AirWave バージョンアップ手順書 Aruba Networks 社 AirWave バージョンアップ手順書 (OS8.2.4 以降向け ) 複製禁止取扱注意 1

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Aruba Networks 社

AirWave バージョンアップ手順書

(OS8.2.4 以降向け)

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1. はじめに

本資料は Aruba AirWave 製品の OS バージョンアップを行うための資料です。

なお、本資料は Command Line Interface(CLI)での操作となります。

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2. 事前準備

AirWave のアップグレード作業の前に以下の確認をお願いします。

2.1. 準備するもの

AirWave のバージョンアップ作業で必要となるものは以下になります。作業前に以下の

ご準備をお願いします。

・作業用 PC

ターミナルソフト（teraterm など）

、SCP サーバがインストールされた作業用 PC を

ご準備ください。

※AirWave 8.2.4 以降からは CLI への root 権限でのアクセスが制限され、SCP サーバ

としても動作しなくなりました。AirWave 自体は、SCP クライアントとして動作する

ため、アップグレードパッケージをダウンロードするための SCP サーバとなる機器

が必要となります。

・アップグレードパッケージ

AirWave のバージョンアップ用のパッケージになります。アップグレードパッケージ

については、弊社ダウンロードサイトから取得していただけます。

※アクセスの際にユーザー名・パスワードが必要となります。

弊社ダウンロードサイト： https://gold.nvc.co.jp/aruba/os_download/

・ AirWave インストール用のメディア（DVD）もしくは ISO イメージ

アップグレードに失敗し、切り戻しを行う場合は AirWave をインストールしなおす

必要があります。既存バージョンのインストール用メディアもしくは OS イメージを

ご準備ください。ダウンロードサイトにイメージがない場合は、サポートまでご連絡

ください。

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2.2. アップグレードパス

AirWave のアップグレードパスは、各バージョンのリリースノートに記載されています。

以下は 8.2.4 からバージョンアップを行う場合のアップグレードパスとなります。

8.2.3 以下のバージョンをご利用の場合は別途サポートまでご確認ください。

ターゲットバージョン

アップグレードパス

AirWave 8.2.8.1

8.2.4 > > 8.2.6 > > 8.2.8.1

AirWave 8.2.8

8.2.4 > > 8.2.6 > > 8.2.8

AirWave 8.2.7.1

8.2.4 > > 8.2.6 > > 8.2.7.1

AirWave 8.2.7

8.2.4 > > 8.2.6 > > 8.2.7

AirWave 8.2.6.1

8.2.4 > > 8.2.6

AirWave 8.2.6

8.2.4 > > 8.2.6

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3. 事前作業

AirWave をアップグレードする前に事前にバックアップファイルの取得をお願いします。

バックアップファイルについては、切り戻しの際に使用します。

3.1. 定期バックアップファイルの取得

AirWave では、毎日定時にバックアップファイルを生成します。バックアップファイルに

ついては、AirWave の GUI よりダウンロードすることができます。以下手順でファイル

を取得します。

1. AirWave に GUI よりログインします。

2. 画面左 Navigation バーの「System」をクリックし、「Backups」を選択します。

3. 最新のバックアップファイル「nightly_data001.tar.gz」をクリックし、ダウンロード

します。

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3.2. バックアップファイルの作成

作業直前までのバックアップを行いたい場合、CLI より手動でバックアップファイルの

生成を行うことが可能です。SSH もしくはコンソールより AirWave にアクセスして頂き、

以下の手順でバックアップファイルの生成を行い、SCP サーバを用いてファイルの取得

を行います。

1. AirWave に SSH もしくはコンソールからログインします。

2. Backup の[4]を入力し、Enter を押します。

AirWave Management Platform 8.2.4 on AMP 1 Upload File 2 Download File 3 Delete File 4 Backup 5 Restore 6 Support 7 Upgrade 8 Advanced 9 Security 10 Custom Commands q >> Quit Your choice: 4

3. [1]を入力し、Enter を押すとバックアップファイルの生成が行われます。

Backup 1 Backup Now

2 Configure Automatic Transfer 3 Local Backup Retention b >> Back

Your choice: 1

Running Backup Now

Are you sure? (y/n): y (starting postgres backup) Fri Mar 1 14:37:24 JST 2019 Fri Mar 1 14:37:49 JST 2019 (finished postgres backup)

Fri Mar 1 14:37:52 2019:: Starting VisualRF backup ...

Fri Mar 1 14:39:32 2019:: Backup filename visualrf_backup_localhost.localdomain.zip, in dir /var/airwave-backup/visualrf.

Fri Mar 1 14:39:37 2019:: Successfully completed VisualRF backup! (starting tar)

Fri Mar 1 14:39:44 JST 2019 Fri Mar 1 14:39:53 JST 2019 (finished tar)

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4. ファイル生成完了後、Enter を押すと Backup のメニュー戻ります。[b]を入力し、

Enter を押すとメインメニューに戻ります。

Backup

1 Backup Now

2 Configure Automatic Transfer 3 Local Backup Retention b >> Back

Your choice: b

5. Download File の[2]を入力し、Enter を押します。

AirWave Management Platform 8.2.4 on localhost.localdomain 1 Upload File 2 Download File 3 Delete File 4 Backup 5 Restore 6 Support 7 Upgrade 8 Advanced 9 Security 10 Custom Commands q >> Quit Your choice: 2

6. ampbackup_xxx.tar.gz のファイルの番号を入力し、Enter を押します。

Download File 1 .rnd 1,024 bytes 2019-02-22 16:39:39 2 ampbackup_2019-03-01_14-39-53.tar.gz 46,047,209 bytes 2019-03-01 14:39:53 3 nightly_data001.tar.gz 45,540,334 bytes 2019-03-01 04:26:16 4 nightly_data002.tar.gz 45,360,600 bytes 2019-02-28 04:26:33 5 nightly_data003.tar.gz 45,086,792 bytes 2019-02-27 04:26:14 6 nightly_data004.tar.gz 44,095,193 bytes 2019-02-25 04:23:44 c >> Cancel Your choice: 2

7. SCP サーバのアカウント名、IP アドレス、保存パス（user@host:path）を以下の

ように指定し、Enter を押します。その後、アカウントのパスワードを入力し Enter

を押すと SCP サーバへのファイルのダウンロードが開始されます。

SCP Destination (user@host:path): root@172.16.12.150:/root/ Password:

Downloading to root@172.16.12.150:/root/

ampbackup_2019-03-01_14-39-53.tar.gz 100% 44MB 2.0MB/s 00:22

Hit enter to continue, 's' to show output, 'r' to show return code.

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4. バージョンアップ

AirWave のバージョンアップ手順について説明します。

AirWave のバージョンアップ作業の流れは以下のようになります。アップグレードパスを

踏む場合、経由するバージョンごとに下記の作業を行います。

1. アップグレードパッケージのコピー

2. バージョンアップ作業

3. AirWave のステータス確認

以下より作業手順について記載します。

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4.1. アップグレードパッケージのコピー

SCP サーバを用いて、アップグレードパッケージを AirWave にコピーします。

SCP サーバにターゲットとなるアップグレードパッケージをダウンロードし、任意の

フォルダに保存します。

1. AirWave に SSH もしくはコンソールからログインします。

2. Upload File の[1]を入力し、Enter を押します。

AirWave Management Platform 8.2.4 on AMP 1 Upload File 2 Download File 3 Delete File 4 Backup 5 Restore 6 Support 7 Upgrade 8 Advanced 9 Security 10 Custom Commands q >> Quit Your choice: 1

3. SCP サーバの情報を入力し、Enter を押すと使用する user アカウントのパスワード

入力が求められます。パスワードを入力するとアップグレードパッケージのアップ

ロードが行われます。

SCP Source (user@host:path):

ユーザー名＠SCP サーバ IP アドレス:ファイルの保存パス

Running Upload File

SCP Source (user@host:path): root@172.16.12.150:/tmp/AMP-8.2.6-x86_64-cvs.tar.gz Password:

Uploading root@172.16.12.150:/tmp/AMP-8.2.6-x86_64-cvs.tar.gz

Warning: Permanently added '172.16.12.150' (RSA) to the list of known hosts.

AMP-8.2.6-x86_64-cvs.tar.gz 100% 1942MB 37.3MB/s 00:52

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4.2. バージョンアップ作業

1. AirWave に SSH もしくはコンソールからログインします。

2. Upgrade の[7]を入力し、Enter を押します。

AirWave Management Platform 8.2.4 on AMP 1 Upload File 2 Download File 3 Delete File 4 Backup 5 Restore 6 Support 7 Upgrade 8 Advanced 9 Security 10 Custom Commands q >> Quit Your choice: 7

3. AirWave のアップグレードを行うので[1]を入力し、Enter を押します。

Upgrade

1 Upgrade AirWave Management Platform 2 Upgrade OS Kernel

b >> Back Your choice: 1

4. アップグレードのターゲットバージョンを入力し、Enter を押すと AirWave のアップ

グレードが開始されます。

「Upgrade from 8.2.4 to 8.2.6 is successful」のメッセージ

が表示されたら、アップグレードは完了となります。

Running Upgrade AirWave Management Platform

AMP version: 8.2.6

Running [/usr/local/airwave/bin/start_amp_upgrade -f /var/ampcli/user -v 8.2.6]... Upgrade script AMP-8.2.6-amp_upgrade was not found in local cache.

Upgrade package found in local cache. Validating the upgrade package... Upgrade package is OK.

Using upgrade script extracted from local package. Upgrade package found in local cache.

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STEP 1: Moving old version aside.

STEP 2: Unpacking upgrade package.

STEP 3: Checking for compatibility.

STEP 4: Stopping AMP services.

STEP 5: Installing upgrade.

*************************************************************** Updated kernel packages that fix various security issues are now

available for your OS. To upgrade, select 'Upgrade' menu item on the AMPCLI Menu, and then choose 'Upgrade OS Kernel' menu item.

For more information refer to the security advisory: https://access.redhat.com/errata/RHSA-2018:0008

***************************************************************

STEP 6: Restarting AMP services. Setting up AMPCLI

Setting bootloader password... Bootloader password already set Done

Generating encryption keys... Encryption keys already generated Importing Official key...

Done

Fixing up post_nightly_maintenance script... post_nightly_maintenace script already set up Adding recovery user...

Done

Setting up secure accounts... Setting admin username... Note: admin user ampadmin exists Done

Done

Removing alias for less... Done

AMPCLI Setup completed

********************************************** Post upgrade schema check is in progress.. This may take a few minutes..

**********************************************

Upgrade from 8.2.4 to 8.2.6 is successful.

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4.3. AirWave のステータス確認

バージョンアップ後に、AirWave の GUI よりステータスの確認を行います。

1. バージョンの確認

GUI にログイン後に表示される「Overview」画面よりターゲットのバージョンにて動作

していることを確認します。

【Overview 画面】

2. 管理デバイスのステータス確認

画面上部の管理対象デバイスのステータスが「アップ」になっていること（アップ数）

を確認します。「ダウン」状態のデバイスは、対象デバイスのモニタリング画面から

ポーリングを行い、再度ステータスの確認を行ってください。

【Overview 画面】

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3. Airwave のサービスステータスの確認

画面左のメニューから「System」をクリックします。サービスのステータス画面が

表示されます。表示されているサービスのステータスが「

OK

」もしくは「

Disabled

」と

なっていることを確認します。「

Down

」となっているサービスがある場合は、一度画面

の「Reflesh」をクリックし、サービスの状態が更新されるか確認してください。

【システムステータス画面】

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5. 万が一の場合の復旧方法

バージョンアップに失敗した場合、アップグレード前のバージョンの AirWave の

再インストールを行い、事前に取得したバックアップファイルから復旧を行います。

5.1. CentOS のインストール

1. インストールメディア（DVD）を、AirWave をインストールするサーバに挿入し、

ブートを実施します。仮想環境の場合は、ISO イメージから起動します。

2. 起動が成功すると、以下 AirWave のインストール画面が表示されます。

【AirWave インストール画面】

3. 「install」と入力し、「Enter」キーを押します。

【AirWave インストール画面】

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4. キーボードタイプから「jp106」を選び、「OK」を押します。

【キーボードタイプ選択画面】

5. タイムゾーンの選択画面が表示され、「Asia/Tokyo」を選び、「OK」を押します。

【タイムゾーン選択画面】

6. インストールが完了すると以下の画面が表示されます。インストールメディアを取り

出し、

「Reboot」を押します。

【インストール完了画面】

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5.2. AirWave のインストール

CentOS の再起動が完了すると、次に AirWave のインストールを行います。

以下の画面は 8.2.4 の初期インストレーション画面の例となります。バージョンによって

インストレーションに違いがある場合がございます。そのため、メーカよりバージョン毎

に提供されておりますインストレーションガイドもあわせてご参照ください。

1. 再起動後に以下のログインプロンプトが表示されます。

ログイン名「root」

、パスワード「admin」でログインします。

【ログイン画面】

2. ログイン後、以下のメッセージが表示されます。「./amp-install」と入力し、

実行すると AirWave のインストールが開始されます。

【インストールコマンド】

3. 以下確認画面が表示されるので、「Enter キー」を押してインストールを開始します。

【確認画面】

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4. 時刻設定の画面が表示されます。Current Time の時刻が正しい場合は、0 を入力し

Enter キーを押します。時刻調整する場合は、1 を入力し Enter キーを押します。

その後、手動で現在時刻(月/日/年時:分:秒)を入力します。

【時刻設定画面】

5. 時刻設定後、AirWave のインストールが開始されます。

【AirWave インストール画面】

6. AMP のインストールが終了すると、Admin ユーザ名(デフォルトは ampadmin)、Admin

パスワードを設定します。

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7. AirWave のインストール後、アドレス設定を行います。IP アドレスを変更する場合は、

「1」を入力し、

「Enter キー」を押します。その後、IP アドレスを入力し、

「Enter キー」

を押します。最後に設定を確定するため「9」を入力し「Enter キー」を押します。

【IP アドレス設定画面】

8. AirWave のシステム名を入力し Enter キーで設定します。SSL 証明書の生成について

ドメイン名を使用する場合、

「y」を入力しドメイン名を入力します。使用しない場合

は、「n」を入力します。

【システム名設定画面】

9. 証明書の生成が完了するとインストールは終了となり、GUI 画面へのアクセスが可能

となります。

【インストレーション完了画面】

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5.3. バックアップファイルのリストア

事前に取得したバックアップファイルを AirWave にリストアし復旧を行います。

リストアを行う際、バックアップファイルを取得したバージョンとリストアを行う

AirWave のバージョンについては同じである必要があります。

SCP サーバを用いて、事前に取得したバックアップファイルを AirWave にコピーを行い、

バックアップファイルからリストアを実施します。

1. AirWave に SSH もしくはコンソールからログインします。

2. Upload File の[1]を入力し、Enter を押します。

3. SCP サーバの情報を入力し、Enter を押すと使用する user アカウントのパスワード

入力が求められます。パスワードを入力するとファイルのアップロードが行われます。

SCP Source (user@host:path):

ユーザー名＠SCP サーバ IP アドレス:ファイルの保存パス

Running Upload File

SCP Source (user@host:path): root@172.16.12.150:/tmp/ampbackup_2019-03-17_11-29-28.tar.gz Password:

Uploading root@172.16.12.150:/tmp/ampbackup_2019-03-17_11-29-28.tar.gz

ampbackup_2019-03-17_11-29-28.tar.gz 100% 43MB 43.3MB/s 00:01

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5. Restore の[5]を入力し、Enter を押します。

6. AirWave のバックアップをリストアするため、[1]を入力し、Enter を押します。

Restore 1 AMP Restore 2 VisualRF Restore b >> Back Your choice: 1

7. アップロードしたバックアップファイルの番号を入力し、Enter を押します。確認の

メッセージが表示されるので[y]を入力するとリストアが開始されます。

AMP Restore 1 .rnd 1,024 bytes 2019-03-16 16:30:11 2 ampbackup_2019-03-17_11-29-28.tar.gz 45,390,372 bytes 2019-03-17 11:34:57 3 nightly_data001.tar.gz 45,052,820 bytes 2019-03-17 04:26:35 c >> Cancel Your choice: 2

Restoring AMP from ampbackup_2019-03-17_11-29-28.tar.gz Are you sure? (y/n):y

―――― 省略 ―――― Checking sequence values.... Finished checking sequence values.... restore root crontab success.

Shutting down postfix: [ OK ] Starting postfix: [ OK ] restarting postfix success.

enable_amp success. AMP_Restore success.

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