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免責条項 本資料は情報提供のみを目的に作成しています また 作成時点でのできる限り信頼に足る情報に基づいて作成しておりますが 情報の正確性 完全性につきまして当方で保証するものではありません 万が一 本資料で提供した内容に関連して 利用者が不利益を被る事態が生じたとしても 当方は一切の責任を負いかね

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2017 年 7 月

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【免責条項】

本資料は情報提供のみを目的に作成しています。また、作成時点でのできる限り信頼に足る

情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性につきまして当方で保証するも

のではありません。万が一、本資料で提供した内容に関連して、利用者が不利益等を被る事

態が生じたとしても、当方は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。また本資料

は個人の見解であり組織の見解ではありません。

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目次

1.中国における PPP 方式建設プロジェクトの発展概要及び関連政策

... 4

2.2016 年、環境分野における PPP 案件概況

... 8

3.環境関連 PPP 案例

... 11

4.PPP プロジェクトの進展状況

... 15

5.PPP プロジェクトの課題

... 16

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4 ここ数年、中国で PPP が大きな話題となっている。PPP とは、官民協力事業(Public Private Partnership)を指し、主に、国が民間投資を拡大する重要な措置と位置づけら れる。PPP は中国独自のものではないが、中国の PPP プロジェクトの特徴として、 地方 政府関連事業(汚水処理、供水、ゴミ処理、インフラ整備等)、 公共サービスなど協力分 野が極めて広範囲で資金需要が巨額であること、そして、国有企業が関係していること等 が挙げられる。 PPP に関心が集まる背景には、財政負担の軽減、供給サイド改革や国有企業改革の促進 など一石多鳥の効果への期待がある。同時に、投資規模が巨額で、かつ件数が多岐、多種 に及んでいることから、ビッグビジネスチャンス創出への期待もある。

1.中国における PPP 方式建設プロジェクトの発展概要及び関連政策

中国において PPP 方式が初めて導入されたのは 1980 年代である。現在に至るまで、中 国の PPP 方式プロジェクトの歴史は 30 年余りある。PPP 方式プロジェクトの普及状況か らみると、探求段階(1984 年-1993 年)、小規模試験段階(1994 年‐2002 年)、普及試験 段階(2003 年-2008 年)、短期停滞段階(2009-2013)及び加速普及段階(2014 年から今 に至る)の 5 段階に分けることができる。 2014 年から中国における PPP 方式プロジェクトの普及速度が著しく成長してきた要因 は中国政府が打ち出した一連の政策の後押しである。 2014 年 11 月 26 日、中国政府は、公共財・サービスの効率的な供給の拡大を図るため、 官民協力(PPP)を健全な形で普及させていくとの方針や重点分野における民間資本活用の 促進策を盛り込んだ「重点分野の投融資制度の革新による民間投資奨励に関する国務院の 指導意見」を公表した。それを受けて、民間資本活用の重要な形態の 1 つである PPP の適 典型的な「PPP」方式による環境事業を、汚水処理場建設を例に説明する。まず母体とな る民間企業体を設立する。地方政府などが出資する場合もある。この民間企業体が融資な どにより資金を調達して汚水処理場を建設し、建設完成後、契約で規定した期間に(一般 的に 10 年から 30 年程度)運営する。汚水処理場の収入により建設時の債務を返済し、完 済後は汚水処理場の運営権などを地方政府などに引き渡し、民間企業体は解散する。

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用範囲や実施モデルについての方針をより具体化した政策文書が、国家発展改革委員会が 2014 年 12 月 4 日に公表した「官民協力(PPP)展開に関する指導意見」である。 2014 年から 2017 年までに、中国政府は 30 以上の PPP 関連政策を打ち出し、水力発電 所、市政公共サービス、汚水防止、有料道路、公共賃貸住宅、鉄道建設、河川修復、農業、 汚水・ごみ処理などの分野における PPP 方式の普及に力を入れてきている。 図表 1 主要 PPP 政策一覧 NO. 政策名称 発表時期 発表部門 1 「重点分野の投融資制度の革新に よる民間投資奨励に関する国務院 の指導意見」 2014 年 11 月 26 日 国務院 2 「PPP 方式操作指南(試行)に関す る通知」 2014 年 11 月 29 日 財政部 3 「PPP 方式プロジェクト実施関連 問題に関する通知」 2014 年 11 月 30 日 財政部 4 「PPP 展開に関する指導意見」 2014 年 12 月 4 日 発展改革委員会 5 「社会資本による水力発電所への 投資に関する指導意見」 2015 年 1 月 20 日 国家エネルギー局 6 「市政公共分野における PPP 方式 推奨に関する通知」 2015 年 2 月 13 日 財政部・住建部 7 「開発性金融による PPP 方式支援 に関する通知」 2015 年 3 月 10 日 発展改革委員会、国 開銀行 8 「汚水防止における PPP 方式拡大 に関する意見」 2015 年 4 月 9 日 財政部、環境保護部

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6 9 「有料道路における PPP 方式拡大 に関する意見」 2015 年 4 月 20 日 財政部、交通部 10 「PPP 方式で公共賃貸住宅投資建 設と運営管理の推進に関する通 知」 2015 年 4 月 21 日 財政部、国土部 11 「公共サービス分野における PPP 方式推進に関する指導意見」 2015 年 5 月 22 日 国務院弁公庁 12 「財政資金統括使用方案に関する 通知」 2015 年 6 月 19 日 国務院 13 「バラック地域と都市老朽住宅改 造に関する通知」 2015 年 6 月 30 日 国務院 14 「インフラ施設と公共事業特許経 営管理弁法の徹底に関する通知」 2015 年 7 月 2 日 発展改革委員会 15 「鉄道建設における PPP 方式推進 に関する通知」 2015 年 7 月 10 日 発展改革委員会・鉄 道局 16 「重点分野・重点プロジェクトに 関する銀行支援に関する指導意 見」 2015 年 12 月 2 日 発展改革委員会・銀 監会 17 「中国 PPP 協力法」(意見徴収稿) 2016 年 1 月 1 日 財政部 18 「交通運輸分野における政府購買 サービスの推進に関する指導意 見」 2016 年 2 月 22 日 財政部・交通部 19 「伝統インフラ施設分野における 2016 年 8 月 10 日 国家発展改革委員会

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PPP 関連業務の徹底実施に関する 通知」 20 「公共サービス分野における PPP 業務の徹底実施の推進に関する通 知」 2016 年 10 月 11 日 財政部 21 「PPP プロジェクトの財政管理に 関する暫定弁法」 2016 年 10 月 20 日 財政部 22 「PPP 専門家データベース管理弁 法」 2016 年 12 月 30 日 発展改革委員会 23 「重大市政工事分野 PPP 革新の実 施徹底に関する通知」 2017 年 2 月 27 日 発展改革委員会 24 「PPP 専門家データベースの公開 募集に関する通知」 2017 年 1 月 16 日 財政部 25 「農業分野における PPP 方式の実 施徹底推進に関する実施意見」 2017 年 6 月 6 日 財政部、農業部 26 「政府が参与する汚水・ごみ処理 プロジェクトに対する PPP 方式の 全面導入に向けた通知」 2017 年 7 月 18 日 財政部 一方、2015 年 5 月、国家発展改革委員会はホームページで PPP プロジェクトデータベ ースを新たに開設し、第1回目の PPP プロジェクトを公表した。同年 12 月、第2回目の PPP プロジェクトを、さらに 2016 年 9 月に第 3 回目の PPP プロジェクトを公表した。第 一回目の PPP 案件数は 1043 件、合計金額が 1.97 兆元、第二回目の PPP 案件数は 1488 件、 合計金額が 2.26 兆元、第三回目の PPP 案件数は 1233 件、合計金額は 2.14 兆元に達して いる。3 回合計の PPP プロジェクト総数は 3764 項、投資総額は 6.37 兆元に及び、内外の 注目を集めている。

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8 分野ごとからみると、主に市政インフラ、交通運輸、都市開発、観光、生態環境、低中 所得者用住宅、教育、医療衛生、水利建設、公共サービス等の分野の案件数が比較的多い。 中では、市政インフラ、交通運輸等の分野が最も多い。 図表 2 各分野の PPP プロジェクトの割合(2016 年 12 月 31 日まで) 情報出所:国家発展改革委員会、国家財政部、地方政府のホームページ及び各種ニュー ス記事に基づきまとめ

2.2016 年、環境分野における PPP 案件概況

中国全国における PPP 登録案件が最も多い年度は 2016 年度であった。2016 年、中国 における環境分野の PPP 案件数は 1698 件に上り、投資総額は 9341 億元を超えており、1 件あたりの投資額は平均で約 5 億元であるが、50 億元規模の大型案件もある。 36% 12% 6% 6% 6% 5% 5% 5% 4% 3% 3% 2% 2% 1% 1% 1% 4% 市政インフラ 交通運輸 都市開発 観光 生態環境 教育 水利建設 低中所得者用住宅 医療衛生 文化 養老 エネルギー 体育 科技 農業 林業 その他

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細分分野では、汚水処理、ごみ焼却処理、給水パイプラン建設、給水プロジェクト、汚 水再生、固形廃棄物処理等が主である。うち、汚水処理プロジェクトの割合が最も大きい。 また、中国財政部等の 4 部門は 2017 年 7 月 18 日に、「政府が参与する汚水・ごみ処理プ ロジェクトに対する PPP 方式の全面導入に向けた通知」を発表した。同通知に基づき、今 後政府が参与する新規建設の汚水・ごみ処理プロジェクトには全面的に PPP 方式を採用す る見込みである。 図表 3 2016 年、各省市の環境分野の PPP プロジェクト数及び投資額 省市 環境類プロジ ェクト数 分野類別 総投資額(合 計) PPP モデル 北京市 1 ごみ処理 2.47 億元 BOT 福建省 58 汚水処理、ごみ焼却 等 550.45 億元 BOT、BOO 等 甘粛省 156 汚水処理、ごみ処理、 河川整備等 956.61 億元 BOT、TOT 等 安徽省 175 汚水処理、ごみ焼却 等 1429.45 億元 BOT、BOO、BTO 等 江蘇省 28 汚水処理、ごみ焼却 等 280.96 億元 BOT、TOT、委託運 営等 浙江省 101 汚水処理、汚水再生、 ごみ焼却等 779.86 億元 BOT、BOO、TOT 等 貴州省 444 汚水処理、給水、ご み処理等 1956.27 億元 BOOT、BOT、TOT 等 新疆 112 給水パイプ、汚水再 生等 440.3 億元 BOT、TOT、BOOT 等

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10 広東省 1 汚水処理 0.79 億元 BOT 青海省 73 汚水処理、ごみ焼却 等 338.83 億元 BOT、BTO 等 湖北省 33 給水パイプ、汚水処 理、ごみ焼却等 230.67 億元 BOT、BOOT、BOO 等 陜西省 35 汚水処理、ごみ処理 等 181.3 億元 BOT、BOOT、BOO 等 吉林省 20 給水パイプ、汚水処 理等 196.13 億元 BOT、BOO、TOT 等 河北省 60 汚水処理、ごみ焼却 等 145.21 億元 BOT、BOO、TOT 等 遼寧省 22 ごみ焼却発電、汚水 処理等 193.35 億元 ROT、BOT、 BOO、 TOT 等 黒龍江省 17 ダム区建設、給水プ ロジェクト等 160.24 億元 BOT、BOOT 等 山東省 15 パイプライン建設、 汚水処理等 135.09 億元 BOT、BOO 等 広西 23 生ごみ処理、給水プ ロジェクト、ごみ焼 却発電など 142.99 億元 BOT、BOO 等 四川省 44 固形廃棄物処理、汚 水処理等 214.57 億元 BOT、ROT、BOO 等

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内モンゴル 65 給水パイプ、給水プ ロジェクト、ごみ焼 却等 276.33 億元 BOT、ROT、BOO 等 雲南省 55 ごみ処理、汚水処理 等 252.32 億元 BOT、ROT、委託運 営等 山西省 62 ごみ処理、汚水処理 等

92.81 億元 BOT、 BOO 、BTO 、

TOT 等

寧夏 38 ごみ処理、汚水処理、

スポンジ都市建設等

47.78 億元 BOT、 BOO 、BTO 、

BT 等 江西省 14 汚水処理、ごみ処理 等 45.52 億元 BOT、 BOO 等 湖南省 9 ごみ処理、汚水処理 等 37.26 億元 BOT、委託運営 天津市 6 汚水処理等 49.9 億元 BOT、BOOT、TOT 海南省 31 ごみ焼却、給水プロ ジェクト等

204.05 億元 BOT、 BOO 、TOT

注:BOT(Build-operate-transfer)、BOOT(Build-own-operate-transfer) 、BOO(Build-own-operate) 、

BTO(Build-Transfer-Operate)、 BT(Build-transfer) 、TOT(Transfer-Operate-Transfer)

情報出所:国家発展改革委員会ホームページ、財政部ホームページ及び各地方政府ホームページの公開 情報に基づき、まとめ

3.環境関連 PPP 案例

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12 項目 内容 プロジェクト概要 ①生活ごみ焼却発電プロジェクト(建設規模:2000 トン/日、 投資額:約 9.5 億元) ②汚泥処理プロジェクト ③生ごみ処理プロジェクト ④バイオマス発電プロジェクト(建設規模:1000 トン/日、投資 額:およそ 5.5 億元) ⑤環境設備製造と研究開発(投資額:およそ 3 億元) 発注先 河北省石家荘市行唐県政府 受注企業 安徽盛運環保(集団) 契約締結時間 2016 年 1 月 総工費 18 億元 実施期間 不明 施行現状  汚泥処理プロジェクト:協議では、汚泥発生量に基づき、 施行時間を決めると定めている。現在、まだスタートして いないようである。  生ごみ処理プロジェクト:協議では、生ごみの発生量に基 づき、施行時間を決めると定めている。現在、まだスター トしていないようである。  バイオマス発電プロジェクト:産業園区二期目プロジェク トであり、まだ実施していない。  生活ごみ焼却発電プロジェクト:政府は現有ごみ回収・運 送施設及び所有土地で、盛運環保は現金で出資し、合資会 社を設立して、既存の生活ごみ埋立場を生活ごみ焼却発電 所に改造する。同プロジェクトはすでに施行し始めている。 情報出所:http://huanbao.bjx.com.cn/news/20160120/702827.shtml 等 ②江蘇省徐州市駱馬湖水源地及び原水パイプライン PPP プロジェクト 項目 内容 プロジェクト概要 駱馬湖は中国第七大淡水湖であり、湖区面積 375 平方キロに 達し、水質は長年ⅲ類基準を保っており、深水区では、Ⅱ類基

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準をクリアしている。同湖は徐州及び周辺の重要な戦略的地表 水源地に位置づけられている。 徐州市の供水安全を確保するために、市政府は駱馬湖水源地 及び原水管網プロジェクトの実施を決めた。同プロジェクトは 財政部が定めた PPP モデルプロジェクトでもある。 同プロジェクトの投資総額は 24 億元に達し、執行モデルは PPP モデルの中の TOT モデルを採用している。即ち、政府はプ ロジェクトの運営権を契約方に委託し、契約方は授権期間内に プロジェクトの資産管理及び運営、維持を担当し、授権期間が 終了したら、プロジェクトの資産を政府或は指定企業に移転す る。 発注先 徐州市政府 受注企業 広東粤海控股集団 契約締結時間 2016 年 2 月 総工費 24 億元 実施期間 不明 施行現状 施行中 同プロジェクト資本金 回収率(予測) 6.96% 備考 同プロジェクトを実施するために、合資会社(SPV)を創立した。 同合資会社の資本構成は広東粤海控股集団(社会資本)49%、省 PPP 融資支援基金または徐州市都市建設基金 25%、新水公司(政 府を代表する)26%。 情報出所:http://www.ccgp.gov.cn/dfcg/jingyan/201603/t20160318_6594880.htm 等 ③新疆克拉瑪依市第二汚水処理場 PPP プロジェクト 項目 内容 プロジェクト概要 同プロジェクトは既存の一期目プロジェクトの経営権を TOT 方式で受注企業に移行する。「設計‐建設‐運営‐交付(DBOT) 方式で二期目プロジェクトの新規建設・運営等を含む。 一期目プロジェクトの処理規模は 5 万立方メートル/日であ り、二期目プロジェクトの処理規模は 10 万立方メートル/日に 達する計画である。 発注先 克拉瑪依市建設局 受注企業 天津創業環保集団股份有限公司 契約締結時間 2016 年 11 月

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14 総工費 およそ 5 億元 実施期間 2017 年 1 月 1 日-2043 年 12 月 31 日 施行現状 一期目プロジェクトの経営権の移行が終了。 備考 天津創業環保集団は 90%を出資し、克拉瑪依市政府は 10%を出資 し、合資企業(SPV)を創立。投資総額と資本金の差額は同合資 企業の名義で銀行融資などの方式で集める。合資企業名義での プロジェクトの融資が困難である場合、天津創業環保集団は株 主融資や融資保証を補足するなどの方法で解決する。 情報出所:http://guba.eastmoney.com/news,600874,565444359.html など ④寧夏回族自治区固原市スポンジ都市建設プロジェクト(PPP) 項目 内容 プロジェクト概要 寧夏回族自治区固原市スポンジ都市建設プロジェクトはスポン ジ型建築住宅区、スポンジ型公園緑地、スポンジ型道路広場、 水体生態修復、供水排水管網、汚水処理再生利用などを含み、 投資総額は 50 億元に達している。 発注先 固原市政府 受注企業 北京首創股份有限公司 契約締結時間 2016 年 9 月 総工費 およそ 50 億元 実施期間 2016 年 9 月 1 日-2041 年 9 月 1 日 施行現状 2016 年 9 月に、プロジェクトの建設をスタートし、建設期間は 2.5 年間で、2019 年までと計画している。 備考 同プロジェクトを実施するために、政府側出資代表が 2 割、 北京首創股份有限公司が 8 割を出資し、合資会社(SPV)を 創立する。 情報 出所: http://www.caigou2003.com/zhengcaizixun/gongchengcaigou/2372957.html 等 ⑤海南文昌市龍楼鎮区汚水処理 PPP プロジェクト 項目 内容 プロジェクト概要 同プロジェクトは海南省文昌市龍楼区及び銅鼓嶺観光地汚水処 理とパイプラインプロジェクトを含む。プロジェクトは BOT 方 式を採用し、上海巴安水務股份有限公司に 30 年の特許経営権 (1年の建設期を含む)を与え、特許経営期間が過ぎるとプロ ジェクト資産を無償で政府或は政府の指定部門に移行する。 発注先 文昌市水務局 受注企業 上海巴安水務股份有限公司 契約締結時間 2016 年 10 月 総工費 およそ 6500 万元 実施期間 2017 年 1 月 1 日-2046 年 12 月 31 日

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施行現状 プロジェクトが建設中である。 備考 同プロジェクトを実施するために、上海巴安水務股份有限公司 よる独自のプロジェクト専門会社を設立する。プロジェクトの 投資資金は上海巴安水務股份有限公司よる現金か融資の方式で 集める。 情報出所:http://huanbao.bjx.com.cn/news/20170622/832641.shtml 等 一般的な PPP プロジェクト構造は次の通りである。 図表 4 一般的な PPP プロジェクト構造概念図 注:各種 PPP 案例に基づき作成

4.PPP プロジェクトの進展状況

2015 年に、中国発展改革委員会は 2 期目の PPP プロジェクトを公布している。2016 年 6 月末まで、第 1 期目のプロジェクトのうち、準備・採択段階のある案件が全体の 24%、 実施段階に入っているのが 76%、引渡案件はまだない。第 2 期目のプロジェクトのうち、 準備・採択段階にあるのは、全体の 54%、実施段階に入っているのが 45%、引渡案件はま だない。 実施段階に入っている案件に関わる企業数は 119 社である。その内訳は、民営企業 43 社、混合所有制企業 8 社、外資企業 3 社、国有企業 65 社となっている。

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16 また、全体的にみれば、2014 年 1 月から 2017 年 6 月まで、全国に社会資本落札者を公 示している PPP 案件数は 3774 に達している。これらのプロジェクトの総金額は 5.6 兆元 に達している。うち、2016 年以降の案件数は 3205 件で、これらの案件の総金額は 4.6 兆 元に達している。即ち、2016 年以降に落札した PPP プロジェクト数は全体の 8 割以上で あり、PPP プロジェクトの建設が大幅に加速していることを示している。 情報出所:中国経済週刊(2016 年 7 月 11 日)、SINA ニュースセンター

5.PPP プロジェクトの課題

①法律・法規方面 PPP モデルは既存の法律・法規及びプロジェクトの認可制度と矛盾するところがある。 そのため、中国国務院法制弁が主導する PPP(官民パートナーシップ、政府と民間資本の 連携)の立法が加速している。PPP 条例の制定が 2017 年立法作業計画と重点作業に盛り 込まれ、早期の条例公布が見込まれる。 ②監督管理面 PPP プロジェクトの前期論証プロセスは形式的なものが多い。また、財政部は地方 PPP プロジェクトの一般公共予算支出に占める割合は 10%を超えていけないと規定したが、多 くの市県はそれを無視して、多くの PPP プロジェクトを着手した。それは地方の債務を拡 大したとともに潜在的リストも存在しているといわれている。 例えば、建設プロジェクトにおいて、地方政府がサービス購入の名目で建設資金の支払 いを約束したり、プロジェクトに資本参加している投資基金等に対して、プロジェクトの 買戻し・収益保証・分割払い(政府予算から支出)等を承諾したりすることで、事実上の 地方政府の債務となっている場合がある。これは政府と投資基金等の PPP 参加者が事業リ スクを共同で負担するという PPP の基本原則にも反している。 結局、不透明さが問題となった以前の融資モデルに似た状況が一部で出現している。こ れを受けて、昨年来、中央政府は取締りを強化し、2017 年も摘発が続いている。 ③プロジェクト業績の評価・監督管理体系が不備

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2015 年から正式にスタートした PPP モデルプロジェクトの評価体系・監督管理制度は まだ構築されていないといわれている。今後、プロジェクトの実施に伴い、合理的な評価 体系・監督管理制度を整備する必要がある。 ④専門的コンサルティング機構や人材が不足 PPP モデルは適用する分野が幅広い、資金源の多様性、参入主体の多元化等の特徴があ る。中国国内の多くのコンサルティング会社はこのような複雑な事業モデルに専門的・品 質のよいサービスを提供することが出来ていない。さらに多くの政府の顧問(弁護士事務 所を含む)も経験が欠けている。 情報出所:各ニュース記事の情報に基づき纏め。 2017 年 7 月作成 作 成 者 上海太比雅科技有限公司 委 託 者 日本貿易振興機構(ジェトロ) <問い合わせ先> 日本貿易振興機構(ジェトロ) 上海事務所 〒200-336 中国上海市延安西路 2201 号 21F Tel.021-62700489(経済信息・機械環境産業部)

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