静岡県安倍郡中河内川上流地域の地質
著者 鈴木 忠夫
雑誌名 地学しずはた
巻 19
ページ 33‑36
発行年 1959‑03
出版者 静岡大学地学研究グループ
URL http://doi.org/10.14945/00006042
静 岡 県 安 侍 君
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中 河 内 川上流賞11械 の 主/1. 1 H
鈴 木 忠 夫 務
序 昭 和 33年 度 卒 業 研 究 1; t..て . . 倍 川 町 支 流 中 河 内 川 町上 流 地 獄 の 地 質に つ い て 溺 査 研 究 Lたりでこ 与 にそり斜~':Jを報告する。
説 立 の 範 囲 は 静 岡 県 安 倍 む 玉 川 村 中 河 内 川 上 流 妓 を 中 心 に 隣 接 す る 井 川 村 、 大 河 内 村 の 一 部 に 及 ふ 約 3 2 J<n2の 地 域 で あ る 。 従 来 こ の 地 域 は 英 然1 と西 部 は 三 倉
( f》司にj::1i戸川i来臨1需が 分 布 Lて い る と 巧 え ら れ て い た 。 そ の 関 係 は
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「ω133保 山 地 主U (11に よ れ ば 大 日 峠 附 近 。 南 北 に 走 る 山 位i上 に これ と ほ ぼ 平 行 な 走 向 を 有 す る 椛 造 高 : を、 「 安 倍 川 及 び 大 井 川上流における地下1'.:説 ltj発 報 告IIIJ (21
に よ れ ば そ れ よ り賀 側 に 同 定I却 を も っ 併 造 線 を 考 え て い る 。 い ず れ に し て も そ り 性 拭及び各指fJI群 り 締 結 と 対 比 に つ い て は 山 路 に さ れ て い な い 。 こ れ と は 別 に 志 太 郡 下 の 両 県服詳 に つ い て は 千 谷 好 之 助 氏(31棋 山 次 郎 氏(41.の 別 査 が ある。
授査 研 究 に あ た 勺 て 終 始WJ指 部 い た 3ごい た本学 紋 品 先 生、竹 内 先 生、現 地 で 約 泊
。 便 宜 を 与 へ て 下 さ 勺 た 三 田 鉄 次 郎 氏 に あ わ せ て 心 か ら 御 礼 申 上 げ ま す 。
本;日査地肢は赤石山地の~!南間にある。白根北岳に発 L た 3000mに余る山績 が 南 下 Lて 木 県 に 入 り 笹 山、飴 行 降 、 大 日 峠 に 至 っ て 1500mを倒る。 ζ の 附 近 か ら 車 に 支 脈 を mし て 安 倍 川 に つ き る 山 地 が 本 調 査 地 授 で あ る 。 111容 は 荘 年 初 期 を 示 L、 犬四山 樹、 二 王 山、大 岳 町I.W京 都 に は 平 坦 部 を 残 す 。 中 河 内 川 は 大 目 的 附 近 に 源 を 発L、 必従谷、 19従 谷 を 〈 り返 Lな が ら安 倍 川 に 注 ぐ。 こ り附lに蛇 fit..かっ河岸段丘を形成しこの上にII!落 をみる。
滋 教 育 学部 四 年 ‑3 3‑
2、 地 質
調 査 地 域 は 中 央 附 造 線 1:糸 魚 川 ー静 岡 線 に は さ ま れ た 赤 石賞 状 地 塊 に あ り 商 問 日 本 件 帯 の ー メ γバ ー を な Lて厚い 批 航 岩 か ら な 。 て い る 。
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静 陶 県 の 地 質 」「中 部 地 方J(5)本 学 神 間 点 吉 氏 (0)の 述 べ て い る 事 実 R び 調 査 結 果 か ら 調 査 地 域 を 瀬 戸 川 累 層 群 及 び 三 倉 泉 層 群 に 二 大 別 す る 。 さ ら に 累 府 群 を 次 り よ う に 分 け る。 1、 三 貴 累 厨 群 大 目 峠 層 群
2、 潟 戸川 累 層 群A) 口 坂 本 層 群 、 B)上 落 合 層 群 、 C)見 月 山照群。
1、三 金 泉 溜 群
大 日 峠 }苫 群 z木 層 群 は 繭 査 地 織 の 西 部、 前 記 桝 造 線 町 西 側 に 升;;)iす る 。 見 か け 上 悶 戸 川 累 層 群 白 上 に 位 置 Lて い る が 逆 断層 の 結 果で あ る 。 木庖 群 は 見 か け 上 斑 側 が 下 部 で 粘 板 岩 ・ 砂 岩 互 周 ・ 砂 岩 I i l ・ 枯 叡 岩 間 か ら な る 。 砂 治 は 灰 色 り も 白 主 、 決 緑 色 を な す も の と あ り . 前 者 ; はtg主¥'i'i堅艇で網状に制い石英脈が活動
Lて い て 汚 れ た 感 じ で 品 る 。 後 者 は綿 粒 で や 与 白 い 部 分 と 縞 状 を な し て い 。 。 共 に 庖l草は 10 0 mを こ え な い。 粘 担 岩 と 互 回 す る 砂 岩 は 灰 白 色 で や 込 在i粒 鍛 密 竪 硬 で あ る が 地 設 定 勘 に よ る 変 形 を う け て{弔 桃 状 に ひ き ち 吉 ら れ て い る 。 粘 板 岩 は 黒 色 粗 粒 で 砂 岩 と 有 作 互 庖 を な す とこ ろ も あ る 。 大 目 峠 山 嶺 に 約 1000冊 目 厚 さ を も っ て 粘 板 岩 層 が 分 布 す る 。 風 { じ す る と淡 緑 色 を 呈 す る が 新 鮮 な 部 分 は 堅 便 で 黒 色 で あ る 。
2、 瀬 戸 川泉
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群A ) 口 坂 本層 群 s本 陪 辞 は 口 坂 本 西 方 に お い て 大 日 峠
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群 と断 胞 で さ か い す る 。 砂岩 ・頁岩 互 脂 ・ 砂 岩ld・燐 灰 治 居 か ら な り 頁 提 庖 の 部 分 に蛇 紋 岩 及 び こ れ に 伴 う 火 砕Q岩 ・ 菱 苦 土 鉱 白 貫 入 岩 床 が あ る 。 砂 岩 ・頁岩 互 胞 は 見 か け 上 1000m告を有L医 師 で 頁 岩 が 東 部 で 砂 岩 が す く れ 砂 岩 胞 に 漸 診 し て い る 。 砂 搭 は 灰 白 色 租 粒 で 無 届 理 で あ る 。 greywacke質 で は な い 。 凝 灰 岩 は 断 間 に 接Lて 巾 2...3叫 で あ る が 大 部 分 は 断 胞 に よ り 削 り 圭 ら れ た か の 感 が あ る 。
B)上 落合 層 群 z本層 群 は主 と Lて 頁 岩 か ら な り 、こ れ と互 周 す る 石 灰 岩 ・ 黒 色 珪 岩 ・細 燦 岩 の 害 問 か ら 成 る 。 主 ζ れ に 貫 入 す る 輝 緑 岩 々 床 が 数 枚 あ り 最
も 岩 府 変 化 に 富 む 周 群 で あ る 。 頁 岩 は 全 肢 に わ た っ て 分 布 Lて い る が 東 部 で 砂 岩 間 を 挟 在 す る 。 石 灰 岩Eび 黒 色 忌 岩 は い ず れ も 細 粒 頁 岩 と 有 律 互 胞 を な Lて い る 。 石 灰 岩 は 灰 白 色 で や 込頁岩 質 で あ る。 頁岩 部 にZ電鉄 鉱 自 主'odule (径 1 cm以下 ) を見 る こと が あ る。蹄 緑 岩 の 賀 入 岩 床 は 多 〈 が 石 灰 治 周 に 恰 。 て い る
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の が 注 目 さ れ る 。 宿 幽 述 間 に 対Lて 可 塑 位 。 大 き い 石 灰 紫>>1が 貨 入 岩
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を 導 きや す い の で あ ろ う 。 本
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芹 の 下 部 左 足 わ れ るkこ ろ に 絢 霞 岩 般 が あ る 。 隙 質 は 黒 色 頁 杭 ・ 粘 飯 岩 か ら な り 直 径 5li!‑以 下 で 圧 力 の た め 俄 平 で あ る 。且 月 山 層 群 z玉 川 ・ 大 河 内 村 境 を な す 見 月 山 を 中 心 に 分 布 す る 。 主 主 し て 砂 岩 か ら な る 。 灰 白 色 絵 密 竪 硬 で 検 鏡 す る と 民 敵 境 鉱 物 が 少 な く 間 隙 物 質 が 多 〈 頁 岩 質 の 砂 岩 で あ る。 頁岩は安倍川右岸;/I< に あ る が 対 掃 の 関 査 範 囲 件 に 広 〈 摂 〈 筏 僚 で 詳 細 は 朗 ら か で な い 。
3、情 造
*防群は帯状に配列し外l11'恥迭を示 Lて い る 。 三 倉 累 周 群 と ;;,t戸川J品 層 群 は 逆 断I:lに よ り 按 し、 こ り 露 顕 は 口 坂 本 部 蕗 西 方 勘 行 峰 よ り 流 れ る 沢 の 右 岸 に あ
りN1 o'E、70'Wの 走 向 傾 斜 を 有 す る 。 時ia;.を笥いに三Jit果関詳の定向は
N20.E、預戸川泉 i.ll群が N30.Eで 不 整 合 町 よ う な 見 儲 け を Lて い る 。 落 ち に つ い て 南 方 延 長 で は て れ よ り 中 る く 三 会 泉 層 群 が 東 部 へ は り tllLて い る 。 こ の 構 造 線 以 外 に 聞 著 な 断 胞 は 且 ら れ な い が 定 肉 に そ う 南 北 性 の 徹 断 周 は い た る と こ ろ に発達 L{"い る = n!:."{木 に 混 ず る
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芭 に そ 内て 上 部 合}22宇fこ 東 西 性 白 低 角 度 。 徴 断 股 が あ る 。 叉 こ れ k平 行 に 流 れ る 中 河 内 川 と 口 仙 文 部 落I両 部 に 地 胞 の 卦 布 の よ か らl紅 白 性 の 断 加 が 総 定 さ れ る 。 地 胞 の 定 向 傾 斜 は 一 般 に NIO.‑3 0・E、 50<‑70.W で 且 か け 上 西 に 飯 〈 単 斜 構 造 を 示 す が 背 斜 紬 が 4本 あ り 閉 じ た 等 斜 招 画 ! で あ 匂 と 考 え ら れ る が . こ れ は す べ て 背 斜 の i o ¥ が 露o]i1: Lて 観 察 さ れ た も の で こ れ 以 外 に も 向 ・ 背 斜 執 が 存 在 す る も 0)1: , われる。,I!! Lか し 弱 査地績 は 主 と Lて 頁 岩胞 か ら な り 地/&0)上 下 町 決 定 申 困 難 な 場 所 が 書 い た め 正 確 な 梢 造 を 決 定 L得なヵ、った。 梅 山 次 郎 氏 に よ れ ば こ れ ら の 招 曲 は 訣 層 的 な も の で 内 部 は 簡 単 な 構 造 を な Lてい る と 南 部 の湘戸 川
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群 に 勺 い て 述 べ て いる。
4、対 比
翻 査 地 岐 内 に お い て は 問 泉 問 群 共 に
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石 の 産 出 を 見 な い 。 し か t . . nu
配 地 質 の項 で 述 ベ た 如 き 関 係 か ら 大 目 峠府 群 を 三 宮 累 府 群
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島 局 群 に 対 比 Lた い . Lた が っ て 推 積 年 代 は ジ ュ ヲ 紀 上 部 か 白 亜 紀 で あ る 。 問 機 紅 白 仮 本 ・ 上 落 合 ・見 月 山 の 各 府 群 を 編 戸 川 累 層 群 に 対 比 L、 岩 相 と 構 造 と か ら 口 坂 本 周 群Eび 見 月 山 周 群 を 市 ノ 瀬 間 群 に、 上落 合 周 群 を 涜 沢 層 群 に 対 比 す る 。 Lヵ 、 し 瀬 戸 川 皐 層 群 の 告 胞 群 間 の 対 比 に つ い て は 岩 相 上 か ら い さ Lか 疑 設 が あ り本調 査 地 成 は 全 部‑35‑
市 ノ 瀬 脂幹 に属す るか、 主i'Iiノ瓶 脳 よ り も 下部 の 地 胞 では な い か との 疑 い もあ る が 現 偶査 の 段 階 ではいず れ と も 断 定 出 来な い。 今 後 に接 さ れ た大 き な 問胞 で ある。 瀬 戸川累 殿群 中11111l群 (上 部 甑 戸 川 累 届 群) のf世 蹴 年 代 は 「静 岡 県 の 地 質 」 に よ れ ば 静 岡 市足久 保で 発 見 さ れ たLimaspp ~により 古第三紀漸新世
でゐ る。
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、
結 論1 本開 査地域 は西部は三 企 累 層群 . 東部 は 瀬 戸 川果 関群 に属す る @
2 同 累 悶 群は逝 断 胞 によ q て按 L見 かけ 上三金 累胞 群が 上部 に位置す る。 3 三倉累周許f;..;fC:i胞 群 に 大 目峠 陪 群 を 対 比 L瀬 戸 川 累1!'1群 に 脱す る 口 坂本
上落 合、見 月 山 の 各 層 群 の う ち上 務 合 的 群 を 涜 沢 庖 群 に、他の二駒喜平を而 ノ瀬 町 詐 に 対 比 す る が 日1l'1l'でない。
4. 百:ii戸川泉厨古学巾には火 成岩 梓が 定 向 断 厄iN.び定聞にそ 。て存苗E1.‑貫入 岩 床 を な Lτいる。
5 火成岩体のうち提苦土鉱はかつて金自~ ~し て採掘さ れたが現在は珪ょo
,
ケルz¥が誌 固され る。
6 加 筆 地j誌のJ1t!8[1は 閉 じ た 等 斜 初 出 を 示 L背 斜 町 駅 の 箆 聞 が 4ヶ 所 臨 め ら れ る が 向 ・背 斜 軸 は さら に 多 く あ る もの と思tれる。
以 上 6唄 自 の 結 論 をtS7こが併遊N.tf槻 戸 川 累 周 群 命 名 地 主の 対 えにつ い て 決 定 的 な 結 論 を 出 L絡 なかった。 今後町向l'Iiと Lて こ の点 主 ~H'i 年代についての 決 定 可 能 な 化 石 産 地 の 発 見Eび 本 踏 査 地 成 町 北 方 安 倍 川 源 流 部 以 北 町ftH'i傍造
との 関 係 等 が あ る 。
1 望 月 勝 海 2 竹 内 正 民
3 千 谷 好 之 4 総 山 決
5. 制ド 間 点 主
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製 文 献
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地質図的問1:75000問白血
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