• 検索結果がありません。

牛枝肉における腸内細菌科菌群汚染実態調査

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "牛枝肉における腸内細菌科菌群汚染実態調査"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

第88回麻布獣医学会講演要旨 73

1.はじめに

平成

23

4

月に飲食チェーン店で発生した腸管出 血性大腸菌による集団食中毒事件を受けて,生食用食 肉の規格基準が定められ,腸内細菌科菌群という新た な指標菌が成分規格として設定された。腸内細菌科菌 群は腸管出血性大腸菌やサルモネラ属菌などの牛肉に おいて問題となる食中毒原因菌も含まれており,糞便 汚染指標として有用とされている。今回,牛枝肉の段 階における腸内細菌科菌群の汚染データを得る目的で 汚染実態を調査するとともに,解体処理工程における 菌数の変動から汚染要因について検討した。

2.材料および方法

と畜場に一般畜として搬入された牛

50

頭について,

整形後の枝肉の外側胸部及び内側胸部をふきとり,腸 内細菌科菌群の同定を行った。

また,5 頭について,①剥皮後と体外側胸部,②内 臓摘出後と体内側胸部,③洗浄後枝肉外側胸部及び内 側胸部,④整形後枝肉外側胸部,内側胸部及び肛門周 囲部のふきとりを行い,1cm

2

あたりの腸内細菌科菌 群数を測定するとともに,剥皮前後のデハイダー,自 動洗浄機の飛散水について腸内細菌科菌群の同定を 行った。

3.成績

牛枝肉における腸内細菌科菌群陽性率は

92.0%で

あった。なお,外側胸部は

86.0%,内側胸部は80.0%

であり,両者に差はなかった。解体処理工程における 腸内細菌科菌群数は,内臓摘出後と体で一部

1 cm2

あ たり

102

個程度の菌数が測定され,整形後枝肉の肛門 周囲部で菌数は少ないもののすべての検体で菌数が測 定された。その他はほぼ不検出であった。なお,自動 洗浄機の飛散水はすべての検体が陽性となった。

4.考察

今回の調査で牛枝肉の表面は高率に腸内細菌科菌群 に汚染されていることが分かった。生食用として供さ れる牛肉にあっては規格基準を遵守するとともに,加 熱用にあってもそのリスクについて認識をする必要が ある。汚染要因の検討においては,内側胸部の菌数の 変動から自動洗浄機による洗浄除去効果が十分発揮さ れていることが分かった一方,飛散水による交差汚染 対策が必要と考えられた。また,肛門周囲部の汚染状 況より,切皮時に外皮に付着した糞便から汚染を受け ることから,他の部位に比べ汚染度が高いものと考え られ,汚染がひどい場合は,洗浄により他の部位へ拡 散することも懸念される。結果から牛の解体処理工程 において腸内細菌科菌群を制御することは困難である が,できる限り汚染菌数を少なくするような衛生的作 業を行う必要がある。

第 88 回麻布獣医学会 一般演題 3

牛枝肉における腸内細菌科菌群汚染実態調査

中村 祥人,藤田 葉子

島根県食肉衛生検査所

参照

関連したドキュメント

の点を 明 らか にす るに は処 理 後の 細菌 内DNA合... に存 在す る

孕試 細菌薮 試瞼同敷 細菌数 試立干敷 細菌数 試瞼同轍 細菌撒 試強弓敷 細菌敷 試瞼同敷 細菌藪 試瞼同数 細菌数 試瞼回数 細菌撒 試立台数 細菌数 試験同数

たらした。ただ、PPI に比較して P-CAB はより強 い腸内細菌叢の構成の変化を誘導した。両薬剤とも Bacteroidetes 門と Streptococcus 属の有意な増加(PPI

3F西 回復期リハビリ病棟 パソコンの周囲に擦式用アルコー ル製剤の設置がありませんでした。

 分析実施の際にバックグラウンド( BG )として既知の Al 板を用 いている。 Al 板には微量の Fe と Cu が含まれている。.  測定で得られる

1〜3号機 1 〜3号機 原子炉建屋1階 原子炉建屋1階 除染・遮へい作業の 除染・遮へい作業の

全ての個体から POPs が検出。地球規模での汚染が確認された北半球は、南半球より 汚染レベルが高い。 HCHs は、 PCBs ・ DDTs と異なる傾向、極域で相対的に高い汚染

なお、土壌汚染状況調査により汚染土壌処理基準等を超えていると認められる場合、