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フルベ語色彩語彙 :色彩基礎語彙に関する一考察

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(1)

フルベ語色彩語彙 :色彩基礎語彙に関する一考察

著者 小川 了

雑誌名 国立民族学博物館研究報告

巻 7

号 4

ページ 689‑736

発行年 1983‑03‑22

URL http://doi.org/10.15021/00004465

(2)

小 川  フルベ語色彩 語彙

フ ル ベ 語 色 彩 語 彙     色彩基礎語彙に関す る一考察

小 川 了*

Color Terms in the Pulaar Language: A Reflection on Basic Color Terms

Ryo OGAWA

The study of the color terms entered a new era after 1969, when Berlin and Kay published their work, Basic Color Terms:

Their Universality and Evolution. After having stressed the necessity of the emic study of color terms in each culture Berlin and Kay attempted "to get behind or beyond that to see if there were in fact etic universals at another level of structure" [KAY 1972 (1970): 27].

I find that they advanced too rapidly toward showing a uni- versality and made an oversight in the understanding of the color terms in each culture. They recognize that language changes naturally if viewed diachronically, but claim that "a given language at a given point of time can be assigned to one and only one stage" [BERLIN and KAY 1969: 15]. But if language is to change diachronically it must contain , even when viewed synchronically, the varietals, some of which becoming definitely changes. Berlin and Kay underestimated this.

This point, in fact, was rectified later by Kay [KAY 1975].

Kay furthermore divided the color categories, in a work with McDaniel and using fuzzy set theory, into three degrees: focal member, non-focal member and non-member. They defined the primary basic color categories as those in which the funda- mental neural response categories are identical with the semantic categories. These are red, yellow, green, blue, black and white, and these primary basic color categories make the derived basic color categories which are brown, pink etc. [KAY and

MCDANIEL 1978].

*国 立民族学博物館 第3研 究部

(3)

国立民族学博物 館研究報告    7巻4号

The chapters I, II, and III of this article consist of the description and analysis of my investigation into the color terms in the Pulaar language of a group of Fulani (Ful6e-Jenngel6e) in Senegal, which have never been studied directly until now. In this study, I proceeded first to list all the Jenngel6e color terms by using color chips. After having eliminated the concrete words which represent some particular color, I examined thirteen color terms from the Pulaar grammatical and lexicographical points of view and also by using the CIE's color distribution scheme.

I examined how the terms are verbalized, nominalized, and also checked the concrete meanings of each color terms to comprehend the exact domain of its semantic distribution.

I found as a result that, in Pulaar, ran— (white), Sal— (black), rood— (red), and 'ool— (yellow) are the primary basic color terms, and sooy— (dry brown, yellow green, green) and yuum— (wet dark-brown) are the secondary basic color terms. These six basic color terms have a close connection with the JenngelSe's classificatory system of cattle by body color.

Four terms, ran—, Sal—, rood--, and 'ool— do not signify anything concrete other than the color, and their foci are recognized clearly.

Two terms, sooy— and yuum—, on the contrary, are closely con- nected to other phenomena in the natural world and they are multi-focused also. According to Kay and McDaniel [1978], ran—, Sal—, resod— and 'ool— can be defined as focal members and sooy— and yuum— non-focal members (but nonetheless basic color terms). On the other hand, the Jenngelbe people use bula (blue) and werta (green), which are both terms borrowed from French.

bula specially is a word well-known to everyone. But these two terms are not well integrated grammatically in the Pulaar language and cannot be considered as basic color terms.

That a term which corresponds to "blue" has never been formed in the JenngelSe's traditional color term system can be explained by their not having found blue in natural model which they used to form color terms, that is, cattle body color. A similar fact is reported in the Mursi in Ethiopia [TURTON 1978].

Then, the claim made by Kay and McDaniel that red, yellow,

green, blue, black and white are formed universally before other

color terms is an inexplainable contradiction, at least when

Jenngelbe and Mursi color term systems are examined. Further-

more, the method of defining basic color terms by using fuzzy

set theory, as advanced by Kay and McDaniel, was tested by

Mervis and Roth, and was proven inefficient [MERV'S and

(4)

小川    フルベ語色彩 語彙

ROTH 1981].

Finally, the Berlin-Kay-McDaniel method is of great use in defining basic color terms, but it is not universally applicable without adaptation to local contexts. An emic study in each culture and language is decisive. For example, the term orange, defined by Berlin and Kay as a basic color term in English, cannot be so in my opinion, because, compared to pink, grey and purple, which make pinkish, greyish and purplish as secondary adjectives, the term orange does not have this kind of grammatical form and so is not yet completely integrated as a color term in English.

1,フ ル ベ 語(Pulaar)色 彩 語 彙 の 分 析 方 法 お よ び フ ル ベ 語 に つ い て 2色 彩 語 彙

3。動 詞 化 4.名 詞 化

H.色 度 図 上 の 分 布 と 具 体 的 用 例   1.ran‑,6al‑,  wodr‑,,ool一 に つ い て   2.sooy「,yuum,  ruul一 に つ い て   3.golo‑,  fur‑一, 'iir‑, loot‑一に つ い て   4.bula,  wertaに つ い て

皿.二 次 的 考 察   1.  具 象 語 に つ い て・

  2.  "強 弱"表 現 に つ い て 3.複 合 表 現

  4.Bilingualismの 問 題 IV.ま と め と 議 論

  1.Berlin  and  Kayの 研 究 と そ の 問 題 点   2.  フ ル ベ 語 色 彩 語 彙 とB&K理 論 の 再       検 討

1.フ ル ベ 語(Pulaar)色 彩 語 彙 の 分 析

  西 ア フ リカ に お け る 代 表 的 な 牛 牧 畜 民 で あ る フ ル ベ 族 の 色 彩 語 彙 に つ い て,そ れ を 正 面 切 っ て 論 じた 報 告 は 筆 者 の 知 る 隈 り な い。本 稿 で は セ ネ ガ ル に 住 む フ ル ベ 族 の 一 集 団,Jenngel6eの 色 彩 語 彙 に つ い て 報 告 し,つ い で,1969年 に 発 表 さ れ たBerlin  and Kayの 著 作,  Basic  Color. Terms:Their  'Universality  and  Evolation,お よ び そ れ 以 降 の 方 法 論 の 流 れ を 追 い つ つ,考 察 を 加 え た い。

  JenngetSeは セ ネ ガ ル の 北 東 部,  Ferlo砂 漠 に 近 いJolof1)地 方 を 主 な 生 活 域 と す る 半 農 半 牧 民 で あ る。雨 季(7月 初 め 頃 か ら10月 末 ぐ ら い ま で)に は ト ウ ジ ン ビ エ (Pennisetum  typhoideum)を 中 心 と した 農 耕 を す る が,彼 ら は 牛 牧 畜 に 最 大 の 極 値 を お い て い る2)。

1)Jolofと い う名 はか つ て の王 国 名 か らきて い る が,'Jolof地 方 は 現 行 の 行 政 区 分 で い う と Lingu6re県 とほぼ 同 じ地 域 を 占めて い る。          '

2)Jenngel6eの 生 活環 境,農 耕,牧 畜 の概 要 に つ いて は小 川[小 川  1980,1981]に 記 した。

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国立民族学博物館研究報告   7巻4号

1方 法 お よ び フル ベ 語 に つ い て

  Jennget6eの 色 彩 語 彙 の 調 査 に あfcっ て 筆 者 が と っ た 方 法 は,ま ず 色 票 を 用 い て 色 彩 語 彙 と 措 定 さ れ る も の を 抽 出 し,つ い で そ れ ら の 語 彙 が 具 体 的 な 言 語 使 用 状 況 の 中 で ど の よ う に 使 わ れ て い る か,お よ び,フ ル ベ 語 の 文 法 体 系 の 中 で ど の よ う に 機 能 し て い る か を 確 認 す る と い う も の で あ る・男,女 あ わ せ て14人 の イ ン フ ォ ー マ ン トに, そ の た び ご と に ラ ン ダ ム に き った 色 票 を1枚 つ つ 見 せ て 解 答 を 得 た3)。使 用 した 色 票

は 日本 色 彩 社(株)発 行 の 『配 色 色 帖 』 で あ る。こ れ は25mm×120  mmの 大 き さ に 統 一 さ れ た98枚 の 色 票 か ら成 って い る。各 々 の イ ン フ ォ ー マ ン トか ら98色 す べ て に っ い て 解 答(「不 明」,あ る い は「知 ら な い」と い う答 え も 含 め て)を 得 る よ う に し た。

  フ ル ベ語4)に は色 だ けを 意味 す る語 彙 は存 在 しな い。色 は物 質 が もつ 様 々な 属性 の うち のひ とつ にす ぎ な い。フ ル ベ語 で は物 の様 々 な属 性 の う ち,特 に外 観 上 の 属 性 を 総体 的 に と らえ て 一語 で表 現 して い る。励 α'α漉 と い う語 が そ の よ う な 観 念 を 表 わ す も ので あ り,し た が って 幼 α'麟 は物 の「形 状」,「様 相」,「外 観 的 な特 徴」な ど を 意 味 して い る。「色」は その よ うな外 観 的 属 性 の ひ とつ と して と らえ られ る。

  mba'adiと い う 名 詞 はwa'adeと い う 動 詞 か ら 派 生 し て い る。動 詞wa'adeはGaden の 辞 書 に よ る と「etre(dans  son  aspect,  dans  sa  forme)」[GADEN  1967(1914):

3)色 票 を用 い た 調査 につ い て はethnocentricな 結 果 に 陥 い る危 険性 が 指摘 され て い る[CoLBY lg66:7;HlcKERsoN  1975:318‑319]。ま た,現 実 の 自然 界 に あ る「色」は,色 を 決定 す る三 要 素(色 相,明 度,彩 度)以 外 の要 素 を含 む もの もあ る。た とえば 艶 の あ るな し,光 源 色 な ど

につ い て は色 票 だ けで は判 断 で き ない こ ともあ る[CoNKLIN  1955;CoNKLIN  l973:933]。し か し,Tornayも い うよ う に,色 票 を使 った 調査 は実 際 的で あ り,便 利 な もの であ る[TORNAy 1978b:644]。使 用 法 さえ誤 らな け れ ば豊 か な結 果 を生 む と思 わ れ る。

  ま た,イ ンフ ォー マ ン トの 数 につ い て,LennebergとRobertsは,色 の分 布 域,  fociに っ いて は個 人 差 が あ りう るか ら,最 低5人 以 上 は 必 要 で あ ろ う と し て い る[LENNEBERG  and RoBERTs  1956:20;HlcKERsoN  1971:260]。ま た,  Heiderは ダ ニ族 の色 彩 語 彙 調査 に あ た

って,ひ とつ の確 率 計 算 か ら,使 用 頻度 の少 な い色 彩 語 彙三 つ につ い て,5人 の イ ンフ ォー マ ン トを 得 れ ばそ れ ら3語 の うち少 な くとも1語 を使 う人 が あ らわ れ,10人 得 れ ば3語 の うち2 語 を用 い る人 が あ らわれ,14人 の イ ンフ ォーマ ン トを 得 れ ば3語 す べ てを 用 い る人 があ らわ れ

る こ とを述 べ て い る[HEIDER  1972:458]。

  上記 の ことか ら今 回,筆 者 が お こな った調 査 をふ りか え って み る と,色 票 に対す る解 答 だ け に頼 らず,色 彩 語 彙 と措 定 され た語 彙 が実 際 の 言語 使 用 状 況 にお い て どの よ うに使 わ れ て い る か を 検 討 した こ とは充 分 の 意 味を もつ[cf・ SAHLINs  1976= 8‑9]。ま た,筆 者 の イ ンフ ォー マ ン トの 数 は14人 で,色 彩 語 彙 すべ て を 収 集す るに は充 分 で あ った と思 う。し か し,そ れ らの語 彙 が 意 味 す る領 域 に つい て精 度 を高 め る た めに は少 な くと も30人 ほ ど の イ ンフ ォー マ ン トを 得 るべ きで は なか った か と思 わ れ る。特 に40才 以 上 の女 性 イ ンフ ォー マ ン トを1人 も得 られ な か った こ とは ひ とつ の欠 陥 とい え る か も しれ ない。

4)フ ル ベ 族 自身 はみず か らの言語 をfulfutde,ない しPulaarと 呼 ん で い る。セ ネ ガ ルの フル ベ族 は ρぬ αγとよ ぶ が,セ ネ ガ ル よ り東 に住 む フル ベ族 は,そ の ほ とん ど が 漁 伽 娩 とよん で い る よ うで あ る。本 稿 の対 象 とな って いる の は ρぬ αγで あ る。

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小川   フルベ語色彩語彙

216]と 説 明 され て い る。一 般 的 に は,未 知 の 物 質 に つ い て そ の 様 相 や 状 態 を 尋 ね る 時,Hono  dum  waa)?(How  is it?)と い う形 で 使 わ れ た り,あ る い はAがBに 似 て い る と い う 場 合 な ど,孟 伽owa!  no  B.(A  is like 8.〉 と い った 形 で 使 わ れ る こ と が 多 い。し た が っ て 筆 者 が 色 票 を 用 い て 色 名 調 査 を す る に あ た っ て は,色 票 を1枚1枚 示 しな が ら,mba'adi  ndii, hono  dum  waar?(Aspect  of this, how  is i t?),又 はmba'adi ndii, hono  dum  wi'etee?(Aspect  of this, how  is it said P)と い う 質 問 を く りか え した。

14人 の イ ン フ オ ー 一『 ン トに 関 す る 詳 細 はApPendix  Iに 記 す が,彼 ら は1人 を 除 い て,他 は す べ て フ ル ベ 語 一 ウ ォ ロ フ 語 のbilingualで あ る。イ ン フ ォ ー マ ン トEの は フ ル ベ 語 一 ウ ォ ロ フ 語 一 ア ラ ビ ア 語 のtrilingualで あ る。幼 時 に フ ラ ン ス 語 教 育 を 2年 間 受 け た イ ン フ ォ ー マ ン ト(D)が1人 い る が,同 人 は 現 在 フ ラ ン ス 語 は ほ と ん ど 解 さ な い。フ ラ ン ス語 を 話 す こ と の で き る イ ン フ ォ ー マ ン ト は1人 も い な い。

  さ て,フ ル ベ 語 の 色 彩 語 彙 を 呈 示 す る 前 に,フ ル ベ 語 の ク ラ ス 言 語5)と し て の 性 格 を 述 べ て お か ね ば な らな い。

  フ ル ベ 語 の す べ て の 名 詞 は 何 らか の ク ラ ス に 分 類 さ れ て い る。ク ラ ス の 数 に は 地 域 差 が あ る が,Jenngel6eは 全 部 で220 .ク ラ ス を も って い る。イ ン フ ォ ー マ ン ト達 は 色 彩 語 彙 を 与 え る に あ た って,後 に 述 べ る よ う に,た と え ばhino  6alwi.(It  is black.)

の よ う に,ひ と つ の 語 根6al一 を 動 詞 化 し て 述 べ る 場 合 も あ る が,名 詞 化 し て 答 え た もの の 方 が 多 い。名 詞 化 す る 場 合,語 根 か ら22の ク ラ ■ の う ち の い ず れ か の ク ラ ス に 編 入 さ せ る 形 で 答 え て い る。つ ま り,22のclassifiersの う ち の い ず れ カ}を接 尾 し て 答 え て い る わ け で あ る。色 票 を 用 い た 調 査 に お い て,色 彩 語 彙 のclassi丘erと して 使 わ れ て い る 接 尾 辞 は 実 際 に は 一〇,‑dum,‑ngot,‑d「ら 及 び 一ngeの 五 つ しか な い。そ して, な ぜ こ れ ら のclassifiersが 使 わ れ る の か,と い う こ と は 後 に 色 彩 基 礎 語 彙== basic color  terms(以 降,  bctと 略 称 す る)判 断 の 重 要 な 基 準 と な る。

2.色  彩  語  彙

  まず,調 査 で得 た色 彩 語 彙 を列 挙す る と次 の通 りで あ る。こ こで は語 根 の み を も っ て記 し,同 時 に,ひ とつ の 目安 とす るた め に各 色 彩 語 彙 が 意 味 す る領 域 に 近 い 色 を 日 本 語 で 示 して お く。

  短η一  :黙 白"

  δσム  :"黒"

5)こ こで い う ク ラス言 語 とは ドイ ツ語,フ ラ ンス語 な どの よ うに 名詞 が 性(gender)に わ け ら れ て い る言 語 の ことで は な く,物 質 の性 質 や 単数・複 数 とい った 基準 に も とつ いて 分類 さ れて お り,名 詞 が 属 す る ク ラス に一 致 して 形 容 詞,代 名詞 な どが変 化 す る言 語 の ことで あ る。

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国立民族学博物館研究報告    7巻4号

wod—

'ool—

sooy—

yuum—

ruul—

golo—

fur—

'iir—

loot—

bula werta

蟻赤"

"黄"

"黄 土 色"

,"黄 緑",黙 緑"

い 茶"

黙灰 味 黒"

,感 白 味 の 茶"

"赤 味 白(?)"

織灰 味 茶(?)"

"(?)"

蟻(?)"

情"

"緑"

3.動 詞 化

上 に示 した13の 語 根 の うち色 に 関連 した 意 味 を もつ 動 詞 と して 動 詞化 され う る もの は九 つ あ り,そ れ らを 動 詞 の不 定 形 で 示 す と次 の通 りで あ る。

ranwude balwude wojjude 'ooldude sooydude yuumdude6) ruuldude furdude

'iirdude

"白 い"

,懸 白 く な る"

"黒 い"

,"黒 く な る"

"赤 い"

,"赤 く な る"

"黄 色 い"

,曝 黄 色 く な る"

織黄 土 色 に な る"

"濃 い 茶 色 に な る"

"灰 味 の 黒 に な る"

,"ほ こ り っ ぽ く な る"

"灰 色(?)に な る"

,"(布 の)色 が あ せ る"

憶暗 くぼ ん や り す る"

,懸(暗 い 雨 雲 が)出 る"

  上 記 の う ち,ran‑(白),  Sal‑(黒)の2語 は・・zv一を 接 辞 し て 動 詞 化 して い る が, ωod‑(赤)の み は ω吻Lと な っ て い る。こ れ は 多 分,  wod‑十Wが 変 形 し た も の で あ

ろ う。そ の 他 の 語 に つ い て は い ず れ も語 根 に・d一 を 接 辞 して 動 詞 化 して い る こ と が わ か る。

  こ こ に 示 し た 動 詞 化 す る 場 合 の 型 か ら だ け で はbct判 断 を す る こ と は で き な い。

6)Jvuunt‑一 eCつ い て は,一 般 的 に は 動 詞 活 用 形 は ノuamdiで あ り,し た が って 不 定 形 は ノuumdude で あ る が,‑d一 を 接 辞 せ ず,■uumiと い う 形 に 活 用 す る こ と も あ る。つ ま り,こ の 場 合 の 不 定 形 は 鋼 〃翅飽 で あ る が,一 般 的 に 正 し い 語 法 と思 わ れ る 鋼 〃履 協 θを 示 して お く。

694

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た だ,ひ と つ 特 記 して お か ね ば な ら な い こ と は,ran‑,6at‑,  wod一 の3語 だ け に は, そ れ らを 動 詞 化 し た 場 合 で も名 詞 化 し た 場 合 で も,各 々 の 色 を 強 調 す る 強 意 語 が 存 在 す る こ と で あ る。ran‑一 に つ い て はtalと い う 強 意 語,6α1rに つ い て はkrum,又 krim,  wod‑一 に つ い て はco2と い う 強 意 語 が そ れ ぞ れ の 意 味 を 強 め る。 Tつ ま り,  hino ranwiと い え ば「(そ れ は)白 い」と い う 意 味 で あ る が,痂 η07伽 痂 弼.と い え ば「(そ れ は)真 白 で あ る」と か「(そ れ は)大 変 白 い」と い っ た 意 味 に な る。こ れ ら強 意 語 が

3色 の み7)に つ い て しか 存 在 し な い た め に,フ ル ベ 語 のbctは 白,黒,赤 の3語 だ け で あ る と い わ れ る こ と も あ る よ う で あ る が,実 は も っ と多 い と い う こ と を 以 下 で 論 証

し よ う。

4.名 詞'化

  筆 者 が 示 し た 色 票 に つ い て 色 名 を 答 え る に あ た っ て,14人 の イ ン フ ォ ー マ ン トは 動 詞 化 して 答 え た り,名 詞 化 して 答 え た り して い る。名 詞 化 す る 場 合,先 に 記 し た 通 り,

‑o,‑dum,‑ngol,‑47,お よ び 一一ngeと い う 五 つ のclassifiersの う ち の い ず れ か を 用 い て 答 え て い る。ど のclassifierを 用 い て い る か,と い う こ と はbct判 断 の ひ と つ の 基 準 に な る。そ こ で,色 票 に 対 して イ ン フ ォ ー マ ン トが 与 え た 色 名 に 登 場 す るclassifiers,

表1  名 詞 化 に あ た っ て 接 尾 さ れ たclassifier.

class

色彩名

.o

di

'nge

ran-

6a1— wod— 'ool — sooy— yuum— ruul—

  [ }

class

色彩名

 o

dum ngol

di

nge

golo—

伽 一

'dr — loot— bula

werta

   

(?)

 [

7)セ ネ ガ ル河 流 域 に 住 み,農 耕 を 主 と す るTukulor族 は み ず か ら を1%嫉 ρππ1傭6π(フ ル ベ 語 を 話 す 人 々,の 意)と よ ぷ よ う に フ ル ベ 語 を 話 す。Gadenに よ る と,  Tukulor族 に あ って は

'ool‑・つ ま り「黄 色」に つ い て も特 別 な 強 意 語,  buiが 存 在 す る と い う[GADEN  1967(1914)=

11&21]。し か し,Jenngelfieの 人 々 は こ の よ う な 強 意 語 は 用 い て い な い し,  buiと い う語 彙 を 聞 い た こ と も な い と い う。

695

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国立民族学博物館研究報告    7巻4号 お よ び 実 際 の 言 語 使 用 状 況 に お い て,特 に 牛 の 体 毛 色 に よ る 分 類 名 称 と して 使 わ れ る 場 合 のclassifier,一 一ngeを 加 え た 上 で 整 理 し た も の が 表1で あ る。表 中 で,横 欄 に 示 し た 色 名 が,縦 欄 に 示 したclassifierを 接 尾 し う る 場 合 を+記 号 で,接 尾 す る こ と が な い もの は 一記 号 で 示 して あ る。

  以 下 に 各 ク ラ ス ご と に 説 明 を 加 え て ゆ く。

  ‑oの ク ラ ス は「人 間(の 単 数 形)」を 示 す ク ラ ス で あ る。た と え ばneddo(人,人 間),debbo(女)の ご と く,‑oを 接 尾 して い る。  ran‑一,6al‑, wod一 の3語 は そ れ ぞ れ, 吻 〃640,6σ!吻0,加 漉40と い う 形 で 一〇 の ク ラ ス に 属 す る 普 通 名 詞 と して 使 わ れ る。

各 語 の 意 味 を 記 して お く。

  ぬ η吻o:直 訳 す る と「白 人」で あ る が,こ の 語 が 西 欧 人 を 意 味 す る こ と は な い。西     欧 人 は む し ろ,604吻o,つ ま り「赤 い 人」と よ ば れ る。こ の こ と はran‑一 と い う語     が 色 相 に係 る もの で は な く,明 度 に 係 る 意 味 領 域 を もつ こ と を 示 し て い る。つ     り,「色」(色 相)が な く,「明 る い」状 態 がran一 で 表 わ さ れ て い る の で あ る。

    伽 π吻oは 実 際 に は 抽 象 的 な 意 味 を も って い る。

    (1)高 慢 な 人,自 慢 を す る 人,う ぬ ぽ れ た 人,と い っ た 意 味 を も ち,ran一 の 動 詞       形 を 使 っ た 表 現,Oon  ianωi.も,「彼 は う ぬ ぼ れ て い る」と い っ た 意 味 で 使 わ       れ る。

    (2)幸 運 に 恵 ま れ,富 ん だ 人。こ れ に 対 し,不 運 で 貧 乏 な 人 が6αZ吻o(黒 い 人)       と よ ば れ る こ と が あ る。

  6α1吻o:「黒 い 人」と い う こ と で あ る が,実 際 に は 上 に 記 した よ う に,抽 象 的 意 味     を 込 め て 使 わ れ る。同 時 に,こ の 語 はJenngelfieと 隣接 して 住 む 農 耕 民 ウ ォ ロ フ     族 な ど を 軽 蔑 して よ ぶ 時 に も 使 わ れ る(fiateOjo  Samba  Na∬.)。  Gadenは そ の     辞 書 の 中 に,6anndu/6aUi(身 体)と い う語 の 語 根 は6at一 で あ る と して 記 し て い     る[GADEN  l967(1914):22]。し か し フ ル ベ 族 が み ず か ら の 身 体(肌)の 色 を     指 して ∂認吻oと い う こ と は な く,64勿loは 他 部 族 の 人 に 対 す る 蔑 称 と して 使 わ     れ る の で あ る。

  加 漉40:「赤 い 人」と は 先 に 記 し た 通 り,ヨ ー ロ ッ パ 人 を 指 した り,フ ル ベ 族 で 特     に 赤 銅 が か った 肌 の 色 を し て い る 人 に 関 し て 用 い られ る。

  さ て,'ool‑一, soo7‑, 2uum一 も 一〇の ク ラ ス に な り 得 る が,こ れ ら3語 が 普 通 名 詞 と して 使 わ れ る こ と は そ れ ほ ど 多 くな い。い ず れ もneddo'oolO(黄 色 い 人),  nedrfo  COO1O (薄 茶 色 の 人),neddo  juumo(濃 い 茶 色 の 人)と い っ た 形 で 使 わ れ,フ ル ベ 族 の 中 で の 微 妙 な 肌 の 色 合 い の 違 い を 示 して い る。し か し,こ れ ら3語 お よ びgolo一 が 人 間 に対 し

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小川   フルベ語色彩語彙

て 使 わ れ る の は む し ろ 固 有 名 詞 と して で あ る。'Oola,  Coo1a,・jruuma,  Goloと い う形 で 肌 色 の 特 質 に も と つ い て 人 名 と し て 存 在 す る。ま た,こ れ ら の 指 小 形,'Oolel, Coayet,  Juamel,  Gotetと い う形 も女 性 の 名 前 と し て よ く使 わ れ て い る。

  表1に み ら れ る 通 り,上 記 の7語 以 外 の 語 は 一〇の ク ラ ス で 用 い られ る こ と は な い。

  次 に,‑dumの ク ラ ス は 一 般 に 抽 象 的 事 象 を 意 味 す る も の で あ る。た と え ばbeldum と は「快 い こ と,喜 び」な ど を 意 味 し て お り,guldumは「熱 い 乙 と,熱 い も の」を 意 味 す る。事 物 を 抽 象 化 す る ク ラ ス と い っ て も よ い で あ ろ う。あ る 事 物 か ら具 象 性 を 捨 象 し,抽 象 化 して 話 す 際 に は,こ の 一ぬ 彿 と い うclassifierを 使 え ば そ れ が 可 能 で あ る ら し く,表1に 見 る 通 り,'iir‑一 を 除 い て は す べ て の 色 名 が 一dumの ク ラ ス で 答 え られ て い る。例 を あ げ る とbodo"um(赤),'oolum(黄),  bulayum(青)と い った 形 で 使 わ れ る。し か も,こ の 一dumは,'た と え ばngira1um(イ ボ イ ノ シ シ 色,  ngira ・=イ ボ イ ノ シ シ+ノ π彿 く 吻 切 の よ う に 具 象 名 詞 を も っ て 色 を 表 現 す る 際 に も 使 わ れ て い る。'iir‑一に つ い て は1人 の イ ン フ ォ ー マ ン トの み が 数 度 だ け 用 い て い る語 で,こ れ が ,痂ぬ 初 と い う 形 に な り う る か ど う か 不 明 で あ る

  さ て,‑ngolの ク ラ ス で あ る が,こ の 一ngotの ク ラ ス が 色 彩 語 彙 を 名 詞 化 す る 時 に 使 わ れ る と い う事 実 はbct判 断 に あ た っ て 大 き な 重 要 性 を も っ て い る と 考 え ら れ る。

こ の 一ngolク ラ ス に 含 ま れ る 名 詞 は 一 般 に,時 間 的,空 間 的 に 長 く続 く も の を 意 味 し て い る。た と え ば60ggol(綱)で あ り,  bolol(道)な ど で あ る が,同 時 に ブeetot(説 話) の よ う に 時 間 的 な 長 さ を 含 む もの,あ る い はkulol(恐 怖)の よ う に 抽 象 性 を お び た 名 詞 も含 ま れ て い る。

  な ぜ,色 彩 語 彙 が こ の 一ngolク ラ ス で 表 現 さ れ う る の か。こ れ はlee601(複 数 形:

勧 翫=毛,体 毛)と い う語 に 密 接 に 係 っ て い る と 考 え られ る。

  フ ル ベ 族 は 牛,羊,ヤ ギ な ど の 家 畜 を 性 別,成 育 段 階,角 の 形,体 毛 の 色 な ど に よ って 分 類 し て い る。体 色 で の 分 類 は 後 述 す る よ う に9種 あ り,そ の ほ か に 模 様 に よ る 分 類 が12種 以 上 あ る。さ て,体 色 が 全 体 に わ た って 白 と か 黒 な ど の 一 色 だ け の 家 畜(特 に 牛)を 指 す 場 合,少 な く と もJenngel6eの 人 々 はlee601  gootel danayel(白1本 の 毛), leeSol gootol  6ala201(黒1本 の 毛)と い っ た 表 現 を す る の で あ る。つ ま り,色 彩 語 彙 が 一ngolの ク ラ ス で 表 現 さ れ る の はleebol(毛)と い う 語 が 属 す る 一一ngolク ラ ス か ら来 て お り,そ れ が 家 畜(特 に 牛)の 体 毛 色 に 結 び つ け られ て 考 え られ て い る か ら こ そ で あ ろ う。東 ア フ リカ の 牧 畜 民 社 会 に あ っ て は 色 の 認 識 は 牛 の 体 毛 色 と 密 接 に 結 び つ い て い る と い う こ と が 報 告 さ れ て い る が[EvANs‑PRITcHARD  1934;LIENHARDT  1961;

ToRNAy  I973;TuRToN  l978,1980;FuKul  1979;福 井  1979],西 ア フ リカ

(11)

国立民族学博物館研究報告    7巻4号 の 牛 牧 畜 民 で あ る フ ル ベ 族 に つ い て も そ う で あ ろ う こ とが,こ の 段 階 で 示 唆 さ れ て い る。

  さ て,‑ngotク ラ ス で 表 現 さ れ る色 名 はran‑,6at‑・,ω04L,  'oot‑,∫o妙一,クuum一 の6 語 だ け で あ る。各 々,dana1ol,  Salayol, bodo1ol,'oolol,  COO201, juumolと い う形 に な る。

そ の 他 の7π πレ,goto‑一, fur‑,'iir‑,  loot‑, bulα,ωertaは 色 票 に よ る色 名 調 査 に 際 し て 一ngolク ラ ス で 答 え られ た こ と は な い 。ま た 実 際 の 会 話 場 面 に お い て も 当 該 の 色 を 抽 象 化 し て「〜 色」と い う よ う な 場 合,‑ngolク ラ ス で 表 現 さ れ る こ と は な い。「〜 色」

と い う 意 味 で,あ る 色 を 抽 象 的 に 表 現 す る 場 合,‑ngotク ラ ス に な り う る6語 の う ち, も っ と も頻 繁 に 使 わ れ る の はdana1ol,  EalaLrol, bodosol,'oololの4語 で あ り,̀o妙01, juumotは 頻 度 と し て は 少 な い。フ ル ベ 族 に お い て も色 彩 認 識 は 牛 の 体 色 と 関 連 を も

つ こ と を 示 唆 し た が,た と え ば 赤 い 牛 が い る の か と疑 問 を もた れ る か も し れ な い。我 々 が 普 通 見 慣 れ て い る 牛 は 白,黒,茶 色 ぐ らい で あ る が,一 般 に ア フ リカ の 牧 畜 社 会 で 飼 わ れ て い る 牛 の 体 毛 色 は は る か に 変 化 に と ん で い る。そ の よ う に 種 々 の 色 あ い を も っ た 牛 の 中 でlee601  gootel bodo/ol(赤 い1本 の 毛)と い わ れ る も の は,い わ ば 赤 み が か っ た 濃 い 茶 色 の 牛 を 指 し て い る の で あ る[c£TuRToN  I978:361]。

  次 に 一漉 の ク ラ ス を 考 え る。一 漉 は複 数 形 の ク ラ ス で あ る。た だ し,ひ と つ の ク ラ ス の 複 数 形 と して 使 わ れ る の で は な く,い くつ も の ク ラ ス に共 通 し て い る。つ ま り, 単 数 形 が 一ndu,‑nge,  ‑ngol,一 一kol,‑ba,一一ndi,‑ngu,お よ び 一一ko(に 属 す る も の の 一 部) 等 の ク ラ ス に 属 す る 名 詞 の 複 数 形 は い ず れ も 一漉 の ク ラ ス に 属 す る の で あ る。し が っ て,色 彩 名 称 が 一漉 で 表 わ さ れ て い る場 合,上 に記 し た 八 つ の 異 な っ た ク ラ ス の う ち,ど れ か の 複 数 形 と 考 え な け れ ば な ら な い が,い ず れ か を 断 定 す る の は 困 難 で あ る。イ ン フ ォ ー マ ン ト達 自 身 も 一漉 が い ず れ の ク ラ ス の 複 数 形 と して 用 い られ て い る の か を 答 え る こ と は で き な い。先 に 記 し た 一ngolの ク ラ ス の 複 数 形 と し て の 一diで あ る と 考 え る の が 妥 当 で あ ろ う と も い え る し,あ る い はnagge(牛,一・ngeの ク ラ ス) の 複 数 形,η 漉(一 ぬ の ク ラ ス)で あ る か も しれ な い。い ず れ に せ よ,色 彩 名 称 に 関 す る 限 り,こ の 一diク ラ ス は 先 の 一dumク ラ ス と同 じ よ う に か な り 自 由 に 使 わ れ て い る よ う で あ る。ran‑一,6al‑,ωod‑,そ し てfur‑,  loot‑一以 外 の す べ て の 語 に 一一diが 用 い られ て い る。buta,ωertaと い う フ ラ ン ス 語 か ら の 借 用 語(後 述)に つ い て も 一一diが 用 い られ て い る。と 同 時 に 逆 にran‑,5al‑,ωod一 に は 一diク ラ ス が 用 い ら れ て い な い 点 に も 注 意 して お く必 要 が あ ろ う。

  最 後 に 一ngeク ラ ス で あ る。こ の ク ラ ス はJenngelbeで は 四 つ の 名 詞 し か も っ て お らず,そ れ ら はnagge(牛),  naange(太 陽),  heege(飢 え),∫oo勧 η9θ(礼 を 欠 く行 為)

(12)

小川   フルベ語色彩語彙

で あ る。色 彩 語 彙 が こ の 一ngeク ラ ス で 用 い ら れ る の は,先 に 述 べ た 通 り,牛 の 体 色 分 類 を す る 時 で あ る。ran‑,  bal‑,ωod‑,'oot‑,50叶,■uum‑,  goto‑,声 γ一,お よ びtoot‑一

の9語 が 牛 の 体 色 分 類 で 用 い ら れ て い るわ け で あ る。各 々 の 形 を 示 し て お く と,rane) 6ale,ωode,'oole,  SOO7e, ■uume,  golOOive, fure,  looteと い う形 に な る。

  こ れ ま で に 述 べ て き た 動 詞 化,お よ び 名 詞 化 と い う こ と か ら い くつ か の こ と が わ か っ て き た。そ れ らを 整 理 して お く。

  (1)色 彩 認 識 は 牛 の 体 色 の 認 知 と 密 接 に 関 連 して い る。

  (2)ran‑(白),6al‑(黒),  wod‑(赤)の3語 の み は,そ れ ぞ れ を 強 め る 強 意 語 を     も っ て い る の み な ら ず,色 の 概 念 を 超 え た メ タ フ ァ ー と し て の 抽 象 的 意 味 も も っ     て い る。例 え ば,廊 η吻o"高 慢 な 人",'運 の よ い 人"な ど。

  (3)lexemicな 観 点 か ら 見 る 場 合,  ran‑,6al‑,ωod‑,お よ び'oo匹,  sooγ一,クaum一 の     6語 は表1か ら も わ か る 通 り,大 変 規 則 正 しい 使 わ れ 方 を し て い る。つ ま り,     ran‑,6al‑,  wod一 の3語 は 表1に 示 し た 五 つ の ク ラ ス のclassi丘ersの う ち,‑di     だ け は 接 尾 し な い が,残 り の 四 つ のclassifiersす べ て を 接 尾 し う る。一 方,'oot‑,     soo1一,yuum一 の3語 は 表1に 示 し たclassi丘ersす べ て を 接 尾 し う る の で あ る。こ     の こ と は 上 記6語 以 外 の7語,ruul‑,  golo‑, fur‑,'iir‑一・, loot‑一, bula,  wertaに 接 尾     し う るclassi丘ersが 各 語 ご と に ま ち ま ち で あ る こ と と く らべ る と規 則 性 が 顕 著 で     あ る と い え る。

II.色 度 図上 の 分布 と具 体 的 用 例

  前 章 で は 色 票 を 用 い た 調 査 に よ って 色 彩 名 称 と 想 定 さ れ る も の13語 に つ い て,そ 動 詞 化,名 詞 化 を 通 して 判 定 さ れ る 事 柄 を 記 して き た。本 章 で は 各 々 の 色 彩 名 称 が 色 度 図8)上 に ど の よ う に あ らわ れ て い る か,お よ び,そ れ らの 語 は具 体 的 に ど の よ う に 使 わ れ て い る の か,と い う こ とを 検 討 しよ う。

  著 者 が 用 い た98色 の 色 票 の 色 度 図 上 の 分 布 は 図1の 通 り で あ る。こ の 色 票 を 用 い た 結 果,色 彩 語 彙 と 仮 に 措 定 さ れ る も の13語 を 先 に 示 し た が,そ れ ら の 語 彙 の 出 現 頻 度 を 示 した も の が 表2で あ る。た だ し,こ の 表 に は 各 語 彙 が 単 独 で 使 わ れ て い る 場 合 の み を 示 して あ る。ま た,各 色 彩 語 彙 の 具 体 的 な 用 例 の 紹 介 は 煩 雑 さ を 避 け る た め に い くつ か の グ ル ー プ に わ け て 表 の 形 で 簡 略 に 記 す こ と と し(表3,4),必 要 が あ る 場 合, 説 明 を 加 え る。

8)色 度 図 と して は フ ラ ンス に あ るComit6  lnternational d'Eclairageに よ って定 め られ た標 準   的 な もの に 準 じて い る。

(13)

国立民族学博物館研究報告   7号4巻

                図1使 し た 色 票98色 の 色 度 点

+:各 色 票(No・1‑87)の 色 度 点,㊥:各 色 相 の 純 色 と さ れ て い る色 票(茶 を 除 く)

◎:無 彩 色 点(N(}.  8&98)

但 し,7は 茶 紫,28,29は オ リー ブ 色,34は オ リ ー ブ 緑,83,  84は 紫 味 の 赤。

表2  98色 の色 票 に用 い られ た 単一 語彙 の 出現 頻 度

色彩用語 出現 回数 頻  度

wad—

'ool—

bal—

yuum—

sag-- ran—

ruul—

loot—

'iir—

fur—

golo—

bula werta

150 148 96 70 40 33 22 8 6 4 2 213

50

10.93%

10. 79%

7.000 5. 10%

2. 92%

2.41%

1.600 0. 58%

0. 44%

0. 29%

0.1596 15. 52%

3.64%

但 し,頻 度 とは 出 現 回 数

98(色 票 数)X14(イ ン フ ォ ー マ ン ト数) ×100

(小数点第3位 を四捨五入)

(14)

小川    フルベ語色彩語彙

1.  rane,6al・,  wod・,,ool。に つ い て

  は じ め にran‑,  bal‑一,ω04L,'ool一 の4語 に つ い て 色 度 図 上 の 分 布(図2)と,そ ら の 語 の 具 体 的 用 例 を 示 す(表3)。図2に お い てe印 は14人 の イ ン フ ォ ー マ ン トの う ち4人 〜6人 の イ ン フ ォ ー マ ン トが そ れ ぞ れ の 当 該 色 で あ る と 答 え た 色 票 の 色 度 点,

㊥ 印 は7人 〜9人,⑱ 印 は10人 〜13人,● 印 は14人 す べ て の イ ン フ ォ ー マ ン トが 答 え た もの で あ る。こ の 図2か らわ か る 通 り,ran‑,6at‑,  wod‑一 の 各 々 の 純 色 と さ れ て い る 色 票(そ れ ぞ れNo.88,  No.98,  No.1)に つ い て は14人 の イ ン フ ォ ー マ ン トす べ て の 人 が そ れ ぞ れ の 当 該 色 名 を 答 え て い る。つ ま り,こ の3色 に つ い て のfOCusは 明 確 で あ る。ま た,'oo♂ 一 に つ い て み る と,色 票No.25(黄 色),お よ びNo.21(薄 黄 色) に 対 して14人 中,各 々11人 が'ooFと 答 え て お り,こ れ もfocusは 明 確 で あ る と考 え て よ い で あ ろ う。

    1図2ran‑,  Sal‑一, wod‑,'ool一 分 布

但 し・e:4人 〜6人,㊥:7人 〜9人,薗:10人 〜13人

    ●:14人 す べ て の イ ン フ ォ ー マ ン トが 指 示 した も の。(

理 論 上 はNo・88,  No・98は 各 々,白,黒 で あ り,同 一 点 上 に 重 な る が,こ の 図 の 上 で は 別 け て 記 して あ る。)

(15)

国立 民族学博物館研究報告    7巻4号 つ づ い て 上 記4語 の 具 体 的 用 例 を 表3に 示 す。

            表3  ran‑,  6al‑一, tuod‑,  'oot一の 具 体 的 用 例

色彩語粟 動 詞

ran一

bal一

ωod一

,eol一

具象 的 に 白い色 を表 現 す る時 に用 い ら れ,例 え ば,kosam  ranωi,"牛 乳 は 白 い"と い った用 い方 を す る他,次 の よ う な メタ フ ォ リカル な意 味を もつ。

0碗 燃 ωよ1)NN彼 は 高慢 ち きであ る。"

    2)"彼 は(い つ も)運 がよ く,裕 福   で あ る。"

Jam  ranωat."平安 な 白 さ"。こ れ は乾   季 に も牛 乳 が絶 え ず あ る こ とを意 味   して い る。

具 象 的 に黒 い色 を表 現 す る時 に用 い ら れ る他,次 の よ う に メタ フォ リカ ル な 意 味 を もつ。

」αm6α」ωαい 平 安 な黒 さ"。雨 季,雨 が   よ く降 り,雨 雲が 空 を お おい,地 に   は草 が よ く繁 って い る状 態 を い う。

talkde 6atwi."野 原 が黒 い"。雨 季,草   が一 面 に繁 って い る状 態 をい う。

吻am  fialwi・"水 が黒 い"。雨 季 に で き   る池 の水 の ことを い う。

ω吻 励 とい う形 で「赤 い,赤 くな る」

の意 で用 い られ る が,ωodaadeと い う 形 で 再帰 的に活 用 す る と「(み ず か ら を)タ ブ ー とす る,禁 止 す る」と い う 意 味 で用 い られ る。

生 物,無 生 物 と もに 具象 的 に色 を 表現 す る時 に,hino  'ooldi・"(それ は)黄 色 い"と い う形 で 用 い られ る。

あ る種 の 果実 類 で,熟 れ る と黄 色 くな る もの が あ る が,果 実 が 熟 れ る こ と を色 で 表 現す る こ と は な く,す べ て 6enndude(熟 れ る,煮 え る)と い う動 詞 を用 い る[cf・ PoLLNAc  1975:91]。

名 詞

吻 吻01(pL)ranee6e  1)高 慢 な 人     2)運 が よ く,裕 福 な 人

認 加 〃露吻 吻 悔解"白 い 水",但 し,白   し た 水 の こ と で は な く,容 器 に と っ   た 時,透 ん で お り,飲 ん で お い し い   水。

nagge  rane9)白 い 牛(分 類 名 称) ρμ6砲伽 ηθ⑳(又 はndaneωu)白 い 馬 勅 αα伽 η伽 εθ耀 白 い 羊

mbeeωa・daneewa白 い ヤギ

6α」吻01(pl.)6alee6e  1)フ ル ベ 族 以 外 の   黒 人 諸 族,特 に 農 耕 民。

    2)運 が 悪 く,貧 乏 な 人。

6ateerul(pl.)baleeri説 話 の 中 で よ く 使   わ れ る 表 現 で,ハ イ エ ナ を 指 す。

nagge  6ale黒 い 牛(分 類 名 称) Puccu  6ateωu黒 い 馬

mbaalu  6alezvu黒 い 羊 mbeetva  6aletva黒 い ヤ ギ

う04吻01(pL)ωod「ee6e  ss赤い 人"。一 般 に   ヨ ー ロ ッパ 人 の 肌 色 を さ して い う が,   フ ル ベ 族 自 身 の 中 で 特 に 赤 味 の 強 い   人 に つ い て も用 い ら れ る。

bodaado/(pl.)ωodraa6eフ ル ベ 族 の ク ラ   ン名 の ひ と つ で あ る。か って 近 親 相   姦 を 犯 した た め に,そ れ 以 来,タ ブ ー   と さ れ て い る 人 々 と 説 明 さ れ て い る。

nagge  WOtte赤 い 牛(分 類 名 称) Puccu  mbodewu赤 い 馬

mbaalu  mbodeewu赤 い 羊 mbeetva  bodreeωa赤 い ヤ ギ

'oololと い う語 は"黄 色 い 色"を 抽 象 的 に 意 味 す る 時 に 用 い られ る。Zubkoに よ る と,地 域 に よ って は'oolotが 黄 胆 症 状 を も意 味 す る と あ る が[ZUBKO

1980: .48], Jenngeleeで は 黄 胆 の 症 状 に つ い て はsoo2na6aと い って い る。つ り,後 述 す る よ う にsoe7一 と い う別 の 色 彩 語 彙 を 語 根 に して い る。

Gadenに よ る と,  Tukulor族 に あ っ て は,kosam  'oolam(黄 色 い 牛 乳)が,初 乳 を 意 味 し て い る と い う が[GADEN l967(1914):11],  Jenngel6eは 初 乳 の こ と は んαη漉 と い って い る。

nagge  'oole黄 色 い 牛(分 類 名 称) Puccu  'oolu黄 色 い 馬

raωaandu  'ooldu黄 色 い 犬

(16)

小川   ブルベ語色彩語彙

2.  soのy・,  yuam・,  rual・に つ い て

  次 にSOOL、)一,2uun卜,お よ びruut‑一 の3語 に つ い て 検 討 し て み よ う。ま ず,こ れ ら3 語 が 単 独 で(つ ま り,複 合 語 と し て で は な く),ど の ぐ ら い の 回 数 用 い られ た か を み る と,表2(P.700)か ら わ か る 通 り,soo2一 は40回(2.92%),■uum一 は70回(5,10%), ruut一 は22回(1.60%)で あ る。つ ま り,∫o妙 一〃 躍 解一 と も 出 現 回 数 と し て は 決 して 僅 少 と い う こ と は な い。し か しな が ら,図3に 示 す 通 り,SOOJP一 に つ い て は4人 以 上 の イ ン フ ォ ー マ ン トが 一 致 して 指 示 し た 色 票 は な い。Nos.5,18,23に3人 の イ ン フ ォ ー マ ン トが 一 致 して50砂 一 と答 え て い る 他 は,Nos.27,35に お い て2人 が 一 致 し て い る の み で あ る。つ ま りSOO]一 のfOCUSは 明 確 で は な い。薄 茶 色 か ら薄 黄 色,そ て 緑 色 ぐ ら い ま で の 範 囲 に 対 して ∫o砂一 と い う 語 彙 が あ て ら れ て い る ら し い と い う こ

と が わ か る だ け で あ る。

/uum一 に つ い て み る と,複 数 の イ ン フ ォ ー マ ン トが 一 致 す る 度 合 い はSOOLI,一 よ り わ ず か に 高 く,5人 が 一 致 して 指 示 した 色 票 が 三 つ あ る(Nos.7,11,87)。そ れ 以 外 は 図3の 通 り で あ り,soo7一 の 領 域 と か な り重 な っ て い る の で あ る。た だ,こ の 色 度 図 上 の 分 布 か ら して もsoo2一 は 明 る い 茶 系 統 の 色 を 中 心 と し,2uum一 は 暗 い 茶 か ら 赤 紫 系 統 を 中 心 に して い る ら しい こ と は わ か る。

  つ い でrecut‑一で あ る が,こ の 語 の 出 現 数 は22回(1.60%)で,  soo]一一に 比 し て も約 半 分 の 回 数 しか 使 用 さ れ て い な い。3人 以 上 の イ ン フ ォ ー マ ン トが 一 致 し て 指 示 し た 色 票 は1枚 も な く,わ ず か にNos.40,76,90,91に つ い て2人 の イ ン フ ォ ー マ ン ト

が 一 致 して γ観̀一 と 答 え て い る の み で あ る。

9)本 稿 の 記 述 に おい て筆 者 は フル ベ語 語 根 の動 詞 化,名 詞 化 とい う大 ま か な分 類 で説 明 を 進 め て い る。し か し,こ こに示 す 諸例 か ら も察せ られ る通 り,classifierを 接 尾 した 名 詞 とい って も 実 は形 容 詞 的 な働 きを して い る。例 え ばnagge  tiale(黒い牛)と い った場 合,6al一 とい う語 根 VC ‑ngeク ラス のclassifier,+が つ い て6aleと な って い るの で あ る が,こ れ は先 行 す るnagge (牛)を 修 飾 す る形 容 詞 で あ る と もいえ る。さ らにい え ば,こ こで い う形 容 詞 とは用 言 を形 成 す る語 根 の連体 活 用 形 で あ る とい った方 が正 確 か も しれ な い。

  フル ベ語 の語 根 とは そ の大 半 が動 詞,お よ び名 詞 を形 成 す る もので あ る。し か し,い くつ か の語 根 はそ の 意 味す る と ころ か ら して 名 詞 しか形 成 しな い。例 え ば植 物 名,動 物 名 な ど の語 根 とな って い る もので あ る。ま た,"形 容 詞"は 上 に述 べ た よ うに「連 体 活 用 され た語 根」と い え る もの が ほ とん どで あ る が,い くつか の もの は"純 粋 に"形 容 詞 と みな され る も の も あ る [cf. NoyE  1974:12‑13,262‑263]。

  で は,筆 者 は なぜ「名 詞」と い う大 ま か な分 類 で 満足 して い る か と い う と,先 の例,nagge bateで 説 明 す る と,  naggeを 省 き,  fialeだけ で独 立 に「名 詞」と して使 うの は 極 く普 通 に み ら れ るケー ス だ か らで あ る。つ ま り,6ateは そ の語 形 の 中 にnagge(牛)と い う名 詞 が 属 す る 一ngeクラス のclassifierを 含 ん で い る もの であ るた め に「黒 い牛」を 意 味 して い る こ とが 明確 に 諒解 され て い るの で あ る。

(17)

国立民族学博物 館研究報告    7巻4号

        図35吻 ト,yuum‑,  ruul一 の 分 布 域 但 し,SOOth  e(関 して は

  ○:2人,e:3人 の イ ン フ ォ ー マ ン トが 指 示 した も の ノ棚 魏一 に 関 して は

  口:2人,日:3人

  田:5人 の イ ン フ ォ ー マ ン トが 指 示 した も の ruul一 に 関 して は

  △:2人 の イ ン フ ォー マ ン トが 指 示 し た も の

  こ の よ う に ∫o妙一,yuum‑,  raul一 の3語 に つ い て は 色 票 に よ る 調 査 だ け で は 各 々 の focusも 判 然 と し な い し,し た が ってbctで あ る か 否 か の 判 定 も 困 難 で あ る。そ こ で,

こ れ らの 語 彙 は 実 際 の 言 語 生 活 に お い て ど の よ う に 使 用 さ れ て い る の か を 検 討 す る こ と が 重 要 と な って く る。各 語 の 具 体 的 用 法 を ま ず 表 の 形 で み て み よ う(表4)。

  soo"‑y "uum‑,  ruut一 に 関 して,色 票 に よ る 調 査 で はfocusが は っ き り し な い こ と を 先 に 述 べ た。し か し表4に 示 す 具 体 的 用 例 を み る と 少 な く と もsoo]一,  7uum一 の2語 は 色 に つ い て 言 及 して い る 語 彙 で あ る こ と が わ か る。sooy一 の 場 合,砂 の よ う な 黄 土 色(tesdi  coo]ri)か ら,薄 緑 色 の イ ン コ がsoo2ruと よ ば れ,さ ら に 反 翻 動 物 の 第 一 胃 に 詰 ま っ て い る草 と 胃 液 な ど の ま じ っ た も の もcoo2riと よ ば れ て い る。牛 の 分 類 名 称 (nagge  SOOJe)と して 使 わ れ た 場 合,こ れ は 薄 黄 土 色 の 牛 を さ して い る。  soo2ndeと

(18)

小川   フルベ語色彩語彙

表4  soo2‑,・!UUM‑,γ 襯 ム の 具 体 的 用 例 色彩語彙

sooy—

yuum—

ruul—

動 詞

不 定形soaydudeと い う形で"黄 土 色 で あ る,黄 土色 にな る"と い った意 味 を もつ。た とえ ば,lakde nde soe2di"(雨 季 が終 り,草 が枯 れ)野 原 が黄 土 色 に な る"と い った表 現 を す る。

人 の肌 につ いて も この動 詞 を使 う こ と が あ る。

不 定 形soaydeと い う形 で は"色"を 味 せず,次 の よ うな 意 味 を もつ。

1)(女 性 につ いて)結 婚 が 遅 れ る。

2)(砂 糖・塩 が 液体 に)と け る。

3)(猟 に出 て)獲 物 な しで 帰 る。

不 定 形 ン襯窺ぬ 鹿 で色 に言 及 す る 動 詞 と して使 わ れ る。た とえ ば 評 艶 の あ る 赤 銅 色 が か った肌 色 の 人"に つ い て

Oon !uamdiと い った表 現 をす る。

不 定 形ruuldudeで,"砂 ボ コ リを か ぶ っ た よ う な 色 に な る"と い う意 味 を も っ。た と え ば,cukalel  henngel ruuldi  "子 供 が(地 面 を は い ま わ り)砂 ボ コ リを

い っぱ い つ け て い る ㌔

ま た,不 定 形rulludeは"(空 が)雨 に お お わ れ る"こ と を い う。

名 詞

Coqya(指 小 形,  Coo!el):固 有 名 詞 と し   て,"黄 土 色 が ま じ っ た よ う な 明 る   み の あ る人"に 対 して つ け ら れ る。

lakde soo2ere:(雨 季 が 終 り)枯 草 に お   お わ れ た 野 原

伽 漉 ω¢雇:砂,砂

soo]nde/(pL)ceayle:休 閑 地,休 耕 地 soo]na6a:黄 胆 症 状

reedu coolru:反 錫 動 物 の 第 一 胃 COOLIpri:(反 鋤 動 物 を 解 体 し た 時)第   胃 に 詰 ま っ て い る 草 と 唾 液,胃 液 の   ま じ っ た も の

soo]ruX(pl.)̀o⑳:イ ン コ(薄 緑 色) nagge・soo7e:薄 黄 土 色 の 牛(分 類 名 称)

動 詞 の 不 定 形seO]deに つ い て は, COO2doノ(pl.)SOO75e:結 婚 が 遅 れ て い る   女

Juuma(指 小 形Juumet):固 有 名 詞 と   して 艶 の あ る赤 銅 色 が か った 女 性 に   つ け る。

njuumri:蜂

nagge/aume:深 み の あ る 赤 茶 色 の 牛   (分 類 名 称)

人 の生 来 の肌 色 の 表現 に使 わ れ る こと は な い。ま た牛 の 体色 に よ る分 類 に も 用 い られ て い な い。

raulde!(P1.)decule:雲

う と休 閑地 の こ とで あ る が,休 閑 地 は乾 季 に は枯 草 が は え て いた り,砂 土 が露 出 して い た りで いず れ に して も黄 土 色 に近 い。し か し,雨 季 に は休 閑地 に も草 が は え る ので 緑 色 に な る。同 様 の こ とが60q卿(第 一 胃 の 内容 物)に つ いて もい え る。雨 季 のcoayri は緑色 が強 いが・乾 季 に は枯 草 が 多 くま じ って お り茶 色 に近 くな る。つ ま りs.so・2一 とい う語 は具 体 的 な語 彙 か ら判 断す る限 り,黄 土 色,な い しは 緑色 に近 い色 を 意味 し て い る。こ の よ うな語 彙 か らの判 断 と色 度 図上 の分 布 と はか な り一 致 して い る。色 票

参照

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