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漢訳経典における多変量構造解析の試み
正法華経研究より派生した菩薩出現パターンの多次元尺度
佐 野 靖 夫
1.問題の所在とアプローチ
数年来お手伝いさせていただいてきた法華経文化研究所正法華経研究会で、竺法護の訳出用 例を検討する際、おりしも完成を目前としたSAT大正新脩大蔵経テキストデータベースを活 用し、あたかも大正新脩大蔵経そのものを仏教文献用例辞書とすべく開発プロジェクトが進め られてきた。その過程において、いくつかのツールと手法を構築するなか、インド撰述部経典 冒頭の書き出し部分の分析のため多くの人員と、試行錯誤のなか「大正新脩大蔵経経典ヘッダー データベースシステム」が完成した。これは同時に開発されたSATインド撰述部全体にわた る、用語用例検索のみならず『出三藏記集」の掲載有無等、文献解析におけるいくつものフラ グが用意された「漢訳大蔵経用語用例KWIC(key words index in contexts)索引文献検索 システム」とあいまって、法華経文化研究所独自の開発研究リソースとなった。
この経典ヘッダーデータベースシステムは、大正新脩大蔵経インド撰述部【第1巻〜第32 巻】1,692タイトルの経典・律・論書等において、その経典等の冒頭部分、つまり各々の内容 に入る前の時、会盧、対告衆等の定型文句の部分を抽出し、比較検討可能な形態にデータベー スシステム化したものである。その際、各種阿含経や大集経のような複数の経典を1タイトル としてまとめたものiは、各々切り出して総計3,962本の経典群として取り扱っている。この 経典ヘッダーデータベースシステムの完成にともない、研究環境は飛躍的に可能性を広めたと いってもいいかもしれない。
本研究はこれらの多大な資産を継承しながら、若干の報告と漢訳経典における多変量構造解 析への新たな試みの一端を示唆できればと考えるものである。
H.
大乗経典を中心に莫大な数の菩薩が登場する。訳語の不統一、あるいは一度のみしか記述さ れないものなど、個人の取り扱い得る分量とは比較にならないほど煩項で巨大であるL)。し かしながらその事実はこれらのテキスト群は、とりもなおさず豊かで多彩な文献資料の宝庫で あることの裏返しであるともいえるだろう。膨大な分量であればあるほど、それは多変量解析
のデータとして十二分に意味を持つものとなる。問題はその取り扱い手法である。さいわいコ ンピュータをはじめとする情報機器及びデジタルデータが手ごろに活用できるようになった今 こそ、研究者にとっておそらく初めてのチャンスかもしれない。
データマイニング(data mining)、テキストマイニング(text mining)が昨今キーワード になっている。村上[2002]は、データマイニングとは一般に、すでに生成されデータベース 化された諸々の種類のデータのなかから、どのような種類のデータが分析において重要である かを見出すことを意味するものであるが、むしろ、本質はすでに掘り出されたデータの山を掘 り返し、そのなかから分析に役立ちそうなデータを見つけ出すことにあるのではなく、どのよ うな種類のデータを生成すれは現象解明に役立つかを探るところにあるのではないかと指摘す る3。
本研究においては、具体的にはインド撰述部漢訳経典群の冒頭部分定型文句の対告衆から菩 薩の名称(固有名詞)を取り出すことからはじめる。そしてそれぞれのデータを加工・分類し、
コレスポンデンス分析1,(correspondence analysysis数量化皿類)を試みる。特に今回は、
ケーススタディとして鳩摩羅什訳経典群を中心に取り扱い、そしてその作業の検討から、今後 の発展的研究への一助としたい。
皿.菩薩名称の導出
はじめに、大正新脩大蔵経インド撰述部漢訳経典群から、新訳と一般に呼称される唐玄装訳 経典群以後翻訳されたとされる諸訳経典群を除く、古訳・旧訳とされる漢訳経典群のうち、梁 僧祐撰の経録「出三藏記集』に記録されている漢訳経典群195タイトル(論文末の【資料表 1−1】参照)を抽出した。これは従来周知のとおり、「出三藏記集」は現存するまとまった最古 の経録であるばかりでなく、次に続く陪費長房撰の経録『歴代三實紀』の記述の信逓性の疑義 からも、さらには後の『開元稗教録」以降の各経録に『歴代三實紀」の記述が影響をおよぼし ている事実からも、ひとつの指標として意味をもつものと考えるC5)。
この195タイトルの漢訳経典群から複数経典を分割して366タイトルとし、冒頭部分の会庭・
対告衆を切り出して、特に対告衆の中から菩薩名を摘出する。名称の重複するものを整理し、
カウントしたものを【資料表2−1】に載せる。この【資料表2−1】をみると約1,100種類以上.6,
の菩薩名称パターンが抽出され、一方193タイトルからは対告衆としての菩薩名称は存在しな かった。したがって、対告衆として菩薩名称が出現している経典は173タイトルということに
なる。
【資料表2−1】のうち出現回数順にソーティングしなおし、出現回数が2回以上のものを
【資料表2−2】に載せた。出現回数が2回以上というものは、131パターンの菩薩名称であり、
漢訳経典における多変量構造解析の試み(佐野) 17
全体のおよそ11%にしか過ぎないものであった。さらに【資料表2−2】からも読み取れるよう に、5回以上の出現回数のものとなると30パターンにも満たないことがわかる。阿含経典群等 の定型句の昔者菩薩の用例を除けば、最大で彌勒菩薩25、文殊師利菩薩14、慈氏菩薩12、持地 菩薩9、文殊師利9、観世音菩薩9、虚空藏菩薩8、光世音菩薩8、辮積菩薩8、喜王菩薩7、
常精進菩薩7、増意菩薩7、不虚見菩薩7、等々といったカウントであり、逆をいえば全体の 90%近くの圧倒的多数の菩薩名称が、その経典オリジナルの一度きりしか出現しないものであ ることが理解できる。
それらのことから考えてみると、例えば鳩摩羅什訳『妙法蓮華経』の対告衆としての菩薩名 称である、「文殊師利菩薩(14)、観世音菩薩(9)、得大勢菩薩(4)、常精進菩薩(7)、不 休息菩薩(4)、賓掌菩薩(5)、藥王菩薩(4)、勇施菩薩(3)、賓月菩薩(3)、月光菩薩
(5)、満月菩薩(2)、大力菩薩(3)、無量力菩薩(1)、越三界菩薩(4)、蹟陀婆羅菩薩
(3)、彌勒菩薩(25)、實積菩薩(6)、導師菩薩(5) O内は【資料表2−1】による出 現回数」においては、かなりの頻度で【資料表2−1】の出現回数の多いものと重なることから、
そのままで見ても強力で特殊な関連性を予想させるものであることが示唆されるだろう。それ らのことを踏まえ、次節では鳩摩羅什訳経群をひとつのケーススタディとして考察しようと思
う。
IV.鳩摩羅什訳経典群における対告衆出現菩薩コレスポンデンス分析
前節と同様に、大IE新脩大蔵経インド撰述部漢訳経典群から鳩摩羅什訳経典とされる47タイ トルを選ぷ。さらに、その中で「出三藏記集』に記載されている28タイトルから「中論」「成 實論」「十住毘婆沙論』等の論書等を除いた21タイトルの経典を考察対象として取り上げる。
それは以下のものである。
(1)「衆経撰雑警喩」、(2)『摩詞般若波羅蜜経」、(3)「小品般若波羅蜜纒」、(4)『金 剛般若波羅蜜経』、(5)『妙法蓮華経』、(6)『十住経』、(7)「佛説阿彌陀経』、(8)『佛 垂般浬磐略説教誠経」、(9)『自在王菩薩経」、 (10)「佛説彌勒下生成佛経』、 (11)「佛 説彌勒大成佛経』、 (12)「文殊師利問菩提経』、 (13)「維摩詰所説経』、 (14)「持世経』、
(15)『思益梵天所問経』、 (16)『坐輝三昧経」、 (17)「菩薩詞色欲法経』、 (18)『佛説首 樗嚴三昧経』、 (19)『諸法無行経』、 (20)「佛藏経」、 (21)『佛説華手経」
これらの経典のうち、冒頭部分の会虚・対告衆の中から菩薩名を抽出することができたもの は、以下の11経典である.
(1)『摩詞般若波羅蜜経』、(2)『妙法蓮華経』、(3)「十住経』、(4)『佛説阿彌陀経」、
(5)「自在王菩薩経』、(6)「文殊師利問菩提経』、(7)「維摩詰所説経」、(8)「思益梵 天所問経」、(9)『佛説首樗嚴三昧経』、 (10)『諸法無行経』、 (11)了佛説華手経』
次に、この11経典の対告衆の中に菩薩名称は重複を含め268パターン出現する【資料表3−1】。
そのうち各経典オリジナルの一度きりしか出現しない菩薩名称は、全体の約69%の184パター ン存在した.そして複数回出現した菩薩名称は以下の30種類のものである。これは個別パター ンとしては全体の約1400であるが、重複出現率として約31%にもあたるものである。
鰭 馴 困
順 遁⑬
大文価e⑫薩 の ヘへ ロら ユ
い 観
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川
観 囲
状
、
波
く 2不 1子2ぐヘ へく く管癬麓繊
割
離 綿 酬 蛾 甑
A意DωDθ
O
増
qq⑫⑫薩
このうち「諸法無行経」の対告衆に出現する19種の菩薩Tは、他の鳩摩羅什訳10経典のそ れと一つも重なることがなかったため特異経典として分析対象から除外することにした。さら に分析の精度を高めるために、(1)華徳藏菩薩と華徳藏法王子、(2)虚空藏菩薩と虚空藏法 王子、(3)月光菩薩と月光法王子、(4)徳藏菩薩と徳藏法王子、(5)網明菩薩と網明法王
子、(6)實印手菩薩と實印手法王子、(7)實手菩薩と實手法王子、(8)實積菩薩と實積法 王子の8パターンを重複同一菩薩名称ととらえ、(1)〜(6)の6パターンを先の30種類に 追加し36種類の菩薩名称データとして分析処理を行なおうと考える。
これらのことから、この10経典データと36種類の菩薩名称データが、今回のコレスポンデン ス分析の対象となるものとなる。
コレスポンデンス分析は、注記にも概要を示したとおり、一般には数量では表示できない名 義・順序尺度等で示される質的データと呼ばれるものを、出現(反応)パターンの類似性から 個体を、また、出現(反応)のされ方の類似性からカテゴリーを同時に分類することを目的と した統計的多変量解析手法の一つSである。したがって鳩摩羅什訳経典群において、対告衆 として登場する菩薩名称が、各々の経典とどのような関連性を持って出現するのか、またこれ らの菩薩の出現パターンから、菩薩どうし、経典どうしの類似性およびカテゴリー分類を統計
漢訳経典における多変量構造解析の試み(佐野) 19
学的に導出することを目的とするものである。具体的には、統計解析ツールSPSS「tに10経典 データと36種類の菩薩名称データのクロス集計表を加工・入力し、コレスポンデンス分析を行 なうと、分析結果が以下のように得られた.
〔表1〕
TNo 経 典 名
223 摩詞般若波羅蜜経
一 一一
A
c 十住経.
D
1
菩 薩 名 菩 薩 名
導師菩薩 191微陀婆羅菩薩
2 丹|;羅達菩薩 20實積菩薩
366 佛説阿彌陀経
3 星得菩薩 21 文殊師利法王子 4 水天菩薩 22 大相菩薩 E 420
,F 461
白在王菩薩経 5.大意菩薩 23 香象菩薩
文殊師利問菩提経 6 増意菩薩 7 不虚見菩薩
24 光相菩薩
G 475 維摩詰所説経 25 費手菩薩
H 586 1思益梵天所問経 8 日藏菩薩 26 喜王菩薩
1 642 1佛説首樗嚴三昧経 9 観世音菩薩 27 文殊師利法王子菩薩 J 657 佛説華手経 10 文殊師利菩薩 28 善力菩薩
11 常撃手菩薩
12 彌吊力iti薩
13 !得大勢菩薩
:29持地菩薩 30 堅意菩薩 131華徳藏菩薩
r
1 1
14 常半青進}手薩
|15 不休息菩薩 16 勇施菩薩
薩
菩 薩 薩 藏 菩 菩 空 光 藏
3 3 3 2剖4 虚月徳 一 17i大力菩薩
35.網明菩薩 Lilll:lli!illl
〔表2〕要約
次元 特異値 陵約イナーシャ:カイ2乗|有意確率!イナーシャの寄与率 信頼特異値
.
説明 累積 標準偏差!相関
1 2
1 .789 .622; .229 .229 .040 .243
2 .703 .494 .182 .410 .060
3 .609 .371 .137 ,547
4 .554 .307 ユ13 .659
5 .536 .288 .106 」.765 1
6 ,487 .237 1 .087 .852 1
7 ,427 .1821 :⇒ |.919
8 380 .1451 1 .0531 .973
9 1.272 .074
!
!,027
1,000
要約合計 2,719 261.060: .988(a) 1,000 1 11,000
a 自由度315
〔表3〕行ポイントの概要(a)
経典名 マス 次元の得点 |腰イナーシャ1 寄与率
1 次元のイ ナーシャ ポイン トのイナーシ ヤに
1 2
に対するポイ ント $ 対する次元
1 1 2 1
ワ |一
概要合計
A .125 一.403 .243| 1 .215. .026 .010 .074! .024 .099
B ,135 .077 ,846 .204 .001 ユ38
:
1 .0031
.333 .336
C .031
一1.6231
一1.670 .385 .104. .124 .168 ・159i .327
D .021 1 −.456
一.076
.2711
1 .006 1
,000 .013 ・000| .013
E .031 . 2.024 一.816 i .302 .162 .030 1 .334 .048. .383
F .042 .512 2,895 .354 .Ol4 .497 .024! .693 .717
G .146 .820 .099 .235 .124
.0021
.329 .004 333
H .188 1 −.693 一.321 ,220 .114 .028 1 .323 .062 1 .384
1 .063 2,183 1−1,289 .382 .378 1 .148 .615 .191! .806
J .219
一.505
一.274 .150 .071 .023 .293
.077.
.370
合計 1,000 1 2.719
1.000.
1,000
a 対称的正規化
〔表4〕列ポイントの概要(a)
菩薩名 マス 次元の得点 :
概要什一シャ| 寄与率
次元のイ ナーシャ1 ポイン トのイナーシ ヤに
1 2
に対するポイ ント 対する次元
1 1 2 1 1 2 概要合計
1 .042
一.4831 ユ76 .024! .012 .002 .317: .037 .355
2 .021 一
.576 1
一・022i .045 .009 .000 .122i .000 .122
3 .021 一.576
一.022 .045 .009 .000 .122|
.000 .122 4 .031 一.677 1−.1671
1.031
.018 .001 1.365 .020 385
5 .031
一.677 一.167 .031 .018 .001 .365 .020 .385
6 .031 一.677 一.167 .031 .018 .001 ,365 .020 .385
7 .031 一.677 一ユ67 .031 .018 .001 , 365 .020 .385
8 ,042
一 1.022 一.719 1.088 .055 .031 .389 .172 .560
9 .042 319 1,453 .079 .005 .125 i .042 .784 .827
10 .031 .079
1 1.890
.106 .000 .159
1.001
.743 1 .745 11 .021 .264 .243 .057 1 .002 .002 .020 .015 .036
12 .063 .887
一.283 .067 .062 .007 .575 .052 .627
13 .031 1,235 .061 .129 .060 .000 .291 .001 .291
14 .042 一.021 .212 .132 .000 .003 .000 .010 .010
15 .042 ∴095 .125 .021 .000 ,001 .014 .021 .035
16 .021 1 .3741 2,662 ,143 1 .004 .210 .016 .727 .743
17 .021 1 −.272 .407.
.041
.002 .005 ,029 .059 .088
18 .021
一.272 1 .407「 1
.041 .002 .005 .029 .059 .088
19 .031 一.474 .119 .029 .009 .001 .192 .011 .203
20 .042 一,095 .125 .021 .000 .001 .014 .021 .035
21 .031
一.699 一 .318 .170 .019 ,005 .071 .013 .084
22 .021 2,668 一1.498 .229 ・ .188 .067 .510 .143 .654
漢訳経典における多変量構造解析の試み(佐野) 21
a 対称的正規化
対称的正規化
3
2
次 元
2 0
一1
一2
一2 一1 O l
次元1
2
〔図1〕経典名の行ポイント
対称的正規化
次 元 2
一2
一2 一1 0 1 2
次元1
〔図2〕菩薩名の列ポイント
3
次 元 2
3
2
0
一1
一2
対称的正規化
一2
一1 0 1 2 3
次元1
〔図3〕行ポイントと列ポイント
○経典名 菩薩名
漢訳経典における多変量構造解析の試み↓佐野1
表ビにはコレスポンデンス分析で使用した、鳩摩羅什訳経典名と出現菩薩名のデータ番 号を一覧した。経典名にA〜Jのアルファベットを、菩薩名に1〜36の数字を割り当てる。経 典名の前にあるT.Noは、大正新脩大蔵経の経典番号である。
〔表2]にはコレスポンデンス分析の要約を載せる。イナーシャの寄与率をみると、次元1 において全体の22.9%が表現されていることが知られる。次元2で18.2%、次元3で13.7%で あり、次元6まででようやく累積85.2%が表現される結果が出た.
「表3〕と「表4〕には、それぞれ行ポイント(経典名)と列ポイント(菩薩名)の概要を 載せる、行ポイント(経典名)の次元の得点を座標として、次元1を横軸、次元2を縦軸にプ ロットし、9一面ヒに図示したのが、〔図11である.また同様に、列ポイント(菩薩名)の次 元の得点を座標として、次元1を横軸、次元2を縦軸にプロットし、平面上に図示したのか、
一図2.1である一そして1図1:と 図2、を合成したものか1図3j となっている
経典相」1:の相関関係を示す1図1:からは、大きく2つのグループ及ひ2つの特出したデー タが見て取れる. ド面上の距離の近さは、そのままll:いの相関関係の強さを示すものである・
例えは第1のグループにおいて、経典D(「佛説阿彌陀経」)と経典H(「思益梵天所問経」)と 経典J(「f5‖」言兇華]F二紹三」)は、鳩摩羅什訳経典群における対告衆の菩薩出現パターンにおいてと
ても近しい相関関係をもつとあらわしている。さらに、その3経典は経典Aσ摩河般若波羅 蜜経」)とも近似の相関をたもち、さらに経典B(「妙法蓮華経」)と経典G(「維摩詰所説純」)
にたいしてゆるやかな相関を示している、一方、経典E(『白在王菩薩経」)と経典1(「佛説 首樗嚴・1昧纏』)もかなり近しい相関をとり第2のグループをつくる,そしてそれらの2グルー プにたいして経典C(『十住経」)と経典F(「文殊師利問菩提経」)は、各々独白に独立した形 で第1、第2のグループとは距離をとっているのがわかる。
菩薩名称相互の相関に関しては、〔表4;の次元の得点の数値に示されているよう、菩薩名 称③〔2]那羅達菩薩と[3]星得菩薩、②[4]水天菩薩と[5]大意菩薩と[6]増意菩 薩と[7]不虚見菩薩、③[17]大力菩薩と[18]越三界菩薩、④[24]光相菩薩と[26]喜 王菩薩と[27]文殊師利法王子菩薩、⑤[28]善力菩薩と [29]持地菩薩の各菩薩は各々同一 の出現パターンを持つことが示されている。これをふまえて、菩薩名称相互の相関関係を図示 する〔図2〕は大きく4つのグループに分類されるであろうことを示唆している。
〔図2〕のh方に[9]観世音菩薩、 [10]文殊師利菩薩、 [16コ勇施菩薩、 [23]香象菩 薩の4菩薩がゆるやかな近似相関においてグループ2を形成し、右下方に[24〕光相菩薩&
[26]喜王菩薩&[27]文殊師利法王子菩薩の同値の3菩薩を中心に[12]彌勒菩薩、 [13]
得大勢菩薩、 [22]大相菩薩、 [30]堅意菩薩の4菩薩が大きな同心円上の相関を描いてグルー プ3をなしている。一方、左下方に[31]華徳藏菩薩と[34]徳藏菩薩の2菩薩が強い近似相 関のもとにグループ4を形成する。そして最大のグループ1を構成するのが、以下の他の菩薩
23
群である。
[1]導師菩薩、[2]那羅達菩薩&[3]星得菩薩、[4]水天菩薩&[5]大意菩薩&
[6]増意菩薩&[7]不虚見菩薩、[8]日藏菩薩、 [11コ常畢手菩薩、 [14コ常精進菩 薩、 [15]不休息菩薩、 [17]大力菩薩&[18]越三界菩薩、 [19]祓陀婆羅菩薩、
[20]實積菩薩、 [21]文殊師利法王子、 [25]實手菩薩、 [28]善力菩薩& [29]持地 菩薩、 [32]虚空藏菩薩、 [33]月光菩薩、 [35]網明菩薩、 [36]實印手菩薩
特に[12]彌勒菩薩、 [13]得大勢菩薩は、グループ1ともグループ3とも相関を示すであ ろう場所に位置しているのがわかる。また、文珠菩薩の別表記である[10]文殊師利菩薩、
[21]文殊師利法上子、 [27コ文殊師利法王子菩薩は各々別グループに配置され、単純な表記 の違いだけでないことが読み取れるかもしれない。
これらの経典間の相関と菩薩名称出現パターンの相関を同時に重ねて表現したのが〔図3〕
である。この図からは、先に挙げた最大の菩薩名称群グループ1の中心に経典A(「摩詞般若 波羅蜜脛」)及び経典D(「佛説阿彌陀経」)・経典H(「思益梵天所問経」)・経典J(『佛説華手 経」)の第1の経典グループが位置するのが示されている。また第2の経典グループである経 典E(「自在王菩薩経」)と経典1(「佛説首樗嚴三昧経」)には菩薩名称グループ3の[24]光 相菩薩&[26]喜王菩薩&[27]文殊師利法王子菩薩及び[22]大相菩薩が特に近似相関をもっ ている。独立経典C(「十住経』)には、菩薩名称グループ4の[31]華徳藏菩薩と[34]徳藏 菩薩の2菩薩が強い近似を、同様に独立経典F(『文殊師利問菩提経」)には、菩薩名称グルー プ2の[10]文殊師利菩薩、 [16]勇施菩薩、 [23]香象菩薩の3菩薩がゆるやかな近似の相 関を示しているのが見て取れるだろう。
この中において、経典B(「妙法蓮華経」)と経典G(『維摩詰所説経』)は各々特殊な立ち位 置を示しているがわかる。この2経典は共に相関グラフの中央付近に位置するものであるが、
経典B(『妙法蓮華経」)は菩薩名称グループ2とグループ1の中間に位置し、[9]観世音菩 薩、 [10]文殊師利菩薩及び[11]常畢手菩薩、 [14]常精進菩薩、 [17]大力菩薩&[18]
越三界菩薩、 [20]實積菩薩との相関をみる。他方、経典G(『維摩詰所説経」)においては菩 薩名称グループ3に近いグループ1の右方に属し、特に[12]彌勒菩薩、 [13]得大勢菩薩な
どの菩薩との近似相関をみせているのである。
V.結語
コレスポンデンス分析に使用した鳩摩羅什訳経典群における経典ごとの対告衆に記される菩
漢訳経典における多変量構造解析の試み(佐野) 25
薩名称のデータ数は、最少『佛説阿彌陀経』の4菩薩から最多『維摩詰所説経』の51菩薩にわ たるものであるが、出現パターンにおいては以上のような特徴的な相関関係をもつものである ことが理解できる。特に「妙法蓮華経」においては、データ数18という中程度の出現数である ばかりでなく、その各々が各菩薩の相関において中間に位置する近似をもつことが見て取れる のである。これは近しいデータ数の「佛説首樗嚴三昧経」や、あるいは倍のデータ数の『十住 経」が共にグラフの周縁に位置した結果からみても、その特異性を窺うことができるかもしれ
ない。
本来統計的多変量解析手法は、厳密な意味での実証性を保証するものではない。それはなに より緻密で丁寧な文献学的作業が本質的に担うものである。しかしながら仏教典籍群のような 膨大な史料を読み解く場合、多変量解析手法は大きな示唆を提供するものであることは確かで あるだろう,今回はとても小さな範囲の解析ではあるが、このような手順を積み重ねることに よってのみ、はじめて総合的な実証研究への途を開くものであることを確信する。
注
(1)例えば、中阿含経は222本の経典群として、同様に六度集経91本、大集経17本、雑阿含 経は1、362本のうち重複のため1.355本の経典群といった具合に計ヒされる。
(2)大正新脩大蔵経インド撰述部及び若干の関連経典中に「菩薩」の用例は、「菩薩」とい う単語の単純な出現回数だけでもおよそ21万用例以上がカウントされる。
(3)村上征勝[2002],「文化を計る一文化計量学序説」,朝倉書店,pp.12−13,村上 :2002]は、これまで自然・社会科学分野で顕著な成果を挙げてきた計量統計学分析手法 を、人文科学分野においての文化研究の新たな切り口として摸索している。古典・現代文 の計量文献学研究、形態美・色彩美、あるいは考古学データ等の計量分析を試行するもの である。
(4)コレスポンデンス分析は、低次空間にある2つの名義変数間の関係を記述すると同時に、
各変数のカテゴリー間の関係も記述する多変量解析手法のひとつである。対象とするデー タの形に若二Fの違いがみられるが、今回の分析データに関しては林知己夫博士の数量化皿 類と同等の分析手法である。コレスポンデンス分析の考え方の基本は、行列(クロス集計 分割表)において行カテゴリー項目と列カテゴリー項目の相関が最大になるよう、行と列 の双方を近い項目が隣り合うように並び替えることにある。詳細は村上〔2002],pp.35−
39
(5)計量文献学的手法は、一般にいたずらに多くの仮定を内包した巨大なデータを取り扱い 結論を急ぐよりも、コンパクトな妥当性のあるデータを検証しながら、その延長上で大き
なデータを取り扱っていくという手続きがなにより必要に考える。まだまだ人文科学分野、
とくに仏教学分野においては判断すべき基礎研究例があまりにも少ない。今後の大きな課 題であるだろう。
(6)今後の多変量解析のための基礎データとして、テキストに記されたとおりの表記パター ンをすべて区別した。例えば、「慈氏」と「慈氏菩薩」は別名称とカウントし、同様に 「文珠」「文殊師利」「文殊師利童子」「文殊師利童子菩薩」「文殊師利童眞菩薩」「文殊師利 菩薩一「文殊師利法:E子」「文殊師利法王子菩薩」等もそれぞれ別名称としてカウントした。
またSATデータ形式に従い、通常のコンピュータ文字コードにない特殊漢字は望月辞典 コード番号表記のままに残した,また順番は通常のコンピュータ文字コードによるソーティ ングに従った。その上で、印刷過程に際し特殊漢字を復元した.大正新脩大蔵経自体が周 知のごとく現存する大蔵経仏典すべてを網羅しているものでなく、また恣意的なものでも あることから、厳密な意味では経典タイトル数、菩薩名称数についての絶対的カウント数 としてけっして保証できるものではない,:しかしながら、現在実現可能な研究における有 意な近似値としてまったく意味をなさないものではないことは確かであるt,
(7)r諸法無行経」の対告衆の菩薩は、衆徳荘嚴菩薩摩詞薩、師子遊歩菩薩、光無障浄王菩 薩、高山頂自在王菩薩、愛喜浄光菩薩、光蔽日月菩薩、妙浄髪菩薩、身出蓮華光菩薩、梵 自在王音菩薩、遊戯世師子王音菩薩、金色浄光威徳菩薩、柔軟身菩薩金色相荘嚴身菩薩、
十光破魔力菩薩、諸根威儀善寂菩薩、徳如高山菩薩、天音聲菩薩、法力自在遊行菩薩、山 徳浄身菩薩、妙徳菩薩摩詞薩の19菩薩である。
(8)同様に個体を分類する統計的多変量解析手法にクラスター分析があり、このケースに適 用も十分考えうるものではあるが、論旨が煩項になるのでまた次の機会に報告させていた だくことにしたい。
(9)今回利用したツールは、SPSS 13,0J for Windowsリリース13.0.IJ(20 Nov 2004),
CORRESPONDENCE Version LI by Data Theory Scaling System Group(DTSS),
Faculty of Social and Behavioral Sciences Leiden University, The Netherlands
漢訳経典における多変量構造解析の試み〔佐野)
【資料表1−1】対象経典群一覧 TNo 経 典 名 翻訳者
T・N・.
」一_7
2:
経 典 名 翻訳者 4!3 209
44−210 45 211
百喩経
大般浬盤経 法顯 法句経
剥壁地
維祇難 等
.9 佛説人仙経 法賢 法句警喩経 法炬.笠
3 13 長1{ll∫含 卜幸艮i去糸匡 安世高 146 211 金剛般若波羅蜜経 鳩摩羅什
出曜経無放逸品第IJq 上
一1
4 旦 佛説人本欲生脛 5 23 大棲炭経
安世高 法立 等
?e一曇酬|懸:
i71212
L.:.18 222﹁
19 224
竺佛念
6 26 [li〔[i∫含糸竪 光讃経 竺法護
7 31 佛説一切流撮守因ネ匡 安世高 道行般若経 支婁迦識
8 i32 9 36
10 .18
佛説四諦経 安世高
佛説本相碕致経 安世高 佛説是法非法経 安世高
一塑.
元1
52 11
1L):
13 1旦.
15
lid:
17 51
57
旦一.
7;i
76
87 f弗え兇齋糸ξ餐
98
佛説稗摩男本四子経 支謙 佛説漏分布経 安世高 佛説頼和羅経 支謙 f弗説須達経 求那毘地 梵摩楡経 支謙 支謙
53 260 54.
55.
56 s71−
:5旦 591
.60 278
225 ノく1リ」度糸竪
226 摩詞般若⑨経 238 妙法蓮華経 十住経 263 1王法華経
支謙 曇摩蝉 等 鳩摩羅什 鳩摩羅什 竺法護
266 517去護
佛説廣博嚴浄不退轄 智巌268 輪糸堅
270 大江鼓経 274 佛説濟諸方等學経 276 無量義経
求那践陀羅
佛説普法義糸室 安世高
18 1〔〕3.
19 105 20 109
佛説聖法印絶i 竺法護
大方廣佛華嚴経
M:法護
曇堕庄∪除;
五陰讐喩脛 安世高
佛説轄法輪経 安世高 6ユ 280 佛説兜沙痙
62 281 i,A]説菩薩本業辛堅
佛陀顕陀羅 支婁迦識 21 112 佛説八正道経
22 118 ]弗説驚掘摩経
安世高 支謙
竺法護
613
Ea︳ 283 菩薩十住行道品
9一0
ワ1戸汀 ウ一9一 3
央掘魔羅経 求那践陀羅
増 阿含経
285 漸備一切智徳経
竺法護 竺法護
豊翼伽壁:6665 288 等目菩薩所問三昧纒 竺法護 25 135 佛説力上移山経
26 152 /iミf圭〔集糸匡
291 佛説如來興顯経 竺法護
康僧會 』z
S8
69
7・:
:7/2[
,_Z3}1
292 度世品経
27 154 1三糸匡 竺法護
竺法護 296 文殊師利登願縛.
28 157 悲華経 曇無識
佛陀顕陀羅 最勝間菩薩十住除垢
309
断結経 竺佛念
29 168 佛説太子墓塊経 |竺法護
30 169 {弗元党月日月菩薩経 1支謙 311 170 佛説徳光太]こ経 !竺法護 32 180 佛説過去世佛分衛経!竺法護 33 182 蹴鹿酬 ミ竺瀬
313 「垣∫f弗國経 支婁迦識
315 i佛説普門品経 竺法護 .A幽
旦7 佛説胞胎経 竺法護 一
318 文殊師利佛土嚴浄経 竺法護 34 185 佛説太ft・瑞雁本起経 支謙 74i322 法鏡経
|安玄
35 186 佛説普曜経 竺法護 75 323
.Z6−. 324
77 328
郁迦羅越菩薩行経 竺法護 36 187 衆経撰雑警喩 鳩摩羅什 佛説幻士仁賢経
37 189 過去現在因縁経 求那祓陀羅 佛説須頼経
竺法護 白延 78 334 佛説須摩提菩薩経 竺法護 38 194 僧伽羅刹所集経 僧伽顕澄 等
39 198 佛説義足経 支謙 佛説阿閤貰王女阿術 79 337
達菩薩経 竺法護 i{弗丘百弟子自説本起
竺法護
:401991経 80 338 1佛説離垢施女経 竺法護
411199
巨r示…
摩詞般若波羅蜜経 鳩摩羅什 小品般若波羅蜜経 1鳩摩羅什
81 338 己弗説阿彌陀経 佛説如幻三昧経
|鳩摩羅什
82i342
.一_.L
83 345
竺法護 慧上菩薩問大善権経1竺法護
27
TNo 経 典 名 翻訳者 84 349 彌勒菩薩所問本願経1竺法護 1 85 350 [佛説遺日摩尼實経 1支婁迦識 86 353 勝髪師子吼一乗大方
便方廣経 求那祓陀羅
87 361 佛垂般浬繋略説教誠
経 鳩摩羅什 1881362
佛説阿彌陀三耶三佛 1支謙薩模佛壇過度人道経
89 371 観世音菩薩授記経 ,曇無端 90 374 大般浬繋経 |曇無識 1
西』縦般雌
92 378 1佛説方等般泥経
1法顯
lTNo 経 典 名 翻訳者 123 477 佛説大方等頂王経 竺法護
124 4811持人菩薩経 ミ 竺法護 125 493 佛説阿難四事経 支謙 126 496 佛説大迦葉本経 竺法護 1271513 佛説瑠璃王経 竺法護 128 532 私呵昧経 支謙
129 533 菩薩生地経 支謙一
130 534 佛説月光童子経 竺法護 131 547 思益梵天所問経 鳩摩羅什 132 556 佛説七女経 :支謙 | 竺法護
133:5571佛説龍施女経
!93 381 等集衆徳三昧経 :竺法護
1134 558 佛説龍施菩薩本起経 1135 559 佛説老女人経
支謙 竺}壌 支謙 菩薩從兜術天降神母
竺佛念 94 384
‖台言多包}黄普糸き! 136 562 佛説無垢賢女経 k︐ 法 護
95 385 中陰経 梼.1 弗 ︿︐rJ
137 564 佛説韓女身経 曇摩蜜多 96 i387 大ノ∫等無想脛 曇無識 138 565 順権方便経 竺法護 97 388 自在1三菩薩経 鳩摩羅f十
139 567 佛説梵志女首意経 98 395 佛説當來愛経 竺法護
140 569 佛説心明絶{
99 397 大方等大集経 僧就合 141 575 坐輝三昧経 100 398 大哀経
1013gg極婿問経 竺法護
142 576 菩薩詞色欲法経 竺法護 143 577 輝法要解 102 4011佛説無言童子経 1竺法護
1144!581 {弗説八師糸皇
fi:法護
竺法護 鳩摩羅什 鳩摩羅什 鳩摩緬1 『辱−
支謙 103 403 :阿差末菩薩経 1竺法護
104| 405 虚空藏菩薩縄 佛陀耶舎 105 409 |観虚空藏菩薩経 曇摩蜜多 1 106 414 1菩薩念佛三昧縄 功徳直 107 418 1般舟三昧経 支婁迦識 108:418 佛説彌勒ド生成佛経1鳩摩羅什 「 109 420 佛説彌勒大成佛経 鳩摩羅什 110 425 賢劫経 竺法護
:111 428 文殊師利問菩提経 鳩摩羅什 112,433 佛説實網経 竺法護 113 435 佛説滅十方冥経 竺法護 114 439 維摩詰所説経 鳩摩羅什 115 446|持世経 鳩摩羅什 1 116 452 曝難勒鏑生已京聲
11714531佛説彌勒下生経 1竺法護
︐118 458 文殊師利問菩薩署経1支婁迦識 1119 459 佛説文殊悔過経 竺法護 μ20 460 佛説文殊師利浄律経 竺法護
121,461 佛説文殊師利現賓藏 経
!竺法護 1 1221474 1佛説維摩詰経 1支謙
1145 585 持心梵天所問経.
一一一,1竺法護
i147 589川弗説摩逆経
1竺法護
.竺法護 148,590 佛説四天王経 智嚴 等 !一
,149 598 佛説海龍王経 竺法護
﹂
|
150 602 佛説大安般守意経 安世高 151 602 1佛説首樗嚴三昧経 鳩摩羅什 152 603 1陰持入経 安世高 153・605 輝行法想経 1安世高 154 606 修行道地経 .竺法護 115引607 道地経 安世高 1 1156ミ610 諸法無行経 鳩摩羅什
15716131佛藏経 鳩摩羅什
158 617 :佛説華手経 鳩摩羅什 , 159 618 達摩多羅輝経 佛陀蹟陀羅 1 160i 620 1治縄病秘要法 沮渠京聲
;
161 623 佛説如來掲諸自誓三 1竺法護 昧経
162 624 i佛説眞陀羅所問如來 三昧経
163 626 佛説阿閣世王経
支婁迦議 支婁迦識 164i 627 文殊師利普超三昧経 竺法護 i165 630 佛説成具光明定意経i支曜
漢訳経典における多変量構造解析の試み(佐野)
166
TNo 経 典 名 翻訳者 632 佛説慧印Ll昧経 支謙 i167 635 !佛説弘道廣顯・三昧経 竺法護
168 i169 638
L636 1無極實三昧経 竺法護 佛説超B明三昧経 最承遠 117016ユ3 ミ佛説観佛三昧海経 佛陀版陀羅
1711 656 菩三薩]嬰工各糸璽 竺佛念
172
1i 3↑ 666
663 金光明経 曇無識 大方等如來藏経 佛陀蹟陀羅 174 670
175 678 176 683 177 708
樗伽阿微多羅實経 求那蹟陀羅 相績解脱地波羅蜜j
義縄 求那蹟陀羅
佛説諸徳福田経 r本生死経
法、z 等
178 723 ク了号U業幸艮旺各経
支謙 僧伽蹟摩
179 735 f弗、;兇[Jq原頁糸琴≦ 支謙
180 736 f弗言SG, [Jq ttl f受キ堅 竺法護
181 737 所欲致患経
182 745 f弗話芒辛佳藏糸堅
183 770 184 790 185 792 186 187 188 189 190 191 192
佛説四不可得経
竺法護 法顯 竺法護
佛説李経抄 支謙
佛説法受塵経 安P塙
807 f弗、{;ElkJ藏t f實糸Ci!
809 佛説乳光佛経 810 諸佛要集経 811 佛説決定縛持経 812
813 f弗え兇無[希望糸撃 814 f弗説象月夜糸{5
支婁迦識 竺法護 竺法護 竺法護 菩薩行五卜縁身経 竺法護
竺法護 曇摩蜜多 193 815 佛昇利天爲母説i去纒 竺法護
194 817 {弗言兇ノく浄江ミド弓糸乎 竺法護 195 822 佛説諸法勇王経 曇摩蜜多
29
【資料表2−1】対告衆菩薩一覧 菩薩名称 数 菩薩名称 数
菩薩名称 数 42
一辮心菩薩 87 海荘嚴蔵菩薩
惜那師利菩薩 43 印手菩薩 88 海畳
1
2 僑目見菩薩 44 因垣達菩薩 89 皆親諸國荘巌遍現菩薩
45 因物菩薩
3 漣水菩薩 46 因陀達菩薩 90 開化人菩薩
4 尉那伽羅菩薩 91
乾陀詞提菩薩 47 因提達菩薩
5 属提和 92
還若干光菩薩 48 雨滞菩薩
6 錫慢意菩薩 93
眼見光賢菩薩 49 雨王菩薩
7 闘音 50 雨音菩薩 94 眼根菩薩
8 閥音菩薩 95
眼観菩薩 51 雨覚雨菩薩
9 髄陀婆羅菩薩 52 雲音海蔵菩薩 96 願無量佛土菩薩
10 髄陀和菩薩 2 97
喜王開士 53 瑛吉祥菩薩
11 慶意菩薩 98
喜王菩薩 7
54 益意菩薩
12 麗陀恕 99
喜見菩薩 2
55 越三界菩薩 4
13 麗陀和正士 100
喜根菩薩 2
56 越所見菩薩
14 麗陀和菩薩 101
喜信浮 57 越世菩薩
15 なし 193
102 棄諸陰蓋 58 越梵威聾菩薩
16 阿逸多菩薩 103
棄諸悪趣菩薩 2 59 焔光菩薩
17 愛喜菩薩 104
起山頂菩薩 60 焔明菩薩
18 愛喜浮光菩薩 105
吉意菩薩 61 焔熾藏菩薩
19 愛遇 106
吉義意菩薩 62 於一切法自在王菩薩
20 愛敬菩薩 107
吉首菩薩 63 於諸音響最妙菩薩
21 安意菩薩 108
給孤掲聚 64 恩施
22 威儀化衆示無膜志菩薩
65 恩施菩薩 109 虚空無関妙音藏菩薩
23 威光王菩薩 66 音王菩薩 110 虚空藏菩薩 8
24 威行菩薩 67 伽喉多菩薩 111 橋日兜菩薩
25 威神音菩薩 68 可意王菩薩 112 興安菩薩
26 威力菩薩 69 可意見菩薩 113 勤意菩薩
27 惟闇師利菩薩 70 果意菩薩 114 欣樂令悦菩薩
28 意王菩薩 71 花光鐘菩薩 115 金結菩薩
29 意行菩薩 72 華徳蔵菩薩 116 金光焔菩薩
30 一意菩薩 73 華徳藏法王子 117 金光飾菩薩
31 一王菩薩 74 華嚴菩薩 2 118 金光浮菩薩
32 一行菩薩 75 過意菩薩 119 金剛意菩薩
33 一切施童眞 76 過名聲威徳藏菩薩 120 金剛焔徳相荘嚴藏菩 薩
77 解意菩薩
34 一切悉與堕棲近菩薩 121
金剛慧菩薩 78 解一切衆生語離菩薩
35 一切善根賓聚菩薩 122
金剛得堅菩薩 79 解脱月菩薩
36 一薩 切相荘嚴浮徳藏菩
80 解度衆生心菩薩 123 金剛菩薩
37 一切天讃菩薩 81 解縛菩薩 124 金剛耀菩薩
一切法自在菩薩 82 海意菩薩 2 125 金剛力菩薩 38
39 一切法神通王 83 海慧超越菩薩 126 金剛橦英菩薩
40 一相菩薩 84 海慧菩薩 127 金剛藏菩薩
41 一乗度菩薩字法首 85 海徳菩薩 128 金剛藏菩薩等 86 海徳賓嚴浄意菩薩 129 金剛藏菩薩摩詞薩