ』とハ行で 書くのは,昔は『クフ』と発音していたか らだ」「では,ワ行の『ゐ・ゑ』はどうだ ったのか」などというように,なぜ仮名遣 いが異なるのかに触れながら,興味が持て るように指導する。 [A]古文の五十音図を覚え,いろは歌を読め るなど,古文と現代文の仮名の違いを理 解している。 記述の確認 定期考査 「古文学習のしるべ1」にある五十音図を 参照させながら,例えば「ゐなか」(田舎) など,身近な言葉を数多く板書,プリント

(2)

[B]古文の五十音図を見て,古文と現代文の 仮名の違いを理解している。 して示し,歴史的仮名遣いに慣れさせる。

絵仏師良秀

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方法

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読 出来事と心情,良秀の絵仏師としての姿勢を読み取っている。 [A]火事という出来事とそれに対して絵仏 師良秀が取った態度,また,良秀への 人々の反応を理解している。 [B]火事という出来事とそれに対する良秀 と人々とのやりとりについて理解して いる。 行動の観察 記述の確認 定期考査 省略されている主語や古語の意味を問 いながら,まずはあらすじを捉えさせ る。 分からない言葉の意味は古語辞典で確 認させる。古今異義語について,特に留 意させる。 [A]良秀の言動から読み取れる,絵仏師とし ての姿勢について理解し,その人物像に ついて自分の意見を持っている。 [B]良秀の言動から,絵仏師としての姿勢を 読み取っている。 行動の観察 記述の確認 定期考査 「うちうなづきて,時々笑ひけり」〔一 二・8〕,「あざ笑ひて」〔一三・4〕 の部分で,それぞれ良秀がどういう気持 ちで笑ったのか,また,この箇所などか ら読み取れる良秀の人間像についいて, 発問し,意見を出させる。 芥川龍之介の「地獄変」を紹介し,人間 と芸術との関係について考えさせる。 知 古語の品詞や活用,現代語訳の仕方について理解している。 [A]古語の品詞の特徴や活用形について正 確に理解している。古語辞典の引き方を 習得し,実際に利用して学習に役立てて いる。 [B]古語の品詞の特徴や活用形について正 確ではないところもあるが,ほぼ理解し ている。古語辞典の引き方を習得している。 行動の観察 記述の確認 定期考査 活用形の習得については,ワークシート などを用いて繰り返し書かせることで 定着をはかる。指導書収載のデジタル板 書なども有効である。 古語辞典の引き方については,まずは歴 史的仮名遣いに慣れさせる。 [A]現代語訳をする際に注意すべき点を理 解し,助詞や主語など必要な語句などを 補いながら,文意が通じるように正しく 現代語訳することができている。 [B]現代語訳をする際に注意すべき点をほ ぼ理解し,必要な語句の補いなどについ て十分ではないところもあるが,ある程 度文意が通じるように現代語訳するこ とができている。 記述の確認 定期考査 古語の意味が分からないものについて は,まず古語辞典を引かせる。その上で, 一文ずつ現代語訳させながら,何が省略 されているのかを確認させていく。 グループで話し合いながら現代語訳を 完成させる作業にしてもよい。

(3)

大江山の歌

評価規準

方法

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読 登場人物のそれぞれの行動の意味を理解している。 [A]誰のどのような言動に対して誰のどの ような言動がなされたのか,登場人物の やりとりを正確に理解している。 [B]登場人物を把握し,それぞれの言動を理 解している。 記述の確認 定期考査 省略されている主語を問いながら,誰が どうしたのかを押さえさせ,定頼と小式 部内侍のやりとりを捉えさせる。 [A]小式部内侍の歌の内容とその意図,ま た,その歌に対する定頼の反応や世間の 評判について,当時において歌人として 評価されることの意味とともに理解し ている。 [B] 小式部内侍の歌の内容とその意図,ま た,その歌に対する定頼の反応や世間の 評判について理解している。 記述の確認 定期考査 この歌の意図を読み取るには,掛詞の理 解が欠かせない。脚注を参照させ,掛詞 の訳し方を指導し,掛けられている意味 を読み取らせる。 「小式部内侍の歌が,定頼中納言のから かいに対してどういう返答になってい たのか」「なぜ小式部内侍が歌人として 世間に評価されるようになったのか」な どの発問を行い,理解を促す。 平安時代において歌というものがどう いうものであったか,歌人として評価さ れるということがどういうことであっ たかについて説明し,理解を助ける。 知 用言の活用について理解している。 [A]用言の三つの品詞を見分け,それぞれの 活用の仕方を十分理解している。 [B]用言の三つの品詞を見分け,それぞれの 活用の仕方を理解している。 記述の確認 定期考査 用言の三つの品詞について,言い切りの 形による見分け方を,板書で整理する。 本文中から用言を抜き出させ,その活用 形と終止形を確認させる。活用形が分か らない場合は,教科書巻末の活用表をそ の都度参照させ,覚えていくようにさせ る。また辞書を引くことにつなげるため に,終止形に直すことに慣れさせたい。 活用形に関しては,ワークシートなどを 用いて繰り返し書かせることで定着を はかる。指導書収載のデジタル板書など も有効である。 古語辞典を引くにあたって,文中に出て きた語を,終止形に直させることを第一 に考える。

(4)

数寄の楽人

評価規準

方法

支援

読 「数寄」という概念について理解を深めている。 [A]楽人の行為と帝の反応などの具体的な 記述を通して,「数寄」とはどういうも のかについて深く考えている。 [B]本文を読み,「数寄」とはどういうもの かについて考えている。 記述の確認 定期考査 帝という最高権力者が涙を流し,楽人の もとへ音楽を聴きに行けないことを「口 惜しきものなり」〔一八・8〕と言って いることから,「数寄」がどういうもの だと分かるか,などと具体的に発問し, 理解を促す。 知 係り結びとは何か理解している。仮定条件と確定条件の違いについて理解している。 [A]係り結びの意味と法則性を理解し,本文 中から係り結びの係助詞と結びの部分 を正確に指摘することができている。 [B]係り結びの意味と法則性について理解 している。 記述の確認 定期考査 「古文学習のしるべ3」を参照させなが ら,係り結びの基礎知識を押さえる。 本文中から,係り結びの係助詞と結びの 語を抜き出させ,意味と結びの語の活用 形を確認させる。 用言や助動詞の活用に関しては,ワーク シートなどを用いて繰り返し書かせる ことで定着をはかる。指導書収載のデジ タル板書なども有効である。 [A]仮定条件・確定条件の意味と用法につい て理解し,本文中でそれらを見分けるこ とができている。 [B]仮定条件・確定条件の意味と用法につい てほぼ理解し,活用表を参照しながら, 本文中で見分けることができている。 記述の確認 定期考査 仮定条件と確定条件の意味の違いにつ いて解説する。 古語と現代語の接続助詞「ば」について, 対比させて板書で整理し,接続や用法が 異なるところを説明する。 本文中から接続助詞「ば」を抜き出させ, それぞれ接続する語の活用形を確認さ せる。 関 説話のおもしろさを味わおうとしている。 [A]学習した四つの説話のおもしろさを味 わい,説話というものに関心を持とうと している。 [B]学習した四つの説話のおもしろさを味 わおうとしている。 行動の観察 四つの説話から興味・関心のあるものを 選ばせ,そのグループに分かれて,おも しろさについて話し合わせる。 グループごとに,どの説話がおもしろい かを話し合わせてもよい。 さらに説話を読みたい生徒向けに,読み やすい説話を紹介する。 知 古文を読むための基礎を理解している。 [A]ここまでに学習した文法事項を正確に 理解している。 記述の確認 定期考査 「古文学習のしるべ1~3」で学習した 文法事項を,ざっとまとめて復習する。

(5)

[B]ここまでに学習した文法事項をおおよ そ理解している。 「古文学習のしるべ1~3」のそれぞれ の学習事項について,小テストを行うな どして,復習を徹底する。 品詞の見分け方,用言の活用などは,ワ ークシートで作業させ,確認するのもよ い。

丹波に出雲といふ所あり

評価規準

方法

支援

知 『徒然草』とその作者について,知識を深めている。 [A]三大随筆のひとつとしての文学的意義 や,作者・兼好法師について,概要を理 解している。 [B] 『徒然草』の成立や作者・兼好法師に ついて,概要を理解している。 記述の確認 定期考査 「古文の窓1」や図説などを使い,作者 である兼好法師がどのような存在であ ったのか。また『徒然草』の批評文学の 嚆矢としての文学的意義などについて 説明し,興味を引き出す。 関 随筆を興味を持って読もうとしている。 [A]本文を読み,処世訓や普遍的真理などに ついて書かれた随筆に興味を持ってい る。 [B]本文を読み,随筆に興味を持っている。 行動の観察 最初は教師が範読する,または,朗読C Dを使用する。そのうえで生徒自身にも 音読させ,大まかな内容をつかませる。 読 話の概略を理解している。 [A]獅子・狛犬がどのように立っていたか, どうしてそうなっていたかなど,出来事 の流れを正確に読み取っている。 [B]獅子・狛犬がどのように立っていたか, どうしてそうなっていたかなど,出来事 のおおよその流れを読み取っている。 記述の確認 定期考査 獅子・狛犬が一般的には神社のどこに, どのように据えられているか,教科書 23 ページの写真などで確認させる。こ こでは「背きて,後ろさまに」〔二二・ 8〕立っていたとあるが,どのようにな っていたのか,図示して教室全体で理解 できるようにする。 読 登場人物の心情とその変化を読み取っている。 [A]聖海上人の発言を追い,その心情をたど ることができている。 [B]場面ごとの聖海上人の心情を理解して いる。 記述の確認 定期考査 「背きて,後ろさまに」立っていた獅 子・狛犬を見た後,聖海上人の心情がど のように変化していったのか,視覚的に たどれるように板書することで,上人の 性格が浮かび上がり,理解が深まるよう に配慮する。 [A]同行した人々が,聖海上人の言葉をどの ように受け止めたか理解している。 記述の確認 定期考査 「まことに他に異なりけり」〔二三・3〕 の詠嘆の助動詞「けり」は,心情の把握

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[B]同行した人々の,聖海上人の言葉に対す る発言の内容を理解している。 に大きな意味を持つが,間違って意味を 取りやすい。古語辞典や教科書巻末の 「文語助動詞活用表」などを利用して丁 寧に教える。 読 作者の批評の理由について理解している。 [A]「上人の感涙」が「いたづらになりにけ り」〔二三・8〕となってしまった理由 を理解し,作者の批評がどういう点にあ るのか,考えを深めている。 [B]「上人の感涙」が「いたづらになりにけ り」となってしまった理由を理解してい る。 記述の確認 定期考査 中学時代に,「仁和寺にある法師」など, 同様の趣旨の『徒然草』の章段を学習し た生徒は多いと思われる。それらの話と この話との共通点を挙げさせ,兼好の批 評眼がどのようなものであるかを考え させる。また,「いたづらになりにけり」 の「にけり」など,読解にかかわる助動 詞の意味と用法については,説明してお きたい。

ある人,弓射ることを習ふに

評価規準

方法

支援

読 話の概略を理解している。 [A]弓を射ることに関する具体例が,道を学 ぶに当たってどのような教訓として提 示されているかを理解している。 [B]弓を射ることに関する具体例にどのよ うな教訓が表れているかを理解してい る。 記述の確認 定期考査 本文が二段落構成であることを指摘し, 前半と後半の概要と関係を話し合わせ る。 板書で,前半と後半の概要を一文ずつに まとめ,前半の弓を射ることに関する教 訓が,後半の道を学ぶ際の心がけに通じ ているという関係を整理して示す。 読 助動詞に注意しながら正しく現代語訳している。 [A]本文中の重要な助動詞の意味と活用形 を理解している。 [B]本文中の重要な助動詞の意味や活用形 を,おおよそ理解している。 記述の確認 定期考査 この段階ではまだどれが助動詞なのか 分からない生徒もいると思われる。まず 本文中の助動詞に線を引かせて助動詞 を確認し,教科書巻末の「文語助動詞活 用表」で終止形や意味を調べさせる。 [A]助動詞の意味や用法を踏まえながら,正 確に現代語訳できている。 [B]代表的な助動詞については,意味を理解 しながら,おおよそ現代語訳できてい る。 記述の確認 定期考査 「おろかにせんと思はんや」(二四・4) の「ん(む)」や「定むべし」(二四・ 3)「わたるべし」(二四・5)の「べ し」など,複数の意味を持つ助動詞につ いては,意味の識別が難しい。最初のう ちは古語辞典や教科書巻末の「代表的な

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助動詞と主な意味」などを参照しながら 文脈に適した意味を探させるようにし, 少しずつ識別の仕方を理解させていく。 読 作者の考えを読み取っている。 [A]具体例と主題の関係を理解し,作者の考 えを読み取って簡潔にまとめることが できている。 [B]具体例と主題の関係は捉えきれていな いところもあるが,作者の考えをおおよ そ読み取っている。 記述の確認 定期考査 古文でも,文章の最後に主題あることが 多いということを説明する。 最後の二文は,反語や詠嘆などが用いら れていて文法的に難解なため,正確な解 釈を示し,主題の理解を助ける。 本文から読み取れる作者の考えについ てノートにまとめさせ,発表させる。 作者の考えについて,身近な具体例はな いかなど,話し合わせる。

九月二十日のころ

評価規準

方法

支援

読 話の概略を理解し,人物相互の関係とそれぞれの行動を読み取っている。 [A]「ある人」〔二六・1〕,「その人」〔二 七・3〕,作者のそれぞれの行動を理解 している。 [B]登場人物が「ある人」,「その人」,作 者の三者であることが分かり,それぞれ の行動をおおよそ理解している。 記述の確認 定期考査 日記的な文章では,作者もまた登場人物 の一人と考えてよい。登場人物が「ある 人」,「その人」,作者の三者であるこ とを示し,板書で,それぞれの行動を, 順を追って整理する。この文章では,一 文の中で主語が変化することが多いの で,注意させる。「思し出づる」,「入 り給ひ」,「出で給ひ」〔二六・3,4, 9〕のように尊敬語が使われている場合 は「ある人」が,「誘はれ奉りて」〔二 六・2〕のように謙譲語が使われている 場合は作者が行為の主体であるという ように,敬語によって,主語や人物の関 係を説明してもよい。 [A]「ある人」,作者,「その人」の関係を 理解している。 [B]「その人」が女性であることなど,「あ る人」,作者,「その人」の関係をおお よそ理解している。 記述の確認 定期考査 「ある人」が「その人」を訪れ,「その 人」が「ある人」を見送っていることか ら,「その人」が女性であることに気づ かせる。また,上述のように,敬語によ って,三者の関係を補足するとよい。 読 「その人」に対する作者の心情を理解している。

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[A]作者が「その人」のどのような態度にど のような心情を抱いているのかを理解 している。 [B]作者の「その人」に対する心情を,おお よそ理解している。 記述の確認 定期考査 作者の「その人」に対する評価や共感が 表れている部分を問い,押さえさせる。 「荒れたる庭」,「わざとならぬ匂ひ」, 「忍びたるけはひ」〔二六・5,6,7〕 など,「もののあはれ」の伝統的美意識 に関しては,生徒の感覚で捉えにくいと 思われるが,花鳥風月などの具体例を挙 げて説明し,作者の心情の理解につなげ たい。また,「ある人」が帰っても妻戸 を少し開けて月を見ている「その人」へ の作者の共感を理解させるために,直後 の「やがてかけこもらましかば,口惜し からまし」〔二六・13〕の反実仮想の用 法についても説明したい。 [A]「その人」の死に対する,作者の哀惜の 念を理解している。 [B]「その人」の死に対する,作者の心情を おおよそ理解している。 記述の確認 定期考査 作者は,最後の一文で,「その人」の死 去の報を短く書き留めているのみであ ることを確認する。「その人」への評価 と共感を改めて振り返らせることによ って,作者の哀惜の念に気づかせたい。

今日はそのことをなさんと思へど

評価規準

方法

支援

読 話の概略を理解している。 [A]語句の意味や用法を理解し,現代語訳で きている。 [B]古語辞典などで調べながら,語句の意味 や用法を理解し,おおよそ現代語訳でき ている。 記述の確認 定期考査 難しい語句は,その都度古語辞典で調べさ せながら,現代語訳を書かせる。「頼めぬ人」 「頼みたる方」〔二八・2〕の二種類の「頼 む」については,一緒に古語辞典の用例も 確認するなどして,丁寧に指導したい。 読 作者の考えを読み取っている。 [A]文章の構成を踏まえて,全文の主旨を述 べた一文を指摘でき,作者の主張の内容 を理解している。 [B]作者の主張の内容をおおよそ理解して いる。 記述の確認 定期考査 生徒に発問し,第二段落にあたる最後の一 文が全文の主旨であることを押さえる。ま た,第一段落に,その具体的な説明が述べ られていることも押さえる。主題の読み取 りには,「不定」の捉え方がポイントとな る。物事が「違ひゆく」〔二八・6〕(移 り変わっていく)ことだけでなく,「違は ぬこと」〔二八・6〕もまた「不定」であ

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ると述べられていることを,丁寧に説明す る。 関 作者の考え方について関心を深めている。 [A]筆者の主張を理解し,自分の体験に照ら し合わせ,考えを深めている。 [B]筆者の主張をおおよそ理解し,同じよう な体験の例を挙げることができている。 行動の観察 記述の確認 定期考査 生徒に,現代の私たちの日常にも同じよう な例がないか,挙げさせる。古文であって も,私たちの身の回りの出来事と同じよう なことが描かれていることに気づかせ,作 者の考え方への理解や共感が生まれるよう に指導したい。

一事を必ず成さんと思はば

評価規準

方法

支援

具体的な出来事の部分を読み取っている。 [A]文章の構成を踏まえて,出来事が具体的 に書かれている段落の内容を理解し,本 文の話題を読み取っている。 [B]出来事が具体的に書かれている段落の 内容をおおよそ理解している。 記述の確認 定期考査 出来事が具体的に書かれている段落を 問い,何段落かとその概要を言わせる。 第一段落に主題が提示されているが,ま ずは,生徒の印象に残るであろう第二段 落の内容を中心に発問し,話題を捉えさ せる。 読 登場人物の行動の理由を読み取っている。 [A]登蓮法師の行動が描かれている部分と 発言の部分がどこであるかを把握し,行 動とその理由を正確に理解している。 [B]登蓮法師の行動が描かれている部分と 発言の部分がどこであるかを把握し,そ の内容のおおよそを捉えている。 記述の確認 定期考査 第二段落の四つの発言について,それぞ れ誰のどのような発言かを問い,人々の 忠告と登蓮法師の反論の内容を捉えさ せる。 「登蓮法師がなぜ雨の中を走り出て行 ったのか」と発問し,答えにくいような ら,登蓮法師の発言の中から探させる。 第一段落の主題に振り返り,必ず成すべ き「一事」と「人の嘲り」〔二九・1〕 がそれぞれ第二段落の何に当たるのか, 発問して考えさせる。 読 作者の考えを読み取っている。 [A]具体例に即した作者の考えや,主題にあ 記述の確認 作者の登蓮法師に対する考えが述べら

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たる作者の考えが述べられている箇所 を把握し,内容を正確に理解している。 [B]作者の考えについて,どのレベルの考え であるかは明確ではないが,述べられて いる箇所を把握し,内容をおおよそ理解 している。 定期考査 れている部分はどこかを問い,抜き出さ せる。 解釈上も古語としても重要な「ゆゆし」 〔二九・10〕の意味を問うて確認させ, 理解を助ける。 具体例に即した作者の考えを捉えさせ たうえで,本文全体の主題にあたる第一 段落の作者の考えについて,話し合わ せ,理解を深めさせる。 主題にあたる作者の考えが「べからず」 (二九・1)という強い否定の形で表現 されることに注意させる。 知 古文の表現に慣れて,文や文章の組み立て,語句の意味や用法を理解している。 [A]歴史的仮名遣いを習得し,省略されてい る主語を補うなどして文章の組み立て を捉え,現代語訳できている。 [B]歴史的仮名遣いを習得し,省略されてい る主語を補いながら,文意を捉えてい る。 記述の確認 定期考査 歴史的仮名遣いは,教室で本文を一斉音 読させ,発声から覚えさせる。 主語を補うには敬語などの知識も必要 であるが,ケースバイケースで深入りせ ず,丁寧に教えていきたい。 [A]古語と現代語との語句の意味や用法の 違いに慣れ,現代語訳できている。 [B]古語と現代語との語句の意味や用法の 違いを理解している。 記述の確認 定期考査 現代語に似た形の語句がない古語より, 「ありがたし」〔二九・10〕のように, 似た形の語句があっても意味の違う古 語のほうが,覚えにくく,訳しにくいの で,注意させる。また,古文の接続助詞 「ば」の仮定条件と確定条件の用法につ いては,「桜咲かば春近し」「桜咲けば 春近し」などの簡単な例を挙げて説明す るとよい。ワークシートなどで多くの例 に当たらせながら,古語の意味や用法に 慣れさせたい。 読・関 作者の考え方の概略を理解し,随筆文学のおもしろさを味わっている。 [A]作品に見られる,作者の人間批評や独自 の世界観のおもしろさを味わっている。 [B]作品における,作者の人間批評のおもし ろさを感じ取っている。 行動の観察 記述の確認 定期考査 学習した『徒然草』の各章段の主題を, ノートなどを参照させて発表させ,教室 全体で話し合う。話し合いの中で,各章 段に共通する人間批評の鋭さに気づか せ,改めて作品・作者に対する興味を喚 起したい。 『徒然草』全体のテーマや作者の人物像 に関しても,自由に意見を出させる。

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天の羽衣

評価規準

方法

支援

読 作品の伝奇的特質に気づき,的確に理解している。 [A]『竹取物語』の伝奇的内容が,昔話の話 形のどれに当てはまるか,理解できてい る。 [B]『竹取物語』の伝奇的内容を理解してい る。 行動の観察 定期考査 「かぐや姫」の絵本を用いて『竹取物語』 の内容をわかりやすく説明し,動機付け にする。 「異常誕生譚」「到富長者譚」「異常成長 譚」など,伝奇的な分類を板書し,この 物語のどの部分がどれに該当するか,発 問し,確認する。 関 物語を興味を持って読もうとしている。 [A]本文を読み,伝奇的な特質を持った作り 物語に興味を持っている。 [B]本文を読み,作り物語に興味を持ってい る。 行動の観察 最初は教師が範読する,または,朗読C Dを使用する。そのうえで生徒自身にも 音読させ,大まかな内容をつかませる。 読 王と翁との対話やかぐや姫の人物像について,的確に読み取っている。 [A]天上世界の王は,地上世界のことをどう 思っているのか。また,それに対してか ぐや姫はどう思っていたのか,理解して いる。 [B]天上世界の王の発言とかぐや姫の発言 との違いは理解できている。 記述の確認 定期考査 王の「みやつこまろ,まうで来」〔三五・ 14〕,「きたなき所」〔三六・11〕とい う,地上界を下に見る評価の言葉を示し て理解を促したうえで,帝に手紙を書 き,翁に返礼したかぐや姫の心情と人物 像について考えさせる。 対話中の,不可能を表す「え(…まじ)」 〔三六・9〕,反語を表す「いかでか」 〔三六・11〕については,読解上も文法 上も重要なので,意味・用法を確認する。 知 敬語の基本を理解している。 [A]尊敬語・謙譲語・丁寧語の基本的な用法 と,「二方面への敬語」「二重敬語」な ど,注意する敬語の用法について理解し ている。 [B]尊敬語・謙譲語・丁寧語の基本的な用法 について理解している。 記述の確認 定期考査 中学校までで学習した現代語(口語)の 敬語の用法について思い起こさせ,尊敬 語・謙譲語・丁寧語について説明させる。 話し手(書き手),動作主,受け手,聞 き手(読み手)の間の敬意の方向で分け られる古文(文語)の敬語の基本につい て,黒板に図示して説明すると同時に, 典型的な例文をいくつか板書して理解 を確かなものにする。 本文から敬語を抜き出して示し,敬語の 種類と,誰の誰に対する敬意なのか,発

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問して確認する。 「朝廷に御文奉り 給ふ」〔三七・12〕 は二方面への敬語,「とどめさせ 給へ ど」は二重敬語にあたるので,それぞれ の語が誰に対する敬意を表すのかを確 認し,注意する用法を理解させる。

富士の山

評価規準

方法

支援

読 かぐや姫の昇天後の帝の心情や行動を的確に読み取っている。 [A] かぐや姫が昇天した後の帝の嘆きと不 死の薬を燃やしたという行動の理由を 的確に読み取っている。 [B] かぐや姫が昇天後の帝の心情と行動に ついて読み取っている。 記述の確認 定期考査 「物も食べず,管弦の遊びもしないの は,帝がどのような心情になっているか らか」「帝はなぜ天に近い高い山で薬を 焼かせようとしたのか」などの発問をし て,グループで話し合わせて,帝の心情 を理解させる。 「あふことも…」の歌では「なみだ」の 部分が「無み(ないので)」と「涙」の 掛詞になっていることに注意させ,現代 語訳にどちらの意味も反映させるよう 指導する。 読 富士山の名前のいわれに関して的確にまとめている。 [A]富士山の名前のいわれを簡潔にまとめ, 言葉遊びになっていることに気づいて いる。 [B] 富士山の名前のいわれを簡潔にまとめ ている。 記述の確認 定期考査 本文から武士に富む山すなわち富士山 と呼ばれるようになったというしゃれ になっていることに注意させ,ノートに まとめさせる。また,不死の薬を焼いた 山という意味も掛かっていることを補 足説明する。 富士山が江戸時代まで活火山として活 動していたことを説明し,その煙を見て 昔の人々がどのように想像したのかを 考えさせる。 関 作品の主題について,主体的な意見を持とうとしている。 [A] 「天の羽衣」「富士の山」の本文から, 当時の人々の考えや主題を的確に読み 取り,作品の主題について積極的に発言 している。 行動の観察 二つの教材を振り返り,「天の羽衣」で は,かぐや姫の羽衣を着る前と後との変 化に,「富士の山」では帝の人間らしい 行動に注目させ,この作品に人間らし

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[B]本文から,当時の人々の考えを読み取 り,作品の主題について考えている。 さ,人間とは何かが描かれていることに 気づかせたい。 『竹取物語』が作成された時代はどのよ うな時代だったのか」という発問をし, 作品に表現された人間の姿などについ てグループで話し合わせる。 知 敬語について理解している。 [A]尊敬語・謙譲語・丁寧語の基本的な用法 と敬意の方向について理解している。 [B]尊敬語・謙譲語・丁寧語の基本的な用法 について理解している。 記述の確認 定期考査 敬語の基本的な用法として,敬語には尊 敬・謙譲・丁寧の三種類があること,三 種類の敬語がそれぞれ誰に対する敬意 を表すかを確認する。 本文中から敬語を抜き出させ,それぞれ 敬語の種類と,誰から誰に対する敬意を 表すかを確認する。 本文の具体例から,敬語の知識が主語や 登場人物の関係の把握に役立ち,敬語の 理解が古文の読解につながることを押 さえさせることによって,敬語の学習に 意欲・関心を持たせる。 知 古代における物語の成立と隆盛について理解している。 [A]現存日本最古の物語と言われる『竹取物 語』と,その後の仮名文字の発達による 女流文学の隆盛などについて理解して いる。 [B]現存日本最古の物語と言われる『竹取物 語』によって物語文学が始まった文学の 流れについて理解している。 記述の確認 定期考査 教科書巻末の「日本古典文学史年表」を 参照し,『竹取物語』以降の平安時代に おける物語文学の隆盛について確認さ せる。

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芥川

評価規準

方法

支援

関 歌物語という分野に関心を持ち,意欲的に取り組もうとしている。 [A]和歌を中心とする物語である「歌物語」 の世界に興味を持ち,意欲的に取り組も うとしている。 [B] 和歌を中心として作られている「歌物 語」の世界に興味を示している。 行動の観察 和歌になじめない生徒には,歌は古典で も現代の流行歌でも俵万智の現代短歌 でも本来同じものであり,特に恋の歌が 多いのは昔も今も同じであること,『伊 勢物語』には初恋から大人の恋までが描 かれ,歌われており,きっと深く心引か れるものがあることを話すなどして興 味を喚起する。 読 男と女の境遇と出来事,心情を読み取っている。 [A]女が高貴な存在であり,普段の生活では 体験できない世界にいることを,地の文 の記述や和歌の内容から読み取ってい る。 [B]地の文の記述をほぼ理解し,和歌の解釈 について十分ではないところもあるが, 女が普段の生活では体験できない世界 にいることを読み取っている。 記述の確認 定期考査 男に背負われた女が,なぜ草の露を見て 「白玉か何ぞ」〔四五・7〕と男に問う たか発問し,意見を出させる。女は,白 玉(真珠)は日常的に見たことがあって も,夜露の美しさは見たことがなかっ た。このような具体的な事実に注意を促 し,女の高貴性を明らかにさせていく。 [A]出来事の推移を正確に読み取り,それに 伴う男の心情の変化を理解している。 [B]出来事の推移と,その時々の男の心情を おおよそ理解している。 記述の確認 定期考査 例えば,「『いと暗きに来けり』〔四四・ 3〕からどんなことが読み取れるか」な どと発問する。「暗き(夜)」から,こ の日は月明かりのない新月辺りで,男は 闇に紛れて女を盗み出したと読み取れ るというように,叙述から状況を推測さ せ,読みを深めていく。 知 助動詞や助詞に留意しながら,適切な現代語訳をしている。 [A]助動詞や助詞を正しく識別して現代語 訳することができ,それらが心情などを 表すうえでも大切な働きをしているこ とを理解している。 [B]助動詞や助詞の識別は,基本的なもので あればでき,おおよその現代語訳ができ ている。 記述の確認 定期考査 「はや夜もあけなむ」〔四五・1〕の「な む」には,一刻も早く逃げたいという男 の願望が表れている。このように,ただ 助詞・助動詞を識別して意味をとるだけ でなく,それらから心情を読み取れるこ とを教え,文法への興味を持たせたい。

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東下り

評価規準

方法

支援

読 場面の区切りを把握し,話の概略を理解している。 [A]歌を中心に三つの場面に分け,おのおの の状況を説明することができている。 [B]歌を中心に三つの場面に分けることが できている。 記述の確認 定期考査 初学者には出来事を中心に展開される 地の文に比べ,歌の理解はなかなか難し いと思われる。まず地の文の読解で男た ちの置かれた状況を把握させる。 読 「男」が東下りをするに至った事情を理解している。 [A]「身を要なきものに思ひなし」〔四六・ 1〕という思いと,そう思い込むに至っ た「男」の事情とを理解している。 [B]「身を要なきものに思ひなし」という思 いについては解釈できている。 記述の確認 定期考査 「芥川」に象徴的に表されているよう に,先行する段に描かれている,高貴な 女性との恋の破綻があったこと,それが 「身を要なきもの」と思い込ませること に結びついていった事情などを補足説 明する。 知 和歌の修辞を理解している。 [A]「かきつばた」の歌に使われている「折 句」「枕詞」「序詞」「掛詞」「縁語」 などの修辞を正確に理解している。 [B]修辞をおおよそ理解することができて いる。 記述の確認 定期考査 「かきつばた…」の歌には,和歌の修辞 の代表的なもの全てが網羅されている。 口頭で説明するだけでなく,それぞれの 修辞と対応する箇所とを色分けするな どして板書で明確に示し,理解を確かな ものにさせたい。 読 「すみだ川」のほとりにおける男たちの心情を読み取っている。 [A]和歌の内容と,それを聞いて涙した男た ちの心情を理解している。 [B]和歌の内容を理解している。 記述の確認 定期考査 「すみだ川」のほとりでの都鳥の歌で, 人々が「舟こぞりて、、、、泣きにけり」〔四九・ 5〕となったのはなぜか,生徒に発問し, 教室全体で理解を深める。 読 情景や心情を想像し,それについての自分の感想を文章にまとめている。 [A]古代における旅が困難を伴う孤独なも のであることを理解したうえで自分の 感想を文章にまとめている。 [B]古代における旅がどういうものである かをはっきりとは捉えきれないままで はあるが,文章をまとめている。 記述の確認 「東下り」という題名にも象徴されてい るように,現代の旅行とは異なり,都か ら東国に下るという孤独な遠路の旅が, どれだけ困難なものであったのかを本 文の読解から具体的に想像させ,人々の 心情について理解させたうえで感想を まとめさせる。

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筒井筒

評価規準

方法

支援

読 場面ごとの内容および全体の流れを把握している。 [A]本文を三つの場面に分け,それぞれの場 面の大意を把握することができている。 [B]本文を三つの場面に分けることができ ている。 記述の確認 定期考査 本文全体を通読させ,まずは,話のあら すじをつかませ,確認する。 男の状況や行動を中心に三つの場面に 分けさせる。 読 三人の登場人物の心情を,地の文と和歌から読み取っている。 [A]二人の女の愛情表現や行動の違いと,そ れに対する男の心情とを,地の文や和歌 から読み取っている。 [B]二人の女の愛情表現や行動の違いにつ いて理解し,それに対する男の反応に関 しておおよそ理解している。 記述の確認 定期考査 二人の女の態度にどういう差異があっ たのかを地の文や和歌から読み取らせ て対照的に板書で示し,男がもとの女を 選んだ理由が,二人の女の行動の違いに あることを理解させる。 知 本文中の古今異義語や助詞の用法を理解している。 [A]本文中の古今異義語の意味の違いを理 解し,基本的な助詞の用法を習得してい る。 [B]本文中の古今異義語を指摘することが でき,基本的な助詞の用法をほぼ習得し ている。 記述の確認 定期考査 本文を読みながら,「年ごろ」〔二六六・ 9〕,「ながむ」〔二六七・1〕などの 古今異義語の意味を問い,古語辞典で調 べさせる。余裕があれば,古今の意味の 変遷も確認させ,理解を深めさせる。 「語句と表現1」に取り組ませながら, 逆接仮定条件・確定条件や反語の用法に ついて解説する。 教科書巻末の「助詞の分類と方法」「文 語助詞一覧表」を参照させる。 読 正確な読解に基づき,古典を自分の言葉で書き換えている。 [A]原文を正確に読解し,自分が決めた主人 公の視点に立って自分の言葉で書き換 え,的確に文章化できている。 [B]原文をおおよそ読解し,主人公を決めて 文章を書くことができている。 記述の確認 文章を書いたノートや用紙を提出させ, 明らかな解釈の間違いは指摘する。 生徒作品のいくつかを朗読し,その内容 について教室で感想を述べさせる。

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梓弓

評価規準

方法

支援

読 出来事の推移を把握している。 [A]女が死に至るまでの,男と女の行動を, 順を追って捉えている。 [B]女が死に至るまでの,男と女の行動のあ らましを捉えている。 記述の確認 定期考査 まず地の文だけで出来事を追い,男と女 の行動のあらましをつかませる。 主語を補って現代語訳し,誰の行動なの かを明確にして行動を捉えさせる。「こ の男」〔五四・3〕は誰を指すのかは, 重要なので,発問して確認する。 読 男と女の細やかな心情を読み取っている。 [A]和歌に表れている男と女の細やかな心 情や,和歌のやりとりによって心情が変 化していく様子を理解している。 [B]和歌に表れている男と女の心情をおお よそ理解している。 記述の確認 定期考査 歌の中の枕詞や序詞を取り上げて,歌意 をとる際には除いてよいことを説明し, 解釈を助ける。 歌に表れた心情の読み取りに関連して, 二首目の末尾の命令形「うるはしみせ よ」〔五四・7〕,三首目の詠嘆「もの を」〔五四・9〕について,解説する。 四首の歌を並べて板書し,それぞれ誰の どのような心情が表れているか,意見を 出させてまとめる。その際,歌のやりと りによって二人の心情が変化していく 様子を,地の文に表れている行動と関連 させて解釈することを指導したい。 グループ討議を行い,男と女の行動と心 情について議論させ,多くの意見を出さ せることで解釈を深めたい。 知 助動詞や助詞の識別をしながら,適切な現代語訳をしている。 [A]「片田舎に」「行きにける」〔五四・1〕, 「いたづらに」〔五五・1〕などの基本 的な助詞や助動詞を識別し,現代語訳が できている。 [B]基本的な助詞や助動詞を識別すること ができている。 記述の確認 定期考査 教科書巻末の「文語助動詞活用表」と「代 表的な助動詞と主な意味」のページをす ぐに参照するように指示しておく。 なかなか習得できない場合は,助動詞の 用法のワークシートを作成して指導す るのも効果的である。 知 古人にとっての恋愛と結婚について,概要を把握している。

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[A]平安貴族社会における恋愛,結婚などに ついて理解し,この作品の中にそれがど のような形で表れているのかを捉えて いる。 [B]平安貴族社会における恋愛,結婚などに ついて,概略を理解している。 記述の確認 定期考査 平安時代の貴族の結婚制度の大枠につ いて,教師が現代との違いを説明する。 前もって図書館などを利用し,調べさせ ておくことも有効である。 「筒井筒」を取り上げ,この話の筋に, この時代の結婚における経済的な側面 が関わっていることを押さえる。 「梓弓」の中の登場人物の行動に関して も,この時代の恋愛と結婚を踏まえ,改 めて考えさせたい。 知 和歌を文として捉えて解釈する方法を理解している。 [A]和歌が「文から成る」ことを理解し,句 切れを見つけて,解釈につなげる方法を 捉えている。 [B]和歌を解釈する際,句切れを探し,おお よそ現代語訳することができている。 記述の確認 まず,作品の中の和歌を句に分け,句切 れを見つけさせる。そして,句切れの前 後をそれぞれ文として解釈させる。 「和歌は文から成る」と考え,句切れを 見つけることで解釈の筋道が得られる ことを理解させたい。

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いはで思ふ

評価規準

方法

支援

関 『大和物語』に関心を持ち,意欲的に取り組もうとしている。 [A]和歌を中心とする物語である「大和物 語」の世界に興味を持ち,意欲的に取り 組もうとしている。 [B]和歌を中心として作られている「歌物 語」の世界に興味を示している。 行動の観察 歌物語であることを説明し,同じ歌物語 である『伊勢物語』との違いや特徴につ いてノートにまとめさせ,興味・関心を 持たせる。 教科書の『大和物語』の作品解説を読み, 和歌を中心とした説話集であること,登 場人物が実在の人物と伝承上の人物に 大別されることなどを確認させる。 読 出来事の推移を把握している。 [A]出来事を,文章の記述から正確に読み取 っている。 [B]出来事のあらましを文章の記述からお およそ読み取っている。 記述の確認 定期考査 鷹をめぐる大納言と帝それぞれの行動 について,グループでまとめさせ,発表 させる。 古語辞典で「かしこし」の意味を調べさ せ,「かしこく」〔五八・1〕は程度が はなはだしいの意であり,「かしこけれ 〔五八・2〕は賢いという意と,同じ単 語でも意味が異なっていることに注意 させる。 読 登場人物の心情を読み取っている。 [A]いなくなってしまった鷹をめぐる登場 人物の心情を的確に理解している。 [B]登場人物の心情をおおよそ把握してい る。 記述の確認 定期考査 帝から預かった鷹を逃がしてしまい,帝 に報告するまでの大納言の心情の描写 について説明し,自分の体験などと照ら し合わせて共感できる箇所はないか生 徒同士で話し合わせる。 「いはで思ふぞいふにまされる」〔五 九・6〕の帝の言葉を必要な語を補って 分かりやすく現代語訳させ,帝の悲しみ の深さを理解させる。 知 敬語について理解している。 [A]敬語の種類および敬意の方向について 正しく理解し,文意を捉えている。 [B]敬語の種類および敬意の方向について おおよそ理解している。 記述の確認 定期考査 地の文における敬語は作者から動作主 に対する敬意となることをあらかじめ 説明してから「語句と表現1」の問題に 取り組ませる。 「奏す」〔五八・9〕〔五九・1,4〕 は「言ふ」の謙譲語で天皇・上皇にのみ

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使用し,用いる対象が決まっている絶対 敬語であること,「せ給う」〔五九・2〕 は尊敬の助動詞「す」に補助動詞「給ふ」 がついた二重敬語であり,地の文では天 皇や皇后に用いられる最高敬語である ことに注意させる。 関 歌物語という分野に関心を持ち,歌物語における和歌の役割を理解している。 [A]歌物語という分野に興味・関心を持ち, 中心となる和歌の役割が地の文とどの ような関わりを持っているかを正確に 捉えている。 [B]歌物語における和歌の役割について,考 えている。 行動の観察 もともとは下の句しか詠んでいなかっ たという「いはで思ふ」本文の主張を説 明し,一つの和歌の背景には歌が作られ た事実や物語があり,歌物語はそのエピ ソードを生き生きと伝えていることを 理解させる。 『枕草子』の作者である清少納言が「い はで思ふ」の和歌を失念してしまって童 女に教わるというエピソードがあるこ とを紹介し,和歌を中心とする逸話があ ることに興味関心を持たせる。

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馬のはなむけ

評価規準

方法

支援

知 日記文学の先駆としてのこの作品の概略を理解している。 [A]日記と日記文学の違い,およびこの作品 の文学史的価値について理解している。 [B]日記文学の特質およびこの作品の内容 と作者について,概要を理解している。 行動の観察 定期考査 教科書の出典・作者解説などを参照さ せ,基礎知識をノートにまとめさせる。 当時の日記とは,漢文で書かれた備忘録 のようなものであり,微妙な心情を表し やすい平仮名を使ってこの文章を書い たところに文学としての価値が生じた ということを理解させたい。 関 日記文学を興味を持って読もうとしている。 [A]本文を読み,男性が女性に仮託して書い た日記文学に興味を持っている。 [B]本文を読み,日記文学に興味を持ってい る。 行動の観察 最初は教師が範読する,または,朗読C Dを使用する。そのうえで生徒自身にも 音読させ,大まかな内容をつかませる。 知 特徴的な表現を把握し,作品の特色を理解している。 [A]朧化表現,機知を感じさせる表現を理解 し,この作品の表現の特徴を捉えてい る。 [B]機知を感じさせる表現を指摘し,解釈す ることができている。 記述の確認 定期考査 年次と人物をぼかしている表現を指摘 させ,その意図を考えさせる。 さらに,作者が女性に仮託して書いたこ との意図も,関連して考えさせてもよ い。 読 本文に即して,当時の人々の旅の様子を読み取っている。 [A]いつ,誰の,どのような事情による旅な のかを把握している。 [B]旅立ちの様子をおおよそ読み取ってい る。 記述の確認 定期考査 本文下の注を丁寧に読ませることで, 「ある人」がどういう職業であり,なぜ 旅立とうとしているのかを把握させる。 「コラム 吉日・吉方と旅立ち」を参照 させ,当時の旅の様子やしきたりについ て理解させる。 [A]願を立てて旅をするとはどういうこと か,また,なぜそれが必要だったのかを 理解している。 [B]願を立てて旅を始めていることを読み 取っている。 記述の確認 定期考査 「和泉国までと,平らかに願立つ」〔六 二・1〕とあるので,教科書所載の「『土 佐日記』旅程図」(63 ページ)を参照 させ,土佐から和泉への舟の航路が,太 平洋や鳴門海峡などの荒海続きの危険 の多いものであったことを理解させる。 読 作品冒頭の一文から作者の意図を読み取っている。 [A]作者が女性に仮託し,文学としての日記 を平仮名で書こうとしたことを理解し ている。 記述の確認 定期考査 男である作者が女性に仮託したこと,朧 化表現によって事実をぼかしたことな どを指摘し,それによって作者が虚構表

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[B]作者が女性に仮託してこの日記を書こ うとしたことを理解している。 現を含む文学としての日記を書こうと していたことに気づかせる。 「すなる」と「するなり」〔六二・1〕 の文法的な違いについては,解釈上も文 法上も重要なので,生徒に問いながら丁 寧に解説する。

羽根といふ所

評価規準

方法

支援

内容を本文に即して把握している。

[A]二人の子供の言葉と歌の内容を正しく 理解し,大人達に望郷の念を抱かせ,亡 くした女児を思い起こさせていること を把握している。 [B]二人の子供の言葉と歌の内容を理解し ている。 記述の確認 定期考査 前半に登場する二人の子供は,後半の亡 くなった女児を思い出す伏線として,重 要な役割を果たしていることを説明す る。 [A] 亡くした女児を思う母親の心情を豊か に想像し,正しく把握している。 [B] 亡くした女児を思う母親の心情をある 程度想像し把握している。 記述の確認 定期考査 船に乗っている幼い子供のあどけない 質問により,旅の途中で亡くした我が子 を思い出し,耐えきれない悲しみに襲わ れている母親の気持ちを想像させて,ノ ートにまとめさせる。

助動詞・助詞や係り結びの結びの省略など,文法事項を理解している。

[A]文法上重要な箇所を正しく文法的に説 明することができている。 [B] 文法上重要な箇所を,教科書巻末の活 用表などを参考にしながら,文法的に説 明することができている。 記述の確認 定期考査 「るる」〔六四・8〕の識別に関して, 助動詞「る」の連体形だけではなく,動 詞の活用語尾である場合もあるので, 「るる」の直前にある動詞などを活用さ せて確認するように促す。 「なむ」〔六四・12〕は係助詞であり, 係り結びの結びに相当する語が省略さ れ,余情を深める表現になっていること を確認させる。 読

和歌の解釈を踏まえ,心情を読み取っている。

[A]「古歌」〔六四・9〕や「世の中に…」 〔六四・11〕の歌から,女児の死を悲し む作者の心情を的確に捉えている。 [B]「古歌」や「世の中に…」の歌の意味を 読み取り,大まかにではあるが作者の心 記述の確認 定期考査 他人の子供を見て,本来連れて帰るはず だった自分の子供を思い出している様 子を説明して,和歌にどのような思いが 詠み込まれているのかを想像させ,グル ープで話し合わせる。

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情を読み取っている。 「古歌」は『古今和歌集』に収録される 歌であり,本来は一緒に地方へ下った夫 が先に亡くなってしまい,女性一人で戻 る際に詠まれた歌であることを補足説 明し,思いもよらぬ別れという意味で共 通していることを理解させる。

阿倍仲麻呂

評価規準

方法

支援

読 内容を本文に即して把握している。 [A]本文の前半に,一行が出航できない様子 が,後半に仲麻呂の故事が書かれている ことを理解している。 [B]本文を前半と後半に分けることができ, それぞれの内容をおおよそ理解してい る。 記述の確認 定期考査 時を表す言葉に注目するように指示し, 前半には「十九日」,「二十日」〔六六・ 1,2〕の様子が,後半には「昔,阿倍 仲麻呂」〔六六・9〕の故事が描かれて いることを押さえる。 「本文を前半と後半に分けるとしたら, どこで分けられるか」と発問し,箇所と 根拠(概要)を言わせる。 板書で,前半と後半の概要を一文ずつに まとめる。 現代語訳に関わる文法事項として,「語 句と表現」の「心をや聞き得たりけむ」 の係助詞や助動詞の意味,係り結びなど について発問しながら解説する。 [A]出航できない一行の様子と心情を,古代 の船旅がどのようなものであったかも 踏まえて理解している。 [B]本文に書かれている,出航できない一行 の様子と心情を読み取っている。 記述の確認 定期考査 前半から,心情を表す言葉を抜き出さ せ,「憂へ嘆く」,「苦しく心もとなけれ ば」,「いとわびし」〔六六・3,3,6〕 を捉えさせる。 また,心情が読み取れる言葉を抜き出さ せ,「指も損なはれぬべし」,「夜は寝も 寝ず」〔六六・5,6〕を捉えさせる。 特に「指も損なはれぬべし」という喩え から,当時の人々にとっての旅がどのよ うなものであったかを考えさせる。 読 描かれた月の様子と本文中での役割を理解している。 [A]月の描写を,陰暦の知識を踏まえて理解 し,月が阿倍仲麻呂の故事を想起するき 記述の確認 定期考査 教科書巻末「古典参考図録」の「月の満 ち欠けと月齢」を参照させ,本文に登場

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っかけになっていることを読み取って いる。 [B]月の描写を,陰暦の知識について十分で はないところもあるが,おおよそ理解 し,月が阿倍仲麻呂の故事につながるこ とを読み取っている。 する「二十日の夜の月」〔六六・6〕が, いつ頃,どのような形で,どの方向に上 るのかを確認させる。 「古文の窓4 月と暦,そして古典」も 参照させながら,説明する。 本文後半冒頭の「かうやうなる」〔六六・ 9〕の指示内容を問い,月の描写を指す ことと,月によって後半の故事が導かれ ていることを確認する。 読 作者が仲麻呂の故事を記した理由を理解している。 [A]作者が置かれた状況と仲麻呂の置かれ た状況がどのような点で共通している か,明確に理解している。 [B]作者が置かれた状況と仲麻呂の置かれ た状況が似ていることに気づいている。 記述の確認 定期考査 作者と仲麻呂は「どんなところにいるの か」「どこに向かうのか」「何を見て歌 を詠んだのか」などと発問し,両者は共 通して,旅先から都へと帰る途中,海上 で月を見ながら歌を詠んだことを押さ える。 [A]二つの歌を対照させて両者に共通の心 情を読み取り,作者がなぜここで仲麻呂 の故事を思い出し記したのか理解して いる。 [B]作者がここで仲麻呂の故事を思い出し た理由を,和歌の解釈については十分で ないところもあるが,おおよそ理解して いる。 記述の確認 定期考査 二つの歌の共通点を挙げさせ,板書で表 にまとめる。 二つの歌の対照から,共通する心情とし て「郷愁」「望郷」といった言葉を導き, この共通する心情が,仲麻呂の故事を記 した理由であることに気づかせたい。 「青海原…」〔六七・5〕の歌の解釈に 関わる文法事項として,「春日なる三笠 の山」の助動詞「なる」の意味を問い, 存在の意味であることを確認する。

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帰京

評価規準

方法

支援

読 本文に即して内容を把握している。 [A]京に入った時の作者の喜びや,自邸の荒 れたさまと,それに対して抱いた,作者 の心情を把握している。 [B]京に入った時の作者の喜びや,自邸の様 子を把握している。 記述の確認 定期考査 京に入った時の喜びが,冒頭の一文に端 的に述べられていることを確認する。 帰京して自邸に入った時の様子を表し ている一文,また,庭が荒れてしまって いた原因について述べられている一文 を抜き出させ,理解を促す。 読 和歌の解釈を踏まえ,心情を読み取っている。 [A]最後の二つの和歌を詠むに至った経緯 と心情,および和歌の内容を理解してい る。 [B]最後の二つの和歌を詠むに至った経緯 と,歌意をおおよそ理解している。 記述の確認 定期考査 まず「和歌の前の段落と二首の和歌に共 通して登場するものは何か」と発問す る。松と小松とが挙げられるだろう。 そのうえで,「小松」が何を象徴し,ま た「松」はどういうことを象徴するのか と具体的な問いを重ねながら,心情と和 歌の内容を捉えさせる。 読 作品末尾の一文から作者の意図を読み取っている。 [A]末尾の一文の意味と,そこに表されてい る思いを理解している。 [B]末尾の一文の意味を理解している。 記述の確認 定期考査 まず,末尾の一文の直前の「忘れ難く, 口惜しきこと多かれど,え尽くさず。」 〔七〇・4〕の内容を押さえる。 「『忘れ難く,口惜しきこと』とはどの ようなことか」と発問し,理解を促す。 「え尽くさず」は,日記冒頭の執筆宣言 に照応していることに注意させる。 そのうえで,末尾の一文に込められた思 いを,考えさせる。グループで話し合わ せてもよい。 当時の結語の常套表現であることにつ いては,教師が補足する。 知 当時の旅のしきたりや,船旅の困難さについて理解している。 [A]「馬のはなむけ」などの旅立ちの儀式や, 昔の旅の困難さなどについて理解して いる。 [B]旅立ちの儀式などについて,おおよそ理 解している。 記述の確認 定期考査 「『土佐日記』旅程図」(63 ページ) を参照させ,この旅が,土佐の国府を十 二月二十一日にたって和泉に着くのが 二月一日,そこまででも一か月以上の長 い海路の船旅であることを確認させる。 荒天や海賊の危険などを避けながらの, まさに命がけの困難な旅であったこと

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を理解させたい。 知 古代の暦や古典作品の中の月について理解している。 [A]月の満ち欠けを基本とする太陰暦につ いて正確に理解し,また,古典に現れる 月を通して昔の人の考え方に触れ,古文 に親しもうとしている。 [B]月の満ち欠けを基本とする太陰暦につ いて,巻末付録などを見ながら理解する ことができ,また,古典に現れる月に興 味を持っている。 記述の確認 定期考査 「古文の窓4 月と暦,そして古典」を 参照させ,太陰暦と古典作品の中の月に ついて確認する。 月の満ち欠けと月齢に関しては,教科書 巻末の「月の満ち欠けと月齢」を参照さ せ,具体的に捉えさせる。 単元中では,「阿倍仲麻呂」において, 月が重要な役割を果たしていること,ま た,作者も仲麻呂も,月に寄せて郷愁を 歌に詠んでいることを確認する。 月の出てくる,理解しやすい古典作品 を,プリントで紹介してもよい。 知 『土佐日記』の文学史的位置づけを理解している。 [A]この作品が,日記と題されていながら, 亡くした女児に対する哀惜の念が底流 する,平仮名による先駆的な文学作品で あることを理解している。 [B]この作品が,亡くした女児に対する哀惜 の念を底流とした優れた文学作品であ ることを理解している。 記述の確認 定期考査 教科書巻末の「日本古典文学史年表」を 参照させ,この作品の文学的な位置づけ への理解を促す。 日本最古の物語文学である『竹取物語』 とほぼ同時期に書かれ,仮名で書かれた 文学として有名な『源氏物語』や『枕草 子』にはるかに先行する,まさに仮名文 学の嚆矢的存在であることを確認させ る。

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虫は

評価規準

方法

支援

『枕草子』とその作者について,概略を理解している。

[A] 『枕草子』の作品の文学史的価値と作 者について理解している。 [B] 『枕草子』の作品の内容と作者につい て,概要を理解している。 行動の観察 記述の確認 定期考査 まずは教科書の作品・作者紹介を読ま せ,基礎知識を身につけさせる。 図説などを使い,『枕草子』や,同時期 の女流文学の傑作『源氏物語』が書かれ たころの宮廷の様子などを説明し,生徒 の興味を引き出す。 関 随筆を興味を持って読もうとしている。 [A]本文を読み,自然や人為について独自の 視点で書かれた随筆に興味を持っている。 [B]本文を読み,随筆に興味を持っている。 行動の観察 最初は教師が範読し,そのうえで生徒自 身にも音読させ,大まかな内容をつかま せる。

語意を調べ,内容に即して把握している。

[A]「あはれなり」の意味を辞書で調べ,本 文で用いられている意味を選び,その意 味が現代語とは異なることを理解して いる。 [B]「あはれなり」の意味を辞書で調べ,本 文で用いられている意味を選ぶことが できている。 行動の観察 記述の確認 定期考査 古語辞典を引いて,「あはれなり」の意 味を調べるとともに,「をかし」の意味 との違いを捉えさせ,意味を整理させ る。 「あはれなり」も「をかし」も,現代語 の「あわれ」「おかしい」とは意味が異 なることに,注意させる。

挙げられた事例の内容を理解している。

[A]一つ一つの事例の内容と,それぞれがど ういう点で評価されているのか理解し ている。 [B]一つ一つの事例の内容を理解している。 記述の確認 定期考査 「蓑虫,額づき虫が『あはれなり』,夏 虫,蟻が『をかし』のは,どのような理 由からなのか」と発問を行い,グループ で話し合わせ,まとめさせる。 「全く良い評価を受けていない虫はど れか」などと発問して,作者の評価への 理解を促す。 知

語や意味を識別して,文法的に説明している。

[A]紛らわしい語や意味を識別して,文法的 に説明することができている。 [B]紛らわしい語や意味を,教科書巻末の活 用表などを参照しながら識別し,文法的 に説明することができている。 記述の確認 定期考査 助動詞の「む」の意味の判別は,主語の 人称によっておおよそ判別でき,また連 体形の場合は仮定・婉曲になることを説 明し,文法書などで確認させる。 「に」の識別は,まず,品詞を考えなが ら,単語に分けるように指示し,用言の 一部であるか,助詞・助動詞であるかを 見分けさせる。

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五月ばかりなどに山里に歩く

評価規準

方法

支援

語句の意味に注意して内容を把握している。

[A]語句の意味などに注意しながら,本文を 通読して内容を正確に把握している。 [B]本文を通読して内容の概略を捉えてい る。 記述の確認 定期考査 「山里に歩く」とあるが,作者は車に乗 っているので,足で歩いているわけでは ないことを本文下の注で確認させ,「歩 く」と「歩む」の意味を古語辞典で調べ させ,意味が違うことに注意させる。

本文に即して作者の心情を読み取っている。

[A]日常はほとんど室内で生活する作者が 外出した時の心弾む心情を適切に読み 取っている。 [B]作者の心情をおおよそ読み取っている。 記述の確認 定期考査 随想的章段のうち,自然の美に対する感 想をつづった章段であることを説明し て,作者がどのように自然を捉えている のかノートにまとめさせる。 定子の女房である作者が普段どのよう な生活をしていたのかを国語便覧など で確認させ,山里を歩くことが作者にど のような感動を与えたのか,グループで 話し合わせ,理解を促す。

作者の着想,着眼,文体を読み味わっている。

[A] 作者の個性的な着想,着眼について理 解し,文体を読み味わっている。 [B] 作者の着想,着眼のおもしろさを理解 している。 記述の確認 定期考査 第一段落には草や水などの視覚情報,第 二段落には枝を取ろうとして手からは ずれてしまったという触覚情報と蓬の 香りという嗅覚情報が描写されている ことを確認させ,作者が自然の情景を感 覚的に捉え,表現していることを理解さ せる。

参照

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