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Contribution Article 1 SSIS SEMI SSIS OB WSTS B$ B$195B$ LSI DRAM Windows95 PCDRAM

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SEMI

の最近の活動から

南太平洋にあるツバルという小さな国の悲惨な状況を、TVなどでご存じの方は多いと思 います。珊瑚でできた9つの島からなるこの美しい国の国土は、地球温暖化で年々失われて います。このようなことが地球規模で起きることを防ぐため、現代人による低酸素社会の創 造は未来の地球への贈り物であり、その中でも太陽光発電は最も期待される技術です。 6月24日からの三日間、幕張メッセで開催された「PVJapan」は、太陽光発電協会(JPEA)殿 との共催で今年が2回目。さらにこの展示会は、再生エネルギー協議会殿による「新エネル ギー世界展示会」、産業技術総合研究所殿の「太陽光発電研究センター成果発表会」と同時 開催という、「再生エネルギー」をテーマとしての壮大な展示会+講演会です。

PVJapanは、SEMIおよびJPEAの会員を主として、世界12ヵ国・地域から、303社・団体、599小 間と多くの出展をいただきました。これは、昨年に比べ、それぞれ37%、14%の増加です。新 聞各誌に掲載されただけでなく、TVでも30回以上の放映があったのは、この太陽光発電への 注目度の高さを物語っています。ちなみに、各政党、省庁からも多数のご視察もありました。

SFJ(SEMI Forum Japan)は、5月26日・27日の両日、例年通りグランキューブ大阪で開催さ れました。パナソニック古池副社長の基調講演は、立ち見がでるほどの盛況でした。また、 JASVA殿、SSIS殿、応用物理学会殿もこの機会を活用して、イベントを併催されました。 一方、米国では、7月14日から16日の三日間、SEMICON Westがサンフランシスコで開催さ れました。期間中に発表されたSEMI年央予測では、世界の半導体製造装置市場は2010年に は47%増の回復としていますが、今年は前年比52%減となっており、それをそのまま反映した かのような厳しい状況でした。しかし、多くの出展企業は「それでも、世界の多くの要人が集 まるSEMOCON Westの価値は軽視できない」とおっしゃっています。環境が激変している中、 SEMICONショーの真の価値と今後の在り方が問われていると、改めて認識いたしました。 Robert P. Akins Chairman & CEO Cymer, Inc.

André-Jacques Auberton-Herve President, CEO and Chairman SOITEC コバレントマテリアル(株) 工学博士 代表取締役社長 香山 晋 (株)アドバンテスト 代表取締役会長 丸山 利雄 Stanley T. Myers President & CEO SEMI (株)日立ハイテクノロジーズ 執行役常務 中村 修 Douglas A. Neugold CEO ATMI, Inc. SEMIジャパン 代表 中川 洋一 会 長 Chairman 副会長 Vice Chairman J. C. Kim

Representative Director and Chairman Edwards Korea Ltd

Richard P. Wallace Chief Executive Officer KLA-Tencor Corporation

Stephen G. Newberry President & CEO Lam Research Corporation ウルトラテックジャパン(株) 会長

野宮 紘靖 Mary G. Puma Chairman & CEO Axcelis Technologies, Inc. Michael Splinter President & CEO Applied Materials, Inc. 日立化成工業(株) 執行役専務 営業本部長 戸川 清

Way Tu CEO & President

Allegro Manufacturing PTE Ltd. (株)ニコン 取締役兼専務執行役員 精機カンパニープレジデント 牛田 一雄 Eicke Weber Director

Fraunhofer Institute for Solar Energy Systems Professor

Albert-Ludwig University

Franz Richter President & CEO Thin Materials AG

Edward H. Braun CEO & Chairman Veeco Instruments, Inc. Joel A. Elftmann President

Custom Fab Solutions LLC Kenneth Levy

Principal

Glen Una Investments James C. Morgan Chairman

Applied Materials, Inc. Dan Quernemoen Chairman Emeritus Entegris, Inc. (株)ディスコ 名誉会長 関家 憲一 伯東(株) 取締役名誉会長 高山 成雄 (株)ニコン 相談役 吉田 庄一郎 Arthur W. Zafiropoulo Chairman & CEO Ultratech, Inc. ※順不同 2009年7月15日現在 東京エレクトロン(株) 代表取締役会長 東 哲郎 Archie Hwang Chairman & CEO Hermes Epitek Corporation

役 員 Board of Directors

前役員 Ex-officio

名誉役員 Directors Emeritus

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私は、本年1月から、半導体シニア協会(SSIS)の会長を承って おります。これを契機として、微力ながら半導体産業の健全な発 展に尽くしてまいる所存であります。また、SEMIとはこれまでの ように、いろいろな形で連携の機会があろうかと思いますので、 今後とも末永く皆様方のご支援をお願い申し上げます。 SSISは、半導体OBの有志を中心に1998年に任意団体として 発足しました。その後順調な発展を遂げ、10年余が経過し、 本年4月に社団法人として新しいスタートを切ることになりました。 本会ではその会員に対し、相互親睦の場を提供することや、セミ ナー、講演会などを通じて自己研鑽の機会を提供することによ って、シニアとして豊かな人生が送れるように支援します。ま た、特に法人となった今日においては、高度情報化社会の基盤と なっている半導体産業が健全な発展を遂げられるように、いろ いろな場を通じて提言を行い、社会貢献を目指してまいります。 さて、世界の半導体産業は大不況のさ中にあります。最近発表 されたWSTSの半導体市場予測によれば、2009年の半導体市 場は(−)21.6%と、前年に続いてマイナス成長となることが予想さ れております。直近のピークは2007年の256B$でしたが、09年は 200B$を割り込んで195B$との予測で、5年以上も後戻りしたよう な形です。 このような超ど級の半導体不況はこれまでに4回ありました が、そのたびに産業構造の大きな転換がもたらされてきました。 いわば、大不況によって半導体産業の脱皮が行われ、それ以前 の延長線上ではない、新しい展開がなされてきたのです。以下に その状況を紹介します。 第1回目の不況は1975年ですが、オイルショックによる世界不 況が背景にありました。それまで日本メーカーは、電卓用LSIを中 心にした国内指向の事業をしていましたが、この不況を境にし てメモリ分野に重点を移し、海外市場を目指して大飛躍のきっ かけを掴んだのです。 第2回目は1985年です。メモリの過剰供給が背景となり、日米 貿易摩擦が燃え上がりました。このときに鮮やかな転身をしたの がインテルです。自らが市場開拓したDRAMから撤退し、事業を マイクロプロセッサに絞ったのです。この思い切った「選択と集 中」が、今日の世界トップの座につながったことは周知のことです。 第3回目は1996年ですが、その前年にWindows95が発売さ れてPC市場が急成長し、DRAMの需要は過熱しました。しかし、 年が明けるとともに、その反動によって価格が急落したのです。さ らに続いてアジア金融危機が発生し、半導体不況は96年から98 年までの3年間に及びました。このときに広がったのが「ファンダリ」 と「ファブレス」を中心とする半導体産業の水平分業化です。 第4回目は2001年、ITバブル の崩壊を背景とする不況です。こ の不況を契機として、IDM中心 の日本メーカーは「このままで は立ち行かない」という危機感 を抱き、半導体事業の分離、合併、売却など、リストラクチャリ ングが進められました。一方、米国のTIは先端プロセスの開発・ 生産をファンダリ・メーカーに依存するという決断を行い、欧米 メーカーの多くがこの動きにフォローしました。 このような流れの中で、90年代以降日本メーカーは、不況に襲 われるたびにシェアを落としてきました。ピーク時には50%台を 占めていたシェアは、その後の2回の不況を経て、半分以下まで 落ち込んでいます。世界の半導体メーカーがそれぞれに構造転 換を進めてきたのに対し、そのような潮流に沿った脱皮がなさ れなかったことが原因であります。今回の不況を「半導体産業 の転機」と捉えて、これまでの延長線上にない、新しい事業構造 への転換を進めるべきであります。 翻って、わが国半導体産業の特異性として次のようなことが 挙げられます。 ① 大企業(群)の一部門であり、独立した専業メーカーは少数 ② デパート商法的であり、専門店方式は少数 ③ 国内指向が強く、海外でのプレゼンスが低い(ガラパゴス現象) ④ 垂直統合形(IDM方式)が中心であり、水平分業化への動 きが少ない ⑤ 川上産業(製造装置・材料分野)と川下産業(電子産業他) がともに健在 これまでの盛衰の歴史を振り返るとき、上記の特異性はあると きには「強み」となり、あるときには、逆に「弱み」となって作用 してきました。この「特異性」を時代の潮流に合わせて、伸ばす べきは伸ばし、抑えるべきは抑える形での「脱皮」が必要です。 特に強調すべきことは、「ガラパゴス現象」を克服してグロー バル化を実現することです。そのためには世界市場で優位に立 てる分野を定め、そこにリソースを集中することです。そして、 「顧客に言われたものを上手に作る力」よりも「自らニーズを発 掘し、製品を定義し(プロダクト・デフィニッション)、タイムリ ーに提供できる力」を強化することです。そのためには世界的 な規模でのマーケティング力はもとより、将来の技術と市場に 対する洞察力を磨くことが最大の課題であります。 今回の不況を単にサイクル的なものとして捉えず、構造転換 のための脱皮のチャンスとして生かしてほしいと切に願う次第 であります。

Contribution Article

半導体産業の転機

半導体シニア協会 会長 牧本 次生

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今年で2回目となる、SEMIと太陽光発電協会(JPEA)の共催 による太陽光発電に関する総合イベント「PVJapan 2009」が、経 済産業省、環境省、東京都、(独)新エネルギー・産業技術総合 開発機構の後援を得て、去る6月24日(水)から26日(金)に幕張 メッセで開催された。同時に開催された「第4回新エネルギー 世界展示会」「第5回太陽光発電研究センター成果報告会」とを 併せて、「再生可能エネルギー世界フェア」の統一名称での開催 であった。 PVJapan 2009単独での最終的な出展社数は303社・団体、 599小間となった。(「再生可能エネルギー世界フェア」全体での出 展社数は493社・団体、810小間)。来場者数は、展示会に先ん じて6月22日・23日に行われた「第5回太陽光発電研究センター 成果報告会」を合わせ、全体で50,779人に達した。(表1参照) ■ 太陽光発電にかける大きな期待を反映した旬な展示会 展示会場では、セルメーカー、インストーラー、システムイン テグレーター、装置・材料メーカー、部材各社が、実機によるデモ などで、最新の技術を展示した。 セルメーカーでは、国内主要メーカーである、シャープ、京セ ラ、三洋電機、三菱電機、カネカ、昭和シェル石油、ホンダソルテ ック、富士電機システムズ、YOCASOLらが揃って出展し、海 外からもQ-Cells(独)、Suntech(中)、Motech(台)、Gintech(台)、 Trina Solar(中)、カナディアンソーラー(米)、INDOSOLAR

(印)などの出展があった。メーカー各社は最新のセルモジュール を展示、住宅用では屋根瓦一体型や、多様な屋根形状に合わ せて取り付けられるパネルを展示した。インバーターの効率も改善 され、発電電力のモニターパネルにも工夫が凝らされたものが多 く、テレビに発電量や消費電力をモニターできるものなども展示さ れた。公共産業用では、シースルー太陽電池や窓用太陽電池、 スクールニューディール構想に併せた学校用太陽光発電システム などの展示が目立った。 また、システム、インストーラー、システムインテグレーター の出展も目立った。東芝は、電力システムで培った技術や省エネ デバイス技術をベースに、セルを外部調達し、システムインテグ レータとして業界に参入、PVJapanに出展した。グリーンテック は海水淡水化システム等を展示、大型の追尾型のシステムは会 場での写真撮影スポットとなった。施工面でも、取付けコスト低 減の取組みが各社から出された。ドイツでGeoSol社を傘下に収 めて発電ビジネスに参入した国際航業グループは、宮崎で始めた ビジネス事例を展示するとともに、遊休地等を利用した発電ビジ ネスを提案した。 結晶系の石井表記、日清紡、エヌ・ピー・シー等、製造装置メー カー各社は、ウェーハの検査装置を展示し、歩留り向上、コスト 削減に向けて薄型セルへの取組みを本格化していることを示し た。AMAT、アルバック、東京エレクトロン等、シリコン系の薄膜 太陽電池製造装置メーカー各社は、揃ってタンデム型で効率を 9%前後にした新ラインを出展していた。薄膜では、数社が CIGS用の製造装置を出していた。トッキは有機薄膜太陽光発電 製造装置を出展、最近5%を超える効率の発表もあり注目され ている。一方、薄膜装置を支えるレーザー加工装置の出展も目 立った。シリコン結晶、スパッタリングターゲット、各種フィルム充 填剤の展示が多く、フィルムでは、デュポン、ブリジストンほか、 化成品各社が特徴をアピールしていた。 ◇ 特別展示 「図解・太陽電池製造プロセスコーナー」と「太陽光発電シス テムに関する産業情報・世界動向コーナー」には、連日多くの 人々が集まり、熱心に資料を閲覧していた。また、「国と地方自 治体の補助金情報コーナー」には、420を超える地方自治体の補 助金制度一覧を掲示し、導入を検討している来場者の一助とな った。高校生による太陽電池製作プロセス実演コーナーでは、山

PVJapan 2009 Report

PVJapan 2009

開催報告

ならびに

PVJapan 2010

開催概要

−時節を得た開催にマスコミも注目、

2010

年は再生可能エネルギー国際会議も同時開催−

6月22日(火)・23日(火) 雨 703(559) 6月24日(水) 雨のち曇り 13,014(14,698) 6月25日(木) 晴れ 18,527(14,299) 6月26日(金) 晴れ 18,535(15,550) 合 計 50,779(45,106) 天 候 ( )内は昨年実績来場者数 日 付 表1 再生可能エネルギー世界フェアの来場者数 (PVJapan 2009、AIST成果報告会、新エネルギー世界展示会の来場者数合計)

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形県立東根工業高校の生徒が実際に会場で半田付けを行い、 モジュール化工程を実演した。機械が行うのとは違い、高校生が 手作業で行うことで、来場者は太陽電池をより身近に感じること ができた様子であった。そのほかにも、日本と世界の技術開発ロ ードマップコーナーでは、「2030年に向けた太陽光発電ロードマ ップ」のアップデート情報と、米国、ヨーロッパのロードマップ を展示した。家庭での消費電力計測コーナーでは、簡単な計測 機器と同時に測定例を掲示し、一般来場者の関心を集めた。 ◇ ソーラーパネル施工相談コーナー 「施工相談コーナー」では、住宅メーカー、インストーラー、太 陽光発電普及拡大センターの展示と同時に、文部科学省、経 済産業省資源エネルギー庁、環境省の共同出展による「スク ールニューディール構想」の展示が行われた。「私たちの学校に 太陽光発電を」を合言葉に、太陽光発電システムを全国12,000 校に設置する計画である。補正予算が通過し、2.5%の実質 負担で学校に太陽電池を設置できるため、パンフレットは半日 でなくなるという状態であった。 ◇ アカデミックエリア 応用物理学会と学術振興協会第175委員会の協力で設置さ れた「アカデミックエリア」には、50校・団体が参加し、展示を行った。 連日来訪者で賑わい、熱心な議論が行われていた。各校がリ レー形式でプレゼンを行う「アカデミアリレートーク」が初日の午後 に実施され、教授自らが説明された大学も多く、定員を大幅に 超える聴講者で賑わった。産業界と大学との交流を促進する 場として、昨年以上に充実した企画となった。最終日の26日には、 山内俊夫文部科学副大臣も訪れた。 ◇ プレゼンテーションステージ 太陽電池メーカーからの技術セミナーも含め、出展各社からの プレゼンテーションに加え、前出の「アカデミアリレートーク」、太陽 光発電普及拡大センターの「住宅用太陽光発電導入支援対策 費補助金」制度と状況報告、積水化学工業の塩将一氏による特 別講演「太陽光発電の普及拡大に向けた取組み」、さらには、アイ サプライ・ジャパンの平山正己氏による「太陽光発電ビジネスの 最近動向と半導体需要予測」など、ステージは連日満員の聴講者 で賑わった。 ■ マスコミも注目 各局がこぞって取材に訪れ、連日放映 展示会は、ビジネス展であると同時に普及を推進する広報の 役割も担っており、特に初日は、NHKをはじめ民放各局の取材ラ ッシュとなった。雨で来場者が若干少なめであったことが、取材 には好都合となった。また、テレビで連日繰り返し放映され、 大きな広報効果と同時に、太陽光発電をはじめとする再生可能 エネルギーに向けられた期待の大きさを窺わせた。(表2参照) −PVJapan 2010 開催について− 次回「PVJapan 2010」は、2010年6月30日(水)∼7月2日(金) にパシフィコ横浜で開催の予定です。今年と同様「第5回新エ ネルギー世界展示会」との同時開催となりますが、さらに、日本 で4年に一度開かれる「再生可能エネルギー2010 国際会議」 の日程に合わせ、世界各国・地域から多くの関係者が集まる絶好 の機会を得ての開催となります。 「PVJapan 2010」は、早期出展申込みを受付中です。8月31日 (月)までのお申込みのうち、先着400小間までに特別割引などの 特典をご用意しています。出展に関するお問い合わせは、SEMI ジャパン(Email:pvj@semi.org Tel:03.3222.5988)でお受け しています。 SEMIは、太陽光発電協会と共催の「PVJapan」の開催を通 し、皆様に情報を提供するとともに、世界のSEMI会員各社とユ ーザーである太陽電池メーカーとの対話の機会を増やし、効果 的な協力関係を構築して、太陽光発電産業の発展に向けて取 り組んでまいります。 「PVJapan 2010」にご期待ください。

PVJapan 2009 Report

表2 「再生可能エネルギー世界フェア」テレビ報道の一部 6月23日(火) テレビ東京 ワールドビジネスサテライト(23:00∼23:58) 6月23日(火) BS 1 経済最前線(23:40∼24:00) 6月24日(水) NHK NHKニュース おはよう日本(4:30∼8:15) 6月24日(水) NHK ニュース15:00(15:01∼15:15) 6月24日(水) NHK 首都圏ネットワーク(18:10∼18:59) 6月24日(水) NHK NHKニュース7(18:59∼19:30) 6月24日(水) NHK ニュースウオッチ9(21:00∼22:00) 6月24日(水) TBS サカスさん(16:53∼17:50) 6月24日(水) TBS ビジネス・クリック(25:29∼25:34) 6月24日(水) フジテレビ FNNスーパーニュース(16:53∼19:00) 6月24日(水) テレビ朝日 ワイド!スクランブル(11:24∼13:05) 6月24日(水) テレビ朝日 スーパーJチャンネル(16:53∼19:00) 6月24日(水) テレビ東京 FINE!(15:30∼15:35) 6月24日(水) テレビ東京 ワールドビジネスサテライト(23:00∼23:58) 6月24日(水) BS 1 経済最前線(23:40∼24:00) 6月25日(木) NHK NHKニュース おはよう日本(4:30∼8:15) 6月25日(木) 日本テレビ ズームイン!!SUPER(5:20∼8:00) 6月25日(木) TBS JNNニュースバード(4:30∼5:15) 6月25日(木) フジテレビ めざましテレビ(5:25∼8:00) 6月25日(木) NHK 経済ワイドビジョンe(9:00∼9:50) 6月25日(木) テレビ東京 週刊ニュース新書(11:00∼11:55) 6月25日(木) フジテレビ 新報道2001(7:30∼8:55)

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PVJapan 2009では、三日間を通して多彩なプログラムが開催 され、太陽光発電産業の最新動向と今後の方向性について、技 術、市場・ビジネス、政策、普及、標準化検討等、幅広い視点から 熱い議論が交わされた。 国際会議棟では、PVJapanの基調講演にあたる「Executive Forum」をはじめとした12の専門セミナーやVIPレセプション が開催され、延べ3,426名の参加を得た。情報と人の集まる場と して企画された豊富なプログラムは、展示会場での交流だけに 留まらず、「太陽光発電に関する総合イベント」であるPVJapan を、来場者に十分に活用いただく機会となった。 ■ グローバルなPV施策、R&D動向を探る技術セッション 「世界のPV技術開発の動向を探る」では、日本、米国、EU、 台湾の研究機関の代表が、R&D政策のマイルストーンについて語 り、いずれも2015年をめどにグリッドパリティ(小売電力価格と 太陽光発電価格の等価化)を実現するために、研究開発と普及 拡大の両面に各国政策の強い後押しがあることが強調された。 技術セミナー「グリッドパリティ実現に向けた結晶シリコン 太陽電池の最新技術」では、三洋電機、三菱電機、NPC、ファ シリティ(独Schmid社)が講演とパネル討論を行い、コストダウン の道筋について議論が交わされた。結晶シリコン系における 近々のコストダウンは、革新的技術変革よりも、基板薄型化など の従来の製造工法に基づく技術改良がアプローチの中心である という共通認識のもと、ウェーハスライス技術やクラック検査 に代表される量産化対応の難しさや、各社各様の技術スペックが もたらすコストダウンへの障壁についての意見交換がされた。 「台頭する薄膜系太陽電池の最新技術と挑戦」では、ここ数年 でめざましい成長を遂げる薄膜系太陽電池について、カネカ、三 菱重工業、シャープ、昭和シェルソーラー、東京工業大学が講演 を行い、技術開発と商業化の状況が紹介された。近年コストリー ダーとして躍り出たCdTe太陽電池や、ターンキーと呼ばれる製 造一貫ラインをもって新規参入する新興企業に対して、より高 い変換効率と信頼性を目指すことで優位性を持つ、高スループ ットと品質安定化技術により、高品質低コストの領域を目指す、 等の開発方針が語られた。 ■ 太陽光発電の普及拡大への大きな潮流 太陽光発電の導入拡大へ向けた施策や事例等、普及に焦点 を当てたセミナーが、太陽光発電協会(JPEA)主催で催された。 「公共産業分野への太陽光発電導入の展望」では、経済産業 省資源エネルギー庁 新エネルギー対策課 根岸寿美氏より講演が あった。スクールニューディール構想(太陽光パネルをはじめと した学校のエコ改修等への補助金制度)や、住宅用補助金に代 表される太陽光発電導入のためのアクションプランが説明され、 太陽光発電導入量を2020年までに20倍にするための具体的な道 筋が、力強く語られた。 「太陽光発電のグリーン電力の活用と今後の展望」では、グリ ーン電力証書の仕組みや制度が説明され、太陽光発電の市場 拡大を進めるための一つの柱として、今後も利用促進に向けて実 情に合った法整備が重要であることが語られた。 普及に関するセミナーには、太陽電池・周辺メーカーはもとよ り、施工関連業者や一般からの参加も目立ち、太陽光発電への 認知度が向上し、普及拡大に向けて世の中の機運が盛り上がっ ている昨今の状況が窺われた。 ■ SEMIスタンダードの検討も始まる 半導体、FPD分野で長年の活動実績を持つSEMIスタンダード について、PV分野への応用を検討するワークショップも開かれ た。太陽電池用シリコン材料品質の標準化や安全性ガイドライ ン等、PV分野でも必要かつ要望が多いと思われる分野について、 他産業での過去事例を参考に積極的に議論された。 ■ 再生可能エネルギー世界フェアVIPレセプション 会期初日には、政府関係者、学術界、産業界、関連団体など、 太陽光発電ならびに再生可能エネルギー関連の400名を超える エグゼクティブが、世界中から一堂に集い、賑やかにVIPレセプシ ョンが開催された。 京セラ、シャープ、カネカ、三洋電機、昭和シェル石油、三菱電 機などのセルメーカーをはじめ、製造装置・材料企業のVIPが、ネ ットワークを拡げるための名刺交換や情報交換を活発に行い、 会場は熱気に溢れていた。 シャープ(株)執行役員 ソーラーシステム開発本部長 村松哲 郎氏は、「地球号に乗った皆さんの英知を集め、我々の2050年 を創り上げよう」と熱く語り、また、東京エレクトロン(株)代表取 締役会長 東哲郎氏は、「この会場に溢れる熱いエネルギーを感 じ、この業界が伸びていくことを確信しました」と力強く宣言。会 場内は、産官学を挙げての低炭素社会の実現とPV産業の振 興に向けた連帯感で大いに盛り上がりを見せた。

PVJapan 2009 Report

PVJapan 2009

併催プログラム報告

−激動する太陽光発電産業の幅広い情報が集約−

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PVJapan 2009の基調講演にあたる「Executive Forum」と、展

示会の前日・前々日に行われた「第5回太陽光発電研究センター

成果報告会」について、その概要を紹介する。

■ PVJapan 2009「Executive Forum」

「Executive Forum」は、展示会初日の6月24日(水)14:00-17:00 に開催された。太陽光発電技術研究組合 桑野幸徳理事長の司 会により、太陽光発電の取組みについて、業界と政府関係を含めた 世界のリーダーからの講演が行われ、214名の参加者が熱心に聞 き入った。 ◇ Q-Cellsの取組み

Q-Cells InternationalのCOO, Marko Schultz氏は、Q-Cells が属するEPIAの立場からSET Planの概要を説明するとともに、実 現に向けたQ-Cellsの取組みにも言及した。SET Planでは、2020年 には全エネルギーの20%を再生可能エネルギーで賄い、そのうち12 %は太陽光発電による電力で供給する計画である。グリッドパ リティー実現時期は地域によって異なるが、住宅用途では多くの地 域で2012年ごろから順次グリッドパリティーを迎えるようになる。 日本での住宅市場のグリッドパリティーは、2012年から2014年と 予想される。2009年のモジュール価格値下りで、ヨーロッパは早 期にグリッドパリティーを迎える可能性が強いが、さらに 50-60%のコスト削減が必須であり、Q-Cellsとしては、多方面 からのアプローチでさらなる低コスト化を推進し、早期実現に 貢献すると述べた。最後は「Europe Can do it, So can Japan」と締 めくくった。

◇ 米国の計画

米国国立再生可能エネルギー研究所(NREL)のBenjamin Kroposki氏は、DOE(米国エネルギー省)のMarket Transformation

(産業化)プログラム、米国における太陽光発電普及と研究開発 の取組みを発表した。ソーラーの産業化の課題として、①消費者 の理解 ②経済的なインセンティブ不足 ③経済的な産業化アプ ローチの経験不足 ④複雑な認可制度 ⑤不十分な規制や標準 ⑥系統連携ルールの不整合 ⑦不十分な電力測定ポリシー ⑧建 築業界のソーラーに関する経験不足 ⑨経験豊富なインストー ラーと技術者不足等を挙げ、それらの解決に向けた取組みを説明 した。

具体的には、技術開発とは別の観点から、①Solar America Board for Codes and Standards(Solar ABC’s)②State & Utility Technical Outreach ③Solar America Showcases ④Solar America Cities ⑤Government Solar Installation Program(GSIP)の実施に向け た活動を実施した。

Solar America Citiesの例として、CREBS(Clean renewable energy bonds)を利用したアリゾナ州トゥーソンの700kWの導入、 Solar America Showcasesとしてのフロリダ州オーランドのコンベ ンションセンターへの1MWPVシステムの導入などを挙げた。 導入に際しては、都市ごとに20万ドルの経済支援と25万ドルの 技術支援が行われる。GSIPプログラムとしては、GSA(Global Sports Alliance)の22の建物へのPV導入に関してのシステム設 計、Utility Technical Outreachとしては、NARUCを介してのフィ ードインタリフ制度開発への技術的支援、Solar ABC’sでは、モ ジュール製造業者が複数のセルメーカーを活用できるようにするた めのセルの標準化活動を例に挙げた。 2009年の主な活動としては、①人材育成 ②2015年のグリッド パリティー実現に向けたサプライチェーンの改善 ③新技術へ の投資 ④連邦PVプログラムの産業界の関与 ⑤蓄電あるいは その他のシステムとのグリッドインテグレーションを挙げた。 ◇ 日本の方針 NEDOの小井沢和明理事は、日本の新エネルギーの方針を説 明した。再生可能エネルギーの比率を、2005年の5.9%から2030 年には11.1%へと引き上げる。そのための方針として、①導入支援

②RPS(Renewable Portfolio Standard)制度の導入 ③技術革新

によるコスト削減の3点を説明した。PV分野では、発電量を2020年 に2005年の20倍とするとともに、ここ3∼5年で価格を半額にする 目標を示した。エネルギー供給と消費の観点から、炭酸ガス排出 量を削減する21の技術革新プログラムについても説明した。さら に、6月に改訂された「太陽光発電の技術開発ロードマップ (PV2030+)」の概要と、グリッド連携に関する大型プロジェクトの 成果について報告した。PV2030+では、コスト削減の達成時期 を従来よりも5年前倒しにしている。

PVJapan 2009 Report

PVJapan 2009 Executive Forum

ならびに

5

回産総研太陽光発電研究センター成果報告会 開催報告

e h t s e m i t 0 2 . x o r p p A s l e v e l 5 0 0 2 s e m i t 0 1 . x o r p p A s l e v e l 5 0 0 2 e h t d r a w r o f e v o M s r a e y 4 -3 y b 日本における2020年の太陽光発電の普及目標(小井和明沢氏)

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◇ シリコンの需給

Hemlock SemiconductorのVice President, Gary Homan氏 は、2014年までのシリコン需要予想と供給能力のグラフを示し、多 結晶シリコンは2009年でも10GWの製造を支える供給能力があ ること、ここしばらくは供給が需要を超える状況が続くことを 示した。一方で、グリッドパリティー実現に向け、高品質で抵コ ストの多結晶シリコンという観点から供給事情を見直すと、 2013年でも、15万∼20万トンの供給能力と見積られ、太陽電池の 重要動向によっては、早ければ2012年から13年に需給が逼迫す る可能性も示した。そのような状況の中で、Hemlockは、現在 の26,000トンから2014年には63,000トンへと順次供給能力を増 大させることを示した。 ◇シャープの取組み シャープ執行役員 ソーラーシステム開発本部長の村松哲郎氏 の講演では、同社のPVへの取組みが語られた。2050年の炭酸ガ ス排出量80%削減に向け、2050年には電力需要の30%を太陽光 発電で賄うためにシャープに何ができるかに取り組んでいる。そ のために、「省エネと創エネ」を掲げ、企業活動で消費するエネル ギーと生み出すエネルギーの逆転へと向けた活動を行う。太陽 光発電では、シャープはセル・モジュール製造からシステムイン テグレーション、さらには発電事業まで視野に入れて活動して いる。続いて、結晶系、薄膜、化合物、有機を含め、それぞれにつ いて、理論効率と比較から高効率化とコスト削減に向け、今後の 研究開発余地について議論した。 ■ 第5回産総研太陽光発電研究センター成果報告会 第5回太陽光発電研究センター成果報告会は、展示会に先が けて、6月22日(月)・23日(火)の両日、東京有明の日本科学未来 館で開催された。おりからの太陽光発電ブームもあり、昨年を上回 る約700名が参加し、2ヵ所に設けられた中継会場も熱心な聴衆 で溢れる盛況であった。 初日は、2つの特別講演と2つの招待講演、6チームからの概要 報告、そして意見交換会が催された。 ◇ 特別講演 経産省資源エネルギー庁 新エネルギー対策課の渡邊課長の 講演では、同省の平成21年度新エネルギー関連予算が補正分を 入れて約1,500億円に達し、また、新中期RPS(Renewables Portfolio Standards)目標の見直し、今後開発・導入を促進する対象を従来 の「石油代替エネルギー」から「非石油エネルギー(新エネ、原子 力等)」へ変更する等の法整備、「新エネ100選」、全国13ヵ所に展 開する「次世代エネルギーパーク」等の新エネ普及取組みが紹 介された。さらに、住宅用導入補助金の実施、省エネ改修時の投 資型減税措置、公的施設・教育施設分野への導入拡大等、他 省庁にもまたがる導入拡大のアクションプラン、さらに、ソーラー・シ ステム産業戦略研究会報告での研究開発戦略・標準戦略によ る競争力強化の指摘にも言及された。最後に、資源エネルギー 庁政策課に「新エネルギー社会システム推進室」が新設され、従 来の個別技術の取組みを超えて、社会システムとしての新エネ ルギーの活用を図る取組みが整備されたとの紹介があった。 太陽光発電研究センター 近藤センター長からは、研究センタ ーの概要と戦略についての発表があった。100µm以下のシリコ ン薄型化、新材料を用いた薄膜シリコンの多接合化、蒸着法によ る高効率フレキシブル太陽電池の開発、有機色素・有機薄膜太 陽電池の開発、評価解析技術、フレキシブル太陽電池基材コン ソーシアム、そして、2030年に40%の超高効率を目指す革新的太 陽電池国際研究拠点としての取組み、さらに、高信頼性太陽電池 モジュール開発・評価コンソーシアム等々、最近の活動成果につい ての報告があった。 ◇ 招待講演 産総研ユビキタスエネルギー研究部門の辰巳国昭氏から、「蓄 電池技術の現状と将来展望」をテーマに、各種2次電池の特徴と 今後の課題、最近話題のリチウムイオン電池の特徴、車載用を例 に、電池の高エネルギー密度化にいて簡明な発表があった。 資源総合システムの一木社長からは、「本格化するわが国の太 陽電池システム普及体制整備と今後の日本」と題した講演があ った。昨年の福田ビジョン後のわが国のさまざまな取組みを踏 まえて、今後日本のPV産業がギガワットレベルの生産および国 内導入量を背景に、再び世界をリードする活躍が期待できると の力強いメッセージが伝えられた。 ◇ 150名が参加した意見交換会 初日最後のプログラムとして開かれた成果報告会の意見交換 会には、約150人が参加し、昼間の講演内容や今後の技術の動 向について、わが国がギガワットカントリーになるための課題につ いて等、熱心な意見交換が行われ、参加者一同の親睦を深める 機会となった。 2日目は、各研究員から計13件のトピック発表が行われた。ま た、講演会場に隣接したホールでは32件のポスター展示が行わ れ、多くの来場者で混み合う盛況ぶりであった。 本報告会は、2010年は6月24日(木)・25日(金)の両日、つくばで の開催を計画している。

PVJapan 2009 Report

太陽電池の市場予測とポリシリコン需要予測(Gary Homan氏)

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去る7月14日(火)から三日間、米国サンフランシスコで開催さ れた「SEMICON West 2009」は、昨年後半からの世界同時不 況の影響下で、規模を縮小しての開催となったが、半導体産業の 回復への歩みが確かなものであることを示す情報や、力強いメッ セージが発信される場ともなった。 ■ SEMICONは縮小するもIntersolarは拡大 昨年に引き続き、太陽光発電分野の展示会「Intersolar North America」との同時開催となった「SEMICON West」は、半導体生 産が減少、またそれを受けた設備投資計画の延期や中止が展示 会に及ぼした影響は深刻で、昨年比約4割減となる出展社数 695、小間数1,265に留まった。一方で、「Intersolar North America」

は昨年の2倍以上の規模(443社、909小間)となり、太陽光発電 産業が今後の成長に対する勢いを失っていないことを示した。 SEMIはIntersolarの共催団体であり、両展示会の来場者は自由 に行き来できるなど、相乗効果が図られている。両展示会の事前 来場登録者数は、総合すると昨年比4%の増加となった。 ■ 市場は底を打った 展示会前日にSEMIとGartnerの共催で提供された「マーケット・ シンポジウム」において、SEMIの市場調査統計部門の責任者であ るDan Tracyは、シリコンウェーハの出荷面積が2月を底に5月まで に60%の回復に転じていること、ASE、SPIL、TSMC、UMCの請負 生産各社の売上げが、第2四半期に前期から81%上昇し、2007年 のピークから−23%まで回復したことを指摘し、半導体産業が回復 に向かっていることを確認した。しかし、設備投資の開始はまだ 先で、2009年はすべての地域で装置市場は二桁の減少をし、Intel とGlobal Foundriesが投資を継続する北米、欧州以外では50%を超 えるものとなることが、2009年央の装置市場予測で示された。 2010年には40∼50%の回復が期待されるものの、2007年の428 億ドルに対し、200億ドル程度までとなる見込みである。 ■ 新しい市場の創出 展示会初日には、半導体産業のリーダーから力強い発言、発表 が続いた。開幕を飾る基調講演には、Intelの上級副社長兼Ultra

Mobility Groupジェネラル・マネージャ Chandrasekher氏が登壇し、 革新的な製品が誕生し収益性の高い市場を形成してきたのは、 常に経済不況の後であると述べた。70年代のオイルショックは 携帯電話を、80年代の第二次オイルショックはIBM PCを生み出 した。ドットコムバブル崩壊の後にはAppleのiPodが誕生して る。経済不況においては、選択と集中を通じて革新を引き起こす ことが企業リーダーに求められると主張し、この不況を抜け出 した先には、モバイル・インターネットの技術革新により、新し い市場が創出されるだろうと予言した。 ■ 米国に新たな最先端ファブ 同日のSEMICON West記者会見では、着工が発表され注目が 集まるGlobalfoundriesのFab 2 ジェネラル・マネージャである同社 副社長 Armour氏が、その計画を明らかにした。正式な着工は7 月24日であり、30万平方フィートのクラス100クリーンルーム を擁するFab 2がフル稼働すると、月産35,000ウェーハとなる。 最先端の28/22nmプロセスによる大規模な生産設備を米国内 に取り戻すこのプロジェクトの総投資額は42億ドルにのぼり、 1,400名以上の直接雇用が生まれるとArmour氏は述べた。 ■ イベントハイライト SEMICON Westで注目されたイベントには、ファウンドリ各社 のトップが集まった「Foundry Summit」、国際半導体技術ロードマ ップの改定を終えたITRSの「Keynote Panel」があり、また成長 産業分野が集合する「Extreme Electronics」エリアでは、MEMS、 プリンテッド・エレクトロニクス、半導体照明、ナノエレクトロニク スの展示と無料技術講演が提供された。出展社からはブース 訪問者の減少の声が聞かれたが、コンパクトになったためか集 客が増加し、来年は小間を増やしたいという出展社もあり、各社 とも米国の市場動向を見ながら検討をしている様子が窺えた。 ■ 太陽光発電産業がみせる勢い

「Intersolar North America」は、出展社の増加に伴い、モスコーニ センターのウェスト・ホールを3フロアとも独占しての開催とな った。開場前のロビーは熱心な来場者で混み合い、活気が感じら れ、日本の出展各社からは「PVJapanと比較して来場者数が少 ない」あるいは「主要モジュールメーカーが全社揃っていない」 といった声も聞かれたものの、「マーケットのニーズがわかり、 製品開発の方向が決まった」など、やはり出展結果に満足されて いることが感じられた。Applied Materialsやアルバックなど、 Intersolarに重点を移している会員もあり、どのように両展示会の バランスをとりながらシナジーを生み出していくかが、今後の 課題と言える。

SEMICON West / Intersolar North America Report

SEMICON West / Intersolar North America

レポート

−半導体業界は回復基調を確認、太陽光発電業界は活況を呈す−

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去る5月26日(火)・27日(水)の2日間、大阪市北区のグランキュ ーブ大阪(大阪国際会議場)で開催された「SEMI Forum Japan 2009(SFJ 2009)」は、2日間で20のプログラムに業界関係者延べ 1,208名の参加を得て、成功裡に閉幕した。SFJは、SEMIが2001 年より毎年大阪で開催しているイベントで、本年で9回目の開催を 迎えた。システム、デバイス、装置、材料など、半導体バリューチェ ーンを包括したセミナー主体のイベントで、応用物理学会、半導体 シニア協会(SSIS)、(社)日本半導体ベンチャー協会(JASVA)より 協賛・協力を受け、各団体主催のプログラムも開かれた。 初日5月26日(火)10時より、基調講演としてパナソニック(株) 代表取締役副社長の古池進氏に、「パナソニックが目指す次世代 技術開発の方向性−半導体の視点から−」と題して講演いただ いた。また本年、新たに「オーガニックエレクトロニクスセミナ ー」を設け、有機ELディスプレイの商品化を足がかりに、太陽電 池、集積回路、固体照明、さらに分子コンピューティングの分野 まで広がりつつある有機エレクトロニクスデバイスについて、 注目のトピックスを取り上げて議論した。この基調講演とオー ガニックエレクトロニクスセミナーについては、後述の詳細な 報告をご参照いただきたい。さらに、「パワーデバイスセミナー」 では、省エネルギーのキーデバイスとなるSiC(炭化ケイ素)、 GaN(窒化ガリウム)などのワイドバンドギャップ半導体を中 心に、パワーデバイスの市場動向、応用、デバイス、モジュール実 装にわたって講演いただき、議論が行われた。本セミナーは、有 料セミナーでは人気が最も高く、97名の参加者を得た。「マーケ ットセミナー」では、「半導体市場回復のシナリオを探る」をテ ーマに、昨秋から困難な状況が続く半導体産業とサプライチェ ーンの回復期について、多角的な検討がなされ、また、期待が集 まる太陽光発電市場についてもレポートされた。毎年好評を博 している教育用プログラム「SEMI Tutorial」では、太陽光発電 関連の4コースが設定され、多くの参加者を集めた。 本年は非常に厳しい経済状況に加え、開催10日前に大阪地区 で新型インフルエンザの発症が確認されて拡がりを見せたため、 出張規制による講師、参加者のキャンセルもあり、全体の参加者 数としては延べ1,208名と、昨年比較で4割以上の減少となった。 しかし、オーサーズインタビューのため講演を終えた講師の前 に列ができるなど、各会場では熱心な議論が交わされ、充実し た内容のフォーラムとなった。 ■ 基調講演:「パナソニックが目指す次世代技術開発の方向性 −半導体の視点から−」 パナソニック株式会社 代表取締役副社長 古池 進 古池氏は、まず激変する経営環境として、世界同時不況で各国 とも実質GDP成長率は急減 速、特に日本の落込みが目立 つこと、経済危機の進行スピ ードは、過去のITバブルでは 5ヵ月、今回はなんと3ヵ月で +成長から-30%へと進行し ていること、景気回復の商品 が見えず過剰消費が消滅している中で、真の顧客価値を提供で きなければ、この未曾有の危機打開ができないと啓蒙した。 ◇ 新しい市場が創出できる「感性商品」と「エコ商品」 そこで今求められる技術戦略とは、大不況の中でも新しい価値 を持った商品が注目されている分析結果から、それらの共通点 は、基本性能に加え、人に「心地良さ」や「驚き」を与える感性 性能が加わった「感性商品」であると分析する。一方、電機業界 は家庭の電力消費量が年々増加しており、省エネルギー化は企 業の大きな責務であり、「感性商品」と「エコ商品」により、新し い市場が創出できると考える。 ◇ 技術開発戦略は、「スピード価値」「インテグレーション価値」 「イノベーション価値」の3つの価値がポイント これを技術開発戦略の視点から見ると、「スピード価値」「イ ンテグレーション価値」「イノベーション価値」の3つの価値が ポイントとなる。さらに、これらを半導体分野から見ると、セッ トと連携した半導体の3つの価値を創造する技術エンジンは、パ ナソニックにとってはまさに「微細プロセス」と「Uniphier(デ ジタル家電統合プラットフォーム)」の両輪である。たとえば、 スピード価値では、先駆者利益追求型モデルとして、垂直統合で 技術資産を創出しその後に水平展開で資産活用する技術資産 化サイクル、65nmに引き続き45nmの最先端微細化プロセスの先 行量産化、プロセス開発協業で300mm工場での最速量産化技 術の立上げ、Uniphierプラットフォーム化、そして累計65シリーズ 201製品への商品連打により、パナソニックはV字回復ができた。 そして、セット・デバイス共創(技術の高度なすり合せと機能 融合)がインテグレーション価値を創造していく。また、このイ ンテグレーション価値においても、微細化は顧客価値を提供す る歴史そのものであり、高速・低消費電力化が機器の基本性能 を向上させ、さらにアナログ・高周波混載で高機能化を実現。感 性商品、エコ商品にもきわめて有効である。エコ商品には、微細化 プロセスだけでなく、システムアーキ、回路の三位一体で実現し ていかねばならない。このインテグレーション価値が目指すも のは、技術がつながり家族が集う「デジタル囲炉裏」である。テ レビを核にしたインテグレーション価値を実現し、そして地球

SFJ 2009 Report

SFJ

SEMI Forum Japan

2009

報告

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環境を配慮した暮しを実現していく。

イノベーション価値では、蓄積した「技術資産」と「異分野技

術」が融合し、地球規模の「環境」、少子高齢化から「健康」、加え

て「安心・安全」「感動」(エンターテイメント)の4つの成長分野で、

イノベーション価値をさらに高める。そして、世界最大級のIMEC オープンイノベーションにより、More Moore、More than Moore分 野の異分野技術融合を加速して、新たな価値を創出する。 環境分野への取組み事例としては、「創」「蓄」「省」エネ技術 と最適制御でエネルギーマネジメントを行い、創エネ、蓄エネ、 省エネの「家まるごとソルーション」を実現する。 ◇ パナソニックの半導体技術戦略は、怯むことのない微細化の追求 そして最後に、パナソニックの技術戦略の方向性において、プ ロセスの微細化はこれら3つの価値創造の基盤であり、これから もMore Mooreだけでなく、More than Moore分野においても、怯

むことなく微細化を追求していかねばならない、と結んだ。 半導体微細化の今後の重要性を説かれ、約300名の聴講者 のほとんどが元気が出た基調講演であった。 ■ オーガニックエレクトロニクスセミナー: 「広がる有機エレクトロニクスの世界」 今年より新しく企画された「オーガニックエレクトロニクス セミナー」は、厳しい経済状況にもかかわらず、多くの人が聴講 に訪れ、盛況となった。有機ELディスプレイの商品化を足がか りに、さまざまな分野に広がりつつある有機エレクトロニクス の世界について、7人の専門家が参加者と活発な議論を交わし、 オーサーズインタビューでも質問が絶えない状況であった。 セミナーの内容は大きく次の4つに分けられた。 ・有機エレクトロニクスの将来展望 ・キーデバイスである有機TFTの現状 ・市場で拡大しつつある有機ELアプリケーション ・次世代の大きなエネルギーデバイスになりうる有機太陽電池 まず、京都大学 松重教授がイントロダクションとして、ポスト Siとしての有機・分子エレクトロニクスの優位性と、有機材料の 薄く軽いといった機能や、環境・エネルギーに対しての優位性を 紹介した。次に、プロセス面の応用として、有機分子の自己組織 化技術を用いた新しい概念のリソグラフィーの制御技術を、京 都大学 竹中講師が解説。 続いて、有機エレクトロニクスの本領を発揮するプリンタブ ルTFTに関するデバイス技術、有機TFTを用いた電子ペーパー のアプリケーションの実際について、大日本印刷の前田氏が講 演した。また、産総研の鎌田氏の講演では、有機TFTの高い安定 性に向けた議論がなされ、封止や界面の制御が重要であると報 告された。 有機EL技術として、有機ELディスプレイと有機EL照明の紹 介が、技術コンサルタントの當摩氏とルミオテックの森田氏か らあった。競合デバイスを置き換えていくには、発光効率の向上 が不可欠であるが、最近の研究では100ルーメン/Wを超える効 率も発表され、LEDや蛍光灯等他の光源と肩を並べるほどにな ってきた。今後も有機エレクトロニクスを代表する技術として 注目される。 有機太陽電池では、大阪大学 柳田名誉教授より、高い変換 効率と低コスト化が期待される色素増感太陽電池の最近の研究 状況と将来展望が述べられた。有機ELと同様に、有機太陽電 池の大きな市場の拡大が期待される。 このように、新しいエレクトロニクスの基幹材料となりうる 有機機能材料が、さまざまな分野で拡大しつつある状況が詳細 に説明され、今後、産業全体を牽引する技術に成長していくこと が強く感じられた。

SFJ 2009 Report

SFJ 2009 開催プログラムと参加人数> 5月26日(火)計 703 基調講演 293 SEMIマーケットセミナー 73 フロントエンドプロセスセミナー 34 JISSOセミナー 48 メモリーセミナー 42 微細化のブレイクスルーセミナー 34 SEMI Tutorial 太陽光発電技術:結晶シリコン太陽電池コース 51 SEMI Tutorial 太陽光発電技術:化合物薄膜(CIS)太陽電池コース 52

STEP/SEMI S2 30

JASVA Day OSAKA(主催:(社)日本半導体ベンチャー協会) 46

プログラム名 参加人数 2日間計 1,208 5月27日(水)計 505 マニュファクチャリングサイエンスセミナー 40 多層配線技術セミナー 37 MEMSセミナー 53 パワーデバイスセミナー 97 オーガニックエレクトロニクスセミナー 49 SEMI Tutorial 太陽光発電技術:薄膜シリコン太陽電池コース 48 SEMI Tutorial 太陽光発電技術:PVシステムコース 42

Global Care Japan Forum 9

第9回 SSIS半導体シニア協会シンポジウム

(主催:(社)半導体シニア協会) 49

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20年ぶりの欧州生活となりました。初めての欧州駐在は1980 年代でしたので、その時からはおよそ30年経っている勘定です。 当時の世界はまだ東西冷戦の中、鉄のカーテンが存在していた 時代です。東欧へ行くにも一苦労、ビザを取るのに先方からの招 聘状が求められたり、宿泊ホテルも限定されたりで、出張先での 仕事準備より渡航準備により多くの時間がかかりました。東西 ドイツの壁も健在で、東ベルリンへ入る際は厳重な荷物チェッ クを受けながら、チェックポイントCharlieから徒歩で出入国し ました。そこには目に見える国境として高い壁があったのです。 一方、西欧においても国境は厳然として存在していました。車で 国境を越えるにも係官にパスポートを見せて検問所を通過、電 車でも飛行機でもパスポート検査は厳重でした。幸いにも日本 人は国境検査では比較的優遇されていたため、質問攻めにあう ことは稀でしたが、いずれの場合でも、国境を越えるときの緊張 感は相応にあったものです。 その後1990年代の欧州では、冷戦終了と同時に人と物の交流 が一挙に活発化されました。1993年のマーストリヒト条約発効 でEUとして統合されてから15年、まさに大きな変化の20年で す。通貨もユーロへ統一され、EU内の行き来にはパスポートさ えも不要となり、国境を感じずとも国を移動できるのです。なん と便利になったことでしょう。道路では昔の国境検問所は廃屋 になり、その横を通って隣国へ通過できてしまいます。EUのマ ークに縁取られた国名の看板があるだけで、それを見て、ああそ の国に入ったのだ、とやっと認識する程度です。経済格差や政治 上の複雑な駆引き問題は別として、まさに欧州の一元化一体化 が進んでいると言えましょう。 ところが、いまだに冷戦時代のままに国境が健在である分野 があることに気づきました。ベルギーという小国事情から、国境 を越えての外出機会も多いのですが、その度に感じていたもの、 それは「食の国境」です。少々誇張した表現ですが、ボーダーレ スの欧州になりながらも、食文化には今も厳然と国境が存在し ているのです。ほんの数キロ離れたお隣同士でも、どうしてこう も同じ食材でありなら食べ方も味付けも違うのでしょうか? その典型として一番先に気づくのは、パンの味の違いです。欧 州には多種多様なパンがありますが、味の点から見ると、フラン スパンはフランスとベルギーにしか存在しません。形・色・焼き 方こそ似て、名前までも同じにしていますが、その味の個性は歴 然としてあるのです。クロワッサンも然りです。 なぜこうも「違うまま」なのでしょうか?ガリアの国、ゲルマ ンの国、ブリタニアの国など、紀元前の民族識別が、パンの味に も変えがたいDNAとして引き継がれているのでしょうか? 欧州の歴史を見れば、多種多様な民族や帝国が入れ替り立ち 替り支配を重ねてきました。古くはローマ帝国、近代ではハプス ブルグ家などなど。民族も文化も幾多に交じり合ってきたはず です。度重なる戦争で欧州は荒廃、その疲弊から統合に向けた機 運が起こり、今日のEUに変遷してきたはずです。その情熱の欧 州の人々が、意識的にかどうかは判りませんが、避けてきたこと に食文化の融合があった、と思われるのです。隣国フランスのパ ンは美味しいと、ドイツ人もイギリス人も認めています。ではど うして真似しないのでしょう?原料の入手困難?いまどきそん なことは理由にならないでしょう。しかし、食に国境は厳然と存 在しているのです! その理由を自分なりに考察しました。そして出した答え は・・・理由は二つ考えられます。一つは、多くの部分で統一化・ 画一化が進んでいる欧州で、それぞれのアイデンティティーを 何処に残すのかと考えるに、最も日常に接した「食の文化」を選 んだのではないでしょうか。第二の理由は、欧州の人々にとって は、食べ物の味そのものより、食事をしながらの語らいと交流に、 より重要な意味を見出しているからではないか、ということで す。大袈裟に言えば、味は二の次、ということでしょう。食事の時 間に平均2時間もかけるということも、この事実を裏付ける一つ の証左ではないでしょうか。そのことがむしろ味へのこだわり を希薄にさせ、結果的に各国の人々は確固たるアイデンティテ ィーとして、食文化を頑なに残していったのでしょう。 以上が独断と偏見に満ちた私の観察と結論です。異見異論歓 迎します。 ベルギーは幸いなことに食文化の先進国と言われています。 ここでは美味しいパンをはじめ幾多の美食に出会うことができ ます。チョコレートやワッフルに限った話ではありません。ミ シュランの星付きレストラン率も本国フランスよりも高いそう です。高級レストランばかりではありません。近所のカジュア ルレストランでも、期待を裏切られることはほとんどありませ ん。読者のみなさん、欧州へご出張の際はぜひベルギーにもお越 しください。そして「食文化」の先進国にて、美味しいパンとワ インを楽しんでください。でも食事中は「楽しい会話」の味付 けも忘れずに加えてください。

Column

海外便り

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国境の話

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今年4月、千葉県舞浜で開催されたFPDの国際経営者会議 「GFPC 2009」のブレイクアウトセッションにおいて、デジタルサ イネージをテーマにしてパネルディスカッションの機会を得た。 座長はテクノアソシエーツ 朝倉氏、パネリストは、市場の視点か らアイサプライ 増田氏、システム活用の視点からJR東日本企画 山本氏、新規表示デバイスの視点から篠田プラズマ 篠田氏、 既存FPDの視点から筆者 越後(東芝松下ディスプレイテクノロ ジー:現東芝モバイルディスプレイ)の4名が務めた。 ■ 全世界規模で構築されつつあるデジタルサイネージの活用 初めに、参加者全員の共通認識として、サイネージ(広告看板 と定義)の電子化が進み、屋外で各種情報を得たいときには「い つでも、どこでも、いかなる情報も、誰でも平等に」デジタルサイ ネージを活用できる環境が、全世界規模で構築されつつあるこ とが挙げられた。さらには、小型から超大型までの電子ディスプ レイに順次切り替えられて、今や単なる広告看板の域を脱して、 「電子情報映像メディア」として、今後世界の人々へ豊かな価値 を提供し続けるとの理解で全員が一致した。 ■ 各パネリストによる多面的視野のショートプレゼンテーション 増田氏は、今後民生分野以外のさまざまな市場で大きく伸び ると分析し(図1)、「製品・技術面でも、液晶・プラズマ・LED等 個々に適切な応用分野に採用されていく。ホテルの客室にある TVは、総合システムとして構築されていく好例となるだろう」と 解説された。山本氏は、「システムを採用する側として、すでに一 部実用化しており(図2)、各種実証実験も行って、積極的に活動 を推進している。結果として、従来の『印刷系メディア』では実 現困難なニーズ(時間帯・地域別広告表現や双方向性や消費 者の属性把握等)に応えられるとの判断に至っている」と述べられ

た。篠田氏は、自社のPTA(Plasma Tube Array)技術をベースに

した超大型の表示デバイス(SHIPLA)によるデジタルサイネージへ の適用と効果(重量や消費電力への利点)を中心に、各表示技 術の画面サイズと用途の兼合いを、マップとして全体像を説明さ れた(図3)。最後に筆者からは、本分野の世界的な採用状況例 を始めとして、今後デジタルサイネージが「ポストTV」の最有力候 補になり得ることを、確信を込めて説明させていただいた。 ■ デジタルサイネージは巨大な市場を形成していくとの認識で一致 討議に移り、本分野の社会への寄与や課題について意見交 換をした。寄与の点では、前述の「電子情報映像メディア」として さまざまな情報を提供できる仕組みが今後構築でき、便利な情 報環境を創り得ると理解される。一方、課題としては、印刷系か ら電子系に切り替わることによる消費電力の増加や環境への影 響が危惧される。しかし、課題の解決は必須であるとの認識なが ら、それ以上に寄与する分が大きいとの全員の判断であった。 「今後、デジタルサイネージは、さまざまな形でさまざまな箇所 に採用されていき、巨大な市場を形成していくことは間違いな い」との参加者全員の力強い合意で本セッションは終了した。

GFPC Report

ポスト

TV

への展開:デジタルサイネージ

GFPC 2009

ブレイクアウトセッション報告−

GFPC委員 / 東芝モバイルディスプレイ株式会社 越後 博幸

 デジタルサイネージの展開事例

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はじめに 大型液晶パネル(>10インチ)は、ノートPCを第一ウェーブと して成長し、第二ウェーブとしてモニタ市場でCRT市場を代替 して成長、今第三の波としてテレビ市場で成長をしている。テレ ビ市場はいずれCRT市場を席巻すれば、現在の高成長率(年 率20%)は通常のテレビの成長率(年率4∼5%)に落ち着く。更な る成長を求めて、第四の波として期待されているのが、デジタル サイネージ市場である(図1)。世界市場の詳細を、用途別、デバ イス別に分析し、今後の成長を探る。 1.デジタルサイネージ市場 市場の定義は、テレビ以外の用途でサイネージ市場および業 務用市場全般で、ディスプレイのサイズは30インチ以上としてい る。用途は、通常よく見る駅の情報モニタからスタジアムなど、 多用途にわたる(写真1)。一方、ディスプレイデバイスは、LED ビデオ、LEDテキスト、フロントプロジェクタ、リアプロジェクタ、 プラズマパネル、液晶パネルがあり、用途に応じて適材適所で強 みを発揮している。用途区分は、室内用、ホテルテレビ、販売用、 フィナンシャル、教育、会議室、交通、屋外用、制御室、レンタル/ス テージ用など、多用途にわたる。 したがって、分野ごとに要求事項や要求性能が異なり、デジタ ルサイネージ市場は多くのデバイステクノロジが共存している。 また、利用者側からすれば便利と思う用途から、設置者側からす れば投資効率はどうか、ビジネスから回収する方策は何か、そこ に発達するデジタル技術やコンテンツが絡む市場である。 2. 市場予測 昨今の経済不況の影響は、デジタルサイネージ市場にも影響 を及ぼしているが、図2に直近で見たすべてのデバイスを総合し た世界市場予測を示す。2008年670万台が、2013年には2,250万 台に成長すると予測している。平均年成長率は実に30%である。 分野別に見ると、ホテルテレビ、室内用途、販売用途など、身近な 分野で成長する。 デバイス別で見ると、図3に示すように液晶パネルの成長が圧 倒的である。これは、上記成長分野のホテルテレビ、室内用途、販 売用途に液晶パネルが利用されるからである。プラズマパネル は、50インチ以上のニッチ市場をカバーする。フロントプロジェ クタは、大型画面においてコストパフォーマンスに優れ、教育市 場や室内大型用途で成長する。LEDビデオは、室内・屋外の外光 が明るい所での主役である。それぞれのデバイスがその特長を 発揮して、用途に応じて使い分けされる。 3. 分野別市場の課題 液晶パネルが第四の市場として期待するためには、それなりに 規模の大きい市場に参入する必要がある。

FPD Industry

デジタルサイネージ世界市場

−最新動向と市場規模、液晶市場の第四ウェーブか−

アイサプライ・ジャパン株式会社 ディレクター 増田 淳三

25,000,000 20,000,000 15,000,000 10,000,000 5,000,000 0 2008 2009 2010 2011 2012 2013 Control Room/Simulation Education Conference Room

Indoor Venues Outdoor Events Financial Exchange

Retail Signage/Billboard Transportation Rental/Staging

Hotel TV

図 1  2010 年の前工程装置投資額の 製造デバイスタイプによる割合 図 2   生産能力の予測の変化表2  10億ドル以上を設備投資する企業200820092010建設設備投資額04,59001,570(−65.8%減)02,756(75.5%増)装置設備投資額26,27413,657(−48.0%減) 21,835(59.9%増)総設備投資額30,86415,227(−50.7%減) 24,591(61.5%増)200820092010SamsungToshiba/Sandisk AllianceI

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