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当 面 の 具 体 的 取 り 組 み 4. 単 組 は 拙 速 な 制 度 改 正 を 阻 止 する 取 り 組 みとして 別 紙 1 の 要 求 書 モデ ルを 参 考 に 以 下 の 事 項 について 早 急 に 当 局 との 確 認 を 行 います 1 退 職 手 当 制 度 の 見 直 し

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Academic year: 2021

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<議案・報告-2>

退職手当見直しの取り組みについて

(1)これまでの経過 政府は、国家公務員に関する退職給付の官民較差(402.6 万円)を是正する ため、8月7日、「国家公務員の退職手当の支給水準引下げ等について」を閣 議決定しました。また、総務省は同日この取扱いに関わる総務副大臣通知を発 出し、各自治体に対して「国家公務員の退職手当制度の改正に準じて必要な措 置を講ずるよう要請」しています。 今後は、法案閣議決定、国会審議と法案成立時期、その後の地方自治体にお ける取扱いが焦点となることから、第 84 回定期大会において、下記の方針を 確認しました。 (第 84 回定期大会当面闘より抜粋) 本部は、今後の法案の取扱いと動向を注視し、国会対策、関係省庁交渉を行います。 総務省に対しては、高齢職員の退職後の生活設計と期待権に十分配慮することや、各自 治体等における見直しに関しては、過去の経過と実績を踏まえた労使の話し合いを尊重 し、国と同様の取り扱いを自治体に強制しないことを求めます。 県本部、単組は、これまでの各自治体における取扱いを踏まえ、十分な経過措置と実 施までの周知期間を確保するよう求めます。また、早期退職制度については、定年まで 勤務できる環境を整備することと職員に強制しないことを前提に、制度の必要性や影響 についての検証を求めます。 (2)今後の見通しと取り組みの進め方 【国・地方における制度改正の見通し】 1.国においては、今後、国家公務員退職手当法等の改正案が閣議決定され、 秋の臨時国会に法案が提出される予定です。この場合、制度の実施は、2013 年 1 月が想定されます。 2.地方公務員については、国における法案成立後、同日に総務省から退職手 当の見直しに関わり、「国の改正に準じて必要な措置を講ずるよう要請する」 旨の通知が発出されると予想されます。また、過去の例によれば、この通知 に自治体の改正条例例が添付されています。 3.各自治体での決着は、国会での成立時期にもよりますが、自治体の 12 月 議会にはかることは断固阻止し、2013 年 2~3 月議会での条例改正、4 月以 降の実施とすることを基本に取り組みを進めます。

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【当面の具体的取り組み】 4.単組は、拙速な制度改正を阻止する取り組みとして、別紙 1 の要求書モデ ルを参考に、以下の事項について早急に当局との確認を行います。 ① 退職手当制度の見直しは重大な勤務条件の変更であることから、組合と の交渉・協議・合意に基づく実施を前提とすること。 ② 国と同様の措置を拙速に求めることなく、各自治体における見直し理由 を明らかにするとともに、国の制度化(法改正)以降の決着とすること。 5.全単組で署名行動を展開し、交渉時に当局に提出します。県本部は取り組 み状況を本部に報告します。 6.本部は公務員連絡会地公部会に結集し、対総務省交渉等において確定期の 諸課題とともに、地方における退職手当見直しに関する取扱いについて、国 と同様の措置を強制しないよう強く求めます。 【国における法改正を踏まえた取り組み】 7.国での法案の取扱いの状況を見極めつつ、制度改正の具体的な内容につい て協議を開始し、確定期またはそれ以降、2~3 月議会にむけて決着するこ とをめざし交渉を行っていくこととします。具体的には、下記「(3)交渉・ 協議のポイントと妥結にあたっての留意事項」を参考に交渉・協議を進めま す。 【退職手当組合加入自治体における取り組み】 8.退職手当組合に加入している自治体については、県本部が取りまとめ、退 職手当組合との実質的な交渉を担うことを基本として取り組みます。 <参考>別紙 2「退職手当組合との交渉について」 (3)交渉・協議のポイントと妥結にあたっての留意事項 【交渉・協議のポイント】 9.国においては、調整率引下げの経過措置について、2013 年 1 月 1 日スタ ートで 3 段階の経過措置を 9 カ月間隔切り替えで実施していくこととして いますが、地公については、1 月スタートでは年度途中の制度変更となるた め、年度途中の退職者の発生が懸念されます。こうしたことから、地方自治 体においては、2013 年 4 月スタートで 3 段階の経過措置を年度(4 月 1 日) 切り替えで実施し、3 年間で終了とすることを基本として、当局との協議を 行うことが必要です。

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国における調整率引き下げの経過措置 <期間> <調整率> 現行 104/100 2013 年 1 月 1 日~2013 年 9 月 30 日(9 カ月) 98/100(△6%) 2013 年10 月 1 日~2014 年6 月 30 日(9 カ月) 92/100(△6%) 2014 年7 月 1 日以降 87/100(△5%) 地方における調整率引き下げの経過措置(イメージ) <期間> <調整率> 現行 104/100 2013 年 4 月 1 日~2014 年 3 月 31 日(12 カ月) 98/100(△6%) 2014 年 4 月 1 日~2015 年 3 月 31 日(12 カ月) 92/100(△6%) 2015 年4 月 1 日以降 87/100(△5%) 11.経過措置に関する交渉・協議にあたっては、過去の退職手当見直しの際に 各自治体で実施した経過措置を参考とします。 <参考>別紙 3「過去の退職手当見直しへの対応に関する調査結果」 【妥結基準と留意事項】 12.単組は、下記の妥結基準に基づき交渉を行います。 ① 制度改正にあたっては、その必要性について明確な根拠を示すとともに、 十分な周知期間と必要な経過措置を実施すること。 ② 調整率引き下げを実施する場合は、2013 年 4 月スタートで 3 段階の経 過措置を年度(4 月 1 日)切り替えで実施し、3 年間で終了とすること ③ 経過措置の実施にあたっては各年度退職者の引き下げ幅が 10%を越え ないこと(※)。 13.「基本額+調整額」の水準について、国家公務員の各年度末の水準を下回 る決着は、単組での独自判断で妥結することなく、県本部における協議(県 本部は本部における協議)を必須とします。 14.この間、退職手当の独自カットが実施されている自治体において、国家公 務員の支給水準を下回る場合は国並みの水準に戻すことを基本に取り組み ます。 (※)国と同様に経過措置が 9 カ月切り替えとなった場合、その年度末の退職者の引下 げ幅は最大で 12%(6%+6%)となる懸念もあります。有識者会議報告書でも、 今般の引下げ幅が相当程度大きいことについて、「就業規則の不利益変更に係る判例 法理(不利益変更の内容や方法などを総合考慮した合理性が必要)や労働契約法が そのまま適用されるものではないが、その考え方を踏まえる必要はあり、官民比較 に基づく水準調整とはいえ、これを一時に行うことは、民間企業であれば労働条件

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の重大な不利益変更として訴訟リスクを抱える可能性が高いレベルである」として います。 また、「国と同じ期間の経過措置期間しか認めない」、「スタートは遅れたが、経過 措置の終了時期は国と同じにするべき」などの提案が出される可能性があるため、 国と自治体では人事のサイクルがことなることなどを主張していくとともに、急速 な引下げを避けるため、少なくとも各年度退職者の引下げ幅が 10%を越えないこと を念頭に、必要な経過措置を実現していくことをめざします。 (4)賃金水準引上げの取り組み 15.地方においては、退職時の平均給与額が国の水準に達していない自治体が 多くあります。退職時俸給月額が国公の水準に達していない場合、国に準じ た退職手当の引下げの必要性はないことを主張し、支給水準の確保を求めま す。 16.また、地方における退職手当の支給水準確保のための条件闘争は、「給与 額」の引上げが最大のポイントになると言えます。そのため、昇給ラインの 改善など、若年層からの賃金水準の引上げに積極的に取り組む必要があると ともに、現給保障額の廃止も意識し上位級への到達をめざします。 <参考>別紙 4「国・地方における退職金調整額および退職時の給与月額の検証」

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<別紙 1>

退職手当の見直しに関する要求書(案)

○○市長 ○○○○様 ○○市職員労働組合 執行委員長 ○○○○ 地方自治の確立にむけた貴職のご尽力に心より敬意を表します。 国において、国家公務員の退職手当制度見直しが行われようとしており、 400 万円以上の減額という、過去に例を見ない厳しい内容となっています。こ れは、集中改革プランなどを通じて大変な人員削減が強いられたもとで、公共 サービスの質の維持・向上をめざして現場の第一線で働いてきた高齢層の職員 にとって、退職を前にして余りにも過酷な措置であり、すでに実施されている 55 歳を超える職員の昇給抑制や賃金減額措置に加えて重大な勤務条件の変更 となります。これ以上高齢層職員の士気の低下を招かないために、退職手当制 度見直しの協議にあたっては、下記の点について確認されるよう要求します。 記 1.退職手当制度の見直しは重大な勤務条件の変更であることから、組合との 交渉・協議・合意に基づく実施を前提とすること。 2.制度改正については、国と同様の措置を拙速に求めることなく、当市にお ける見直し理由を明らかにするとともに、国の制度化(法改正)以降の決着 とすること。

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<別紙 2> 退職手当組合との交渉について Q 退職手当組合に交渉を申し入れても、交渉に応じようとしないが、どうし たらよいか。 A 交渉に当たる「当局」については、地方公務員法 55 条 4 項は、「職員団体 が交渉することのできる地方公共団体の当局は、交渉事項について適法に 管理し、又は決定することのできる地方公共団体の当局とする。」を規定し ています。 この「決定することのできる当局」について、橋本勇『逐条 地方公務員 法』では、以下のように解説しています。 たとえば、職員の退職手当に関する事務を一元的に処理するために退職手当組 合を設置したときは、退職手当に関する交渉の当局は、職員の属する地方交渉 団体の人事機関ではなく、退職手当組合の権限を有する機関である(行実昭 45・11・29 公務員第一課決定)。 したがって、退職手当組合に対しては、この橋本「逐条」の解説と、下記の 「行実昭 45・11・29」をもとに、交渉にきちんと応じるよう、追求すること が必要です。 なお、交渉にあたっては、①退職手当組合に加入する自治体の単組が共同で 交渉申し入れをする、②加入自治体の単組がそれぞれ交渉申し入れをするなど のパターンが考えられるところですが、県本部が取りまとめ・実質的な交渉を 担うことも積極的に検討すべきと考えます。 行政実例 昭 45・11・29 自治省公務員第一課決定 問 退職手当一部事務組合の管理者は、退職手当に関する交渉の当局となる か。 答 退職手当一部事務組合が、退職手当に関する事務のすべてを共同処理して いるかぎり、当該組合の管理者は、交渉事項を適法に管理し、又は決定する ことのできる当局として、組合加入市町村の登録職員団体からの退職手当に 関する適法な交渉の申し入れに応ずべき地位に立つ。 <掲載文献> 「質疑応答 地方公務員法」(地方公務員問題研究会編集)ぎょうせい

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<別紙 4> 国・地方における退職金調整額および退職時の給与月額の検証 ◇ 退職給付=退職手当(一時金)+共済職域部分 ① ② ◇ 退職手当の額 =退職日の俸給月額×支給率(勤続年数・退職理由別)+調整額(職責に応じた加算額) ③ ④ 人事院の調査による国の退職金全体は 29,503 千円(①)で、そのうち、共 済職域部分を除く退職手当平均額が 27,071 千円(②)です。 この退職手当 27,071 千円のうち、調整額部分が 1,846 千円(④)を占めて おり、退職日の俸給月額×支給率(基本額×調整率)部分が 25,225 千円(③) ということになります。 まず、調整額についての検証です(表 1)。 比較対象としている、定年または勧奨により退職した者について調整額の 1 年当たり及び 5 年分を推計すると、193.0 千円となります。人事院が示した数 字を超える形となっていますが、調整額は退職前 60 月の在級状況に応じて支 給されますので、昨年、本年の人勧で 50 歳台の給与抑制の根拠としている、 「国の任用状況が退職前に地方の課長などに昇格するものが多い」としている 点から考えると、相当数がこの退職前 60 月の期間に昇格していることが影響 しているものと考えられることから、調整額の平均 1,846 千円については国公 の数字としては妥当といえ、退職時の級の構成はおおむねこのような形となっ ています。なお、任用状況報告による退職者数と人事院調査数の差については、 人事院が官民比較の対象としている者は「大卒・高卒 20 年以上勤続」として いることから残る短大卒及び 20 年未満定年・勧奨者が該当するものと思われ ます。 また、表 1 からは、定年退職者のうち、5 級以上での退職者が約 9 割、6 級 以上が約 7 割を占めていることがわかります。さらに 20 年未満の退職者が含 まれていることを考えると国の任用状況(到達級)の現状を読み取ることがで きます。 その上で残る 25,255 千円について、「人事院の結果」には、勤続年数別退職 事由別退職者数が公表されていることから、国公における退職者の平均給与額 を算出してみました。今回の調査によると人事院は 20 年以上の定年及び勧奨 退職者を比較対象としていますが、このうち 20~25 年の定年・勧奨退職者は いなかったため、試算することができました(表 2)。 表 2 をみると、今回の調査での平均支給月数は 58.94 月となることから、

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25,225 千円/58.94=428.0 千円が退職時俸給月額となります。 この額と、自治体の退職者の退職時の平均給与額の違いが「引き下げる必要 はない」との根拠となり、さらにいうと、地方での水準確保のための条件闘争 は「給与額」の引き上げが最大のポイントです。 ちなみに 58.94 は支給率でいうと勤続 34~35 年の間であり、「2011 賃金実 態調査」によれば 55 歳ポイント中央値は 406,825 円で、国公の退職時俸給月 額と約 5 ポイントの差が存在します。 これらについて、現給保障廃止の方向性も含め、2006 給与構造改革以降の 水準回復闘争の参考として、上記任用状況とあわせてご活用ください。 最後に、5 ポイント差ということは、本年人事院が任用状況の違いはあると しても、50 歳台後半層賃金が民間と比較して高いとし、昇給・昇格の見直し について勧告・報告を行ったわけですが、自治体賃金は民間比較しても高くな いことを示しています。つまり地方では本年の勧告・報告実施する必要はない ということとなりますのでこちらもご活用ください。(加えて 2010 勧告の 55 歳を超える職員に対する一律削減(1.5%)について実施していない自治体も 多いことからも、地方では、一律削減自体の実施根拠もないと言えます。)

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    <表1> ※比較対象とした退職者の調整額の内訳は人事院から公表されていないため、2010年度の任用状況報告の数字をあてはめています。 月当たり 年額 60歳 63歳 合計 全体 うち女性 内勧奨 内特・地・公へ 派遣除く合計 年額 5年 1 指定職(6号俸以上) 79,200円 95 2 指定職(5号俸以下) 62,500円 75 3 行(一)10級 54,150円 65 2 2 25 4 20 29 6 0.3% 0.17 0.9 4 行(一)9級 50,000円 60 41 1 42 171 2 27 140 200 69 3.1% 1.83 9.2 5 行(一)8級 45,850円 55 94 7 101 238 1 54 169 293 155 6.9% 3.78 18.9 6 行(一)7級 41,700円 50 192 16 208 312 10 41 241 363 249 11.0% 5.52 27.6 7 行(一)6級 33,350円 40 818 17 835 682 34 164 415 880 999 44.3% 17.70 88.5 8 行(一)5級 25,000円 30 391 1 392 548 57 117 308 722 509 22.6% 6.77 33.8 9 行(一)4級 20,850円 25 158 158 644 107 67 417 818 225 10.0% 2.49 12.5 10 行(一)3級 16,700円 20 36 1 37 769 170 1 491 940 38 1.7% 0.34 1.7 11 行(一)2級 0円 0 7 7 506 143 294 649 7 0.3% 0.00 0.0 行(一)1級 0円 0 406 98 133 504 0 0.0% 0.00 0.0 1739 43 1782 4301 622 475 2628 5398 2257 100.0% 38.6 193.0 1518 422 264 53 ※調整額の推計は、退職時と同一の級に在級として試算 (1年平均) 36.9千円 定年+勧 奨 全数に占める割合 合計 定年 辞職 加算額 勤続20年以上(人事院結果より) 差(短大卒・20年未満等) 人事院国家公務員退職手当調整額検証 調整額※ 人事院調査による調整額の平均 184.6千円

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  <表2> 定年 勧奨 計 20 21 22 23 24 25 41.34 2 2 0.04 26 43.212 1 1 0.02 27 45.084 2 2 0.05 28 46.956 1 1 2 0.05 29 48.828 1 6 7 0.18 30 50.7 3 7 10 0.26 31 52.572 8 7 15 0.41 32 54.444 4 22 26 0.73 33 56.316 25 14 39 1.13 34 58.188 31 22 53 1.59 35 59.28 52 21 73 2.23 36 59.28 107 41 148 4.52 37 59.28 119 39 158 4.83 38 59.28 117 37 154 4.71 39 59.28 53 46 99 3.03 40 59.28 113 78 191 5.84 41 59.28 201 79 280 8.56 42 59.28 663 1 664 20.29 43 59.28 4 0 4 0.12 44 59.28 5 1 6 0.18 45 59.28 6 0 6 0.18 1518 422 1940 58.94 人事院結果における平均支給月数試算 支給月数 合 計 勤続年数 現行支給率 退職者(人事院結果)

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