一橋大学情報環境利用の手引
(第
3
版)
2012
年
4
月
一橋大学
情報化統括本部
ルールをまとめたものです。 第1章の「ネットワークの利用と法律」は利用前に必ずお読みください。そして社 会のルール、一橋大学のルールを守った上で、大学のサービスを存分に活用して、 研究や勉学に役立てて下さい。 また、この冊子に掲載したもの以外にも、各学部や研究科で独自に提供している サービスもあります。それらについては所属の学部・研究科等に問い合わせて下 さい。
目次
第1章 ネットワークの利用と法律 1 1.1 法律、管理運用規則、モラル . . . 1 1.2 コンピュータ犯罪 . . . 1 1.3 知的財産 . . . 6 1.4 プライバシーと名誉毀損 . . . 10 1.5 有害情報 . . . 13 1.6 違法情報 . . . 14 1.7 迷惑メール . . . 16 1.8 オークションサイト . . . 17 1.9 インターネット上の関連情報 . . . 18 第2章 一橋大学の情報環境 19 2.1 一橋認証ID . . . 19 2.2 利用可能な場所 . . . 21 第3章 メール 23 3.1 Gmailについて . . . 23 3.2 Gmailの利用. . . 24 3.3 メール一覧の表示 . . . 24 3.4 メールの表示 . . . 25 3.5 迷惑メール対策 . . . 25 3.6 メールの作成 . . . 26 第4章 WebClass(授業支援システム) 27 4.1 WebClassでの学習方法 . . . 27 4.2 教職員の方へ:WebClass の授業やアンケート等での利用 . . . 31 第5章 1284Wireless(無線LAN) 32 5.1 利用に必要なもの . . . 32 5.2 利用できる場所 . . . 33第6章 カード利用プリンタ 34 6.1 設置場所 . . . 34 6.2 コピーカードによる印刷 . . . 34 6.3 Windows端末からの印刷指示手順 . . . 35 6.4 カード利用プリンタでのプリントジョブ出力操作 . . . 36 6.5 プリンタ設置場所端末以外からの印刷 . . . 39 第7章 1284ch(ひとつばしチャンネル) 40 7.1 利用できる場所 . . . 40 7.2 開室時間 . . . 40 7.3 視聴方法 . . . 41 7.4 映像コンテンツ紹介 . . . 41 7.5 更新情報 . . . 41 第8章 情報教育棟 42 8.1 演習室 . . . 42 8.2 利用相談 . . . 43 8.3 問い合わせ先 . . . 43 第9章 附属図書館 44 9.1 インターネット端末 . . . 44 9.2 情報検索端末 . . . 45 9.3 カード利用プリンタ . . . 45 9.4 オープンアクセスフロア . . . 45 9.5 HERMES端末 . . . 45 9.6 電子機器等の利用場所 . . . 46 9.7 問い合わせ先 . . . 46 第10章 東学習室 47 10.1 東学習室自習ブース . . . 47 10.2 LL自習室 . . . 47 付録A 情報基盤センターのシステム利用に際して 48 A.1 情報処理・教育システム及びネットワークの利用についてのセン ターの方針 . . . 48 A.2 利用に際しての遵守事項 . . . 49
1
第
1
章
ネットワークの利用と法律
1.1
法律、管理運用規則、モラル
社会にはさまざまなルールが存在しています。ルールには、それに違反すると、 1 刑罰を科されるもの、 2 損害賠償を支払う義務を負わされるもの、 3 施設・設備が利 用できなくなるもの、 4 友人関係が悪くなったり、世間から批判を受けるものなど、 違反に対する制裁の種類や度合の違いによっていろいろなものがあります。一橋大 学のネットワーク利用に関しては、 1 2が法律( 1 が刑法、 2 が民法)、 3 が「一橋 大学情報セキュリティ憲章」や「一橋大学情報セキュリティ基準」、「一橋大学情報基 盤センター利用規則」、「一橋大学情報ネットワークシステム管理運営規則」、 4 がモ ラル、マナー、エチケットなどと言われているものです。 4 の中で他のユーザーに多大な迷惑を及ぼすことになるものは、 3 にも取り込ま れています。 3 に違反した場合は、利用停止等の不利益処分がなされます。 1 2に違反する場合は、たいてい 3 の違反にもなりますが、 3 の違反がすべて法 律違反になるわけではありません。しかし、それが引き金となって犯罪につながった りするおそれがありますので、必ず遵守するようにしてください。 以下では、ネットワーク利用の際に、注意しておかなければならない法律の概要を 説明します。1.2
コンピュータ犯罪
まず、意識しておく必要があるのは、リアルの世界でやれば犯罪になる行為は、 ネットワークやコンピュータを利用してやってもやはり犯罪になるということです。 ネズミ講や麻薬・覚醒剤の取引、詐欺商法などはどのような手段をとってやっても犯 罪です。メールで脅迫すれば、脅迫罪になります。バーチャルな世界だから許される ということはありません。 しかし、リアルの世界を前提につくられた古い刑法では、うまくあてはまらない犯 罪が出てきました。そこで、1987年にコンピュータ犯罪に対する刑罰規定を整備するための刑法の改正が行われて、いくつかの犯罪類型が新設されました。改正前の 刑法は情報やデータそのものを保護する規定をもっておらず、文書偽造・変造罪、文 書毀棄罪などによって、情報の媒体としての文書を保護するにとどまっていました。 87年の法改正は、「電磁的記録」を文書とは別のものとして定義し、情報・データに 対する新たな犯罪類型を創設したのです。 1999年には、データの破壊や改ざんにまで行かなくても、アクセス権限のない者 がコンピュータシステムに不正にアクセスするだけで犯罪となる「不正アクセス行為 の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)」が制定されました。 2001年には、さらに、刑法が改正され、クレジットカードやデビットカード(キャッ シュカード)、プリペイドカードなどの支払用カードの偽造についての罰則が新設・ 強化されました。 2003年には、不正競争防止法が改正され、企業の技術情報や顧客リストといった 営業秘密を不正競争の目的で不法な手段で取得したり、不正に開示すると罰せられる ようになりました。 2011年6月には、「情報処理の高度化等に対処するための刑法等の一部を改正す る法律」が成立して刑法が改正され、長年の懸案であったコンピュータウィルスの作 成・供用、取得・保管等の罪が新設されました。
1.2.1
データの不正作出・供用
人の事務処理を誤らせる目的でその事務処理のための権利や義務または事実の証 明に関する電磁的記録を不正に作出したり、それを供用することは犯罪となります (刑法161条の2)。具体例としては、磁気競馬券の磁気記録部分を的中組番号に改ざ んした場合、オンライン化された銀行の預金元帳ファイルに虚偽の入金データを入力 した場合、学生の成績ファイルを改ざんした場合などがこれにあたります。1.2.2
支払用カードの偽造・供用・所持
キャッシュカードやクレジットカードの磁気ストライプ部分に他人の預金口座の 口座番号、暗証番号等のデータを印磁した場合、使用済みテレフォンカードの磁気 情報を改ざんして再使用できるようにした場合など、支払用カードの偽造について は、単なるデータの不正作出の場合より重い罰則が科されます(刑法163条の2第1 項)。カードの磁気情報をクローンカード偽造のためにコピーする(データスキミン グ)だけでも処罰されます(刑法163条の4)。2005年1月には、ゴルフ場利用者の キャッシュカードのデータをカード読取機を使って読み出し、別のカードに入力して カードを偽造していた一味が逮捕されました。 このような偽造のカードを譲り受けて、実際に使用することも犯罪になります(刑 法163条の2第2項)。また、偽造カードを不正使用目的で所持しているだけでも犯 罪となります(刑法163条の3)。1.2 コンピュータ犯罪 3
1.2.3
クレジットカード番号等の漏洩・盗用・不正取得
上記の支払用カードの偽造・供用・所持等の罪は、カードの電磁的記録に着目した 犯罪類型なので、カードの偽造と関連しない場合には適用が困難です。そこで、2008 年には、クレジットカード犯罪に対応するために、割賦販売法が改正され、クレジッ トカード番号、有効期限等の情報をクレジットカード会社やカード加盟店の従業員・ 元従業員が不正利用したり、第三者に漏洩したりする行為や、フィッシング詐欺等の 不正な手段でこれらの情報を取得する行為が処罰されることとなりました(割賦販売 法49条の2)。1.2.4
2.4
データの破壊
公用の電磁的記録や他人の権利義務に関する電磁的記録を破壊した者は、文書を毀 棄した場合と同様に処罰されます(刑法258条、259条)。1.2.5
コンピュータ業務妨害
人の業務に使用するコンピュータや電磁的記録を損壊したり、そこに虚偽の情報や 不正の指令を与えて、コンピュータの本来の使用目的にそった動作を妨害した者は、 処罰されます(刑法234条の2)。ハードウエアやデータ媒体の破壊、データの消去 などの直接的加害にとどまらず、電源の切断、通信回線の切断、処理不能データの入 力、不正な指令を与えるプログラムの作成、ウィルスなどの間接的な形での加害行為 も含まれます。業務に使用しているホームページに不正に侵入して書き変えること も、これに該当します。 2011年の刑法改正で、この未遂も処罰されることになりました(刑法234条の2 第2項)。1.2.6
コンピュータ詐欺
人の事務処理に使用するコンピュータに虚偽の情報や不正の指令を与えて財産権 の得喪や変更に関する不実の電磁的記録を作出し、またはそのような不実の電磁的記 録を人の事務処理に使用させて財産上の不法な利益を得ることは犯罪になります(刑 法246条の2)。 他人のキャッシュカードを盗んだ者が、暗証番号を解読して、ATMから預金を引 き出すと現金の窃盗罪になりますが、ATMで他人の預金口座から自己の預金口座へ の振込をさせた場合が、このコンピュータ詐欺罪になります。電子マネーやデビット カードの記録を改ざんして商品の購入にあてる場合もこれにあたります。他人のパ スワードを盗んで、その他人に成りすまして、会員制の有料情報提供サービスを利用 する場合もこれに該当します。ネットカフェのパソコンにキーロガーというキー操作を記録するプログラムを密 かにセットしておき、後でそのパソコンを利用した人がたまたまインターネットバン キングを利用した際の暗証番号等を盗み出して、預金を不正に別口座に振り込ませる という事件がかつてありましたが、2005年7月には、迷惑メールに添付するなど何 らかの方法でスパイウエアを個人のパソコンに送り込み、インターネットバンキング の暗証番号を盗み出し、同様に預金を別口座に振り込ませるという事件が相次いで報 道されました。これらは、コンピュータ詐欺であるともに、1.2.8の不正アクセスに も該当します。 暗証番号の入力が必要なときは、ネットカフェなどの公衆用パソコンを利用しない ことや、セキュリティソフトを使って自分のパソコンがウィルス等に感染しないよう にしておくといった注意が必要です。
1.2.7
フィッシング詐欺
フィッシングとは、銀行やクレジットカード会社、会員制ウェブサイトなどを装っ た者が、「新規サービスへの移行のため、登録内容の再入力をお願いします」などと 記載したメールを送り付け、そのメール中に記載された本物の事業者のサイトを装っ た偽のサイトのURLアドレスに誘導し、クレジットカードの会員番号や有効期限、 会員制サービスのID、パスワードなどを入力させて、違法に取得することをいいま す。その結果、預金を引き出されたり、本人になりすまされるといった被害が発生し ています。 新しいブラウザーには、フィッシング詐欺対策機能が実装されているので、ブラウ ザーの更新を心がけましょう。また、URLが本物であるかどうかを確認する、メー ルに記載されているリンク先を安易にクリックしないなどの用心が必要です。 フィッシングは詐欺になるだけではなく、偽装された有名企業の商標権やその企業 の有する著作権の侵害にもなる可能性があります。2012年の通常国会には、フィッ シングサイトの開設自体を処罰するために、不正アクセス禁止法の改正案が提出され ました。1.2.8
不正アクセス
ネットワークにつながっており、パスワード等によりユーザーのアクセス制御がな されているコンピュータに対して、不正に入手した他人のパスワードを入力してそ のコンピュータを利用できるようにしたり、OS等のセキュリティホールを突いて侵 入したりする行為は犯罪となります(不正アクセス禁止法3条)。また、他人のパス ワードを第三者に販売したり、公開したりする行為も、不正アクセスを助長する行為 として犯罪となります(同法4条)。宇宙開発事業団の開発システムに不正にアクセ スをして同業他社の機密データを引き出していた者について、東京地裁は、2002年 9月、有罪判決を下しています。1.2 コンピュータ犯罪 5 2007年2月には、だまし取った他人のIDなどでインターネットのオンラインゲー ムに参加し、被害者のゲームキャラクターが所有するゲーム内のアイテムを盗んで 販売していた中学生が、不正アクセス防止法違反の容疑で書類送検されています。同 様に、2008年1月には、不正に入手した他人のパスワードなどを使ってオンライン ゲーム会社のサーバーに侵入し、ゲーム内で利用する仮想通貨の販売システムを改ざ んして、7000円で仮想通貨3600万ポイントを騙し取ったとして、高校生が逮捕され ています。 パスワードを知らされた家族や友人が、そのパスワードを使ってアクセスしても犯 罪にはなりません。犯罪にならないとはいえ、このような他人にパスワードを知らせ て、一橋大学のコンピュータシステムやネットワークを利用させる行為は、情報基盤 センターの規則で禁止されていますから、しないようにしてください。 コンピュータで処理される他人の情報をのぞくこと自体は、刑法では犯罪になり ません。たとえば、ログインした状態で席をはずしているうちに、だれかがそのコン ピュータの中をのぞいたとしても、それだけでは犯罪にはなりません。他人の所有物 であるフロッピーにコピーして持ち出して初めて情報の格納されたフロッピーの窃盗 罪が成立します。しかし、不正アクセスという手段を用いていると、のぞきも犯罪と して処罰することが可能になります。その意味で、不正アクセス禁止法は、インター ネット社会におけるプライバシー保護にも役立つものと評価することができます。
1.2.9
営業秘密の侵害
産業スパイのように、他人の営業秘密を侵害する行為は、従来から、不正競争防止 法上、不法行為となり、損害賠償を請求したり、侵害行為を差し止めることが可能 でしたが、2003年には不正競争防止法が改正され、営業秘密の侵害行為が刑事罰の 対象となりました。たとえば、競争事業者が、不正競争の目的で、不正アクセス行 為により他人の技術情報や顧客リストを取得することは犯罪となりました。さらに、 2009年の不正競争防止法の改正により、2010年7月からは、不正競争の目的がなく ても、「不正の利益を得る目的又は保有者に損害を加える目的」があれば犯罪とされ るようになりました。嫌がらせ目的でサーバーに侵入して営業秘密を取得した者が、 2011年1月に逮捕されています。ただし、単なる好奇心で不正アクセスをして情報 を入手しているにすぎない場合は、不正アクセス禁止法違反だけの問題になります。1.2.10
ウィルス配布
コンピュータウィルスによる被害が増加しています。とりわけ、ファイル交換ソ フトに寄生する形で配布されており、知らない間にパソコン内のデータがインター ネット上に流出するという事態が多発しています。情報基盤センターのパソコンに はウィルス対策ソフトがインストールされていますが、個人で使用しているパソコン にもインストールするようにしましょう。無料のウィルス対策ソフトにもかなり高性能のものがあります。 従来は、ウィルスがハードディスクを壊した場合は器物損壊罪、事業者の業務が妨 害された場合はコンピュータ業務妨害罪となりましたが、ウィルスの作成や配布自体 は犯罪とはされていませんでした。 そのような中で、2009年1月には、原田ウィルスの作成者である大阪電気通信大 学の大学院生が逮捕されましたが、逮捕容疑は、ウィルスがテレビアニメの画像を ディスプレイ上に再生するものであったことから、著作権法違反によるものです。 2011年7月には、東京地裁で、「イカタコウィルス」と呼ばれるウィルスを作成 し、音楽データを装って流通させ、写真などのデータファイルをイカやタコの画像に 書き換えて使えなくした者について、ハードディスクを物理的に損壊しているわけで はないけれども、その本質的効用を既存しているとして、器物損壊罪を適用して実刑 判決が下されています。 2011 年6月になってようやく刑法の改正が実現して、7 月14日から施行され、 ウィルスの作成・供用、取得・保管等が犯罪として処罰されることとなりました(刑 法168条の2、168条の3)。
1.3
知的財産
1.3.1
著作権
他人が著作権を有している著作物を、その著作権者の許諾なしに複製したり、改変 したり、インターネットでダウンロードできる状態にすることは、著作権侵害になり ます。著作権法上、「著作物」とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであっ て、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう」(同法2条1項1号)と されており、文章、音楽、美術、写真、映画、コンピュータ・プログラムなど広く含 みます。著作権は、どこかに申請したり、登録したりしなくても、創作すると同時に 認められるものです。 次のようなことを、ホームページや電子掲示板上ですると著作権侵害になります。 • 他人のホームページや電子掲示板に載っている他人の文章や写真を、無断で自 分のホームページに転載したり、別の電子掲示板に載せたりすること • 雑誌などに載っていた写真を無断で転載すること。 • 他人が作成したプログラムを無断で転載したり、複製して販売すること。 • CDの音楽データをMP3で圧縮して、無断で掲載すること。 • 海賊版であることを知りながら、それを頒布する旨をサイトに書き込むこと。 • 他人の電子メールを無断で転載することは、著作権侵害と同時に、プライバ シー侵害にもなります。 他人のホームページに通常のリンクをはる行為は、リンクであることが明確な場合 は、それだけでは著作権侵害にはなりませんが、エチケットとしてリンク先の同意を1.3 知的財産 7 得ておくようにする方がよいでしょう。 ダウンロードや改変を自由にやってよいという条件で公開されているプログラム (いわゆるフリーソフト)であっても、著作権が完全に放棄されているのではなく、 複製や改変の許諾だけが不要とされているのが普通で、著作権の切れた昔の小説や音 楽のように、だれがどのような形で利用しようと自由なもの(パブリックドメインと いいます)とは異なる点に注意してください。有料で商品として販売したりするには 別途許諾が必要です。 他人の著作権を侵害すると、損害賠償やその行為の差止を要求されるだけではな く、刑罰が科されることもあります。知的財産保護の強化の流れの中で、著作権法違 反の場合の刑罰もかなり重くなってきています。2006年12月の改正では、5 年以 下の懲役から10年以下の懲役へ、罰金についても、個人の場合、500万円以下から 1000万円以下へ、法人の場合、1億5000万円以下から3億円以下へ引き上げられま した。 ただし、個人的にまたは家庭内で私的使用のために複製することは、例外的に、著 作権者の許諾がなくてもよいとされています(著作権法30条)。最近では、書籍の ページをバラバラにしてからスキャンしてデジタルデータ化し、PCやモバイル機器 に保存して読むということが行われていますが(いわゆる「自炊」)、その書籍の所有 者が自分の使用のために自分でやっている限り、著作権侵害の問題は生じません。こ れに対して、音楽データや書籍の文字データなどの他人の著作物を、ホームページや 電子掲示板にアップして、不特定多数の者がダウンロード可能にすることは、私的使 用の範囲を超えており、著作権侵害となります。 他人の依頼を受けてその他人のために複製行為を行う場合は、私的使用の範囲を超 えており、著作権侵害となります。会員ユーザ自身がその所有する音楽CDから音 楽データを複製し、複製したデータをインターネット経由でサービス事業者のサーバ にアップロードすることのできる専用ソフトを配布し、その会員が音楽データをアッ プロードすると携帯電話で再生可能なフォーマットの音楽データに自動的に変換さ れ、その後、その会員が携帯電話から再度サーバに接続すると変換後の音楽データを ダウンロードして携帯電話で再生することができるというサービスを行っていた事 業者について、複製等の著作権侵害行為の主体は会員ユーザーではなく、サービス事 業者であるとして事業者による著作権侵害を認める判決が2007年に東京地裁で下さ れています(MYUTA事件)。 YouTubeなどの動画共有サイトの利用が盛んに行われていますが、テレビドラマ の画像などを無許可でアップすると、著作権侵害となります。同様に、ファイル共有 ソフトを利用してインターネット上で配布することも著作権侵害となります。 2011年1月18日、最高裁は、海外駐在員等を利用者として、テレビチューナーを 内蔵する映像転送機器を利用者が購入して運営会社に預け、利用者は海外からネット 経由で機器を操作して、受信した番組を海外に転送するサービスを提供する行為につ いて、テレビ局からの訴えを認めて、著作権の一部である公衆送信権侵害にあたると
の判断を下し、さらに同年1月20日には、機器を利用者に貸与して、利用者の操作 により、番組を録画させ、海外に転送されるサービスを提供する行為についても同様 の判断を示しました。
1.3.2
ファイル交換
ナップスターやグロックスター、グヌーテラ、ファイルローグ、WinMX、Winny、 Shareといったファイル交換サービスやファイル交換ソフトを利用して、他人の著 作物を許諾なしに提供することは、公衆送信権・送信可能化権(著作権法23条)と 呼ばれる著作権者の権利を侵害することになります。2003年11月には、Winny を 使って映画などをインターネット上でダウンロード可能にしていた者2名が逮捕さ れ、2004年11月に京都地裁で有罪判決が下されています。警察庁は、2009年11月 及び2011年1月に、全国一斉摘発を行い、アニメやテレビ番組を不正にダウンロー ドできる状態にしていた者数十名を著作権法違反で逮捕しています。 2004年5月には、Winnyの開発者だった東大の助手が逮捕され、2006年12月に 京都地裁で有罪判決が下されましたが、2009年10月に大阪高裁は一審判決を破棄し て、無罪を言渡しました。2011年12月、最高裁は高裁判決を支持して、検察からの 上告を棄却する決定を下しました。なお、Winnyには、Antinnyなどのウィルスが存在しています。Winnyを利用し
ていたパソコンで、Winny で入手したファイルを閲覧したことによって感染し、利 用者のパソコン内に保存してあった情報が、インターネット上に流出するという事件 が、民間企業のみならず、官公庁、警察、自衛隊などでも続発しています。 この種のソフトの利用の際には、十分注意してください。
1.3.3
海賊版ダウンロード
ファイル交換ソフトを利用して他人の著作物をネット上に提供することは著作権 侵害に当たりますが、従来、このような海賊版をダウンロードすること自体は著作権 侵害とはされていませんでした。しかし、2009年には、海賊版からの録音録画、著 作権者の許諾なしに携帯電話向けの着メロを配信しているサイトからのダウンロー ド、ファイル交換ソフトを利用したダウンロード等を著作権法30条の私的使用の範 囲から除外し、違法とする著作権法改正がなされ、2010年1月1日から施行されて います(著作権法30条1項3号)。ただし、このようなダウンロードは著作権侵害 の違法行為に該当し、損害賠償の責任は問われますが、刑罰は科されません。1.3.4
プロテクトはずし
プロテクトのかけられているプログラムや、コピーガードの付されたビデオのよう に、著作物の自由な複製を阻止するための技術的保護手段がとられているものについ1.3 知的財産 9 て、そのような技術的保護手段の回避を専らその機能とする装置やプログラムを製 造、販売、貸与し、または販売・貸与目的で所持した者、ホームページでダウンロー ド可能にした者、業としてプロテクトはずし等を行った者には、刑罰が科されていま す(著作権法120条の2)。 また、そのような装置やプログラムを使って、プロテクトやコピーガードをはずし てコピーすることは、たとえ個人的または家庭内での私的使用目的のコピーであって も、著作権侵害となります(著作権法30条1項2号)。ただし、この場合、損害賠償 の責任は問われますが、刑罰は科されません。
1.3.5
アクセス・コントロールの回避
従来、たとえば、特定のハードウエア上でしか映像を見ることができないようにす るような暗号処理自体は、複製をできなくする措置ではなく、正当に取得したソフト ウエアの利用を制限するもの(アクセス・コントロール)であり、暗号を解除して、 別のハードウエアで作動するようにすることは、著作権侵害にはあたらないものと されてきました。しかし、アクセス・コントロールにはコピー・コントロールの機能 も持つものがあることから、そのような場合には、アクセス・コントロールを回避し て、複製自由の状態にして無許諾で複製することは著作権侵害になります。 なお、不正競争防止法2条1項11号は、すでにアクセス・コントロールを含む技 術的制限手段を回避する機能のみを有する機器の販売等を不正競争行為として差止 めや損害賠償の対象としており、この規定に基づき、2009年2月27日、東京地裁 は、マジコン販売業者に対して、輸入販売禁止と在庫廃棄を命じています。2011 年 には不正競争防止法が改正され、技術的制限手段回避のみを目的とした専用機器だけ ではなく、回避機能を有する機器一般についても、回避の用途に供するために提供す るものに対象が広げられるとともに、不正の利益を得る目的や技術的制限手段を用い ている者に損害を加える目的があった場合には、刑事罰が科されることになりました (不正競争防止法21条2項4号)。1.3.6
キャラクター権
漫画の主人公についても、漫画の特定のページやアニメの特定の場面をコピーした ものではなくても、主人公についてのキャラクター権が作者やプロダクションに認め られ、無断利用ができないのが普通です。1.3.7
有名人の肖像権侵害
有名人の写真を無断でホームページに掲載することは、その写真の著作権者の権利 を侵害しているということとは別に、それが自分で撮影したものであっても、その有 名人の著名度を無断で利用しているということで、肖像権(パブリシティ権)の侵害とされることがあります。2012年2月2日の最高裁判決(ピンク・レディー事件) は、人の氏名や肖像を無断で使用する行為が、 1 肖像等それ自体を独立して鑑賞の対 象となる商品として使用する場合、 2 商品の差別化を図る目的で肖像等を商品に付 す場合、 3 肖像等を商品の広告として使用する場合など、専ら肖像等の有する顧客吸 引力の利用を目的とするといえる場合に、パブリシティ権の侵害となると判断しま した。 無名人の写真を被写体本人に無断で掲載した場合は、1.4.1のプライバシー侵害と しての肖像権侵害になる可能性があります。
1.3.8
ドメインネーム
インターネット上の所在を示すドメインネームについて、他人の営業や商品の表示 と同一または類似したドメインネームを、不正の目的で、取得したり、使用したりす ることを、不正競争行為とし、損害賠償や使用差止めの対象とする不正競争防止法の 改正が2001年になされました。1.4
プライバシーと名誉毀損
1.4.1
プライバシー
プライバシーという概念をはじめて認めた「宴のあと」事件判決(1964年)は、プ ライバシー権を「私生活をみだりに公開されないという法的保障ないし権利」と定義 し、その侵害に対しては、差止めや損害賠償請求ができるとしました。その後、コン ピュータによる情報処理技術が発展し、行政機関や民間部門において個人に関する さまざまな情報の蓄積が進むにつれて、プライバシーを「自己に関する情報をコント ロールする権利」(情報プライバシー)と見る考え方が有力になってきています。コ ンピュータで処理可能な形で蓄積されたデータは、文書の形のデータの場合に比べ て、加工が容易で、また他のデータとの結合も容易にすることができるからです。国 勢調査や住民票記載のデータをベースに他の様々なデータを重ねあわせていくこと によって、ある家族や個人の私生活のかなりのところまでがわかるようになってきて います。 したがって、他人の私生活を公表する場合だけではなく、他人の氏名、住所、電話 番号、電子メールアドレスを本人の同意なしに公表したり、販売したりすることもプ ライバシー侵害になり、差止めや損害賠償の責任を問われることになります。このよ うな観点から、一橋大学も入試合格者の氏名の公表をとりやめました。 本人が自分の個人情報を自発的に公開する場合でも、商品やサービスの販売の標的 にされたり、他人に成りすまされたり、あるいは犯罪にまきこまれたりすることがあ るので、十分に用心しましょう。 Web 2.0 と呼ばれる現象やクラウド・コンピューティングが普及してくるにつれ1.4 プライバシーと名誉毀損 11 て、プライベートな領域とオープンな世界の境界があいまいになってきています。 ウェッブメールを無料で利用することのできるフリーメールサービスが多くの業者 から提供されていますが、やりとりしているメールが解析されてマーケティング等 の目的で利用されている可能性もあります。住宅や通行人らを撮影した画像をイン ターネット上で公開している「グーグル」の地図閲覧サービス「ストリートビュー」 に対しては、プライバシー侵害であるとの根強い批判があります。 急速に普及してきたスマートフォン向けのアプリの中には、位置情報をたえず送信 して、所持人の行動を把握し、たとえば近辺のレストランの広告を送り付けるなどの 機能が埋め込まれているものもあります。アプリをインストールする際には、公表さ れている以外のどのような機能があるのかを、ネット上であらかじめ調べるなど、注 意を払った方がよいでしょう。
1.4.2
個人情報保護法
2003年5月に成立した個人情報保護法が2005年4月から全面的に施行されてい ます。この法律の制定の背景には、生活の様々な局面において個人情報の侵害や漏え い事件が相次いでいたこと、IT化の進展によって個人情報の収集・加工・利用がき わめて容易になったこと、欧州連合において個人情報保護の法整備を命じる指令が制 定されたことなどの事情がありますが、直接のきっかけとなったのは、1999 年の通 常国会に住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)の実現に向けた住民基本 台帳法改正案が提出された際に、住民基本台帳データの民間への漏えいや民間での不 正使用を危惧する反対論に対処するために、民間部門を対象とした個人情報保護法の 制定を政府として約束したことによります。 個人情報保護法では、5000件以上の個人情報を個人情報データベースの形で保有 して事業の用に供している者に、利用目的の特定、適正な取得、データの安全管理、 第三者提供の制限、保有データの公表などの義務、本人からの開示・訂正・利用停止 の権利などが定められています。疫学調査やフィールドワークをしていると、5000 件を超えるデータを保有している場合もありますが、大学関係者が学術研究用に保有 している場合には、これらの権利義務に関する規定は適用されません。とはいえ、た とえ学術研究用ではあっても、個人情報保護法の理念を尊重して、個人情報の適正な 取得や安全管理に務める必要があります。 インターネットユーザによるネット上のサイトの閲覧履歴や購買履歴といった行 動履歴(ライフログ)を収集して、興味や関心を分析し、それに見合った広告や情報 を配信する行動ターゲティング広告等のライフログサービスも一部で行われていま す。多くのサービスでは、氏名やクレジットカード番号等の個人情報とはひも付かな い形でライフログが収集されており、そのような場合には、個人が特定されることは なく、個人情報保護法上の問題はありませんが、ユーザーとしては、このような形で ライフログが収集されていることを意識しておいた方がよいでしょう。 2011年から、政府のIT戦略本部において、社会保障と税の共通番号を中心とした国民ID制度(全国民に統一的なID番号を振る国民総背番号制)の本格的導入に向 けた議論が開始されており、その関連で、行政機関による運用やアクセスの状況を監 視する第三者機関の創設を含む個人情報保護のあり方が問題となっています。2012 年の通常国会に、「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関 する法律案」(マイナンバー法案)が提出されました。
1.4.3
通信の秘密の侵害
プライバシーの中でも「通信の秘密」は非常に強く保護されています。すなわち、 NTTやプロバイダーなどの電気通信事業者の運営するネットワークにおいて他人の 通信を盗聴するなどして通信の秘密を侵害した者には刑罰が科されます(電気通信事 業法104条)。大学内のネットワークは、電気通信事業者の運営するネットワークで はありませんが、同様に、盗聴は処罰されます(有線電気通信法9条)。他人のパス ワードを不正に使って、他人宛の電子メールを盗み見ることは、不正アクセスの罪と ともに、通信の秘密の侵害罪にもなります。 電気通信事業者が介在しない個人間の無線通信については、傍受するだけでそれを 他人にもらさなければ、従来は犯罪にはなりませんでしたが(電波法59条、109条)、 2004年に電波法が改正され、暗号化された無線通信については、それを傍受した者 が、内容を他人に漏らしたり、自ら利用する目的でその内容を復元したときは、有線 電気通信の盗聴と同様に処罰されることになりました(電波法109条の2)。逆に言 えば、暗号化していない通信は保護されませんので、無線LANを利用する際は、必 ず暗号化して通信するようにしてください。1.4.4
名誉毀損・信用毀損
他人の社会的評価を低下させるような文書や画像をホームページに載せたり、電子 掲示板に投稿すると、名誉毀損罪になります(刑法230条)。ここでは、ホームペー ジに掲載された事実が真実であったか、虚偽であったかを問いません。例外として、 公共の利害に関する事実に関係しており、かつ、掲載が公共の利益をはかる意図から なされており、かつ真実であるかまたは真実であると信じるについて相当の理由が あった場合にのみ、犯罪とはなりません(刑法230条の2)。 たとえば、交際をことわられたことを根にもって、電子掲示板に相手の女性の名前 と電話番号付きで「恋人募集中」という投稿をしたような場合は、名誉毀損罪になり ます。 商品の購入をめぐってトラブルとなった相手方の会社の対応を批判する場合でも、 虚偽の事実を流布し、その結果、相手方の業務が妨害されたような場合は、信用毀損 罪になります(刑法233条)。 刑法には、侮辱罪という犯罪もありますが、これは、事実の摘示を伴うことなし に、公然と人を侮辱した場合ですから、他人宛の電子メールでその名宛人を誹謗・中1.5 有害情報 13 傷するだけであれば侮辱罪にはなりません。ただし、その内容如何では損害賠償の対 象になる可能性があります。
1.4.5
プロバイダー責任・発信者情報開示
2001年12月に、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報 の開示に関する法律」(プロバイダー責任制限法)が制定され、インターネット上で 発信されているプライバシー侵害、名誉毀損や著作権侵害といった違法な情報につい て、プロバイダーや掲示板主宰者が責任を負う場合を明確化するとともに、被害者か ら匿名の発信者の正体を明らかにすることをプロバイダーや掲示板主宰者に要求で きる権利が認められました。2003年以降、発信者情報開示を求める裁判が相次いで います。1.5
有害情報
1.5.1
わいせつ画像
ホームページや電子掲示板でわいせつな文書や写真、動画を公開すると、わいせつ 物頒布罪(刑法175条)になります。画像自体はわいせつ部分をマスク処理していて も、そのマスクを外すプログラムが容易にインターネットからダウンロードできるよ うな場合にも、犯罪になるとされています。2011年の刑法改正により、処罰対象が 拡大され、不特定または多数の者に対して、わいせつな画像データを電子メールで送 信する行為なども処罰されることになりました(刑法175条1項)。 わいせつ画像の公開が犯罪になるのは、有料であるか、無料であるかを問いません。 18才未満を被写体とした児童ポルノの公然陳列の場合は、1999年に成立した「児 童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」によって、 刑法のわいせつ物にあたらない場合も含めて、刑法より重い刑罰が科されます。 なお、風俗営業法の改正により、1999年からは、「専ら、性的好奇心をそそるため 性的な行為を表す場面又は衣服を脱いだ人の姿態の映像を見せる営業で、電気通信設 備を用いてその客に当該映像を伝送すること」は、「映像送信型風俗特殊営業」にな り、業としてポルノ映像をインターネットで提供するには、公安委員会への届出が必 要になっています。1.5.2
不快画像
インターネット上には、死体の写真など人によっては激しい不快感をおこさせる 画像もたくさんあります。しかし、何を「不快」と感じるかは人によって大いに異な りますので、プロバイダーの自主規制を別とすれば、特別の法規制はなされていませ ん。ただし、2002年10月には、猫虐待の模様を収録した映像をインターネットで発信した者に対して、動物愛護法違反で有罪判決が下されていますので、注意が必要 です。
1.5.3
出会い系サイト規制
2003年6月に「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規 制等に関する法律」(出会い系サイト規制法)が成立し、インターネットの出会い系 サイトを利用して児童との性交渉や援助交際などを誘引すると、罰せられることとな りました。この法律でいう「児童」とは、18未満の者を指します。 2008年には、出会い系サイト事業者の届出制や、サイトへの児童に関する書き込 みの削除を義務づける法改正がなされました。1.5.4
フィルタリング
インターネット上には、種々の有害情報が氾濫していますが、青少年がインター ネットを利用して有害情報を閲覧する機会をできるだけ少なくすることを目的とし て、「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法 律」が、2008年に成立しました。この法律は、携帯電話事業者に、青少年の保護者 がサービスを利用しない旨を申し出た場合を除いて、青少年有害情報フィルタリング サービスを提供することを義務づけています(同法17条)。フィルタリングの方式 には、青少年に有害でないと評価されたサービス以外には接続できないホワイトリス ト方式、青少年にとって有害であると評価された特定のサイトに接続できないブラッ クリスト方式があります。また、パソコンからのインターネット接続事業者について は、ユーザーから求められた場合にのみ、青少年有害情報フィルタリングソフトウェ ア又は青少年有害情報フィルタリングサービスを提供しなければならないとされて います(同法18条)。スマートフォンの急速な普及のなかで、携帯電話の形をしたパ ソコンであるスマートフォンについて、フィルタリングをどのように義務づけるかが 大きな問題になっています。 なお、この法律でいう「青少年」とは、18歳未満の者をいうとされているので(同 法2条1項)、一橋大学の学生については、高校から飛び級で入学した1年生でない 限り、適用されません。1.6
違法情報
1.6.1
ネズミ講・賭博・麻薬販売
一定の金額を自分より上位の人に送金して、自分もその組織に加わり、下位の会員 を新たに勧誘して、入会させれば、何代か下位の会員から送金されてくるお金で大も うけできるというネズミ講は、加入するだけなら犯罪になりませんが、他人に加入の1.6 違法情報 15 勧誘をすると犯罪になります(無限連鎖講防止法)。外国起源のネズミ講であっても、 日本国内で加入勧誘すれば犯罪になります。 インターネットでは、同文の電子メールを多数の人に簡単に送ることができるの で、チェーンレターまがいのネズミ講がまん延しています。そんなうまい話しは世の 中にありません。被害者が同時に友人に対する加害者になり、友人関係が破壊されま すので、くれぐれも気を付けてください。 賭博は公営ギャンブル以外は日本では禁止されており、私設賭博に参加すること自 体が犯罪になります(刑法185条)。自ら賭博を主宰するともっと重い罪になります (刑法186条)。私設の宝くじの販売も犯罪です(刑法187条)。海外のホームページ で行われているギャンブルに参加する場合であっても、日本の法律で罰せられる可能 性があるので避けてください。 麻薬や劇物・毒物は、麻薬及び向精神薬取締法や毒物及び劇物取締法で、きびしく 規制されています。また、厚生省の承認を受けていない医薬品を販売することは薬 事法で禁止されています。2006年には、従来、法律の規制の対象外であった脱法ド ラッグについて、薬事法の規制対象とする法改正が行われました。 上記のような違法なサイトにリンクをはる行為も犯罪を助長する行為として処罰 されるおそれがあります。
1.6.2
ワンクリック詐欺・架空請求
パソコンや携帯でネットサーフィンをしていて、あるサイトで、あるボタンをク リックすると、契約締結の意思を示すボタンとは表示されていないにもかかわらず、 「登録完了」との表示が出て、料金請求がなされるという詐欺的商法が続発していま す。このような場合、契約は締結されたことになりませんから、料金を支払う義務は ありません。また、このような仕組みで契約を誘うことは、特定商取引に関する法律 (特定商取引法14条1項2号)に違反しています。 携帯電話のメールに、利用した覚えのないサイトの利用料金の請求が送りつけられ てくることもあります。これも、利用していない、あるいは有料の約束で利用してい たのではないということであれば、支払義務はありません。 実際に登録して、個人データを入力していない限り、通常は、利用者がだれである かはわかりませんから、いずれの場合も無視しておくのが一番です。「利用していな い」という返事を送ったり、問い合わせの電話やメールをすると、個人が特定され て、より悪質な請求がなされるおそれがあります。 ただし、何らかの理由で、個人名や住所が相手方に把握されており、裁判所から 「支払督促」が送られてきた場合だけは、注意をする必要があります。支払督促を受 けた日から2週間以内に裁判所に異議を申し立てないと、裁判所の判決が確定した場 合と同じ効力が生じ(民事訴訟法396条)、預金や財産を差し押さえられるという危 険が生じるからです。1.6.3
振り込め詐欺
振り込め詐欺とは、突然、実家に「おれだよ、おれ。」と電話をかけ、電話に出た者 がうっかり「○○ちゃん?」などと問い直すと、「そう、○○。実は事故にあっちゃっ てお金が必要になった。すぐにお金を振り込んで。」などと言い、指定した銀行等の 口座に現金を振り込ませるといった詐欺手法です。一橋大学の学生の実家にもこの 種の詐欺電話がかかってきています。実家から離れて下宿している人は、実家の両 親と「振り込め詐欺」のことを話し合っておき、万一の被害を予防するようにしま しょう。 振り込め詐欺には、携帯電話が使われるのが普通です。そこで、携帯電話やPHS が振り込め詐欺等で悪用されることを防止するために、「携帯音声通信事業者による 契約者等の本人確認等及び携帯音声通信役務の不正な利用の防止に関する法律」(携 帯電話不正利用防止法)」が2005年に制定され、携帯電話の契約に際しての本人確認 の義務づけや携帯電話の無断譲渡が禁止されていましたが、2008年に改正され、携 帯電話のレンタル業者に対しても、契約者の本人確認が義務づけられました。また、 携帯電話レンタル業者による本人確認に対し、身分を偽る行為が禁止され、さらに、 SIMカードを携帯電話会社に無断で譲渡することや、他人名義のSIMカードを売買 することも禁止され、それぞれ刑罰の対象とされました。 また、振り込め詐欺にせよ、ワンクリック詐欺や架空請求、あるいは1.8のオーク ションサイトでの詐欺にせよ、他人に成りすまして自ら開設した銀行口座や、他人が 開設した銀行預金口座を買い取って、そこに料金を振り込ませるのが普通です。そこ で、この種の詐欺商法の根本を絶つために、「金融機関等による顧客等の本人確認等 に関する法律」(本人確認法)が制定されて、預金の際の本人確認を厳重に行うこと が金融機関に義務づけられていますが、さらに、2004年には、他人に成りすまして 口座に入金させる目的で預金通帳やキャッシュカードを譲り受ける行為が処罰され ることとなりました。また、相手方がこのような意図をもっていることを知りなが ら、自己の預金通帳やキャッシュカードを譲り渡す行為も同様に処罰されます(本人 確認法16条の2)。絶対に関与しないようにしてください。2005年1月には、最初 の逮捕者が出ています。 2008年6月に施行された「犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金 の支払等に関する法律」(振り込め詐欺救済法)に基づき、振り込め詐欺にあったと 気づいた場合、振込先の銀行に申し出れば、その口座を凍結して、犯罪者による払い 戻しを阻止してもらうことができます。1.7
迷惑メール
携帯電話に無差別かつ一方的に送信されてくる、主として出会い系サイトの勧誘 メールを規制するために、2002年春に、通信販売などの特殊販売を規制する特定商1.8 オークションサイト 17 取引法の改正と「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」(特定メール法) の制定がなされました。これにより、一方的に送信する広告メールについては、表題 部に「未承諾広告※」との表示をする義務や、今後送信しない旨の通知を受けた場合 の送信禁止義務が定められました。また、特定メール法は、架空電子メールアドレス 宛の送信の禁止や一時に多数の架空電子メールアドレス宛に送信がなされた場合の 電気通信事業者の役務提供拒否権も定められています。 しかし、このような法規制にもかかわらず、とりわけパソコンにおける迷惑メール は増加の一途をたどっています。これには、送信者情報の偽装が容易であるという現 在のメールシステムの欠陥やインターネットに直結した他人のコンピュータにウィ ルスを送り込むことによって事実上のっとり(ゾンビPC、ボット化)、そこを中継点 にしての違法な迷惑メールの送信が広く行われていること、すなわち、電子メールに トレーサビリティが確保されていないことに原因があります。 そこで、送信者情報を偽ったメールを中継しないようにするための種々の技術の開 発が進められる一方、特定メール法について、送信に用いたメールアドレス等の送信 者情報を偽った送信を禁止するとともに、違反そのものに刑罰を科す、電気通信事業 者による役務提供拒否事由としてメール配信が大幅に遅延するおそれがある場合等 の正当な理由がある場合にも拡張する等、法執行の強化を図るための改正が2005年 になされました。また、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)における迷 惑メッセージにも適用されることとなりました。 2008年には、従来のオプトアウト制(今後送信しない旨の通知を受けた場合にの み送信禁止)からオプトイン制(送信の事前承諾のない受信者への送信の禁止)へと 規制をより厳しくする改正が、特定商取引法と特定メール法の双方においてなされま した。オプトイン規制に変わりましたが、事前の承諾を得て送信している場合でも、 なお広告メールの送信の停止の意思が消費者から表示された場合に送信を停止する 体制を整えている義務が改正前と同様に存続します。オプトイン規制はオプトアウ ト規制を廃止するものではないのです。 さらに、2008年の両法の改正では、法執行に必要な限度で、プロバイダーから契 約者に関する情報の提供を求める権限が総務大臣、経済産業大臣に与えられました。 もっとも、この権限は、1.4.5のプロバイダー責任制限法のように通信の秘密を解除 する法律ではなく、プロバイダーが保有している契約者情報について、個人情報保護 法上の第三者提供の禁止の制限を解除するにとどまるものです。
1.8
オークションサイト
オークションサイトは、自己の不要物を処分したり、安価で必要なものを入手でき るなど便利な点もありますが、最初から金銭を詐取することが目的で出品者を名乗っ ている者や、盗品や他人の知的財産侵害品を販売している者もいます。また、中古品 の場合、落札された品物の品質をめぐるトラブルが多発しています。さらに、オークション出品者・参加者の評価をめぐる感情的トラブルも増加しています。オークショ ンサイト運営事業者によっては、代金支払の際のエスクローサービスや保証制度、出 品者や落札者の評価制度を導入しているところもありますから、活用しましょう。 オークションサイトでの出品者が事業者である場合には、特定商取引法などの消 費者保護のための法律が適用されますが、出品者が消費者の場合には、適用されませ ん。ただし、経済産業省のガイドラインでは、出品者が個人であっても、 1 過去1ヶ 月に200点以上又は一時点において 100 点以上の商品を新規出品している場合、 2 落札額の合計が過去1ヶ月に100万円以上である場合、 3 落札額の合計が過去1年 間に 1000万円以上である場合、 4 (家電製品等)について同一の商品を一時点にお いて5点以上出品している場合は、事業者に該当するとされています。 2002年に古物営業法が改正され、オークションサイトの運営者に「古物競りあっ せん業者」としてゆるやかな規制が課されることとなりました。 オークションサイトでは、基本的に参加者の自己責任が問われますから、利用にあ たっては十分に注意をしてください。
1.9
インターネット上の関連情報
• 財団法人インターネット協会「インターネットを利用する方のためのルール &マナー集」(1999年) http://www.iajapan.org/rule/rule4general/ • 社団法人テレコムサービス協会「インターネット自己防衛マニュアル」(1999 年) http://www.telesa.or.jp/guideline/self difence.html • 財団法人コンピュータ教育開発センター「インターネット活用ガイドブック、 モラル・セキュリティ編」(PDF版)(2000年) http://www.cec.or.jp/books/guidebook.pdf • 総務省「電気通信サービスに関するトラブルの現状」(2009年) http://www.soumu.go.jp/menu news/s-news/22792.html • 総務省「電気通信サービスFAQ」http://www.soumu.go.jp/main sosiki/joho tsusin/d faq/index.html
• 総務省「国民のための情報セキュリティサイト」
http://www.soumu.go.jp/main sosiki/joho tsusin/security/map.htm
• 経済産業省「電子商取引及び情報材取引等に関する準則」(2011年)
http://www.meti.go.jp/press/2011/06/20110627001/20110627001-3.pdf
19
第
2
章
一橋大学の情報環境
2.1
一橋認証
ID
本学の情報サービスを利用する際には、一橋認証IDが必要です。2.1.1
利用できるサービス
一橋認証IDで利用できるサービスとして、以下のようなものがあります。 • 情報教育棟端末 → 8章、情報教育棟利用の手引(別冊子) • 学生用メール(GMail)→ 3章 • WebClass → 4章 • 1284Wireless(無線LAN) → 5章 • 学務情報システム Mercas • 附属図書館端末 • 附属図書館 MyLibrary • LL 教室端末 • 研究者データベースシステム2.1.2
一橋認証
ID
のパスワード変更
1. 一橋認証 IDのパスワードなどを変更するには、Webブラウザを用いて、認 証IDメンテナンスサイト https://portal.auth.hit-u.ac.jp/ にアクセスして 下さい。情報システム利用者サイト*1の「認証ID Management」からアクセ スすることもできます。 2. 図2.1のように表示されたら、一橋認証IDのユーザ名(User ID)とパスワー ドを入力し、「Go」を選んでください。 *1http://cc.hit-u.ac.jp/図2.1 IDメンテナンスサイトへの ログイン
図2.2 IDメンテナンスサイトメニュー
3. 画面(図2.2)の左のメニューから、「Change Password」を選んでください。
4. 新しいパスワードを「New Password」「Confirm New Password」欄に入力 し、「Edit」を選択してください(図2.3)。 5. 確認の表示がされたら、「OK」を選んで処理を続行してください。 図2.3 新しいパスワードの入力
2.1.3
一橋認証
ID
利用システムにログインできない場合
• 2.1.2 に従い、パスワード変更サイトにログインしてください。 • パスワード変更サイトにログインできなかった場合、ユーザ名とパスワードが 違いますので、ユーザ名とパスワードをもう一度お確かめください。 • ログインできた場合、システムにトラブルがある可能性があります。必要に応 じて、それぞれのシステム運用担当にお問い合わせ下さい。2.2 利用可能な場所 21 情報基盤センター ⇐ 情報教育棟端末→ 8章、情報教育棟利用の手引(別冊紙) 学生用メール(GMail)→ 3章 WebClass→ 4章 1284Wireless(無線LAN)→ 5章 附属図書館 ⇐ 附属図書館端末 MyLibrary 教務課 ⇐ 学務情報システムMercas 研究支援課 ⇐ 研究者データベース 表2.1 各システムの運用担当
2.1.4
一橋認証
ID
パスワードの再発行
一橋認証IDのパスワードを失念してしまった場合には、パスワードの再発行を受 ける必要があります。学内各所で再発行を受け付ける予定です(2012年4月現在)。 最新の状況は情報システム利用者サイト*2をご覧ください。2.2
利用可能な場所
2.2.1
端末
• 情報教育棟 → 8章、情報教育棟利用の手引(別冊紙) • 附属図書館 → 9章 • 東2号館 → 10章2.2.2
1284Wireless
(無線
LAN
)
→ 5
章
• 本館 • 情報教育棟 • 附属図書館 • 東1号館 • 東2号館 • マーキュリータワー2.2.3
カード利用プリンタ
→ 6
章
• 情報教育棟 • 附属図書館 *2http://cc.hit-u.ac.jp/2.2.4
1284ch
(一橋大学オンデマンドビデオ)
→ 7
章
• 東2号館 31 32 29 28 27 26 30 35 33 26. 東守衛所 27. 東本館 28. 第 1 号館 大学教育研究開発センター 29. 東 2 号館 30. 東プラザ 31. 体育館・武道場 32. 国際研究館 33. マーキュリータワー 34. 第 3 研究館 35. 如水ゲストハウス東キャンパス
34 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 1. 西守衛所 2. 車庫 3. 法人本部棟 4. 別館 5. 保健センター 6. 職員集会所 7. 兼松講堂 8. 本館 9. 第 1 講義棟 10. 第 2 講義棟 11. 附属図書館 12. 社会科学古典資料センター 13. 経済研究所 14. 社会科学統計情報研究センター 15. 第 1 研究館 16. 西プラザ 17. 磯野研究館 18. 第 2 研究館 19. イノベーション研究センター 20. 情報基盤センター 21. 情報教育棟 22. 国際交流会館 23. 佐野書院 24. 課外活動共用施設 25. 合宿所西キャンパス
1284Wireless( 無線 LAN) 端末 プリンタ 図2.4 学内で情報サービスを利用可能な場所23
第
3
章
メール
一橋大学では、研究者、学生向けにGmailによるメールサービスを提供していま す。本章ではGmailの利用方法について説明します。3.1
Gmail
について
Gmailは、Google社が提供する電子メールサービスです。一橋大学では、2008年 度からGoogle社と契約し、学生が大学のアドレスで Gmailを利用できるようにな りました。 一橋大学の学生は、次の形のメールアドレスを利用できます。 {USERNAME}@g.hit-u.ac.jp ※ {USERNAME} には、一橋認証IDのユーザ名(学籍番号のアルファベッ トを小文字表記したもの)を当てはめてください。 一橋大学の研究者は、次の形のメールアドレスを利用できます。また、常勤の研究 者は、一橋認証IDメンテナンスサイト*1から、別名を設定することができます。一 度設定した別名を変更することはできませんので、注意して下さい。別名からメー ル送信を行う方法などは、情報システム利用者サイトのSupport Q&A*2をご覧くだ さい。 {USERNAME}@r.hit-u.ac.jp ※ {USERNAME} には、一橋認証IDのユーザ名を当てはめてください。 読み書きするメールは、Google社の管理するコンピュータに置かれます。個人情 報やメールの内容は適切に扱われるよう契約を結んで運用しますが、学外の企業の運 用するコンピュータで管理されていることを理解した上で利用してください。 *1https://portal.auth.hit-u.ac.jp/ *2http://cc.hit-u.ac.jp/qa/googleapps23.2
Gmail
の利用
1. Gmailを開始するには、Webブラウザを用いて以下にアクセスして下さい。
学生 情報システム利用者サイト*3トップの「Gmail (for student)」
または http://mail.g.hit-u.ac.jp/
研究者 情報システム利用者サイトトップの「Gmail (for scholar)」
または http://mail.r.hit-u.ac.jp/ 2. 一橋認証IDのユーザ名とパスワードを入力して「ログイン」を選択してくだ さい。別名を設定している研究者も、一橋認証IDのユーザ名を入力して下さ い。なお、初回ログイン時には、画面に表示された文字を読み取り、入力する 必要があります。
3.3
メール一覧の表示
ログインに成功すると、次のような画面が表示されます。 1. 新しいメールを作成するには 1 の「作成」を選択します。 2. 受信したメールの一覧を表示するには 2 から「受信トレイ」を選択します。括 弧の中の数字は未読の件数です。画面の右側に表示されたメールを選択して 内容を読むことができます。 3. 3をクリックすると、すべてのメール、ラベル別の一覧、「迷惑メール一覧など へのリンクを表示できます。各リンクはドラッグ&ドロップして表示場所を 動かすことができます。なお、迷惑メールについては3.5を参照して下さい。 4. 4からメールを検索できます。 *1http://cc.hit-u.ac.jp/3.4 メールの表示 25
3.4
メールの表示
「受信トレイ」などの画面からメールを選択すると、メールの内容が表示されます。 1. メール一覧画面に戻るには 5 を選択します。 2. 6を選択すると、メールはアーカイブされ、受信トレイには表示されなくなり ます。アーカイブしたメールは削除されずに保存されており、「開く」の中の 「すべてのメール」から参照できます。 3. 7の「削除」で不要なメールを削除します。削除したメールは画面左「開く」 にある「ゴミ箱」から参照できます。ゴミ箱に入ったメールは30日後に自動 的に削除されます。 4. メールを分類する場合は、 8 の移動またはラベルを選択します。 5. 返信するときは 9 の「返信」を選択します。3.5
迷惑メール対策
1. 広告などの迷惑メールは、自動的に「迷惑メール」として分類され、30日後 に削除されます。 2. 迷惑メールの判定は機械的に行われるため、誤判定されることもあります。 • 受信トレイに迷惑メールが表示された場合は、そのメールを選択して 10 「迷惑メールを報告」を選択してください。 • 定期的に迷惑メールフォルダを確認して、必要なメールが迷惑メールと して扱われていないことを確認してください。誤判定されたメールを見 つけた場合には、そのメールを選び「迷惑メールを解除」ボタンを選択し ます。3.6
メールの作成
「メールを作成」や「返信」を選択すると、メールを作成する画面が表示されます。 1. 11の「宛先」に相手のメールアドレスを入力します。 • 複数の宛先は、「,」で区切って記述します。 • 名前やアドレスの一部を入力すると、アドレス帳である「連絡先」から自 動的に候補が表示されます。以前にメールをやり取りしたことのある相 手は、自動的に「連絡先」に追加されています。 2. 必要に応じてCcやBccを追加します。 • Cc は「カーボンコピー」の略で、宛先以外の人のアドレスを記述すると、 その人にメールの複製が送られます。 • BccはCcと同様に複製が送られますが、メールの宛先にアドレスが書か れません。 3. ファイルを添付する場合は12 の「ファイルを添付」を選択します。ファイルを 選択するダイアログが開いたら、送りたいファイルを選択します。 4. 本文を書きます。 5. 最後に宛先を確認し、13 の「送信」を選んでメールを送信します。27
第
4
章
WebClass
(授業支援システム)
WebClassはWebベースのe-learningシステムです。どこからでもブラウザを利 用して、資料を参照したり、小テストを受けたりレポート提出することなどが出来 ます。WebClass上では各講義科目をコース、講義担当者はコース管理者(author)、 講義を受ける学生等はユーザ(user)と呼びます。