(31)
原著 :秋 田大学医短紀要
8:31‑37,2000.看護学生 の長 さ ・量 ・温度 に関す る感覚 について
AStudy oftheSenseofNursingStudentstoObjectivemeasuresin Length
,
VolumeandTemperature平 元 泉 * 櫛 引 美代 子 * 石 井 範 子 * 長谷部 真木子 *
IzumiHTRAMOTO*MiyokoKUsHIBIKI*NorikoIsHI* MakikoHASEBE*
l.は じめに
基礎看護技術 の演習 において,温湯 を準備す る際 に, 自分の手で温度 を確 かめることをせず, 温度計のみに頼 り,多大 な時間を費やす学生 に 出会 うことがある。 また,量や長 さに対 して も, 適切 な感覚 を持 っていない印象 を受 けることが 多 く,教育方法 を検討す るな どの対応の必要性 を感 じている。 これ まで,看護基礎教育課程 に おける基礎看護技術教育の問題 として,学生の
方では, 日常生活行動 については大半の学生が 多 くの経験 を持 ってお り,看護学の学習上の レ デ ィネス として活用で きるとい う報告 もある
2). 読腸の際 にはカテーテルの挿入の長 さ,涜腸液 の量や温度 について,直腸の解剖生理 を理解す る必要がある。 この ように基礎看護技術 には長 さや量,温度 について,その裏付 けを理解 して
適切 に実施す ることが求め られる。 これ までは,
「 洗 浄 の温 度 は何 度 であ る」 , 「 洗腸 の際 の カ テーテルの長 さは何セ ンチである」 とい う知識 を教授す るとともに,演習の際 には,温度計や もの さしや計量 カ ップなどで正確 に測定するこ とを経験 させ ることを重視 して きた。そのため か,実習の場面で も同様 に,計測器具 に頼 った 行動 とな り, 自分の感覚で準備 してか ら,計測 器具 を用いて確認するな どの行動 を起 こさない 傾向にあると感 じている。 したがって,学習者 の レデ ィネス を明 らかにし,適切 な指導 を行 う 必要がある。そこで,本研 究では,入学時の学 生が長 さや量 ( 本稿では容量 を意味する)及び 温度 について どの程度の感覚 を持 っているかを 明 らかに し, さらに日常生活行動の経験 との関 連や,看護学の学習 によって どの ように変化す るかについて検討す ることを目的に調査 を行 っ
*秋 田大学医療技術短期大学部看護学科
KeyWords:看護学生 看護技術教育 生活経験
レデ ィネス
ー31‑(32)
看護学生の長さ・量 ・温度に関する感覚について
た。
I l .研究方法
1.対象
:A大学医療技術短期大学部看護学 科学生
。1年生
78名
,2年生
77名
,3年生
82名, 合計
237名の うち, 研究の主旨を説明 し協力が得
ら れ た 1年 生
70名
(89.7%),2年 生
52名
(67.5%),3年 生
74名
(90.2%),合 計
196名
(82.7%)を対象 とした。調査 は講義のない時 間に設定 した。調査への協力の有無,得 られた デー タは個人の評価 とは無関係であることなど を説明 した。
2.
調査期間 :平成1 0年1 0月
〜12月
。1年生 の調査 は, 温度 について経験す る機会 となる「 清 潔の援助」の学内演習 を実施 していない時期 と
した。
3.
方法
調査 は質問紙 を用いた調査お よび長 さ ・量 ・ 温度の感覚 に関する調査 の
2つの方法で行 った。
1
)質問紙調査 :田島 ら
2、の 日常生活行動調 査 をもとに,長 さ ・量 ・温度の感覚 に関連があ ると見なされる,食事 ・衣類 ・清潔 に対す る入 学前 ・後の経験頻度の記入 を依頼 した。 また, 1年生 には温度の感覚 に影響するかを明 らか に す るため,老人ホーム等でのボランテ ィアにお ける清潔の援助の経験 の有無 について項 目を設 けた。 また
, 2 ・3年生 については,臨地実習 における清潔の援助の経験状況 についての項 目 を設 けた。 これ らの経験 と長 さ ・量 ・温度の感 覚 との関連 をみるため,質問紙 には学籍番号の 記入 を求めた。
2
)長 さ ・量 ・温度の感覚 に関する調査 (1)長 さにつ いて :調査用紙 に記載 され た
3カ所 の始点 を開始点 として,それぞれ
1c
m・
5cm・10cm
の長 さの線 を引 くように指示 した。
(2
)量 について
:1m 9
・5mB・
100mBのそ れぞれの水 を指定 された
3つの容器 に入れるよ うに指示 した。なお,予備調査 の結果,容器の 容量 に左右 されることがわかったので
, 17花 βの 量 は
15mBの カ ップ, 5
mQと
100mBには
500mBの
カップを使用 した。
(3)温湯 の準備 につ いて :「 清拭用
」(50‑52℃)
「 足浴用
」(40‑42℃)「 体温程度
」(36‑38℃)
の温湯の準備 について順次指示 して実 施 させ た。 1 年生 には 「身体 を拭 く時のお湯, 足 を洗 う時のお湯 を準備 して くだ さい」 と指示 した 。 清拭 と体温程度 の温湯 には
5月容量 のベースンを,足浴 の温湯 には1
2月容量のた らい
を使用 した。
学生
1名 に対 して調査者
1名 とし,長 さ ・量 については,調査者が注射器お よびメスシリン ダーを用いて実測 し調査用紙 に記入 した。温湯 の準備 については,所要時間 ・温度 について測 定 した。温度測定 には,放射温度計
(MINOLTA HT‑7)を使用 した。清拭 ・足浴の温湯 については準備 した量 も測定 した。学生 1名 に対 して, 調査 に要 した時間は約
7分であった。
3.分析方法 :長 さ ・量 ・温度の実測平均値
について,学年別 に一元配置分散分析 を用いて 比較 し
た。 また
, 1年生 については, 日常生活 行動の経験の有無別お よびボランテ ィアの経験 の有無別 に,量 ・温度 の平均値 について
, t検 定 を用いて比較 した
。I l l .結 果 1.対象の背景
調査対象者の背景は,表
1の通 りであった。
女 子 学 生 は
188名
(95.9%),男 子 学 生 は
8名
(4.1%)であった。平均年齢 は
1年生
18.9歳,
2年生
19.9歳
,3年生 は
20.9歳であった。出身 地は県内が
99名
(50.5%),県外が
97名
(49.5%)とほぼ同数であった。居住環境 は,入学前 は家 族 と同居 が
175名
(89.3%)と最 も多 く,入学 後 はアパー トでの一人暮 らしが
120名
(61.20/.)に変化 していた。
1)入学前の 日常生活行動の経験頻度
入学前の 日常生活の経験頻度 は,表
2の通 り
であった。 1 年生では,半数以上の者が週
1回以上定期的 に実施 していたのは
, 9項 目中 トイ
レの掃除 を除 く
8項 目であった
。60%以上の学
生が経験 していた項 目は,食事の後片付 け
53名
(76%), 自分の部屋の掃除
52名
(74%),洗濯
物 の後片付 け
50名 ( 7
1.4%),入浴時 の湯 の準
備
46名
(66%),食 品 の買 い物
42名
(60%)で
32‑平 元
泉 ・櫛 引 美代子 ・石 井 範 子 ・長谷部 真木子
(33)表
1学生 の背景 学 年
1年生 2年生 3年生 項 目 n≡70(%) n三52(%) r(I=74%)性 別 女1 (943)6(645.7) (96.5(023,8)2)(97r7(222.3)7) 年 齢 平均相称tfI農 lB.0.99 ー9.1
.
95
20.0.96出 身 池 県県外内 ((3245.3584.7)3)((24275158..1)9)((43.456.322B)2)
豪族と 同居
アパ ー ト
TT a. +
(91̲6((2.445ー24)7)9)(
488(1.(9.6 1
5.
59)6))
(87.(165日 .a0.18)4)8)入学後の居住環境 豪族と同
ア パー ト下村, 崇
居 ((
(125.46
110
082
43).
7)0)
((2446.2751(I.1̲2)9)9) (3(68.23Sl(o)0Ll)9)あった。
2
)入学後の 日常生活行動 の経験頻度 入学後 の 日常生活行動 の経験頻度 は,表
3の 通 りであった。 1年生 では,週 1回以上定期 的 に実施 してい る項 目は,入学前 と同様 の
8項 目 であ ったが,洗濯物 の後片付 け
65名 (92.9%), 衣類 の洗 濯
63名 (90%),食後 の後片付 け
60名(85.70/
.
), 自分 の部屋 の掃 除
59名 (84.2%), 食事 の準 備
57名 (81.4%),食 品 の買 い物
55名(78.6%)
,入 浴 時 の湯 の準 備
51名 (72.9%)が
70%以上で,入学前 よ りも増加 していた。
3
)臨地実習 にお ける 「 清潔 の援助」 の経 験状況
2 ・3年生 の臨地実習での 「 清潔の援助」 の 経験状況 について調査 した結果 は,表
4の通 り であ った。母性 ・小児看護学実習 のない
2年生 で は
,沫 浴 を除い て 「 清拭 車 を用 いた清拭」47
塞 (90.4%), 「 足浴」43名 (82.7%), 「 洗髪」40
, 「 洗髪」40
名 (76.9%)
と
,70%以上 の者が経験 していた。
さらに
,3年生 では 「 沫浴
」74名
(100%),「 温 湯 を用 い た清拭
」40名 (54.1%)で
,2年 生 で
表
2日常生活 の経験頻度 ( 入学前)
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王!屯
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表
3日常生活 の経験頻度 ( 入学後)
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(34) 看 護 学 生 の長 さ ・量 ・温 度 に関 す る感 覚 につ い て
表
4臨地学習における 「 清潔の援助」の経験状況
学 年 2n(年生ミ%)52 3Ttt7t′6g.い4 項 目 腔♯の有無 CJt@*
軽や な し控一一あ り 5拘★ Jl 2216((540ー0.0)4)) 34(302((45.40ー27)9)6) 5‑10画集瀬
10回以上 2(3(35 8(10̲8)
軽♯ な し 24(15(5(8(1 )42))) 71o(1(1.2((9o)25ーr4)7)9) 軽戦あ り 155‑ 10回東研回以上0回東浦
洗宅 軽梓J耗Gあ りなし 515‑0回以 上回未済10回兼清 36(122(2( )(23))) 23115(35(((34]26.0日)8).3)9)
屋浴 樫牧な し軽挨 あり 155‑0回未済回以上lO回束帯 49(I0(3(0( )7)) 2391(159(1((̲51.12.21).A)ー8)7)
汰浴 桂瀬な し 52o((1o)00) 30o((4o)05) rF■■PI 5珂未済
表
5「 長 さ」の感覚 ( 学年別)
学 年 1年生 2年生 3年生 分散分析 n=70 n=52 n=74
1 平 088 083 082 NS
cm 梯 準偏差 0.53 0.17 0.17 5cm 平 均 4.05 4.09 3.98 NS
標 準偏差 0.87 0.86 0.77 10cm 平 均 8.26 8.56 8.47 NS
表
6「 量」の感覚 ( 学年別)
学 年 . 1n=7年 生0 2n年生=52 3n年生=74 分散分析 多重 比較 lml 平 均 9.18 4.83 5.41 ●◆ ◆1>2,♯1>3
標準偏差 5.18 3.47 4.05 2=3 5ml 平 均 35.96 20.65 27.53 ■◆ 'l>2,+l>3
標準偏差 22.81 14.43 23.48 2=3 100ml 平 均 135.88 112.19 122.51 ■ *1>2,
':p<0.05,HI.P<0.01
表
7 1年生の 「 量」の感覚 ( 炊事経験の有無別)
炊 事経験の有無 経験 あ り 経験 な し t検定 項 目 zl=59 J)=11
lznl 平 均 9.16 9.27 NS
樟準偏差 4.87 6.63 5m1 平 均 34.43 44.18 NS
標準偏差 20.09 32.64 100ml 平 均 134.42 143.73 NS
‑ 34‑
平 元
泉 ・櫛 引 美代子 ・石 井 範 子 ・長谷部 真木子
(35)は
50%以下であった
2項 目について も,経験者 の割合が増加 していた。
2.
長 さ ・量 ・温度の感覚 に関す る調査 につ いて
1)長 さ
:1cm・5cm・
10cmの長 さについて, 各学年の平均値 は表
5の通 りであった
。 1cm・5cm
・
10cmともに指示 された長 さに近い値であ り,学年 による差 はみ られなかった。
2
)量 :1mB・5mB・
100m Bの量 につ いて, 各学年の平均値 は表
6の通 りであった。 1 m別こ ついては 1年生 は
9.18(±5.18)mP
, 2年生 は
4.83(±3.47)mB
,3年生 は
5.41(±4.05)mBで,
3
学年共 に指示 された量 より多 く,特 に 1年生 は
2・3年生 より有意 に多 く見積 もっていた (p
<0.05). 5
7 n 飢こつ いて も
, 1年生 は
35.96(± 22.81)mBで
, 2年生
20.65(±14.43)や3年生
27.53(±23.48)mBよ り有意 に多 く見積 もってい た
(p<0.05)。 2年生 と
3年生の差 はなかっ た。
100mBで は
, 1年 生
135.88(±52.81)mB,
2年 生
112.19(±48.15)mB
, 3年 生
122.51(± 48.26)mBで,指示 した量 に近 い値 であ った
.3
学年 を比較す ると
, 1年生が
2年生 よ り有意 に多 く見積 もっていたが
(p<0.05), 3年生
との差 は有意ではなかった。
また, 1 年生 について,食事 の準備 を定期的 に実施 しているか否かで比較 した結果,各量の 平均値の差は有意ではなかった ( 表
7 )。3
)温度 :「 清拭」
,「 足 浴」
,「 体 温程 度」 の 温湯の準備 にお ける所要時間,温度,量の各学 年 の平均 は,表
8の通 りであ った。「 足浴」の 温度 については
, 1年生
43.40(±4.20)℃
, 2年生
43.58(±2.18)℃
, 3年生
43.23(±1.65)℃で, 指示 された値 に近 く
,3学年の差 はなかっ た。「 足浴」の温湯 の量 について も,各学年 の 差 は認め られなかった。所要時間は
2 ・3年生 が
1年生 よりも有意 に長かった
(p<0.05)。「 清 拭」の温湯 の温度では
,1年生が
45.28(±4.61 )
℃で
,2年 生
48.31(±4.69)℃
,3年 生
47.46 (±3.95)℃ よ り有意 に低い温度であった
(p<0.05)
。温湯 の量 は
,3年生が
2年生 よ り有 意 に多かった
(p<0.05)が
, 1年生 との差 は なかった。所要時間について
, 3学年 に明 らか な差 は認め られ なか った。「 体温程度」の温湯 については
, 1年生が
34.73(±3.47)℃で
, 2年生
39.53(±2.43)℃
, 3年生
38.98(±2.53)℃ よ り有意 に低 か った
(p<0.05)。所要 時間
表
8「 温湯の準備」における時間 ・温度 ・量 ( 学年別)
学 年 1年生n=70 2I)年生=Sヱ 3n年生=74 分 散分析 多重比較 清 拭 時間 平 均 49.06 51.75 51.22 NS
(珍) 樟 準偏差 22.01 18.99 15.20
温度 平 均 45.28 48.31 47.46 ** +1<2,事1<3 (℃) 標 準偏差 4.61 4.69 3.95 2=3 量 平 均 2.84 2.59 3.13 ■● +2<3
(り 棲 準偏差 0.90 0.99 0.90 1三2,1=3 足 浴 時間 平 均 50.ll 57.37 60.34
◆ ◆
+1<2,.1<3(秒) 標 準偏差 23.54 18.96 15.47 2=3 温度 平 均 43.40 43.58 43.23 NS
ぐC) 標 準偏差 4.20 2.18 1.65 量 平 均 5.19 4.88 5,56 NS
くり 標 準偏差 2.12 1.63 1.39
体 温 時間 平 均 38.53 46.69 47.21
■ ●
●1く2,●1く3 (秒) 樺準偏差 12.01 19.74 15.60 2=3 温度 平 均 34.73 39.53 38.98 + + ●1く
2,●1く3':p<0・051'':P<0101
ー35‑
(36)
看護学生の長さ ・量 ・温度に関する感覚について
表 9 1年生の 「 温度」の感覚 ( ボランティア経験の有無別) ボランティア経験の有無 経験あり 経験なし
t検定項 目 n=20 tl=50
清 拭
温度
平 均 45.05 45.37 NS (○C) 標準偏差 5.71 4.09 足 浴温度
平 均 42.75 43.75 NSは
2 ・3年生が 1年生 に比べ て有意 に長かった
(p<0.05)0
1年生の 「 清拭」お よび 「 足浴」 の温度 につ いて,ボランテ ィア等での経験 の有無別 に比較
した結果,両者 に差 は認め られなかった ( 表
9)。
〟.
考 察1.入学前後の 日常生活行動の鑑験状況 全国の
4年制看護大学
20校 の入学生 を対象 と した学習 レデ ィネスの調査
2‑と比較すると,悼 別,年齢,入学前の家族 と同居の割合等の背景 は,本調査 とほぼ同様であった。炊事 ・掃除 ・ 洗濯等の 日常生活行動の経験頻度 について,過
1回 以 上 定 期 的 に実 施 して い る者 の 割 合
は
,60%以 上 と報 告 さ れ て い る。本 調 査 で は
,60%を下回る項 目もあ り,割合が若干低い 傾向にある。 しか し,入学後 には全体の
60%以 上がアパー トでの
1人暮 らしを始めてお り, 日 常生活行動 の経験頻度 も増 加 してい る。 した がって,本調査 の対象 について も, 日常生活 に 必要 な経験 を有 している と考 えられる。
2.
長 さ ・量 ・温度の感覚
看護基礎教育 において,基礎看護技術 の教育 内容 として長 さ ・量 ・温度 は重要である。例 え ば,基礎看護技術 では , 「 涜腸」におけるカテー テルの挿入の長 さ,洗腸液の温度 , 「 清拭 」 「 洗 髪 」 「 足浴」 な どの清潔の援助 の際 に準備す る 温湯 の温度な どがある。 さらに,小児看護技術 としては,直腸検温時の体温計の挿入の長 さ, 乳児の経 口与薬時の
1回注入量 , 休浴時の温湯 の温度,調乳の温度 な どがある。母性看護技術 としては,子宮底長,出血量,搾乳量の測定 な どがある。 これ らは,解剖生理学的な裏付 けを 基 に してお り,正確 な知識 を持 ち,行動化 され
る必要がある。 この ような看護技術 の教授 にお いて,長 さ ・量 ・温度 について適切 な感覚 を有 しているかを把握す ることは重要であると考 え る。
本調査の結果,長 さについては各学年 に差が な く,適切 な感覚 を有 していることが明 らか に なった。 したがって, 1 年次の基礎看護技術 の 教授 において,カテーテルの挿入 な どの長 さに ついては,具体的なイメージを持 って理解で き ると考え られる
。また,量 については
, 1年生 は 1mB・57 花 9・
1 007 n Qともに多 く見積 もっていることが明 らか になった。 日常生活では,調理の際 に調味料 の 量 な どで経験する機会がある。 しか し,炊事経 験の有無別 に比較 したが明 らかな差 は認め られ なかった。1 0 0mBは
3学年 ともに指示 された量 に 近い感覚があるのは, コップ半分 など日常的 に 体験 しているためであると言 える。 しか し
, 1mBや 5mBの少量 は
2 ・3年生で も十分な感覚 を 有 していない結果 となった。 このことは,学内 演習や実習等で,意識的 に体験する機会が少 な いため とも解釈 される。 したがって,講義や学 内演習 などで,具体的な量 を提示 して体験 させ る等 の対応が必要であろ う。
温度 については
,「 清 潔 の援助」の学 内演習 前 の 1年生 で も , 「 足浴」 の温度 に対 す る適切 な感覚 を有 していることが明 らかになった。入 浴や洗髪 など日常生活での経験 か ら,適切 な温 度の感覚 を有 しているので, レデ ィネス として 活用 で きる と考 え られ る 。 「 清拭」や 「 体温程 度」の温湯 について, 1 年生では 日常生活上 の 経験 と結 びつけて行動化で きるまでには至 って いない。 また,入学前の ボランテ ィアな どにお ける清潔の援助の経験 と温度の感覚 には関連 は
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